【妖精王国】石版の謎

■ショートシナリオ


担当:菊池五郎

対応レベル:フリーlv

難易度:難しい

成功報酬:0 G 65 C

参加人数:8人

サポート参加人数:-人

冒険期間:08月14日〜08月19日

リプレイ公開日:2005年08月24日

●オープニング

「オクスフォード候の乱は、メレアガンス侯が捕らえられて終結したようだね‥‥しかし、まだオクスフォードの街の攻略戦や傷ついた騎士への慰問が残っているのか」
 オクスフォード候の乱の戦況は、毎日、早馬でケンブリッジにも伝えられた。その羊皮紙をクエストリガーへ貼り出すのが、生徒会長ユリア・ブライトリーフのここのところの仕事の1つだった。
 オクスフォード候がアーサー王に反旗を翻した際、王国軍への応援要請があったが、生徒会はケンブリッジの総意としてそれを断っていた。
「イギリスの危機だから、本来ならケンブリッジも各校から有志を募り、王国軍として加わるべきなのだけどさ‥‥」
 しかし、ケンブリッジではオクスフォード候の乱が勃発する少し前から行方不明者が続出したり、ディナ・シーと呼ばれる妖精が頻繁に現れたり、謎の笛の音色を操るギャリー・ジャックが現れたりと、とても有志を募る状況ではなかったのだ。
 生徒の中には、冒険者として個人的に王国軍に身を投じた者もいたが‥‥。
 アーサー王は彼女の報告を聞いてケンブリッジの事情を汲み、応援要請を取り下げた。こうして毎日のように早馬で戦況を報せてくれるのも気遣いだろう。
「オクスフォード候‥‥いや、モルゴースが貴族に宛てた檄文に、多くの貴族の足並みが揃わなかったようだけど‥‥ケンブリッジが参戦していれば、戦況はもう少し好転していたかも知れないね」
 だが、歴史に「もしも」はない。タイミングがあまりにもよすぎるのは気のせいだろうか?
 ユリアが視線を落とした先には、先日、図書館で発見された石版が静かに鎮座していた。

 図書館で発見された石版は、縦2m、横1m、厚さ20cmと大きなものだった。
 表面には文章が書かれており、教師陣が管理する中、生徒会では解読できる生徒を広く募集していた。

「図書館の書架の中から発見されたという石版‥‥興味がありますわね」
 マジカルシードのドラゴンフォームの生徒、メルキュールも生徒会の依頼に応募した1人だ。ふわふわっと雲のようにウエーブがかった見事な金髪を湛える、その人となりを一言で言い表せば“深窓の令嬢”という言葉がぴったりの少女だ。
「この一節、何かのお話みたいだね‥‥こっちは妖精の、王国。ゴクマ、ゴク‥‥っていうのかな、これ?」
 メルキュールの横にいた、ストレートの銀髪で、どこか猫科の野生動物を思わせるしなやかで活発そうな少女、リラが文章を読み始める。
「古いイギリス語に近い言葉のようですが、ところどころ暗号化されていて読みにくいですわね。それをリラが読めるとは意外でしたわ」
「メル〜、そんなに驚かなくてもいいじゃないか! 錬金術の資料を集めるには、イギリス語だって古代魔法語だって欠かせないんだよ」
 リラには錬金術の店『リラガーデン』を開店させるという夢があり、その為の努力は惜しまない性格だった。
 だが、古いイギリス語に近く、変な言い回しがあるので、資料無しでは単語を拾ってゆくのが限界だろう。
 メルとリラはこの部分の解読を割り当てられ、同じく応募してきた者達と解読作業を始めるのだった。

●今回の参加者

 ea0105 セーツィナ・サラソォーンジュ(28歳・♀・ウィザード・エルフ・ノルマン王国)
 ea4675 ミカエル・クライム(28歳・♀・ウィザード・人間・ビザンチン帝国)
 ea9520 エリス・フェールディン(34歳・♀・ウィザード・ハーフエルフ・イギリス王国)
 eb0311 マクシミリアン・リーマス(21歳・♂・神聖騎士・ハーフエルフ・イギリス王国)
 eb0602 ユルドゥズ・カーヌーン(25歳・♀・クレリック・エルフ・ビザンチン帝国)
 eb0607 タケシ・ダイワ(38歳・♂・僧侶・人間・インドゥーラ国)
 eb1422 ベアータ・レジーネス(30歳・♂・ウィザード・人間・フランク王国)
 eb2554 セラフィマ・レオーノフ(23歳・♀・ナイト・ハーフエルフ・ロシア王国)

●リプレイ本文


●生徒会の施設へGO!
 錬金術師リラとウィザードのメルキュールの依頼を受けたミカエル・クライム(ea4675)達は、クエストリガーの前に集合した。
「リラちゃん、メルちゃん、久しぶり〜」
「久しぶり〜って、この間、同じ講義受けたじゃない」
 リラに抱きつくミカエル。ミカエルとリラとメルキュールはマジカルシードの生徒であり、且つミカエルもリラも火のウィザードなので、自然と同じ講義になる事が多い。
「ミカエルさんなりの社交辞令ですよ」
「未知なる言語と触れ合うのは、賢者を目指すあたしとしては避けられない道だから、こうして遠路はるばる助っ人に来たんだよ♪」
「‥‥『ミカエルの褐色の肌と、リラの白い肌が絡まり合い混じり合う。ミカエルのたわわな胸の感触を背中に感じる度に、リラはミカエルへの禁じられた劣情を募らせていくのだった』‥‥この場合、禁じられた劣情より、禁断の想いの方が表現的に綺麗でしょうか?」
「ってそこ、何、羊皮紙にメモってるのよ!?」
 マクシミリアン・リーマス(eb0311)がリラをなだめる傍らで、セラフィマ・レオーノフ(eb2554)が挨拶代わりにリラに抱きつくミカエル達を題材に、羊皮紙へ妄想を暴走させていた。
「キミ達はそういう関係だったか‥‥いや、そういう恋愛もあるだろうし、人を好きになるのは自由だから、私は気にしないよ」
「流石ベアータさん、心が広いです。よかったら文芸部に来ませんか?」
 セラフィマの書き綴る文章を覗き込んだベアータ・レジーネス(eb1422)は、女性が羨む程に白い肌をほんのり紅色に染め、ミカエルとリラを祝福するかのように微笑を浮かべた。その台詞はどこかぎこちないのは気のせいではないだろう。
 同じフリーウィルの生徒という事もあり、ここぞとばかりに勧誘するセラフィマ。
(「やはり悪くないですね、こういう雰囲気」)
 マクシミリアン同様、セラフィマもハーフエルフだが、ここでは、ほとんどの者が彼らを仲間として、クラスメイトとして普通に接してくれる。至極当たり前の事なのだが、それがマクシミリアンには嬉しかった。
「そういえば、メルは例の彼とは、上手くいきましたかぁ?」
「え!? えぇと‥‥それが、まだ切り出せていないのですわ‥‥今度、またご相談に乗って戴こうと思っておりますの」
 セーツィナ・サラソォーンジュ(ea0105)が純粋な笑顔で、マクシミリアン達を見つめていたメルキュールに訊ねると、彼女はしょんぼりしてしまった。
「また、錬金術とは関係ない依頼を受けてしまいました」
「錬金術とはあまり関係ないかも知れませんが、石版の解読って、何やらミステリアスでドキドキしませんか?」
「ま、まぁ、調合が上手くいく前の、ドキドキした感じは似ているかも知れませんね」
 錬金術に関係ない依頼という事もあり、端から見てもとてもやる気のないエリス・フェールディン(ea9520)に、ユルドゥズ・カーヌーン(eb0602)が聞き返した。聖母に問われているかのような錯覚すら覚える端麗な顔に、エリスも思わず応えていた。
「全員揃ったようですし、ユリアさんの元へ行きましょう」
 人数を確認したタケシ・ダイワ(eb0607)が全員に声を掛けた。
 図書館で発見された石版は生徒会の施設で厳重に管理されており、生徒会の依頼を受けた者にだけ公開される仕組みになっていた。

「友人が『お手伝い出来なくて申し訳ありません』と言っていました。友人は私の代わりに死者供養へ行って戴き、私がその代理として、石版の解読のお手伝いをしに来たのです」
「ん? 冒険者は都合があるし、来られない人を期待してもしょうがないから気にしてないよ」
 生徒会の施設はマジカルシードの裏側に建てられている。2階建ての校舎になっており、敷地は大きくないが、壁全体の縁に模様が彫られた神秘性を窺える建物だ。
 生徒会の施設へ向かう道すがら、タケシとリラはそんな会話を取り交わしていた。

「これほど大きな石版が図書館に隠されていたというのは、やはり驚きですね」
 ユルドゥズは実物の石版を見て感想を述べた。なにせ、縦2m、横1m、厚さ20cmと大きなものだ。
「青い影が在処を教えてくれた石版だから、今、ケンブリッジや妖精達に起こってる“何か”を解決できる、あるいはその“原因”が分かる事が記されていると思うんだ」
 ベアータはこの石版を発見した1人だった。
「リラさんは『ゴグマゴグ』という単語を読み取ったそうですが‥‥」
「そういえば、先日請けた依頼で、その名前を聞いた憶えがありますねぇ。確か何処からともなく聞こえてくる笛の音に誘われて、着いた先が『ゴグマゴクの丘』と呼ばれる所だったとか‥‥あの時に出会った巨人と、黒い馬は何だったんでしょう?」
「ええ。僕はあの巨人とあの笛の音の正体を知りたいのです」
 マクシミリアンとセーツィナは行方不明者の捜索の依頼を受け、巨人を直に見、笛の音を聞いていた。
「石版の内容を考えるのは後にして、さぁ、ガスガス書き写しましょー!」
 セラフィマが羊皮紙と羽根ペンを片手にフリーウィルの制服の袖を捲ると、イギリス語が得意なミカエルとマクシミリアン、リラとメルが、担当部分の文字を一言一句、羊皮紙へ書き写してゆく。
 セーツィナやユルドゥズ、ベアータやタケシは写し間違えがないか、写し終わった部分から見直していった。
「屋外ではなく、屋内、しかも書物を保存する図書館に保管されていたのですよね‥‥保管状況とこの石版の劣化具合から鑑みるに、少なくとも100年単位でかなり昔に造られたものと推測できます」
 一番、イギリス語が堪能なエリスは、模写の邪魔にならない場所で石版の造られた年代を測定していた。
「今のケンブリッジができたのは10年前だそうですから、それ以前からあったという事になりますよね?」
「全く、これだから、非錬金術的な問題は厄介事が多いから嫌いです」
「エリス先生の錬金術の講義は面白いけど、やっぱり錬金術を単体で使うのは限界があると思うよ」
 疑問を投げかけるユルドゥズにエリスは肩を竦めて応えた。するとリラが異を唱えた。
「仮にも錬金術師を名乗るリラにそう言われるのは非常に残念です。錬金術は魔法などよりも優秀です。魔法にはない万能性、誰にでもできる汎用性を備えているのです」
「錬金術だけにこだわるのって、逆に錬金術の用途の幅も狭めてるんじゃないかな? 魔法と錬金術を組み合わせれば、より高度な調合ができると思うんだよ」
 エリスとリラはこの後数時間に渡り錬金術討論を行うが、ここでは割愛しておく。
 その間に書き写し終わり、エリスとリラをその場に残して、ミカエル達は図書館へと移動するのだった。

●人も噂も‥‥
「石版は必ず解読してみせます! 文芸部部長の名に賭けて!」
 石版の解読は、文芸部部長の使命に燃えてやる気満々のセラフィマがみんなを引っ張っていく形で行われた。
 ちなみにバックパックに突っ込んでおいた護身用のシルバースピアは、図書館に入館する際、受付で没収されてしまった。逆にいえば、仮に邪魔をしようとしている者がいたとしても、相手も丸腰という事になる。
 それでも念の為、マクシミリアンとベアータが定期的にデティクトライフフォースやブレスセンサーを唱え、不審者の警戒に当たった。
「言い回しに関しては、いろいろな言語の形式を当て嵌めていってみるといいかな?」
「暗号化された部分は、逆さまから読んでみるとか、先ずは単純に考えてみましょー!」
「おー! ファイヤースピリットで乗り越えるわよ♪」
 ミカエルとセラフィマが解読の基本路線を打ち立ててゆく。
 ユルドゥズがラテン語を、ベアータがゲルマン語を、タケシがヒンズー語を、場所的に考えづらいが、念の為にセーツィナがジャパン語と華国語を当て嵌めてみるが、どれも該当しなかった。
「かといって、古代魔法語らしい単語はありませんね」
 とはいえ、タケシの古代魔法語の知識では、せいぜい簡単な単語の読解しかできないので、あくまで分かる範囲内でだ。
「古代魔法語のように古い言葉じゃないけど、最近のイギリス語でもないよね」
「エリス先生が石版の造られた年代を調べましたけど、古いイギリス語の言い回しのかもしれませんね」
 現代語が堪能なミカエルの意見を聞いたセラフィマは、今のイギリス語ではないイギリス語――すなわち、古い時代のイギリス語ではないかという答えに行き着いたのだった。

 朝・昼・晩と3食、学食の食事が提供されたが、それよりも適度なところで入るセーツィナのティータイムが一番の息抜きとなった。
「‥‥アーサー王の持つエクスカリバーは、湖の姫と呼ばれる妖精が授けた聖剣とも聞きます。キャメロットで戦争が起きているこの時期に前後して、こちらで妖精関係の事件が起きているのは、何らかの関係があるんでしょうか?」
「僕もオクスフォード候の乱と同時期だというのが気になります。オクスフォード候の乱の裏には、アンデッドやデビル達が関わってると聞きました。ディナ・シー達の『妖精王国』が支配されてるという話と、何か関係あるのかもしれません」
 セーツィナが淹れたハーブティーを受け取りながら、マクシミリアンはオクスフォード候の乱に参戦してきた時の事を語った。
「確かにタイミングがよすぎるんだ。ケンブリッジは続出する行方不明者や妖精達の起こす事件の為、アーサー王に援軍を送れなかったけど‥‥逆に、オクスフォード候の乱により、ケンブリッジの事件が隠されようとしている、とも思えないか?」
「去年のケンブリッジ襲撃といい、今回の事件といい、もしかしたら石版が狙われているのかも知れません‥‥私は皆さんの知らない事を知っています」
 ケンブリッジの事件とオクスフォード候の乱、2つの事件が同時期に起こったのは偶然なのか、とベアータが疑問を投げかけると、タケシがおもむろに切り出した。
「これは、私が友人から聞いた話ですが‥‥先王ウーゼル陛下は、デビルの力を浄化する作用を持った魔法王国アトランティスがデビルの力に侵食されつつあった為、大魔法使いマーリン様の力で彼の地へ召喚され、不思議な剣でデビルの力を防いだそうです。しかしデビルの力を完全に防ぐ事が出来なかった為、マーリン様はデビルの首魁を倒す為に、アーサー王に聖杯を探させているそうです。妖精王国はアトランティスへ至る門、或いは月道のような道ではないでしょうか? そしてあの石版には、その門や道に関する手掛かりが書かれているのでは? と私は踏んでいます‥‥どうしましたか?」
 一頻り語った後、タケシは自分に冷たい視線が向けている事に気づいた。
「アトランティス? デビルの首魁? 石版以上に非錬金術的ですね」
「アトランティスの遺産は遺跡でしか見付からないけど、それと妖精の王国がどう繋がるのかなぁ?」
「確かにウーゼル王は死亡する前に謎の剣を持っていたという噂はあるけど‥‥」
「イギリスでは人前でそういう事をあまり言うべきではないでしょう」
 エリスは大袈裟に溜息を付いて肩を竦め、ミカエルはアトランティスと妖精王国の関連性に疑問を投げかけ、マクシミリアンはウーゼル王の死についての風聞を語り、ユルドゥズがその後を受け継いで諭した。
 誰にそのような噂を聞いたのかは分からないが、噂話にしても根拠が全くない、それ確かめる術もない、あきらかにデマだと分かる突飛な内容だった。王家が国民に敬愛されているイギリスでそのような事を人前で話せば、たとえ冒険者であってもいい目で見られないとユルドゥズはいいたかったのだ。
「そういえば、ケンブリッジ周辺の地理や歴史を調べましたが、10年前までは小さな田舎町だったそうです」
 話題を切り替えるユルドゥズ。エリスと妖精関連やケンブリッジの歴史関連の書物を調べていたのだ。
「こういう石版に書かれているものは、大概、その地方に伝わる伝承や古い歌などにも盛り込まれている事もある為、古い話や古い歌を調べたのだが、妖精王国やゴグマゴグに関する話はほとんどなかったな。唯一、ゴグマゴグの丘といった地名が残っている程度だが、その由来も分からないし」
「東の森やゴグマゴクの丘の付近の歴史、昔何があったのか、作為的に隠されている気がしますね」
 ベアータは昔話や歌を調べたが、妖精王国やゴグマゴグに関するものはほとんどなく、マクシミリアンは意図的に隠されているのではないかと思った。
「東の森かぁ。さっきセーツィナさんが言っていたけど、湖の姫だったら、エイミーさんが知ってそうだよね」
「エイミーって、医療棟の医師のエイミー・ストリームさん?」
「うん。エイミーさん、よく東の森へ薬草を摘みに行くそうだから、今度、聞いてみるね」
 リラが思い出したように言うと、セーツィナからハーブティーのお代わりを淹れてもらったセラフィマが聞き返した。
 エイミー・ストリームは治療棟を預かる医師だ。セラフィマやベアータといったフリーウィルの生徒は実地訓練が多い事から、お世話になる機会も多いだろう。

●ゴグマゴグの伝説
 セラフィマとセーツィナが『ゴグマゴグ』と読める単語を中心に解読を進めた結果、担当部分の解読がほぼ終了した。

『妖精の王国より南側一帯は巨人族ゴグマゴグによって支配されていた。
 巨人の領土に人間がやってきて、戦争になり、負けた巨人達は、妖精の王国に逃げ込んできた。
 時の妖精王は、手厚くもてなしたが、巨人達は回復すると乱暴を働き始めた。
 妖精王は、魔法使いグランタに命じて、巨人達を石に変えた。
 巨人達が石になった場所をゴグマゴクの丘と名づけた。
 巨人達を元に戻すアイテムは、後年グランタの墓に一緒に埋葬された。』

 そこにはゴグマゴグの伝説について書かれていた。
 ゴグマゴグとは身長3mを越える巨人で、その性格は凶暴で邪悪だという。
 ゴグマゴグの丘にあった岩は、妖精の魔法使いグランタによって封印されたゴグマゴグ達の成れの果てだったのだ。

 そして最後には不吉な一文が記されていた。
『ゴグマゴクの魔法使いは不死身だ。殺しても何度でも蘇る。』――と。