図書館へ ちびっ子ブランシュ騎士団
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■ショートシナリオ
担当:天田洋介
対応レベル:フリーlv
難易度:普通
成功報酬:0 G 65 C
参加人数:6人
サポート参加人数:2人
冒険期間:08月07日〜08月12日
リプレイ公開日:2007年08月15日
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●オープニング
「おーい。大変だそ〜!」
藍分隊長オベルこと少年クヌットが、ちびっ子ブランシュ騎士団の仲間三人に駆け寄る。
これで黒分隊長ラルフこと少年ベリムートの家の庭に全員が集まった。
「どうかしたの?」
橙分隊長イヴェットこと少女コリルが、頭の上にちび猫メルシアを乗せながらクヌットに訊ねる。
「旅‥の‥‥から聞いた‥‥けど、黒分隊長が‥‥」
クヌットは走ってきたので呼吸が乱れていた。
「俺がどうかしたのか?」
「いや‥、本物のラルフ黒分隊長だ‥‥って」
ベリムートの質問にクヌットが答えようとするが、うまく話せない。
「はい。これ飲んで」
灰分隊長フランこと少年アウストがカップに水を汲んで持ってきてくれた。クヌットは飲み干して、呼吸を整える。
「あのな、ラルフ黒分隊長はヴェルナー領の領主でもあるだろ。つい最近だけど、領内に図書館の建設をしたみたいなんだよ。確か『リュミエール図書館』っていったと思う」
クヌットの話しをちびブラ団三人は感心しながら聞く。
「んで、出来たばかりの図書館なんで、本が全然足りないみたいなんだ。寄付を募っているっていうんだけど、みんな本持ってないか?」
クヌットの訊ねにちびブラ団三人は首を横に振る。前に冒険者からもらった聖書があるものの、こればかりは手放す訳にはいかなかった。
「本かぁ。父さんが大事にしているのがあるけど、あれは無理だなあ」
アウストが腕を組んで考える。
「本の事ならアウラシアに訊いてみましょ」
ちびブラ団はアウラシアがいるパリ郊外の修道院に出かけようとしたが、ベリムートの母親から止められる。預言によって混乱したパリの治安は完全には回復していない。ましてや戦場となったパリ郊外に子供達だけで出向くなど親として許可出来るはずがなかった。
「やっと見つけたあ〜」
聞き覚えのある女の声にちびブラ団は振り向く。庭の外に立っていたのは話題になっていた修道女アウラシアである。本名はニーナだが、ちびブラ団は記憶喪失中につけたアウラシアの名で呼ぶ。
アウラシアは真っ黒に汚れていた。話を聞くと修道院が戦いに巻き込まれて焼けてしまい、一人になってしまったそうだ。
「大分、記憶も戻ってきたのですが、その代わり記憶喪失中の事を忘れはじめちゃって。でもちびブラ団の事は覚えていたのです。そこで、道行く人に『ちびブラ団の家を知っているか?』と聞き回ったらここを教えてもらいまして。オジャマとは思いながら訪ねて来た次第です」
アウラシアはベリムートの家に入れてもらい、ハーブティを頂く。
「リュミエール図書館って知ってる?」
「えっ? なんですそれ?」
コリルがアウラシアに新しい図書館の事を話す。
「まだ本がない図書館なら、写字生を受け入れてくれるかも知れませんね。このままではじり貧ですし、ヴェルナー領は初めてですけど行ってみます。いい情報ありがとう」
アウラシアはちびブラ団に感謝するが、どうやってその図書館に向かおうか悩む。修道院が焼けたことからも、パリ郊外の一人旅はとても危険である。
「やっぱり、ここは冒険者ギルドでしょ」
アウストの一言でアウラシアは決めた。冒険者に頼んで連れて行ってもらう事を。
「一緒に行きたいなあ」
ちびブラ団は四人集まってひそひそ会議をする。
アウラシアは出発までベリムートの家で世話になる事が決まった。お金は服に再び縫いつけてあって余裕がある。
アウラシアはベリムートの父親が戻ってくると冒険者ギルドに連れいってもらう。そして依頼を出すのであった。
●リプレイ本文
●出発
「よろしくお願いね」
ベリムート家の庭で、ブリジット・ラ・フォンテーヌ(ec2838)は、馬車の四頭を順番に藁束で撫でてあげていた。
依頼の目的はアウラシアことニーナをリュミエール図書館まで届ける事だが、ちびブラ団も来るのでちょっとしたピクニック気分である。
「おはよ〜♪」
ちびブラ団の四人が親達と一緒に現れる。
「この子達をよろしくお願いします」
「子供達はお任せ下さい。‥‥みんな団長だってブリジットから聞いたよ。なかよくしようね」
レティシア・シャンテヒルト(ea6215)は親達に挨拶した後で屈む。そしてちびブラ団に普段は滅多にしない笑顔をみせた。
「神聖騎士と貴女達騎士は役割は似ていても本質は違うの。騎士の本分とは何だと思う? 図書館で自分の考えを記して来なさい」
セレストが娘のアニエス・グラン・クリュ(eb2949)にお弁当を手渡す。
アニエスはお弁当をが入ったカゴを抱えて馬車に積む込もうとする。
「黒分隊長殿、メルシアは置いていかれた方がよろしいのでは?」
馬車内にはちび猫メルシアが寝ていた。見知らぬ土地でメルシアが迷子になると大変だとアニエスは考えたのだ。
「こんな所にいたのか。いい子でお留守番しててね」
ベリムートが馬車からメルシアを下ろす。
「アウラシアさんはヴェルナー領で就職ですか〜」
「そうなんです。写字が少しでも世の中のお役に立てればと思いまして〜」
エーディット・ブラウン(eb1460)は依頼者であるアウラシアと世間話をしていた。
「図書館がいい所だったら写字生仲間にも連絡しようと思っているんです〜」
アウラシアの言葉がサーシャ・トール(ec2830)の耳にも入る。
「焼けだされた修道院の仲間はどうしてるんだ?」
サーシャは話しの輪に入って訊ねた。
「みんな真っ黒になりながらも無事だったのです。でも修道院の再建は‥‥大口の支援者が反乱に加担したとかで‥‥あっ!!」
アウラシアの大声にみんなが驚く。
「写字生同士の連絡の仕方を相談しないまま解散してしまいました。どうしよう〜」
記憶が戻りかけても、アウラシアのドジは治っていない。
「アウラシア殿。先程アニエス殿と話したのですが、ヴェルナー領に向かわれた事を冒険者ギルド職員の方に伝言を願ったらどうでしょう? 少しの間なら貼り紙もしてもらえると思います」
エルディン・アトワイト(ec0290)にアウラシアが何度も頷く。
全員が乗り込み、ブリジットが御者をして馬車が発車した。
保存食では味気ないので市場に立ち寄って食材を買い込む。レティシアの知り合いである少女ファニーの父親が安く売ってくれた。子供達の親からお金は預かっていた。調理道具セットはベリムート家の物が馬車に積まれている。
冒険者ギルドにも立ち寄り、アウラシアの所在についてを頼み終わる。
馬車はパリ郊外の大地を走り始めるのであった。
「♪白い雲が〜
夏の空に浮かんでるよ〜♪」
馬車に乗る全員がレティシアの歌声に続いて合唱する。御者台のブリジットも一緒に唄っていた。
時折、同じフレーズをゲルマン語以外でレティシアは唄う。慣れた頃にはラテン語、ジャパン語で唄った。さりげなく語学の勉強である。
お昼過ぎに木陰でお弁当タイムとなった。
「美味しすぎ〜☆」
コリルが大喜びでパンを食べる。母の作ったお弁当を褒められてアニエスも喜んでいたが、宿題を考えると自然とため息が出た。
お弁当を食べ終わり、夕方まで馬車で走る。
朝方準備を行ったので、今日の内に着くのは無理である。森の近くで野営をする運びとなった。
みんなで落ち木を拾い、たき火の準備をする。レティシアが中心になってシチュー作りが始まった。
(「大丈夫かな?」)
レティシアはちらちらと横目でちびブラ団を眺める。野菜を剥く様子にはらはらとしていた。誰も怪我することなく、下ごしらえは終わった。
レティシアがクツクツとシチューを煮込む間、エーディットは岩に座り、ちびブラ団とアウラシアがたき火を囲む様子を絵を描いていた。
瞬く星空の下、たき火を囲んでの食事となる。
「おかわり〜」
ちびブラ団は競うようにシチューを食べる。郊外で、しかも自分達が手伝った食事はとても美味しそうであった。
テントは十分にあって寝床には困らないが、エルディンが見張りを提案する。
「怪しい気配があればみなに報せよう」
サーシャが最初の見張りを買って出る。
冒険者達は二人一組になって順番に見張りを行うのだった。
●ポーム町
二日目の昼前に馬車はポーム町に到着する。
ポーム町内の中央にリュミエール図書館は建築されていた。周囲では城壁が建築中である。ヴェルナー領の中心都市であるルーアンから離れた場所に用意されたのも、内陸部への交易を考えてだろう。
レティシアがまずは宿探しという意見に仲間は賛成する。ブリジットとちびブラ団を馬車に残してみんな散らばった。
「馬はこうやって撫でてあげると喜びます」
ブリジットは仲間が戻るまでちびブラ団の相手をする。
「ここがヴェルナー領の新しい町なのか」
サーシャは宿を探す途中、教会を見つけて塔に登った。古い建物もいくつかあり、まったくの新しい町ではない。古い物と新しい物が混在するのがポーム町のようだ。
エルディンが安くて綺麗な宿を探して馬車に戻ってくる。宿泊すると、これからをどうしようかとみんなで考えた。
「アニエスさんからいわれて気がついたのですけど、まだ経歴をまとめた書類を用意してないのです‥‥。今日の間に書いておきますので図書館は明日でよろしいでしょうか?」
アウラシアの希望でリュミエール図書館には明日出向く事が決まった。今日の残り半日は自由時間である。
冒険者とちびブラ団はそれぞれに新しい町を探索に出かけた。
「社会見学をしましょうか〜」
「は〜い!」
エーディットにちびブラ団が返事をする。ポーム町名所は宿の主人からついさっき訊いたばかりであった。
ヴェルナー領といえば広大だ。この旅ではポーム町がどんな場所なのかを知るのが限界である。
アウラシアを宿に残し、全員が町中を歩く。町人の様子から活気があり、治安もいいのが感じられる。
「あちらに見えますのが、この町で一番古い教会です〜。ポーム町が出来る前からあったそうなのです〜」
かなり小さめの煉瓦で造られた古い教会がそびえ立つ。
「市場も盛況ですし、お店もかなりあります」
レティシアも宿の主人から食事処とお弁当が手に入れらそうな場所を訊いていた。いくつかから選べそうだ。
歩いているとペガサスの石像が飾られていた。
「ふっふっふっ、この前、ペガサスに乗ってデビルの巣食う場所で戦ったのですよ」
エルディンに振り向いたちびブラ団が驚く。
「すげー、どうやったんだ!」
クヌットが握り拳を作りながらエルディンに詰め寄る。
「こう見えても強いのですよー」
胸を張るエルディンの身体をちびブラ団が眺めた。服の上からだが、筋肉のつき具合を観察していた。
「‥‥ああっ、力は全然ないです。いじめないでください」
逃げるように先を急ぐエルディンに仲間は微笑んだ。
「ここがあの方が作ろうとしている町‥‥」
アニエスは愛犬のペテロと共に歩く。本が売っている場所も探したが、やはりない。
「帰りに少しだけ手綱を持ってみますか?」
ブリジットの言葉にちびブラ団は目を丸くして驚き、そして喜ぶ。
サーシャが用があるといい、みんなと離れる。他の者達は夕方までポーム町を散策した。
「新しい図書館に、本を寄贈したいのです。不要な本があったら譲ってください」
サーシャは町中で訊ねてみるが、本を寄付してくれる者はいなかった。往路でもあまりすれ違う馬車はなく、本を手に入れる事は叶わなかったサーシャである。
「結構な難題なのか」
サーシャは頭を切り換える。一般の者だと読み書きが出来ない者が大半だ。冒険者や教育が必要だと考える親を持つちびブラ団が特別なのだ。
「ならば‥‥」
サーシャは読み書きが必要な大きな商いをしてそうな店を訪ねる。そして一冊の計算の仕方が書かれた本を手に入れるのであった。
●面接
三日目、リュミエール図書館を一行は外から見上げる。大きな建物であり、近くに教会があった。
「いっ、いってきます!」
アウラシアは経歴を書いた紙を手に面接に赴いた。アニエスが同席を願い出たが、まずは一人で向かう。面接の途中で呼ばれるといわれ、アニエスは廊下で待った。
他の者達は閲覧室に入った。狭く感じられるが、閉架式のせいだ。本を収蔵するバックヤードが広く取られているのだろう。
勉強の基本はまずたくさんの本を読む事である。
「この本いいかな。橙分隊長はどれにする?」
アウストが目録を見ながら、他の三人に話しかける。ようやく本が決まり、カウンターで頼んで待つと本が用意された。
会話をしても怒られない部屋でちびブラ団の勉強は始まった。
「ここでの意味は『恐ろしい』です。言い回しで意味も変わるので気をつけて」
「そうなんだ。ただ笑っているだけかと思ったよ」
レティシアは主にベリムートがわからない事を教えてあげた。一通り読んだのなら、他の国の言葉だとどう表現するか、伝承なども教えてあげるつもりだ。時間があれば古代ローマの書物を読みたいレティシアである。
「このお魚はなんて名前?」
「スズキです。この間『お刺身』というジャパン特有の料理法で食べました。生の魚を切って食べるのです」
コリルが指さす挿し絵を観てエルディンが答えた。笑顔のコリルが眉をひそめる。
「生臭くないです。おいしいのですよ!」
エルディンは力説するが、信じてはもらえなかった。こればかりはしょうがないと諦めるエルディンである。
「その時、農夫が近づいて囁いたのです――」
サーシャはアウストに本を読んであげる。古い文体で書かれてあって、文字が読めるようになったばかりのアウストにとっては難しい内容である。
ブリジットは仲間が勉強を教えている間に、目録の中から本をいくつか見繕って調べものを始めた。興味のある聖剣の在処に繋がる伝承などを調べようとしたが、どれもあいまいな内容の書物ばかりだ。
「終わりましたです〜♪」
エーディットはある物を作り終えた。仲間の指導が終わると、今度はエーディットの番である。
「みんなで、アウラシアさんを助けた時の事を思い出して、文章に書いて纏めましょう〜♪」
エーディットはアウラシアが記憶喪失になった一連の出来事をちびブラ団に書いてもらう。これをアウラシアに読んでもらえば、より記憶が残るかも知れない。
アウラシアと付き添いのアニエスがみんなの元に戻ってくる。図書館と協力関係にある修道院に入れる事が決まった。
みんなが揃った所で、カウンターで本の寄付を行う。
サーシャ一冊。ブリジット八冊。アニエス五冊である。
「たくさんの本、ありがとうございます」
図書受付は深く礼をいう。
「それとこちらも寄付します」
アニエスは重い貨幣が入った袋を図書受付に渡そうとする。
「ごめんなさい。お金での寄付はラルフ領主の考えで受けとらない事になっているの」
アニエスは目を見開いて驚いた。
「でも、この近くで羊皮紙を売っているお店があるの。羊皮紙なら受け付けられるので、悪いのだけどそれで寄付して頂けるかしら?」
アニエスの服をちびブラ団の四人が軽く引っ張った。五人は一緒に羊皮紙を買いに行く。すぐに戻って図書受付に渡す。
「いつか『悪魔学概論』を下敷きにした子供向け悪魔教本を作って寄付したいと考えています」
「そういう事なら」
図書受付はアニエスに『悪魔学概論』を返した。
「この本がないと不便でしょう。そして文章が出来上がったのなら、今回寄付して頂いた羊皮紙で本に仕上げてください。待ってますよ」
「その時は綺麗に写します」
図書受付に続いてアウラシアもアニエスに頷くのであった。
四日目のお昼までにエーディットがちびブラ団を助言をして『ちびブラ団冒険譚 忘れん坊シスター』の文章が出来上がった。
「子供向けの本として、わたしが仕上げましょう。新たな地での最初の本が写本ではなくオリジナルなんて、とっても嬉しいのです〜♪」
アウラシアは受け取ったたくさんの木片を抱えて喜んだ。
「そしてこれは私からのプレゼントなのです〜」
エーディットはアウラシアにお手製名誉団員バッヂと、ちびブラ団と一緒の絵を渡した。これだけの繋がりがあればちびブラ団を忘れないだろう。
「宝物にしますね」
アウラシアは涙目になる。
夕方、野外での食事前まで少し時間が空く。
アニエスは最後になってしまった、母からの宿題に取りかかった。
しかし答えは既に出ている。後はそれを羊皮紙に記すだけである。
『騎士の本分は力なき無辜な人々の心の拠り所となる命、思想、物、土地。それらの未来を護る事。剣と楯はそれを護る手段であり、証』
アニエスはポーム町を訪れて、より考えを強くした。新たな城壁造りや、図書館そのものの存在、交易を活発にしようという試み。抽象的な言葉ではなく、現実の施策として奥に思想が込められたポーム町の有り様に、ラルフ黒分隊長の姿が脳裏に浮かんだ。
より身近にラルフ黒分隊長を感じたアニエスであった。
夕方、宿近くの空き地で一行は野外で食事をとる。
レティシアが中心になって作った鍋料理を囲い、みんなで唄う。
アウラシアはポーム町で生活を固めた後でパリに戻り、写字生仲間に話しを持っていくつもりのようだ。
「人を救うとか、そういうのできないダメシスターなんですけど、せめて写字をたくさんして本を残して、先の未来にお役に立とうと思います。みんなありがとう〜」
アウラシアは泣いてみんなに感謝した。
明日、太陽が昇る前からの出発になる。数日は日持ちするお弁当をレティシアが用意してくれたので、用意万端である。
宿に戻り、ベットへ横になったちびブラ団はここ数日の楽しい思い出を夢に観るのだった。
●パリ
五日目の朝早くに出発した一行の馬車は順調に走った。
お昼を過ぎた頃、今日中にパリに着くのが確信できたブリジットは、膝の上にちびブラ団を一人一人乗せた。
そして一緒に馬車の手綱を持つ。
「そうです。リーダーになる馬がいるのでよく観て誘導して下さいね」
ブリジットは一人では馬車を動かさないとちびブラ団に約束させて教える。
途中でお弁当を食べ、日が暮れた頃、馬車はパリに到着した。
「いろいろあって楽しかったなあ」
「アウラシア、仕事見つかってよかったね」
「シチュー、外で食べると違うな」
「連れて行ってくれてありがとう〜」
最後、アウストの言葉に続いてちびブラ団が冒険者にお礼をいった。子供達を家の前で下ろすと、冒険者達は報告の為にギルドへと向かうのであった。