▼作品詳細検索▼  →クリエイター検索


『空に繋ぐ華【リヒト】 』
リヒト・ロメリア(gb3852)


 大規模作戦――Operation of Africa Conquest。
 アフリカにおける作戦が終了したのは、夏も終わりに近づいた八月も半ばのこと。
 リヒト・ロメリアは日照館で家族と過ごしていた。
「花火、しようっ!」
 昼食後の微睡みを破るのは、リヒトの突然の提案だった。
 藤村 瑠亥とラナ・ヴェクサーは微かに首を傾げ、リヒトの笑顔を見つめる。
「すごーく唐突なのは分かってるけど、花火やりに行こうっ。折角の夏、楽しまなきゃ。ね?」
 幸い、今日は天気も良くて風もない。絶好の花火日和だろう。
 それに、いつも仕事で飛び回っている二人が揃って日照館にいるのは珍しい。ここはやはり、二人を誘って楽しむべきだ。
「大規模作戦も無事終結。勝って兜の緒を、って言うけど……休息も大事。夏の息抜きって言ったら、花火だからねっ」
 去年は瑠亥と二人だった花火。今年は、日照館に新しく増えた家族――ラナもいる。楽しくないはずがない。息抜きにならないはずがない。
「家でゆっくりしてたいとかだったら申し訳ないけど、振り回させてもらうよ。退屈なんて感じない程に、忙しなくエスコートするからさ?」
 有無を言わさぬ勢いで、リヒトは二人のまわりを小走りに回る。何度も顔を覗き込み、「ね?」と笑いながら。
 もし、二人に頑なに拒絶されてしまったら――などとは思わない。瑠亥のこともラナのことも、よくわかっている。だから、思わない。
「あぁ……そういえば、去年もこの時期だったな……確か。休養にはいい機会か。構わんよと。ラナは?」
 瑠亥は思いを巡らせるように目を細め、ラナを見る。
「私……も、構いません……」
 瑠亥の視線と、リヒトの笑顔を受け止めて小さく頷くラナ。
「決まりね! じゃあ、花火とバケツは現地調達するとして、ラナさんはボクと浴衣着よう? ね?」
 リヒトは軽く手を叩くと、ラナの手を取って別室へと誘う。瑠亥さんは少し待っててね――そう言い添えて。
 もう浴衣も用意してある。ラナと自分、お揃いの浴衣。早く着替えてしまいたいけれど、慌てると失敗するかもしれない。ここは逸る気持ちを抑えて、丁寧に浴衣に袖を通す。衣擦れの音が涼やかだ。
「花火してる最中に着崩れたら、格好悪いもんね」
 くすりと笑うリヒトに、ラナは「そう……ですね……」と微かに笑む。
 それほど長い時間ではないけれど、静かにゆるやかに流れるひとときがリヒトにはたまらなく心地よくて、これから訪れる楽しい時間を想像すると今度は胸が高鳴ってくる。感情の起伏が幸せの現れのようで、ラナと目が合うたびに思わず照れ笑いを浮かべてしまう。
「どう……したんですか……? さっきから……」
 リヒトの照れ笑いを穏やかな眼差しで見ていたラナが問う。きっと、答えなくても理由はわかってくれているだろうが、しかしリヒトは言わずにはいられない。
「あのね……」
 誰かが盗み聞きをするわけではないが、ラナの耳元でこそりと囁く。
 この瞬間さえ楽しい。
「……はい」
 リヒトの囁きを受けたラナは、小さく頷いて優しく頭を撫でてくれた。

「ああ、よく似合ってる」
 浴衣姿の二人を見た瑠亥が笑う。瑠亥も待っている間に浴衣に着替えたようで、二人が部屋から出てきたときは帯の位置を少し直しているところだった。
「よく……似合います、よ……リヒト君……」
「リヒトだけじゃなくて、お前もだよ」
「……え」
「うん、ラナさんもとっても似合ってるよっ」
 目をぱちくりさせるラナに、リヒトがぎゅっと抱きついた。
「そ……そう……ですか……?」
 ラナは自身の浴衣を上から眺める。
 二人の浴衣は揃いのデザインで――とは言っても、何か柄があるわけではなく、無地だ。
 ラナは藤色から群青色へのグラデーションの生地、リヒトは乳白色から若草色へのグラデーションの生地。ただ、帯には揃いの柄が入っており、二人が並ぶと左右対称になるように結ばれている。
「無地なのは理由があるんだ。花火するとわかるよ」
 リヒトが意味深に笑む。瑠亥とラナは顔を見合わせ、小首を傾げた。

 バケツも買った。花火も買った。ろうそくや点火用のライターも買った。
 もう忘れ物はないだろうかと、リヒトは歩きながら何度も確認する。
 花火をする河原まではあと少し。陽はかなり傾き、到着して準備が終わる頃にはいい具合に暗くなっているだろう。
 これだけ良い天気なら、月明かりが綺麗かもしれない。でもきっと、三人でする花火のほうがもっと綺麗――リヒトは、空を仰ぎ見て頬を緩める。
 そのとき、ラナが足を止めた。
「ラナさん? どうしたの?」
「ラナ、どこか具合でも悪いのか……?」
 リヒトと瑠亥がラナの顔を代わる代わる覗き込む。ラナはふるふると首を振り、聞き取れないくらいの小さな声で呟いた。
「そ、の……せっかく、三人で……手を、繋いで……行きません、か……?」
「まぁ、これくらいなら」
「ボク真ん中がいいな!」
 二人は同時に言って手を差し出す。ラナはぱっと顔を上げ、瑠亥と共にリヒトの手を取った。
 ラナと瑠亥に挟まれたリヒトは、手の平に伝わる二人の温もりに少し浸る。
 ――手を繋いで三人で河原に向かって歩く、とか……なんだか本当の家族みたいだよね。
 そっと、瑠亥の横顔を盗み見る。
 日照館の主だが、しかし自分にとっては兄のような存在。
 たまに過保護に感じることもあるが、裏を返せばそれだけリヒトのことを大切にしてくれているということだ。
 今も、自分の手を包み込む瑠亥の手は大きく、大切にされていることが伝わってくる。
 なんだか、くすぐったい――な。
 微かに、繋いだ手に力を込める。
 そして、今度はラナの横顔を盗み見た。
 新しく日照館の住人になった、リヒトにとっては二人目の姉のような存在。
 綺麗で優しくて、からかうと楽しくて。
 繋いだ手を強く握り返すと、それに応えてくれる。ぎゅ、と伝わる、ラナの存在。
 何も知らない人が見れば、三人はきっと仲の良い兄妹――家族に見えることだろう。
 早く河原に到着して花火をしたいけれど、到着しないで欲しいとも思ってしまう。もう少し、もう少しだけ――こうやって手を繋いでいたい。
 リヒトはその思いを打ち消すように首を振ると、二人の手を引っ張って駆けだした。
「リ……リヒト、君……、もう少し……ゆっくり……」
 ラナが驚いて言うが、リヒトは速度を落とさない。
「だって、早く花火したいから!」
 そう、手を繋ぐのはまたできるのだから。花火は夏を逃したら一年待たないといけない。
 今は、花火。手を繋いだ河原から繋がる――花火。
 そして三人は絡まるようにして河原に到着した。

 バケツに水を汲み、ろうそくに火を灯して、そして花火の封を解いて。
「じゃあ、始めようか!」
 リヒトが開始を告げれば、瑠亥がまずは普通の花火に手を伸ばす。しかし、ラナは少し戸惑い気味に花火達を見つめていた。
「……ラナさん、花火……初めて?」
「……ええ」
 こくりと頷くラナ。リヒトは思わず瑠亥と顔を見合わせ、そして少し悪戯心を湧き起こした。
「じゃあ、最初はこの花火しようよ。ネズミ花火!」
「ネズミ……花火……?」
「うん。ネズミの花火!」
 リヒトが持ったネズミ花火をじっと見つめるラナ。その様に、リヒトは去年の花火を思い出す。
 川に向けて放ったネズミ花火、くるくると回って……自分たちの足下で弾けて。
 あの驚いた瞬間と、少しの気まずさ、そして楽しい感覚。それをラナにも――。
 瑠亥は黙って見ている。リヒトが何をしようとしているのか気づいたのだろう。「じゃあ、見ててね」とラナに告げ、花火に点火し――去年と同じように、川へと放った。
 どう動くかな、こっちに来るかな、来てくれる、かな――。
 リヒトが見守っていると、回転するネズミ花火は願い通りにこちらに接近してくる。
「……結構、激し……」
 すぐ足下まで来たネズミ花火にラナが見入る。その、直後。
 ――パンッ。
「……きゃっ!」
 乾いた音と共に弾けた花火に、ラナが小さな声を上げた。
「驚いた?」
 にこにこと笑むリヒト。ラナはこくこくと頷き、じっと足下を見つめている。
「去年の、お前を見てるみたいだなリヒト」
 微笑する瑠亥。「言わないでよ」とリヒトは軽く膨れて見せるが、言われるのは予想がついていた。
「花火……色々、あるんですね……」
「手持ち花火もあるから、色々やろう」
 瑠亥がラナに手持ち花火を持たせ、火をつけてやる。
 ぱちぱちと音を立て、散る花火。リヒトはそこから火を貰い、七色に変化する花火を堪能する。
 瑠亥はロケット花火を打ち上げ、またその音でラナを驚かせる。
 他にも、数メートルも噴き出すという花火が実際は一メートルくらいしか噴き出さなかったり、落下傘は昼間やるべきかなと額を突き合わせて相談したり、地味だけれど目が離せない蛇花火の長さを競ったり。
 火薬の匂いが髪や浴衣につくのを感じながら、花火を続けていく。
「……あ……、……映って、る……?」
 ふいにラナが何かに気がつき、浴衣と花火を見比べる。そしてリヒトが持つ花火と、浴衣も。
「うん、映ってるんだ。花火が、この浴衣の柄みたいでしょ」
 リヒトは頷く。
 手持ち花火の、赤や緑、青といった鮮やかな光が、無地の浴衣を照らす。ぱちぱちと弾ける類のものは、浴衣に映った光も弾けて消える。
「綺麗……」
 ラナは何度も手持ち花火を持ち、どの花火が一番綺麗だろうとリヒトと色々と試し始めた。
「なるほどな……。うん、綺麗だ。でも二人とも、少し手を止めてくれないか」
 手持ち花火を堪能する二人を、瑠亥が止める。何事かと二人が顔を上げれば――。
 そこには、夜空に咲く大輪の花。
「わぁ……っ」
「……すごい……」
 リヒトとラナが息を呑む。偶然、花火大会の日だったようだ。少し遠くで打ち上げられた花火は、ここからもよく見える。
 鑑賞スポットは他にあるようで、ここは穴場なのか花火を見に来ている者はまばらだ。
 三人は暫し手を止め、家族のように寄り添って咲く複数の華に見惚れることにした。

 花火大会は終盤にさしかかり、そして三人の花火もあとは線香花火を残すだけとなった。
 ラナは線香花火の使い方を瑠亥から教わると、恐る恐る火を灯す。
 弱々しい火花、今にも落ちそうな火球。
「あっ、落ちちゃった」
 最初に落ちたのは、リヒトの線香花火。
「……俺も、だ」
 次いで、瑠亥。
「まだ……落ちない……?」
 ラナは初めてとは思えないくらい、線香花火を長持ちさせている。
 ちりちりと火花が爆ぜる音。震える火球はもうそろそろ限界だろうか。
 そして、三人が見守る中――それはぽとりと落ちた。
 そのとき、ラナがぽろぽろと涙をこぼし始める。
「ラナさん? どうしたの、どこか痛いの?」
 リヒトはラナの背をそっとさする。一体どうしたというのだろう、何か苦しいことでもあったのだろうか。どこか怪我をしているのだろうか。
「大丈夫か? 立てるか?」
 瑠亥が言うと、ラナは小さく首を振った。そして、ぽつりぽつりと語り出す。
「私……危険な、戦いをして……重体に、なって……。貴方達に、心配かけて、しまって……」
 溢れる涙は止まらない。頬を伝い、顎からぽたりと――膝に。無地の浴衣に、雨が降る。
「いつか、私以外皆死んで……、私が死んで皆残して……。そうなるのが、怖い……」
 それはラナの心の奥底からの言葉だろう。儚い線香花火に、あっさりと命を落とす傭兵を重ねたに違いない。
 リヒトはこれまでのラナとの時間を考える。
 共に過ごした時間はまだ短いけれど、色んなことがあった。もちろん、ラナのことを心配もした。でもそれはリヒトも同じことで、きっとラナに沢山心配をかけたはずだ。
 そして――思う。
 依頼が終わって、日照館に帰る日のことを。
 お帰りと、家族の誰かが出迎えてくれる日のことを。
 誰かを、出迎える日のことを。
「人も花火も儚いけど……ボクは、絶対に死なない。そして、ラナさんも瑠亥さんも死なないって約束してくれた。だから大丈夫、でしょ?」
 リヒトは精一杯両腕を広げて、ラナを抱きしめる。大丈夫、大丈夫――と、耳元で囁きながら。
 まだ計画を立てた段階ではあるけれど、一緒に料理の練習をすることを決めた。それは互いが生きていなければ叶えられないこと。だから、絶対に自分は死なない。そして、ラナも死なないと――信じている。
「リヒト、君……」
 涙でぐしゃぐしゃの顔を上げるラナ。その涙を大きな手で拭うのは瑠亥。
「まぁ、こういう世の中だ。いつ死ぬかもわからんが……それでも、俺たちは死なんよ。そう簡単には、やられるわけにもいかんし……な」
「……本当に……? 本当に……大丈夫……でしょう、か……」
「大丈夫だよ、ラナさん。だって……」
 だって、ボクたちは家族だから――。
 リヒトはもう一度、ラナを――大切な「姉」を強く抱きしめる。
 ラナは何度も頷き、そしてリヒトの小さな体を抱きしめ返した。
 まだ涙は止まらない。リヒトの髪や浴衣に、ぽたぽたと雫が落ちる。
 だが、それさえも暖かい。
 リヒトはラナの温もりを全身で確かめながら、最後の打ち上げ花火をその目に焼き付けた。

 買った花火も、そして花火大会も全て終わり、周囲を片付けてあとは帰るだけとなった。
 先ほどまでずっと泣いていたラナもようやく涙が乾き、泣きはらした右目で忘れ物はないか周囲を確認している。泣きすぎたせいか、少し眠たそうだ。
「ラナさん、大丈夫?」
「おぶってやろうか」
「……私、は……お姉さん、ですから……。不甲斐ない、ところ……見せるわけには……」
 言いながらも、言葉が揺れて視線も揺れるラナ。相当、眠そうだ。
「だい、じょ……、……」
 かくん。
「……、……だ、い……」
 かくん。
「ほら、無理するな」
 見かねた瑠亥が、ラナを背負う。ラナはまだ「大丈夫」と言いたそうにしているが、しかしもう声すら出ない。
 やがて静かな寝息を立て始め、瑠亥の背に身を委ねた。
「……寝ちゃったね、ラナさん」
 可愛い寝顔だ――リヒトはラナの顔にかかる瑠亥の髪をそっとどけてやる。
「今日はありがと、ラナさん。……そして、瑠亥さん」
「いや、こちらこそ楽しかった。ありがとう」
「今度はちゃんと前もって予定立てて誘うからさ、いつかまたワガママに付き合ってくれる、かな?」
「変に考えるな……。いつでも付き合うから、遠慮するなと」
 瑠亥は微笑し、リヒトの頭に手を乗せる。
 撫でられている感触にリヒトは目を細め、うん、と呟いた。
 次のワガママは何にしよう。いつにしよう。次もまた、家族で――そして今度は……。
「今度は、四人でな……」
 リヒトの思考を引き継ぐように、瑠亥が言う。
 今は日照館を離れているもう一人の家族。全員が揃うことへの願いが、そこに込められる。
「……うん!」
 リヒトは今日一番の笑顔で頷いた。
 そのとき、ふわりと頭に優しい感触。瑠亥のものとは違う――これは、ラナのもの。
 眠っているはずのラナだが、何かを感じたのか手を伸ばしてリヒトの頭をそっと撫でていた。
 家族って、いいな――リヒトはラナの手を握る。
「帰ろう、日照館に!」
 そして三人は家路につく。
 大切な家、日照館へ。
 手を繋いでゆっくりと――。


 緩やかに続く山道。
 その先には丘があり、ひっそりと時を重ねていく。
 茂る下草は丘全体を覆うが、綺麗に手入れされている箇所もある。そこには小さな石――墓標が三つ。
 それは、名も知らぬ者達の墓。
 誰が眠るのか、そして誰が訪れるのか。
 見晴らしの良い丘を、風が薙いでいく。墓標もまた、風に撫でられて静かに眠る。
 道を下れば、山道の前に佇むのは孤児院「日照館」。
 穏やかで暖かい「家族」が――そこに、在る。



   了


━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛
【gb3852 / リヒト・ロメリア / 女性 / 13歳 / キャバルリー】
【ga3862 / 藤村 瑠亥 / 男性 / 22歳 / ペネトレーター】
【gc1748 / ラナ・ヴェクサー / 女性 / 19歳 / フェンサー】


ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛
■リヒト・ロメリア様
お世話になっております、佐伯ますみです。
まずは、当方の都合によりお届けが大幅に遅れてしまい、大変申し訳ありませんでした。
「Midnight!夏色ドリームノベル」、お届けいたします。

今回、また「日照館」の皆様を書かせていただくことができて、とても嬉しく思っております。
感情を表に出せるようになったとのこと、前回のノベルのあとに納品されましたイラストを拝見したら、とても幸せそうな笑顔でしたので、今回のノベルにもそれを出せればと思いました。
浴衣なども指が勝手に動いて色々書いてしまいましたが、大丈夫でしょうか……。
もし、イメージと違う等ありましたら、遠慮無くリテイクかけてくださると幸いです。
今回も皆様それぞれの視点で書かせていただいております。もしよろしければ、他のお二人のノベルと見比べてみてくださいね。

この度はご注文くださり、誠にありがとうございました。
とても楽しく書かせていただきました。少しでも楽しんでいただけると幸いです。
季節の変わり目ですので、お体くれぐれもご自愛くださいね。
2011年 10月某日 佐伯ますみ
Midnight!夏色ドリームノベル -
佐伯ますみ クリエイターズルームへ
CATCH THE SKY 地球SOS
2011年10月07日

投票はログイン後にできます。

ログインはこちら












©Frontier Works Inc. All Rights Reserved.