呼びかける彼女(フォーチュンテラー)
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■ショートシナリオ
担当:DOLLer
対応レベル:11〜lv
難易度:普通
成功報酬:5 G 55 C
参加人数:5人
サポート参加人数:3人
冒険期間:12月20日〜12月25日
リプレイ公開日:2006年12月26日
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●オープニング
「誤解です」
アストレイアはきっぱりとそう言い放った。
「テミスは悪魔崇拝などしていません。彼女は私より敬虔なセーラ神の信仰者であり、騎士道に忠実な子です」
アストレイアにとってテミスは妹のような存在であった。アストレイアがデビルに魂を一部奪われて騎士を引退するまでは、テミスは従者として付き従ってくれていたし、その後も様々な相談を持ちかけてきたり、世話をしたりという関係であった。付き合いはかれこれ数年に及ぶ。
だからこそ、テミスの人柄は知っている。アストレイアの前に座る異端審問官ディアドラの言葉に対しても何ら心を揺らがせることはなかった。
「言い方が悪かったかしら。テミス・シャンパーニュは悪魔召喚儀式を執り行おうとしている、と言ったのよ? 彼女の人格について論議しに来たつもりはないわ」
「ですから誤解だと言っているでしょう。テミスの高潔な精神は他の誰にも負けないでしょう。従ってそのようなやましい行いはありえません」
ディアドラの言葉にもアストレイアは全くひるむ様子はなかった。蒼い瞳は全く動じることなく、鉄のような固い意志が伝わってくる。顔つきは病人のそれなのに、瞳だけが強く輝いていて。
どこかの聖人みたいね。ディアドラはそう言いながら、懐から羊皮紙を取り出した。
「悪魔に関する調査報告書。著者テミス・シャンパーニュ。これについてのご意見はあるかしら?」
目が大きく開かれる。
ああ、やはり聞いていなかったのだろうな。敬愛する人を心配させないようにするあまり。真贋など問わずともアストレイアはそれを理解したようであった。
「‥‥なんてことを‥‥」
アストレイアはしばらく動けなかった。
以前、一度だけデビルと交渉を持ったことがある。それ以来、生命力の約半分を奪われ、アストレイアは騎士として戦うこともできず、病人のような生活を余儀なくされた。だが、人の生死がかかっていた。
間違ったことはしていないと思っていた。
だが魂を奪われたことがこんな結果を生むとは。運命の車輪が意図しない方向へとガラガラと回っているような気がして気が遠くなりそうだった。
「今度の召喚儀式が失敗したとしても、貴方の魂を取り戻すまで、テミスは悪魔に接触し続けるでしょうね。アストレイア。貴女はテミス以上に慈悲にあふれ、正義を愛すと聞いているわ。そんな貴女が争いの種になろうとしている」
「私に、どうしろと」
「聖地へご案内しましょう。『汚れなき谷』へ。聖地にはデビルの陰謀も届かない。直接害することも叶わない。テミスも貴女が聖地に行ったと知れば、己が悪行に悔いることでしょう。デビルと接触したような者がそこに踏み入ることはできないと気づくでしょうから」
『汚れなき谷』。その名前は知っていた。だが、確かに聖地と呼ばれるそこはノルマンではなく、遙か南に下り国境を越えたところにあるフランクの一部である。イスパニアの聖地へと至る道へと続いている。
「全ての運命を正常にしたいのであれば、是非お勧めするわ」
「嫌だといえば?」
「運命を元に戻す方法はもう一つあるからそちらにするわ。多分。誰も望まない結果だけど」
「もう一つの方法も聞かせてもらってもかまいませんか?」
おそるおそる、と言った調子で尋ねるアストレイアに、ディアドラは特に何の問題もないような普通の口調で言葉を続けた。
「あなたとテミスを異端として抹殺する。根本であるデビルはもう死んでいるから、これで本当に後腐れもなくなるというものよ」
長い時間、沈黙がその部屋を支配した。
聖地に行くのは簡単だ。父はうるさく言うかもしれないが、大勢の人間と自分一人のどちらをとるか、と説得すれば良いだろう。もう騎士でもないし。あの人もついて来てくれるかもしれない。
だけれども。
自分の存在が根本だというのに関わるな、というのはひどく悲しいことだった。自分の存在が否定されて全てが正常に戻るなど、考えただけでも息苦しくなった。世の中から無用とされることが、もっとも悲しいことである、という言葉がアストレイアの心にこだましていた。
「しばらく考えさせて下さいませんか」
「もちろん。それではまたお伺いするわ。用意があるならそれまでにお願いね」
ディアドラはそう言うと、軽く礼をして部屋を辞したのであった。
●リプレイ本文
「文献は全部焼き捨てられたそうですわ」
クレア・エルスハイマー(ea2884)はため息をついて、リュリス・アルフェイン(ea5640)にそう話した。
「一冊残らずか? 没収じゃなかったのかよ」
「ウード伯も警戒しているようですわ。悪魔召喚のことも、異端審問会の影も‥‥。別個で行動していた人も調べられなくて、苦虫をかみつぶしたような顔をしていましたわ」
それもそうか。リュリスは口を曲げて、がらんとしたテミスの部屋の壁を睨み付けていた。困るのは当人や自分たちだけではないのだ。
今、この部屋はウード伯の居城にある一室ではなく、そこよりやや東に進んだ砦の一つであった。
「それにしても、なんでこんなところにいるんだ。前にあった時は城の中に部屋だったはずだが」
「謹慎処分の間は、ウード様の抱える砦の一つで生活するようにって‥‥行き先は誰にも教えられないっていうから、リュリスさんにも会えないと思っていたんです。私も代理を立てて冒険者に依頼したんですが、やっぱりリュリスさんの姿がなくて」
そんなことをのたまうテミスの頭を、リュリスは鷲づかみして、ぐしゃぐしゃと髪をなでた。
「わ、わわっ。や、やめて下さい。目が回りますっ!!?」
「その悪魔召喚の手伝いをしてくれる人を探すように頼まれた奴から話を聞いたんだ」
「あ、それじゃ、リュリスさんも‥‥!」
顔を輝かせるテミスに、リュリスはもう一度、彼女の頭を振り回してやった。
「ど阿呆、見事に美味い話に騙されやがって。お前は人の話をちゃんと聞いてやがったのか?」
呆れと怒りの混ざったような目で見下ろしながら、頭が振り回されないようにかがんで抵抗するテミスに、彼はそう言った。
「デビルは召喚しても、百害あって一利なし、ですわ。テミスさんが依頼した方の話を聞く限り、万が一デビルが召喚出来たとしても、そのままでは言う事を聞かせられず、テミスさんの方がデビルにいいようにされてしまうと思いますわ。それに領主様の気持ちも無にしてしまいますわよ」
リュリスの後に続いて、クレアは微笑みながらばさばさになった髪を軽く戻してあげた。
テミスをこちらに移動させたのは、悪魔召喚を画策しているらしいという風聞が広まりつつある城から遠ざけさせているのは明白であった。謹慎もそれ以上、城の者に疑念を持たれないための策であろうに。
「とりあえず、文献の調査はできない以上、お前が会ったという嘘吐き野郎に会いに行くしかないな」
「嘘つき?」
「悪魔召喚を決めるに至るまでに会った賢者とかいう奴だ。悪魔召喚しかねぇ、なんて言うような奴が真っ当な賢者なわけないだろ」
「わ、わかりました。えと、場所はですね‥‥」
「遅かったな」
砦から出てきたリュリスに不破斬(eb1568)は声をかけた。
「おう、悪いな。こっちが呼び出したのに」
「別に構わんさ。剣術の真髄を究めるには諸国を回ることも必要だと思っていたところだ」
いつか修行の手伝いしてもらうぞ、と言葉を付け足す時には、不破はリュリスではなく、少しばかり離れた森を見つめていた。
「あの森に、馬に乗った女が入っていった。銀の髪、馬装にタロンの聖印」
「アルフレッドも昨日見かけたと言っていたな」
「ディアドラさんですわね」
クレアの言葉に一同は頷いた。着かず離れずを維持するのは大変立派であるが、変装も何もせずにいるあたり、苦手なのか隠すつもりがないのか、なんとも結論づけがたかった。
「お話ししたいこともありますが、賢者のところに行く時間がありませんわね。焼かれた文献の調査も急ぎたいところですし」
「あ、あたいが行くよ。これからアストレイアお姉ちゃんに話をする予定だったけど、その前にあの人に話をしたかったし」
「少し、俺も話したかったところだ。クレアとリュリスは他を優先するといいだろう」
明王院月与(eb3600)とナノック・リバーシブル(eb3979)がそう言って、森に向かって移動し始めた。
「フォルセティにアストレイアさんを乗せられることを証明してから、お話ししたかったですわ。最終日に悪魔に魅入られていないことを証明しますから、そう伝えておいてくれます?」
目の前のチャンスを活かせないクレアは残念そうな顔を少しだけして、月与にそう伝言し、賢者の住む町へと足を急がせるのであった。
●
「いるのは分かっている。ディアドラ殿」
不破は森に入るなり、そう告げた。森の中は視界が悪いが、彼の知覚に優れた瞳を覆い隠すほどではなかった。木の陰から、異端審問官の名を冠した神聖騎士、ディアドラ・カートラインが姿を現した。
柔和な笑顔は、畏怖させる異端審問の噂とは裏腹でそれが相対する者に緊張を持たせた。
「ここで何をしていた、とは聞かん。だいたい分かっているしな」
ナノックがそう話しかけ、その間に月与が石の中の蝶を確認した。反応はない。
「あら、ありがとう。話が早くて助かるわ」
そう言ったディアドラの言葉に被せるように、ナノックは言葉を続けた。
「デビルとの接触を持つ者には2つある。悪しき心を持つ者、そして弱き心を掴まれる者。彼女達は明らかに後者だ。では、弱きは罪か? 弱者は咎人か? 否! 弱者のために俺のような神の剣がいるのではないか」
「弱いのは悪い事よ」
ナノックの言葉に、ディアドラはいつもの柔和な顔を崩さず、はねのけた。詭弁をかざす風でもなく彼女は堂々としていた。
「人は成長する。なのに、強くなろうとしないのは怠惰よ。弱いというなら、強く正しい者を見習い、それを糧とするべし。悪の囁きを受けて、自己を見失うのは自分というものが確立されていない証拠よ」
タロンの教えだ。ナノックは直感すると同時に続く言葉をどうしようかと考えた。宗教論争もいいところで、平行線になるのは目に見えていた。
わずかな沈黙も許さず、月与が叫んだ。
「じゃあ、アストレイアお姉ちゃんを聖地に連れて行くなんて言うの!」
「デビルの陰謀から遠ざけるためよ。アストレイアは弱くない。だけど争いの種という運命から逃げられるほど強くない。だから、聖地に身を置いてその運命に克てる強さを身につけていただこうとしたのだけど」
嘘つき。理由をつけて処刑しようとしているだけだ。月与はにらんだ。
「今のお姉ちゃんの体力じゃ、聖地まで行けないよ。せめて魂を取り戻すまで教会に身を置く、じゃダメ?」
月与の言葉に不破も冷静に言葉を付け加えた。
「同感だ。敵の狙いが彼女達の場合、下手に聖地へ向わせるのは危険だろう。特に移動中。危険ではあるが、ここでディアドラ殿がテミス殿を従えて敵の謀を暴くというのはどうか?」
ディアドラはしばらく何か考えていたようだ。一行の特に月与の瞳を見つめた後、静かに言った。
「そうね。アストレイアについては教会で預かりましょう。ただし預言でこの辺りも危険。いつまでもというわけにはいかないわね。テミスについても、考えておくわ」
ディアドラはまじめな顔でそう言った。
その顔に薄く笑みが混ざっていることを相対していた不破だけが気づいた。
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「おい、てめぇか。テミスに変なことを吹き込んだ奴は」
「は? なんのことだね」
白いひげを豊かに蓄えた老人は、リュリスの言葉に目を白黒とさせた。有無を言わせぬリュリスの迫力に完全にとまどっているようである。クレアは苦笑して、彼を押さえると、改めて礼をした。
「申し訳ございません。テミスさんという騎士見習いの子がこちらに来なかったか、尋ねたかったのですわ」
「テミス。テミス。ああ、魂についての研究をされている少女でしたな。ええ、ええ、来ましたよ。とても熱心で、ずいぶん勉強しているようでした」
気を取り直しておっとりと話す賢者に、クレアは頷いた。様子を見る限りやましい様子は全く見られないし、隠そうという様子も見られない。
「あいつにどんなことを言ったんだ。デビルを召喚するしか魂を取り戻せないとか言ったんじゃないのか」
「とんでもない!! 私はデビルなど専門外ですぞ!」
「では研究をされているのは‥‥」
「天国や地獄などの死後の世界、それから魂についてですぞ。神学が専門であって悪魔学などほとんど知らんわい」
クレアとリュリスは顔を見合わせた。
テミスが会って何日も通って話を聞き続けた賢者の名前は彼しかいない。しかし、デビルは専門外だという。嘘を言っているようには見えないが。
「では何か、質問をされてなかったかしら?」
「煉獄について、などでしたな」
クレアの話にも不審な答えはまるで返ってこない。そこで、ふ、とクレアは気がついて、賢者の顔を見つめ直し、質問をした。
「煉獄にある魂を取り戻すという話はされませんでしたか?」
「おぉ、おぉ、しておった! 神話でなら例はあるが、そんなことは不可能じゃよ。煉獄はもうこちらの世界ではないのじゃから、行き来するなど不可能だと」
神話の世界。恋人を失った『詩人』が、死の別れに耐えきれず、冥界に行く話だ。
詩人といえば、楽士。楽士といえば京都で打ち倒されたデビルの通称である。
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「まだ、魂を奪われた経緯を聞かせて貰ってなかったよね。お姉ちゃんを擁護するにも本当の事を知らなかったら、何も出来ないよ」
アストレイアに今まで見せたこともない真剣な顔で月与は言った。
悔しかったせいもある。ディアドラは好きにはなれかったが、少なくても正論ではあった。異端審問を行っているだけある。彼女は基本的には公明正大であったし、自らの信仰に不安の欠片すら持っていなかった。
だが、彼女はどうだ。強い心を持ち、人に優しく、情に厚いが、そのどこかで壊れてしまいそうな不安を抱えている。
それは彼女が隠し事をしているから。
「破滅の魔法陣が発動して、一度撤退した日に楽士が部屋を訪れました。空さんが大怪我をしている。彼を救いたくはありませんか、と」
やっぱり、あの時。月与の目が細くなった。
確かにあれ以降、意気盛んであった彼女は積極的に前で戦うこともなかったし、行動力も低下していた。大切な人を傷つけたことによるショックだと思っていたが。
「でも、お茶会とかしてたじゃない」
「信用できないなら、交渉の代金として魂の一部を、安全が確認されたら残りをいたたく、と。二度目は、コンピエーニュに向けて、月与さん達が旅立ってからしばらくしてでした。彼は無事ですよ、と言って」
それじゃあ、楽士がコンピエーニュにて幻覚を使い、本人は大した攻撃もせずに退避した理由は‥‥。
「なんで、なんでもっと早く言ってくれなかったの。あたい、全然しらなくて‥‥」
「ごめんなさい。心配させたくありませんでした。楽士を討つことの方が優先されるべきだと思いました」
側で聞いていたナノックは黙ってそれを聞いていた。その推測はあながち間違っていなかっただろう。もっともそれくらいで意志が曲がるような連中ではないことを想定していなかったことは間違いだっただろうが。
ナノックは立ち上がると、自らの聖印を取り出して、それをアストレイアに見せた。
「問おう。お前のセーラ神に対する信仰心に一点の曇りも無いか? 無いと言うのなら、国に捧げているその剣を神に捧げる‥‥即ち、神聖騎士へと転向し十字を背負う事を勧める」
その言葉は衝撃だったようで、アストレイアはしばらくものも言わず、聖印を見つめていた。
「私が、神聖騎士に‥‥?」
「俺も25年前に転向した。そしてデビルへの憎しみを断ち切る為に元の名も捨て、自らの信じる正義のために今は生きている。お前が神聖騎士になっても己の正道を外れる事はなく、自らの正義を貫ける。俺はそう思っている」
神聖騎士になってから、いやデビルハンターを目指すようになってからは話すことはないだろうと思っていた過去。自分でもどうしてそれを話そうと思ったのか、よく分からないところがある。
だが、アストレイアはじっとその話を聞いて。そのまま何か考えていた。
●
最終日、ディアドラはやってきた。白い外套はそのままだが、時折見えるその中は、ずいぶん物々しかった。様子を見に来た一行は戦闘を予想して、胸が詰まるような思いであった。
城から少し離れた場所で、アストレイアの側には、クレアのフォルセティがおとなしくたたずんでいた。彼女が異端たり得ないように、そんな意味を込めて。
「ディアドラさん、前回のお話しですが‥‥」
張りつめた空気の中で、アストレイアが切り出した。
が、それはすぐにディアドラが打ち破った。
「『汚れなき谷』の話なんだけどね。延期よ」
緊張の欠片もないいつものトーンで話しかけるディアドラにアストレイアはしばらく身動きできなかった。
「な、なぜ?」
「ここにいる人々は、あなたをそんな遠くにやりたくないそうよ。それに体調が優れないとも聞いたから。しばらくは北の町にある教会で生活しなさい。様子を見て、それから決めましょう。ただし病人だからといってゆっくりはさせてもらえないわよ」
アストレイアの驚いた様子に、異端審問官はにこり、と微笑みかけて言った。
「あなたにはこれだけの仲間がいるのよ。みんな貴女より強い人。強きとは、力だけでなく、知恵であり、勇気であり、真心であり。皆に感謝して、そして信頼なさい。どんな結論を出したのか知らないけど、彼らを裏切らないようにね」
ディアドラはそう言うと皆に向き直っていった。
「教会までの護衛をお願いしていいかしら。私は少しこれから行くところがあるの。あなた達ならきっとどんなデビルが出ても勝てるわよ」
それだけを残して、ディアドラは颯爽と姿を消したのであった。
「良かったね。お姉ちゃん!」
「まだデビルの陰謀は続くんだ。警戒は怠るな」
そんな言葉が続く中、不破は一人、ディアドラの去っていく方向を眺めていた。
あの道はテミスが謹慎している場所だ。これからの用事というのは、間違いなくそこだろう。
テミスはいきなり謹慎を命じられて、砦に移動させられた。ディアドラはテミスについて悪魔崇拝の強い疑念を抱いていたが、いつの間にか移動させられて行方しれず。
だが、テミスの元に集まった冒険者と、こちらが接触したことで、その居場所を確認した。
その後、そこに物々しい格好で何をするのか。
「謀ったな」
不破はぼそりとつぶやいた。