新人ゴーレム乗り育成計画(?)
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■ショートシナリオ
担当:紅白達磨
対応レベル:フリーlv
難易度:やや易
成功報酬:4
参加人数:7人
サポート参加人数:-人
冒険期間:08月18日〜08月23日
リプレイ公開日:2008年08月25日
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●オープニング
●計画発動?
「‥‥というわけでお前が責任者だ。しっかりやれよ」
首都メイディアの冒険者ギルド。先輩職員から渡されたのは一枚の書類だ。
「はい?」
新米職員ことビアンカ・フレーデルはハーブティー片手におもいっきり首を傾げた。
『ゴーレムってナンデスカ?』
ギルドの職員になって半年が過ぎた。朝が来たら起きて軽く朝食を済ませた後、両親に見送られながら職場のギルドに向かう。夕方くらいになったら同僚に挨拶をして家路につく。帰ったらご飯を食べて少しごろごろして眠って、その繰り返しだ。
目標? そんなものはない。
夢? とっくに捨てました。
結婚? ‥‥取り敢えずまだいいです。
平凡も平凡。凡人の私がギルドに就職出来たのはまぁ、僥倖といえば僥倖だ。
え、給料? 違い違う。家が近いから(笑
そんな平凡だけど結構幸せな日々を送ってきた私だが、今朝渡された書類が私の人生に波乱を起こそうとしていた。
波乱の名は『新人ゴーレム乗り育成計画』(実に長ったらしい)
バの国というのが攻めてくるという一大事が発生していて、沢山作っていたゴーレムが前線で頑張ってるらしい。本当にゴーレム増産計画というのを事前に考えていて良かった(と先輩が言っていた)。
まぁ、小難しい話は置いておいて。私もわかんないし。
ゴーレムという戦うための兵器が活躍してるが、何でも操縦者が不足しているらしい。
正確には新人の不足だ。ゴーレムは頑丈だから死んだりすることが少ないが、乗ってる人は当然怪我をする。代わりに誰かが乗らなきゃいけないのだが、その代わりがいないらしい。
要するに、この『新人ゴーレム乗り育成計画』というものは、理論云々じゃなくて実戦で役に立つゴーレム乗りを育てよう、というものらしい。
で、なぜか私がその受付と参加者の世話をしろということになってしまった。
先輩が近寄ってきから、『またいつもの説教だろう』とハーブティーを飲みながら適当に相槌を打っていたのだが、それがいけなかった。もう後の祭り。気付けばこの仕事を押し付けられていて、今に至るというわけだ。
「あ〜、どうしよ」
ゴーレム? いや知らないってそんなもん。こんなどこにでもいる庶民の私が知るわけないでしょ。かといって逃げ道はない。
これを辞退すれば、クビにするとさっき釘をさされたばかりだ。
「‥‥やりますかねぇ〜」
二三回を肩を鳴らして、凝り固まった首をマッサージ気味にぽんぽんと叩くとビアンカは書類に目を通し始めるのだった。
『新人ゴーレム乗り育成計画』の内容
募集対象
1、訓練受講者(誰でも可)
2、教官(一定水準以上の経験者のみ)
(ゴーレム乗り以外は参加不可)
訓練内容
1、ゴーレムに関する質問応答
2、起動
3、障害物歩行(木や石などで障害物を作成。2立方mの木箱を抱えたまま歩行してもらう)
4、教官との模擬戦(時間は10分。剣と盾を使用で一対一)
・場所はメイディア兵舎にある大きな広場。
・熟練ゴーレム乗りが教官として5名参加
・質問がある場合は最初の『ゴーレムに関する質問対応』で受け付けるので遠慮なく聞くこと(初歩的内容大歓迎)
●リプレイ本文
●質問と挨拶
『新人ゴーレム乗り大募集』
達筆な字が載せられた張り紙の元に集まったのは合計7名。
兵舎に集まった彼らだったが、広場での訓練が開始される前に、兵舎の建物内で新規の受付と質問対応が行われることになっていた。
通されたのは会議室。二列に並べられた人数分の椅子の後ろには、教官である五人の熟練ゴーレム乗りたちがずらりと起立している。かと思えば、7つの椅子を挟んで反対側、教官たちと反対の方には場違いな女性が書類と睨めっこしながら落ち着きのない様子を見せていた。
参加者たちが椅子に腰掛けても、女性は一向に気づく様子がなく、教官の一人の咳払いに漸く事態を察知した。
「あー、うー、えー‥‥オホンッ」
間延びした意味不明な発声後、わざとらしく咳払いをしてから、ビアンカが正面を向き直った。
「皆様ようこそいらっしゃいました。『新人ゴーレム乗り育成計画』の担当官を務めさせていただきますビアンカ・フレーデルと申します。至らないことも多々御座いましょうが、宜しくお願い致します」
伊達にギルドに務めているわけではない。最低限の挨拶や笑顔を習得済み‥‥だが、慣れていないのがばればれ。参加者たちが拍手をしてやると、「あ、ども」という感じで愛想笑いを浮かべてしまった。
「えーと、それじゃあ、自己紹介をお願いします。そちらの方から」
伊藤登志樹(eb4077)が勢いよく立ち上がり、続いてシファ・ジェンマ(ec4322)が淑やかに腰を上げた。
「伊藤だ。全力でやらせてもらうぜ」
「鎧騎士のシファ・ジェンマと申します。よろしくお願いいたします」
「クーフスと申す。実戦経験はそれなりに積んでいるが、講習生として気を引き締めて参加させてもらうつもりだ」
「ふむう、ゴーレムに騎乗するのも久方ぶりじゃのう。鎧騎士を名乗っとる以上、まんず避けては通れんもんじゃな。と言う訳でビアンカ嬢、宜しく頼むぞな〜。ワシのことは気軽に『トンちゃん』と呼んでほしいぞな」
クーフス・クディグレフ(eb7992)、トンプソン・コンテンダー(ec4986)が立ち上がってそれぞれに自己紹介を終えると、村雨紫狼(ec5159)の番だ。
「よろしく頼むぜ受付のねーちゃん! 連続でなくてもいいから、定期的に講習よろしくな」
「あ、俺も同意見だ。是非宜しく」
鎧騎士の大半は国や各領地に所属する騎士が『転職』するという形で現れるので、数自体が減少しているわけではない。尤も、冒険者の新人が最近は少なくなっているという事実があるのだが。
「うほっ、いいおとこがた〜くさんっ。ゴーレム講習会、参加してよかったわぁ〜」
異様な気配に思わずビアンカが身構えた。
「あら受付さん、ビアンカだったかしら? なに怯えてるのよ?」
そういって詰め寄っていったのは長曽我部宗近(ec5186)。気色わる‥‥もとい、独特な動きをしながら近づいた彼(彼女?)はビアンカの髪や服装をあれこれといじり出した。ぜぃぜぃ呼吸を乱すビアンカを他所に、満足そうな笑みを浮かべる長曽我部。そんな二人を眺めながら、鷹栖冴子(ec5196)が自己紹介を始めた。
「あたいは鷹栖 冴子(タカス サエコ)さ。気軽におタカさんと呼んどくれ。名前は、惚れた男にしか呼ばせない主義なのさ」
簡単な自己紹介を終えて、早速ゴーレムに関する質問対応が始まった。
「騎体には性能限界っていうものがあってですね、ええと‥‥」
「ゴーレムが自分の能力全てを反映してくれるとは限らない。操縦者の能力が10で騎体の性能限界が10の場合は問題ないが、操縦者の能力が20だった場合、騎体が操縦者の動きに反応出来ず、結局10の能力しか発揮出来ない。どんなに操縦者の能力が高くとも、性能限界が低ければ、騎体は動いてくれないというわけだ。性能の良い騎体に乗ってばかりでは不備が生じるかもしれないな」
『合っているか?』とクーフスがさり気無くフォローしてくれてビアンカがぺこりっと頭を下げる。
「ゴーレムはウィルで騎士の乗る軍事技術として開発されました。現在も戦場では騎士そのものとして扱われます。乗るのが騎士階級だからというのもありますけど。それと、メイはバに加えて恐獣による襲来も多い国です。そのせいで、対恐獣戦も念頭に置いた独自の開発が行われています」
「‥‥一応、質問な。ゴーレムを動かすのには、操縦技能さえあればいいか?」
「基礎的なことは承知しておるが‥‥わしも一つだけ。依頼で壊したゴーレムの修理費用は‥‥」
「ああ、俺も質問めちゃくちゃあるぞ。まず一つ目だけど‥‥」
予想以上の質問が出たことに、ビアンカも首を右に左に大混乱。ゴーレムに関しては素人同然。即応答は不可能なのでまとめて回答させてもらうことにした。
Q、ゴーレムを動かすのには、操縦技能さえあればいいか?
A:問題ないです。ただし、ゴーレムは操縦者の身体能力を反映しますから、操縦技術だけあっても、格闘や射撃能力がないと戦闘では役に立てません。
Q, グライダーやチャリオット、フロートシップ(空を飛ぶ方)にゴーレムシップ(海や水上用の方)は元より、人型でも何の技能が必須になる?
A:騎体に関係なく、空で行動する場合には空の操縦能力(航空)、人を乗せるような大型兵器は船や戦艦の操船や指揮技能がないとゴーレム操縦能力があっても十分には動かせません。
Q, 依頼で壊したゴーレムの修理費用は、乗っとる騎士の負担であるか? それとも、それぞれの鎧騎士の属する領主へ付けられるのか?
A:ほとんどが国の負担になりますね。たまに国ではない領主様とかの依頼がありますけど、その場合は依頼側の負担となります。皆さんの負担になるということはまずありません。
「起動の時の精神集中で、声を出したらマズいのか?(黙ってるの苦手なんだよ)」
「‥‥ええーと、シファさん宜しく」
「問題ありませんよ。ただ、制御胞内では叫んでしまうと外にも声が出てしまいますから気をつけてくださいね」
「風信器を通して別の人にも聞こえちゃいますから、奇声を上げていると別の方がびっくりするでしょうねぇ」
Q:ゴーレム同士の通信手段は?
A:ほとんどのゴーレムには風信器が設置してあり、半径500メートル内にいる騎体と会話可能です。
Q:活動限界で意識が飛ぶらしいが、前兆は自身で分かるのか?
A:段々疲労を感じてきます。マラソンとほとんど同じ感覚です。余程の体力を消費する騎体でない限り、急に意識を失うということはありません。
Q、軍功を上げれば、地球人でもゴーレムの個人所有は出来るか?
A:個人所有は現段階では難しいです。ゴーレムの製造法や時勢とも関係ありますが、将来出来るようになる可能性はあります。(莫大な費用がかかりますが)
Q、名のあるゴーレム乗りには、二つ名とかもアリ?
A:アリです。バとの戦や危険な任務で活躍すれば、相応しい称号が与えられるでしょう。希望があれば自分から名乗ってしまうのもアリ。
Q、武器はどんなものがある?
A:剣、槍、短剣、斧、それと盾がメイン。ゴーレムの指は細かい動きに対応しにくいので弓矢を扱う騎体は限られている。一部の上位騎体にはハルバートやモーニングスターもある。
Q、ゴーレムを土木作業に使用できるか?
A:可能です。国からゴーレム使用の許可が出た場合に限りますが。
Q、ゴーレム用のつるはしやスコップ、鉄球を作ろうと思えば作れるのか?
A:技術的には可能です。
「あと一番気になってんだがさ。そんなに人手不足なら、ジ・アースの連中を仕込んだ方が早くね? 何度かあいつ等と冒険に出たけど、ムチャクチャ強いじゃん。資格うんぬんなら、国から許可証でも出しゃいいんじゃねーの?」
村雨の最もらしい意見に、ビアンカは再びシファへとヘルプを求める。
「ジ・アースのほとんどの方々は適性の関係からゴーレムを操縦することが出来ないのです。操縦が出来るようになるためには、特別な訓練が必要になると聞いたことがあります」
「ゴーレムを平和利用することは出来ないのかい。確かに今は非常時なんだろうけど、四六時中が臨戦態勢って事もないだろ? 戦争で領土だって荒れちまう、住んでる家だって壊される。そんときにゴーレムで廃屋を解体したり、建築物資を搬入したりさ」
「えっとですね‥‥救助や運搬でゴーレムが使われることは既に一部では行われています。ただ、ゴーレムの稼働時間が1〜2時間なので遠距離運搬には役に立ちませんから、現地という範囲で活動が為されています。‥‥ぶっちゃけた話、ゴーレムを使うより馬とか人力の方が手っ取り早いです。ゴーレムだと運んだり、搭乗者が必要になったりと色々面倒なので」
●起動
質問対応が終了し、いよいよ広場で訓練の第一段階である起動が開始された。
跪く七騎のモナルコスに参加者たちが次々と乗り込んでいく。
「あらよっ‥‥と!」
伊藤のモナルコスは難なく起動に成功する。クーフスも問題はなく起動して他の者たちを待つばかり。
『精神を落ち着けてください。緊張しなければ絶対に起動出来ますから』
教官役のシファ騎がまだ起動していない者たちの前で声をかけていく。
「だいぶゴーレムに乗っとらんからの。上手くいくかのォ‥‥」
制御胞の中に設置された操縦席について、トンプソンが緊張した顔つきで精神を集中させると、数十秒後騎体がゆっくりと立ち上がった。
『うむ、成功じゃの』
「ん〜、背中にクレーンとかさ。ハンマーやウインチも付けたいねぇ」
一人搭乗する前に、モナスコスを眺めている鷹栖が眩しそうに目を細めた。ゴーレムを建築事業に平和利用にと考える彼女にとって、これはただの兵器ではない。人々の希望なのだ。
『鷹栖、ぼさっとするな。後はお前だけだぞ』
「ああ、わかってるよ。そう急かしなさんな」
教官の一人に促されて、鷹栖がハッチを開くと制御胞の中に身を入れた。
内部に設置された操縦席に腰を下ろし、すぐさま起動体勢を整える。
『‥‥おっとっと、ふぅ、成功かね』
鷹栖の方も時間はかかったものの、起動に成功した。
モナルコス程度ならば、起動に失敗することはまずほとんどない。適性のない者たちではさすがに不可能だが、オルトロス以上の騎体でない限り、問題は起こらないだろう。
●障害物歩行
『次、村雨!』
「了〜解」
伊藤、シファ、クーフスの三人が余裕綽々で障害を越えていくのを眺めながら、村雨がゴーレムの体勢を起こした。
(しっかしレバーもモニターも何にもないんだもんなぁ)
意思を伝えるだけで騎体は動き出す。天界出身の彼から言わせれば、不思議なことこの上ない。
「あれ?」
木箱を両側から掴み、持ち上げたつもりだったが、十分な力がこもっていなかったのか、木箱だけが地面に落ちてしまった。再び挑戦するが、次は逆に力を入れすぎて潰してしまう。
『力を入れすぎだ、荷物を壊すつもりか!』
『いや、そんなつもりじゃ‥‥』
『次は力を抜きすぎだ! ‥‥鷹栖、騎体が傾いているぞ』
『そんなこと言ってもさ、‥‥っお、お!?』
木箱の重さに傾き、足場に敷かれた岩に足を取られた騎体をシファがぎりぎりのところで捕まえた。
『大丈夫ですか?』
『悪いねぇ。どうも上手くいかないさね』
トンプソンと長曽我部も障害物歩行には苦労していた。木箱を抱えたまま、石や木やらで作られた障害物を越えていく訓練だが、予想以上に難しい。
伊藤たちを見た時は何の違和感も持たなかったが、あんなに複雑なものを運ぶのは中々の高等技術。ゴーレムの指は人間のような細かい動きに対応出来るように作られてはいない。木箱を運ぶのでもそれ相応の操縦技術が必要となる。
その事を実感せざるを得ない訓練内容であった。
●模擬戦
訓練の最終段階は訓練生と教官、一対一の模擬戦。
教官相手に剣を振るっていくトンプソン。斬れないよう刃は潰してあるが、相当の重さを誇るゴーレムの大剣だ。格闘に優れるその剣捌きは盾を構える相手の右腕を確実に痺れさせていく。
『甘いっ!』
『うおっ!?』
大振りになって生まれた隙に、教官騎の蹴りがトンプソン騎の胴体を吹き飛ばした。
『何も武器だけが戦う方法ではないぞ。その気になれば拳でも敵の装甲を破壊することも出来る。肝に銘じておけ』
『‥‥ううーむ』
「やっぱり強いわねぇ。あの教官さん、ん〜〜♪」
なぜか熱い視線を送る長曽我部の傍らでは、鷹栖がシファの用意してくれた特製ドリンクで喉を潤していた。
二人は既に教官との模擬戦を終了している。トンプソンと同じ教官との模擬戦となったのだが、結果は敗北。だが、それも当然のことであり、悔やむことではない。ゴーレム搭乗の経験が圧倒的に不足しているからこそ、この訓練に参加している。これから腕を磨いていけばよい。それだけのことだ。
『だぁ〜‥‥参った』
『あ、ありがとうございました』
シファと伊藤の対決はシファの勝利で幕を閉じた。攻撃をわざと身体で受け止めることで威力を殺し、フェイントアタックによってダメージを蓄積させていく攻撃方法はゴーレムを熟知した彼女だからこそ出来る技だ。
シファも楽な勝利ではない。実戦さながらの気迫で望んだ伊藤は手強く、簡単に勝たせてもらえる相手ではなかった。もう一度やれば、勝敗は分からない。
ガァァァァンッ!!
『ま、参った‥‥』
地面に転がったのは教官の剣。落としたのはクーフスの拳だ。
これで倒したのは二人目。三人目の教官を相手にクーフスが模擬戦を開始する。
さすがは豊富な実戦経験を持つクーフスだ。既に模擬戦開始から30分が経過したが、いまだに疲れを見せる気配がない。
「お〜すげぇな〜」
栄養ドリンクを片手に騎体から降りていた伊藤だったが、再び制御胞の中へ戻った。
『俺も負けていられねぇな、シファ、もう一回勝負しろ!』
『畏まりました』
再び広場に剣戟が響いていく。それが刺激されたのか、休んでいた者たちも制御胞の中に入っていった。
伊藤、シファ、クーフスたちは互いに様々な技を出し合い己の技量を高めていった。ゴーレムの動きは人間のそれを反映する。いかに相手を崩すか、それは人間同士の戦いとほとんど同じと言える。唯一の違いといえば、ゴーレムの一撃は岩をも砕く威力を持つ。そしてそれはゴーレムの装甲を破壊することさえも容易とする。ゴーレム同士の戦いにおいては、どうやって先に有効打を与えるか。それが大きな比重を占めることになるだろう。
かくして訓練は無事に終了する。
様々なことを学び、兵舎を去ろうとする七人に告げられたのは、山岳地帯での訓練が正式に採用されたという知らせ。
次の訓練に参加するかは、彼ら次第だ。