麦酒狂騒曲〜夏祭り納涼速達レース〜
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■ショートシナリオ
担当:戌丸連也
対応レベル:1〜3lv
難易度:普通
成功報酬:5
参加人数:8人
サポート参加人数:-人
冒険期間:07月10日〜07月15日
リプレイ公開日:2004年07月20日
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●オープニング
冒険者ギルドに持ち込まれたある村からの依頼。
それを見て、ある者は苦笑し、ある者は仏頂面をする。
そう、彼等は過去にこの依頼に参加した事がある者達で‥‥‥‥一度しか参加を受け付けないそれに対する記憶は殆どの者が複雑であるようだ。
何せ、一度の依頼の勝利者は一人、または1グループなのだから!
「これ‥‥なんだ?」
「受けるのかい? なんとも馬鹿馬鹿しいが、陽気な依頼っていうかイベントだな。ある村の伝統的な祭りらしい。あんまり知られていない上コボルトなんかも出るらしくてな、昨年あたりから冒険者の参加をつのってるらしい」
「陽気かい? 祭りかい? そいつぁはいいや」
男が見ていた紙が丁度張り出され、それにでかでかと描かれているのは陶器のジョッキのイラスト。どっからどう見てもエールハウスの広告で、依頼のようには見えない。
『エールハウス杯争奪速達レース
冒険者募集・資格:前回までの未参加者。
エール蔵−平原−荒地−平原−村。全行程4日程度。途中コボルト等のモンスターが現われる危険アリ。参加者飲み食い無料で優勝者にはさらに金一封が!
明後日の日没と同時にスタート!!』
最初から最後まで、依頼文に目を通した男は思わず苦笑する。
「こ、こりゃ本当に依頼っつーかイベントだなあ」
地図上で示された場所に村があることを知らなかった男は、当然そこで祭りがあろう事も知る由も無い。
「ま、あの村の辺りにはそうそう危険なモンスターは出ないはずだ。特に難しい事をする訳でも無し、やったこと無いならやってみるのもいいだろうな」
興味を持った男は、ギルドの紹介である酒場へと行って見た。
「いらっしゃい」
ドアを潜ると、いかにも頑固そうな親父が面白くもなさそうにそう、声をかけてきた。
「冒険者ギルドの紹介で、明後日のレースについて聞きに来たんだが‥‥‥‥」
「レース? 参加しようと思っているのか?」
「今の所、興味があるだけだ」
それを聞いて、ひとつ大きく溜息をつくとテーブルの上に置かれた大小様々な樽を指差した。
今大会用にカスクコンディションしたエール樽だ。あんたは人間だから使うのは人間用の樽だな」
見ると、人間・ジャイアント・パラ・エルフ・ドワーフ・シフールと書かれている。
どうやら、その大きさと容量でハンデキャップとするようだ。
「一応ルール説明をしておく。依頼書に書かれた蔵−平原−荒地−平原以外のコースで大幅なショートカットになる森、には道がある訳でも無い手付かずの森だから迷う危険があるが、そこを行くのもありだ。基本的に他の選手の邪魔をしてはいけない。お祭りのおめでたいイベントなのだからあまり卑怯な手はそぐわないから、ね」
「そりゃそうだ」
苦笑する男に、主人はさらに続ける。
「そして、もちろん‥‥‥‥呑んだら失格! それでもってエールは5日目の夕刻に丁度いい熟成具合になるようカスクコンディションされている。もたもたしてると段々変質してしまうから、できるだけ早くつかないとな」
言われて、少々考え込む男。
「酒背負ってるのに呑めないなんて。そんな精神的にきついことできないなあ。今回は辞退することにするよ」
「そうか、まあ‥‥‥‥しかたないな‥‥‥‥」
再び溜息をついて酒場を出て行く男の背を見送ると、希望を込めてギルドのほうを見つめる。
「今回の夏祭りは、レース開催まで漕ぎ着けられるかな。現在参加者は0で依頼の締め切りは明後日中と‥‥‥‥厳しいが‥‥‥‥あの村の一大イベントだ。それなりに上手く開催に漕ぎ着けられるといいなぁ」
●リプレイ本文
麦酒狂騒曲〜夏祭り納涼速達レース〜
そして、夕暮れ。
スタート地点であるエール蔵前には既に8人の参加者の姿があった。
ルカ・レッドロウ(ea0127)、カルナック・イクス(ea0144)、ユニ・マリンブルー(ea0277)、ロット・グレナム(ea0923)、フェルニア・シェズ(ea0960)、ジョーイ・ジョルディーノ(ea2856)、チェルシー・カイウェル(ea3590)、リ・ル(ea3888)。
皆、それぞれの想いを乗せて、沈み往く太陽をじっと見つめていた。
レースであるから勝利優先! である者。
はたまた、終わった後の祭りが楽しみな者。
赤々と空を染め上げた太陽が、今‥‥‥‥沈む!
高らかに歌うカウベル。
同時に掛かるスタートの声。
戦いは、始まった。
●平地より、荒野and森
事前に話し合って決めた結果、ルカ、カルナック、リの三人が平地突破組、ユニ、フェルニア、ジョーイの森林突破組、ロット、チェルシーの単独森林突破行な二人。
計八人がこのレースの主役たちだ。
蔵周辺の平地は、平坦で見通しもよく、雑草の丈も然程でもない。
2チームと2人、まだほとんど差はないが、現在までのトップは平地組。さすが男三人組は他を寄せ付けない歩の進みようだ。
「エッサ! ホイサ!」
ルカとリ、二人が担いでいるのは天秤棒で、中央に下がっているのはロープで編みこまれた籠。中に樽が仲良く三つ並んでいる。そしてその後方をカルナックゆっくりと追う。
「いやぁ、出だし快調だねェ」
「だな。まあ、ここで追い越されてるようじゃ意味がない」
「言えてる。ショートカットに勝つには堅実なペースで行こう」
そして、その平地組を追走する現在2位は森林組であった。
輸送方法はしょいご。併走するユニとフェルニアとジョーイが言葉を交わす。
「森に入ったら最短ルートを見付けられるのは間違いなくうちだ。今はこのペースでいこう」
「そうね。私とユニは森林に土地鑑がある。他には無い強みだわ」
「うん。夜になったら星読みで方向確認もできるしね!」
その森林組のすぐ後ろを追うのはロットとチェルシー。特に組んでいる訳ではないが、何と無く並んでいた。輸送方法はしょいごである。
「キミの作戦ってどんなの? あのチームに入らなかったってことはなんか考えあるんでしょ?」
「答える義務は無いな。そっちこそ何かあるんだろう?」
ロットの言葉ににっこりと笑って答えるチェルシー。
と、一通り各参加者のスタート直後の様子をお伝えした訳だが、現在の時点で体力に勝る平地組がやや先行しているぐらいで、森林をいこうと言う者達はほぼ団子状態で、夜営でも何事も起こらずに二日目の昼を迎えていた。
この頃になると、既に平地組は森林を行く者達の視界を抜け出して現在までの所トップを行っている。そして、ついに平地を抜け出して荒野に突入したようだ。膝上程のヒースがびっしりと茂り、なだらかとは言え、連続する丘が見て取れる。所々に岩が突き出ている所もあるので、言われてみればコボルトの隠れている場所もありそうだ。
「そこまで視界は悪くない。警戒していれば奇襲は防げるだろう」
「後は数がいないのを祈るだけだねェ」
「遭遇しない事が一番だけどね」
既に覚悟完了しているリとルカに、カルナックは苦笑する。
特に整備されている訳でもないが、とりあえずある道を唯ひたすらに突き進む平地組であった。
場所を森入口に移して。
森林組を逆転してロットが一番先に森の入口に到達していた。一人の身軽さ、であろうか。
「結構大きな森だな。木の背丈も高いが‥‥‥‥その分俺の策には好都合か」
既に成熟した森は、下草こそ多く生えている物の、生存競争を勝ち得た木々が強く逞しく生えている為か、そう木と木の間隔が狭い訳でもない。それを見てロットは考えたのであろう。
そして、やや遅れて森林組。
いつのまにかジョーイがフェルニアの分の樽もしょいごに積んでいた。
「大丈夫? 疲れたら持つから」
「まだ行けそうだ。あんたに倒れられたら、そっちの方が疲れるからな」
「お互いフォローは必要ってコトで♪ 僕とフェルニアさんが最短距離見つけるから!」
「そうね。適当な所で休憩をとっても余裕は出る筈。行きましょう」
実はちこっと疲れてるジョーイだったが、おくびにも出さずに二人の女性に続く。
そんな森林組のすぐ後ろをチェルシーがきていた。
「あの人たちの土地感もあるんだろーけど、作戦あるしね。ふふっ、最後に笑うのはあたしだぁ」
その為のマイペースだし、と心の中で呟くチェルシー。
こうして、全員が何事もなく平地ゾーンを抜けたのだった。
●森:困難(ロットは既に策により通過済)
「こいつぁヘビーだな」
思わず苦笑して、目の前の風景を見つめる三人。
そこにあったのは大きな沢で、樽を背負ったまま横断するにはちと苦しい。
「何と無く、水がありそうな地形だとは思ったけれど、最短距離なのよね」
悔しそうに唇を噛むフェルニア。
「んー。ちょっとまって」
ジョーイの荷物の中にあるロープをユニは指差すと、自分のしょいごを地面に降ろす。
「もし、沢が深かったら泳がないといけないから僕の方がいいと思うんだ。まずね‥‥‥‥」
数十分後。
なんと三人はその沢を渡りきってしまっているではないか!
「まあ、この後もこのルートだったらきっと最短で行けるはずよ。でも、エールの事も有るし慎重にね?」
フェルニアの言に大きくうなずくユニ。
「しかし、言われてみればその通りだよ。荷物置いて、軽い身なら対岸の木にロープを結びつけてきて、それをガイドに渡るならできないことはなかったしな」
そういうジョーイにユニは得意げな表情で答えた。
「さて、気を引き締めて。レースは中盤。平地組がどのぐらい行ったかわからないけれど、少しでも早く進みましょう」
そして。
それから遅れて、チェルシーの姿があった。
「うう、策は失敗だーーー!!」
射程内で、目的地の村に一番近い木か村の方角にある、射程内で一番遠い木に向けてムーンアローを放つと言う物であったが、何故か自分に向かってムーンアローは飛んできたではないか!
「お祭りだから、勝敗なんか関係ないよ! うん、きっとそう!!」
勤めて明るく振舞うチェルシーだったが‥‥‥‥さて、どちらにいったものやら。それがわからないのだ。
顔で笑って心で泣いて。
●平地:コボルト!!
野営中。
カルナックが集めてきた野草が干し肉と煮込まれ、良い香りを発するスープとなっていた。
乾パンを齧りながら、それを啜る。
「相当良いペースで来れたよねェ。森林組がどの程手間取ってるか判らないけどね」
楽しげにルカがそう言うと、野生のクレソンやロケットを摘まみながらリが満足げに頷く。
「ペースの割には振動も少なかった筈。大休止の後、夜明け前に出発しよう」
そんな時。
カルナックが何か見つけたらしい。
二人に視線で合図を送る‥‥‥‥‥‥‥‥コボルトだ!
その距離が、指呼の間になった瞬間カルナックの弓の弦が鳴り、矢が放たれる!
それを合図に、リのロングソードとルカのナックルが振り上げられた。そこにいたコボルトは何と!
‥‥‥‥わずかに一匹。しかも薄汚れて所々に傷を追ったコボルトだった。
気付かれていないとでも思っていたのか、コボルトは対した反応できる訳でもなくその三連撃を受けて、地面に倒れこんだ。
「覚悟!」
月光に煌くロングソードがそのコボルト目掛けて振り下ろされる、が。
間一髪のところでそれを避け、ほうほうの体で逃げ出すコボルト。このパーティにはそこまで厳しい考えをもった者が居なかったのか、追撃してとどめを刺そうとする訳でもなくその姿を見送っていた。
「一応場所を変えようか。コボルトの血臭いところで寝るのも気分悪いしな」
「仲間を連れて着ての報復もありえるし、それがいいんじゃないかな」
「んじゃ、ちゃっちゃといきますか」
焚き火を消して、三人は荷物を纏めて別の野営地へ向けて歩き出した。
●ラストスパート!
そろそろ村が見えてくる4日目の夕方。
まずそこに姿を現したのは。
‥‥‥‥‥‥‥‥。
ロット・グレナム!
土地感を無い事をリトルフライで宙に浮き、空中から眺める事で解決し、また幾つかあった難所もそれで突破。森の難点を殆ど感じる事無く突破したのであった。
本来ならばもっと圧倒的勝利となってもよかった筈なのだが、少し寝起きが悪くて余計な時間を食ってしまった事が今の時間となっている。
ブレスセンサーなど使いながらいろいろ調べて寝ていたのであるが、どうも危険な生物はいなそうな森であって、つい‥‥‥‥といったところであろうか。
「普通の依頼なら協力するべきだろうけど、こういうイベントなら単独でも問題無いな。さて、他の森の連中はともかく、平地組はどうなっているだろう」
そんな事を考えつつ、村に向かって進んでいると、後方に気配が!
「エッサ! ホイサ! エッサ! ホイサ!」
「!?」
まだようやく視認できるほどの距離であるが、平地組の姿が見えた。
表情を歪めて、ロットは足を急がせる。
「ここまで来て抜かれてたまるか!」
そんなロットの姿は当然平地組の三人にも見えていた。
「まさか、前にいるとはな」
「なぁに、追いつけるぜェ」
「急ごう!!」
急ピッチで発せられる掛け声を背に、そして村の入口には今や遅しと待ち受けていた村人達が歓声を上げてロット、そして後ろの平地組を応援する。
そして、そんな姿を少し距離をおいて森林組の三人が見つめていた。
「ああ、もう、どこかゴールするよぉ」
さすがにがっかりした声でユニがそう言うと、ジョーイはその頭をぽんっと叩いてにっこりと笑う。
「まあ、いいじゃないか。お祭りが待ってる」
「そうね、後ひと踏ん張り。エールを無事に届けましょう!」
フェルニアがそう声をあげ、無理やり納得したユニも一点を見つめる。
そう、目指すはゴール!
そして。
大歓声の嵐の中。
ゴールのテープを切ったのは‥‥‥‥やはり、ロット!!
●夏祭り開催〜♪
ようやくの思いで何とか村に辿り着いたチェルシー。
祭りの音楽の響きが風に乗って聞こえてきて、少し寂しい気分になってしまう。
「あーあ、みんな今頃楽しくやってるんだろーな」
「そうでもないぜェ、かわいこちゃん」
「えっ!?」
疲れ果てて辺りを気にしていなかったのだが、通り過ぎた後ろに立っていたのはルカだった。
「完走おめでとう」
「待ってたよー!」
フェル二アとユニが薄闇の中から現われて。
「来たか、待ちくたびれたぞ」
「まあ、いいんじゃないかな。脱落者無しでレースは終了、それでさ」
「違いないな」
「揃った所で、行こうぜ」
なんと、ロットにカルナック、リにジョーイ。つまり全員が待っていたのだ。これはチェルシーも予想の範疇には無かったようで、思わずうるっと来てしまっていた。
「み、みんなぁ。ありがとーー!」
何はともあれ全員揃って始まった夏祭り。
優勝したロットのエールは皆、争うようにして飲みまくり、あっという間に樽は空っぽになっていた。幸いな事に全員の樽で変質は見られず、それぞれ陶製のジョッキに注がれて乾杯の声が中央広場に広がっていた。
さあお祭だ! 声張り上げて
みんな仲良く 歌い踊れよ
今日の所は 面倒な事
全部忘れて 楽しくやろう
さあお祭だ! みんなで歌お!
チェルシーのメロディーが響き渡る中、祭りはさらに佳境に突入していく。
「飲み放題ってステキだねェ、もうサイコーだー」
ルカがそんな事をいいながら飲み歩いていると、ロットが一人、石垣に腰をおろして辺りを眺めつつ飲んでいるのが目に入った。
「おーい、優勝したのにそんな飲み方じゃいけないぜェ、もっとハジケよ〜!!」
「普通に飲めりゃいいよ」
「ノリ悪いなァ。のめのめー!」
なんと、ジョッキとロットの頭をつかんで、無理やりに一気に飲み干させてしまったではないか!
酔っ払い大迷惑と言った所だが、飲みきったロットはやや紅潮してきた顔でふうっと一つ大きく息を吐いて。
「畜生、ゃってくれんじゃない‥‥‥‥か、くくくっ、あはははははははは!」
突然笑い出したロットに目を丸くするが、ルカもあわせて笑い始める。
さて、カルナックは祭りの人ごみで別れてしまった平地組のルカとリを探してうろうろしていた。
「あ、リルさん! 勝負勝負〜!!」
手にもっていた二つのジョッキのうちの一つをリに差し出すが、顔面を引きつらせてリは大きく首を振る。
「うちの村には深夜を過ぎても酒を飲むと、男は淫魔に変身するという言い伝えが…」
「ハッハッハァッ、何を愉快なこといってるんだい!?」
「そんなもん、ある訳無いじゃないか、うはははははは」
何と突然現われたルカとロットがリの左右の腕をがっちりとつかんで離さない。
「さあ、勝負勝負!! 飲もう飲もうよ!!」
迫りくるカルナックに思わず声を上げるリ。
「ああ、もう、好きにしろ〜!!」
と、そんな酔態を晒してる連中は置いて、フェル二アはジョッキ片手に祭りの喧騒を楽しんでいた。
「どうせならフォルセとレニスちゃんも誘いたかったわね」
と、呟きつつさらに杯を重ねていると、両手に食べきれないほどの食べ物を持ち、さらにほっぺたが膨れ上がるほど食べているユニの姿を見つけた。
「な、なんでそんな急いで食べてるの!?」
「ふぁんかふぃんなにもらっふぁの〜」
「え?」
「なんか、皆に、貰っちゃ、って」
何故か、次から次へと貰った挙句、そんな事になってしまったようなのであるが。
フェルニアがふと横を見ると、ジョーイが隅っこのほうで一人杯を傾けている。
「何そんな隅で、飲んでるの?」
「ん? ああ、まあ楽しんでるぜ」
「楽しいって言うのはこういう顔するのっ!」
ユニがそう言って満面の笑みを浮かべるが‥‥‥‥暫くそれを見ていたジョーイだが、ぷっと吹き出した。
「な、何が可笑しいんだよおっ!」
「ぷ‥‥‥‥ぷぷっ。いや、何となくだ。悪かったな」
「悪い、こっち来て飲めー!!」
何故か4人に増えている酔っ払い軍団。連行されていくジョーイの背を見送ってフェルニアは苦笑した。
「やれやれ、だわね」
そうして、時を忘れて飲み続ける中、チェルシーのメロディが風に乗ってあたりを包み込む。
夏の一夜。
お祭りは、大成功!!