【妖精王国】ヒノミ・メノッサの亡霊!?
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■ショートシナリオ
担当:姫野里美
対応レベル:フリーlv
難易度:やや易
成功報酬:0 G 31 C
参加人数:6人
サポート参加人数:-人
冒険期間:07月05日〜07月08日
リプレイ公開日:2005年07月13日
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●オープニング
事件と言うのは、いつも何気ない一言から発生するものだ。その日、フリーウィルでは、生徒達の要望もあって、伝説の名工:ヒノミ・メノッサ展が企画されていた。
「伝説とはいえ、謎だらけで、何が伝説だかわかんないんだけどね」
いつもの様に、茶飲み話を敢行しているパープル嬢。ただし、今回の相手は、いつもの受付嬢ではなく、生徒会長ユリア・ブライトリーフくんである。
「ものはどこにあるんですか?」
会長とて学生には違いないらしく、多少は興味があるのか、そう尋ねてきた。と、彼女は茶をすすりながら、こう答えてくれる。
「禁断の愛の書は、マジカルシードの上に、色々納めてあるわ」
マジカルシードの上とは、9階にある禁書室の事。生徒に見せるべきでない本や、貴重な書物が、禁書として収められている。とは言え、教師同伴で、本を取りに来る事もあり、場所は知られていた。
「壷は、コレックさんから借りる事になってる」
壷とは、禁断の壷の事。彼女の言うコレック氏は、ローズガーデンと言う名前で、貸し本業を営んでいる兄さんである。
「エロスカリバーは、修理屋さんの1人が持っているらしいから、そこから借りてくる手筈になってるの」
修理屋とは、装備品修理商会を指しているのだろう。エロスカリバーはヒノミ作ではないのだが、修理屋さんが持っているブツは、何やら装飾が曰くありげらしく、メノッサ作かもしれない? と、思われたらしい。
「ただ、ねぇ‥‥ちょっと問題が‥‥」
「?」
表情を曇らせるパープル先生に、ユリアくんも怪訝そうな顔だ。
「上、最近幽霊出るって噂だし、コレックさんは、急に貸し出し時期を延ばしてくれとか言い出すし。修理屋さんは、アレだしねぇ」
「はぁ」
その表情が、困惑したモノに変わる。原因は、一緒にお茶テーブルを囲んでいる、マッチョな兄さんにあった。
「なぁ。いつになったら、生徒紹介してくれるんだ?」
でかい手に、壊さないよーにカップを抱えつつ、そう尋ねてくる彼。エプロンには修理商会会員のマークが入っている。
「なんですか? アレは」
「修理屋さん」
あっさりとそう答えるパープル女史。なんでも、彼氏募集中だそうよーと続ける。そして、いかにも異性を紹介してくれと頼む時のような、含みのある表情で、こう申し出てきた。
「なんでも、可愛い男の子が大好きらしいの。誰か、生贄になってくれない?」
「絶対嫌です!」
ユリアくんが即答したのは、言うまでも無い。
その頃、コレック卿の貸本屋倉庫では。
「なぁ、そこの。頼むからもう返してくれないかなァ? もうすぐ期限なのよ」
「いやらろ〜。あのねぇ。じゃあねぇ。僕と遊んでくれたら、返してあげても良いよ〜」
普通のシフールの半分くらいの大きさの、羽を生やした男の子が、壷をなで繰り回して、悦に浸っている。無論、全裸で、側にはスィートベルモットの樽が空になっていたり。さらにひざの上には、なにやら意味不明の文字が書かれた本が転がっている。
「あうー。どうすれば良いのよー‥‥」
その日、庭先で頭を抱えているコレック卿の姿が、何度か目撃されたと言う。
そして。
『ヒノミ・メノッサ展をやるので、貴重品を運ぶのを手伝ってくれる人をお願いします』
それから数日後。そんな募集要項が、ギルドに貼られるのだった。
●リプレイ本文
●羽根少年と羽根対決
コレック・ターズ卿のローズガーデンは、その名の通り、薔薇に囲まれた小さな庭園風だ。趣味柄、その店に入り浸っていたジェシュファ・フォース・ロッズ(eb2292)は、訳知り顔で、庭先をくぐる。
「失礼します。コレック卿、いらっしゃいますか?」
「ああ、ジョッシュちゃん。ちょっと手伝ってくれるかしら。私は、本の事はわかるんだけど、こう言うのは苦手なのよ」
そう言って、彼は奥の部屋へ案内される。そこには、たくさんの本に埋もれるようにして、シャンピニオン・エウレカ(ea7984)の三分の一くらいの背丈の少年がいた。
「これは‥‥。シフールさんとは違うようですね」
「僕、ディナ・シーって種族なんだぉ。人間界って面白いねぇ。こんな物があるんだぁ」
顔を赤くしたまま、全裸で走りまわっている少年。
「貸し出しを延ばしてくれと言ったのは、これのせいですか‥‥」
ジェシュの問いに、困った表情のコレック卿。妖精さんの方は、彼の頭を踏み台にして、木登りごっこの真っ最中。
「遊んであげるから、まず壷を返してよ」
しばらくされるがままになっていたジェシュだったが、ちょうど頭の上に乗っかった少年を、子猫の首を掴む様につまみ、テーブルの上へと降ろす。
「よし。じゃあまず飲め」
と、妖精はそう言って、持っていた小さなカップを差し出した。
「そう言う事なら、まけないですよぉー」
反応したのはソフィア・ファーリーフ(ea3972)だ。『壷を取り戻す為、仕方がないのですよ!』と、口癖の様にそう言いながら、そのカップを受けている。
ところが。
「えへへへ、僕の勝ちぃ〜」
自慢げに胸をそらす妖精さん。大酒飲みではないソフィア、一杯飲んだだけで、目を回して倒れてしまっていた。
「ほら、言わんこっちゃない‥‥」
さすがに何度もパープル女史の酒に付き合わされているだけあって、扱いの慣れてきた東雲、唸っているソフィアを抱え、風通しの良いテーブルへと移動させている。
「さぁ、次の挑戦者はだれぉ?」
「はーい。でも、服着てからね」
立候補したのは、シャンピニオンである。そのままだと、目のやり場に困ると思った彼女、とりあえず自分の上着を着せると、ぶつぶつ文句を言う少年妖精に、こう申し出た。
「お題目は利き菓子! お菓子の名前をあてっこするのよ!」
「何だか面白そうだぉ! その勝負、受けてたつぉ!」
そう言う力比べや知恵比べは大好きなのだろう。即答する少年妖精。
「ふっふっふ。古今東西のお菓子マニアの僕に、怖いものなぞないのですっ」
ケンブリッジ内のお菓子なら、目隠ししててもわかるもんね! と、豪語する彼女。多少卑怯くさいが、勝負の世界は非情だとふんぞり返っている。その間に、少年妖精、服を着ている。
「僕が勝ったら、壷を借りてくからね。僕が負けたら、君の言う事、何でも1つだけ聞いてあげる」
「いいよー。で、お菓子ってどこにあるの?」
聞いてくる彼に、彼女はそのまま視線をコレックさんに移した。勝負がティータイムを兼ねる事になったのは、言うまでもない。
「さー。次は誰だぉ?」
ところが結局、舌がそれほど賢くなかったシャンピニオン、惨敗を喫している。
「ふむ。ここには居ないが、遊んでくれる人を知っている。連れて行ってあげるから、一緒に行こうか?」
ややあって、そう答える東雲辰巳(ea8110)。窓の外を示しながら、である。
「じゃあついてくー。早く行こうよー」
少年妖精君、やる気まんまんで、そっちへと飛んで行った。金色の粉が舞う辺り、やっぱりシフールとは違うのだろう。
「よし、これでOK。コレック卿、壷は馬の方に積んどいて下さい。木箱は、既に用意してますから」
その隙に東雲は、置いていかれた壷を、セラが用意した、藁入りの木箱へと納めるよう指示するのだった。
●彼氏入りませんか?
「失礼する。レディ‥‥ミス・パープルに頼まれていた少年を連れてきたんだが、例のもの、用意出来てるか?」
「おう! さすがは先生だな! で、どこにいるんだ?」
少年妖精をつれて、修理店街にやって来た一行。他の面々を外で待たせた東雲は、応対に出た修理屋さんに、交渉を始めている。
「外で待っている。剣を渡してくれれば、中に入るそうだ」
「そーかそーか。んじゃ、ちょっと待っててくれ。持ってくる」
まったく疑っていない修理屋さん。そう言うと、剣を取りに店の中へと戻って行く。
「何か、さっきから背筋がぞくぞくするんですけど‥‥。風邪でもひいたんでしょうか?」
一方、外で待たされているジェシュ。修理屋さんが『可愛い子だなー☆』とホクホク顔で、憧れの視線を投げかけたのを、敏感に感じ取ったらしく、背筋を凍らせている。
「やっぱりぞくぞくします。部屋の中で大人しくしていた方が良さそうですね」
その悪寒に耐え切れず、学園の方へ戻ってしまう彼。剣を置いたまま、それを追いかける修理屋さん。
「よし。やっぱり追いかけてったな。羽根少年。あれがオモチャだ。しっかり遊んで来い」
してやったりといった表情の東雲、隠れて様子を見ていた少年妖精に、そう囁きかける。
「追いつかれるとまずいですから、アグラベイションかけておきますね」
ソフィアがそう言って、魔法をかける。足の遅くなる修理屋さんに、少年妖精が背中から飛びついていた。
「さて、今のうちに剣を運ぶか」
流石に、馬には効果ないだろう。そう思い、一行はエロスカリバーを馬に乗せ、次は魔法学園の閉架書庫へと向かうのだった。
●閉架書庫の幽霊
「アンデッドなら、僧侶の出番っ! さぁ、どっからでもかかってらっしゃい!」
「隠れながら言っても、威厳もへったくれも無いわよ」
閉架書庫に入るなり、エルンスト・ヴェディゲン(ea8785)の後ろから、そう怒鳴り散らすシャンピニオンに、即座にツッコミを入れるパープル先生。
「ぼ、僕の後ろにみちは出来るのよっ。ね?」
そう言う割には、どこかおっかなびっくりである。
「禁断の書を見ていたら〜♪ 禁断の愛が知りたいな〜♪ 知れるかな? 知りたいけれど足りないなぁ〜♪ 愛も相手も足りないなぁ〜♪ でも今すぐ知りたーい♪」
その上、同意を求められたソフィアは、調子っぱずれの鼻歌を流していて、まったく聞いていない。
「お前ら、少し静かにしろ。閉架書庫とは言え、図書館の1つには違いないんだから」
図書館では静かにするものだと言う暗黙で当然のマナーを破りまくっている2人に、エルンストから注意が飛んだ。これ以上騒ぐと、またいつもの様に雷を落とされかねないと思った2人、大人しくそれに従う。
「さてと、ここに入るのは久々だしな。一応、確かめておくか‥‥」
普段、あまり人の来ない書庫。安全を確かめる為、エルンストはそう言うと、ブレスセンサーとクレバスセンサーの魔法を唱えた。侵入者がもし人ならば、それで判別する筈である。
「誰かいる? パープル、今日、使用予定はあったか?」
「ううん。あたし達以外は、誰も使っていないはずだけど‥‥」
魔法に引っかかったそれは、シフールの半分くらいのサイズである。エルンストに尋ねられ、首を傾げるパープル女史。
「いよいよ噂の幽霊登場か。ずいぶんと小さな幽霊だな」
「やっぱり、しふしふ幽霊でしょうか?」
聞き慣れない単語でもって、そう聞いてくるセラフィマ・レオーノフ(eb2554)に、露骨に眉を曇らせるエルンスト。
「何だそれは」
「シフールの事を、そう言うらしいです。でも変ですね。しふしふが未練を残して幽霊になるなんて、どうしても想像出来ない‥‥」
一部例外はあるが、一般的にはお気楽な種族と言われているシフール達。そんな彼らが、現世に執着する理由が、セラにはどうしても思いつかなかったようだ。
「エレメンタル、もしくはさっきの妖精の仲間かもしれないな。パープル、貸し出し記録とかはあるのか?」
エルンストも、その辺りを調べてみようと思ったらしい。パープル女史にそう尋ねると、彼女は入り口付近のカウンターにしまわれていた羊皮紙の束を出した。
「ふむ。これを見ると、目撃した人間は、だいたい妖精関係の蔵書を見ている時だな。禁断の書も混じっているが‥‥」
すでに、事前に目撃した日付や時間などは、聞き込んである。それと、記録とを照らし合わせてみると、面白い共通点が浮かんできた。書物の中で、妖精の伝承や、エレメンタルに属するモンスターの遭遇記録などの報告書、禁断の愛の書等を、教師や研究者が持ち出している時に、出没しているようだ。
「と言う事は、幽霊さんも禁断の書に興味があるんですよね。だったら、怖くなんてありませんよ」
安心したように奥へと進むソフィア。同じ趣味嗜好を持つのなら、危害を加えないだろうと思った模様。仕方なく、エルンスト達も後を追う。
「そうですね。貸本屋にいた妖精さんと良い、多少お茶目だけど、悪い人じゃなさそうだし」
なんとなく共通したイメージはあるらしいシャンピニオン、そう主張している。確かに、生徒達に害をなす妖精だったら、もっと騒ぎになっているだろう。そう考えた一行は、ソフィアを追い、奥の書棚へと足を踏み入れた。
「あれが幽霊さんですね。なんだか、占い師さんみたい」
シャンピニオンがそう言った。本棚に囲まれたテーブルで、山と積み上げられた本に埋もれていたのは、先ほどの少年妖精の、倍ほどの背丈‥‥ちょうどシャンピニオンの半分くらいである‥‥な老人妖精だ。おそらく、こちらが本来の背丈なのだろう。
「誰ぞぃ。調べものの邪魔をするんは」
「わぁぁ、幽霊が喋った!」
驚くシャンピニオン。びっくりして、エルンストの影に隠れてしまう。と、その老人妖精は、少々むっとした顔で、こう言ってきた。
「失礼な。拙者は妖精王国でその名も高き学者ぞ。そのあたりのアンデッドと一緒にされては困る」
やはり、少年妖精の同族だったようだ。害はないようなので、エルンストがこう尋ねてくる。
「その学者が一体何のようだ。ここは閉架書庫だぞ」
「閉架書庫? おぉう、通りで人が少ないと思った。いや、静かだったんで、お気に入りじゃったのだが」
きょろきょろと周囲を見回して、ぽんと手を叩く老人妖精。どうやら、単純に勘違いしていた模様。
「あれ、これは‥‥」
「絵が多かったので、読んでみたのだが」
彼女が読んでいたのは、『貸し出し禁止』と書かれた木片の挟まった本である。表書きには、ヒノミ・メノッサ著としっかり記されていた。何しろ、他の本は動きが少なくておもしろないわい。とぶつぶつ続ける老人精霊。
「包み隠さず‥‥?」
興味を引かれた東雲、拾い上げて、パラ‥‥と2〜3ページめくって見た瞬間、顔を真っ赤にして、鼻血を吹いてしまう。
「なんで閉架書庫送りになったか、わかった気がする‥‥」
ぼたぼたと垂れるそれで、本を汚さないように押さえつつ、禁断の書を元に戻す東雲。
「ここにあるのは、展示物にあったものよりも、年齢層の高い方々向けのようですね」
読書魔、本の虫と称される類のジェシュ。開いてみれば、書かれている挿絵は、展示されているものよりも、より濃密でエロティックな内容だった。読書家の意地と根性と気合で読み解こうとするジェシュだが、やっぱり単語ぐらいしかわからない。
「その様だな。確かに、こんなものが生徒の目に触れたら、風紀が乱れる事は必定だ」
なんとなく、閉架書庫送りになった理由が分かるエルンスト。
「これ、エルンスト先生に似てるかも」
「どこがだ。つか、勝手に触るな」
一方の生徒達はと言うと、セラとソフィアを筆頭に、挿絵を眺めつつ、こっちの魔道師がエルンストに似ているだの、妖精さんがこないだのハーフエルフ少年に似ているだのと、好き勝手な妄想を膨らましている。慌てて取り上げるエルンスト。
「そだ。先生なら読めるんじゃないですか?」
「あー。私も気になるー。一体、何が書いてあるんですかぁ?」
「内容はともかく、読めるようなら、読み方を教えていただきたいのですが‥‥」
ソフィアとシャンピニオンの申し出に、ジェシュも頷いた。3人の申し出に、うーんと考え込んでいたパープル女史、一冊の本を手に取る。
「月明かりに照らされたその人の指先が、自分を捉えてくれる。薄絹の向こうから分かる脈動に、自身の体が震えるのが分かる。抱き寄せられた指先が、自分の頬に触れ、首筋を伝って次第に胸の方へと‥‥」
「わーわーわー!!!!」
だが、読み上げたそれが、良い子には相応しくない内容になりつつあった為、東雲が慌てて口を塞ぐ。
「あーあ、せっかく良い所だったのにー。先生、今度文芸部の顧問やって下さいよー」
セラが申し出るものの、上から顧問NGと申し渡されているらしく、首を横に振っている。
「うるさいのぅ。調べものが出来んではないか」
「御仁。少々話を聞きたい。すまないが、下までご同行願えないだろうか?」
老人妖精が不満そうにそう言った。何か目的が達成されれば、こちらには来なくなるかもしれないと思ったエルンスト、そう言って学食の方へと誘う。
「ここじゃダメかの?」
難色を示す妖精さん。あまり、人目につきたくないようだ。
「それに、今、食堂では特別メニューが組まれているんです。お話がてら、お茶しませんか?」
その彼を、食べ物で釣ろうとするセラ。案外物分りは良いらしく、学食でなく、近くの森の中と言う条件でなら、と付いて来る妖精さん。
「ほほぅ。他にも妖精がのぅ。うむ、いかにもその少年とわしは、同じ森から来たディナ・シーじゃ」
経緯を聞いた老人は、そう言って自らの種族を明かした。なんでも、2人とも東の森から、人間界に出てきたとの事。東の森と言えば、迷いの森になっている事も多いため、生徒は基本的に近づけない。その場所で、妖精達の行方不明騒ぎが多発しており、その調査に出てきたらしい。まぁ学者と言っても、人間の文字が全て読めるわけではないので、出来るだけ挿絵の多い本を探して、閉架書庫に潜り込んだと言うわけだ。
「それで、ここ数日幽霊騒ぎが‥‥」
「あんまり人目につきたくなかったものでのぅ。それに、我らディナ・シーにとって、悪戯は挨拶みたいなもんじゃし」
かっかっかと、大笑いする老人妖精。彼らの世界では、肩を叩く変わりに、転ばせるような挨拶が正しいとされているようだ。
「怖がる生徒も多い。あまり脅かさないでくれ」
種族作法の違いにまで、目くじらを立てるエルンストではない。やんわりと、控える様に告げる彼。
こうして、幽霊騒ぎは無事、幕を閉じるのだった。