いし(壁)のなかにいる!

■ショートシナリオ


担当:DOLLer

対応レベル:フリーlv

難易度:普通

成功報酬:0 G 65 C

参加人数:5人

サポート参加人数:1人

冒険期間:06月25日〜06月30日

リプレイ公開日:2008年07月04日

●オープニング

「壁を壊すのをお手伝い下さい。お願いします、お願いします、お願いします」
 冒険者ギルドにつくなり、頭を下げたのはまだ年若い青年であった。たまたま依頼はないかと探しに来ていた男の前に青年は飛びつくようにして懇願をする青年に男は目を白黒とさせた。
「か、壁?」
「はい、郊外にあらわれたあの奇妙な壁のことです。私のフィアンセがあの壁に閉じこめられてしまったのです」
 飛び込んできた青年がいきなり依頼をかけてくるのも驚きであったが、彼の言葉は男を更に驚かせた。
「閉じこめられたって? それはいったいどういう‥‥」
「壁は突然現れました。その直前まではのどかな野原だったんです。私とフィアンセのリンダは駆け落ちする予定でした。身分違いの恋で両親は認めてくれそうもありませんでした。だから、あの場所で二人は落ち合い、別の町に行こうと。そして新たしい生活を営もうと約束したんです。リンダは約束通り来てくれました。僕がリンダの姿を見て駆け寄ろうとした瞬間です。壁が現れたのは」
 青年、名前はカレスと言うらしいが、の言葉は男を驚かせ、そして言葉を失わせた。
 謎の壁が突如、現れたのは男も十分に知っていたことだった。その壁からは宝石が出たり、またブラン鉱までが産出されると噂され冒険者をはじめ、多くの注目を浴びていた。
 壁はまた世界各国にも同様に出現しており、それぞれの壁は同一のモノではないかと噂されていることから、月道が関与しているのではないかということで、月道を管理する国も捜査と管理の為に人員を割いているという話も聞こえてくる。そんな壁がいったい出現した瞬間を誰も見たことはなかったのだが、カレスはまさに出現の瞬間を目撃し、そして希なる被害を受けたのである。
「私の頭の中では、リンダの声が響いているんです。まるでそこにいるかのように! 私はすぐ行動に移しました。家に戻ってハンマーなど、壁を壊せそうな道具をかき集めました。だけれども壁は固くて、道具はもう全部使い物になりません。まだ時々聞こえるのです。リンダの声が。きっとあの壁の中でまだ待ってくれているはずなんです。お願いです。どうか力を!」
 その言葉は悲痛であった。
 背景は詳しく知らないが、駆け落ちまでしようとした間柄の二人だ。カレスの苦しみは相当なものだろう。
 男は深くうなずくと、カレスの手を取っていった。
「わかった。それじゃ俺が受付に依頼として受け取ってもらえるようにしてあげよう。俺は、ギルドの中にいるのに、ギルドを通さずに依頼を受けるわけにはいかんからな」
「あ、ありがとうございますっ!!」

●今回の参加者

 ea1641 ラテリカ・ラートベル(16歳・♀・バード・エルフ・ノルマン王国)
 eb2456 十野間 空(36歳・♂・陰陽師・人間・ジャパン)
 eb3084 アリスティド・メシアン(28歳・♂・バード・エルフ・ノルマン王国)
 eb3600 明王院 月与(20歳・♀・ファイター・人間・華仙教大国)
 eb9459 コルリス・フェネストラ(30歳・♀・ナイト・ハーフエルフ・フランク王国)

●サポート参加者

シルフィリア・ユピオーク(eb3525

●リプレイ本文

●とりあえずカレスに任せてみた。
「りぃんだぁっ! いま助けるぞぉっ!!」
 スコップをラテリカ・ラートベル(ea1641)に貸してもらった依頼主、カレスは絶叫ととも驚異的なスピードで壁を粉砕していく。一見頼りなさげな感じがするのに、その破壊力はジャイアントのごとし。
「すごいです。これが愛の力なのです」
 鬼気迫るオーラを放つ背中にラテリカは少しばかり頬を染める。少し荒っぽいというか無茶な感じも見て取れるが、それはフィアンセさんのことをそれだけ思っているわけであって。そのひたすらな心に感じ入ってしまうのだ。

 ぽきーん。

 勢いだけでやろうとするから、掘削に適しているはずのスコップがぽっきりと折れてしまう。
「カレスさん、お気持ちはわかります。ですが、そんな無茶をしてもリンダさんを救うのは難しくなるばかりです」
 息を上げるカレスに対して、後ろからそっと十野間空(eb2456)が話しかけた。
「まず、壁といっても単一な存在ではありません。たくさんの鉱石が出てくるということは様々な鉱分が混じっていると考えられます。できるだけ脆い場所を探してですね」
 空は壁にそっと手を当てて、脆い部分がないかと見立てはじめた。
 壁はなんだか不思議な材質であった。脆い部分、と思ったが、これはなかなか難しい。空は少し考えを変え、掘りかけた壁をみて、力の加えやすい場所、大きく砕いていけそうな場所を探すことにした。
「ここ。こちらをめがけてやって見てください」
 掘削人のスコップを手渡されたカレスはうなずき、そしてそろそろと大きく振りかぶったが目測がずれた軽い音を立ててスコップは弾かれる。もうカレスの腕はぷるぷる震えはじめている。
「大丈夫? あんまり無理しちゃだめだよ」
 明王院月与(eb3600)心配そうに声をかけるが、カレスは何ともない振りをして、スコップを振り上げる。
「りぃぃぃぃぃぃんんんんんんだぁぁぁっ」
 ちっとも掘れてない。
「大事な人が閉じこめられているのはわかけるけれど、気を急くとかえって救出が遅れてしまいますよ」
 たぶん、戦士には向かないだろうな。そんな思いが皆の頭を通り過ぎていく。
「私たちも一緒に掘りますので、カレスさんはリンダさんの声が聞こえたという場所を教えてください。」
 コルリス・フェネストラ(eb9459)の言葉にカレスも了承し、いよいよ冒険者達による掘削作業が始まる。


●今度は冒険者が掘ってみた。
 濃淡大小様々な影がまるで泡沫のように飛び散りながら実体である壁を盛大に破壊する。小さなコンストラクトならその一撃でほぼ半壊するような威力であったが、この壁にはそれほどの変化は見られない。
「見た目的にはあまり変化はありませんが、内部にダメージは浸透しているはずです。これなら崩しやすくなると思います」
「それでは掘ってみますね。カレスさん。ここでリンダさんの声が聞こえたのですね?」
「はい。カレス。私はここよって聞こえて‥‥あああ、りーんーだーっ!!」
 リンダのことを思い出したのか、吼え出すカレスをアリスティド・メシアン(eb3084)が笑顔で制す一方で、コルリスがスコップを振りかぶった。

 がらがらがららっ!!

「わっわっ、一気に崩れ落ちた!」
 先ほどカレスが掘っていたのとは全然違っていた。一枚の大きな壁はあっという間に、巨大な瓦礫の山と化して、コルリスの足下に散らばっていた。これはどかすのも大変そうだが。先ほどとは全く違った衝撃に月与は驚きながらも仲間達がその飛散した礫が当たらないようにと反射的に庇っていた。
「これなら順調に掘り進むことができそうですね」
「瓦礫はゴーレムに運んでもらいますので、掘ることに集中できます」
 空の声に、皆希望に満ちた笑顔で応える。これならがっしがっし進めそうだ!
「さっそくラテリカもするです。スコップはたくさん用意しましたですから、カレスさんも掘りたくなったら仰ってくださいですよ」
「ああ、ありがとうございますっ」
 さっきまでしょぼくれていたカレスもラテリカの言葉にきらきらと嬉し涙で瞳を輝かせながら、何度も強くうなずく。
「それじゃ僕は水を汲んできておこう。まだ夏は遠いといっても、できるだけ水分補給はしないといけないしね」
 勢いを取り戻して、みんなの好意の塊であるスコップをぽきぽき壊すカレスの後ろで、
「おししょさまはそうやって逃げるですか」
 ジトーっとした目がアリスティドの背中に突き刺さる。彼のことを『おししょさま』と呼ぶのは世界広し、吟遊詩人は星の数いれど一人しかいない。
「ラテリカがいっしょけんめいに掘ろうと思ってるですのに、おししょさまは‥‥」
 一緒に作業をしたいのに。そんな思い言葉の端々から響いてくるようで、アリスティドは苦笑した。もう結ばれた人もいるのに。だけれども彼は別に理由を細かに説明することもなく、バケツを手渡した。そして顔を仲間達に向ける。
「先に水の確保をしておきたいけれど、あまり力仕事は向いていないから、ラテリカにも手伝ってもらいたいのだけれど、いいかな?」
「私たちは構いません。それにただ壁を壊すわけではなく、中にいるリンダさんを救うことですから、皆でバラバラに掘っても効率はあがりませんから」
 アリスティドの真意をくみ取ったのか、コルリスはにっこりと笑って二人を見送り、アリスティドは少しばかり会釈をして、ラテリカと共に野を下っていく。
「それでは早速、進めましょう。カレスさん、リンダさんの声がもし聞こえたら、教えてくださいね」
 コルリスはそう言うとさっそくドワーフのつるはしにオーラをまとわせ、渾身の一撃を繰り出す。闘気をまとった一撃は鋭く崩れかけた壁面に鋭く突き刺さり、空のシャドウボムと勝るとも劣らないようなパワーで壁をざっくざっくと破壊していく。
「これなら、リンダさんとお会いできるのも早いかもしれませんね」
 リズムに乗った小気味の良い掘削音が鳴り響く。


●ちょっと疲れたので休憩してみる。
「いつもお料理ありがとうね、月与ちゃん」
 壁をごっつんごっつん掘り進めるのはそれほど苦労のする作業ではなかったけれど、それでも長時間続けていると疲れはたまってくる。魔法使い組は魔法もしばしば使って、大きな瓦礫の破壊に用いていたので、次第に魔力もつきてくるし、スコップを握り続ける手も真っ赤になってくるというものだ。
 そこでお昼から、家庭的な戦士と名高い月与が料理を作って休憩することになった。今日のメニューは具たっぷりのシチューとパン。
「こういう時間があるとほっとしますね。最近、海に出ることが多く、何かと事件が多くて‥‥ゆっくり気を休める暇もありませんでしたが、こういうのもいいものです」
「あ、もしかして運送社のお仕事? 本当、あっちこっち大変だよね」
「知っているのですか? 前回は幽霊船が相手で苦労しました」
 なんて話をしながらも、コルリスはシチューの入った器を全員に回したり、水を汲んで差し出したりとさりげない動作でやってのける。そんな中、コルリスはシチューをそっと前に置いて、打ちひしがれているカレスに声をかけた。
「カレスさん、少しは食べないと体に悪いですよ」
「ううう、でも、でも、リンダがぁぁぁぁ」
 カレスは両手で石塊を抱きしめて、泣き叫んでいた。
「あの、カレスさん‥‥」
「ううう、リンダ。こんな変わり果てた姿にぃ」
 どう言っていいものやら。そばで様子をうかがっていたアリスティドも紡ぐ言葉も見つからない。
「カレスさん。気をしっかりもってください」
「こんなリンダの姿を見て、気をしっかりもてるわけないぢゃないですかっ!!!!」
 悲しみと怒りがこっちゃになった顔で、カレスはアリスティドに石塊をつきだした。
 優美な曲線、そして丸みのある女性的な体つき。虚空を見つめる瞳とぼんやりと開いた口がしっかりわかる。衣服の後が克明に刻まれ、模様のようにも思わせる。しかし、それは何も語らず、カレスの手によってのみ支えられているばかりである。
「りーんだぁぁぁ」
「大変口にするのは申し訳ないと思いますが、それは埴輪ですよ」

 ‥‥?
 はにわ?

「空お兄ちゃん。あれ‥‥埴輪だよね」
「ええ、ジャパンではたまに出土しますね」
「もしかして、カレスさんのフィアンセはハニワさんだったのでしょか!?」
「だとしたら駆け落ち以前に問題があるような気がします‥‥」
 ‥‥。
 カレスはじっと『リンダ』を見つめ直した。
 優美な曲線、そして丸みのある女性的な体つき。虚空を見つめる瞳とぼんやりと開いた口がしっかりわかる。衣服の後が克明に刻まれ、模様のようにも思わせる。しかし、それは何も語らず、カレスの手によってのみ支えられているばかりである。
 ‥‥‥。
「確かに、こんなものが出てきたら思わず勘違いすることもあるかとは思いますが」
 アリスティドは頭痛のする頭を軽く押さえながら、言葉を探す。
 気付けよ。
 そんなズバっとツッコミを入れられる手厳しい人材はあいにくとここにはいない。
「それじゃ、リンダは‥‥まだあの中にっ」
 段々、カレスを見る目つきが微妙に変わっていったのは言うまでもない。月与に至っては不安そうに空の顔を見上げるほどだ。
「ほ、本当にリンダさんってあの中にいるのかなぁ。情報収集していたシルフィリアお姉ちゃんもなんとも言えない生暖かい笑顔を浮かべてたんだけど‥‥」
「なんとも言えませんが‥‥」
 だいたい、周りでは宝石やら鉱石がざっくざっくと出てきているというのに、このあたりから出てくるのは、ハニワを筆頭に、ドラゴンの化石だ、人骨だと何か怪しいモノばかりだ。まともなものがちっとも出てこない。
 それと同時に、月魔法の使い手達には妙な力の高まりは感じていた。月の満ちる夜に、その光を全身に浴びているような。ああ、月道を渡る際にも似たような感じを受けたような気がする。
「リンダーっ、今すぐに助けにいくからねーっ!!」
 声だけは元気なカレスが埴輪を投げ捨てて、空から借りたスコップを手に立ち上がろうとするが、腰から下がついて行かない。それでも立ち上がろうとするカレスの袖をラテリカがきゅっと引っ張った。
「疲れた時には甘いのです。サクラの蜂蜜、舐めると元気でますよ♪」
 ちょっとでも無理をして、挽回したかったのかもしれない。そんな気持ちをラテリカは気づいたのか、あるいはそうでないのか。
 カレスは半泣きになりながらも、ラテリカの差し出してくれた蜂蜜で体を癒したのであった。


●んで、リンダ発見。
 がっつんごっつん、ぼっくん、べっこん。
 壁壊しは順調に進んでいるが、リンダの姿はいっこうに見えてこない。この壁、いったい厚みがどれほどあるのか掘っても崩しても、さっぱり掘り進んだ気がしない。
「もう最終日ですね。カレスさんリンダさんの声が聞こえますか?」
 コルリスの問いかけにカレスはスコップを動かす手を止めて、耳を澄ました。

 か、れ‥‥す‥‥

「‥‥聞こえます」
「あ、あたいにも少し聞こえたよ」
「私も聞こえました。もうすぐ逢えるかもしれませんね」
 そう、この壁内部で、微かな女性の声が響いてきたのが、他の誰の耳にもしっかり届いたのだ。微かだけれどでもまさか自分たちにも聞こえるとは思わず、一同は目を丸くして互いを見合わせる。
「この先にいるんだねっ。リンダ。リンダ。今助けるからっ!!」
 へとへとなのは誰が見てもすぐわかるカレスだが、どこからそんな体力が沸いてくるかわからないほどに無心でスコップを振り下ろし続ける。

 カレス。
 ここよ、カレス‥‥

「だんだん声が大きくなってきた! もうすぐだよ」
 響く壁の中で、女性の声はしっかりはっきり大きくなってくる。確かにカレスを呼んでいるのだ。
「カレスさん、これを使ってください。ドヴェルグの黄金というものですが他のスコップよりたくさん掘ることができます。これでリンダさんを‥‥救ってあげて」
「コルリスさんっ! ありがとうございますっ」
 カレスはしっかりとドヴェルグの黄金を握りしめ、しっかりと頷いた。

 カレス、カレス。

「りんだぁぁぁぁぁぁぁぁ」
 どごごごごごごごぉぉぉぉぉんっ!!!!!!
 威力のすさまじきことドヴェルグの黄金。まるで、トンネルが造られるかのような勢いで、壁が破壊されて、虚無の空間を作り上げる。
 虚無。
 そうだ。そこには何もない。
「リンダ? リンダ? どうしたんだ、どこにいるんだ‥‥声ははっきり聞こえたのに」
 渾身の一撃だった。使っていたスコップももうこれで打ち止めだ。
 しかし、目の前には先程までとまったく変わりない光景が続くばかりである。リンダの姿はない。
「りぃんだぁぁ!」
「カレス‥‥カレス。こっちよ、こっち」
 カレスが振り向くと、そこには冒険者達とは違う一人の女性が立っていた。その姿を認めた瞬間、カレスの目が大きく見開き、へたりこんでいた体が彼女を抱きしめた。
「リンダっ!!!」
 熱い抱擁を受けて、照れるリンダに気を止めず、カレスはぎゅうと抱きしめながらおいおいと泣き出す。
 しかし、そんな感動的なシーンを冒険者達はのんびりとみていられない
「あの、リンダさん。壁に閉じこめられたのでは‥‥なのに、どうして後ろから?」
「閉じこめられた? なんのことですか?」
「だって、カレスさんが駆け落ちしようとした時に壁が現れて閉じこめられたとお聞きしたのですが」
 なんだかいやーな予感が漂う空に対して、リンダはきょとんとした目をして答えた。
「カレスと出逢って会おうと近づいたら、壁が急にあらわれてびっくりしましたけれど、閉じこめられてなんかいませんよ???」
 そりゃいきなり空をも貫くような巨大な壁が現れたらその中に埋もれたのではと思うだろうが‥‥。
「私、すぐ迂回したんですけれど、カレス、急に私の名前を呼びながら壁壊していて、私が呼びかけても全然気付いてくれなくて」

 リンダの声が聞こえるんです! と力説するカレス。
 冒険者ギルドで間違えて受付員ではなく冒険者に依頼したカレス。
 埴輪とリンダを間違えたカレス。
 えとせとら、えとせとら。

 ‥‥‥‥‥。
「でも、一生懸命なカレス、後ろから見てたけれど格好良かったわ♪」
「‥‥‥」
「‥‥‥ともあれ、無事に見つかったということで依頼成功、かな?」

 その後、冒険者の勧めにより、ドラゴンの頭蓋骨を頭にかぶり埴輪を抱えたカレスと、リンダは仲良く駆け落ちしたそうな。

 ため息をつく仲間を余所にラテリカは自分たちが掘った穴をぼんやり見ていた。
「どうかしたのかい、ラテリカ」
「今、女の人と閉じてくムーンロードが見えたよな気がしたです」
 振り返ってみてもそこは何も変わらない壁があって。
 謎は深まるばかり。だけれど、リンダがいつの間にか後ろにあらわれたのは偶然ではないような気がした。