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『■Let's tap the heels three times! 』
ミコト=S=レグルスka3953)&ルドルフ・デネボラka3749)&トルステン=L=ユピテルka3946)&リツカ=R=ウラノスka3955


●再会を祝う、その前に?
「皆で、ピクニックに、いきたーい!」
 それは、暖かい日差しが降り注ぐ日も増えた春の或る日のこと。
 小高い丘に建つ古い屋敷のリビングのソファで、突然にミコト=S=レグルス(ka3953)が主張した。
「どうしたのミコ、急に」
 さして動じる様子もなく、キッチンから皿を拭きながらルドルフ・デネボラ(ka3749)が顔を出し。
「ピクニック! どこに? って、わわっ!?」
 ガタガタッ! と。
 力いっぱい開け放った反動で立て付けの悪い窓がグラつき、慌ててリツカ=R=ウラノス(ka3955)は両手でソレを抑える。
「せっかくコッチでライバルに再会できたし、それに春だし!」
「うん、そうだね」
 いつもに増して嬉しげな幼馴染に、つられてルドルフも笑顔で頷いた。
「場所は……このお家からそう遠くない程度の、小高い丘の上とか! どうかな?」
「うん、いいよっ。賛成!」
 リツカもまた、満面の笑みで賛同し。
 全会一致、異議異論ナシで突発的ピクニック計画は成立したかと思いきや。
「まさか、今すぐ行こうってんじゃねーだろうな」
 玄関ホールから入ってきたトルステン=L=ユピテル(ka3946)が確認しながら、一番近いソファに腰を降ろした。
「おかえり、ステン。何か飲むかい?」
 どこか棘のある口調もルドルフは気にとめず、帰ってきたばかりの友人へ声をかける。
「あるもの、適当でいい」
「了解、リツカもお茶にしようか。窓、ちゃんと嵌めてからおいで」
「うんっ」
 外れないようリツカは窓を元に戻してから、伸び始めた草を分けて玄関へ回った。
 苦笑して見送るルドルフがキッチンへ引っ込んだ結果、トルステンと一対一になったミコトは膝に肘をつき。
「ステン君は、ピクニックに行きたくない?」
 頬を少し膨らませ、じぃっと薄紅の瞳で相手を見つめる。
「今すぐじゃないだろうな、と聞いただけだ」
 水晶レンズ越しに返す、蒼い視線は鋭い……が。
「誰も、反対とか言ってないっつーの」
 ……あれ?
 そういえば、とミコトは首を傾げた。
「じゃあ、ピクニックは賛成?」
「再会した同級生の歓迎会なら、多少は『らしく』しなきゃなんねーだろ……て、聞けよ、喜んでないでっ」
 友人達の会話にルドルフは忍び笑い、ティーポットやカップ一式が乗ったトレーをテーブルに置く。
「それで、お茶のお供は?」
 外から駆け戻ったリツカも洗った手を服の端で擦りながら、目を輝かせてソファへ腰掛けた。


   ○


「ピクニックなんだから、まずお弁当もって、おやつももって……」
「レジャーシートとか、後は遊び道具もいるね!」
 きゃっきゃと相談する女子二人に、ティーカップを傾けたトルステンが溜め息を一つ。
 浮かれて今にも出かけそうな勢いだったミコトへ彼が指摘したのは、主に食事面だ。
 もちろんミコトも忘れてはいなかったが、さっそく彼女はリツカと根本からプランを立て直している。
「コーヒーがよかった?」
「いや。豆から挽いてたら、ルディが大変だろーし」
 気遣うルドルフに、彼女らの相手をしながらだと尚更……とは言葉にせず、トルステンは二人へ視線をやる。
「楽しそうだね……皆、揃ったせいかな?」
「俺は苦労が増える予感しかしねぇ」
 湯気の立つ紅茶をすするトルステンに、ルドルフが苦笑を返した。
「そこは、ね。あ、食材とか足らなかったら買いに行くから」
「女子には、任せらんねーからなぁ」
 普通、逆だろ? なんて思いつつ、やっぱり否定しないルドルフに対し、密かで奇妙な仲間意識を覚える。

 ……けど。
 それで、いいのか?

 ふっと胸の底で疼く、乖離感。
 壁に立てかけた、神楽鈴や龍笛。
 気付けばティーソーサーを持つ手から消えかけている、弓ダコ。
 クリムゾンウェストに来てからこっち、随分と楽器は弾いてない。
 生きていくためにハンターになって、ハンターとしての生活に馴染むので手一杯で。
 その間も確実に過ぎて行く、時間。

 ……俺は、何がしたいんだろう?

 故郷から遠く離れた、クリムゾンウェスト。
 夢物語のような異世界は、しかし彼らにとって現実の世界。
 いくら考えても、何度朝を迎えても、その事実は変わらない。

 夢で見るアッチの方が、よほど現実っぽくねぇか?

 それでも、死ぬのだ。
 コッチの世界がどれだけ現実離れしていても、いくら覚醒者の身体が頑強でも、心臓を抉られ頭を吹っ飛ばされれば……今まで自分が戦ってきた相手と、同じように。
「やっぱり、コーヒーの方がよかったかな」
 申し訳なさそうな、二度目の呟き。
 ルドルフからは、黙って思案に耽る様子が不機嫌そうに見えたのか。
「つーか、メニューと作る量、先輩とあいつの分もあるから考えねーとな」
 誤魔化し、付きまとう懸念をトルステンは紅茶と一緒に飲み込んだ。
 コッチにくる直前の、件の同級生との間に合ったやり取り――その苦い記憶も一緒に。


   ○


 眉間に寄せた皺の理由が、果たしてトルステンの言葉通りかは分からない。
 友人の苦労性具合は、ルドルフが仲間だと認識する程度には……知っていた。
 だから、聞かないけど。

 そもそも……聞いても言わないだろうし、言いたければそうすると思うし。

 それとなく水を向けても、気軽に相談されないのは少しもどかしい。
 自分が頼りなく感じるというか、頼りにされていない感じがするというか。
 同級生達に振り回されるのは別に嫌ではないのだけれど、ひょっとすると気遣われているのかもしれない。

 ……夢の『彼』みたいに、もっとしっかり地に足がついていたら。

 そうすれば、みんなの不安を和らげる存在になれるだろうかと自問し、窓の外を眺める。
 ミコトが提案した、ピクニックの行く先。
 あの丘で根を下ろしている木のように。
 風に吹かれても幹はしっかりと、しかし広げた枝はしなやかに。

 ミコを、みんなを守れる存在でありたい、な。

「……ね、ルゥ君!」
「あ、え?」
 リツカと話をしていたと思ったら、いつの間にか自分に振られていたらしい。
 にこにこと視線を向けてくる幼馴染に、少し戸惑い。
「ごめん、ちょっとぼんやりしてた。何の話だっけ、ミコ?」
 誤魔化さずに問い返すと、(しょうがないなぁ)といった感じの得意げな笑みを浮かべていた。
「お弁当の材料とかおやつとか、買いに行くんでしょ? 荷物持ちとか手伝うよって、りっちゃんと話してたの!」
 何故、それを自分に言うんだろうとトルステンへ目をやれば、既に力尽きた感のある姿に事の次第を概ね察する。
「作るのも、勿論ちゃんと手伝うよっ。ステン君にも言ったけど」
「……うん」
 なにげないその一言が、多分ステンへのトドメになったんだろうなー、と。
「少しくらい買い過ぎても、先輩を含めて6人いるから問題ないか」
 長い付き合いだ。
 女子を交えた『食材とお菓子だけの買い物』がどれだけの量に膨れ上がるか、今から想像できた。
「ルディ、財布の紐は任せた」
「努力はしてみるけど、抑止力の方面ではあまり期待しないで欲しいかなぁ」
 頼られるのは、嬉しいけれど。
 呻くように託す苦労性仲間にルドルフは苦笑しながら、頭の中で『ピクニック予算』を組み立て始める。


   ○


「携帯ゲーム……は、ピクニックだと微妙だよね。羽根つき、もお正月じゃないから、置いといて。持って行くなら、バットくらいかなぁ」
 何をして遊ぶのか考えながら、リツカは持って行く物をアレコレ取っ替え引っ替えする。
「りっちゃん、用意できた?」
「うん、すぐ行くー!」
 軽く扉をノックするミコトに返事をし、床に広げていた物をまとめて部屋の隅へ押しやった。
「ミコちゃんとも相談して、足らない物はついでに買えばいいよね」
 適当に後ろで一つにまとめた髪を手で軽く撫で付け、ドアを開ける。
「先輩は? もう帰ってた?」
「うん。声は、かけてみたんだけど……」
 同級生だけど『先輩』が引きこもってる部屋へ、ちらとミコトが視線を投げた。
 別に留年している訳ではなく、同い年の同級生だ。

 ――なんで、先輩?

 最初にそう呼び始めたミコトに、理由を訊ねると。

 ――だって、先輩っぽいから!

 そんな即答が返ってきた。
 先輩本人の意向は置いて、ミコトの呼び方は友人達の間でもすっかり定着している。
 そんな先輩の部屋の扉は閉ざされたまま、開く気配は全くない。
 疲れてるのかもしれないし、眠いかもしれない……なにせ、この世界も春だから。
「偶にはお外に出ないと、溶けちゃうのにねっ」
「ピクニックは来てくれるかな? トリィとルドっちがお弁当作ってくれるのに」
「ステン君とルゥ君のご飯、美味しいから楽しみだよね!」
 お喋りしながら廊下を抜けて、階段を下りる。
 玄関ホールでは、先に仕度を終えた男子二人が待っていた。
「のんびりしてると日が暮れて、目ぼしいモンも売り切れちまうぞ」
「でも、夕方のほうが負けてくれるかな?」
 何やら微妙に生活感のある会話は、いつものことだ。
 LH044から避難したサルバトーレ・ロッソでこっちに流れ着いて、三度目の春。
 最初は戸惑いもあったけど、皆なんだかんだでハンターの生活に馴染んでる、気がする。
 なにより大親友のミコトがいて、幼馴染のトルステンがいて、ルドルフには苦労をかけて……よく難しい事を言うけどいい人な先輩と、食べ物やお菓子の話題で気の合う友達と。
 そんな同級生達が一緒なら、ここはリツカにとって学校と変わらない。
 それから、夢のあの人と。

 ……ちょっとは、近付けたかなぁ?

 そもそも転移とか元の世界との違いとか、戻れるかとかは、あまり気にならなくて。
 正直、気になるのはその一点くらい。

 夢の話をすると何故かいつも不機嫌になるトリィは、別の意味で少し気になるけれど。

 でも悩んでいるより、身体を動かしている方が早いし。
 なにより、性に合ってるから。


   ○

「帰りは、夜になっちゃうかな〜?」
「街からそんな離れてねーし、四人いれば夜でも大丈夫だろ」
 刺すような冬の空気と比べれば、だいぶ柔らかくなった春の空を見上げて歩くミコトに、つっけんどんな反応のトルステン。
「う〜ん。出来れば、皆で星を見ながら帰りたいかなって!」
「ついでで、天文部活動かよ」
「地上から観測できる星の量は少ないけど、ガラス越しじゃなく自分の目で見られて、いいよねっ」
 どこか非難めいたニュアンスにも気付かず、ミコトは無邪気な笑みを返した。
 凛然とそこにある宇宙の星も、またたきながら照らす地上の星も、どっちも綺麗で。
 そして地上ならではの、地平線に水平線。日の出と日の入り、月の満ち欠け。
 故郷とは位置も結ぶ線も違うけど、季節ごとに星は巡り、星を標(しるべ)に人は生活している。

 ……この世界の星は、うちの運命も知ってるのかな?

 LH044にいた頃の奇跡的な出会いは、転移した先のクリムゾンウェストでも継続中らしい。
 そして……夢、も。
 となると、リアルブルーの星とクリムゾンウェストの星は、違ってもどこかで繋がっているかもしれない。
 例えば観測点の違いで相対位置が変わっていても、絶対位置は変わっていないような。
 少なくとも学校にいた時より、明確になっている気がする。
 誰に夢を話しても大抵は夢物語で片付けられ、漠然とした頃よりも。

 少しでも近付くために、うちはうちの手で運命を掴みに行かないとねっ。

「ミコの主張は分かったから、そんな力いっぱいハムを握り締めなくても……」
「……あー!」
 どうしたものかといった感じのルドルフから苦笑混じりで指摘され、ミコトは我に返った。
 市場の一角、肉屋の前での食材選び中。
 何気なく手に取ったハムを、ついぎゅっと握って……傍目にはそれが、よっぽど(食べたいっ)な風に見えたっぽい。
「それに買うなら、こっちのいいヤツだろ」
「「えぇっ!?」」
 真剣顔で吟味するトルステンに、今度はルドルフとミコトが同時に目を丸くする。
 ミコトは意図しなかったとはいえ、ハムを手に取った行動を尊重されたことに。
 そしてルドルフは、『いいハム』についている値段に。
「せっかく、ミコが立てたピクニック計画だろ。足が出るんなら、多少の自腹は切ってやる」
「それだとステン君に悪いから、うちも出すよっ」
「じゃあ、私はコレをリクエスト!」
「リツはちゃっかり便乗かよっ」
 流れに乗っかって焼き菓子を指差すリツカにトルステンが頭を抱え、ますますルドルフの苦笑は濃くなり。
 いつもの友人達のやり取りが、何故かミコトをほっこりさせた。
「わっ、ホントに美味しそうだよっ。りっちゃんのおすすめ、どれ?」
「わいわい食べるなら、ドライフルーツやナッツのパウンドケーキかな。でもクッキーとかマドレーヌみたいなのも、捨てがたいよね!」
「じゃあ、全部……」
「全部買ってたらキリがないからね、ミコ。リツも、ちゃんと選ぶこと」
「でも、おやつ少ないと寂しくない? 足が出るなら、私だって多少の自腹もやむなし!」
「人の真似してんじゃねぇっ」
 笑って、笑って、皆でお買い物。
 帰り道は沢山の『戦利品』をそれぞれ抱え、満天の星の下を賑やかに。
「ピクニックは、晴れるといいね」
「絶対、晴れるよっ」
 星を見上げるルドルフに、根拠ナシの自信でミコトは断言した。


●かくして、計画は発動す。

 そして、その日は朝から快晴だった。

「おはようっ。作るの、手伝うよっ」
「邪魔だ」
 朝も早くからいい匂いのするキッチンへ顔を出したミコトを、早々にトルステンが叩き出した。
「ステン君てば、ひどーいっ。ルゥ君は手伝ってるのにっ」
「いいから、ミコはリツと準備してろ」
 二人の会話に仲介はせず、笑って聞きながらルドルフは丁寧にパンを切る。
 人数分のお弁当、作るとなるとやっぱり相応の量だ。
「けど、りっちゃんだって……ねっ」
「でも料理はほら、まだ練習中だし? 男子のほうが上手だし?」
 援軍を求めるミコトに、リビングで準備中のリツカが視線を泳がせた。
「代わりに、移動する時は重い荷物率先して持つよ! うちの男子はひ弱だからね!」
「ふぅん? どや顔で言うか」
 角度的にトルステンからは見えていないだろうに、不機嫌そうな口振りと的確な指摘にハッとリツカの表情が変わる。
「ごめんトリィ、ごめんてば! だから、ご飯抜きはやめてー!」
「大丈夫だよ。だから、水筒も忘れずにね」
 さすがにルドルフがフォローを入れて、キッチンから紅茶やらコーヒーやらの水筒を渡す。
「全く、うちの女子どもは……サンドイッチを、お手軽料理だと思ってやがる」
 ぼやきながら、いい色に揚がったフライを皿に取った。
 テーブルには既に厳選したハム、エビや魚のフライ、豚カツ、新鮮な野菜などなどが、調味料各種と共に並んでいる。
「ただ挟むだけの素人じゃねーんだ、俺は」
「……本当に、ね」
 同意しながら、ルドルフは用意していた大き目のバスケットを開ける。
「まだ肌寒い場合もあるかも知れないから、上着も持っていくねっ」
「言っとくが、そんな遅くならねーうちに帰るぞ。夕方は冷えるだろ」
「だって、皆と星を見たくない?」
「星? 家で見りゃいいじゃねーか。一緒なんだし」
「一緒じゃないよっ」
 いまいち乗り気じゃないトルステンに、ミコトが口を尖らせた。
 でも『家』という言葉に、自然とミコトは表情はほころんで。
「先輩、部屋から引っ張り出してくるねっ。それから主役のエスコートもしなきゃ!」


 晴れた春の日、空の下で話をしよう。
 皆の夢の話、依頼の話、これまでのこと、これからのこと。
 たくさん、たくさん――。



━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【PCID / 名前 / 性別 / 外見年齢 / 種族 / クラス】

【ka3953/ミコト=S=レグルス/女/16歳/人間(リアルブルー)/霊闘士(ベルセルク)】
【ka3749/ルドルフ・デネボラ/男/16歳/人間(リアルブルー)/機導師(アルケミスト)】
【ka3946/トルステン=L=ユピテル/男/16歳/人間(リアルブルー)/聖導士(クルセイダー)】
【ka3955/リツカ=R=ウラノス/女/16歳/人間(リアルブルー)/疾影士(ストライダー)】


ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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 FNBのノベルでは初めまして、ライターの風華です。ご依頼いただいた「浪漫パーティノベル」を、お届け致します。
 いろいろと鑑みた結果、今回のノベルではピクニックそのもののシーンではなく、ピクニックに至るまでの準備+心情多めなノベルとなりました。
 また一点、御断りしなければならない事と御連絡があります。
 自己紹介の設定では皆さん「LH404の学校に通っていた高校生」という公認設定になっています。「LH404」について弊社OMCおよびFNB運営スタッフに確認した結果、「おそらくLH044の間違いだろう」という判断になりました。ノベルではその判断を踏まえ、「LH044にあった学校の同級生」を前提に描写しています。もし「LH044ではなく、公認設定にあるLH404の学校が正しい」という事でしたら、遠慮なくリテイクをお願い致します。
 またキャラクターの描写を含め、思っていたイメージと違うようでしたら、その場合もお手数ですがリテイクをいただければ。
 このたびはノベルの発注、誠にありがとうございました。
(担当ライター:風華弓弦)
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2016年04月07日

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