《江戸納涼夏祭》 入り込んだ悪意
|
■ショートシナリオ
担当:からた狐
対応レベル:1〜3lv
難易度:やや難
成功報酬:0 G 78 C
参加人数:8人
サポート参加人数:-人
冒険期間:08月24日〜08月31日
リプレイ公開日:2004年09月02日
|
●オープニング
残暑の季節に納涼祭。
越後屋主導で商人たちが準備を進めたこの祭に周囲の町人たちも乗っかって、屋台を始めに様々な催し物があちこちで開かれ、江戸の町は大騒ぎである。
「愉シいカ?」
ごった返す人の流れ。その中をゆったり屋台を覗いていた恐らく恋人同士であろう二人に、唐突に言葉がかけられた。
「祭ハ愉しイカ?」
訥訥とした言葉遣いは、どうも言葉を使い慣れていないようだ。
目を向ければどうやら子供らしい。頭巾を目元まで被っているので顔は分からない。が、口元でにやにやと笑う表情が何だからしくなかった。
もう一つ。その頭巾の中に何か隠しているのだろうか? 妙な具合に頭が膨れている。何か尖ったものでも入っているような?
「お祭だもの。愉しいのは当然だわ? キミはどうしたの? 迷子?」
「おい」
子供を無碍に出来ないのか。話しかけられた女はにっこりと笑って答えた。男の方は関わり合いたくないのか、ぶっきらぼうに突っ立っている。子供は、迷子、という問いに無言で頭を横に振った。そして、男をちらりと横目で見るとさらににやにやを深める。
「人、いっぱイ。遊びニ来タ。デも、つまらなイ‥‥」
「そう? でも、まだいろんな所あるし。これからだって、いろんな人がいろんな事するんだろうし‥‥」
小首を傾げながら女は告げるが、子供はぶんぶんと首を横に振る。だが、口元の笑いは変わらない。
まるで女の誠意を嗤っているような表情。さすがに女も気分を害し、鼻にシワを寄せた。
「おい。迷子じゃないんだったら行こうぜ」
「そうね。‥‥じゃあね、キミ。気をつけて遊ぶのよ」
ややぶっきらぼうに女は告げると、男と共に立ち去ろうとする。
「アソぶ? 遊ぶ? ツマらなーイ。こんなのチットもツマらない!!」
立ち去ろうとする二人に、子供は揶揄するようにきゃらきゃらと笑いかける。癇に障るような声で、愉しげに告げるのは、二人ならずとも不快さを感じる。
と、男が足を止めた。むっとした表情で振り返ると子供へと歩み寄ろうとする。
「ねぇ、もういいじゃない。迷子じゃないなら、誰かいるんでしょう? それに子供じゃない」
「だがなぁ。子供でもいい態度じゃ無いぞ。ちゃんとこう言う事はしつけておかないと‥‥」
先とは違い、女の方が男を止める。手を引き急いで立ち去ろうとする女に、男は渋り顔で立ちどまっている。
子供は、そんな二人をやはりにやにやと見ていた。
「意見、分かれテ愉しく無いネ。そういう時は‥‥殴っちまえヨ、清々するゼ!」
途端。男が不快な顔つきをすると、女を殴りつけた。
そんな行動に出られるとは思ってなかったのだろう。女は無防備なままに拳を受けて、もんどりうって倒れる。周囲の人間は、驚愕のあまり声も無いままに立ち尽くす。女は殴られた衝撃で真っ青な顔になりながら、口元を震わせて男をにらみつけた。
「な‥‥何するのよ!」
「お前がぐだぐだうるさいからだろうが! 大体、先に話しかけたのはお前だろう。何かってぇと、これ見よがしにいい格好したいだけのミエハリが!!」
「何ですってぇ!!」
さっ、と女の顔に怒りの朱が入った。男がさらに不愉快そうな顔をして女と向き合う。
後はもう言い合いだった。突然の喧嘩に慌てて周囲も止めに入るが、やがてそれが掴みあい、殴りあいの騒ぎにまで発展してしまう。
そんな中、元凶である子供はといえば、幾人かに謝るよう言われたがそんな事などきっぱりと無視し、やはりにやにや顔で広がっていく騒動を無心に楽しんでいた。
「愉しい、愉シい。祭ハ愉シイ。皆デ騒げバ、なを愉シい♪」
くつくつと笑いたてながら、足取り軽くその子供は人ごみに紛れ、消えた。
「恐らく、天邪鬼の仕業だ」
冒険者ギルドにて。冒険者を前にギルドの者が書かれたばかりの依頼書片手にそう説明する。
「普段は山岳に住む鬼だが、陽気をかぎつけて江戸に来たんだろう。強さもさる事ながら、こいつは人を不愉快にさせる事を好む」
江戸の町は祭りで人だらけ。無論、警備の者もいるのだが、ただでさえあちこちで起こる騒動に手が足りない状態。だからと言って、天邪鬼を放っておいたらどこでどんな騒ぎを起こすか分かったもんじゃない。
「で。祭を楽しんでいる時に悪いが、依頼だ。この天邪鬼を見つけて騒ぎを起こさぬように対処して欲しい」
●リプレイ本文
朝から聞こえる人のざわめき。芸人たちの奏でる笛や太鼓、屋台への呼び込み声。
越後屋主導で始まった納涼夏祭りは大当たりで、連日通りに人が溢れかえっていた。
人々の顔は好奇に満ち溢れ、子供が笑顔で走り回る。
誰もが楽しんでいるのは、一目瞭然だった。
しかし、人が多くなれば当然騒動も多くなる。警備の者も東西奔走してがんばっているが、完全に無くすのはやはり難しい模様。
加えて、それが故意に起こされていると厄介というより迷惑でしかない。
祭りの最中に出された依頼。騒ぎを起こして喜んでいる天邪鬼を見つけ出そうと、冒険者達もまた江戸の街を捜索に駆け回った。
朝の内から人の少ない時間を見計らい、志乃守乱雪(ea5557)は情報収集を行なった。
これまでに起きた天邪鬼らしい情報を仕入れて祭り会場の地図に照らし合わせてみるも、どうもその行動はバラバラ。まさしく子供が興味に引かれてあちこちを駆け回っているような印象を受けた。
「とにかく人の集まりそうな所で張り込むしかないですね」
という訳で、祭り会場に広く散る冒険者達。乱雪は催し事のある付近に当たりをつけて巡回する。幾度からしい話は聞くのだが、そこは向こうも警戒しているのか、なかなか捕まらない。
心中ヤキモキしながら、乱雪は周囲に目を配り続ける。
そして、
「はぁ、面倒クセェ。せっかくの祭りだってのに、なんでまた‥‥」
「‥‥何休んでるんですか」
催し物の天幕やらが並ぶ中、玖堂火織(ea0030)を見つけて乱雪は足を止める。
椅子にどっしりと腰掛け、浴衣美人選の絵姿を眺めていた火織は天邪鬼を探しているようには見えない。半ば呆れる乱雪に構わず、火織は大きく背伸びをしてみせる。
「ここら辺では、まだそれらしい騒ぎは見当たらないな。‥‥全く。こんな事早く終わらせたいもんだな、面倒臭いし」
「早く終わらせたいなら、さっさと探すべきでしょうに」
かったるそうに告げる火織を、乱雪は追い払うように捜索へと駆り立てる。渋々といった感じで火織は祭りの中へと消えていったが、あの様子ではその内またどこかで休んでそうだ。
一つ息を吐き、気を取り直すと乱雪は天邪鬼探しへと戻った。
道を行く祭りの人々。枡楓(ea0696)はむざさびの術で滑空しながら、その様子を上空から見下ろしていた。
空飛ぶ楓はかなり目立つ。だが、それも狙いの内。人の目が自分に向いてる中、それに目もくれずに何かしでかそうとすれば目立つに違いないという目論見であった。
天邪鬼は子供程の背丈。うっかりすると大人の背丈に紛れ込んでしまう。足を止めてこちらに目を向ける人々で通りには人だかりが出来ており、その中を見落とさぬよう注意するも、どうもらしい姿は見えない。
(「ここら辺じゃないんじゃろか」)
楓もまた焦燥を覚えつつ、空からの捜索に戻ろうとする。
むざさびの術を使うには高い所に行かねばならない。滑空時間や距離は高さに比例するので、長く飛ぼうと思えば当然高い場所を探さねばならない。それだけの場所を探すのに少々手間がかかる上、楓は高い所が苦手ときている。
多少気鬱になりながら、とにかく依頼の為祭の為、天邪鬼を見つけようと奮起して歩き出した楓。
だが、華麗に着地してしばしも行かぬ内に楓の周囲にどっと人が押し寄せてきた。
「オー、ジャパニーズマジック。スバラしいネ」
「いやぁ、見事なもんですなぁ」
辺りは催し物やら芸事だらけ。楓の行動も、どうやらその一つと間違われたようで。
「あ、いや。どうもなんじゃわ」
周囲から賞賛を受け、照れ隠しに頭を掻く楓に向けて、飛んでくるおひねりもちらほらと。
‥‥楓、臨時収入を得る。
屋台が立ち並ぶ通りにて。月詠御影(ea3107)は聞き込みをしていた。
「なぁなぁ、何か騒ぎが起きてるの知らへんかな?」
屋台で番をしている店員に御影は明るく尋ねる。
「あー、何かあちこち起きてるようだな。ま、この人の多さなら仕方ないだろうけど」
「その時、子供がどこかへ行くんは見なかった?」
「子供? さあねぇ。そこいらにいっぱいいるからねぇ」
ざっと目線を動かしたのにつられ、御影もまた周囲へと目を巡らす。特に探さずとも、子供の姿はあちこちで見られる。
(「でも、肝心のは見当たらないんやね」)
頭巾を被っているらしいが、そういう子供は少ない。にもかかわらず、噂をあまり聞かないのは祭り会場が広いからか。
「見つかりましたか?」
ぱたぱたと金魚模様の浴衣の裾を翻して、イリス・ファングオール(ea4889)が駆け寄ってくる。問いかけてきたイリスに、御影は軽く肩を竦めてお手上げの格好を取る。
「そうですか。こちらも警備の人に尋ねたりしてますけど、今一つですね。一応、何かあれば連絡くれるよう頼んではいますけど‥‥」
頬に片手をあててイリスも息をつく。
「本当に早く見つけたいね。そうでないと私らが祭りを楽しむ時間がなくなっちゃいそうだし。折角の祭りに参加しなきゃ損ってもんや」
御影の言葉に大きくイリスが頷く。
飲食店からはいい匂いが立ち込め、小物を置いている屋台にも明るい声を上げる客が群がっている。日本の祭が初めてのイリスにとってはどこもかしこも興味深いし、御影にとっては食べ物の屋台がとても気になる。
「天邪鬼はどこにいるのだろ。‥‥にしても、美味しそうな屋台がいっぱい出てるわ」
「あそこの店とか盛り上がってますね。何してるのでしょうね」
「ああ、あれはな‥‥って、その隣、珍しい果物置いてますってあるしー。うわー、どんなのあるんだろ」
「あっちは蝦蟇の薬売りなんてやってます。おもしろそうですね」
天邪鬼探しを投げる訳ではないが、ちょっと周囲に気がとられやすい二人でもあった。
「頭巾をすっぽり被った子がいたらそいつが天邪鬼だから。もし見かけたら教えてくれると嬉しいな」
「ああ、分かってるよ。折角の祭りだ。邪魔なんかされては困るしな」
目に付く警備に緋邑嵐天丸(ea0861)は声をかけて注意を促す。
道行く人にも似たような事を聞いて天邪鬼の行方を探り、騒ぎが起きたとあらば即駆けつけて周囲を探る。そういう行動を繰り返している内に、いつのまにやら本来探索していた屋台の一帯を離れ、催し物の会場が並ぶ通りへと入り込んでいた。
「おや。そっちは見つかったのか?」
そこへインシグニア・ゾーンブルグ(ea0280)が駆け寄ってくる。
「いいや。でも、目撃証言を追ってきたから、いい加減近くにいるとは思うけど」
言って、嵐天丸は周囲を見渡していると、不意にざわめきが起きた。
どうやらすぐ傍の通りで喧嘩があったらしい。大半の者がちょっと興味を引いただけですぐに祭りの雰囲気に戻っていたが、インシグニアと嵐天丸は顔を見合わせると騒ぎがあったと言う場所に直行する。
場所はすぐに分かった。どうやら祭り客同士の喧嘩の模様。肘が当たっただの態度が気に入らないだのと言いあっている者たちを駆けつけた警備が仲裁に入り、それを遠巻きに出し物の一つであるかのように見物客が取り巻いている。
「いたぞ。あそこだ」
その見物客の中に目を配らせていた二人だが、インシグニアが声を上げ一点を指し示す。
見れば子供が一人騒ぎに背を向け、人の輪から離れようとしている。頭から頭巾を被っているが、よく見ればその形はいびつで、頭の中に何かを隠しているよう。子供は楽しげにはねる足取りで、雑踏に紛れて消えようとしていた。
「回り込んで正体を暴こうか?」
刀に手を添える嵐天丸を、インシグニアが制する。
「いや、他の者を呼ぶ方が先だ。私が尾行してみるから、すまないが連絡を頼む」
「分かった」
即座に身を翻るや、嵐天丸は雑踏の中に消える。
(「さて。尾行のこつは、人混みに紛れて目標を注視せず周辺視野を使って追う事、だったな」)
行動の基本を心で反復しながら、インシグニアは天邪鬼を逃さないように追い始めた。
天邪鬼らしき子供を追い出したインシグニアだが、幾ら江戸に外国人が多いとはいえ、彼女の外見はやはり目立つ。人が少なくなればなおさらに。それで途中で合流した柊鴇輪(ea5897)と尾行を交替。鴇輪が天邪鬼を追いかける間に、インシグニアもまた他の冒険者らに連絡をつけていた。
全員が揃い、行方を追う。鴇輪が置いた目印の小石を手がかりに、一同はやがて町外れにまでたどり着いた。
「こっち‥‥」
暗い物陰に隠れて鴇輪が手招く。
子供はその後も幾人かに話しかけては騒ぎを起こしていたが、ふらりと祭りから離れ、今は橋の下で横になっていた。周囲に人は少ないがいない訳ではない。それでもちょっかいをかけないのはちょいと休憩といった所か。
また戻られて悪さをされては困りもの。逃がさぬように冒険者達は注意深く取り囲む。
「グリィイイ?」
気配に気付いたらしい子供が身を起こす。緊張して強張る子供を囲んで、冒険者らは身構えた。
「さて。これで面倒も終わりだな」
不敵に笑うと、火織がすらりと刀を抜く。掲げられた日本刀に、子供が怯えるように震えた。
「ナんの、マネだ?」
「こういうこったろ?!」
死角から嵐天丸が何とか忍び寄ると、抜いた刀で頭巾を切り裂く。相手が気付いて避けた為に真っ二つとはいかないが、裂かれて垂れた頭巾の隙間から確かに鬼の角が見えていた。
天邪鬼に間違いなかった。
「ギュッリリリイイ」
正体を見られ、天邪鬼が悔しげに歯軋りする。
言霊防止に口を塞ごうとした嵐天丸をひらりと躱し、一も二も無く天邪鬼は走り出す。
だが、天邪鬼が向かおうとした先に、インシグニアの矢が鋭く降り注ぎ、行く手を阻んだ。
天邪鬼は慌てて方向を変える。
「止まりなさい!!」
イリスがコアギュレイトを唱え、天邪鬼の動きを止めようとする。が、天邪鬼は魔法に抵抗したか、何事もなく走り去ろうとした。
「そうはいくかいっ」
御影が疾走の術ですばやく行く手に回り込む。叩き込んできた御影の拳を天邪鬼は難なく躱し、さらに別方向へと逃げようとする。
「ソこ、ドケぇ!」
「‥‥あい」
退路を阻むように立っていた鴇輪に向かい、天邪鬼が叫ぶ。鴇輪はぼそりと告げると、天邪鬼から離れるように重心を移動させた。
天邪鬼はその隙に横を通り抜けようとする。が、そのすれ違い様に鴇輪は一歩を踏み出し、天邪鬼の顔面を膝で蹴りつけていた。
「フギュリュリュリュリュー」
鼻を押さえてよろりと天邪鬼が足取りを危なくし、その動きが止まる。
「あまりちょろちょろせんで欲しいね。今度こそおねんねしておいてもらおうか」
軽く息をつくと、追いついた御影が拳を繰り出し、天邪鬼に気絶させた。
気絶した天邪鬼を楓が縄でぐるぐる巻きにする。ついでに口も塞ぐと、それで天邪鬼の簀巻きが出来上がった。
「ギュリュー!!」
身動きが満足できぬままに、目覚めた天邪鬼は抗議の声を上げて暴れている。
「で、こいつどうするんじゃ?」
「‥‥‥‥コロす?」
尋ねる楓に、鴇輪は無表情で短刀を構える。
「いいかもな。それでもうちょろちょろと逃げ回れないし悪戯も出来ない。面倒は無くなる訳だ」
火織も頷くと、特に感動もなく日本刀の刃を立てた。
「まぁ、こんな人里に出て悪さをする方が悪いのです。だから怖いお侍に真っ二つにされるんですよ」
自業自得と言わんばかりに乱雪が告げる。その言葉が終わらぬ内から、火織はすぅっとその刀を掲げて‥‥
「待った。殺してしまうのは簡単や。でもな、祭りは楽しく終わって欲しいやん」
折角の納涼祭。それを血で汚す事もあるまい。
御影が止めると、得たように二人は刃物をしまう。その傍で乱雪がくつくつと笑う。
「まぁ、これで十分怖い思いはしたでしょうし。しばらくおとなしくしてくれたら、お山に返して上げましょう」
促すように天邪鬼を見るが、天邪鬼はふんと不敵に乱雪からそっぽを向けた。
「あんまり反省しているようにも見えませんね。お祭りというのは一人で楽しむのではなく、皆で楽しむものですよ。良ければ、一緒に祭り見物でもしましょうよ」
にっこりとイリスが微笑むも、やはり天邪鬼は完全にふてくされた態度でごろりと横になる。
その態度に、冒険者の中にはちょっと拳を固めた者がいたり。
いずれにせよ、片は付いた。依頼の完了と天邪鬼の処遇を合わせて、一旦冒険者たちはギルドへと戻る。
だが。ギルドに帰り着いた冒険者達はそこで妖怪が多数接近している事を知る。江戸を守るために力を貸して欲しいとの依頼が、ギルドの長直々に発されていた。
「ったく。面倒クセェ事ばかりだな」
「屋台、残ってるやろな〜」
天邪鬼の身柄はギルドの者に任せ、冒険者達は江戸の街を再び駆ける。
心から祭りを楽しむのはまだ少し先の事になりそうだった。