【フォモールの乱】堕落の恋情

■ショートシナリオ


担当:綾海ルナ

対応レベル:6〜10lv

難易度:やや難

成功報酬:5 G 70 C

参加人数:8人

サポート参加人数:3人

冒険期間:05月29日〜06月08日

リプレイ公開日:2009年06月08日

●オープニング

 思い出す度に理性が焼き切れそうになる程、忌々しい光だった。
 苛立たしさに囚われるほど疼くのは、人間如きに付けられた『屈辱』と言う名の傷痕。
「奇跡の乙女‥‥どうやら彼女は『特別』みたいだね」
 地味でつまらない顔立ちのくせに、ジッとこちらを見つめる瞳が気に喰わなかった。哀れむ様でいて、その実、強い敵対心を秘めたあの瞳が。
 リランが普通の人間ではない事は明らかであったが、その正体を知るには情報が足りなかった。だがそれは最優先事項ではない。
「彼に動かれる前に、早く『声』を聞かないと。その為にはまだまだ足りない‥‥もっと集めなきゃ」
 事を成し終えた後ならば、リランを屠るのは造作もないだろう。例え彼女が何者であってもだ。
 ルーグは闇夜の遺跡群に浮かぶ篝火の近くに降り立つと、そこに集まったフォモール達にゆっくりと近づく。
「お待たせして申し訳ないね。皆、集まっているかな?」
「‥‥代表は全員揃っている」
 声のした方に視線を移すと、静かな瞳の若者と目が合う。射る様な視線を受け流し、ルーグは一同の顔を見渡した。
「今こそ抑圧され続けてきた君達の想いを昇華する時だよ。傲慢なあいつらへの復讐を開始し、その屍の上にあの方の玉座を用意しようじゃないか」
 その言葉に次々と武器が掲げられ、中には声を押し殺して泣き出す者もいた。
 単純で便利な手駒達を見つめながら、ルーグは嘲りの気持ちと共に瞳を細める。広がる戦火を思うと愉快で堪らなかった。
 
 遺跡群付近の村がフォモール達に襲われたのは、それから数刻後の明け方のこと。
 村人は生きたまま遺跡群へと連行され、そこで次々と命を奪われた。まるで大地に血を捧げるかの様に。
 しかしその悲劇は、フォモール達による戦いの狼煙でしかなかった────。

 
 ルーグというデビルによって引き起こされた魔女狩りは、冒険者達とモードレッドにより鎮圧された。
 騒動を起こした騎士達は全員が投獄中であり、領主から下される裁きを待っている状態だ。
 ルーグに操られていたとは言えども罪もない村人を殺害した事実に変わりは無く、恐らくは極刑が言い渡されるであろう。
「自害は許されざる事‥‥故に裁きによって天に召される事を彼等は望んでいるのですね」
 悲しげな瞳でそう告げるリランを、フレイは黙って見つめていた。
 何とか減刑を出来ないかと領主に頼みに行ったのだが、返ってきた返事は決して芳しいものではなかった。
 それどころか面会を果たした騎士達は皆が己の心の弱さを嘆き、口々に殺される事を願っていたのだ。
「1つの村を焼き払って皆殺しにした騎士を許したら、他の村から不満が出るのは必死よ。同じ気持ちの村人達が決起して、領主を討つだなんて言い出したら大事だわ」
 冷静な口調のフレイに何かを言いかけたリランだが、その言葉を飲み込む。
「騎士達が望むのは己の死。そして彼等の行いを知る村人が望むのは然るべき裁き。両者の希望が一致しているんだもの、取るべき道はひとつよ」
 フレイの言う事は最もであり、それが正しいとリランは理解していた。
 死にたいといっている人間を無理に生かすのはエゴ以外の何物でもない。本人がそれを心から望んでいるのならば、好きな様にさせてやるのが真の優しさなのだろう。
 しかし心がついていかず、重たい鉛を飲み込んだ様な気分になる。
 綺麗事だけでは平和を守れない。人の社会とはそういうものだとわかっていても尚、1人でも多くの者を救える道を探してしまう。
「それよりも、どうしてあの力を使ったの? 冒険者達にならまだしも、デビルにまで見られてしまったじゃない」
「‥‥御免なさい、フレイ。あの方達が殺されてしまうと思ったら、居ても立っても居られなくて」
 ルーグが撤退した後、冒険者の1人に『お前は何者だ』と尋ねられ、リランは答える事が出来なかった。その答えは持ち合わせていたが、まだ自分の正体を明かす時ではないからだ。
「活動を続ける以上、遅かれ早かれあのデビルに目をつけられたでしょうけどね。あなたの正体を知ったら、間違いなくあいつは‥‥」
 そこまで言いかけて、フレイは苦笑する。
 そして申し訳なさそうな顔で自分を見つめているリランに深々と頭を下げた。
「ゴメンなさいね。本来ならこんな偉そうな口が聞ける立場じゃないのに」
「謝らないで下さい。あなたが私を心配してくれている気持ちは伝わっていますから。それに私達の間に立場など関係ありません‥‥」
 リランは少しだけ寂しそうに微笑み、そっとフレイの手を握る。
「フレイあっての私です。ですからこれからもずっと、至らない私に助言をして下さいませ」
「ありがとう、リラン。何があってもあなたは私が守るわ」
 見る者をホッとさせる様な素朴な笑顔を見つめながら、フレイは愛しい友を見つめた。
 例え自分の命と引き換えになろうとも、リランが自らの想いを託せる人物が現れるまでは守り抜いてみせる。
 ルーグの実力を目の当たりにし、その想いは悲壮感を孕みつつあった。
「さて、と。今まで以上にデビルの接近には警戒しないとね。ホーリーキャンドルはまだあったかしら?」
「はい。ここに寝泊りしてる皆様の分はなんとか。ですがいざという時の為にとっておきたいですから、万が一デビルが近づいてきたら私がホーリーフィールドを唱えましょう」
「頼りにしているわ。でも無理はしないでね?」
 フレイの言葉にリランは微笑むと、2人連れ立って1階へと降りて行く。
 魔女狩りが収まった直後、この教会にいては危険だからと村へ帰る様に説得したのだが、それでも10人あまりの娘達がリランの傍に居たいと言って聞かなかった。
 リランはふと娘が1人見当たらない事に気づく。
「シンディの姿が見えない様ですが、何処に行ったか知っていますか?」
「彼女でしたら村に帰ると言ってました。いくら急いでたからって、リラン様に挨拶もしないなんて」
「急いでた理由は聞いてないの?」
 頬を膨らませていた少女は、フレイの問いに気まずそうな顔で口を開く。
「それが、その‥‥好きな人にどうしても会いたくなったって言ってました」
「‥‥飽きれた。でも恋する気持ちは止められないもの、仕方ないわね」
 肩を竦めるフレイに、少女達は無邪気な顔で笑い声を漏らす。
 シンディの不在が表す意味を、誰一人として深く考える物はいなかった。

「君はいい子だね。ご褒美にたっぷりと可愛がってあげるよ」
 うっとりと自分を見つめる少女に深い口付けを落としながら、ルーグは心の中でほくそ笑む。 
(「こんなにも早く居場所がわかるなんてね。簡単に心を明け渡す愚かな人間の女を信じるだなんて‥‥君は本当にお馬鹿さんだよ」) 
 南方遺跡群の戦いが幕を開けたその日────暗い森の中に身を隠しながら、リランが身を置く教会を目指すフォモール達の影があった。

●今回の参加者

 eb0921 風雲寺 雷音丸(37歳・♂・志士・ジャイアント・ジャパン)
 eb2093 フォーレ・ネーヴ(25歳・♀・レンジャー・人間・ノルマン王国)
 ec0128 マグナス・ダイモス(29歳・♂・パラディン・ジャイアント・ビザンチン帝国)
 ec1621 ルザリア・レイバーン(33歳・♀・神聖騎士・人間・ロシア王国)
 ec3660 リディア・レノン(33歳・♀・ウィザード・エルフ・イギリス王国)
 ec4318 ミシェル・コクトー(23歳・♀・神聖騎士・人間・イギリス王国)
 ec4979 リース・フォード(22歳・♂・ウィザード・エルフ・イギリス王国)
 ec5511 妙道院 孔宣(38歳・♀・僧兵・ジャイアント・ジャパン)

●サポート参加者

綾小路 瑠璃(eb2062)/ 虚 空牙(ec0261)/ ラヴィサフィア・フォルミナム(ec5629

●リプレイ本文

●集う想い
 履物と転移の魔法を用いて誰よりも早く教会に辿り着いたマグナス・ダイモス(ec0128)は、古びた扉を遠慮がちに叩いた。
「‥‥あなたは誰?」
 開いた扉の向こうには、フレイが訝しげな顔で立っていた。
「俺は以前リランさんに命を救われた冒険者の仲間です。あなた達を助けに来ました」
「どういう事?」
「フォモール達が一斉に決起しました。ルーグの指示を受けた者達がこちらに向かっているかもしれません」
「‥‥入って」
 フレイはそう言うと、マグナスを教会内に招き入れる。
「私達の為に急いで来て下さったのですね。ありがとうございます」
 リランは微笑みながら、マグナスに冷えた水を手渡す。
「外で敵を迎え撃つ方針でいますが、万が一この教会に敵が攻め来た時に対応出来るよう、お力を貸して頂けないでしょうか?」
 マグナスは教会の内部を把握したい旨と裏口や入り口の封鎖、そして女性達がさらわれない様に広間に集まって欲しいと告げる。
 女性達は不安げな表情ではあるものの、マグナスの申し出を承諾するリランに付き従うと皆が口にする。 
「リランさん、女性達はこれで全員ですか?」
「はい。ですが少し前に村へ帰ると出て行ったシンディが心配です」
「そうですか。もしここに戻ってきたら教えて下さい」
 女性を疑うのは心苦しかったが、不安の芽は摘み取っておくに限る。
 マグナスはリランの護衛を行いながら、怪しげな人物が接近してこないか警戒を怠らない様にしようと心に決めるのだった。

 数日後、リラン達を案じた冒険者が次々と教会を訪れていた。
「妹があなた達の事が気になるって言っていたから、代わりに助けに来たわ」
「ありがとうございます。リスティアさんがご無事である様、お祈り致しましょう」
 リディア・レノン(ec3660)が挨拶の後に妹はフォモール鎮圧に赴いていると告げると、リランは心痛な面持ちで祈りを捧げ始めた。
(「彼女は神様? それとも御使い? でも大切なのは、何であるかより、何を為すかよね」)
 ミシェル・コクトー(ec4318)はリランを見つめながら、それは自分達も同じなのだと思う。
 友のリース・フォード(ec4979)から聞いた通り、リランは普通の少女に見える。その普通さがミシェルには不思議だった。
「ねーちゃんもにーちゃんも、仕掛けた罠に気をつけてね」
 教会の裏口やその付近の窓に重点的に罠を仕掛け終えたフォーレ・ネーヴ(eb2093)は、にっこりと微笑む。
 ドアや窓の下には大きく深い落とし穴を彫り、足を掬って釣り上げる仕掛けだ。罠は幾つか組み合わせて設置し、殺傷能力は抑えてある。
「皆、変わりはないだろうか」
 ルザリア・レイバーン(ec1621)がそう尋ねると、リランとフレイは笑顔で頷いた。
「それは良かった。不躾ながら了承して欲しい事があるのだが‥‥」
 常にリランに付き従う事、そして裏口に家具などを置いて侵入を防ぐ事を申し出ると、2人は快諾してくれた。杞憂であった地下室もない様だ。
「怖がらなくていいよ。こんな時勢だからね‥‥つい警戒してしまうのさ」
 娘達に教会の間取りや隠し扉の有無、建物の材質や老朽化の心配、周辺の環境等を細かく確認し終えた後、リースは柔らかく微笑む。
 ここへ向かう途中に見かけたフォモールの数はおよそ10人。その事実は娘達に伝えない方がいいと誰もが思っていた。
「おまえが何者なのか、話せぬ事情があるならあえて聞くまい。俺はお前に助けられた。命の借りは命で返す。その為に俺は来た」
「ありがとうございます。ですがどうかご無理はなさらないで下さいませ」
 2つの意味の『ありがとう』を受け取った風雲寺雷音丸(eb0921)は唇の端を上げて笑うと、見回りの為に教会を後にした。

●誇りの価値
 生暖かい風が頬を撫でる。
「‥‥来たよ。数は10。恐らくは後10分程でここに到着する」
 ブレスセンサーで索敵を行ったリースは、冷静な声でそう告げると瞳を閉じた。
 フォモールの本質が善であると疑わない妹の『誰かが誰かを憎むようなそんな事は、早く終わりになればいい』という言葉を思い出しながら。
 ミシェルはペガサスのオルフェにホーリーフィールドを展開させ、リディアは教会のドアを3回叩いてリランに合図をする。程なくして教会の窓から淡い光が漏れた。
「安心して。ねーちゃん達には指一本触れさせないから」
「どうか私達を‥‥仲間を信じて欲しい」
 頼もしいフォーレとルザリアの言葉を聞きながら、リランはミシェルの言葉を思い出す。
『守ってみせるわ。奇跡がなくても大丈夫なくらいしっかりとね』
 彼女の瞳は人の強さを物語る玉石。故に守りたいと思う。心から。
「‥‥ルザリアねーちゃん。始まったよ」
 ミシェルと共に周辺の木に設置した鳴子の微かな音を、優良聴覚を持つフォーレは聞き逃さなかった。
 ルザリアは頷き、リラン達を背に庇う様にして裏口を見つめる。正面は仲間が守り抜いてくれると信じているから。
(「この声が届くのならば、どうか優しき人達をお守り下さい‥‥お父様」)
 祈る事しか出来ない今の己を悔やみながら、リランは組んだ手に力を込めた。
「ちっ! 人間共が嗅ぎつけてやがったか」
 その頃、教会の外では冒険者とフォモール達が戦の前の邂逅を果たしていた。
「数ではこちらが有利だ! 臆するな!」
 10人は武器を構え、一斉に襲い掛かってきた。
「ガァアアア! 弱い者苛めは趣味ではないが、リランに仇なそうというのであれば容赦はせん。死にたいものから掛かって来い!」
 雷音丸の咆哮を合図に、後方からリディアのグラビティーキャノンが敵を襲う。
 それを逃れた者達は、リースが仕掛けておいたライトニングトラップを踏み雷に包まれた。
「まだまだだよ」
 崩れ落ちる敵はリースのストームで吹き飛ばされ、着地した所をライトニングサンダーボルトで焼き焦がされる。
「前へ進め!」
 妙道院孔宣(ec5511)は教会の灰と盾に籠められたアッシュエージェンシーの魔法で作り上げた、自身の分身に命令を下す。
「鏡月!」
 そして気を取られている敵に素早く近づき、確実に攻撃を重ねていった。
 敵は強靭な体格の割には戦慣れしていないのか、経験を積んだ冒険者達を前に次々と討ち取られていった。
「悪いけど手は抜けないよ!」
「皆を守る為、手加減はしません!」
 リースと彼を守る様に戦うマグナスは、血を流す事体は避けたいと思いつつも攻撃の手を緩めず、
「苦しまぬ様に屠ってやるわ!」
 雷音丸はリランを守る為に容赦なく敵の首を切り落とし、
「観念しなさい!」
「後は領主にお任せね」
 リディアはサイコキネシスで、ミシェルは動けなくなった敵を捕縛し、
「鏡月!」
 孔宣は教会の入り口に立ちはだかり、死守の構えを見せた。
 しかし魔法攻撃を受けて死んだと思っていた敵が冒険者達の目を欺き、1人教会の裏口へと向かう。
 当然落とし穴に落ち吊り上げられるのだが、それを逆に利用して2階から教会内へと侵入した。
「リラン! 大人しく我らについて来‥‥ぐあっ!」
「‥‥させないよ」 
 言い終わる前にフォーレの縄ひょうがその首に巻きつき、もがいている所にルザリアが疾風の如く接近し、剣を走らせた。
「見ない方がいい」
 娘達にそう言うと、ルザリアは振り向かずに剣先の血を払った。

 捕縛した2名に確かに先に手を出したのは人間であり、一方的に傷つけられ恨む気持ちは分かると前置きをした後、リースは語りかける。
「けれど憎しみに憎しみを重ねても産み出されるものは悲しみでしかない。貴方達ならば知っているだろう? 気高い魂を思い出せ」
 真摯なその言葉にフォモールは鼻を鳴らした。
「誇りに何の価値がある? それを守る為に何かを犠牲にする位なら、我らは誇りなど要らぬ」
 そう語る瞳に迷いはなかった。
「あの方の足枷にしかならぬのなら、魂の気高さなど何の意味もない。復活の為の礎となれるのならば、この魂など下賎で構わぬわ!」
「バロール様、どうか裁きを!」
 2人はそう叫び、舌を噛み切る。
「後生です‥‥」
 孔宣は祈りを捧げた後、慈悲の刃を振り落とす。
 その死に顔は一筋の涙に彩られ、晴れやかであった。
 
●休息
 フォモールの侵入で壊れてしまった窓は、ルザリアとフォーレによって修復された。
「1度ならず2度までも助けて頂けるだなんて‥‥本当にありがとうございます」
「せめてものお礼に夕食を用意したわ。皆の保存食をアレンジしただけなんだけどね」
 深々と頭を下げるリランの隣で、フレイは晴れやかに微笑む。 
「奇跡の乙女も恋するのかしら。なんて考えてるのは、きっと私だけね」
 娘達を安心させる為に恋の話を持ちかけたのに、逆に質問責めにあって困っているリースを見つめながら、ミシェルはくすりと微笑む。
「遠い昔に1度だけなら」
 寂しげに微笑むリランに、ミシェルはねこさんキャップを被せる。
「これは‥‥」
「可愛いでしょう? あなたにプレゼントですわ」
 ミシェルの優しさにリランは微笑む。今度は温かな笑顔で。
「あやつらは大した事はなかったな‥‥」
 虚空牙の『田舎戦士』と言う言葉がぴったりなくらい、フォモール達の戦力は心許なかった。
 バロールの伝承について綾小路瑠璃は何か手がかりを掴めただろうかと思いながら、雷音丸は素朴で優しい味の料理を口に含んだ。
「シンディが戻ってきたら、念の為に警戒して下さい。もしかしたら彼女からこの場所が漏れたかもしれません」
 マグナスの忠告にフレイは頷いた。
「ええ。リランにばれないように上手くやるわ」
「この拠点から移られないのですか?」
 孔宣の問いにフレイは頭を振る。
「まだわからないわ。でも最善の道をとるつもり。何かあったらまた頼りにしていい?」
 フレイの言葉に2人は笑顔で頷いた。
 秘密を抱えていようとも、彼女とリランは守るべき存在だと、そう心に誓いながら────。