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タイトル    :望郷を歌う薔薇
執筆ライター  :いずみ風花
募集予定人数  :2人

------<オープニング>--------------------------------------

 瀟洒なベランダに置いてある薔薇の一鉢。
 大きな素焼きの鉢植えは、白く蔓薔薇が描かれて。高さは2mは無く、直径は80cmほどである。花は咲いていない。
「ずっと歌っているんですよ」
 樹木医と名乗った少年、スサはそう言った。
 この薔薇は歌い続けているのだと。
 その歌は、望郷の歌だという。
「でも、聞く人によって、その故郷は様々で…その人の忘れがたい過去…今の貴方かもしれないし、生まれる前の貴方かもしれない。そんな、過去を聞かせてくれるのです」

 過去。

 そうひと括りにすればそれは何万もある事だろう。
「過去の悲しみを見て、どうなさるのかは貴方次第」
 最近、歌わなくなって久しいから、様子を見てはくれないかと頼まれて見に来たのだと、スサは微笑む。けれども、薔薇は歌わなくなったのではなく、薔薇に望郷の歌を歌わせるほどの人が来訪しないだけであったと。
「貴方の歌を…歌いたいと薔薇が…」
 薔薇の前に座り、目を閉じて。
 それだけで、貴方は貴方の過去に飛べる。

 目覚めた時に、貴方の思い出の薔薇の花が咲き誇るでしょう。

------<ライターより>--------------------------------------

<書いて頂きたい事>
 ・過去の出来事をひとつ(場所/朝昼晩の時間/年齢)
 ・楽しかったか、苦しかったか、哀しかったかの感情
 ・今、それをどう思うのか
 ・咲かせたい薔薇の花の色
 話してしまえば、悲しみの何割かは消えると言います。幸せは何倍にも増えると言います。
 そんなお手伝いをさせていただけませんか?