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『KAIKOKU 〜ニャーたん始めました〜 』
ソーニャ・デグチャレフaa4829)&月夜aa3591hero001)&アデリーaa5068)&鬼灯 佐千子aa2526)&サラ・テュールaa1461hero002)&島津 景花aa5112)&キルデスベイベaa4829hero001)&迫間 央aa1445)&美空aa4136)&古賀 菖蒲(旧姓:サキモリaa2336hero001
「報告しろ連絡しろそれよりなにより相談をしろ説明も」
 パイプイスにしなだれ落ちたソーニャ・デグチャレフが、後頭部のてっぺんからそれはもう低い声を垂れ流す。
「すべては本作戦の責任者たる大将閣下に済ませ、承認のサインをいただいておりますギュン」
 キルデスベイベがくるくる回ってぴたりと止まった。
 貴様、振りのキレがよくなっていないか!?
 ふふふ、少しばかりレッスンしたまでのことですギュン。なにせ自分等は4人がかりでひとつの体を動かせるのですからギュン。
 共鳴もしていないのに脳内会話でやりとりするふたり。
「……いや、それよりなんで女体なのだ? “ベイベくん”じゃなくなるだろうが」
「今日はいわゆる“大きなお友だち”がターゲットでありますので、自分等も擬人化キャラの体を取ったまでのことでありますよ。さしずめ今の自分等は“ベイぺ”でありますな」
 字面では非常にわかりにくいが、最後のひと文字は「ぺ」なんである。おそらくロシア好きなアイドル声優を意識してのものだろう。
 そして。
「実にもふもふであります! もふもふなのであります!」
 一心不乱にキルデスベイベの尻尾にしがみついているちんまい少女がひとり。
「それはなんだ?」
「は。バックダンサーの手配が間に合いませんでしたので、亡命政府近くで発見したエージェントを拉致して参りました! 同じ東京海上支部の同志ですので、問題にはならないかと」
 キルデスベイベに尻尾で誘導され、前に進み出たちんまい――ソーニャと同じ背丈だが――少女はぴしっと空軍式の敬礼を決め。
「美空であります。状況は不明でありますが、適当にもふる所存であります」
 そして再びキルデスベイベの尻尾をもふもふもふもふ。
 と、そこへ。
「ニャーたんはやっぱりツンツンしてるのがかわいいと思うんです。衣装を着てるっていうか着られてる感じ、男の人は絶対好きですっ!」
 両手をぱたぱたさせつつ、アデリーが割って入ってきた。
「アデリー殿! 小官、いったいなにに巻き込ま」
「今日はニャーたんの運命の日ですっ!」
「いえ、ですからその、いったい小官、なにをさせられ」
「かわいいニャーたんを“イヤイヤ”演じてください! 軍人がこんなことやってられるかーって。塩対応ってやつです。そういうのにお客さんは弱いんです!」
 さらっと身も蓋もないことを言うアデリー。このへんはペンギンショーであざとさを極めた彼女ゆえのアドバイスなんだろう。が、ほんとにそんなもので観客は盛り上がるのか? だってそれではまるで――馬鹿ではないか!
「いやいや! オキャクサンとはいったい」
「アイドルファンって、自分がどれだけバカかーってのを競い合う人たちなんですよ?」
「アデリーさんのプロデュースをいただき、我が国の外貨獲得作戦は順調ですギュン」
 がっし。ソーニャを無視して固い握手を交わすアデリーとキルデスベイベ。
 この時点で、未だソーニャは自分がなにをさせられるか知らされていない。なにせ今朝方、頭に麻袋をかぶせられて手足をワイヤーで縛り上げられ、ここへ担ぎ込まれてきたきりなのだから。ちなみに縄抜けも試みたが、親指をきっちり固められていてまったく身動きが取れなかった。プロの手口である。
 いや、これを着せられている以上、なにをやらされるかは丸わかりなのだが……。
 ソーニャは忌々しげにピンクでフリフリの統合軍制服風衣装を見下ろした。
 この衣装こそ、ウェブアニメーション『突貫! ニャーたん少尉』で主人公たる“ニャーたん”が身につけていた軍服であり、それに先駆けて彼女の所属する亡命政府統合軍と日本のサブカル系企業が共同開発した“慰問用制服600-N01”なのだ。
 一応、国民総数十数名という名ばかりの国に外貨収入をもたらすための方策、ということになってはいるのだが……。
「誰かこの状況について、報告しろ連絡しろ相談をしろ説明しろぉ!」
 わめくソーニャに、なぜか美空が敬礼を返し。
「えっと、先ほどいただいた企画書によりますと、慰問用制服600-N01の量産化に際し、ソーニャ・デグチャレフ観戦武官殿自ら『このいかれた小官の笑顔に“かわいい”100票が集まるようなことがあれば、アイドルデビューでもなんでもしてやるわ!』と発言されたとのこと」
 コピー用紙の束をめくりめくり報告。
「ここまでは真実ということでよろしいでありますか?」
 ああ、うん、言った。確かに言ってしまった。どう考えたって、ピンクの軍服を着込んでバカみたいな笑顔を晒す隻眼の少女に注目が集まるなんて思わなかったから。しかし。
「それでは続けるのであります。――それが見事達成されたことにより、亡命政府及び統合軍本部は『ニャーたん「かわいい」100票達成記念・アイドルデビュー企画コンペティション(コンペするとは言っていない)』の実施を承認。得票に深く関わった8名のエージェントにプロデュースを依頼したと」
 奥歯を噛み締めるソーニャ。亡命政府には現状、代表がひとりしかいないし、統合軍には大将とソーニャのふたりだけ。しかも代表と大将は同一人物で、ようはこの企画、外貨に取り憑かれたあのくそじじいの陰謀ではないか!
「失礼しますね。準備はどうです?」
 部屋に入ってきた迫間 央がにこやかに手を挙げた。
「迫間殿! まさか、貴殿まで――」
 詰め寄るソーニャをすさまじい回避力でスルーし、央は眼鏡を白く光らせる。
「おはようございますソーニャさん。あ、これ名刺です」
 思わず受け取ってしまった央の名刺には、本来の所属の脇に『キャラクター管理課ニャーたん担当』の文字が。
「なぜ公務員たる迫間殿が……いやそれよりなぜ自治体がこのような……」
 うろたえるソーニャを前に、央はまたもや眼鏡を光らせ。
「ソーニャさんはご存じですか? 我が国が誇るうれしい・楽しい・おいしい・うんそうだよね!――“うたおう”精神に彩られし『ふるさと納税』を!」
 おい4つめ。4つめはなんだおい。と、ソーニャにツッコむ隙を央は与えない。
「私どもの自治体は、ニャーたんの活動拠点として大々的に売り出していくことにしたんですよ。最近はアニメコラボで再生した自治体も少なくありませんからね」
 指の先で眼鏡を押し上げ。
「とりあえずは地元テレビ局での『突撃! ニャーたん少尉』の地上波放送を皮切りに、通勤通学時間帯を狙ったラッピングバスの運行。アニメ第二期(地方6局深夜放送)の発表に合わせて過疎化の進む地域の駅の1日駅長としてニャーたんを起用。さらにはスポンサード特権で地元商店街を舞台にねじ込み、名物の販売と活性化を……」
 本人が知らないところで、猛烈にいろいろと進められていた!
 それにしてもなんという邪悪なライヴス! これが自治体の走狗たる央の本性か!?
「なんとでも言ってください。私は、この血の一滴まで地方公務員なんですよ。ソーニャさん、いや、あえてニャーたんと呼ばせていただきましょうか。国と結婚したあなたなら、私の言葉をご理解いただけますね……?」
「くっ」
 殺せ。とは言えなかった。軍人の仕事は1秒でも長く生き残り、祖国に尽くすことだから。
「……話はまとまった? じゃあさっき決まった振り付け、練習しましょうか」
 央の話を手刀でカット。サラ・テュールが進み出る。なぜだろう、上から下まで完全武装状態である。
「最初に断っておくけど、私にアイドルのことは知らない。だから私は私が知ってるダンスをあなたに叩き込む」
「テュール殿? 小官、振り付けとやらのことも貴殿がここにいる理由も知らぬのだが――」
「兵士が命令に是非を問うの? 国のためにあなたがするべきことはなに? 私にくってかかること? 答えなさい、ニャーたん」
 あくまでもクールに重ねられた理不尽という名の軍人的常識。ソーニャは唇をぎりりと噛み締めるしかなかった。
「はい、いいえ。与えられた任を全うすることであります……」
「ならあなたの仕事をしなさい。4番(クラシックバレエの基本の立ち方。1〜5番があり、4番がもっとも難しい)からブロンクス(ブレイクダンスの基本ステップのひとつ)に。静から動、このギャップで観客の目を奪うわ」
「よ、よんばんからぶろんくす……?」
「ちなみに私は踊れるだけでダンスにくわしいわけじゃないから、説明はうまくできないかもしれない。でも安心して。ニャーたんができるまでやらせるから。倒れたら何度でも起こしてあげる。最後まで、絶対に見捨てない」
 サラは薄笑み。
「あ、ありがたく、あり、ます」
 ソーニャはあきらめて。
「できればほんとに倒れる寸前まで追い込んじゃってください! あと3時間で発表会ですから。演技を越えたリアリティでお客さんの心、鷲づかみにしちゃいましょう!」
 アデリーは無理難題を押しつけた。
 あと3時間!?
 発表会!?
 わけもわからずおののくソーニャをさらなるいやな予感が突き上げる。
 8名のエージェントの内、残り4名はどこにいる?
「大丈夫ですよ。みんなでいっしょうけんめい準備したんですから! ――ニャーたんにないしょで」
「なぜ当の本人たる小官にないしょでぇーっ!?」
 かくして、ソーニャにだけは謎だらけの状況の中、『ニャーたん「かわいい」100票達成記念・アイドルデビュー企画コンペティション(コンペするとは言っていない)』に基づくオープニング企画、ニャーたんデビュー発表会「KAIKOKU」の準備がスタートしたんであった。
 ――開幕まで、あと2時間58分。


 央が勤める自治体の管理する複合施設。
 住民の文化活動を推進する目的で建設され、演劇やコンサートなどでよく使われるこの会場に今、津波が起きていた。
「おぬしら〜っ!! そんな声でニャーたんに届くと思うてかぁ〜っ!! 行くぞぉぉぉぉぉぉ」
 ニ ャ ー た ぁ あ ぁ あ ん!!
「そうじゃそうじゃ〜! もっともっと声だせぇ〜! ニャーたん盛り上げてくんじゃぞ〜! 国歌斉唱ぉぉぉぉ!!」
 いーまーはーもどれーぬー いとしきそーこーくー
「……アイリス、国歌ってそれなの?」
 会場のキャパいっぱいの1500人と声を合わせてソーニャの亡命政府歌を熱唱。人々と共に滝のような涙を流す古賀 菖蒲(旧姓:サキモリへためらいがちに声をかける鬼灯 佐千子。
 一応説明しておくと、彼ら1500人は皆『突撃! ニャーたん少尉』のブルーレイディスクに同封されていた応募券を返送し、3回に渡る抽選の末に選び抜かれた紳士(意味深)たちなのだ。
 そしてアイリスを始め、観客席にいるエージェントたちは“ニャーたん盛り上げ隊”。ソーニャを全方向から弄り倒すために撒かれた毒であるのだが……。
「ニャーたんの国歌は我らが国歌っ! すなわちこれ、おねえちゃんの国歌でもあるんじゃよ!? なのになんで歌わんのじゃあ〜っ!!」
 佐千子の肩を掴んで揺さぶるアイリスだが、389キロの佐千子は揺らぎもしない。ただ渋い顔でため息をつくばかりである。
「デグチャレフさん、なにも知らないまま連れてこられたんでしょう? せめてもう少し早く教えてあげればよかったのに」
 この建物までソーニャを担ぎ込み、ニャーたん控え室へ叩き込んだのは佐千子だ。単純にソーニャの400キロという重量を持ち上げられるのが彼女だけだったからなのだが……今はちょっと後悔していた。
「それじゃH.O.P.E.の任務とかで逃げられるかもしれんでしょう? 俺らの夢、ニャーたんに託してもす。こっからでっかく羽ばたいてもらわんど!」
 なにかをどこかへ一心不乱に書きつけていた島津 景久が顔を上げる。
 ちなみになにかとはサイン。どこかとは、DVD-Rのプラケースの表面だ。
「って、あなたはなにをしてるの?」
 佐千子のジト目にからりとした笑みを返した景久は。
「ニャーたんのサインじゃ! 今日のデビューライブはその場で録音して売っとです。ニャーたんの生写真も付けもす!」
「デグチャレフさんのサインをあなたが書いてるって……そういえば肝心の写真がないみたいだけど?」
「これから撮っとです。最っ高の一瞬、切り取って」
 どこから手に入れてきたのか、景久はレンズの方にバッテリーケーブルが繋がったごつい一眼レフを構えてみせた。
「そんなの見たら、デグチャレフさん逃げるんじゃないかしら……」
「俺がニャーたんの目を引き寄せて、そん隙に潜んでる連中が一気に撮る!」
 薩摩の勇たる島津義久が考案した、無勢で多勢を討つための兵法、釣り野伏の応用であった。
 ようするにあなたがしてることって、ねつ造と盗撮よね。佐千子はまた深くため息をついた。
 その傍らでは、月夜が片面に『ニャーたん』の文字、片面にニャーたんの崩れた笑顔がプリントされた団扇を振り振り、ぽやんと笑んでいる。
「ニャーたんまだかな? ニャーたんニャーたん」
 言いながら幻想蝶へ手を突っ込み、団扇を取り出してはまわりに配っていく。おかげでまわり中ニャーたんでいっぱいいっぱいだ。
「団扇どうぞー。団扇――あ」
 幻想蝶の中からどさどさどさどさどさどさどさ……横断幕やらペンライトやらぬいぐるみやら、大量のニャーたん応援グッズがあふれ落ちた。
「えっと、あの、そういうことじゃなくて。団扇だけじゃ失礼かなって」
 はずかしそうな月夜だが、手作りレベルをはるかに超えたハイクオリティな品々がその言葉を裏切りまくっていた。
「と、とーにーかーくっ。ニャーたんのことみんなで応援しようね。おー」
 拳をちょんと突き出した月夜は、あせあせと団扇配り作業へ戻る。
「団扇ど――え? いらない? どうしてですかなんでですか手ぶらでなにができるつもりですかそれともあなたひとりで10人分働けるのかなクール気取りたいんだったらお家で独りでやってくれるかないつもしてるみたいに」
 月夜の笑顔の後ろからおどろおどろと立ち昇る邪悪なライヴス。腕組みして立ち尽くし、コンサート――ニャーたんは未だ知らない――を“冷静”に見届けようとしていた若人、恐怖のあまり落涙である。
 そのライヴス圧にあてられたアイリスは、額に浮いた冷や汗をぬぐいぬぐい。
「ふふふ。今日はタフなギグになりそうじゃぜぇ。うっかり(お腹の子どもが)ポロリもアリかものう」
 そう。アイリスのお腹には夫との愛の結晶が宿っている。安定期に入って「あ、動いたのじゃ」なんてこともしていたりするのだが。
「ええっ!? そ、それはダメですよぅ!」
 月夜がわたわた。しかしアイリスはその手をやさしく包み込んでからそっと離した。
「たとえポロリしてもわらわの子じゃ。早すぎる産声代わりにニャーたん言うじゃろうっ! わらわも我が子も、命賭けじゃよぉぉぉぉぉぉお!!」
 アイリスがこの観客席にいる理由は、あまりに「ニャーたんかわいいよニャーたん」が過ぎて、近くに置いておくとソーニャにだけ秘密裏に進めてきた計画がばれるから。しかし、接触を禁止してきたこの数週間で高まりきった「ニャーたん欲」はご覧のとおりに最高潮だ。
 母体がこれじゃ、胎児にも深刻な影響が出そうね……頭を抱える佐千子を置き去り、アイリスの元へみんなが押し寄せ。
「そん決意、俺も全力でお支えしもす!」
「月夜も、なんだかすっごくがんばります!」
 うおおおおおおお! まわりの紳士どもも吠えた。純粋な感動ではなく、ポロリの語感がもたらすなにかに興奮して。紳士って奴は、これだから紳士。
 まあ、それはともあれ佐千子はぽつり。
「こういうの……生き地獄っていうのかしらね」

 場面は再びニャーたん控え室。
「サラ殿――小官思うのでありますが」
「発言を許可した覚えはないんだけど。まあいいわ。なに?」
 サラがソーニャへ顎をしゃくった。
「このような局面……生き地獄と称するのではないかと!」
 控え室は今、気温39度・湿度98パーセントをマークする超不快空間と化していた。原因はもちろん、ソーニャの流した汗である。
「ニャーたんのデビュー発表会、まさかあいさつだけですませられるはずがないでしょう? パフォーマンスを発揮するために訓練する……それだけのことを地獄に例えるなんて、あなたの渡ってきた戦場はもれなく天国だったみたいね」
 この暑さの内にあっても実に涼しげな表情を保ち続けるサラ。加えてその舌鋒は涼しいどころか極冷だ。
「キルデスベイベも迫間殿も美空殿も! バックダンサーなのでありますよね!? それなのになぜ休憩なのでありますか!?」
「任を強いられるのは当事者だけであるべきでしょう? 支援はできるように、できる限り行えばいい」
 支援に頼り過ぎてはいけない。それは重々に承知しているつもりだが、当日に最前線へ放り出され、無茶な作戦内容を提示されて「完遂せよ」と言われているのだ。せめて近接航空支援を望むくらいは許されるべきではないか。
「まあ、それだけ口がきけるならもう少し追い込めるわね。インフロント(社交ダンスの基本となる構え)からのアマルガメーション(ダンスの一連の構成)をあと30くらい憶えましょうか。……ニャーたんなら耐えられるわ。軍人魂でもSoldaten Seeleでも、好きなほうを発揮して」
 えひいいいいい。言葉にならないソーニャの悲鳴が響く。
「サラさんちょっと待ってください」
 そこへ入ってきたアデリーがサラを止め。
「新しいニャーたん関節保護用ギプスです! 改造『阿修羅』の配備、間に合わなかったから……あ、アデリー大事なお仕事あるから行きますねー」
「わかった。これであと30時間は戦えるわね」
 サラはうなずきながらギプスを受け取り、ソーニャの両脚に手早く装着した。ソーニャの体重が関節部に負担をかけないよう保護するそれが、彼女の目にはギプスならぬ足枷にしか見えなくて。
「えひいいいいい」
 ――開幕まで、あと2時間23分。


「いらっしゃいませ、いらっしゃいませ! ニャーたん特訓ドキュメント前編“え? 小官クラシックバレエもブレイクダンスも初体験なのでありますが!!”、販売開始しました!」
 ロビーでぱんぱん手を叩き、“ニャー・ピンク”の法被をまとった央が客を呼ぶ。
 物販ブースには央が着ている法被、先ほどまでのソーニャのダンスレッスンを盗撮、ナレーションをかぶせたブルーレイディスク、ニャーたん公式隠し撮り写真、運営公認ニャー・ピンクサイリウムやらが並べられ、勢いよく客が群がっていた。
「おじゃったもんせー。こや、さっき撮ったばっかいのレア写真! 『汗まみれできばるニャーたん』、『新(に)かギプスつけるニャーたん』どげんなー? ディスクはすっぺサイン入りじゃ!」
 央と共に法被姿で売り子を務める景久も高く声をあげた。そして、売りまくる。そのムダのない動きと強い押し……言うなれば“鬼島津”なんであった。
「この発表会、ソーニャさんに隠したまま進める必要がありましたからね。売り物が圧倒的に足りていません。どんどん増やしていかないと――ああ、アデリーさんですか? ドキュメント後編“小官女子なのにヒール・プルでフルチェックはらめなのであります!!”のナレ録り、あとどれくらいで終わりますか?」
「始まっまでに出さんといかんです。急かんと」
 央は景久にうなずき。
「こちらはキルデスベイベさんと私で。島津さんは会場に回ってください。例のタンクは用意してありますから」
「わかりもした! ごぶれさあしもす!」
 一礼を残して駆けていく景久を見送った央は、こちらへ合流してきたキルデスベイベへハンドサインを送る。
 作戦は順調なり。追撃にかかれ。
 キルデスベイベは了解のハンドサインを返し。
「ギュンギューン! ベイぺ襲来でありまーす! みんなのハートにAAM(空対空ミサイル)!」
 ――開幕まで、あと1時間08分。


「迫間君から巻きが入っちゃった。急がなきゃ」
 別室でナレ(ーション)録りにかかっていたアデリーがマイクに向きなおった。
「美空ちゃん、続きの映像、出してください」
「了解であります」
 向こう側から美空が応え、「5、4、3」、続く2と1は指だけで指示し、キューサイン。
「小官、女の子なのにリーダーのステップまで憶えるのでありますか? そもそも小官、ダンスとは無縁でありますのにっ。……うーん、困りましたねー。ニャーたん、軍人さんですからね。でも軍人さんは命令に絶対服従っ。何度だって立ち上がるのであります」
 アデリーはこのプロジェクトのプロデューサー。今日のために南極からやってきた。
 が、プロジェクトに参加している面々の中でアイドル経験があり、且つ普通にしゃべれるのが彼女しかいなかったので、こうして裏方もこなすことになったのだ。
「今のナレ、いただいたのであります。時間のこともありますので、プレイバックは省略で最後のシーンに行かせていただくのでありますよ」
 そして、わけがわからないわりにするっと現場に馴染んで仕事までこなしている美空である。この「適当」さはやはり軍人気質というものなのだろう。
 アデリーはうなずき、ニャーたん水で唇を湿らせた。開演までに第2章を売り出すためには、リップノイズを消去している時間がない。リテイクも最小限ですませなければ。
 果たして美空からのキューサインが出て、モニターの映像が動き出した。
 ナレーションを入れながらアデリーは考える。
 ニャーたんががんばってるところ、もっともっと強調しなくちゃ。それをあざとくひっくり返すの。ニャーたんのこと、アデリーが絶対売り出してみせるんだから!
 ――開幕まで、あと41分。

「ニャーたんポテトとニャーたんソーセージとニャーたん水ですよー」
 月夜がピンクの容器とペットボトルを抱えて観客席へ帰ってきた。
 場内で飲食は大丈夫なの? 訊きかけて、佐千子は止めた。その辺りは央がなにか手を回しているんだろう。見れば、容器に地元の飲食店の名前が書き付けられている。
「容器がピンクなだけよね、これ。水なんてペットボトルのラベル貼り変えただけじゃない」
 そのくせ値段だけは市価の数倍をつけられた品々である。
「ありがてぇのじゃ! ニャーたんガチありがてぇのじゃ!」
 燃料補給とばかり、ケチャップで“ニャーたん”と書かれたソーセージへ食らいつくアイリス。なぜ仕掛け人のひとりであるはずの彼女がここまでニャーたんに騙されているものか、佐千子には本気で理解できなかった……。
「ニャーたん水、補給しちょっとですー」
 背中にどでかい水のタンクを担いだ景久が観客の間を練り歩いている。500ミリリットルの水(元は浄水器を通した水道水)が、ドラッグストアの2リットルボトル3本分の値段でごりごり売れていく。
 と。
 ピンポンパンポン♪
『ご来場のみなさまに開演まで15分となりましたこと、お知らせしますギュン』
 キルデスベイベのアナウンスが、未だ緞帳が降ろされたままの会場に響き渡り。
 うおおおおおおおおおおおお!!
 いつの間にかおそろいのピンクの法被など着込んでいた紳士どもが、ピンクのサイリウムを指の間に4×4本挟んで振り回す。もちろんアイリスも全力。
 ちょっと控えめに「うわあ」と声をあげていた月夜が、佐千子にもそっと8本のサイリウムを差し出してきた。
「これ……使ってください」
 先ほどのおどろおどろを見ていた佐千子に、これを拒否できる気力はなかった。
「あ、うん、は、はい」
『開演に先立ちまして、自分等ベイぺの宣誓をお聞きくださいギュン』
 うおおおおおおおおおおおお!!
『宣誓!』
 せんせーい!!
『自分等キルデスベイベ小隊は、清く正しく美しく、ときに愛くるしく、ときに憎々しく、あるときは無慈悲に、またあるときは求道者のごとく、我が敬愛する上官ソーニャ・デグチャレフ少尉殿――』
 ぶぅぅぅぅぅぶぅぅぅぅぅ。
『もとい、ニャーたん少尉殿のっ!』
 ぅおおおおおおおおおおおお!!
『萌えを追求し、みなさまに愛していただけるすばらしきアイドルとして育成し、共に祖国へ貢献できる存在となれますよう尽力すること、ここに誓います――』
 ギュン!!
「うおおおおお誓うんじゃギューン!!」
「月夜も誓いますギュン♪」
 ええ? 一歩引く佐千子だったが、ふたりのシュメール人の壁画みたいな無機質な目がそれを許さない。佐千子はぐうと喉の奥を鳴らし、そっと一歩前へ踏み出して。
「誓わないけど……応援するわ」
 ソーニャとは同じコミュニティに所属する同僚で、超重量を備える友人だ。彼女がアイドルを目ざす(?)なら、票集めに協力した心からの応援を送りたいとは思うから。
『それでは、開演までもう少々お待ちくださいギュン』
 ――開幕まで、あと10分。


「サラちゃん、ニャーたんの仕上がりどうです?」
 ナレ録りを終えたアデリーが控え室のドアを開くと。
「うわ」
 ミストサウナよろしくすさまじい熱気があふれ出した。
「やれるだけはやったわ。後はニャーたんが舞台で再現するだけ」
 部屋の隅にべしょりと倒れ伏したソーニャを見やり、サラがうなずく。
 明らかにやり過ぎだ。アデリーは眉を八の字に困らせて。
「カメラ持ってくるの忘れました。こういう泣けるシーンは絶対受けるから抑えとかなきゃいけないのに……」
「準備万端であります!」
 しゅばっと駆け込んできた美空がデジカメで撮影開始。景久へ同時転送されたこのデータは、複製されて売店に並ぶことになるだろう。
 アデリーとサラはヒールアンプルをソーニャの静脈へ直接注入した。手っ取り早く疲労回復を促す一種のドーピングだ。副作用は軽い意識の混濁。
 偽りの活力を吹き込まれたソーニャはふらふらと立ち上がる。
 その左からアデリーが。
「ソーニャちゃんは今からkawaii強いのニャーたんですよ。ニャーたんニャーたんニャーたん」
「うう……小官、ニャー、たん」
 右からはサラが。
「重力を忘れて跳びなさい。あなたは幻想の蝶になるの」
「蝶――ちょう、蝶」
 ニャーたん以外でこの場にいるのは鬼ばかりなのであった。
 ――開幕まで、あと3分。


『みなさま! ベイぺといっしょにカウントダウン、お願いするのであります! 10、9、8、7、6、5』
 舞台の上に立つキルデスベイベがほがらかにカウントを開始。
「もふもふ! もふもふ! もふもふ!」
 どこからかやってきた美空はその尻尾をカウント代わりにもふもふ。
「4!」
 美空から送られてきたデータを確認しつつ、景久がカウント。
「3」
 どこか達観した顔で佐千子がカウント。
「2ぃっ」
 ニャーたん団扇を抱えて月夜がカウント。
「1ーっ!!」
 腹帯で下腹を支えたアイリスがジャンプしてカウント。
 KAIKOOOOOKU!! 1500人がひとつとなり、カウントゼロ!
 緞帳が一気に巻き上げられ、舞台中央に穿たれた大迫りが急速上昇。小さなピンクの塊を跳ね上げる。
「にゃーっ!!」
 アイリスが飛ばしたかけ声をきっかけに、会場が爆発した。

 にゃー にゃー にゃー  にゃー
  にゃー  にゃーにゃー にゃー
 にゃー にゃー  にゃー  にゃー

 にわかに巻き起こったにゃーコールの中。塊がごそりと立ち上がった。
 ピンクの軍服をまとう隻眼の少女。
 果たしてその第一声は。
「帰れ」
 半死半生の顔を上げ、それでもインカムへ向けて強い声音を紡ぐ。
「小官は軍人である! 貴殿らの偶像になど、ならぬっ!!」
 舞台袖についてカメラを構えていた景久が舌打ち。
「アデリーたちのドーピング、しくじいたんか!?」
「さすが軍人さんですね。お薬が足りなかったかも……」
 となりのアデリーも眉根をしかめた。
 沈黙、沈黙、沈黙、そして――
「アニメ3話、9分34秒」
 観客席の誰かがぽつりとつぶやいて。
 うおおおおおおおおおおお!!
 会場全体が大きく盛り上がった。
 ソーニャ自身は恐ろしくて見ていなかったのだが、ウェブアニメの3話めにこんなセリフがあったのだ。
『小官は軍人である! 後陣のお飾りになど、ならぬっ!!』
 なんだこの反応は!? 驚くソーニャのインカムからキルデスベイベの声が流れ出した。
『アニメの脚本協力には自分等がついております。少尉が言いそうなセリフは網羅しておりますので、なにを言われてもムダかと』
 さらにその後を継いだサラが淡々と。
『そこは戦場よ。逃げ出せば、後ろにいる国民は祖国へ還りつくこともできずに飢えて死ぬ。どうするの、ニャーたん?』
 ぐぬぬ。ソーニャは大歓声を受けながら顔をしかめ、歯がみし、懊悩して……
「くくクッキー製作歌、うた、歌う、にゃー」
 ……腹を据えた。

『バターを右手 サラダ油は左手 ボウルにどぼんでぐーるぐる』
 ニャーたんの歌声に合わせ、アイリスが高速スピン。
「ぐーるぐるーっ!! ぐるぐるぐるぐるぐるーっ!!」
 一拍遅れて紳士たちもまたぐーるぐる。
「ぐーるぐる」
 月夜もぐーるぐる。
「アイリス、噴き出すから! もう少し母の自覚を持ちなさい!」
 佐千子はアイリスの体を支えて叱りつける。
「ニャーたんが必死でがんばってるんじゃあああああ! わらわはっ! わらわだけっ! 落ち着いてられんのじゃああああああ!!」
 訂正。アイリスの心情はすでに母なのだ。しかも猫かわいがり系の。あふれる母性が全力に変換され、結果、ぽろりの危機を招いている。
「月夜さん、ぐるぐるするよりアイリスのお腹を」
「ニャーたんかわいいですねニャーたんかわいいニャーたんニャーニャー」
 だめだ。こっちはこっちでぽやんと壊れている。

「衣装は小麦粉薄力粉 ヘラでぺたぺた着せましょう」
 歌の内容にそぐわぬ高度に複雑なダンスを見せるニャーたん。
『PRESS』の腕章をつけた景久がそのまわりにすり足でまとわりつき、シャッターを切る。
 くっ! レンズを避けるニャーたんだったが、それこそが景久の策。観客席に潜んだ手の者たちがニャーたんの屈辱顔を撮りまくっていく。
「島津が釣り野伏、甘もないど」
 くくうっ!

「こんがり焼けたら できあがり」
 クッキーの歌が終了した、その瞬間。
「今ですっ!」
 アデリーが舞台の下手に合図を送った。すると駆け出してきたのは、アデリーが南極から呼んでいたアデリーペンギンの群れ。ペンギンたちは小首を傾げたり賑やかに声をあげたりして観客の目を奪い、その隙にソーニャを取り囲んだ。
 うおおおおおおおお!!
 ペンギンが駆け去った後に残されたのは、ピンクのペンギンスーツを着込んだニャーたんだった。
「ニャーたんにゃっにゃ♪ ニャーたんにゃっにゃ♪」
 月夜のリードで観客が声をそろえてコールを開始した。
「ふぉー! ニャーたんにゃっにゃ!!」
「えっ!? いったいいつの間に」
 今にも舞台へ跳び乗りに行きそうなアイリスを抑えていた佐千子がぎょっと目を剥いた。
 対する月夜はあくまでほんわりとした笑顔で。
「どうしたんですか佐千子さん? それよりどうして佐千子さんはあんなにかわいいニャーたんににゃっにゃしないんですか? おかしいですよねあんなにニャーたんかわいいのにありえないですよねあんなにニャーたんかわいいのに」
 おどろおどろおどろおどろ。
 いけない。このままでは、陰陽の業(わざ)で呪われる――!
 舞台の下で絶望する佐千子と同じく、こちらは舞台の上で絶望するニャーたん。小官いったいなにゆえこんな目に……!
「支援でありますぜよ!」
 と、現われたのは、カノン砲を携えた上セーラー服・下ハイレグ水着の美空。
 意味がわからずかっくん、口を開けてしまうニャーたんであった。

 物販ブースでひとりモニターを見上げていた央がにやり。
「昭和、ですね」
 彼にしても元ネタを知っている歳ではありえないのだが……
 真面目な話、ソーニャと彼女が守るべき民の祖国帰還のため、外貨獲得の機会であるアイドル活動は有効だと思う。だからこそこの企画を全力で応援もしてきた。
 あとはそう、我が自治体にほんのわずかな潤いを。
「いっしょに勝たせてもらいますよ。かならずね」
 薄暗い笑みを眼鏡の奥に隠し、央は今日の売り上げの再計算へかかる。


 舞台では美空がヨーヨーを投げたり司会進行のキルデスベイベの尻尾へ突撃したりを繰り広げたあげく、「トイレであります!」と退場していったことで即席のペンギンショーが終了。
 プログラムは早くも最後の歌へ。なにせニャーたんが歌える歌は現状2曲しかないのだ。そしてクッキーの歌はもう歌えない。とすれば、そう。

 今は戻れぬ 愛しき祖国

 ニャーたんならぬソーニャの声音に想いが灯る。望郷、悔恨、熱情、決意――けして技術的に優れた歌い手ではない。しかし、その言葉は会場をやさしく、激しく包み込み、観客の心を揺らすのだ。
「いどじぎぞーごーぐー!」
 号泣しながら、アイリスがとなりの紳士どもと肩を組んで歌い上げる。
「愛しき祖国」
 月夜が、佐千子が、噛み締めるように声を合わせた。
「……」
 シャッターを切る手を止め、景久が舞台袖へ戻る。
「こや邪魔でけん」
 アデリーもサラも、思いを同じくしてうなずく。

 そして。
 合唱の余韻の中、ソーニャが口を開いた。
「小官と心を合わせてくれた貴殿らに感謝を」
 ニャーたーん! 思い思いに飛ぶコールは期待の表れ。今後のニャーたんの活動を望む、心からの声。
「ただし。再び貴殿らの前に立つや否や、約束はしない。小官には、小官を待つ戦場があるがゆえに。今言えるは、さらば愛しき者たちよ――そればかりである」
 大迫りがソーニャを乗せて舞台下へ沈んでいく。
 それを見送る紳士どもが叫ぶ。
 ありがとーっ! ニャーたんありがとーっ!!
 1500のありがとうに送られて、ソーニャ・デグチャレフは“ニャーたん”を終えた。


「ニャーたんはもうっ! ソーニャになってもかーわいいのーうっ!! 飴ちゃん食べるかのっ!?」
 控え室に飛び込んできたアイリスがソーニャにがばーっと抱きついた。
「ニャーたんはソーニャさんだけどすっごくニャーたんだったよね」
 その後ろ、ちょっぴりからかいを含めて月夜が笑んだ。大量のニャーたん応援グッズは元のとおりに幻想蝶へしまい込んだので大丈夫。ソーニャに先ほどまでの有様を知られる心配はない。
 続々と集まってくる一同へ、ソーニャはアイリス越しに声を投げた。
「いろいろと準備をしてもらっておいて申し訳ない。しかし、あの場で嘘だけはつけなかった。小官が国のためになにができるのか、なにをするべきなのか、今少し考えさせてほしいのである」
 サラがソーニャの肩に手を置いた。
「ようするに、もっと鍛える時間があるってことよね?」
 はい?
 アデリーがペンギンたちにお礼のアジを配りながらにっこり。
「ニャーたん公認で次の企画が進められるの、いいですね。KAIKOKUの次はBOUEKI?」
 いやだから、はい?
「島津さん、先ほどの写真は出版社に提出しておいてください。写真集に転用します。私は地元の老舗和菓子屋に“ニャーたんすあま”の発注を」
「了解じゃ!」
 央と景久がうなずきあってそれぞれ駆け出した。
「美空さんもまたよろしくお願いするのであります」
「ふふふ。ニャーたん少尉はまだまだいろいろと足りないでありますからね。今後も美空はもふもふするであります!」
 キルデスベイベの尻尾に埋もれた美空が敬礼。
「……」
 佐千子はただ首を左右に振るばかり。
「ニャーたんはそう簡単に辞められんのじゃよ? なにせファンが待っておるんじゃからの?」
「そうだよ。だってソーニャさんはニャーたんなんだからニャーたんじゃなくなるとかおかしいからありえないよね」
 アイリスと月夜の瞳に口を開けた深淵がソーニャへと迫る。
「えひいいいいい」
 ……KAIKOKUしてしまったニャーたんの次なる戦いは、すでに始まっているのだった。


━ORDERMADECOM・EVENT・DATA━━━━━━━━━━━━━━━━━…・・

登┃場┃人┃物┃一┃覧┃
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【ソーニャ・デグチャレフ(aa4829) / 女性 / 13歳 / minerva】
【月夜(aa3591hero001) / 女性 / 15歳 / 闇夜を照らす月】
【アデリー(aa5068) / 女性 / 16歳 / 戦場のペンギン】
【鬼灯 佐千子(aa2526) / 女性 / 20歳 / 未来を護る銃弾】
【サラ・テュール(aa1461hero002) / 女性 / 16歳 / エージェント】
【島津 景久(aa5112) / ? / 17歳 / 薩摩隼人の心意気】
【キルデスベイベ(aa4829hero001) / ? / 18歳 / エージェント】
【迫間 央(aa1445) / 男性 / 25歳 / 素戔嗚尊】
【美空(aa4136) / 女性 / 10歳 / 志?J】
【古賀 菖蒲(旧姓:サキモリ(aa2336hero001) / 女性 / 18歳 / 家を持つ銀狐】

ラ┃イ┃タ┃ー┃通┃信┃
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 ニャーたん。全きを表わすは其のひと言なればこそ。
 蛇足を言わば、次なるは「歌」なろうや。
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2017年07月26日

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