オフィスラブがしたいんです
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■ショートシナリオ
担当:橋本昂平
対応レベル:フリーlv
難易度:やや易
成功報酬:0 G 78 C
参加人数:7人
サポート参加人数:2人
冒険期間:10月26日〜10月31日
リプレイ公開日:2006年11月03日
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●オープニング
江戸の街は広く大きい。
源徳公が治めるこの地には、ちょうどジャパンの中心辺りにあるせいか、各都市に向かうそれぞれの旅人達がそれぞれの理由で立ち寄り、それぞれの事情を持ってまた旅立ち、また、定住する。
人の縁はどこで繋がるか判らない。ある時通りすがった誰かが、ある時いがみ合った者同士が手を取り合う事もまた縁。
人の世と縁はまさしく青天の霹靂。全く何が起こるか判ったものではない。
――遠い異国の地で、レミングの群れの進路上に町や村があろうと、遠い異国の海でバイキング達が暴れていようと、広い目で見れば案外世の中平和なものである――
ある日の昼下がり。江戸城近くの自分の職場にて、彼女は筆を走らせていた。
笹山式子。
最近新設された大隊を構成する中隊の一つ、笹山中隊中隊長だ。年の頃は十六か十七ぐらいだろう。艶やかな長い黒髪が眼を引き、意志の強い瞳が印象的な、綺麗というより凛々しい美少女だ。役職はともかく位のほどは判らないが、その歳で中隊長を務めているだから優秀なのだろう。
そんな式子は自分に与えられた専用の仕事場で目の前に積み重ねられた書類というか巻き物と戦っていた。つまり事務仕事だ。
侍は侍らしく刀を振り回す方が様になっているとはいえ、国軍運営の一端を担う身なのだから必然的にこういう仕事もしなければならない。見た目バリバリ書類仕事をこなしてそうな式子だが、やっぱり侍らしく身体を動かしている方が性に合っている。
今日も今日とて式子は巻き物と格闘してたのだが――
「助けて式えもん!」
「誰が式えもんだ!」
どたばた騒ぎだてて飛び込んできた同僚へ鞭が轟きしなった。いい音が鳴って、それだけで鞭を扱い慣れているのがよく判る。何となく職業を疑うような気がしないでもない。
「あふん!」
「‥‥‥友孝、いつも言っているが人の仕事部屋に入って早々気持ち悪い声を出すな」
「それは入る度に鞭でしばいているやつの言う台詞かじゃないと思うぞ」
軽く蚯蚓腫れた頬を彼、浅生友孝は擦った。痛そうだが‥‥‥その表情は心なしか気持ち良さそうなのは気のせいだろうか。
「ふん。私は部屋に入るにはまずことわりを入れろと言っている。それを無視して押し入らんばかりの勢いなのだから、普通は斬り捨てられてもおかしくはないぞ」
「そう言うなよ。俺とお前の仲じゃないか」
「――ハ。どんな仲だ」
するどい眼光漲る殺気。冗談の応酬にしてもこう言われると素で泣けてくる。
「‥‥‥いや、別に冗談なんだけどさ‥‥‥」
本気でうなだれる浅生友孝。自分の同年代とはいえ、式子は見た目の大人っぽさというか凛々しさというか女王様なオーラというか、そんな感じで美少女というより美人と言った方が正しい。何となく苛めてほしいと思うのはきっと気のせいに違いない。
「それでどうしたと言うんだ。お前とて自分の中隊の仕事があるのだろう」
式子は鞭を筆を置き、鞭を壁に掛けた。他にもいくつもの種類の鞭が飾ってあるのだが、まあそれは個人の趣味だし突っ込むのはマナー違反だ。
友孝は答えた。
「もう終ったよ」
いともあっさり簡単に、式子では捌くのに頭を悩ませる書類仕事を、ゴミをそこら辺に投げ捨てるのと同じノリで言い切った。また鞭が唸ってしなった。
「お前は昔からこの手の仕事が得意だったからな。それで。悶えてないでさっさと言え」
「ならその鞭をどうにかしろよ」
その赤く染まっている頬は何だ?
「貴様がつまらない事をほざかなければ叩かないでおいてやるさ。で、用は何だ」
じろりと、鬼のような視線。本当にもう、ぞくぞくしちゃう。
「忘れてた。お前に折り入って頼みがある!」
忘れるな。
「俺と‥‥‥俺と付き合ってくれ!」
ある日の昼下がり。蓮山大隊大隊長、蓮山玲香はお茶とお茶菓子を持って部下の仕事部屋へ足を運んでいた。
最近新設された蓮山大隊。各中隊揮下の小隊長ならともかく、直属の部下となる中隊長は今まで面識のないメンツばかりだ。彼女は上官から、「お前の功績を認め特別に優秀な若手を付けよう」と直々に言われ部下が与えられた。
最近の若者は色々と複雑だ。上官と部下という事もあるが、コミュニケーションを取る事は大事だと思う。
「今の若い子は羨ましいわねぇ」
玲香の少女時代、このお菓子は結構な高級品だったものだ。
というか若者若者言ってはいるが、この時代は嫁にいく平均年齢は低いしその常識から考えると玲香は行き遅れている‥‥‥そんな年齢だ。
襖に手をかけようとして、
「俺と‥‥‥俺と付き合ってくれ!」
もの凄く面白い現場に出くわした。
「俺と‥‥‥俺と付き合ってくれ!」
生れ落ちて十数年。異性にこんな事言われたのは初めての事だった。
「ななななな何を言ってるんだ友孝。き、急にそんな冗談を‥‥‥」
いつもの威勢は、どこか遠い所に飛んでった。
「冗談なもんか。俺は本気だぜ。俺と付き合ってくれ」
「と、友孝――?」
どくん、と胸が揺れた。
苦楽を共にしてきた同僚を見つめる。いつもと違う真剣な、『男』な表情。
仕事の同僚としては頼りないやつといつも思っていた。ほぼ同期で職場が同じという事もあって、新人同士で仕事のほとんどを一緒にこなしてきた相手。ほぼ一年中顔を合わせているという事は、もちろんつらい時も悲しい時も一緒な訳で励ましたり励まされたりなんてあった。あまりに一緒にいるものだから、友達から「もしかして付き合っているの?」なんてからかわれたりもした。
その時は面白い冗談だと笑い飛ばしたが‥‥‥たまに見る、こんな真剣な表情にはちょっと‥‥‥
「頼む。俺にはお前が必要なんだ」
ここまで来ると冗談と思えと言う方が無理だろう。
「友孝。そんな事急に‥‥‥」
「お前じゃなきゃだめなんだ。お前だけなんだ!」
「と、友孝‥‥‥」
何か色々間違っている気がするが、まあそれはともかく。式子は案外攻められるのに弱いかもしれない。
「俺と‥‥‥オフィスラブしてくれ!」
「‥‥‥は?」
「オフィスラブだオフィスラブ! 西洋では仕事場をオフィスって言うんだろ? だからオフィスラブだ!」
「あ、あの。友孝?」
「大体だ! 慎一郎の野郎は馳川のお嬢といちゃいちゃしまくってやがるし巽の野郎は可愛い嫁さん貰いやがってあのペド野郎! 羨ましいんだよコンチクショウ!」
何なんだこの男。
「俺は今すぐにでも彼女作りたいんだよ! その為の訓練としてオフィスラブ! 俺は『カチョウ』役でお前は『おぅえる』役! その他大勢は冒険者に頼むとして、カチョウらしく『せくはら』に勤しむぜ! どんなのか判らないけどな!」
それは犯罪だ。
「お前、自分で言ってて悲しくないか?」
色々突っ込みたいが、してやるのもいいかもしれない。オフィスラブ云々はともかく、書類仕事たまっているし冒険者に手伝わせよう。とりあえず関係者以外閲覧禁止のは全て終っている。
式子はため息とついて、
「判った。構わないぞ」
「本当か!? ありがとう式子! 大好きだ!」
友孝ががばっと大抱擁。
「と、友孝!?」
どうしたらいいか判らなくて、
「こ、こら、もう‥‥‥」
なでなでなで。
とりあえず撫で回した。
●リプレイ本文
「玲香たん、す、す、す、すきじゃ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
すらすらすらすら。
「お、おのれ何奴!」
「れ、玲香たんハァハァ」
「〜〜〜っ!!! 者ども曲者よ! 出会え! 出会え〜!」
すらすらすらすら。
「玲香たんの照れ屋! 刀を抜くのは照れ隠し?」
「黙りなさい下郎! どこの妖物か知りませんが、偉大なる源徳公の居城近くの兵舎にて暴れるとは度胸だけ認めてあげます! 投降するなら身の安全は保障しますが、抵抗するなら命は無きものと思いなさい!」
すらすらすらすら。
「それなんてツンデレ? 本当は構ってほしいくせに! いえ。むしろわしを苛めて下さいお願いプリーズ! わしの心は責められたい舐められたい足蹴にされたいの三拍子! 気分はもうテレプシコォォォラァァァ!!!」
「ええい何を訳の判らない事を! 弓隊構え! 放てぇ!」
シュバシュバシュバッシュバ!
廊下からのやり取りと矢の風切り音を聞きながら、彼女達は一心に書類仕事をこなしてきた。すらすらすらと筆を動かすも、ミニュ・サボテ(eb8422)は居心地悪そうに隣の式子を見つめた。というかもう泣きそうだ。
「どうしたミニュ殿。書類はまだまだ多い故手を休めないで頂きたい」
背後の空間が歪むほど殺気やら怒気やらが大放出。女の嫉妬は怖い物で、式子から黒いオーラが立ち上っている。無表情なのが余計に怖い。
「この書類の確認は終ったのでまとめて頂きたい」
そうは言ってもジャパン語の判らないミニュ。初日に来た仔神傀竜(ea1309)のサポートのディファレンス・リングの通訳で確認が終った書類を纏める役目を頂いた。ただ書類を纏めるだけでも数が無駄に多すぎるから大変だ。それにしても、
「胃が‥‥‥胃が痛い‥‥‥!!!」
きりきり痛む胃を抑えながらミニュは脂汗やら冷や汗やらその他諸々流して同じ種類の書類――ジャパン語が判らなくても目印が記されているから判る――を一纏めにしている。
ミニュはそんな原因の、式子とは反対の隣の二人を見た。
「もぉ〜。カチョウったら。おいたはダ・メ・で・す・よ♪」
「何を言うんんだね理緒クン。スキンシップは大事さ」
「そう言ってどこを触ろうとしているんです? これでもわたし武道家ですから龍叱爪が轟き唸りますよ?」
「ああん! むしろ触らせてよお願い女神様!」
‥‥‥なんて、『せくはら』なるものを実践している友孝。只今廊下で足軽達相手に大立ち回りしている藍采和(eb7416)から教えて貰った『せくはら』をそのままというか嬉々としてやっているのだが、それに悪ノリしている牧杜理緒(eb5532)もどうかと思う。しかも目を合わせて微笑んだりして、本気と書いてマジと読むぐらい殺気をぶつけられているのに理緒はスルー。お陰様で間にいるミニュは生きた心地がしないのだ。
こんなハリのムシロじゃ仕事なんて到底やってられないので、ミニュは気分転換とばかりに廊下の状況を覗いてみた。
「しっかりしろ足軽A! 傷(?)は浅いぞ!」
「無茶言うな‥‥‥。俺の男は‥‥‥ある意味死んだ‥‥‥」
「諦めるな! 俺らは仲間だろ? 厳しい訓練も共に耐え抜いてきたし、あの腕折り大魔人に腕を折られた時だって励ましあってきたじゃないか!」
「今となっては‥‥‥、いい、思い出だ‥‥‥」
「足軽A! 足軽A!]
「笹山隊長を‥‥‥支えてやってくれよ‥‥‥。あの人は、いい女だ‥‥‥」
「足軽Aぇぇぇぇぇ!!!」
ぴしゃっ、と襖を閉めた。廊下も廊下でドラマが繰り広げられているようだが、関わらない方がいいとミニュは早々に書類仕事に戻った。そんな事より采和は一体何をしたんだろう。
状況はまさに前門の嫉妬狂い後門の戦場? ミニュは胃痛が極限に達しぶっ倒れるまで無言で書類を纏め続けていた。
ぶっ倒れたミニュを理緒と傀竜が医務室に連れて行っている間、友孝は代わりにとばかりに瀞蓮(eb8219)に『せくはら』をしていた。何というか、思いっきり当初の目的を忘れているような気がする。
「蓮ク〜ン。肩が凝ってるねぇ。俺が揉んであげよう」
「その必要はない。この程度でまだ疲れはせぬ」
「いやいや。遠慮はいらないよ? さあ」
手の動きがいやらしいぞ。
「今は仕事中じゃ。あとにしてたもれ。‥‥‥お願いじゃ」
演技かそれとも本当に恥かしいのか、頬が紅潮して涙眼で、上目遣いに友孝を見つめた。長身の童顔きょぬー美人にそんな表情されたら違う方向に割と好奇心旺盛なお年頃のオトコノコにはねえ?
「くっはあ! 俺はもうシンボウタマリマセン!」
「くたばれ下郎!」
唸って抉る鳥爪撃。追撃の三連コンボで友孝は錐揉んで飛んだ。
「蓮さん。凄くえげつないだわ‥‥‥」
殺人コンボ決め込んだ蓮を見て、ヴァンアーブル・ムージョ(eb4646)は冷や汗を垂らした。バードなんて戦士や侍と違って肉体派な職業の者ではないとはいえ、冒険者やっていれば色々な知識を身に付けているのだろう。蓮がぶちかました箇所は狙ったらいけない危険な部位の点穴だったようなのは気のせいに違いない。
「何かするなら覚悟を決めるものじゃろう? ああいう手合いは一度身体に思い知らせてやらねばの」
「これだから武闘派だわ‥‥‥」
違いない。
「それより『おふぃすらぶ』のう。けったいな言葉を使うものじゃな。この国の言葉は独自の美しさがあるのじゃから、わざわざ西洋の言葉なぞ使わんでいいような気もするがな」
「その辺り気にしない方がいいと思うだわ。まあ、若さゆえの過ちというものがあるのだわ」
「まあ、色々こだわりがあると納得しておこうかの」
白目むいてくたばっている友孝を横目で見る二人は男の子だから仕方ないわね、とばかりに頷いた。
そんなこんなしてる内に傀竜が戻ってきた。
「医務室に連れて行きましたよ――って何事です?」
かなり凄い事になっている友孝を見て傀竜は一瞬たじろいた。そこへ何を思いついたのか蓮は悪戯っぽく、
「『せくはら』とは、かような破廉恥な‥‥‥。もう、嫁にいけぬ‥‥‥」
わざわざよよよとしなを作る蓮。瞬間、ぶっちぃ! と何か切れる音と筆をへし折った音がした。当然言うまでもなく式子だ。
「はっ‥‥‥。捨て置けばいいのよあんな男」
たいそうな不機嫌っぷりだ。蓮もわざわざ聞こえるように言うまでもないが、人の色恋なんていじればいじるほど楽しいものだ。
傀竜は悩むようにして友孝を見つめた。
「ディファレンスに教えて貰った事をそのまま教えたのがいけなかったかしらねえ? 外国は色々と進んでると言うし」
何を教えたんだこの僧侶。
何はともあれ廊下から騒ぎの音が聞こえなくなって書類仕事を進めている中、刀は勿論武者鎧に具足諸々と、完全武装な玲香は鎧の金属音を盛大に鳴らしながら部屋へ入ってくる。
「式子います? 狼藉者を捕らえたので今から拷も――じゃなくて取調べを始めるわ。よかったら手伝ってくれない?」
「采和さん変態な事ばかりしてるからだわ‥‥‥」
とこれはヴァンアーブル。
式子は黒いオーラを撒き散らしつつ、壁に掛けてあった鞭を手に取った。
「了解です。ここ数日ストレス溜まってますから手伝います」
公私混同、手伝うな。
その時の式子の顔が本当に鬼のようで怖くて、誰も突っ込みを入れる者はいなかった。
そして少し後、しばく音と歓喜の叫びが聞こえた。
仕事終了後、式子は宴会を開いた。この五日間の膨大な書類仕事を手伝ってくれた礼らしい。冒険者側からすれば依頼だからとはいえ、好意は受け取るものだ。
「しかし凄いですね‥‥‥」
見渡す限りの酒酒酒。あれから胃痛で唸っていたミニュは医務室で貰った回復アイテムで持ち直したり理緒が看病してくれたりで何とか持ち直していた。
「そんな事言ってないであなたも飲んで飲んで」
「私未成年ですけど」
「気にしたら負けよ」
そういうものらしい。
酒の勢いもあったのか、理緒は釈放されて宴会にやって来てハァハァ言ってた采和を華麗に張り倒していた。本人曰く責められて嬉しいらしいが、嫌な感じだ。最近の新人冒険者はこういうのばかりだろうか。もう一人新人が来る筈だったのだが、新人故に勝手が判らなかったのだろう。結局来なかった。
とまあそれはそれで、他の連中は式子と友孝にこれでもかと酒を飲ませまくっていた。既に樽が三つも空いている。
これだけ飲ませれば当然というか何というか、やっぱり二人はぶっ倒れた。むしろ中毒になりそうな勢いで飲ませまくった。
「フフフ‥‥‥。計画通りだわ。これで後は作戦を実行するだけなのだわ」
「私も手伝いましょう。楽しみは最後まで取っておくべきですしね」
続いて怪しげに笑う傀竜。布団を敷いてる隣の部屋へ式子と友孝を運んでいった。着物をわざわざ乱れさせて。
翌日。アルコールが鬼のように回ったからか、昼過ぎに目が覚めた式子は思考が軽く停止していた。
「こ、これはどういう事‥‥‥?」
状況から推理してみる。
布団は一組。友孝とその中に入ってて、しかも着物が乱れている。昨日は何があった? 仕事後の打ち上げで飲んでいてそのまま意識を失って。まさか‥‥‥まさか!
「おお! これは面白い物を見たのだわ!」
「以下同文!」
思いっきりわざとらしく部屋へ入ってきたヴァンアーブルと傀竜。顔は思いっきり笑っている。
「ちょ、ちょっと待ってくれ! これは、その、何かの誤解だ!」
慌てまくる式子。酔いがまだ残っているせいで何が何だか判らない。
「誤魔化しても無駄なのだわ。こうなったら友孝さんに責任を取ってもらわないといけないのだわ」
「せ、責任!?」
頬が大紅潮。式子はまさかと思っていて、でも状況からしてそれしかないかというかされたのかと思って、でも実際は二人とも酔いで死んだように寝てただけだけど!
「お、起きろ友孝! 状況を説明しろぉぉぉぉ!!!」
泣きそうにというか半泣きで友孝を叩き起こした。