【預言前調査】忍び寄る影

■ショートシナリオ


担当:天田洋介

対応レベル:フリーlv

難易度:やや難

成功報酬:0 G 78 C

参加人数:6人

サポート参加人数:2人

冒険期間:01月16日〜01月21日

リプレイ公開日:2007年01月22日

●オープニング

 瓶の水も沼も人の血も凍りつくだろう。
 死者のよりの手紙は前触れなく届き
 村の中の栄光に包まれた碑(いしぶみ)は凍りつく。
 人々の願いは天に届くことはないだろう。

 穏やかな午後の日差しが降り注ぐ中。厳重な警戒をしている警備兵が見えるコンコルド城前の広場に、1人の女性がやって来た。緩やかに波打つ黒髪を揺らして、何気なくベンチに腰掛ける。
「このような所にお呼び立てなさらずとも、使いの方をよこして下されば宜しいですのに」
「せっかく貴女に会える機会が出来たというのに、それを他の者に譲ろうとは思わないよ、フロランス」
 背後の木に寄りかかっている男が、穏やかに話しかけた。金の髪が光を浴びて煌き、見る女性を虜にする微笑を浮かべている。最も、誰もその現場を目撃している者はいなかったのだが。
「情報がね」
 そして、彼は穏やかな口調はそのままに話し始めた。
 何者かの策謀で情報の流れが停滞しており、国王の元にそれが届くのが遅れかねない。迅速な対応が求められるのに、そんな事になれば致命的だ。だから正規のルートだけではなく、別ルートでの情報源も欲しい。
「君と繋がっている事が分かると困るからこっそり来てみたのだけれども、迷惑だったかな?」
「秘密裏にいらっしゃったのでしたら、そのようにおっしゃって頂かないと」
 辺りを窺うように目を配りながら、冒険者ギルドのギルドマスター、フロランス・シュトルームは答え。
「それで、何の情報を?」
「ノストラダムスについては、どこまで情報を?」
「ジーザス教白の神学者ですわね。預言書を記す前は、ノルマンに居なかったようですけれども」
「各地を転々としていたようだ。今は行方が知れなくてね。探している所だが」
「えぇ」
「他にも、復興戦争時に私が居た町村の石碑なども確認させている。ノルマン各地の直属の者も含めて動くよう指示を出しているが、足りている状態ではないな」
 フロランスは黙って頷いた。それは長年の経験で勘付いていたので。
「別ルートの情報源と、人手不足と。動いてもらえるかな?」
「承りました」
 静かに頭を下げた所で、男は頷きその場を去った。
 木の根元に、羊皮紙の包みを置いて。

 その夜。
 冒険者ギルド内の様々な係の責任者が集まり、会議を行っていた。
「では、お願いします」
 皆に事の次第が記された石版を配り、それに一同が目を通した所で、フロランスが号令を出した。
「必ずこれらの調査条件を満たす形で、足らぬところがないように依頼を出してください。これは、国からの依頼です。遅れれば、ノルマンに、引いては我々ノルマンの民にも甚大な影響を及ぼす事でしょう。良いですね?」
 皆は真摯な表情でその指示を聞き、しっかりと頷いた。


 教会の鐘の音が鳴り響き、葉の落ちた枝から野鳥が飛び立つ。
 正午を示す鐘の数。町の人々はいつも通りの日々を過ごしていた。
 町と同じ名がついた『マリアベル聖堂』ではノルマン王国における重大な儀式が執り行われた過去がある。
 国王であるウィリアム三世が洗礼を受けたのが、このマリアベル聖堂であった。
 鐘の音が終わってまもなく、ふらついていた一人の男が道ばたに倒れる。大きな荷物を背負った大男であったが、誰もが疑問に思う不思議な点があった。
 毛皮の服は霜がこびりつき、真っ白になっていた。まるで猛吹雪の雪山からやって来たような様子だ。冬ではあるが、平地にあるマリアベルではあり得ない姿である。
「しっかりしろ!」
 町の人々は、倒れている大男を近くの家に運び入れるのだった。

 冒険者ギルドでは職員達が慌ただしく動き回る。通常の業務の他にやる事があったからだ。
 一般の依頼の中にギルドマスターからの号令に関わる内容が含まれている場合もある。過去の依頼に目を通し、繋がりがないかを調べるギルド員もいる。訪れた依頼者に耳を傾けて、重要な情報が眠っていないかを注意するギルド員もいた。
 一人の受付の女性が依頼書を書き上げて貼りだした。
 ギルドマスターから見せてもらった資料の中には国王が洗礼を受けた町、マリアベルについての記述があった。マリアベルも含めて近隣の村々には石碑があるらしく、預言の一文に関わる可能性が高い。
 パリから見て北東にあるマリアベルには調べる価値があると受付の女性は考えたのだ。
 貼られた依頼は石碑の調査と周辺で怪異がないかを調べる内容である。一見、簡単な依頼ではあるが、普段は使われない重要な時にだけに使われる一角に貼られていた。
 他のギルド員も次々と依頼を貼ってゆく。
 ギルドにいる冒険者達はただならぬ雰囲気を感じ取っていた。

●今回の参加者

 ea0346 パトリアンナ・ケイジ(51歳・♂・レンジャー・人間・イギリス王国)
 ea1671 ガブリエル・プリメーラ(27歳・♀・バード・エルフ・ロシア王国)
 ea8284 水無月 冷華(31歳・♀・志士・人間・ジャパン)
 eb1964 護堂 熊夫(50歳・♂・陰陽師・ジャイアント・ジャパン)
 eb3781 アレックス・ミンツ(46歳・♂・ナイト・人間・ノルマン王国)
 eb5324 ウィルフレッド・オゥコナー(35歳・♀・ウィザード・エルフ・ロシア王国)

●サポート参加者

レオパルド・ブリツィ(ea7890)/ タケシ・ダイワ(eb0607

●リプレイ本文

●到着
 冷風が吹き荒ぶ中、冒険者達は二日目の午後遅くに次々とマリアベルに到着していた。
 空飛ぶ絨緞に操る護堂熊夫(eb1964)と同乗させてもらったウィルフレッド・オゥコナー(eb5324)が辿り着く。その後をガブリエル・プリメーラ(ea1671)、続いて馬を駆るパトリアンナ・ケイジ(ea0346)、水無月冷華(ea8284)、アレックス・ミンツ(eb3781)が姿を現した。
「護堂さん、ありがとうございますだね。みなさんもエアをありがとうだね」
 ウィルフレッドは礼をいう。当初、馬に乗り、驢馬に荷物を載せてやってくるつもりだったが、よく考えれば騎乗の仕方を知らなかったのだ。そこで自分は絨緞に乗せてもらい、荷物をエアに載せかえて馬で来る方々に引っ張ってもらった。
 護堂が絨毯をバックパックにしまうと、念のための装備を整える。
「このマリアベル周辺の調査か‥‥。怪異がないかを調べるが、何事もなければいいが。いや、あるのに気がつけないほうが問題だな」
 アレックスはマリアベルの風景を見回した。様々な場所に木々が植えられ、整然とした町並みであった。
「おう、冷える冷える。調査といわれましてもな。なかなか漠然としていて、難しいですなあ」
 パトリアンナはその場で足踏みをする。
「寒波の予言っぽいのが書いてある中、このミストラル‥‥か」
 ガブリエルは凍えそうな風に呟く。
「このマリアベルの町長宅はどこかしら? あそこにちょうど人が。訊いてみます」
 ガブリエルは通りすがりの農夫に話を訊く。聞き込みの隣りで水無月は耳を傾けながら、周囲の警戒を怠らないようにする。何事が起きても対処出来るようにだ。依頼の間は仲間の護衛を務めるつもりだ。
 農夫がいうには、この町マリアベルには町長が存在せず、代わりにマリアベル聖堂の司教が指導しているのだそうだ。怪異が有無も訊ねると、凍った大男が数日前に行き倒れたと教えてくれた。大男が担ぎ込まれた家と聖堂は目と鼻の先だという。
 ウィルフレットが大男が倒れていた時の町の様子を質問をする。しかし大男以外に不思議な点はなかったようだ。
「そういやあ、聖堂の庭に石碑があったな」
 碑の事を訊かれて農夫は腕を組む。冒険者達はみんなで顔を見合わせた。

 冒険者達は農夫に案内をされてマリアベル聖堂を訪れた。パリから離れたこの土地にあるとは思えない格式高い建物を前に冒険者達はしばし見とれてしまう。
「パリからわざわざいらっしゃったということで、お疲れでしょう。とにかく中へどうぞ」
 司教自らが冒険者を聖堂に招き入れると鐘の音が鳴り響く。外は赤く染まり始め、すでに夕刻であった。
「このマリアベル聖堂はウィリアム三世が生まれてまもない頃、洗礼を受けた場所としても有名なのです」
 司教は冒険者達を礼拝堂を案内する。
「これは‥‥」
 礼拝堂には滅多にお目にかかれないステンドグラスが壁に埋め込まれていた。夕日が透けて輝くステンドグラスに冒険者達は息をのむ。
 司教は祈りを捧げた後、礼拝堂奥にある庭へと続く扉を開ける。
「こちらに石碑があります」
 司教に案内された石碑はこぢんまりとした物だった。ウィルフレッドはパリで買ってきた羊皮紙に書かれている内容を念の為に書き記した。
「――。聖書の一節です」
 護堂が石碑を読む。
 冒険者達は行き倒れの大男がいる家を司教に訊ねるが、もうすぐ夜なので明日になさったらと説得される。相手は病人であるしその方がいいと全員が受け入れた。
 司教の好意で泊めてもらう事が決まった。冒険者は大きな空き部屋を貸してもらってくつろぐ。
「迅速モットー毎度あり!」
 護堂宛てにパリにいる仲間レオパルドとタケシから手紙が届いた。シフール便である。
「ウィルさん。そんな、いいですよ」
「気持ちだね。絨緞に乗せてもらいましたし」
 シフール便の着払いをウィルフレッドが払おうとした。しかし護堂は受け取ろうとはしない。
「じゃあ半分だけ頂きます」
 結局、代金は護堂とウィルフレッドが半分ずつ支払う。
 届いた手紙の内容は次の通りである。今年のミストラルは例年に比べても酷く、パリから北東に進む冒険者達は特に気をつけるように書いてあった。あと、この預言にからむと思われる寒さは、何かしらのモンスターの仕業だとの噂がパリにはあるそうだ。
「精霊の仕業かも知れないのね‥‥。どんな精霊なら起こせる現象か考えてみるのだね」
「寒い所に住むモンスターだとすると‥‥」
 ウィルフレッドとガブリエルが考えを述べてみる。
「その件は寒冷地に住むドラゴンの可能性はありませんか?」
 水無月が告げるとウィルフレッドとガブリエルもその可能性の高さに同意した。
 夜も更けて全員がベットに潜り込む。
「今日はベットで眠れるな。明日に備えて疲れをとろう」
 アレックスは深く毛布に潜り込む。
「一緒にベットに入りませんか? このベット一人だとちとおじちゃんは寂しい、さ、来ませい来ませい♪ 一人寝の寂しさを埋めませい」
「昨日の洞窟内でワインを呑んだ時、ベットをテントに言い換えてましただね。でも誰も行きませんだね」
「こりゃ、おじちゃん一本とられましたなあ」
 笑いが起こり、誰かがランタンの火を落とす。みんな明日に備えて眠りにつく。その夜、ウィルフレッドは驢馬ディアの夢を見る。温かそうな格好のディアがパリで待っている夢であった。

●大男
 三日目の朝になり、用意された食事の前で全員が無言になった。全員とは冒険者だけでなく、司教、司祭、助祭を含めた食堂にいる全員である。
 うまいものを食べた時、人は無言になる。
 食べ終わって初めて口々に感想が出た。
「うまい!」
「なぜ! 見かけはいつもと同じスープとパンなのに」
 すべては料理上手のパトリアンナのおかげであった。朝早く起きて食事の用意を手伝ったのである。上手という言葉では表しきれない程の出来映えであった。
「どうやったら作れるのですか?」
 普段食事を作っている助祭がパトリアンナに訊ねる。
「普通にですよ。小麦粉か何かさえあれば、簡単なパンなら作れますよ。そうそう、ここにあるのは特別に病人用に作ったパンです。水分を多めにして噛みやすいやつを‥‥」
「はい。そちらはどうぞお持ち下さい。でも信じられません。スープもどうしてこんないい味が」
「そこらの給仕より旨いものを作る自信は‥‥ふふ、あ・り・ま・す。独身生活の賜物、です♪ あー、さすがに保存食しかない場合は工夫出来ませんが」
「なるほど。では、これ――」
 助祭はパトリアンナに次々と質問をぶつけるのであった。

 冒険者達は昨日のうちに教えてもらっていた行き倒れの大男を預かる家を訪れた。聖堂から歩いてすぐの場所である。
 預かった家の者によると、凍傷で傷が残るものの、どこも切らずに回復する見込みがあるらしい。ただかなりのショックを受けていて、口数は少ないそうだ。持ち物からいって大男は大道芸を生業とした者らしい。
 パトリアンナが聖堂で分けてもらった材料で作ったパンと、温め直したスープを部屋に運ぶ。
 大男は上半身を起こされる。そして預かっている家の婦人が大男の口に運んであげた。
 口にした大男は涙を流す。きっと生きている幸せを感じたのだろう。
 食事を全部食べ終わると大男は冒険者達の顔を見上げた。
「詳しく聞かせてもらえないかしら? 体が苦しければ、無理はしないでいいから」
 ガブリエルが大男に頷く。
「ここから‥‥歩いて一日はかからぬ北にある集落で恐ろしい‥光景を‥み‥た」
 大男はゆっくりは話し始めた。護堂は大男が話に詰まると、答えやすいように質問をする。
 その日、大男は自分の馬車で集落を訪れた。集落の中心に向かって進む途中、突然もの凄い風が巻き起こった。目を瞑って腕で顔を覆っていると、風はただの強風ではなく、ものすごい冷気に変わってゆく。覆っていた腕をどかした時に目に入ってきたのは風で吹き飛ばされて、その後で凍らされた集落の姿であった。おかしな事に線を引いたように凍っている場所とそうでない場所があった。
 急激に下がってゆく気温に危険を感じ、大男は急いで集落を離れた。集落から遠ざかると景色は普段のものと変わらなくなったが、体の芯まで冷やされたようでただ馬車にしがみつくしかなかった。もうすぐマリアベルというところで馬は倒れて馬車は動かなくなる。それから後のしばらくは記憶がないという。
 疲れて大男はベットに横になる。
「チラリとでも何か見てるかも、一片でも大事なヒントかも、だしね」
 ガブリエルは大男にリシーブメモリーを使った。引きだした言葉は『巨大ななにかが空を舞う私は慌てふためいた』であった。
 冒険者達は家を後にし、マリアベルの町人にもいろいろと訊ねる。
「北の集落‥‥何ですか、わたくしの格好に何かおかしな点でも」
 大男に質問があったパトリアンナだが、病人をこれ以上いじる訳にはいかなかった。そこではりきって町人に話しかけたのだが、変な顔をされる。
「今のはイギリス語でしたなあ。複雑な質問をしようとするとつい慣れた言葉が。みなさんにお任せしますよ」
 パトリアンナは後ろに下がる。
 ガブリエルが訊ねた所によると、ここ数日の間、問題の集落の人達とは交流がないらしい。そして集落にも石碑はあるようだ。
 冒険者は集落に急行するのだった。

 それぞれの移動手段を用いて冒険者は集落に辿り着いた。
「まあ故郷からして寒いのは得意な方だけど、これは‥‥」
 ガブリエルが寒さに体を縮こまらせる。天候状態を気にしながら集落にやってきたが、空は晴れたままだ。大男が怪異を目撃した時より酷くはないだろうが、それでも平地では考えられない寒さだ。
 さらに集落の奥に入ると冒険者達は呆然とした。大男がいっていたように線で区切るように凍っている場所とそうでない場所がある。調べてみると壊れ凍っている場所は扇状になっていた。かなりの広範囲である。
「これは‥‥」
 前日にモンスターの存在を話した水無月、ウィルフレッド、ガブリエルは口には出さなかったが頭の中に想像したのは同じものだった。
 震えるウィルフレッドは石碑を発見する。あまりの寒さに書き記す事は無理であったが、内容は十戒石を模したものであった。護堂がリヴィールマジックで調べてみたがやはり普通の石である。
「これ以上は危険だな」
 アレックスの呟きに全員が同意して集落を後にした。

 全員が同じ速さでマリアベルを戻ろうとしていた。
 怪異は見かけたものの、正体を見たわけではない。帰る時間を考えれば、明日の昼にはマリアベルを出立しなければならなかった。冒険者達の心の底にはジレンマが溜まっていた。
 地平線に太陽が触れ、紫色に大地が染まっていた。
 辺りが一瞬暗くなる。冒険者達が空を見上げると急激に遠ざかっていく物体があった。冒険者達はその場に停止した。
「精霊ではないのだね」
 ガブリエル、ウィルフレッド、そして護堂がテレスコープでその姿を確認した。物体は急降下し、地面すれすれで大翼を広げて着地をする。突風が冒険者達を襲う。
 韻律ある咆哮は空気を震えさせた。
「ブリザードドラゴン‥‥!」
 刀に手をかけた水無月が全員に聞こえるように言い放った。
 ブリザードドラゴンと数百メートルは離れてはいるが、様子ははっきりと見てとれた。背中の白い鱗をうねらせる。馬がいななく時のように体を反らせると腹の鉛色の鱗が現れた。空に浮かんだかと思うとすぐに着地したり、曲がりくねって歩いてみたりと落ち着きがない。
「チャージングは強いんですよ。マドモワゼル」
 パトリアンナが魔槍を構える。
 仲間が戦いの用意をする中、護堂がスクロールによるメロディを奏でる。
「やむを得ない場合以外、戦闘は回避しましょう。皆さんは調査に来たはずです。それにドラゴンが一匹とは限りません」
 護堂は仲間に訴える。
「敵に背を向けるのは志士して無念ですが、ブリザードドラゴンは‥‥強い」
 護堂の言葉と水無月の意見に考え直した冒険者達はマリアベルに急いだ。そしてマリアベル聖堂の司教に事を伝えた。
 この町にシフールがいるならば伝令を頼みたかったが、どうやらいないらしい。当たり前だがシフール便も使えなかった。
 闇の帳は降りようとしていたが、冒険者はマリアベルを出立した。少しでも早くパリに報告をしなければならなかったからだ。
 冒険者は五日目の朝方にはパリに着き、冒険者ギルドにブリザードドラゴンの襲来を伝えた。
 報告は冒険者ギルドを通じ、すぐさま王宮に伝えられた。
 騒然となった王宮だが、早急に打つ手を考え始める。すべては早い報告のおかげであった。