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『夏ニ祀ル祭リノ灯。〜乙女の安寧 』
三島 奏jb5830

 夏の遅い夕暮れの中に、見えるのは神社にそびえる朱塗りの鳥居。それから神社の境内に宿る、幾つもの灯篭の灯り。
 ほんの少し涼しさの混じり始めた夕暮の風に、耳を澄ませば祭囃子が聞こえてくる。賑やかに響く笛や太鼓の音に混じって、微かに人々のざわめきも聞こえてくるようで。
 そんな中、祭に向かう人たちの流れに紛れて、三島 奏(jb5830)も朱塗りの鳥居を目指して心持ち、足を急がせていた。とはいえ、いつもとは違う浴衣姿だから足の運びも異なり、急ぎすぎると裾が肌蹴てしまうから思うように行かなくて、ほんの少しもどかしい。
 けれども奏の胸の中にあるのは、もどかしさばかりではなかった。いつもと違う姿、というのはそれだけで何となく、心が浮き立つものだし――ましてそれが普段滅多に纏わない衣装なら、尚更にくすぐったい。
 だから知らず、小さく笑みを浮かべながら、奏はもう何度投げたか自分でも覚えていない視線を、遠くに見える朱塗りの鳥居へと向けた。今日はあの、鳥居の前で後輩と待ち合わせなのだ。
 一際大柄な後輩だから、取り立てて目印などなくとも一目で解りそうなものだけれども、この人混みのせいかやはり、なかなか姿を見つけられずに居て。けれども今度は鳥居の前で、そわそわと辺りを見回したり、ぐうッと背を伸ばしてこちらを探すように頭を動かす、九 四郎(jb4076)の姿を、見つける。
 ほっと、息を吐いて奏は人ごみを掻き分けるように、かたかたと下駄を鳴らして四郎の方へと近付いていった。こちらを探す眼差しとぶつかると、ひらりと手を振って笑いかける。
 そうして奏は四郎の前まで駆け寄って、ごめん、と四郎の顔を見上げる――奏自身も女性としてはかなり大柄な部類に入るが、四郎はさらに背が高い。

「久し振りの着付けでちょっと手間取ってさァ。ごめんね」

 そうして、にっこり笑って謝りながら、奏は胸の前でちょいと手を合わせた。普段から着慣れていないと、浴衣なり着物なりと言うのは案外、着方を忘れるもので。
 けれども、やや苦労しながらも無事に纏った浴衣は黒地に、流水と花菖蒲をあしらった涼やかな柄で、なかなかのお気に入りだ。ぎゅっと巻いた紫の帯を、文庫結びの片方をゆらりと垂らして片花にしたのも、我ながら気に入っている。
 短めの髪は浴衣に合わせて、ピンですっきりと纏めてみた。けれどもそれだけじゃ彩りが何だか寂しいから、唇には鮮やかな紅を引いて、グロスを重ねて、ちょうどお祭の屋台には欠かせないりんご飴のような色合いに。
 それでもいつもより、賑やかさがなりを潜めて落ち着いた出で立ちになったと、鏡の中の自分の姿に感心したものだ。そんな化粧と浴衣のせいか、自分自身の気持ちも何だか引き締まるような、慎ましやかになるような、そんな不思議な感じがしている。
 さて、四郎の反応はどうだろうと見上げてみると、彼はぽかんと口を開けたまま、しばらく奏を見下ろすばかりだった。だがすぐに我に返ると、ギクシャクと初々しく視線をあちこちにさ迷わせ始める。
 くすり、そんな四郎に奏は笑った。気持ちの上では「ふふん」と誇らしげに笑いたいような気持ちだったけれども、これも浴衣姿のおかげ(?)なのかもしれない。
 数日前だったか、四郎に『先輩、もし良かったら一緒に、夏祭りに行かないッすか?』と誘われた時から、どこか悪戯を企むような気分でこの装いにすると、決めていたから。『良いよォ。楽しみだねェ』と頷いてから、この可愛い後輩をどうやって驚かせてやろうと思っていたから。
 満足した奏に、ギクシャクしながらも、精一杯な感じで四郎が言った。

「そ、の、行きましょう、先輩」
「うん、行こうか。あァ、賑やかだねェ」

 そんな四郎に笑って頷いて、奏はふと眼差しを鳥居の向こうへと投げやり、独り言のように呟いた。それに、はい、と四郎が頷く。
 神社の外にまで響いていた祭囃子は、並んで神社の鳥居を潜り抜けると、途端、奏達の全身を包み込むように大きくなった。楽しげな音色が『早くおいでよ』と手招きするようにも感じられて、四郎と思わず顔を見合わせ、ぷッ! と笑い合う。
 行く手に見えるのは、いっそ別世界に迷い込んでしまったかのような、数え切れないほどたくさんの祭屋台が連なる参道だ。ぽつり、ぽつり、灯篭に宿る灯りが、幻想的に夕暮を通り過ぎた宵闇の夜を彩っていて、ナニカの境を曖昧にしているように感じられる。
 そんな、灯篭と屋台の灯りに照らされる参道を行き来するざわめきに、奏と四郎も混じって歩き始めた。

「ふゥん。結構、大きいんだねェ」
「ッすね。俺も、こんなに色々あるとは思わなかったッす!」

 感心する奏に、四郎もこっくり頷いてきょろきょろと雑踏を見回す。その様子がまるで、初めての場所にはしゃぐ小さな子供に見えて、可愛いねェ、と奏は知らず、にっこりした。
 ずぅッと続く道の両脇に並ぶは祭屋台からは、ひっきりなしに呼び込みの声が聞こえて来るし、はしゃぐ子供の楽しげな笑い声は、夜空に響き渡るほど。それから、食べ物の屋台から漂ってくるのは、美味しそうな音や匂い。
 あちらに見えるのは、金魚すくいの屋台だろうか。向こう側の射的の屋台からは、どれを狙おうか相談する楽しげな声や、狙いを外した祭り客の「あぁッ!!」という悲痛な叫びが聞こえてくる。
 そんな賑やかな雑踏の中、カキ氷の屋台を見つけて奏は四郎の袖をくい、と引いた。そうして、見下ろしてきた四郎を見上げながら、屋台をピシ、と指さす。

「シロー、あれ美味しそうだよ、食べる?」
「お、良いッすね!」

 そうして奏が言ったのに、四郎がぱッと笑顔になって大きく頷いた。ならば決まりと、早速奏は屋台に向かい、店先を覗き込んでみる。
 用意されているシロップは驚くほどたくさんあって、簡単には決められそうもなかった。うーん、と悩んで奏はそれでもなんとかブルーハワイとレモンを選ぶと、両手にカップを持って戻り。
 ブルーハワイを四郎に渡しながら、笑った。

「たくさんあるから、どれにするか迷っちゃってさァ」
「どれも好きッす! 先輩、ありがとうッす」

 そのカップを受け取りながら、ぺこんと勢いよく頭を下げた四郎が財布を出そうとしたのに、奢り、と笑う。それにもう一度ぺこんと大きく頭を下げると、四郎は奏の選んだかき氷を勢い良く食べ始めた。
 しゃくしゃくと勢いよくスプーンを動かし、殆ど流し込む勢いでどんどん口に放り込む四郎に、奏はつい自身のスプーンを動かすのも忘れて見入り、くすくす笑ってしまう。そうして、もっと四郎に色々と食べさせてみたい、という悪戯な気持ちが沸き起こってきて。
 かき氷を食べ終わったら、次は灯篭の灯りに照らされてきらきらと幻想的に輝き、まるで宝石のように輝く飴細工の屋台へと向かった。それからたこ焼きやお好み焼き、焼きそばと言った定番メニューに、冷やしパインやチョコケーキといった甘いお菓子まで。
 目に付くままに屋台を指差し、『シロー、あれは?』と先輩風を吹かせて面白そうに目を輝かせる奏に、頂くッす、と四郎はとにかく、こくこくと頷く。のみならず、本当にしっかりと食べてしまうものだから、見ていていっそ気持ち良い。
 どんどん食べてしまう四郎に最初は目を丸くしたものの、やがて楽しくなって笑い続ける奏を見て、四郎が嬉しげな、誇らしげな顔になった。それがまた無邪気な感じで可愛くて、頭をぐりぐりしたい気分になる。

「先輩、次はりんご飴とか、どうッすか? たまには奢るッすよ」
「良いねェ。シローはでも、1つじゃ足りないかもね」
「そしたらまた買うッす!」

 そんな会話を交わしながら、次に覗き込んだのは目に付いた、りんご飴の屋台だった。2人揃って顔を覗かせると、四郎が並外れて大柄なせいだろう、店の親父さんが、びっくりした顔になるのに笑いかける。
 店先に並んでいるりんご飴は、どれもつやつやと輝いていて、ひどく美味しそうだった。大きなりんごや姫りんご、ミカンにブドウといった変わり飴もあって、1つ1つを指差しては、四郎とひとしきり面白がる。

 そうして2人が買ったのは、結局、普通のりんご飴だ。とても1口では食べきれない大きさの、真っ赤な飴で覆われたりんごは、つやつやと輝いてとても綺麗で。
 自身の、グロスを重ねた唇を意識する。こうして現にりんご飴を目の当たりにすると、なかなかの出来栄えだったんじゃないかねェ、と再び満足感が沸き起こってきて、奏は嬉しくなって赤い飴に口付けた。
 そうして、かりり、とかじり取った飴はひどく、甘い。けれどもその印象はすぐに、果肉のほんのりとした酸味に打ち消されて、ちょうど良い味わいになる。
 んーッ、と目を細めて味わっていたら、ふと、とっくに食べ終わったらしい四郎が、奏をじーッと見つめているのに気が付いた。おや? と思っていたら今度は、うめき声まで漏らし始める。

「うぅ……ッ!」
「……? シロー、どうしたの?」

 さすがに心配と疑問を覚えて首を傾げた奏に、けれども四郎は「はッ!? な、何でもないッすよ!」と、ぶんぶん勢いよく首を振る。かと思えば今度は、恐らく頭を勢い良く振ったせいだろう、ふら、とたたらを踏んだりして。
 そをな四郎に、奏はきょとん、と目を丸くした。が、次の瞬間には可笑しさがお腹の底から込み上げてきて、どうにも抑えられなくなってしまう。

「もう、シロー、何やってるの」
「へ? や、その、何やってるんすかね」

 だから笑いながら言った奏に、四郎がしどろもどろになりながら頭を掻いて笑うのが、また面白くて笑う。――なんだか自分でも不思議なくらいに、今日は自然に、心から笑えているような気が、する。
 この浴衣だってそうだ。普段は女性らしい格好はあまり好まない奏なのに、いかにも女性といった風情の浴衣はなぜか、不思議なほどそう抵抗もなく着る事が出来た。
 それは、夏祭りの魔法なのか。それとも相手が気の置けない、恋人を除けば威勢で一番仲の良い、癒し系後輩の四郎だからなのか。
 どちらとも、奏には判別がつかなかった。ただ解っているのは、なぜか今宵は心から、自然に笑えてとても楽しく過ごせている、という事だけ。
 そうして屋台を巡るうちに、気付けば宵闇も過ぎ去って、すっかり夜の帳が降りていた。もう少しすれば祭の夜空を彩る打ち上げ花火も始まるようで、今から席取りに行こうと言うのだろう、辺りを見回せばちらほらと、花火会場の方へ向かう姿が見える。
 知らず、耳を澄ませばますます大きく響くような祭囃子。賑やかなざわめき。笑い声。屋台の呼び込み。
 けれども奏達はその流れに逆らって、神社の少し奥の方にある、あまり人の近付かない辺りへと足を向けた。そこには神社への参拝客用らしい、無骨なアスファルトに覆われた駐車場が、ある。
 隅には、おそらく神社の人が使うのであろう水道があり、バケツなども用意されていた。その真ん中で、がさがさと取り出したのは持ってきた手持ち花火だ。
 色も鮮やかなら見た目も豊富な、様々な花火がたっぷりと詰め込まれたパッケージは、今日一緒にやろうとどちらからともなく約束し、買ってきたもの。空を彩る花火も趣があるけれども、手に持つ花火も負けないくらいに風情があるものだ。
 そのパッケージを思い切り良く破いて、中からロウソクを取り出し、マッチで火をつける。その間に四郎がバケツを拝借して、半分くらいまで水を汲んで戻った。
 祭の賑わいの方から漏れてくる、僅かな灯篭の灯りと、眩しいほどの月明かりの下に、様々な花火が広がる。もっと幼い子供の頃は、当たり前に夏が来るたびに見ていたはずなのに、いつしか縁が遠くなってしまった。
 懐かしさを噛み締め、また知らずほっこりと楽しく笑いながら、奏は四郎に声をかける。

「花火なんて何年ぶりだろうかねェ。シローはどの花火にする?」
「そうッすね……」

 奏の言葉に、四郎も花火を覗き込んできた。花火の世界も日進月歩なのだろうか、見覚えのある花火もあれば、一体どんな花火なのか想像もつかない、見たことのない花火もたくさんある。
 色とりどりに賑やかに彩られた、たくさんの手持ち花火。たくさんあり過ぎて、それこそどれを選んで良いのか迷ってしまうくらい。
 中でも一際華やかな、金銀の紙が動かす度にひらひらと動く花火を四郎は手に取った。それを見て、笑いながら奏が手に取ったのはボール紙で持ち手を作った、何かのキャラクターをモチーフにしたらしい花火。
 互いに互いの選んだ花火を見て、笑い合って同時にロウソクに先を近づけた。そうして一瞬の沈黙の後に、パチパチパチ……ッ! と賑やかな音を立て始めた手の中の花火に、すぐに目を奪われる。

 ――パチパチパチ……ッ
 ――シュー……ッ

 音を立てながら噴き出す、赤や黄色の火花。ぱちぱちと賑やかにあちらこちらに弾けて飛んで、あっという間にどこにいったのか解らなくなる。
 1本目がそうやって、あっという間に燃え尽きた。それに感じる、ほんの少しの寂しさを胸に抱えながらも、次はどの花火にしようとわくわくした気持ちで眼差しを巡らせる。
 花火を、選んでは火を点けて。噴き出す花火を、じっと見つめて。終焉に寂しさを感じて、また新たな花火に手を伸ばして――ただ、その繰り返し。
 そうして何かを深く考える、と言う事すらなく無心に、無邪気に、――食い入るように炎を見つめ続けていた奏はふと、同じく花火を楽しんでいたはずの四郎がじっと、こちらを見ている事に気付いて顔を上げた。

「………シロー? 何?」
「や、何でもないッす」

 奏の問いかけに、けれども四郎はなぜか満足そうな顔で笑って、ふる、と首を振る。そうしてまた新たな花火に火を点けた、四郎に少し眉を寄せたけれども、奏もすぐに花火へと再び没頭し始めて。
 そうして2人、無言でひたすら花火の輝きを見つめ続けた。時々、噴き出す炎でアスファルトや、その辺に転がっている石に落書きするのを、四郎が真似をしてどちらが上手く描けるか競い合ったりして。
 やがて、あれほどたくさんあった花火も見る見る鮮やかな炎の花に姿を変えて、気付けば残りは僅かになっていた。それを見下ろして、奏と四郎は同時に呟く。

「――後は線香花火だねェ」
「〆はやっぱこれッすよね」

 互いの呟きに、また顔を見合わせて笑い合って、最後に残しておいた線香花火へと手を伸ばした。頼りない紙縒りの先をひょいと摘むと、先が僅かに重たげに揺れる。
 それを、どこか厳かな気持ちですっかり短くなったロウソクの炎へと近づけた。僅かな、小さな炎がぽっと宿り、やがてそこからジジジ……ッ、とささやかな火花が生まれ始めるのを、息を飲んで見つめる。
 先ほどまでの花火から見れば、あまりにもささやかなそれ。けれどもなぜだか妙に存在感が在って、惹き付けられる小さな、小さな炎の花。

「線香花火ッて寂しいンだけど、これやんないと花火した気になんないンだよなァ」

 小さく笑いながら呟くと、きっと奏と同じ気持ちで四郎が、ッすね、とこっくり頷いた。だよねェ、と誇らしさにも似た気持ちで頷き、頷きながらじっと小さな火の玉を見つめる。
 ゆらゆらと頼りなく揺れる線香花火は、僅かな衝撃でも簡単に地に落ちてしまって、あっという間に燃え尽きてしまう。その、あっけなくて、儚い様子が寂しくて――けれども、これがなければ花火ではない、と思ってしまうほど『華』を持っていて。

 ――ジジジ……ッ
 ――パチパチ……

 ささやかな、ささやかな音に耳を澄ませた。ほんの少しでも目を放したくなくて、放した瞬間に消えてしまいそうで、ほんの少しだって目を放せなくて。
 ぽとり、火の玉が落ちるたびに、さやかなため息を吐いて新たな線香花火に火をつける。だがそれもやがて終わってしまい、後に残るのはただ、花火の残骸が詰め込まれたバケツと、溶けて燃え尽きたロウソクばかり。
 それを見下ろして、奏はほぅ、と細い息を吐いた。けれども気持ちを切り替えるように、ひょいと四郎を見上げてにっこり、笑う。

「また、一緒に遊ぼうねェ」
「はいッす! またお願いしますッす!」

 その言葉に、四郎が大きく頷いた。その様子は大型犬のような印象があって、やっぱり頭をぐりぐりして可愛がりたい気持ちになるけれども、何となくこのままでも良いかとも、思う。
 花火の残骸をバケツからビニール袋に移して、四郎がバケツを元通りに水場へと戻しに行くのを、見送る。そうして戻ってきた四郎と2人、並んで駐車場の入り口へと、かたかた下駄を鳴らして歩き始めた。
 傍らを歩く四郎の提げるビニール袋が、がさがさ揺れる。今日のお礼も兼ねて、どこかでジュースでも買ってあげようかと、その音を聞きながら考える。
 そうして並んで歩く時間は、夏祭りの延長のようで、やっぱり何となく楽しいひとときなのだった。





━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【整理番号 / PC名  / 性別 / 年齢 / 職業  】
 jb4076  / 九 四郎 / 男  / 18  / 陰陽師
 jb5830  / 三島 奏 / 女  / 20  / 阿修羅

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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初めまして、蓮華・水無月でございます。
この度はご発注頂きまして、また初めてのノベル発注でのご指名を頂きまして、本当にありがとうございました。
発注文はご心配なさらず、で大丈夫なのですよ(ぐぐっ

可愛い後輩との夏祭りの夜の花火の物語、如何でしたでしょうか。
いつもとはかけ離れた時間、いつもとはかけ離れた装いというのは、何やら心にも身体にも影響があるような気が致します。
浴衣や着物は特に、ただ着るだけでもまったく別の自分に生まれ変わってしまったような、そんな魔法があると思ったり。
そんな魔法のひとときが、僅かなりと表現できればと精一杯努めさせて頂きました。
イメージが違うところなどございましたら、ご遠慮なくリテイク頂けましたら幸いです。

お嬢様のイメージ通りの、不思議で穏やかな花火咲くノベルであれば良いのですけれども。

それでは、これにて失礼致します(深々と
流星の夏ノベル -
蓮華・水無月 クリエイターズルームへ
エリュシオン
2013年09月03日

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