虚無に誘え(滅せよ) 海魔ダゴン
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■ショートシナリオ
担当:DOLLer
対応レベル:11〜lv
難易度:難しい
成功報酬:13 G 3 C
参加人数:8人
サポート参加人数:8人
冒険期間:02月14日〜02月21日
リプレイ公開日:2007年02月22日
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●オープニング
アガートは一人セーヌ河の河口で一人佇んでいた。
目の前に広がる海は死んだように静かであった。いや、実際にはもう死んでいるのかもしれない。暗い夜闇にその体を横たえて、さざ波さえも彼の耳をよく振るわせることはなかった。流れのない海水は干上がりこそしないものの、魚達は忌み嫌ってその場を離れ、残された微生物は静寂にさいなまされて息絶え、泥の臭いと共に死臭をまき散らしていた。
それもこれも全ては土砂崩れに原因があった。
死せる海の中には大量の土砂が我が物顔で寝そべっている。その為、海水は若干水位を増し、そしてそれ以上に潮流を阻害した。砂中に含まれる鉱石はさび付いて赤黒い毒で化粧をし、鼻の奥が痛くなるような香水で身を飾っていた。それは自然を害する身になってしまったという自然に対する警戒信号であるのか、デビルの手先に堕ちてしまったためによる刻印であるのか、それはわからなかった。
巷では暴風ミストラルが世間を悩ませているようであるが、アガートは既にその根本原因を知っていた。それもこれも全てはこの海を布団にして眠る土砂の為だ。
最初、多くの土砂はセーヌ河の流れを堰き止めていたそうだが、それが何らかの力によって除去された。除去された一部の土砂は川辺にこびりついただろうが、そのほとんどは河の流れに押されて、この河口まで流れ着いたのである。
海に流れ込んだ土砂は海中に堆積し、今度は海の流れを阻害しはじめた。潮流が運ぶのは海水や魚だけではない、温かい風、冷たい風、様々な風を生み出し、そして運ぶ役目を負っている。潮流が止められたということはすなわち、その風をも阻害したことに他ならない。
山から吹き下ろす暴風ミストラルは、通常この海が運ぶ暖かい風にぶつかり勢いを失う。
今年はその制止役がノルマンの大地にまで動けないことが、大風を呼び、フロストウルフを呼び、果てはブリザードドラゴンにノルマンへの道筋を立ててやることになったのだ。
総ての原因はなんだ? この土砂か? いや、人間だ。
アガートは虚ろな目で濁った海水を眺めた。濁っているのは、アガートの目も同じであっただろうが、彼にそうだと指摘する者はいない。しかし、彼の声を代弁する者はいた。
「土砂崩れを起こしたのは、欲に目がくらんだ人間。この惨状も河を利用する人間が起こしたことだ」
「誰だ‥‥?」
アガートが声のする方に目を向けた。確かそちらも海であったはずだが。
だが、声の主は確かに海にいて、そして静かにアガートを見つめていた。濡れた青髪は全身にまとわりつき、白い肌は美しすぎてかえって人間のもののようには見えなかった。一般的価値観ではその女は美女の類であっただろうが、アガートには腐った海が産んだ出来損ないの魚のように思えた。
「アガート。人はお前の望みを打ち砕く。アガート。自然との共存は人間によって破壊される。アガート。救うべきは人間か? それとも自然か」
アガートはすぐにそれが悪魔の囁きであることを直感した。
海に土砂が堆積したとしても、巨大な潮流を阻害することなどできようはずもない。きっとこの女の形をした化け物が土砂をうまく配置し、また潮の流れを操作して、壊したのであろう。
反抗する気持ちはもちろんあった。
だが、それ以上にこの囁きには真理も含まれていた。
人間は愚かだ。自然の恩恵を他の生物の何倍も享受しながら、還元せず、むしろ破壊しようとする。
自然の医者と謳われたところで、結局の所その歯止めはかけられない。共に生きることのできる間柄を見つけても人は便利さに目を奪われて、捨てていく。
人間に食われるのが自然の運命?
むしろ、人間に鉄槌を落とす彼らの方が、ある意味では正しいのではないか‥‥?
「アガート。力を与えよう。お前の生命の全てを人間に裁きを与える力としてやろう。さぁ。 さぁ。」
●リプレイ本文
流れが滞り、不快な臭いをたてる海を前に、冒険者達は立っていた。
生を謳歌する生き物たちの姿はそこになく、ことごとく静まりかえったその世界は、現実世界でありながら、魔界であるような気がした。その場に立っているだけで、不快感が胸をちりちりと焼いていく。
「ここにアガートさんの姿を見たということですが‥‥」
アディアール・アド(ea8737)は深い吐息に悲しみと一縷の希望をこめながら、誰にともなくそう語った。
「大切な物を守ろうとする心の小さな隙間を逆手に取られたとしたら‥‥彼は大切な何かを失ってしまっているかもしれません」
アガートの姿を追っていたウェルスの情報を聞いたチサト・ミョウオウイン(eb3601)もアディアールと同じ表情を浮かべていった。
「どっちにしてもこの先にいるっていうデビル野郎を倒さなければならないのは同じさね。アガートっていうのが、デビルにやられてても、まだだとしてもあたし達が倒してしまえばそれで解決さっ」
ネフィリム・フィルス(eb3503)は笑顔で彼らの沈んだ心を照らす。
そうだ、どんな状態でも進めば解決策は見えてくるはず。
「そうですね。とりあえず状況から確認していきましょう。まずダゴンですが‥‥海の魔物で、形状は巨大な人魚として知られています」
チサトはナノック・リバーシブル(eb3979)から借り受けた悪魔学概論を開きながら、ダゴンについてのかいつまんで説明し始めた。
ダゴン。中級クラス。海の悪魔として知られており、海流を操る能力を有す。その能力の餌食になった者のなれの果てか、ズゥンビを従えていることもあるという。
「昨年のセーヌ河決壊の件ですが、ダゴンが河の水を操り蓄積させていた可能性があります」
「長雨もデビルの仕業だと言われていたな。水かさの調整も今回のダゴンって奴がやっていたとしたら‥‥、11月に起こった預言は何一つ自然的な要因がなかったってわけか」
アレックス・ミンツ(eb3781)は改めて、この死した海を眺めた。この海も泥濘もすべてダゴンの仕業。これによって海流が異常を来し、ミストラルが呼ばれたというが。どの預言をとっても、どうもデビルが1から10まで指揮をとっているという構図が見えてきた。
「さっさと片付けなきゃな」
「だが、地の利は最悪。俺にはアイギスがいるが‥‥」
ナノックはペガサスのアイギスを撫でてやりながら、問うた。泥土はセーヌ河の多くの土砂が堆積し、泥に足を取られたら身動きできなくなるだろうし、海はもちろんダゴンの領域。下手をすれば泳ぐこともままならす溺死することになりかねない。
「それなら大丈夫です。ジャパンの農耕機具で泥の上を歩く道具があるというので作ってもらいました」
シクル・ザーン(ea2350)はそう言って、十野間とケインが作ってくれた板の上に足とつなぐ紐がある簡素なものを見せた。
「この泥土の向こうにダゴンがいるとして、近づけるか?」
そんな話をしている際に、波が風もないのにわずかに揺らめいた。
「皆さん、お待たせしました」
乱雪華(eb5818)の声が響いて、一同がそちらを向くと、小型船がこちらに近づいてくるのがみえた。
「ああ、やっときたんだね。あんまりにも遅いから、ドレスタッドから申請しようかと思ったのだね」
冗談交じりにそう言いながら、ネフィリムは雪華を迎え入れた。
「船を借りてきたのか。ふむ、これなら先も安定して進めそうだ。主の恩命にも報いることができるというものだな」
キサラ・ブレンファード(ea5796)は到着した小型船を眺めて呟いた。なるほど、よく見れば船の中でも船足が低く、オールではなく長い棒で水底をついて進むこの船は非常に現状に即しているといえそうであった。
「この泥土‥‥鉱毒を取り除く方法は考えてきましたが、これだけ広大だと‥‥」
雪華は船を走らせながら広がる光景に小さく眉をひそめたのであった。
●
ギシ。
奇妙な音がして、どれだけ棒で水底を突いてもまったく進まず、くるくると回り出したところで、全員の迎撃態勢は完全に整った。それぞれの武器を準備し、キサラとネフィリムはレジストデビルを詠唱し、雪華がオーラパワーを必要な人員にかけていく。ナノックはアイギスと共に飛び立ち、アレックスは武器を構えて警戒した。船頭役はアディアールが代わって行うことになり、水の流れや水底に不審な物がないか棒で確認する。
「気をつけろ、奴はすぐ下にいるぞっ」
上空からナノックの警戒の声が響いた。空にも敵戦力がいるだろうと思っていたが、視界の続く限りそれらしい姿は一つも見えない。だが、眼下の海はすでに異変が起きていることは明白であった。不自然に波が沸き立ち、黒い影が見え隠れする。すぐにでも突撃をしてやりたいところだが、残念ながらまだ深い位置に潜んでいる影に届きそうもない。
苛立ちにも似た気持ちの中で眼下の世界は刻々と悪化していく。
「波が、大きい‥‥きゃっ」
大きく船が左右に揺れると、ミラーオブトルースで伏兵の存在を探していたチサトはまともに立っていることもできず、大きくよろめくと後は船縁に捕まって振り落とされないようにするのが精一杯であった。アディアールも棒をしっかと立ててそれに寄りすがっている状態だ。まともに立っている人間の方が少ないのであるが。
「海の悪魔ってんだから、分が奴にあるのは仕方ないだろうが‥‥くそ、まともに立っていられん」
海に投げ出されれば水を得た魚を素手で追いかけるようなものだ。アレックスも揺れる足元のために立ち上がることさえ不可能な状況であった。
「船を捨てる覚悟を決めておくのさねっ。ひっくり返しにくるよ」
ネフィリムが叫んだその瞬間に、海水が弾けた。
巨大ななにか、が目の前で頭をもたげたのだ。
「セーヌ河に潜んでいたのと同じだな‥‥」
4〜5メートルはあろう巨人のような上半身が水柱の中央にいることがすぐにわかった。その中身がどれほど醜悪な存在であるかは、前回すでにこのデビルと出会っていたキサラとナノックが知っていた。
しかし、出会ったとしても今はどうすることもできない。船はその登場のおかげで暴れ馬のようになってしまっている。そんな混乱につけいるように、ダゴンがその腕を振り上げた。
「させるかっ」
ナノックが急降下して、その攻撃を阻止するように霊剣アラハバキの一撃が見舞われた。剣が深く生臭い皮膚を貫く。デビルスレイヤーと呼ばれる剣を全霊で打ち込んだはずだが、ダゴンにそれほどひるんだ様子はない。
その間に、アディアールがサイコキネシスを詠唱して、自らの乗る船を見えざる力で束縛する。本来はダゴンにかけて動きを阻害する予定であったが、自らの足場が危険な今、こちらの方が有用と判断したためだ。
「止まってください‥‥!!」
波の影響があるので、全く揺れなくなったわけではないが、安定させる一翼にはなったらしく、その間に次々と仲間達が態勢を立て直す。まず真っ先にアレックスが足場を確保して、剣を大きく振りかぶった。他の者は詠唱が必要であったり、斬りかかるまでの距離を測る必要があったが、アレックスのそれは空気を切り裂き、そのままでは届かぬダゴンの胸元を切り裂いた。
「吹雪よ‥‥」
小さな詠唱と共に、チサトの手から氷塊が生まれ、次々と空中へと飛散していく。静寂の世界は一瞬にして厳冬に書き換わり、冷気がダゴンを切り刻んでいった。
「効いているみたいさね。あたしも行くよっ」
ネフィリムが聖剣アルマスを構え、正面から全力で打ち据え、キサラが自ら所有していた盾を足場にして側面から、鋭い斬撃で切り刻んでいく。
しかし、ダゴンもただじっと受けているばかりではなかった、身をねじって、船に向かって鋭い爪を振り下ろした。巨体による爪はたちまち船に大きな傷を生み、せっかく立ち直った皆を再び不安定にする。足場が安定しないせいで誰も全力を尽くすことが出来ない。ネフィリムに至ってはカウンターの機会を狙っていたが、この大揺れにたたられて直撃を受ける。
「けほっ、やってくれるね‥‥だけど、ここで寝転がるわけにはいかないのさね」
そんな中、シクルは大きく揺れる船から一度下船し、辺りを油断無く見回していた。ダゴンの攻撃は基本的に船を狙っている。溺れさせてから始末しようというつもりなのかもしれないが、それにしてもそれを武器を持って止めようという冒険者を無視してまでそれに専念するというのは、誰か協力者が居なければなりたたない話だ。
どこかにいる、はず‥‥。シクルは一人あたりを油断なく見回した。
「そこにしましたか‥‥」
シクルはミミクリーを完成させると、鳥の姿に変じると、泥濘の中に足を踏み入れた。その先には映るのは、この広大な泥沼にぽつねんと立つエルフの男だ。
「アガートさんっ」
グラビティーキャノンの詠唱が聞こえたところでシクルは鳥の姿を一瞬で解き、アガートを背後から捕まえた。あれが完成していれば鳥の姿であっても足場の悪い船の上で戦う仲間も軒並み水と泥の抱擁を受けることになっていただろう。間一髪である。
その刹那、アガートがぼそりと口を開いた。
「名も知れぬものは、名も知れぬ穴より這い出す」
履いていた田下駄がしめった音を立てて砕けた。泥が隆起し、その一部が器用なことにも田下駄をつかんで折り曲げたようだ。
「なっ」
「足は2の二乗、目は100の二乗」
あちこちに隆起が浮かんでいる。それらがシクルの足をつかみ引きずり込もうとする。シクルは力いっぱい足を引き抜いて、その隆起を蹴り飛ばした。
するとぱっと茶けた花が咲き、イチジクの実のように中から何匹ものヒルのような虫が飛び散る。どうやらこの泥の中に沈んだズゥンビの死骸に何かよくわからない虫が詰まっているようであった。
「眠らない瞳。羽を守る堅い甲は大地を絶望色に染める。四角い区切られた村落は西より出口を失うだろう」
手を離せばアガートはもう一度グラビティーキャノンを放つだろう。だが、捕らえたままでは鎧の隙間からこの虫の侵入を許してしまう。少なくても無害な虫ではあるまい。四角く区切られた村落‥‥おそらく今はあの船をそして湾港を狙う言葉にするつもりか。シクルはアガートを束縛しながらも全く捕らえた実感を持っていなかった。
水面が歪曲して激しく揺れた様子をみて、チサトとアディアールは落胆の色を隠せなかった。アガートの魔法は間違いなくこちらを狙っていた。彼はもう堕ちてしまったのか。そんな表情の二人に、キサラが叱咤した。
「主ならば、最後まで可能性を探すだろう。そして何よりもまず目の前のことに全力を尽くすはずだ」
「そうですね。優勢とはいえませんが、ダゴンも確実に手傷を負っています」
雪華の言葉通り、ダゴンは船をほぼ半壊させ、ゆっくりと沈めていってはいるが、その体は膿だか血だかわからないもので染まりきっていた。致命傷はほとんどないが、動きが鈍っているのは間違いない。
「ダメージを一点に集中できれば、この船が完全に沈むまでに倒すことはできるはずだ」
キサラの言葉に、アディアールがうなずいた。
「‥‥サイコキネシスによる安定を解除しますから、雪華さんは一度船をダゴンから離してください。ダゴンはもはやこの船を沈めることしか考えていないはずですから、きっと追いかけてくるでしょう。ほんの数メートルでもかまいません」
「なるほど。攻撃が単調になれば勝機もみえるということですね‥‥」
チサトの言葉に皆がうなずいた。
逃げているときに船に損害を受ければ、下手をすると転覆する可能性がある。しかし、重大なチャンスもそこに潜んでいる。
「よし、隙は俺が作るっ。ナノック‥‥頼んだぜっ」
ソニックブームにより一瞬はアレックスに視線を向けたダゴンであったが、すぐに死角から飛び込んできたアイギスによる再三のアタックをうけることになった。これは大きなダメージになったようで、ダゴンも悲鳴をあげた。
「今だっ」
雪華が船を交代させ、アディアールのサイコキネシスでそれを援助する。
ダゴンが船が遠のくのを見逃すはずがなかったが、チサトのアイスブリザードが視界を覆って時間稼ぎを行う。
それによって生まれたラグ。10秒足らず。
だが、それで十分であった。ナノックとアイギスを突き飛ばして追いすがるダゴンの攻撃は船を大揺れさせるものではなかったため、ネフィリムが今度ばかりはと盾で攻撃を受け流し、ナノックのチャージによる傷口に全身全霊を込めてアルマスをたたきつけた。
そこにすかさずアレックスの槍が生む真空波が傷口を広げ、チサトのウォーターボムが体内奥深くまでえぐり込んでいく。
この世のものとは思えない絶叫を上げて、ダゴンは力なく冒険者たちから距離を置くと、みるみるうちに姿を縮小させた。
「それは前回見ている。同じ手は二度は通用しない」
魚に化けて逃げおおそうとしたダゴンの体にフラーメを貫き、キサラは冷たくいった。前回はこの手で逃げられたのだから。
「漁ができるようにするためには、きっちり滅ぼしてやらないといけないからね」
天敵に向かって短く別れの言葉を言うと、ネフィリムはGパニッシャーでまだ暴れるダゴンのなれの果てをたたきつぶした。
●
「アガートさんっ」
シクルが捕まえる男の姿を見て、アディアールが叫んだ。シクルがいなければダゴン退治の前に間違いなく彼の魔法で船から投げ出されていただろう。それは空に舞うナノックでもきっと同様であったに違いない。
「人は確かに自然を傷つけてきました。けれど、過ちに気づき、それを正すこともできるのです」
「聞き飽きた。人のほとんどは正す頃には世代交代している。そして子のほとんどはその志の真意も知ることなく繰り返す」
アガートの人を見下した口ぶりに、キサラが冷たくいった
「主が聞けばこう答えるだろうな。お前は神か悪魔か、それとも人か?」
「人は悪魔と呼ぶだろうな。もう人を哀れになど思うこともなくなった」
アガートはそういいながら、ゆっくりと地面に沈み始めた。説得が功を奏しなかったと判断したチサトが攻撃にかかろうとするが、もはやそれだけの魔力は残っていなかった。シクルもさせまいと力を込めるが、田下駄が壊れているため、力を込めればこめるほど自分も泥の中に沈んでしまう。さきほどの虫にずいぶんと体中を食いちぎられている身としてはこれが限界であった。
「今となればダゴンは自然が生んだ悪魔だと思うよ。人に対する暗い感情の集合体ではなかったのかとね‥‥」
そう言い残すとアガートの姿は完全に消え失せた。