ザ・忘年会

■ショートシナリオ


担当:橋本昂平

対応レベル:フリーlv

難易度:普通

成功報酬:0 G 78 C

参加人数:4人

サポート参加人数:-人

冒険期間:12月29日〜01月03日

リプレイ公開日:2007年01月06日

●オープニング

 江戸の街は広く大きい。
 源徳公が治めるこの地には、ちょうどジャパンの中心辺りにあるせいか、各都市に向かうそれぞれの旅人達がそれぞれの理由で立ち寄り、それぞれの事情を持ってまた旅立ち、また、定住する。
 人の縁はどこで繋がるか判らない。ある時通りすがった誰かが、ある時いがみ合った者同士が手を取り合う事もまた縁。
 人の世と縁はまさしく青天の霹靂。全く何が起こるか判ったものではない。



――遠い異国の地で、レミングの群れの進路上に町や村があろうと、遠い異国の海でバイキング達が暴れていようと、広い目で見れば案外世の中平和なものである――





 師走の下旬。今年も徐々に終りを向かえ新たな年の準備を始める中、一つの区切りとして至る所で宴会が行われている。
 忘年会である。
 仕事の同僚や上司。今夜だけは無礼講。夜も更けると料亭ではちょっとした騒ぎが聞こえるものだ。
 そういう訳で蓮山玲香率いる源徳軍の蓮山大隊。もうじき忘年会でその準備の為、笹山式子と浅生友孝は冒険者ギルドに出向き依頼を済ませてきたばかりだ。
 正直な所、依頼というには微妙だ。
 ギルドには軍からの依頼もある。戦争に必要な兵として、または事務仕事を手伝ってもらう為とか、細かく突っ込んでいくと様々な理由で軍は冒険者を必要としている。
 それに冒険者の中には国や世界に名を轟かせているつわものもいる。そういう冒険者を雇うだけでも軍の指揮は上がるものだ。
 名声に見合った相応の実力者達。彼らは多くの功績を軍に残している。
 今回の忘年会はかつて依頼として参加した冒険者を呼び、せっかくだから共に飲んで騒ごうと言う運びになった。ギルドを通じてかつて軍が依頼して参加した冒険者に呼びかけてもらうよう頼んできた。
 功績者には相応の礼を。武士として礼を尽くさねばいけない。
 報酬は金一封。残した功績を考えると贈呈するに値するものもあるからだ。
 各師団各部隊忘年会の日をずらしてもうすぐ蓮山大隊含む他数部隊の忘年会だ。
 式子と友孝はついでに頼まれた買い物の途中、甘味処で休息を取っていた。
 何というか微妙だ。
「な、なあ式子」
「‥‥‥‥‥‥」
「そういえば知ってるか? 高槻の野郎、変質者の集団を捕まえたってさ」
「‥‥‥‥‥‥」
 沈黙。式子は俯き加減であんみつをただ黙々と食べていた。
「あいつ、普段のほほんしたり馳川様のお嬢様といちゃいちゃしかしてないけど、やる時はやるよな。俺達も見習わないと」
「‥‥‥‥‥‥」
「そう言えば蒲焼の美味い店があるって大迫の奴が言ってた。今度食いに行こう」
「‥‥‥‥‥‥」
 超沈黙。式子はひたすら黙ってあんみつを口に運んでいた。まさに暖簾になんとやら。いやに元気に声を上げている友孝が浮いている。
「なあ式子」
「‥‥‥‥‥‥」
 もう泣きたい。
「‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥」
 式子は黙々とあんみつを食べている。
 さすがにもうダメだ。友孝は机に突っ伏した。
「悪かった。この間は俺が悪かったから、頼むから何か言ってくれよ」
 ぴくっ。
 式子のスプーンが止まった。
「もう襲ったりしないから。辛抱たまらなくなっても何とか我慢するから。頼むよ‥‥‥」
 それが普通だ。
 この間、冒険者に頼んで事務仕事を手伝ってもらった日、色々あって辛抱たまらなくなってつい式子を襲ってしまった。思春期の男よろしく暴走する青い性。あんな状況で柔らかい女の子。これで襲わなかったら男じゃない。突っ込む所はありすぎるがそんな事はどうでもいい。
 幸い(友孝にとっては残念な事だが)冒険者の乱入によって式子の貞操は守られた。というかやっちまったら友孝は風紀を乱すとかそれ以前に打ち首切腹になりそうな勢いだったが。
「お願い式子。機嫌直して」
 そんなこんなであの日以来微妙に距離が開いて仕事の必要最低限な事しか口聞いてくれない。仕事をする以上公私の区別を付けているのでまだマシとはいえ、違う意味で問題がありすぎる。
 離れかけた絆に再び結びつきを。
 友孝は本気で焦っていた。
「‥‥‥‥‥‥」
 頭を抱え唸る友孝を式子は細い眼で見つめた。
 まあ、こいつの事は嫌いじゃない。二択で答えろというならば‥‥‥好き、の方だ。
 だからと言って? 異性として友孝を好きだと? それは、どう答えたらいいか判らない。
 友孝の見た目は悪くはない。贔屓目かもしれないが、格好いい、と思う。昔がペアを組んで仕事をしてきたし共に助け合ったりした。互いに助けたり助けられたり。
 友孝は、とても頼りになる。信頼に値する人物だ。
 それに仕事も出来るし出世も期待出来るかもしれない。そういう事を考える自分は嫌だけど、まあともかく、友孝はいい男だ。
 まあこいつなら今後とも一緒にやっていけるなって、もし自分が『友孝にああいう風に思ってる』ならいいかなって思ったりしたけど‥‥‥やっぱり男の子なんだなって‥‥‥。
 もう少し、自分の身を大事に考えた方がいいのだろうか?
「式子〜〜〜」
 唸る慎一郎。
 何ともまあ情けない。
 ――やっぱり、私が引っ張ってやらないとな――
「なあ友孝」
 呼んでみる。
「は、はい!」
 訓練で培った大声音。友孝は速攻マッハで顔上げた。
「あーん」
「は?」
「あーん」
 あんみつをすくったスプーンを友孝へ向ける。
「し、式子?」
「あーん」
 つまり、これを食えという事か。
 調教の基本はアメと鞭。優しくしてあげるのも大事だ。
 だって友孝は相棒だ。
「あーん」
「あ、あーん‥‥‥」
 友孝は意を決して口を開く。式子はスプーンを友孝の口に運ぼうとして――思いっきり振り向いた。
「大隊長!?」
「あらあら二人とも。見せ付けてくれるわねぇ」
 にやにやと出場亀笑顔な蓮山大隊大隊長、蓮山玲香。ものすっごく楽しそうな超笑顔だ。
「どうして大隊長がここにいるんです! 仕事は!?」
 式子は何とか体裁を取ろうとするけどばっちり見られている。
「いやいや。二人に買い物頼んだけど、頼み忘れがあったの。仕事も面倒になったから部下に任せて生き抜きがてらに、ね」
 それでいいのか大隊長。
 玲香は式子をそこら辺に引っ張った。
「恋する乙女のために、ここは人肌脱いで上げるわ」
「何をトチ狂った事言ってるんですか」
 ちょうど鼻と鼻が触れあうぐらいの至近距離。微妙に嫁に行き遅れている玲香は他人のこの手の話しが好きだ。
「照れないでいいわ。好きな相手につれない態度を取るのが式子ちゃんの流儀なのね。それなんてツンデレ?」
「ワケ判らない事言わないで下さい」
「忘年会の日、部屋を一つ取ってあげる。布団は当然一組。覗きに来るからしっかり頑張ってね♪」
「ごめんこうむります!」
 こうして忘年会が行われる運びになった。



●今回の参加者

 ea3785 ゴールド・ストーム(23歳・♂・レンジャー・エルフ・ノルマン王国)
 eb4757 御陰 桜(28歳・♀・忍者・人間・ジャパン)
 eb5521 水上 流水(37歳・♂・忍者・人間・ジャパン)
 eb8219 瀞 蓮(38歳・♀・武道家・人間・華仙教大国)

●リプレイ本文

「今年もお疲れ様ー! かんぱぁーい!」
 既に酔いも回って頬が朱に染まり、玲香は片手には杯をかかげて本日十度目の乾杯の音頭を取った。
 年の暮れ。大晦日。こんな日ぐらい家族や友人達と新年を迎えたいだろうがそこは軍隊。日々の軍務だとか何だかで玲香率いる蓮山大隊含むその他数部隊はこの日、忘年会を開いていた。もちろんそんな大勢が一同に宴会を開けるような場所を早々確保する事は出来ず、それぞれ別の場所に酒飲んでいるのだが‥‥‥
「ねえ皆飲んでる? 私はまだ飲み足りないよあはははー!」
 玲香の周りには転がる酒瓶群。それと死屍累々な部下達。玲香の鬼のような勢いの飲みっぷりにしっかりと潰されていた。
「蓮山大隊長‥‥‥。もう少し、もう少し落ち着いて飲めないのか? さすがにもう吐くかもしれん」
 忘年会始めてはや数刻。玲香をエスコートもとい監視する為に水上流水(eb5521)は玲香に付き合って酒を飲んでたのだが、顔どころか足の指先まで真っ赤になって今にも潰れそうだ。
「何言ってるのよ水上さん。今日は忘年会。酒を飲む日、飲まないでどうするの?」
 そう言って流水の空けた杯になみなみと酒を注ぐ玲香。まるで水を飲むみたいにカッパカッパ酒を飲み干す玲香に付き合うというか飲まされるハメになった流水は、これまたカッパカッパ酒を飲まされていた。既に丸一年分‥‥‥前後不覚で周りの風景がブレて見えるのだが、それでも視界をはっきり確保できているのは集中力が高まっているおかげ。こんな所で心眼はちまきが役に立つのはどうかと思うがそんな事はどうでもいい。
 正直な所、今にも潰れそうな勢いだ。
「今日は仕事の忘れる日。そして大晦日。一年の仕事の疲れを落とし新年を迎える為に飲まないといけないでしょぉぉぉ? だから飲んでぇ〜。私の酒が飲めないのぉ?」
 酔っ払いは無敵だ。暴走しないように、というか自分の身の安全の為に説得しているが古今東西酔っ払いに常識その他諸々が通じるはずもない。
 後一杯後一杯‥‥‥と言われ続ける度に飲み続け、今にも死にそうな勢いだ。
「‥‥‥これが、最後の一杯だ。これ以上は飲まん」
 というか飲めない。
「はいはい。今年はどうもお疲れ様でした」
「ああ。今年はだいぶ世話になった。これに懲りず来年もなにかあったら呼んで欲しいな」
 そう言えば何で私はこんなに酒を飲んでるのかな‥‥‥と思って、
「確か浅生さんと笹山さんの為だった筈だ、うん」
 のろのろと二人の下へ向かった。





 年の暮れ。忘年会。一年の仕事の疲れを癒す為、今日この日ばかりは身分の差も忘れ飲み明かそうと、友孝はそう思ってたのだが、年末も佳境、あと数刻で新年を迎えようとせんのにすごく胃が痛かった。
 見ようによっては羨ましいのに。
「今年一年ご苦労様♪」
 友孝の空けた杯に御陰桜(eb4757)が酒を注いだ。
 整った容姿に艶やかな肢体。そして艶やかなスカーレットドレス。深い赤色に染められた露出部分の多いドレスは、色が赤いだけあってそれ以外の部分はひどく際立たせる。友孝の眼は大きく自らの存在を主張する豊かな双球に釘付けだ。酒のせいかもしれないがかるーく眼が血走っている。
「ふふっ。どこを見ているのかしら? 私に何か付いてる?」
 年上のおねえさんは好きですか? 大好きです。特に揺れる二つの球が好きですよ。
 最早言葉は不要。心の世界。友孝は無言で頷きつつ酒を飲み干した。ならばこの眼に人類の至宝を焼き付けよう。男として。
「あらあら。空になってるじゃない」
 ‥‥‥まあ、桜も過去の忍者仕事で慣れているのだろう。本人曰く整った容姿や肢体は女の武器だと思っているようで、情報収集の際酒で酔わせつつ達人レベルのナンパ技を駆使して聞き出したりと、その過程でイヤな眼で見られたに違いない。
 まあその辺り人間慣れるものだ。
 そんなこんなで友孝の杯にわんこ蕎麦のように酒を注いでいる。別に飲まなくてもいいのに美人さんに進められたら飲むのが礼儀というものだ。それに上司が上司なら部下も部下。カッパカッパ酒を飲んでいる。
「惚れ惚れするわねその飲みっぷり。もう一杯いかが?」
「全くじゃ。男児たる物それくらいの気概がなければのう」
 どこか間違っているような言い回し。とろん、とした瞳の瀞蓮(eb8219)が友孝にしなだれかかった。
 刹那、鬼のような殺気が友孝に突き刺さる。一気に酔いが冷めた。
「忘年会。読んで字の如く年忘れ。という訳で今宵は飲み明かそうぞ」
 ふっ‥‥‥吐息が首筋に当たる。そこはスリットがステキなチャイナ服が似合うチャイニーズ。スタイルもいいし両側から美人さんに挟まれるなんて男として死んでもいい、のだが、
「‥‥‥‥‥‥」
 蓮の隣――というか蓮が友孝との間に割り込んできたのだが――式子は憎憎しいやら嫉妬やらそんな視線を友孝に投げかけている。酒の勢いもあっていつもより三割り増しだ。きっと視線だけで熊すら殺せそうだ。
 だけどそこは歴戦を重ねた酔っ払い、じゃなくて冒険者。そんな殺気をスルーして友孝に甘えていた(式子視点)。
「友孝くんみたいないい飲みっぷりな男の子、好きよ? おねえさんドキドキしちゃう」
「うむ。浅生殿、あの時の暴走は忘れておいてやるでな、今宵は男っぷりをよく見せておくれ」
「え、ええ!?」
 からかってる‥‥‥二人がかりでからかってる‥‥‥。声には艶美さを乗せて耳元で囁いて、少年のココロは鳴って止まりませんよ。
「酒の席でそういきり立つ事もあるまいよ。ま、この間はわしも悪ふざけも過ぎた部分もある。これはその侘びじゃ」
 そう言って酒を注ぐ蓮。しなだれかかって涙眼で上目遣いで‥‥‥そんな三連コンボで友孝は軽くKOされそうになっている。
 こうもされたら男として友孝は勘違いしそうになるが、悲しいかな蓮にしては余興のつもりだったりする。いい性格だ。
 そして‥‥‥





「‥‥‥これはその侘びじゃ」
 蓮にしなだれかかれ、嬉しそうな顔をする友孝を見て、式子は悲しそうに俯いた。
 今日は忘年会。年の瀬だ。いつも友孝をしばき倒してるから今日くらいは優しくしてやろうかと思ったけど止めた。
 だって違う女といちゃついているから。
 本当はからかわれているだけだけど、酔いが回って只でさえ恋する乙女なので余計に眼にフィルターがかかっている。
 むかつく。すっごくむかつく。自分はこんなに友孝を――普通なら間違ってもそう思わないのに――だというのに友孝は違う女と。まるで自分が馬鹿みたいじゃないか。
 そんなイライラもあって式子はカッパカッパ酒を飲んでいた。どうもこの大隊にいると酒飲みスキルが上がるらしい。
「あー、確か笹山だったな。辛気臭い顔しているな」
「これが素ですので。ゴールドさん、何か御用で?」
「いや、別に用という訳でもないんだが‥‥‥」
 ゴールド・ストーム(ea3785)はあっちに指差して、
「あれ、どうにかならないか?」
 首に腕を回され口を開けられ酒を飲まされる所か流し込まれている流水を指差した。流水はもう死にそうだ。
「無理ですよ。ああなったら大隊長、潰れるまで飲んで絡み続けますから」
「あのまま放って置くと死ぬぞ。一応同じ冒険者だし止めたいんだが‥‥‥」
 無理だった。ゴールド自身止めようとしてミイラ取りがミイラになって、ようやっと逃げ出した所だ。結構酔いが回っている。
「判りましたよ。死人が出たら嫌ですしね。‥‥‥大隊長」
 吐き捨てて式子は立ち上がった。不機嫌そのままだ。
「そろそろ水上さん放して別の人飲んだらどうですか? 例えばあの女二人とか」
 そう言って桜と蓮を顎でしゃくった。まだ友孝をからかっていた。
「ん〜。そうね。そうよね。二人に友孝くん取られたら嫌だもんね。しょうがないなぁ」
「何を言ってるんですか大隊長」
 一瞬戸惑いつつも言い返した。やっと解放された流水は息も絶え絶え何とか礼を言った。
「た、助かった。あのままじゃ死んでいた」
「大隊長の酒豪ぷりは普通じゃありませんから」
 酒に飲んでも飲まれるなと言うが、酒に溺れ死ぬのは惨めにも程がある。
「浅生さんと笹山さんの二人の時間を作ろうと思ったのだがこの有様‥‥‥。す、すまあああ頭が」
「別に。友孝も美人さんに構ってもらえて嬉しそうですし」
 本当は違う。他の女なんか見てほしくない。
 自分だけ、友孝には私だけを見てほしい。だけどそんな事は口が裂けても言えない女心だ。
 そんな自己嫌悪に浸っていると、
「そう言えば式子ちゃん」
 思い出したように玲香が、
「友孝くんとの初夜はどうだったの?」
 なんてまるで「ちょっとそこまで」みたいなノリで大声で尋ねたものだから、
「すごく痛かったです」
 事務仕事に忙殺された冒険者にしばかれた事を思い出してそう答えた。

 ‥‥‥‥‥‥‥

 一瞬の静寂。そして。
「なあにぃぃぃ!!!」×十
 速攻マッハで同僚達が突っ込んだ。
 玲香が聞いた質問の意味を取り違えて、またもや誤解が広まった。





 本当の所は暴走した友孝にタイヘンな事をされかけて、何とか事前で助かったのだが、そんな事情は聞いてもらえず、結局勘違いされたまま。
「ジャパンの文化では、一年の最後に鐘を百八回打てば煩悩が落ちるとか。そういえばもの凄い勢いで付いてたな」
 振袖姿。忘年会から直行して二年参りの帰り、悪酔いしてる友孝を介抱している式子にゴールドは言った。
「放っておいてくれ。穴があったら入りたい‥‥‥」
 式子はぶつぶつ言ってるが、それでも友孝をしっかり解放している。なんだかんだで結局大切な相棒だ。
「それじゃあ今から新年会始めますか。皆さん行きましょう。あ、流水さん逃げないように」
 水月に拳を叩き込んで玲香は流水を引き摺る。
「あ、式子ちゃん。これ、例の部屋を取った店の地図ね。介抱しようとうっかり間違えて姫初めしてほしいなぁ〜なんてね♪」
 そんな、新年の朝。