【黙示録】惨事を仕組むは悪魔の船長

■ショートシナリオ


担当:刃葉破

対応レベル:11〜lv

難易度:難しい

成功報酬:13 G 57 C

参加人数:8人

サポート参加人数:2人

冒険期間:01月25日〜02月04日

リプレイ公開日:2009年02月03日

●オープニング

●闇
 海は荒れ、闇は蠢く。
『まだだ。まだまだ、これからだ‥‥』
 イギリスのみならず全世界に広がりつつある瘴気を感じたのか『彼』は空を見上げ呟いた。
『待っているがいい。お楽しみはこれからだ。‥‥お前の大事な者達も迎えてやろう。闇の賓客としてな』
 『彼』はそう言って楽しげに笑う。
 暗闇の奥の何かに向かって‥‥。

 新年が明け、公現祭が終われば冬の休みも完全に終わる。
 けれど、王宮に、冒険者に、そして北海に休みなどは実は無かった。
「北の海が再び荒れ始めています。デビルがまた多く、目撃されるようになってきたのです」
 王城からの使者が係員に伝えるのと、ほぼ時同じくして、北海からはまたデビル襲来による退治や、調査の依頼が多く舞い込んできていた。
「これらの依頼に参加される方々に、依頼を追加したいと言うのが我が主の仰せです」
 若い騎士は依頼書を差し出しながら告げる。
 依頼主はパーシ・ヴァル。
 依頼内容は先の時と同じ『船長』の捜索である。
「ご存知の方も多いことですので、もう隠しませんが今回の北海でのデビル騒動の影に常に一人の『人間』の姿があると言われています。その人物は『船長』と呼ばれている初老の男性。円卓の騎士パーシ・ヴァル様にとってかの方は身内同然なのだそうです」
 その人物はデビルの出現や陰謀の表裏に常に存在し、人々を苦しめているという。自らをデビル。『海の王』であると名乗って‥‥。
「『船長』を発見した場合、可能な限り確保して欲しい。それが難しければ何らかの情報を。それがパーシ様からの依頼です」
 デビルを指揮する者。
 その正体が人であれ、デビルであれ発見し、会話し、可能であれば捕らえれば解る事がある筈だ。
「現在、パーシ様は城を動く事が叶いません。ですが、表に出さずとも家族を心配なさっているお気持ちはお持ちの筈。どうか、よろしくお願いします‥‥」
 頭を下げた騎士の背後に見えた思いを係員は差し出された報酬と依頼書と共に受け取った。

●海
 北海に浮かぶは一隻の商船。
 手短にこの船の状態を表すとすれば―――まさに沈む寸前であった。
「駄目だ船長、どうしようねぇ!」
「ちくしょう‥‥!」
 中々の大きさを誇るその船を沈める原因は嵐でも大波でもない。
 ―――海の中から伸びる無数の手。
 その手が船を傾ける。その手が船に穴を開ける。その手が船に水を入れる。
 手の正体はブルーマンと呼ばれるアンデット。全身が水浸しになった死体‥‥とはいえ、海の中から手を伸ばしている以上水浸しも何もあったものじゃないだろう。
「くそっ、こいつら‥‥攻撃が全然効かねぇ!!」
 船員の1人が護身用に持っていた剣で手に斬りつけるがまるで効果はなく、手は船を沈める動きを止めはしない。
「ひっ!?」
 そうこうしているうちに船が完全に傾き、海面に沈み込み‥‥それと同時に手から下――人間の水死体――が船に乗り込む。
「この船はもう駄目だ! お前ら、緊急用の船で逃げ出せ!」
「船長、あぶねぇ!?」
 最早船は沈むしかないと判断した商船の船長は、その場に居た船員全員に逃げ出すよう指示を出す。
 だが、その直後に2体のブルーマンが船長に組みかかり‥‥船長はブルーマンごと、海に落ちた。
「船長――!?」

 それから数刻。
 商船はもはや海上にその姿を見せず、代わりに3隻程の小船が浮かんでいた。
 はぐれるのを防ぐためだろう、それぞれロープで繋がれている。
「生き残ったのは‥‥俺達だけかよ」
 小船に乗っている船員の数は全員で7名。食料や水は極わずかながら積むことができた。
 数日だけなら、保つだろう。そう、数日だけなら。
 ――ザバッ!
 海面を破るように唐突に手が飛び出て、それが小船の縁を掴む!
「ひぃっ!?」
 勿論、船員達の脳裏に浮かぶのは先ほど船を沈めたブルーマン。最早これまでか‥‥そう船員が覚悟した時だ。
「ちっくしょう‥‥」
 海の中から出てきたのは商船の船長だ。衣服は殆ど脱ぎ捨てられており、体中に傷を負っているが、その姿は間違いなく船員達にとって頼れる兄貴分。
「船長、無事だったんですか!?」
「船を沈められて船長として無事といえるかよ‥‥! ‥‥うぅ、すまん。誰か服を貸してくれ」
 この時期の海に落ちたのだ。船長は全身をブルブルと震わせて寒さに耐えていた。
 そも、こうして小船まで泳ぎきった事が奇跡に近いのだが‥‥。
 船員がすぐに無事だった毛布を船長に渡し、別の船員が余分に着ていた服を渡す。
「それにしてもよくあれから逃げ出せましたね」
「あぁ、まぁ、なんとかな。そのせいで服も無くなっちまったが」
 船長は全身を毛布で包むと、口笛を吹く。高く、長く――。
 すると、空から1羽の鷹が小船に降り立つ。
「よしよし、無事だったか」
 このような緊急時に備えて船長が連れていた連絡用の鷹だ。ブルーマンからの襲撃を空に上がる事で凌いでいたのだろう。
「おい、何か書くものあるか?」
「布っきれなら」
「血でも使えば何とかなるか‥‥」
 船員の1人の服の白い部分を破り、船長は自分の腕を護身用の短剣で軽く斬り、そこから流れ出る血で破った服に何事か書き始める。
 その内容はギルドへの救援状。それを鷹の足にくくりつけると、船長は鷹を飛ばせる。
「さぁて、後はどうなるか‥‥」
 飛び行く鷹を見送る船長に、救援状を書くのを見ていた船員の1人が話しかける。
「船長、ちょっと気になったんすけど」
「なんだ?」
「恐らくデビルの『船長』が船を沈めたのに関係あり‥‥ってどういうことっすか?」
 船長が書いた救援状にはこのように書かれていたのだ。
 船を沈めたのは無数のブルーマン。そしてそれを操っていたのは『海の王』を名乗るデビルの『船長』、だと。
「あぁ、俺は海の中でブルーマンから逃れる為にもがいてる時に聞いたんだよ。『海の王である我が手によって死ぬがいい』‥‥ってな」
「そんな‥‥」
 自分達はそんなデビルに狙われてしまったのか‥‥船員達の顔が恐怖のそれで染まる。
「なぁに、大丈夫だ。冒険者ギルドが助けてくれるさ」
 船長は場の雰囲気を和らげる為に豪快に笑い飛ばす。
 だが、そんな船長を見ている船員のうち、先ほどから一言も口を開いてなかった船員が口を開く。
「‥‥船長、本当に船長っすか?」
「あー?」
「だって、こんな海に化け物に落とされてそれで生きてるなんて‥‥」
 確かに、普通の人間ではありえない。
「船長かどうか確かめる為に質問させてもらいやす。‥‥船長の女性のタイプは?」
「胸が無い事を気にして恥ずかしがっているスレンダー長身お姉さん―――って何言わせんだテメェ!!」
「あ、船長だ」

 小船の遥か上方で、鳥のような何かが徘徊していた―――。

●今回の参加者

 ea0071 シエラ・クライン(28歳・♀・ウィザード・人間・イギリス王国)
 ea0286 ヒースクリフ・ムーア(35歳・♂・パラディン・ジャイアント・イギリス王国)
 ea3991 閃我 絶狼(33歳・♂・志士・人間・ジャパン)
 ea5556 フィーナ・ウィンスレット(22歳・♀・ウィザード・エルフ・イギリス王国)
 ea5635 アデリーナ・ホワイト(28歳・♀・ウィザード・エルフ・イギリス王国)
 ea5936 アンドリュー・カールセン(27歳・♂・レンジャー・人間・イギリス王国)
 eb5347 黄桜 喜八(29歳・♂・忍者・河童・ジャパン)
 ec1783 空木 怜(37歳・♂・クレリック・人間・ジャパン)

●サポート参加者

ルーロ・ルロロ(ea7504)/ 花井戸 彩香(eb0218

●リプレイ本文

●小舟の謎
 北海にてブルーマンにより沈められた商船。そこから何とか脱出した小舟。
 それを救う為に冒険者達はギルドにて用意された船に乗り北海を往く。
 しかし、冒険者達はこの状況に疑問を持っていた。
「ふうむ、手紙に拠れば小船で救助待ちだそうだが普通に考えればとっくに沈められてるはずだよな。デビルが関わってるなら尚の事見逃して貰える筈はない」
 海を眺めながら言うは閃我絶狼(ea3991)だ。
 彼に並びながらアンドリュー・カールセン(ea5936)は最悪の事態を想定しつつ、もしそうでなかった場合の事を考える。
「通常ならまず生存は絶望的だろうが‥‥もし全員生存している場合、罠か」
「だろうな、船員達はさしずめ冒険者を誘き寄せる為の生餌って所か。何とか餌だけ頂いて釣り針をへし折ってやらないと」
 罠にしろ何にしろ、生きているのなら助け出さなくてはいけない。
 そして罠を仕掛けたのは誰か‥‥とも考えを巡らせる。
「海での騒ぎはなかなか収束を迎えませんね。今回の騒ぎもただのアンデッド騒動だけにとどまらないような予感がします。デビルが裏にいることも考えておくに越した事はないかもしれません」
 と言うはフィーナ・ウィンスレット(ea5556)だ。
 先ほどの絶狼達の言葉、最近のデビルの動きを考えると裏にデビルがいてもおかしくはない。
「モンスターに襲われ救助を待つ小船か。かなり危険な状態だね。一刻も早く助けに向わないと」
「アンデッドに襲われればそれまでですし、襲われなくとも、海の上で手に入る水と食料は無いに等しいでしょうし。‥‥救助隊を釣る為に泳がされている可能性もありそうですけど、迷っている暇はありませんね」
 ヒースクリフ・ムーア(ea0286)の言葉に、シエラ・クライン(ea0071)が冷静に状況を分析する。
 そしてヒースクリフは救援状に書かれていた言葉に対して思考を巡らせる。
「しかし、手紙の内容を見るに‥‥やはりオレルド船長が関わっているのだろうか?」
 どこまでが真実なのかは分からない。しかし、この依頼が真実を見極める鍵になれば‥‥と。

 船は2羽の鷹の先導によって進んでいた。
 1羽はアデリーナ・ホワイト(ea5635)のペットのサブロー・K。インタプリティングリングの効果により、会話をして何か漂流物が無いかなどを探させているのだ。
「パッドルワードが使えればよかったんですけどね」
 と苦笑するアデリーナ。パッドルワードを使い、海に対して話を聞こうと思ったのだが無理であった。パッドルワードが使える対象は流れがなく水の入れ替わりが起きないような水溜りだけだ。
 そしてもう1羽の鷹は商船の船長が救援を呼ぶ為に飛ばした鷹だ。
 こちらは空木怜(ec1783)がやはりインタプリティングリングを使い、海域の案内をさせている。
「小舟じゃブルーマン相手にひとたまりもないぞ。うまく、逃げててくれよ」
 船員達の無事を、願う。
 そして船に並んで泳ぐ、スモールシェルドラゴンとケルピー。
 二頭ともこの依頼の参加者である黄桜喜八(eb5347)のペットである。
「オヤジ‥‥タダシ‥‥いざという時は頼んだぞ」

 さて、餌と針があるのなら、釣り人もその場にいるのだろうか。

●蠢く死者
 商船の船長が飛ばした鷹の動きが先導するようなものから変わった。
「どうやらこの辺にいたらしいな。ここを中心に捜索しよう」
 鷹から話を聞いた怜が皆に話し、それぞれ探す手段を持つ者は辺りを見渡す。
 そして、アデリーナのサブロー・Kが海上に浮かぶ何かを‥‥小舟を見つけ出した。
「今のところ何かに襲われている様子は無いようですが急ぎ―――えっ?」
「どうした?」
「っ‥‥逃げて! 空で何者かに襲われたとの事です!」
「空で!?」
 海中から迫るブルーマンとの戦闘を警戒していた冒険者達にとっては青天の霹靂ともいえた。
「くっ、急いでくれ!」
 絶狼の言葉に、船員は船の出せる最高速で小舟のある場所へ向かわせる。
「オイラも‥‥準備しよう」
 そして喜八はスモールシェルドラゴンのオヤジの上に飛び移ると、彼のエレメンタルビーストも最高速で向かう。

 船が小舟を目視できる位置についた時、サブロー・Kが傷だらけになりながら船に戻ってきた。
「ゆっくり休んでて‥‥」
 アデリーナは彼を船室へと戻らせると、空を見上げる。
 そこに居たのは3羽の禿鷹のような何か。その姿は普通のものに比べ巨大で―――。
「あれは‥‥アクババ!?」
 シエラが言うアクババ―――そう、デビルだ。
「デビルが裏にいるのではと思いましたが‥‥3体、ですか」
 ふむ、と考え込むフィーナ。しかし、微妙な違和感は拭えない。
(「あのようなデビルがこんな罠を‥‥?」)
 と、そうこうしているうちに小舟に、海の中から伸びた手がかかっていくのが遠目から見て確認できた。
「くっ、このタイミングで襲撃か‥‥やはり! いや、それよりも今は助けねば!」
 ヒースクリフの言葉に全員が頷き、彼らを救う為に行動を始める。

「まずは‥‥」
 喜八がオヤジの上で妖術巻を口に銜えながら大ガマの術を発動させ、大ガマを呼び出す。
 本来なら泳げない大ガマだが、レミエラの力により、水泳能力を手に入れているのだ。
 その上で旗を振る。その旗は引魂旛‥‥それを見たアンデットを引き寄せる旗である。
 ブルーマンのうち、3体程がこちらに向かってくるのが見てとれた。
「さすがに全てとはいかないか‥‥!」
 阿修羅魔法フライにより自由に空を飛びまわる事ができるヒースクリフが小船に取り付いたブルーマンを引き剥がすために向かう、がその行くてをアクババが阻む。
「くっ‥‥!」
 ヒースクリフとアクババの空中戦が始まる。
「アクババを引き受けてくれるのなら有難いっちゃ有難いが‥‥!」
 アデリーナによりウォーターウォークを付与してもらった絶狼が小船に向かい、海上を走る。
 当初の予定ではヒースクリフがブルーマンを引き剥がし、その間に船員達を助ける予定だったのだが、こうなっては絶狼がブルーマンを引き剥がす事になるだろう。

●悪魔の船長
 フィーナとシエラが喜八が引き付けたブルーマンに対してそれぞれ範囲魔法を撃ちこみ殲滅し、他の者が小船に取り付いたブルーマンを確実に排除していく。
 戦う力を持たない者に対しては強敵だが、魔法武器などを持つ冒険者の敵ではなく、それの殲滅自体は容易であった。
 しかし、ブルーマンの攻撃により、小舟に穴が開き沈むのも時間の問題だろう。
「急いで引き上げる必要があるか‥‥」
 船を小舟の横につけながら怜は空を見上げる。そこでは未だヒースクリフとアクババが戦闘を続けていた。
 彼のならば倒すのは容易いのだが複数に攻撃されると彼は弱い。また、巨大な足で捕まれたりして時間がかかってしまっているのだ。
 また、アクババが執拗にヒースクリフを掴もうとしている為、援護の魔法を撃つ事が難しくなっているのも要因の一つであった。
「これでは‥‥」
 石の中の蝶を覗き込むシエラ。これに反応があった時、船員の中にデビルがいるかもしれない‥‥そう考えていたのだが今の状況では石の中の蝶に反応があって当たり前だ。
「仕方ない。今は救助する事を優先しよう」
 アンドリューは船と小船の間に縄をかけ、体力のある者は自力で登ってもらい、そうではないものは冒険者達が背負い、船に乗せていく。
「さぁ、最後は船長だ」
 と、小舟に残った最後の1人である船長を見やる怜。
 しかし、彼は動こうとせず‥‥。
「まったく、困った事をしてくれたねぇ」
 ニヤリと笑いながら見るは小舟の周りに張られたホーリーフィールド。船を寄せた時に怜が張ったものだ。
 そうして彼はホーリーフィールドに触れると‥‥それを殴って破壊した。
「なっ!?」
 次の瞬間には船長は倒れており、空に‥‥巨大な人の顔が浮かんでいた。
 3mの歪な形の人の顔―――まさに悪魔としか言いようがない。
「あんな壁さえなければ容易く船に乗れたのにねぇ」
 その巨大な顔をニヤリと歪め笑うデビル。
「やはりあなたが黒幕です‥‥か!」
 勿論冒険者達はこのような状況を悠長に見ているわけはない。フィーナはライトニングサンダーボルトを高速で唱えて、放つ!
「まぁまぁ、落ち着こうよねぇ」
 だが、それは巨大な顔が一瞬黒い靄に包まれたかと思うと‥‥雷撃は漆黒の炎が纏わりついた透明の壁に阻まれる。その壁――結界は顔を包むように展開されているように見えた。
「これなら‥‥!」
「どうだ!」
 続いて、シエラがグラビティーキャノンを。アンドリューは弓で矢を放つが、やはり結界に阻まれてしまう。
「だから落ち着こうよねぇ」
 そんな様子をニヤニヤと見ながら、また黒い靄に包まれる巨大な顔。まずは遠距離攻撃を無効化してから、じっくりと何らかの魔法を発動しているのだろう。
「君達に倒される事は無いんだけどねぇ。君達を倒すのも大変そうだからねぇ。ここは逃げるとしようかねぇ」
 意気揚々と船から離れて飛び去っていく顔。
 それに対して追撃の魔法を放つが――どうやら結界の範囲外に出たようで命中はするが――大したダメージは負ってないように見える。本体の力を引き出したのかもしれない。
 顔の姿が‥‥見えなくなった。

●真実はどこに
 顔が去ってから、アクババを倒しきったヒースクリフが船に降り立つ。
「さすがにあれには追いつけんな」
「石の中の蝶にも反応はありません」
 自分の石の中の蝶を確認するアデリーナ。他の者も同様だ。
「分からない事は多いですが‥‥こうして無事救出ができただけでも良かったと思いましょう」
「あぁ、そうだな」
 シエラの言葉に怜も頷く。怜の場合、救出してからの治療がある意味本番とも言えるが。

「‥‥‥デビルは『船長』を悪者にしたいようだが、さて」
 空を警戒しながら考えるアンドリュー。結局オレルド船長は影も形も無かった‥‥その事実が示すものは。