【軽温上着】材料探し

■ショートシナリオ


担当:姫野里美

対応レベル:フリーlv

難易度:普通

成功報酬:5

参加人数:6人

サポート参加人数:2人

冒険期間:02月18日〜02月25日

リプレイ公開日:2008年02月26日

●オープニング

 それは、とある冒険者からの依頼だった。
「この家か‥‥」
 キエフ市内のある民家。ディアルト・ヘレス(ea2181)が紹介されたのは、王宮に出入りする織物業者であるギルバード・ヨシュア‥‥愛称は議長‥‥だった。小さな子供がいるらしく、元気の良い声が聞こえてくる。従業員だと言う少年に通されて、しばらくすると、当主が応対に出てきた。
「なるほど。確かに、術士の方々には、毛皮のコートは重過ぎますからね‥‥」
 話を聞いた議長が、そう言って頷く。依頼内容は、冬のキエフで、体力にあまり自信のない冒険者達が、この厳しい気候に耐えられる防寒具を開発したい‥‥との事だ。
「ああ。こちらの気候では、冒険に出るのもままならない。そこで、軽くて温かい物を開発してほしいわけなんだが」
 欲しいものは2つ。1つは、キエフの普通の夜の気温で3時間行動できるタイプのもの、もう1つは厳寒地でも3時間行動できるタイプのものだ。値段は問わないが、出来るだけ軽いものが良い。
「わかりました。お引き受けいたしましょう。ですが、問題は山積みですよ?」
「わかっている。そこは我ら冒険者で、何とかしよう」
 ディアルトの希望では、何とか店頭販売までこぎつけたいらしい。だが、その為には、材料から工房、流通ルートまで確保しなければならないのは、本人もよくわかっているようだ。
「工房は、家のほうで探しておきますが、その前にまず、材料を見繕ってこなくてはいけませんね」
 織物業者の議長さん、糸をつむぎ、布を織る場所は、それなりのモノを確保する事は出来る。技術者も、紹介を受ける事は出来るだろう。だが、問題はその軽くて温かい素材が、中々見付からない事‥‥らしい。
「ふむ。例えばどのような?」
 素材に関しては、議長の方が専門だろう。そう尋ねるディアルトに、彼はこう説明する。
「一般的に言えば、羊毛でしょう。もしくは、毛皮。しかし、今は羊の毛は刈れませんし、毛皮は安定供給と言う点では劣ります。栽培できる素材ですと、綿がありますが、こちらの気候では育ちません。これに良く似た材質の物を探してくる必要があります」
 なるほど、と納得する彼。要するに植物性で加工しやすいもの、もしくは動物性で増産出来るもの、と言うわけだ。確かにそれならば、難民達へ仕事を回せそうである。
「もし、開発したいと言うのであれば、サンプルを持って来て頂けないでしょうか。試作品ならば、キエフ近くの工房でも、どうにかなります。まず、既存の糸より、軽くて空気の含みそうな物を作ってみましょう」
 布を織るには、糸より始めよ‥‥と言う事だろう。うなずくディアルト。

『軽くて温かいコートの開発をするので、試作用の糸原料を持って来てください』

 サンプル量は、毛糸玉二つ分くらい。要は、マフラー1本分の分量である。

●今回の参加者

 ea2181 ディアルト・ヘレス(31歳・♂・テンプルナイト・人間・ノルマン王国)
 ea6738 ヴィクトル・アルビレオ(38歳・♂・クレリック・エルフ・ロシア王国)
 ea6855 エスト・エストリア(21歳・♀・志士・エルフ・ノルマン王国)
 ea8484 大宗院 亞莉子(24歳・♀・神聖騎士・人間・ジャパン)
 ea8785 エルンスト・ヴェディゲン(32歳・♂・ウィザード・ハーフエルフ・フランク王国)
 eb3232 シャリン・シャラン(24歳・♀・志士・シフール・エジプト)

●サポート参加者

フローラ・タナー(ea1060)/ カイザード・フォーリア(ea3693

●リプレイ本文

 議長宅近くにある工房。昨今のキエフの事情ゆえ、かなり小さいが、織物ギルドに認可を受けているまっとうな工房である。そこへ、冒険者達が続々と集まっていた。
「やっぱりぃ、いくら軽くて暖かくってもぉ、お洒落なものじゃないと着たくないってカンジィ」
 応接間に通されると、既に何人かの冒険者が集まっていた。大宗院亞莉子(ea8484)が、明るさそのままに自分の趣味を語っている中、奥方であるフローラ・タナーが飲み物を出してくれる。その立派な貴婦人ぶりに、亜莉子は羨ましそうにこう言った。
「いーなー。あたしも、いつかダーリンと‥‥きゃっ☆」
 年は若いが、実は既婚者の彼女。離れて仕事をしている夫の事を想い、きゃあきゃあと頬を染めている。
「ふっふっふ。困っている事象を知識で解決する為に〜♪」
 楽しそうに、玄関をくぐるエスト・エストリア(ea6855)。賢者を目指していると言う彼女は、素材の開発や改良ならばお役に立てることも多いだろうと、この依頼に参加していた。
 冒険者達は、まず周辺にサンプルがあるのかどうか、調べる事にした。餅は餅屋と言う諺が、ロシアにもあるかどうかは定かではないが、聞くならば専門家の方がいいだろうと言う事で、一行は議長を介して織物ギルドを尋ねる事にした。ここならば、ディアルト・ヘレス(ea2181)の言う、毛皮を扱っていそうな商人も、それを捕ってくる名うてのハンターからも、話を聞くことが出来るだろうと。
「カイザードの話では、毛皮を取ってくる事は、それほど難しくはないみたいですー。ただ、その加工が、素人には難しいらしくてー。でも、なめしてしまえば、子供でも切れますし、糸も通りますから、織物の材料にはなるみたいですよー」
 語尾を延ばすように、独特の喋り方で持って、友人から聞き出した知識を、他の冒険者にも伝えるエスト。ポーション作りのエキスパートになりたいらしい彼女は、今までもそう言った品の素材開発に従事しているらしい。油を溶かす石鹸も、彼女の得意分野だ。間違いはないだろう。
「羊毛や綿が使用出来ないみたいだからな‥‥。今回使えそうなのは、トナカイくらいか‥‥」
 そう言うディアルト。彼が提案したのは、次のようなものだ。

【動物性繊維】
○トナカイ
○ジャコウウシ(又は野生の山羊)
○イタチ類(補欠)

【植物性繊維】
○亜麻(リネン)
○葦類
○樹皮

 このうち、トナカイとリネンに関しては、既に飼育、栽培法が確立している。問題は、この厳しい気候で上手く行くかと言うところだ。葦類に関しては、南の方で育つ品なので、厳しいだろう。樹皮は、開拓村から調達すれば良さそうだ。もっとも、収穫量が流通に乗せられる程にはないので、微妙な所だそうである。
「そうなると、やはりトナカイかな‥‥。あれなら、確か肉も食べられるはずだし、肥育をすれば、食料の増産にもなるだろう」
「問題はコストだな。ウサギに比べて、世話が面倒らしい」
 ヴィクトル・アルビレオ(ea6738)の台詞に、肩を落とすディアルト。かなり、パワーのある生き物であるのは確かだ。馬の世話も、それなりに苦労はする事を考えると、手間はかかるだろう。
「大量に育てれば、利益も上がるかもしれんが、人間様にも中々補充されないキエフの事情だと、森か山とか、それこそ開発地域郊外に牧場を作らないと、採算が合わんぞ」
 白樺の樹皮書類に、利益計算書を書き記すヴィクトル。冒険者達はともかく、一般の人々まで回すとなると、それこそ牧場ごと開拓しなければならないだろう。果たしてそんな資金を調達できるのだろうか。
「やっぱり、ウサギの方が良いかな。代を重ねれば、品種改良もやりやすいだろうし」
 問題は、量が余り取れないと行った所だろう。
「ともかく、毛を探してこよう。マフラー1本分なら、誰か持っていそうだし」
 ディアルトはそう言って、織物ギルドの担当官に、トナカイの飼育先を尋ねた。この時期、遊牧生活な方々は、もう少し南の方に行ってしまっているが、納入した猟師の話だと、人里の喧騒が届かない森になら、いくつかの群れがあるそうだ。
「ふむ。確かにそこなら、野うさぎもいそうだしな」
 捕まえてこよう‥‥と、移動を開始する2人だった。

「そっち行ったって感じーーー」
 捕獲には全員であたった。討伐やハンティングが目的ではないので、基本生け捕りである。勘違いしたトナカイさん、必死で逃げるが、普段モンスターを相手にしている冒険者達。あっという間に捕まえてしまう。ついでに、うさぎさんも。
「やっぱり、ウサギは小さいな」
 抱え上げたその野ウサギは、エルンスト・ヴェディゲン(ea8785)の腕にすっぽりと収まるほど小さい。毛皮を使ったとしても、マフラー1本に付き2匹くらいは要りそうだ。
「怖がらなくて良いって感じ。櫛ですいてあげるって言うか、産毛ちょっと頂戴って感じ」
 亜莉子が、ウサギをなでなでしながら、産毛を漉き取っている。しかし、彼女の片手で包み込んでしまえる量しか取れない。
「いくら増えやすいとは言え‥‥。これは相当数を育てないと、大変だな‥‥」
「それに、ジャパンの綿に比べて、詰まってる感じぃ」
 取れたばかりの産毛を見て、そう言うエルンスト。綿の小房と比べても、かなり重い。聞いていた通り、紡績と手入れが難しそうだ。
「動物性の毛皮だとぉ、生産性が不定期になっちゃうからぁ、木綿などの植物でできないかないかってカンジィ」
「綿を育てる温度がないぞ」
 気候的にあっているのなら、既に軽くて暖かい上着が開発されているだろう。エルンストの台詞に、彼女はぷうっと頬を膨らませながら、こう答える。
「あとはぁ、軽くするなら、空気をたくさん含める様にするといいらしいってカンジィ。窓なんかもぉ、二重にすると保温性がよくなるって聞くしねぇ。だからぁ、振ったら空気が綿の中に入る様な工夫をするのはどうかってカンジィ」
「ふむ。それは一理あるな。表面を加工して、冷えにくくすればいいわけだ」
 表面を機密性と撥水性の高い素材で覆い、ウサギの毛は紡がずに詰め物にする‥‥と言うのを、思いつくエルンスト。こうすれば断熱と保温は稼げそうだ。
「しかし、毎回これでは、大変ですよ。それに、その布は、どこから手に入れるんです?」
 ようやくトナカイから毛を拝借したディアルトがそう言った。
「冒険者街でなら、珍しい品も手に入るだろう」
 もしかしたら、月道を越えた品も入っているかもしれない。そうやって、真剣に協議している彼らを見て、シャリンが不安そうにこう言った。
「う〜ん、みんないろいろと知識を持ってるのねぇ。材料探す時に役に立てるかなって思ったんだけど、もしかして場違いだったかしら‥‥」
 ぜーんぜん考えていなかったシャリン・シャラン(eb3232)、そう尋ねるが、エルンストは首を横に振る。
「いや、これは仕事上手に入れた知識なんでな。普通の人は知らんよ」
「そっかー。あたしの故郷じゃそこまで冷える事はないから、防寒服なんてよく知らないのよね‥‥」
 エルンストの話では、エジプト出身の自分がそこまで知らないのは、別段おかしい事ではないようだ。
「じゃああたいは、探しやすいように天気良くして、お日様にお願いして見るね」
 シャリンがウェザーコントローラーの魔法を唱える。今は曇天なので、そのうち晴れるだろう。そうしたら、太陽に尋ねる事も出来る。知識はなくても、魔法の技術で補えそうだった。

 数時間後。
「考えてみれば、羊皮紙や樹皮紙は、ペンで引っかいても切れないんだから、これを加工すればよかったのかもしれん」
 冒険者街で、材料を集めて来たエルンストはそう答える。ジャパンでは傘等に渋を塗り、防水性を高めているそうだ。蓑などもそうらしい。風を通さず、濡れても丈夫な品と言うと、公式文書用の羊皮紙になる‥‥と言うのが結論だ。それに、樹皮紙は、それなりに漉いてあるから、糸状にもしやすいだろう。ジャパンでこよりと言うのと同じ手法だ。
「渋は、どうなりました?」
「羊皮紙用の加工剤を使うことにしたが‥‥、後でエストが処理してくれるそうだ」
 ディアルトの問いに、そう答えるエルンスト。既に品物は、彼女が調達してくれているそうだ。と、その紙を工房に運びながら、亜莉子がこう言ってくる。
「でも、紙を使うって、何だか複雑な気分って感じ。ジャパンだと、真綿がとっても高いけどあったかいってカンジィ。やっぱりシルクは高級品だけどねぇ」
「桑が手に入らんだろう‥‥」
 お蚕様のご飯が、ロシアでは育たない。と、ヴィクトルは、ちょうどジャパン出身の亜莉子がいるのを見て、こう尋ねてきた。
「依頼趣旨とは離れるが、フェルトでは駄目なのか? ジャパンには、布を細かくに裂いて織りなおすと言う手法があったと聞いたが」
「あ、裂織? 確かに、はぎれの草履はふかふかだけどねー」
 仕事をする時に、裏に布を貼り付ける場合がある。その足音を軽減する技術を応用すれば、温かいものは作れそうではある。
「やはりフェルトでやると重いかな。ジャイアントあたりにはぴったりかもしれん」
 問題は、その材料。フェルトはブーツ等に使われる素材。人間の身には少し重くなってしまう。しかし、その保温能力と加工のしやすさに目をつけたエルンストは、こう考える。
「ふむ。切って混ぜるか‥‥。そう言えば、量や質をカバーするのには、混紡と言う手段もあったな」
「植物繊維に、毛を交えれば、薄くて温かい下着も開発可能かもしれん」
 まぁ、下着には吸湿と言う問題もあるのだが、試す価値はありそうだ。そう思ったエルンストは、フェルトのはぎれも、エストのいる工房実験室へ持ち込む事にした。

 そして。
「溶剤、手に入った? って感じ」
「ええ、シャロンさんが踊ってくれたから、その礼金代わりに分けてもらいました」
 工房に入ると、既にエストが作業を開始していた。
「妖精と踊るシフールって、珍しいのかな。お手当てより安いから良いって」
 以前石鹸を作る際に世話になった油を扱うお店に赴き、シャロンが妹分の妖精フレアと踊るのと引き換えに、溶剤を貰ってきたそうだ。いつも教えているせいか、かなり上達しているらしい。きっと、喜ばれた返礼だろう。
「では、早速始めましょうか」
 じゃぽっと溶剤を鍋に入れるエスト。もわっと広がる薬品の匂いに、亜莉子が鼻を覆う。
「あ、手伝ってくれますぅ? 結構力が要るので、私だけだと、充分攪拌出来ないんですよぉ」
 本当は少し違うのだが、錬金術知識のない亜莉子に話しても、理解は難しいだろう。そう思ったエストは、簡単に言って、ヴィクトルとディアルトを呼び寄せる。
「かき混ぜといてくれれば。あと、口元は布で覆った方がいいですよー」
 酒と薬品と壁土を乾かす時の匂いに、彼女は布を2人に差し出す。こうして、男性陣に繊維質の分離をさせている間に、ヴィクトルの持ち込んだフェルトの袋に、樹から取り出したと言う脂でコーティングを施して行く。
「あとは、これを乾かして‥‥っと」
 その作業が終わった頃、エストはバラバラになった繊維を取り出し、暖炉の近くへと置いた。干物や燻製を作るのと同じ原理だそうである。こうして、作業を進める間、亜莉子に外側の袋を作るよう指示するエスト。
「デザインなら任せてってカンジィ。今、キエフで一番きてるデザインにしちゃうからぁ♪」
 腕まくりする彼女。普段から、理美容は研究している身分。キエフの流行と傾向は、頭に入っている。
「可愛いのがいいな。思わず踊りたくなるようなの」
「うん。あ、でも防寒性はちゃんと高くしないとねー」
 シャロンのリクエストに、彼女は頷いて、さくさくと外側の布を加工して行く。家事は一通りしか出来ないが、実用性を重視したシンプルなものならば、何とかなる‥‥と。
「出ー来た♪」
 2時間ほどして、可愛らしいお花の飾りらしきものがついた袋が出来上がる。
「形が整わないと困りますから、別の薬品も用意しておいたんですけど、大丈夫でしたね」
 乾燥具合を見ていたエストがそう言った。白樺の樹皮紙になるような素材なので、綿とは違うが、紡げる状態には出来そうだ。
「こっちは、どうする?」
「樹脂を塗って置きましたので、もう少しかかると思います」
 フェルトを細かくする作業は、先に他の工程を済ませてからのようだ。
「その間に強度を調べておくか。錘は、この辺りだな」
 試作品の切れ端‥‥平織りの、5cm〜10cmの布切れの両側を、小板で挟み、錘をくくりつけるディアルト。
「台は、これで良いかなぁ」
 勝手知ったるなんとやら‥‥で、議長から借りた玩具の馬を設置する亜莉子。
「充分だ‥‥って、いいのか? それ」
「奥方の許可は取ってますし、さっきお子様を寝かしつけてたみたいですから、平気でしょう」
 エルンストがそう言うと、エストは頷いて見せた。確かに時間は既に夜半。子供は寝る時間だった。

 翌日。
「フェルトの裂織は、糸が外れただけだな。プロに任せれば大丈夫か‥‥」
 乾燥したフェルトを、実験にかけて見た結果を見て、ヴィクトルがそう答える。混紡‥‥と言う事で、紙と合わせて織って見たのだが、足りなかったらしく、ほつれていた。切れたようには見えないので、もう少ししっかり織れば大丈夫そうだ。
「これ、あたいだとちょうど良いよー」
 一方、ウサギの産毛を詰め込んだストールは、ふかふかで暖かく、シフールのシャリンには、ちょうど良いマント代わりになっている。
「トナカイは、細くすると切れるな。編み目を詰めて、帽子にした方が良さそうだ」
 ディアルトが、トナカイの毛を織り込んだ布を見てそう言う。毛皮を糸状にしたものは、縦の引っ張りには強いが、横はほぐれてしまう。ふかふかではあるので、その隙間が出来ないようにすれば‥‥と言う解決策が考えられた。
「私にはぁ、ダーリンがいるからぁ、いつもアツアツってカンジィ」
 勝手にのろける亜莉子。
「じゃあこれ、いらないの?」
「そ、そんな事ないもんっ。ふわふわ魅力的になるって感じ」
 しかし、シャリンがストールに包まれながらそう尋ねると、慌てて首を横に振る。
 こうして、試作防寒具の第一弾が出来上がった。量が量なので、まずは帽子やマフラー、ストールに手袋などの小物‥‥と言うところである。ただ、手ごたえとしては、セーターやジャケットなどに、応用できそうだった。