ファリン(aa3137)

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ファリンさんのプロフィール

【ファリン】
 姓は姫、名は白、字を華倫という。
 上海の財閥の令嬢、三人姉妹の末。
 イギリス風の洋館に住みながら、中華民族の誇りを重んじる家で、古礼に倣い、一族の間では叔姫と呼ばれていた。

 歳の離れた2人の姉がいる。
 長姉の母は、父の最愛の女性でありながら、平凡な家の娘であったため、妾として扱われていた。
 次姉の母は、姫家に釣り合う出自であったが、控えめな性格で、政略結婚を受け入れており、長姉の母を立て、決して本妻である事を振りかざす事はなかった。
 母達は良好な関係であった反面、娘達はお互いに「自分の母こそ」という思いがあり、対立していた。

 華倫の母は、姉達の母が亡くなった後、男児がいない事を理由に、後妻として迎えられた。
 姉達の相続と感情的対立の中心に身を置く、とても心安らかに過ごす事などできない結婚生活であった。
 獣人かつ能力者であったため、華倫の誕生は困惑をもって迎えられた。通常の人間と比較して並外れたスペックを約束された赤子の存在は、相続争いに新たな火種を投げ込んだ。母は、稀に獣人の能力者が産まれる家系であると解っていたが、「何故、ここで当たりを引いてしまうのか」と、一族じゅうの冷たい視線に晒された。華倫が女児であった事が多少救いであったものの、華倫が10歳に満たぬうちに母は若くして病死。その死にはいくつかの不審があったが、なんの証拠になるものでもなかった。

 華倫は不穏な空気に晒されて育ち、自己主張せず、いつも気配を消している少女になった。どんな酷い事が目の前で起こっても、置物のようにジッと黙り、決して外に漏らす事はなかった。

 しかし姉達は、相争っていたものの、本質は無邪気な人間であり、どちらも妹の誕生を喜び、その母の死を憐れんだ。華倫の口の堅い性質のため、2人の姉は華倫を話し相手とし、何かと可愛がっていた。華倫のほうも、他に構う者もおらず、どちらの姉も母親のように思っていた。

 華倫が14歳になる頃、父が亡くなった。
 2人の姉達は激しく争った。それは単なる個人の抗争を超え、それぞれの取り巻きや部下、母方親族まで広がった。
 その騒動の中で、華倫は自室に篭り、ただただ自らをいないものとしていた。
 華倫が自室を出たのは、長姉が毒を飲み病院に運ばれ、それを見舞うためにだった。華倫は知っていた。次姉が密かに毒を手に入れていた事を。長姉と次姉が欲しいものはそれぞれ別で、殺し合ってまで奪い合わずともよかった事を――。
 そこに現れたのが英雄の楊嗣志。華倫は彼に、二度と「見過ごさない」と誓い、長姉の命を助ける力を望んだ。

 親族の前に出た華倫は長姉と次姉に実情を語らせた。
 長姉の母の家は、父のいくつかの事業のうちひとつを任されていたが、経営に失敗し、多額の負債を抱えていた。父が亡くなった以上、不向きな経営などする義理もなく、遺産を返済にあてて事業から手を引きたいと思っていた。しかし法定通りの取り分では、売却できない物も多く含まれている事から、負債を清算するに足りなかった。
 次姉は、父親の愛情に餓えており、母は不当に扱われていると思っていた。父の事業を引き継ぎ、本妻は我が母、自分こそ正統な後継者であると世間に認めさせる事で、それを埋めようとしていた。
 2人の姉は自分の事情を恥部と感じており華倫にしか打ち明けていなかった。だが、2人の利害は一致していた。

 その後遺産の分割はトントン拍子に進み、華倫はいくらかの株と書物を相続し、実家を出た。姉達は華倫と離れるのをいやがったが、母の死にまつわる不信感が、華倫にとどまることを肯定させなかった。姉達の関与は無いという確信はあったが、使用人や社員、屋敷には人の出入りが多く、疑おうと思えば周りすべてが怪しかった。

 華倫は東京に移住し、エージェントの収入と株の配当、次姉から「可愛い妹にはそれなりの生活をさせなければならない」と送られている多額の仕送りで生活している。廃戦艦「王虎」も、派手好きな次姉からの贈り物である。長姉は有閑マダムとして、庶民よりややリッチに暮らしており、時々華倫に会いに来ている。

ファリンさんの日記

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ファリンさんのOMC納品履歴

ファリン(aa3137)
2018/12/03
ファリン(aa3137)
2018/10/31
ファリン(aa3137)
2018/09/03
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