証拠隠滅(ミチヅレ)
|
■ショートシナリオ
担当:DOLLer
対応レベル:1〜5lv
難易度:やや難
成功報酬:1 G 35 C
参加人数:8人
サポート参加人数:2人
冒険期間:10月24日〜10月29日
リプレイ公開日:2006年11月01日
|
●オープニング
「子ども達がモンスターに攫われた?」
今にも泣きそうな父親を慰めながら、受付員は依頼の内容を確認しようと努力していた。父親はギルドに来るまでは深く思い詰めた顔であったが、口を開くと堰を切ったかのようにして涙をこぼした。
「ちがう。人さらいにやられたんだ」
「さっき、モンスターのところにって言ってたのは違うんですか?」
受付員は涙を拭く様の手ぬぐいを渡しながら尋ねた。
どうも話が先程からかみ合わない。子供は人さらいにやられたというし、場所はどこかというとコボルトの巣穴だという。コボルトが人をさらった可能性もあるかとは思うが、町中からさらっていく様なコボルトはいないとだろう。
「だから、人さらいがコボルトの巣穴に、うちの子供を放り投げていったんです!」
「ちょ、ちょっと待ってください。それは人さらいじゃないでしょう」
話はますます混迷する。人さらいというのは、人を拐かして身代金を要求したり、脅して金品を巻き上げるというのが本来の目的だ。邪教のように生贄にしてしまうケースもあるが、コボルトでは話にならない。犬の化け物にそれほど大層な信仰はないからだ。
「もう一度話を整理させてください。どうして、さらわれたことがわかったんです?」
「うちの娘はオカルトが好きで、時々、降霊会とかいう遊びをやっていたんだ。時々森の館で泊まり込んでそんなことをすることもあった。だけど、昨日ちょっと虫の知らせみたいなものがあってさ。気になって館に行ったら‥‥男共が娘やその友達をさらっていこうとしたんだ! 俺はすぐ追いかけたんだが、結局撒かれてしまった」
森の館? 受付員は驚いて改めて父親の風体を見た。なるほど、泥と汗で見る影もないが、シャツもズボンも上物だし、言葉もなまりがなく、饒舌だ。身なりをきちんとすれば、そこそこ上品な紳士に化けることだろう。商人か、下級貴族か‥‥少なくても富裕層のそれだ。
「すぐに冒険者に頼んで追ってもらった」
ああ、『ドントーレ一味』の討伐だ。
受付員は直感した。『ドントーレ一味』は盗賊団として追いはぎや人さらいをしていると言っていた。依頼書には内容については詳細があるものの、依頼主からどんな内容を聞いて受諾したかは書いていない。
「しかしその盗賊団は先日壊滅したでしょう」
「そう。人さらいの連中は倒された! だが、奴らのアジトには娘はおろか、人一人いなかったんだ。人さらいは他の盗賊団や悪徳商人と連携している。痕跡を残さない様にすでに『消された』あとだったんだ!!」
なるほど、だんだん読めてきた。
『ドントーレ一味』のアジトに残された娘さん達は顔を見ている可能性があるし、アジトの場所も知っている。冒険者が追ってきた以上、生かす方が不利と考えたのだろう。
「ということはコボルトの巣穴に放り込まれたというのは‥‥」
「証拠隠滅だ! うぅ、冒険者の人が教えてくれたんだ‥‥、う、ぅぅぅぅ、ううぉぉぉっ。俺の娘が何をしたってんだ!!? そんな残酷な仕打ちをうけなけりゃならないことってなんだ!?」
男は泣き叫んだ。
『ドントーレ一味』はその陰謀がばれず逃げおおすことができたなら、『子ども達はモンスターに食われたことにして』、素知らぬ振りを決め込むつもりだったのだろう。しかし、そんなことのためにコボルトの巣穴に放り込まれた子供達の生命を考えると、憤懣やるかたない。
「わかりました。依頼お請けします。」
証拠隠滅であるならば知能の低いコボルトの前では、生きていられる可能性は『ほぼ』ゼロだ。だが、確認もせず、その姿を見ぬままにしていれば生存の可能性は『間違いなく』ゼロになってしまう。
一縷の望みをかけて。
哀れな子供達の元に冒険者は向かう。
●リプレイ本文
●探索
十野間修(eb4840)は、明王院月与からの手紙を受け取って歯がみをした。
彼女にはこれから向かう廃坑の見取り図の入手を頼んでいたのだったが、結果は時間の浪費だった。廃坑になった炭坑の地図を誰が保管しているのか。昔そこで働いていた人間たちは散ってしまっており、一行が馬を使ってこの場所までたどり着くまでの時間で突き止めるのは不可能であった。
「後悔をしていても始まりませんわ。効率良く、かつ慎重に進めれば、それほどの痛手にはならないと思うのだわ」
「罪のない子供たちをモンスターの餌にさせないためにも、できるだけ早く子供たちの元に向かいたい‥‥」
天津風美沙樹(eb5363)の言葉に同意するように、セレン・アークランド(eb5527)が言った。人知れずぎゅっと握った拳が彼女の気持ちを何よりも表している。
そんな彼女の瞳に映る世界に騎士が姿を現した。先行して廃坑の入り口に見張りがいないかどうかを確認しに行っていたユーフィールド・ナルファーン(eb7368)だ。
「見張りはいません。廃坑は小さな丘から入って、地下へと続いているようです。規模については、把握できませんでした」
「仕方ないね。見張りがいなければ、さっさと潜って嬢ちゃん達を助けてあげようじゃないか。きっと待っているだろうしね。それじゃ打ち合わせ通りの隊形でいくよ」
佐々木雪也(eb6808)のかけ声に合わせて、仲間は陣形を整えてユーフィールドが確認した入り口へと向かった。
確かにユーフィールドの言うとおり、坑道はなだらかな丘の麓に今にも朽ち落ちそうな木の柱で補強された入り口からずっと下り道が続いていた。空気の流れは非常に悪く数十メートルほど歩いただけで、空気と闇が圧迫するように一行の胸を押しつけた。
「ちっ、糞ったれなトコロだぜ」
スラッシュ・ザ・スレイヤー(eb5486)は機嫌の悪そうな顔をして、シルフィ・ミコト(eb6918)の照らし出す、岩肌を眺めた。坑道はところどころ補強がされていて、崩れそうな雰囲気はなかった。三人が横に並んで武器を振り回せる程度の幅は大きな閉塞感を感じさせはしない。
だが、湿った空気は胸くそ悪い。葉巻の一本でも加えたいところだが、更に空気が悪くなるのは請け合いだし、こんな闇の中で子ども達がコボルトという恐怖におびえているかと思うと、更に胸くそが悪くなる。
「明かりの位置これくらいで大丈夫ですか?」
ランタンを杖の先に結わえた十野間がリディエール・アンティロープ(eb5977)に尋ねた。もちろん、他の人たちの視界への配慮もあったのだが、リディエールは特にマッピングを行っていたためである。見取り図が無い以上、マッピングは非常に重要性を持つ。
「はい、これくらい明るければ十分ですよ」
そういって、リディエールは地図を書き進める。探索のスピードが優先されているのでラフなものではあるが、そのスピードに負けない速さで地図を書き進めていた。
そんな時、天井近くを飛んでいたシルフィが声を上げる。
「大丈夫だよ。あ、分かれ道」
シルフィの言葉に皆、前を注視した。まだ他の面々にははっきりとしないが、少し歩くと確かに彼女の言うとおり、道は左右に分かれていた。
「右と左‥‥右の方が少し狭いね。子ども達が捕まっているとしたらある程度広い場所に閉じ込められているんじゃないかい?」
雪也は油断なく、その二つの道を見比べた。言っては見たものの広い道がもっとも奥までつながっているとは言い難い。パーティーを分けるのは危険だ。とすれば賭けになる。どちらかはアタリ。どちらかはハズレで時間を浪費してしまう。
「コボルトは毒を使うほどの知恵があります。集団で行動する知恵もあるでしょう」
セレンがぼそりと広い方の道を見つめながら呟いた。彼女の中のコボルトに関する知識がそう告げていた。
「広い部屋の方なら仮死状態の子を持っていくのも楽そうだしね」
雪也の言葉に美沙樹は困ったような笑顔を浮かべた。その可能性もないとは言わないが、あまり想像したくない光景である。コボルトが子ども達を仮死状態にする理由は一つしかない。
「道には目印を付けておくね。さぁ、行こう」
シルフィは壁面の目立つところに大きく矢印を作って、呼びかけた。悩む時間も今は惜しい。
●交戦
「思ったより広いですね」
リディエールは自分が作った地図を改めて目を落とした。歩き始めてもう何時間になるだろうか。あかりとして使っていたたいまつは何本か朽ち、ランタンの明かりだけが今はゆっくりと燃えていた。
最初勢いよく地図を作った加減、予想以上の広さであった時、地図は何枚にも渡ることとなった。今休憩しているポイントを過ぎれば5枚目である。
「目星をつけてるんだが、これだけ広いと一つの部屋にたどり着くのも苦労するな。この地下坑道かなりデカい」
「パリ近郊には山がないからこの坑道はかなり重要な資源なのだわ。多分‥‥セーヌ川の近くまで来ていると思うのだわ」
美沙樹は土地勘を働かせながら、暗闇の土壁の向こう側がどこにつながっているかを想像していた。きっと廃坑になるまではパリに近い鉱物産出拠点として、長い年月重要な地位を確立していたのだろう。
ほんのわずか訪れる沈黙。そして、
カランっ
耳鳴りのような静寂を破る木の擦れ合う音。
「鳴子だわ。敵襲!」
「前の方の鳴子ですね。私たちの予測は間違っていなかったようです」
ユーフィールドは素早く剣を引き抜き背後を警戒する。続いてスラッシュと美沙樹もそれぞれの得物を引き抜いて戦闘態勢を整えた。魔術師達も意識を集中させて魔法の詠唱をいつでも始められるように精神を昂じていた。
「瞳が10。5匹いるよっ」
天井近くまで飛び上がったシルフィがランタンの光を反射する瞳の数を数えて警告した。その言葉に相手も気がついたのだろう。音を立てぬようにと忍び足をとっていたその足は強く地を蹴った。
コボルトっ!
闇から飛び出様に、剣をスラッシュに振りおろす。
が、遅い。
スラッシュの霞小太刀は既に襲いかかった喉元を既に貫いていた。痛みに一瞬動きが鈍りながらもその頭頂に狙いを着ける頃には、スラッシュの剣閃はコボルトの胸に朱を引いていた。
コボルトの手元がぶれる。頭頂から攻撃がずれてスラッシュの肩へと流れていく。だが、それさえも。体をねじり蹴りを叩き込まれることによって、大きく外れていく。
コボルトの渾身の一撃はその衣一つ触れることなく、吹き飛ばされた。波状攻撃をしかけようと手ぐすねひいて待ちかまえた別のコボルトを巻き込んで崩れ落ちる。
「遅ぇ」
スラッシュは剣についた血を振り払いながらそう独りごちた。
「頼もしいのだわ」
美沙樹は鞘に納まったままの刀に手を置きながら、彼の攻撃を賞賛した。それを見たスラッシュは僅かに鼻を鳴らして、再びコボルトの群れに目をやった。
「よく言うぜ」
美沙樹の目の前のコボルトは両眼を真一文字に切り裂かれ、のたうち回っていた。そんな無力化された二匹のコボルトに攻撃のスペースを奪われ、混乱するコボルトの陣に『闇』が質量を伴って爆発を引き起こした。その上に水圧の高い水球が吼えたくる犬の口元ではじけ飛び、顎を砕いていく。
「美沙樹さん、スラッシュさんとご一緒できるのは心強いね。このまま押し切るよ!」
普段世話になっている人の顔を見ながら雪也も負けじと刀を振るう。彼女もまたコボルトの腕の腱を断ち切り、無力化を図っていく。その上からシルフィの弾丸が、また、後方からの攻撃がないことを確認したセレンとユーフィールドによる波状攻撃がコボルト達を蹂躙した。
「今後のこともあります。後顧の憂いを断つためにも倒しきっておきましょう」
ユーフィールドがコボルトにとどめの一撃を振り上げた瞬間、別のコボルトがその攻撃を受け止めた。
一回り大きな体格、威圧感はそこに倒れているコボルトの比ではない。それが並大抵の敵ではないと察知してユーフィールドも改めて剣を構え直した。
「コボルト戦士です。格段に強さが違いますから気をつけて‥‥」
その横に並ぶようにして、セレンがクロスレイピアを構えた。
2:1。
だが、それでもコボルト戦士は恐れず、ユーフィールドに向かって剣を突きだした。ユーフィールドは反射的に名剣ラングをかざして勢いをそらす。
「甘いっ」
その隙を逃さず受け止めた剣を押し出すように、一歩強く踏み出すとそのままコボルト戦士の胸元を逆袈裟に切り上げた。
血しぶきが派手に飛散する。
だが、コボルト戦士は動いた。やった、と思った瞬間を狙ったのかも知れない。まっすぐ横になぎ払ったそれはセレンの剣力強くはじき上げた。
「っ!」
セレンは全身を駆けめぐる痛みに少しだけ顔を歪ませたが、力を込めてその剣を持った腕を一気に切り裂いた。
だが、骨太のコボルト戦士の勢いは崩れなかった。一気に冒険者の強固な布陣を打ち砕くべく前進しようとする。
「ォォォォォオオオっ」
ザガッッッッ。
だが、その移動は僅か一歩半で終焉を迎えることになった。
ユーフィールドの剣とセレンの剣が厚い胸板を軸に交差していた。
もう一歩。進もうとする。後一歩で後ろに控えたコボルト達が加勢できるほどの空間が生まれる。
だが、その一歩は踏み出されることはなかった。
コボルト戦士の命も終焉を迎えていたから。
●救出
「何とか勝てたのだわ」
「岩を転がしてくるようなゴブリンに比べれば遙かに組みしやすかったな」
倒したコボルトの数を数えながら、そんな話をする者達に対して、先行哨戒を行っていたシルフィから広間があるという報告が入った。
広間、といっても天井は今までと変わらず、それほど高くなく、光の届かない空間があることだけが、広間であることを知らしていた。
「鼻が曲がりそうだね」
雪也は恐らくコボルトの臭いだろう、それに気づいて酷く不快な顔をした。他のモノも同様で出来れば長居したくないのは皆同じ気持ちであった。
「それより子供を探しましょう。掴まっているならきっとこの辺りのはずです」
十野間の言葉に皆はそれぞれに明かりを付けて、分担して捜索を進めることになった。
コボルトの居住空間は藁や残飯などが散乱し、非常に捜し物を見つけるのは困難であった。藁をひっくり返し、ゴミか生活用品か判断の付けにくいモノを押しのけ、冒険者達は探し回った。
「あ‥‥」
広間から更に続く道を探索していたシルフィが小さな声を上げた。
小さな声でも光も音も少ない空間。彼女の声は他の者達を呼び寄せるに十分な力を持っていた。
「どうしたんですか? 子供達が、いましたか」
「うん‥‥」
子供は確かにいた。10才前後だろうか。
「大丈夫‥‥っ!?」
明かりに照らされたその体は赤黒い痘痕で埋め尽くされ、一部はぶくぶくに腫れて、そこから膿が流れていた。赤黒いモノの中には逆に窪みもあるがこれはきっと刺し傷だろう。
「鉱物毒‥‥」
その毒の持つ凶悪さに一同は絶句した。彼女の体は触れるだけでまだ肉がとろけてずり落ちる。
「これは、ひどい‥‥」
リディエールがうめくように言葉を上げた。見えない鎖が体を覆って縛り上げるような苦しみを覚える。何のために彼女はこんな姿にならなければいけなかったのか。
雪也は少しだけ目を閉じて黙祷を捧げると、意を決してその頭を持ち上げた。命はもうないが、せめて彼女の思いが残っているものを家族の元に送ってやらなければならない。できるだけ形を崩さぬように注意をはらって動かしたその瞬間、リディエールが小さく声をかけた。
「そのまま体をどかすことは出来ますか? 彼女の下にもう一人隠れています」
「まさか」
雪也は驚きながらも身体の四肢を少しずつずらした。そうするとリディエールが指摘するように、うずくまるように一人の少女がいた。窪みを利用して彼女は隠れていたのであった。彼女も全身に赤い湿疹があり、身動き一つまともにはできなかったが、被さっていた少女との違いは身体に熱を持っているということであった。
「生きてます!」
その言葉に、美沙樹は清らかな聖水をふりかけ、スラッシュが手持ちの解毒剤を無理矢理口に含ませた。だが、意識のない少女は飲み込むことすらできない。
「ダメだ。下手したら気管に流れちまう。ポーションを先にくれ」
スラッシュの言葉にセレンが少女の頭を膝に乗せてリカバーポーションを飲ませるが、やはりこれも口の周りを流れるだけであった。
「口移しで‥‥」
「やり方のしらんヤツがやらん方が良い。気管に入ることもあるらしいぞ」
消えゆく命を見て、皆の顔に焦りの色が浮かぶ。
そんな時十野間が荷物から毛布を下ろした。
「リディエールさん、アイスコフィンをお願いします。町に戻ればまだ手段はあります」
「わかりました。地面と結びついてしまわないように彼女を毛布の上に安置してください」
リディエールは即座に応答すると、『アイスコフィン』を発動させた。ゆっくりと氷の帳が少女の身体を覆っていく。
「行方不明の子供の人数は4人。あと二人いるはずです。彼女は入り口近くまで運んでおけば、自然解凍まで時間は稼げますから、その間に残りの二人も捜しましょう」
十野間の言葉に一同は頷き、動いた。
私たちは今、子供達の生と死の狭間の手綱を握っているのだ。そんな実感が冒険者達を強く動かしたのであった。
スラッシュは亡くなった少女の髪をそっと切り、呟いた。
「あいつを守るために犠牲になったってのかよ。ガキンちょの癖によ‥‥。バカヤロウ」
コボルト達の障害が何度かあったものの、子供達は全員発見することはできた。一人はやはり鉱毒によって死亡していたが、もう一人は闇の中で隠れているところを保護した。
また、アイスコフィンのかかった少女を運ぶ過程で十野間の毛布はすり切れて使い物にならなくなってしまった事などはあったものの冒険者達はそれほど大きな怪我も損失もなく廃坑を降ったのであった。
帰り道。冒険者の顔は明るくなれない。隠れていた子供に元気になって貰おうと保存食を分け与えつつ、スラッシュの猫だけが、ただ一匹だけ賑やかにしていた。友人の死と気の狂いそうになった暴力的な闇の残照は子供の心に深く残り、決して笑顔は見せてくれない。
そんな様子を眺めながら、スラッシュは葉巻を口にしていた。
そんな日でも葉巻は美味い。
そんな日でも月は昇り、夜を美しく飾る。