【甲州街道】富士学問所
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■ショートシナリオ
担当:姫野里美
対応レベル:7〜11lv
難易度:やや易
成功報酬:3 G 45 C
参加人数:8人
サポート参加人数:1人
冒険期間:05月01日〜05月06日
リプレイ公開日:2006年05月05日
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●オープニング
江戸・甲斐の国領主別邸‥‥通称富士屋敷。そこでは、三条夫人と、侍女のお琴が、何やら書状を片手に相談中だった。
「では、学問所の件は、ご公儀からお許しを頂いたのですね?」
お茶に団子と言う、どう見てもどこぞの茶店っぽい品を片手に、そう話すお琴嬢。
「うむ。ただ‥‥殿は源徳様にお仕えする身。神皇家の者達には、充分にお気をつけあれと‥‥」
頷く三条夫人。信虎公が亡くなってから、どこの藩でも、志士達の動向が気になっている様子。それ以前に、志士と侍では、仕える者が違うゆえに、その辺りが気になっているようだ。
「まぁ、武士たる者、二君に仕えるべきではないと、私も聞いておりますから、仕方ない事かと思いますわ」
「そうじゃなー。まぁ、話を聞くだけならば、広く門戸を開いても、問題はないじゃろう」
もっとも、今回の場合は、学問所。職員として出仕すれば、甲斐領主である源武晴信‥‥ひいては源徳に仕える事になる。志士の立場上、それは難しいが、聴講生として参列する分には、なんら問題はない。
「さて、許可は得たが、さしあたって何をするかのぅ」
「ここは、先人の知恵をお借りするのが、筋かと。ぱーぷる様を呼んで参りますわ」
考え込む三条夫人。しかし幸いな事に、富士屋敷には、イギリス王国からの客人として、パープル女史が逗留中だ。そこで2人は、王国で教鞭を取っていたと言う彼女の知恵を借りる事にした。
「では、やはり学問は、耳だけではダメと仰るのですな?」
「確かに、話を聞くのは、悪い手段ではありません。しかし、体で覚える事もまた、重要な事かと。まぁ、イギリスとは環境も違うわけだし‥‥」
三条夫人の言葉に、頷くパープル女史。まずは必要物資を整えるよう、助言する。
「文机はお琴の父君から、教本に関しては、国元より高坂殿が輸送してくれる手筈になっておる」
「高坂殿は、お屋形様の軍師。きっと、良い御本を手配してくださいますわ☆」
2人によると、そこらへんは問題ないらしい。が、三条夫人には、少しばかり気になる事がある模様。
「あの男で大丈夫かのう?」
「はい。だって、我が武田家で一番、お屋形様に信頼されている殿方ですもの」
もっとも、お琴ちゃんはむしろ嬉しそうにそう答えている。彼女の態度に、パープル女史は何かを感じ取ったらしい。
「でもお琴ちゃん、なんだか違うこと考えてない?」
「流石に分かるか。まぁ‥‥。わらわが輿入れする前からの小姓じゃからのぅ‥‥」
三条夫人の台詞に、「‥‥やっぱり」といった表情になる。禁断の書が読めるくらいの御仁である。その筋の女性を嗅ぎ分ける能力はあるようだ。
「高坂様は、我らおなご衆には、寛大な御方ですわ。おとこ衆には厳しいですけど」
夢見るお琴嬢。まぁ、それは個人の趣味なので、さくっと放置する事にして、パープル女史は、こう言った。
「そうすると、後は教員ね。生徒も必要だと思うけど」
富士屋敷‥‥学問所として成立した後は、富士学問所と名を変えるらしい‥‥には、数十人の生徒が集まる予定だ。
「しばらくは、わらわが直々に教鞭を取る事になろう。若干の問題はあるが、物資が届く前に、人を集めるとしようかの」
集まるのは、数十人。3人で回すのは、少し厳しいと考えたようだ。
『新設の学問所の講師、及び生徒を募集します。選定の為、面接を行いますので、ご希望の方は、富士屋敷までお出張り下さい』
三条夫人の名で、教員と生徒の募集がなされたのは、それから程なくしての事である。
●リプレイ本文
面接が行われる当日。富士屋敷には、様々な人々がいた。初日だけでも聴講したいと言う者、教師志望の者、生徒志望の者、様々である。
「だーかーらー。僕は教師志望なの。生徒じゃないんだってば!」
見かけの都合で、うっかり生徒側受付に回されそうになった白井鈴(ea4026)が、そう食って掛かっている。年齢を確かめると齢22歳との事で、受付の人は平謝りしながら、教師募集の控え室へと案内してくれた。
「色んな人がいるんだなぁ」
感心する鈴。見れば、欧州帰りのメイドらしい格好をした常葉一花(ea1123)や、正装姿の東雲辰巳(ea8110)、お化粧に余念のない大宗院亞莉子(ea8484)、緊張しているらしいミカエル・テルセーロ(ea1674)等、様々な人々がいる。
「皆様、お待たせいたしました。て、あんた達何やってんのよ」
ほどなくして、紫色の和服を着た女性が登場する。が、彼女は並んでいる面々を見て、あんぐりと口をあけていた。
「人生の先輩としてぇ、皆に花嫁修業としてぇ、着付けなんかを教えてあげるってカンジィ? 先生も受けるぅ?」
亞莉子がそう言って、意味有げに笑う。どこからか手に入れてきたのだろう。甲州独特の模様が入った着物を身に付けていた。
「誰が先輩よ。あたしは別にいいわ」
1人で着れるし。と、イギリス育ちの筈の彼女は、断っていた。と、そこへお琴嬢が姿を見せる。彼女が偉い人なんだなぁと思ったミカエルは、読んでいた万葉集を閉じ、深々と挨拶する。
「は、はじめましてっ。学ぶことは世界が広がること、有意義な一時間は万金に勝ります。学問所なんて素敵な施設、僕にお手伝いできることがあれば!」
ちまっとしたほんわか少女な外見ではあるが、一応男性らしい。
「人材育成とは源武の奥方様らしいお考えだな。とりあえず、教師というより、レディの助手のほうがあっていそうな感じもするが」
「アンタの場合、別に今までどおりで構わないわよ」
考え込む東雲に対し、そうツッコミを入れるパープル女史。その、よく知った間柄の風情に、お琴嬢がこくびをかしげた。
「ひょっとすると、ぱーぷる様のお知り合いばかり?」
「半分はね」
もう半分は、初めて会うけれど。と、パープル女史が答えていると、お琴ちゃんはにこっと笑って、こう答えた。
「なら、皆様教師に足る人格者ばかりですわねっ。私、良い御仁が見付かったと、御代様にお知らせしてきますわ☆」
そのまま、返事も聞かずに、母屋へと戻って言ってしまう。
「面接する必要、なくなっちゃったってカンジ?」
「そうみたいだな」
儲けたカモと言った表情の亞莉子の台詞に、正装姿の東雲は、そう答えるのだった。
さて、一次面接を潜り抜けた一行は、三条夫人を前に、それぞれ教えたい事を申請していた。
「そうだな。俺は、薬草の効果を教えようと思う。基礎的なことしかわからないが、初めての場合だし、大丈夫だろう」
ジャパンの屋敷特有の、畳の敷き詰められた部屋で、そう言うレイナス・フォルスティン(ea9885)。と、夫人は穏やかな口調で、こう言った。
「わが国は山国ゆえ、薬草の効果に熟達している者もおる。やはり、それなりに専門知識がある方が良いじゃろう」
確かに、猟師等、山歩きを生業にする者ならば、彼よりも扱いに秀でていても、おかしくなはない。ただ、気を使ってはいるのだろう。一度はそう諭したものの、どうしてもと言うのならば、それでも構わぬと言った風情の三条夫人。
「ふむ。武芸を教えるということならば、それなりの役にはなれるのだがな」
しかし、レイナスとしても、思うところはあるらしく、そう答える。決めるのはそなたじゃ。と、強制はしない事を示唆する夫人。その姿を見て、今度はアルバート・オズボーン(eb2284)がこう言った。
「なるほど。得意な事を教えるだけではダメらしいな。なら、俺はゲルマン語の講師を希望したい。これでも、長く教えていたのでな。スキルレベルはそれなりに高いと思っている。専門書も読めるぞ」
彼の場合、他の場所で教鞭を取っていた実績がある。
「ならば、問題はなさそうじゃのう。異国の本には、この国にはない知識もありそうじゃ」
「異国の知識なら、私も負けませんわ。私、お姉様じゃなかった。パープル様の元で教授を受けまして、この度、無事卒業し、魔法学の学位も所持しておりますの」
そんな海外組に対抗するように、一花が羊皮紙に金文字で書かれた卒業証書と、学位のメダルを見せる。イギリス帰りのメイドと言った風情で、若干粉飾気味な主張に、パープル女史がぼそりとツッコミを入れる。
「私はフリーウィルなんだけど‥‥」
「えー。生徒なら問題ありませんでしょう? ね? お姉様☆」
ごーろごろと喉を鳴らす彼女。その為に、各方面に文を送ったのだから、ここで断られてなるものかと食い下がる。
「また何か企んでるわね?」
「さぁ。でも、そう言う工作系の授業は、請け負ってみたいですわ」
そこだけは、本心を覗かせる彼女。見かねた東雲が、助け舟を出す。
「レディ、そういう事にしてやってくれ」
「手は打ってありますわ☆」
企みプリンセスの称号は、伊達ではありませんのよ♪ と、意味ありげな台詞を漏らす彼女。その、どうしても女史のお手伝いがしたいっと訴えるそれに、三条夫人は少々困った表情を浮かべながらも、承認してはくれる。
「ああ、やっぱり貴方がパープルさんだったんですね」
「え? そうだけど」
そんなやり取りを見て、ミカエルがとことこと隣に歩み寄り、深々と頭を下げる。
「一度会って見たかったんです。あ、僕はミカエルといいます。よろしくお願いします!」
「そんなに緊張し無くても良いわよ。それで、あなたは何を教えたいの?」
声を張り上げているのは、初めての面接だからだろう。パープル女史がそう尋ねると、彼は少し声を落として、。
「勉強している植物、薬草について教えられたらと思っています」
レイナスと教授内容が被ると、考え込む三条夫人。そんな彼女に、ミカエルは熱っぽくまくし立てた。
「薬を買ったりするのも、結構お金がいります。少しでも薬物に対する知識があれば、役に立つこともあるんでは、と思うのです。もし採用していただけたら、欧州にも、こちらにもある薬草を紹介したり、毒草と違うものの見分け方や、身近な病に効くものとかを、実物見せながらしたいのですが」
その言動を見るに、レイナスよりも深い専門性を持っているようだ。そして、彼の意見には、東雲も賛成らしく、こう口添える。
「これからの戦場には、力だけではなく頭脳も重要。俺は武士のなんたるかや、警護や兵法一般についての講義を、実践を交えて教えるつもりだから、その時には、協力をお願いしたい」
「はい。是非!!」
2人はフィールドワーク派のようだ。パープル女史も、イギリスでは、実践授業を中心に行っていたようだから、その影響もあるのだろう。
「そう言うわけなんですけど。だめですか?」
上目遣いに、三条夫人に訴えかけるミカエル。
「それなりに考えておるようじゃのう。そんな目をしないでもよろしい。しっかりと教えてたもれ」
そんな、良い意味で年不相応な彼を、彼女は受け入れてくれるのだった。
だが、夫人に呈されたのは、なにも希望的意見ばかりではなかった。
「夫人。具体的な授業内容を決める前に、やる事がございますわ」
学者だと言う志乃守乱雪(ea5557)が、背筋をぴんと伸ばして正座しながら、そう進言する。夫人が首を傾げると、彼女はこう言った。
「庶民や武家の出を問わずとはいっても、裕福な家の者でなければ通うのは無理でしょうね。費用がどれほどかかるかわかりませんが、貧しい者は、学問所に通う時間があれば働きますから」
「なるほど。そう言えば、考えておらなんだったのぅ。それで、どうしたら良いと思うのじゃ?」
その意見に、申し訳なさそうな表情となる夫人。尋ねてくる彼女に、乱雪はこう提案する。
「今回の学問所の目的とは違いますが、貧民が教育を受けられるようにするには、まず学ぶ時間を作らなければなりません」
彼女曰く、働く時間を短くするよりも、生活に必要な労力を削減出来るようにすれば良いとの事。
「乱雪殿の意見はもっともじゃ。ただ、今すぐには思いつかぬ。せいぜい、まかないを出して、子守を請け負う程度じゃ故、後日再考する事にしようかの。他に、何か心配事はあるかぇ?」
体験するのも学習のうちじゃしのぅ。と、また何か思いついた様子の夫人。そう言って、他の意見を求めた。
「そうだな。あまりジャパン語が達者じゃない。まともに生徒と、コミュニケーションが取れるかどうかが心配だ」
アルバートがそう言った。確かに、話術を駆使し。オーラエリベイションをかければ、どうにかジャパン語も分かりやすく話せる技量までは上げられる。しかし、成功率が完全でない事を考えると、あまり多用したくはなかった。
「だったら、俺が通訳でもなんでもしてやる。こう見えても、工作稼業は、割と得意なんでな」
東雲が、そう申し出る。ゲルマン語はわからないが、事前に打ち合わせさえしておけば、説明くらいは出来ると。
「後は。私、自分の専門分野が活かしきれるかですね」
生徒側の時間は、後でどうにかするとしてと言いながら、乱雪は自前の筆記用具を取り出す。
「専門は『どきどき動物学』なんですけど、。これは実際の役にはたちません。書いていた動物誌は、版元のミンメイ書房が焼けちゃって、」
「苦労してるんじゃのぅ」
悲しそうな表情の乱雪さんに、同情しきりの三条夫人。
「それはともかく、モンスターの知識は、それなりにありますので、ギルドの紙屑、もとい、報告書置き場を漁って、報告書の例をもとに、モンスターの性質や対処法を教えていきたいと思います。講座名は『ぞくぞく怪物誌』って事で」
「あいわかった。では、早速教鞭を取っていただこうかの」
この国で、妖怪や怪物について知識を得るのは、即ち身を守る事に繋がる。有効な授業になるだろう。
「あのぅその前に、一つお願いがあるのですが」
そんな中、ミカエルが恐る恐ると言った調子で、こう言った。
「自分の受け持つ時間以外に、他の先生の授業受けることとか、できないでしょうか?」
「学問所だからな。教えること、学ぼうと思う」
レイナスも、実際に教壇に立つ他に、教え方について学びたいようだ。
「私、お姉様に、禁断の愛についての特別講義を、是非お伺いしたいですわ」
「あれは男子禁制でしょうが。もう少し、男女関わりない授業にしなさい」
一花が、ごーろごろとパープル女史に喉をならしている。が、禁断の授業は、正直夜中向けなので、昼間には出来ないし、報告書に書けなかったりもするので、かなり難しい。
「だったら、私が見本見せるってカンジィ。美容は、男女関係ないシィ」
はーい☆ と、手を上げる亞莉子。その、上から下まで一部のすきもない伊達女っぷりを見れば、他の見本にもなるだろう。早速、提案は実行に移されるのだった。
研修授業は、教師候補生だけではなく、三条夫人や、お琴嬢も交えて行われる事となった。無論、亞莉子が先生役で、他の面々が生徒役である。
「服装はぁ、女の子だけでなくってぇ、男の子にも必要ってカンジィ。やっぱりぃ、人の第一印象はぁ、外見ってことを忘れちゃダメだよぉ。あっ、でもぉ、私の旦那さんはぁ、外見じゃなくって愛ってカンジィ〜」
まだ本番前と言う事で、お琴から借りた着物を並べ、今ここには居ない結婚相手の事を想う亞莉子嬢。
「何をのろけとるか」
「いや、服装が大事だと言う事は、俺も一理あると思っている」
パープル女史がツッコむと、東雲がうんうんと頷いた。その表情からして、おそらく彼女が着飾った姿を、思い浮かべているんだろう。
「んもー! ちゃんと聞くってカンジィ。そんな子には、こうしちゃうってカンジィ」
にやにやと頬を緩ませる東雲に、ちょっとむっとした表情になった亞莉子先生、そう言って東雲を教壇まで呼び出す。
「かか勘弁ッ。俺は人妻だっ」
「いいから、大人しくするってカンジィ」
逃げ回る東雲を、疾走の術まで使ってとっつかまえ、ロープで縛り上げてしまう亞莉子。
「男子だって、着付けでかっこよくなれるようにするって言うかァ、実験台?」
問答無用で着物を引っぺがされ、見本にさせられてしまう東雲に、パープル女史は、気の毒の気の字もない表情で、生暖かく見守ってたり。
「なるほど。ならば、女性の目利きに長けたこの腕で、誘惑や化粧の極意を教えるのも一興のようだな」
一方、レイナスは、自身のナンパスキルを活かす方向を思いついたようだ。
「あー、酷い目にあった。だいたい、授業の見本なら、お前でも良かったじゃないか」
「そんなに見せびらかしたい? 勿体無いでしょ」
ようやく任務の終わった東雲が、そう言うと、パープル女史は首を横に振る。確かに、着飾る事は出来るけど、普段から綺麗な姿を晒したくないと言った風情だ。
「うふふふ。パープル先生に結納は無理ってカンジィ?」
2人の様子に、冗談交じりにそう言う亞莉子。
「そう言えば、パープルさんは、先生なのですね! この学問所で、何をお教えになるんですか〜?」
そんな彼女に、ミカエルが寄ってきた。訳合って、ケンブリッジには入学していなかったので、憧れと興味があるようだ。
「俺も聞かせてもらおう。今後、どうするかの事もあるしな」
もっとも、懐こうとした彼女との間には、東雲と言う大きな壁が立ちはだかっているのだが。
「しばらくはこっちにいるけど、いずれはイギリスに帰ると思うわ。何もなければだけどね」
予定を尋ねられ、彼女は意味ありげにそう言う。つまりそれは、何か面白い事があれば、ジャパンに留まると言う事。そして、それは別にこの国に限った事ではないと言う事だ。
「あのぅ。手が開いているなら、手伝ってくださいません?」
そこへ、山ほど書物を抱えた乱雪が、そう泣き付いてきた。どさりと置かれたそれは、依頼報告書の写しだ。
「はぁ。貴重な経験が、紙屑同然に埃をかぶっているのは、見るにしのびません。索引くらい作ればいいのに。まったく、ギルドは〜!」
どうやら彼女、それを例に取って、授業を勧める予定らしい。その乱雪を、パープル女史が「そんな暇ないんでしょ」と、宥める姿を、微笑ましく見ていた東雲は、三条夫人にこっそりと囁く。
「一服するのは、この後だな。三条様、こんな奴ですが、よろしくお願いします」
「心得た」
楽しい学問所生活になりそうじゃしなぁと、彼女はそう答えるのだった。