■獅子ヶ谷七海（Shishigaya Nanami）
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　・容姿は地味で平凡、無個性。造作が悪いわけではないが、わざわざ美少女と形容するほどでもなく、印象に残りにくい顔立ち。クラスに一人はいる程度の可愛らしさ。

　・性格は陰湿で怠惰、利己的。自身の英雄・五々六に劣らぬ暴力性をも秘めている。
　　：精神性の根底にあるのは、「外界の拒絶」。自身にとって都合の悪いものは、見たくない、聞きたくない、消えて欲しい。そういった受動的な排斥願望が、「防御適正」となって表れている。

　・リンカーになることで獲得した強力なライヴスは、肉体にもなんらかの変質を促しているようだ。「被保護者の立場であり続けたい」という潜在意識が、彼女の外見年齢を９歳で固定してしまっている。


■トラ（Tranquilizer）
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　・黄色い猫のぬいぐるみ。七海への誕生日プレゼントとして用意されていたものであり、「事件」後に現場から発掘された遺品。

　・両親からの最期のプレゼント。最後の繋がり。同時に、否応なく事件を思い起こさせる過去への呪縛であり、七海の憎悪へとくべられた燃料でもある。あるいはイマジナリー・フレンド。あるいはセキュリティ・ブランケット。あるいは七海の殻に開いた通風孔。あるいは、それ以外のなにか。
　　：このぬいぐるみが持つ意味は数多く、かつそれぞれが複雑に絡み合い、簡潔に言い表すことは出来ない。

　・七海は慣れ親しんだ匂いや手触りに安心感を抱いている為、洗うと怒る。怒った挙句に泣く。とても面倒なことになるが、それでも度々洗われてしまっている。五々六は語る。「だって洗わねえと臭ぇんだもん、あれ」