【命のバトン】誇りと栄誉の眠る地

■ショートシナリオ


担当:久条巧

対応レベル:8〜14lv

難易度:難しい

成功報酬:5

参加人数:6人

サポート参加人数:3人

冒険期間:11月28日〜12月08日

リプレイ公開日:2005年12月06日

●オープニング

──事件の冒頭
 いつも笑顔を絶やさなかった。
 暗殺者として育てられていた少女。
 いつしか彼女は、冒険者達によってその命を助けられた。
 大勢の人々が、彼女を助ける為に奔走した。
 ノルマンは、少女に対して極刑を突きつけたが、多くの人々が、少女に一抹の希望を見出した。

♪〜
 忘れないで。貴方は独りぼっちじゃない
 こんなに大勢の、貴方を思っていてくれる人がいることを
 涙をそっとぬぐって
 さあ、一緒に歩きましょう

 忘れないで。あの時の言葉を
 私達は、いつでも貴方と共にいることを
 涙をそっとぬぐって
 さあ、一緒に歩きましょう〜

 思い出して。
 楽しかった日々。
 思い出して。
 あの時のぬくもり。
 どう? 全てが、貴方の思い出。
 どう? 全てが、貴方の宝物。

♪〜

 ノルマンの町の中を、歌のバトンが駆け巡った。
 その思いは、少女を助けた。
 そして。
 少女の思いは命のバトンとなり、大勢の人々の元に届いているのだろうか。


 ゴメンネ、オネエチャン・・・・


●マクシミリアン自治区地下闘技最下層
 其の場には、一人の女性が横たわっている。
 遥か昔。
 その女性はシルバーホークのとある組織で幹部をしていた女性。
 ある冒険者達との戦いの中、女性はある男性と恋に落ちた。

──ドクン・・・・

 魂が削られていく。
 命の灯火が、今にも尽きかけている。

──ドクン・・・・

 傍らに置かれている一つのオーブ。
 その女性の魂を吸収し、それは明るく輝いている。

──ドクン・・・・

 まもなくその女性は死ぬであろう。
 その命と引き換えに、このノルマンを破壊するであろう巨大魔法陣が発動する。


「・・・・ここが一番早かったか・・・・」
 そう呟くと、悪鬼はゆっくりと立上がる。
 ゴキゴキッと肩を鳴らし、ゆっくりと地上へと続いている隠し通路を昇っていく。
「そろそろだな・・・・楽しいパーティーといこうか!!」

●今回の参加者

 ea0907 ニルナ・ヒュッケバイン(34歳・♀・神聖騎士・人間・神聖ローマ帝国)
 ea1322 とれすいくす 虎真(28歳・♂・浪人・人間・ジャパン)
 ea5817 カタリナ・ブルームハルト(33歳・♀・ナイト・人間・ノルマン王国)
 ea6536 リスター・ストーム(40歳・♂・レンジャー・人間・ノルマン王国)
 eb0010 飛 天龍(26歳・♂・武道家・シフール・華仙教大国)
 eb0933 スターリナ・ジューコフ(32歳・♀・ウィザード・エルフ・ロシア王国)

●サポート参加者

ルミリア・ザナックス(ea5298)/ 七神 蒼汰(ea7244)/ フィニィ・フォルテン(ea9114

●リプレイ本文

●時差1日の崩壊
──11月28日・酒場マスカレード
 第一陣はいまだ戻らず、ロイ教授の研究室では破滅の魔法陣についての成果は見出せず。
 スターリナもまた、ガイヴァー卿の元を訪ねてみたが、今はドレスタットに居るらしく、逢う事は出来なかった。
 そして一行は、さらなる情報を求めて酒場マスカレードに到着したが。
「マスターはいないのですか」
「ええ。リチャードさんやエドワードさん、それにピエールさん達も別件で出かけてしまいまして・・・・今は私がここを預かっています」
 そう告げるのは情報屋のミストルディン。
 そしてミストルディンはカタリナ・ブルームハルト(ea5817)の目の前にゴトッと一振りの剣を差し出す。
「紋章剣、必要なのでしょう?」
「うん。話が早い、助かるよ・・・・確かに預かったからねっ」
 そのまま腰に紋章剣を帯びると、そのまま椅子に座って情報収集開始。
「さて・・・・本題に入らせて貰う。シルバーアイの遺産と、それを解析する事の出来る者を教えて欲しい。それに悪鬼、遺産解析者についても」
 そう説明すると、聞いていたリスター・ストーム(ea6536)はその場に崩れた。
「贄にされた人間を無事に助け出す方法を教えてくれ! 可能性があるなら何だっていいんだ・・・・頼む」
「シルバーアイの遺産は、その孫が遊び金欲しさに売り払ってしまって・・・・その恋人が全て買い集めたそうです。今はその女性が『もしも必要なときにこれを使ってあげてください』って、実は・・・・」
──ゴソッ
「ここにありますが・・・・」
 そう告げつつ、二つのラージザックを取り出すミストルディン。
「成る程ねぇ・・・・シルバーアイの孫、つまりピエールに取って必要なときが来るだろうと、恋人のカトリーヌが買い集めたのですか。実にけなげな女性っすね〜」
 とれすいくす虎真(ea1322)が感涙しつつそう告げる。
「あら、随分と御存知で・・・・」
「へっ!?」
 虎真、正解。
 そして驚いているのはボケた積りの虎真だったり。
 そして一行は、シルバーアイの残した文献やガラクタの類を調べ始める。
 持っていきたいところであるが、それは出来ないとのミストルディンの話の為、止む無く一行は時間一杯までここでそれらを調べることにした。
「悪魔の住まう地の魔法陣と・・・・えっと・・・・」
 難解な文字、それらの中に必ず何かが隠されていると踏んだ一行。
「・・・・オーブの破壊が魔法陣の停止。その他の方法としては、贄からの魂の供給停止ですか・・・・」
 一部の解読により、スターリナ・ジューコフ(eb0933)がもたらした結論。
「他には方法はないのかっ!!」
「オーブと贄は一度発動すると、その繋がりを断つことは出来ない・・・・魔法陣からオーブを外しても、贄が存在する限り、魔法陣はオーブによって再び形成される・・・・と記されています・・・・」
 つまり絶望。
 贄とオーブの魂の繋がりを、何等かの方法で断つことが出来ない限りは無理であろう。
「・・・・可能性、一つだけ・・・・」
 スターリナがそこまでの文献を見て、何かに気がつく。
「そそそそそそそそ、そんな事が?」
 動揺するリスターをよそに、スターリナはそれら文献に記されていたある『実験報告』に視線を走らせる。
 そこの文字を自身で解析した結果。
 スターリナはミストルディンに何かを耳打ちする。
 そして10分後、ミストルディンは一つの袋を持ってくると、それをスターリナに差し出した。
「頼まれた品だよ。お代は生きてかえってきてから出構わないから・・・・」
「助かります。リスターさん、最悪の事態は覚悟していますわね?」
 そのスターリナの言葉に、リスターは静かに肯く。
「破滅の魔法陣・・・・その本質はカルネアデスの板か・・・・嫌な感じだな・・・・」
 そして、静かにそう呟く飛天龍(eb0010)であった。


●ノルマン江戸村〜巫女巫女ファイトにまだ早い〜
──江戸村
 ドドドドドドドトッッッッッッッ
 一行が村に到着した直後、天龍は目前から走ってくるわんドシ君に向かって突然ダッシュ!!
 そしてわんドシ君もまたダッシュすると、お互いすれ違い様に一撃を叩き込む!!
──ガシィィィィィィィィィィィッ
「ふっ・・・・この『南方不敗マスターノルマン』の異名を持つボクに一撃を叩き込むとは、たいしたものだワン!!」
 おおっと、わんドシ君の褌が破れているっ。
 だが、天龍もまた、その顔面に巨大な肉球マークが叩き込まれていた。
「五分五分か・・・・」
「腕が上がっているワン」
 そんな二人のやり取りはとりあえず置いておくとして。
 ニルナを始めとする一行は、早速村の中に散ると情報収集を開始した。

──ニルナ・ヒュッケバイン(ea0907)
 ノルマン神社に向かい、徳河葵嬢と再開。
 だが、それらしい有効な情報を入手することは出来ず。
「・・・・本当に、ここにはもっと・・・・別な理由で来たかったですね」
 うむ、残念。

──虎真
 場所は宮村剣術道場。
 静かに正面で構える師匠・宮村武蔵をじっと見据える虎真。
 出発前に、虎真はミヤムゥに遺書を届けに向かった。
 そしてミヤムゥはそれを受け取ると、そのまま虎真と共に道場へと向かったのである。
「1度しか打ち込めないから・・・・それで全てを理解しなさいよっ!!」
 そう告げると同時に、ミヤムゥは神速を越えた速さで虎真に向かって無限とも思える突きを叩き込む。
 それは虎真には命中しない。細心の注意と集中力で直撃は免れるように打ち込んだのである。
 そして全てを打ち終えると、ミヤムゥは其の場にひざまづく。
「師匠っ!!」
「ハアハアハアハア・・・・流石に参るわ。一刀叩き終えると、もう身体が動かないわよ・・・・見た?」
「確かに。宮村式突術・五月雨。確かに見届けだっすよっ!!」
 その虎真の言葉に、ミヤムゥは満足。
「いい、この技はそう何度も使えないわ。打つ事で、自身の剣士としての生命を縮めるから・・・・使うのなら、覚悟を決めなさいよっ」
 その言葉を胸に刻むと。虎真は静かに道場を後にした。

──カタリナ
「いや・・・・えっと・・・・ええええええええ」
 そこはちょっと離れた所にある、松五郎とゆかいな動物王国。
 カタリナは松五郎に頼みこんで、フィールドドラゴンを借りようとしたのであるが。
「そう・・・・どうしても僕と一緒に行くんだねっ!!」
 カタリナの正面には、なつかしい顔があった。
 その名を『漆黒のシップ』。
 わずかの間ではあるが、カタリナが乗り、いくつものレースを駆けていた良きパートナーである。
「フィールドドラゴンをかしても構いませんが、どうしますか?」
 そう問い掛ける松五郎に対して、カタリナは『漆黒のシップ』に問い掛けた。
「僕は戦う為に君に乗る。君は僕と一緒に戦えるの?」
 そう問い掛けたとき、『漆黒のシップ』が静かに肯いたように感じた。
「よっし、松五郎さん、『漆黒のシップ』を借りますっ」
 そして一路江戸村にUターン。

──リスター
 遠くから見えるのは普通の夫婦。
 但し、そこが彼の愛した女性・蛮ちゃんの実家であり、夫婦が彼女の両親である事を、リスターは良く知っていた。
「やっぱり元気が無いか・・・・帰りに挨拶に来よう・・・・その時俺はこの人達に、娘の恋人としてか娘を殺した男としてか、どちらで会えるんだろうな・・・・」
 そう呟くと、リスターは静かに其の場を離れた。


●マクシミリアン自治区
──地下闘技場へ、そして件の魔法陣へ・・・・
 いくつもの戦い。
 果てしなく続く迷宮。
 そして幾人もの屈強たるグラップラー。
 そんな彼等を何とか撃破し、一行はいよいよ最後の階層、広大な魔法陣の配置されているエリアへとたどり着いた。
 巨大な魔法陣の中央には、静かに輝くオーブと、その横で眠っている大丹羽蛮の姿があった。
 そして一行と蛮との間に静かに立っている男。
「ほう。誰がここにたどり着くかと思ったが、虎真、貴様がきたか・・・・」
 そう告げつつ、ゆっくりと腰を低くして構えを取る悪鬼。
「そうだ、来たともさっ!! 誰が呼んだか、ひょっとこ仮面! たった一つの体を捨てず、世のため人のため悪の野望を叩いて潰す! ひょっとこ仮面がやらねば誰がやる? この仮面を恐れぬのならかかって来いや、あほんだらぁぁぁ!!」
 ちなみにこの前口上の前に、既に全員で一斉に襲撃をしたのであるが。
 有効打となったのは虎真の撃ったソニックブームのみ。
「その勇気に免じて・・・・本気で相手をしよう」
 スーーーーッと息を吸うと、それをゆっくりと吐く悪鬼。
 全身の筋肉がやがて膨れあがり、悪鬼の身体がさらに筋肉質になっていく。
「こんな魔法陣使ったらそっちも無傷ですまないと思うんだけどなぁ、通してくれない?」
 そう話し掛けたのはカタリナだが。
「ああ、俺は別に気にはしていないな。所詮、この魔法陣だって、お前たちのような手練れと戦う為の場を作る手段に過ぎず。発動直前になったら、贄を殺して止める予定だったしなぁ・・・・」
「貴様、今なっつったぁ?」
 その言葉に、リスターが切れる直前。
「リスター、落ち着いて。冷静にならないと彼女は助けられないわ・・・・」
 だが、それをスターリナが制する。
「黒妖・・・・私に力を頂戴、ここで負けたら・・・・数多くの幸せが奪われてしまう・・・・」
 そう祈りを唱えると、ニルナは悪鬼に向かってホーリーを発動!!
──バジィィィィッ
 聖なる光が悪鬼の肉体を焼く。
「ほぅ・・・・いい選択だな・・・・」
 だが、悪鬼はまるで『そよ風』にでもふかれたかのように、ニヤリと笑う。
 そしてその直後、別の方角から天龍が静かに身構える。
「俺が相手しよう・・・・」
 そう告げると、天龍は素早く悪鬼との間合を詰める。
 そして素早く連撃を繰り出すが、それらは悪鬼にかすりすらしない。
「素早さだけか・・・・ならばっ」
 一気に悪鬼が間合を詰める。
 それにあわせて、天龍もまた間合を離す。
 そして天龍は、悪鬼をそのままあるポイントに引っ張りだすと、フェイントで悪鬼の突撃をギリギリで躱わす。
 そのまま前のめりになった悪鬼が体勢を整える為に一歩踏み出した瞬間!!
──バジバジバジバジバジバジバハジッ
 悪鬼の全身を電撃が走る。
 スターリナが予め発動させたライトニングトラップである。
 さらに!!
「うおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ」
 絶叫をあげつつ悪鬼に向かって走っていくリスター。
「また貴様か・・・・」
 ゆっくりと立ち上がり、そのままリスターに向かって拳を叩き込む悪鬼だが。
──バフッ
 リスターに拳が直撃した瞬間、リスターの姿が灰のように散った。
「アッシュエージェンシーだとっ!!」
 そして灰の向うから、リスターオリジナルが駆け込むと、悪鬼に向かってスタンアタック!!
──ドゴォォォォォォォォォォォッ
「これでもまだいけるのかよっ!!」
 その刹那、悪鬼の意識がふっと消える。
 そのまま大地に崩れていくが、すぐに意識を取り戻すと、目の前のリスターの脚を掴む。
「あの時のヘタレとは比較にならないな・・・・」
 そう告げると、そのまま立ち上がりリスターを放り投げる。
「まだまだぁぁぁぁぁぁぁ」
 そしてカタリナが紋章剣を発動!!
──ヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
 素早く切りかかるが、悪鬼はそれらを全て見切る。
「剣士か。いい腕だが、ダースとやったときとは比較に為らぬ。稚技にも等しいな・・・・」
 それだけを告げると、悪鬼はゆっくりと後に下がる。
 そして贄である蛮の横に回りこむと、そのままさらに後に下がる。
──キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィイン
 やがてオーブの輝きが最高に達する。
「連鎖が発動したか。さて。どうやらここまでだな・・・・」
 そう告げたと同時に、悪鬼がオーブに向かって身構える。
「待ってくださいっ!!」
 それはスターリナ。
「このままだと全滅。それとも、何か策でも?」
 悪鬼のその問いに、スターリナが肯く。
「リスターさん。蛮さんは大切な人ですよね? それが例え、永遠に続く苦痛と引き換えでも・・・・助けたいですよね?」
 その言葉に、リスターは肯く。
「俺はどうなってもいい!! 彼女を助けてくれ・・・・」
 そう告げとき、スターリナは懐から袋を取りだす。
 ミストルディンから預かった切り札。
 その中から一枚のスクロールを取り出すと、やっくりとそれに目を走らせる
──ビシッ・・・・
 やがて、目の前のオーブが徐々に石化を始める。
「オーブの動きを止める方法。それはオーブの石化。けれど、それは同時に、贄の魂をも石化します。そして魂との繋がりが跡絶えた肉体は、徐々に腐敗を開始します・・・・けれど」
 さらにスターリナは、蛮の肉体をも石化させた。
「まだ肉体に魂が残っているならば。意識は戻らないまま、肉体は永遠に眠りつづけます・・・・。オーブと魂を分断する方法が見つかるまで、オーブと贄である蛮さんの時間を止める。これが、シルバーアイの残した文献に記されていた方法です・・・・」
 だが。
 これで蛮とリスターは、二人で同じ時間を過ごす事が出来なくなった。
 少なくとも、蛮を救う方法か見つかるまでは・・・・。
「ふぅ。とんだ茶番だったな・・・・さて、俺はそろそろ失礼する」
 悪鬼が一行にそう告げる。
「待て、まだ決着は着いていないっ!!」 
 ニルナがそう叫ぶと同時に、虎真もゆっくりと身構えた。
「まだやるのか?」
 そう悪鬼が呟いた瞬間。
 虎真の姿が消え、そして悪鬼の後方に姿を現わした。
──ガダッ・・・・
 そのまま前方に崩れ堕ちる虎真と、一瞬で全身を切り裂かれた悪鬼。
「宮村式突術最終奥義・・・・五月雨っす・・・・」
 そのまま虎真は其の場に崩れると、意識を失いつつあった。
「ふん・・・・いい腕だな・・・・まあ、いつかまた、お前と戦う日を愉しみに待つとしよう・・・・」
 ヒラヒラと手を振りつつ、悪鬼がゆっくりと立ち去る。


●そして
 一行はノルマン江戸村へと戻る。
 石化した蛮ちゃんとオーブを手に、村へと戻る一行。
「必ず蛮さんを元に戻す方法を探してみせます・・・・」
 リスターは両親にそう告げると、一行と共にパリへと戻る。
 その道中。
「ふむ・・・・そんな事があったのか・・・・」
 途中、パリヘと戻るミハイル教授と偶然合流した一行。
 ちなみにミハイル教授、プロスト領中央へと向かおうとしたらしいが、既にノルマンの精鋭騎士団により街道は全面封鎖されていた為、やむを得ずパリへと戻る事となったらしい。
「教授、蛮さんを元に戻す方法はないのでしょうか・・・・」
 スターリナの問いに、ミハイルは静かに肯く。
「ワシの時間が許す限りは手伝おう・・・・」
 かくして、マクシミリアン自治区での魔法陣の発動は、完全発動直前で冒険者の手によって止められた・・・・。

〜Fin