【春だ一番】噂のメイド冒険者!!
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■ショートシナリオ
担当:久条巧
対応レベル:11〜lv
難易度:普通
成功報酬:9 G 32 C
参加人数:6人
サポート参加人数:-人
冒険期間:04月18日〜04月27日
リプレイ公開日:2007年04月26日
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●オープニング
──事件の冒頭
ノルマン南方、シャルトル地方。
ノルマン江戸村より1日の場所にある小さな領地。
そこの領主が息を引き取った・・・・。
領主を告ぐのは、第一継承権を持つ娘一人と、第二継承権を持つ、領主の叔父のいずれか。
領主は息を引き取る際、次の領主を指名することなく、安らかに眠った。
ただ一言、娘を護って欲しいと・・・・。
領主に仕えていた執事と側近、そして騎士たちは、娘が領主として宣誓する日が来るまで、なんとしても『叔父』の手から護る必要が有った。
だが、風の噂に、その叔父が『華仙教大国からやってきた暗殺集団』に、娘の暗殺を命じていたという話を聞いた・・・・。
それゆえ、なんとしても娘を護る必要があったのだが、ここで一つの問題が発生した。
前領主、金と権力はあっても人を見る目がない。
その為か、領地に使える騎士たちの実力も今ひとつ。
このままでは確実に娘は狙われ、殺される。
「では、冒険者を雇って、彼等に内密にお嬢様をガードして戴いたら?」
そう告げるのは、旅の吟遊詩人エモン・クジョー。
ということで、側近達は、最後の手を使うこととなった。
●ということで、冒険者ギルド
「はい、ご無沙汰していました。貴方の心の受付嬢、エムイ・ウィンズです!!」
──スパーーーーン
「突然なにを訳の判らない事を・・・・ほら、仕事仕事・・・・」
緑のサンダルでエムイの後頭部をしばき倒し、ニア・ウィンズは自分の席に戻る。
「腕の立つ女性冒険者を数名。我等が次期領主の護衛として雇いたい」
側近の一人が受付嬢のエムイにそう告げると、金貨の詰まった袋を差し出す。
「えーっと、女性限定でいすか?」
「ええ。時期領主は女性ゆえ、そして命を狙っているものに怪しまれないよう、普段は『メイド』の姿で使えてもらいますので・・・・」
そう告げる側近。
「えーっと、メイド服の似合う男性冒険者でもかまわないのでは?」
──ブッ!!
「あ、い、いや・・・・しかし・・・・」
そのまま思考する側近。
そして何かに気が付いて、もう一度申請。
「では。腕の立つ冒険者を数名、我等が次期領主の護衛として雇います。目立たぬよう、こちらで制服を貸与しますので・・・・というのでは?」
そのまま依頼書を作成し、掲示板に張付けた。
●リプレイ本文
●爆乳登場!!
──シャルトル・とある領地にて
「・・・・ここが依頼場所か・・・・」
領主の舘の前で、カンター・フスク(ea5283)が静かにそう呟く。
側にはラテリカ・ラートベル(ea1641)がぴったりと付いている。
「はわー。一体どんな領主さんでしょうね」
そう告げつつ、にこやかにカンターの顔を見つめるラテ。
「えへ☆」
そのままカンターの腕にしがみつくと、二人はゆっくりと入り口に向かって歩き出す。
──その後方10m
「あの二人には、近づけない何かを感じる・・・・」
リュリュ・アルビレオ(ea4167)がそう呟くと、その横で困った顔をしているジラルティーデ・ガブリエ(ea3692)、パトゥーシャ・ジルフィアード(eb5528)の2名が立っていた。
「あ、あの二人は・・・・」
ぼそっと呟くジラルティーデ。
「いつものことらしいけれど・・・・」
さらにボソッと呟くパトゥーシャ・ジルフィアード(eb5528)。
そんなこんなで、一行は舘の居間に案内され、まずは領主と執事にご対面。
──ボヨーン!!
スレンダーな体格に相応しくない胸。
そしてちょっぴり童顔な領主の『レミー・マルティン』がにっこりと微笑んで挨拶。
「ようこそいらっしゃいました。それではさっそくですがよろしく御願いします」
その言葉の後、執事が皆の前に出る。
「それではこちらへ。皆さんのお部屋と制服を・・・・」
そのままメイド達の住まう区画に向かい、女生と男性二つの部屋が割り当てられた。
「頼みがある・・・・」
メイド服を手にしたジラルティーデが執事に話し掛けた。
「何か?」
「流行の執事ではダメかな?」
ああっ、無駄な抵抗!!
「はい。皆さんはメイドですので」
その一言で、無情にもメイド服に着替えて化粧を始めるジラルティーデ。
「あの・・・・どちらへ?」
既に着替えの終ったカンターに、さらに執事が突っ込み。
「ボクの大切な人の着替えを手伝ってあげようと・・・・」
「女性の部屋は男子禁制!! 幾らメイドといえども、それは護って貰います!!」
おっと、意外と厳しい。
「ふう、了解。依頼期間は素直に従う」
この辺りの割り切りが、冒険者ならでは。
(でも、メイド服のラテ・・・・)
──ホワワーーーーン♪〜
カンターがいけない妄想から戻るまで、少々お待ちください♪〜
●ということで、任務開始
──舘内・執務室
メイドA班のリュリュとパトゥーシャの二人が執務室でお嬢様の警護、B班は舘内部の巡回中。
「お嬢様、ハーブティーは如何ですか?」
丁寧な物腰でそう告げるリュリュと、その後で既にティータイムの準備をしているパトゥーシャ。
「ありがとう。いただきますわ・・・・」
机から離れてテーブルに付くと、お嬢様がティータイムに突入。
他愛ない会話に花が咲き、じつにいい感じである。
「それでね。レットショルダァっていうのは、伝説のウェイトレスでね・・・・」
こらリュリュ。なんの話に花を咲かせている!!
──その頃の巡回チーム
「ご苦労様です」
廊下ですれ違うパーラーメイドに頭を下げるカンター達。
この屋敷には一体どれぐらいのメイドが住んでいるんだろうという疑問はさておいて。
「今のメイドも可愛かったけれど、ラテが最高だよ・・・・」
「んー、えへへ。カンターさんも最高です・・・・」
ああっ、この二人はなんでこんなところでラヴラヴしているかなぁぁ。
「・・・・今の所、怪しいメイドはなしと・・・・この俺のメイドセンサーには、なにも反応はないな・・・・」
冷たい視線を送りつつ、二人にそう告げるジラルティーデ。
「あ、さっきのパーラーメイドの一人、見た顔では無いな」
「あれも確認した。昨日づけで入った奴だ」
カンターもなかなか鋭い。
さらにジラルティーデがそう捕捉し、3名はそのまま巡回を続けた。
●さらに別の日
──巡回
「ふぅ・・・・お掃除お掃除と・・・・」
廊下の掃除をしているリュリュとパトゥーシャ。
室内ではラテリカ達が警備中。
「ご苦労様です」
二人のメイドがティーセットを持ってくる。
「ご苦労様です。ここからは私達が」
そう告げて、パトゥーシャがメイド達からティーセットを受け取ろうとするが。
「いえ、お二人は掃除をしていたので汚れていますので、そのままでは失礼にあたります。私達が」
そう告げて、室内に入ろうとするメイド。
「ん、確かにその通りだけどね・・・・」
そう告げて、リュリュはメイドの手を掴む。
「では、室内の方に御願いしますね・・・・カンターさん☆」
その声と同時に、カンターが扉を開く。
「なにかあったのか?」
出たな即席僕ッ子。
「この人たちがティータイム用の用意を持ってきてくれましたわ」
「ふぅーん。でも、その人たちは知らないね」
あらかじめメイド達を見ていたカンター。
その記憶力たるや、まあ、それはおいといてと。
そのカンターの横を抜けて、二人のメイドが室内に躍り込む!!
「レミー、その命ちょうだい!!」
「恨みは無いけれど、その胸がイヤだっ、覚悟っ!!」
懐から苦内を引き抜いて襲いかかる二人のアサシンメイド。
──ガキィィィィン
瞬時にお嬢様の前に回りこむと、ジラルティーデがスカートを捲くり開けで抜き出したダガーで、二人の苦内を弾き飛ばす!!
「・・・・この俺がいる所で、お嬢様を殺そうとは・・・・」
「お嬢様を狙う輩は、このラテリカが許しませんっ!!」
そのラテリカの言葉の後、ラテの真横に輝く矢が生み出された!!
──ドシュッ!!
そしてラテのムーンアローがアサシンメイドに直撃!!
「このままでは・・・・終らせないわっ!!」
「この勝負・・・・あずけるっ!!」
──ドカベキッ
そのまま窓の外に飛び出すアサシンメイド。
そして警備兵が二人を追撃する。
「ふう〜。とりあえずご無事でなによりですぅ」
安心したのか、ラテがその場にヘタッと座り込む。
「あれが最後という事ではないだろう。だが、かなりの手練れであることは間違いない」
そう告げると、ジラルティーデが手首を押さえる。
その押さえた所から、血が吹き出していた。
「この一瞬の間に・・・・どうして・・・・」
パトゥーシャが手にしたナイフを窓の外で逃げる二人投げるのを止めて、慌ててジラルティーデの元に駆け寄る。
「さあな、かなりの速さだ・・・・」
とりあえずその日から、さらに警備は強化された・・・・。
●そして最終日
──朝、正午には領主宣誓
ガチャガチャ
愉しい食事の一時。
食堂には執事とレミー、そして壁には冒険者メイド達が待機。
既にリュリュ達によって毒見は終っている。
安心して食事を取ると、いよいよ正午の宣誓の儀までに準備を・・・・。
──ドガッ!!
突然食堂の入り口が蹴り破られる。
「突然だが、お嬢様にはここで死んで貰う!! 悪く思うなっ!!」
そう叫ぶと同時に、次々と室内に飛込んでくる覆面を付けた男達。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
悲鳴を揚げつつ、スカートの中から銀のトレイを取り出して構えたのはリュリュ。
「ラテはご主人様を!!」
バッとスカートを翻し、太股に固定していた十手を引き抜くカンター。
「・・・・敵だよねっ!!」
素早くテーブルのナイフやフォークを手に取ると、それを次々と入り口から入ってくる暗殺集団に向かって投げるパトゥーシャ。
それを躱わしつつ飛込んでくる者もいたが、殆どの奴等は中に入れなくて外で護衛と戦闘開始!!
「はわわーー。それ以上は入ってきてはいけませんーーー」
ラテがそう叫びつつシャドウボムを発動。
ターゲットは入り口近くのテーブル近くの奴の影。
──ドゴォォォォォォォォォォォォォォォッ
爆風で壁や入り口に向かって弾かれる暗殺集団。
そして
──ガキィィィィィン
「ここから先にはいかせないぜっ」
敵の攻撃を十手で受止め、そのまま防衛モードに入るカンター。
「そんな弱い武器で・・・・」
そう告げつつ、次々と攻撃をしかける敵だが。
「カンター式十手術・・・・」
──ガシガシガシガシッ
一歩も敵を後ろに進ませない、カンター神速の受け。
そのすきに、ジラルティーデが攻撃に入り、次々と暗殺集団を気絶させていく。
「これで最後っ。吹けよ風、呼べよ嵐っ!! 必殺、竜・巻・地獄餅つきっ」
室内中央出突然発生したリュリュのトルネード。
それは敵を全て飲込み、天上に向かって巻き上げた。
──ドゴドゴドゴドゴドッ
敵暗殺集団は、そのまま天上から落下して意識を失う。
──フワァァァァァァァァァァァァァッ
そしてトルネードのあおりを受けて、ラテやパトゥーシャ、カンター、ジラルティーデのスカートがふわっと舞い上がった!!
「駄目だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
慌ててラテのスカートを押さえるカンター。
まさに危機一髪!!
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」
パトゥーシャは慌ててその場にしゃがみこむ。
そんな中、スカートが巻きあがろうと堂々と敵を縛り上げていくジラルティーデは仕事の鬼。
●そして後日談
敵暗殺集団は『白家』という華仙教大国からきた暗殺を糧とした家らしい。
最近になって、このノルマンにも進出し、あちこちで金を受け取っては殺しを生業としているようで。
無事にレミーも領主となり、この件は一件落着となったようであるが・・・・。
「まあ、無事に護衛も終ったし、いいことですよね」
とある冒険者酒場マスカレードで、パトゥーシャが仲間たちにそう告げている。
「そうだよね。ま、これで私達の『メイド』としての知名度も上がったことですしぃ」
リュリュがウェイトレスモードで皆にハーブティーを皆に配る。
「もう、あんな服装はこりごりだ。大体、騎士であるこの俺が、なんでメイドなんかに・・・・」
ブツブツと告げるジラルティーデ。
「あれ? そーいえばラテとカンターは?」
そう呟くリュリユに、一同は二階の席を指差す。
「はい。お仕事ご苦労様☆」
「ああ、ありがとう。でも、ラテも良く頑張ったよね」
「カンターさんがずっと一緒だったして。だからラテ、頑張ったですゥ・・・・」
そう告げると、ラテはそのままじっと、カンターを見つめる。
「えーっと・・・・」
「じーーーーーーーーーー」
そのラテの何時にない積極的な視線に、必死に抵抗するカンターだが。
──チュッ!!
「・・・・いいなぁ・・・・彼氏」
「こ、こんな衆目で・・・・なんという・・・・(回りを考えてやれと・・・・小一時間ほど言いたいっ)」
パトゥーシャとジラルティーデがそんな感じで二人を見つめていた。
「さて、この話には実はまだ続きがあるのですが・・・・」
そう入り口に向かって話しはじめたリュリュ。
君は一体、何をしているのですか?
〜Fin