【限界に挑戦】新春☆パリキュアショー
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■ショートシナリオ
担当:久条巧
対応レベル:フリーlv
難易度:普通
成功報酬:5
参加人数:9人
サポート参加人数:3人
冒険期間:01月19日〜01月24日
リプレイ公開日:2008年01月24日
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●オープニング
──事件の冒頭
「あたしがプリティらしゅ☆をやるんだぞー」
「じゃあ、僕は『破滅の戦士・グレートふぁいぜるん☆』だ!!」
「えーーー、また僕が悪役かよー。今回はどんな悪役なんだヨー」
「悪役といえば‥‥君は『大悪魔シルバーホーク』できまりだ!!」
そんなこどもの『ごっこ遊び』を耳にしつつ、カンター・フスク(ea5283)はのんびりと頼まれていた仕立て物を仕上げていた。
「ふう‥‥これであと4着。いくら特注とはいえ、メイド服を15着とは‥‥マスカレードも、何を考えている事やら‥‥」
チクチクチクチクと針仕事をしているカンター・フスク(ea5283)が、子供達のごっこ遊びを窓から眺めている。
「‥‥のどかで良いですね。でも‥‥あの衣裳は頂けません‥‥」
そう呟いて見つめる子供達の服装。
なんとまあ、共通点がまったくない。
そして子供達のヒーロー&ヒロインの『必殺技』の名前も頂けない。
なにかというと『グレート』だの『ゴージャス』たの、はては『超弩級大切断』などと、わけの判らない、おおよそヒロインの技とも思えないものばかり。
「あれでは‥‥このノルマンの子供達の将来が不安です‥‥」
いや、どうしてそーなるカンター!!
──場所は変わって吟遊詩人ギルド
「ふむふむ。子供達に未来をね‥‥いいでしょう、そうならば、この吟遊詩人ギルドのバックアップも行ないましょう。幸いな事に、中央公演での舞台は『レ・シャトン。』で1度経験がありますし。音楽関係の演出はこちらで‥‥」
「助かる。では、こちらでメンバーと衣裳関係を引き受けましょう」
「よろしく。脚本はそちらで作ってください。それを見て、音楽関係はこちらで‥‥」
「では、また後日打ち合わせに‥‥」
「あ、商人ギルドにも許可を貰ってきてくださいね‥‥」
と告げて、カンターは吟遊詩人ギルドを後にした。
──場所は変わって商業区・商人ギルド
「はあはあ、あの広場でお祭り的なものをねぇ‥‥」
「ええ。子供達に夢と希望を与えるイベントです‥‥」
「ははあ。そういうことなら大丈夫だな。この書類に申請書を作るから‥‥」
商業区画ゆえに許可を得ないと、あの場所でのイベントはできない。
カンターはすぐさま、商業区画にある『商人ギルド』に顔を出すと、中央広場の使用許可申請を出した。
必要事項を記入し、それを提出。
「よし。じゃあ当日まで、露店関係の人たちにも話を振っておくよ。それじゃあがんばりなよ」
「ええ、判りました‥‥では失礼します」
と、だんだんと話が大きくなってきた。
●数日後‥‥
──カンター宅
一通のシフール便。
それは王宮からの手紙であった。
簡単に内容を説明するとだね。
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王宮内で行なわれる催し物について、吟遊詩人ギルドに誰か派遣を要請した所、『パリキュア』なる者たちが『子供達に愛と勇気を与える』という催しを企画しているという話を聞いた。
当日は王宮より数名、視察に向かい、もしその催しが適切であれば、後日『王宮』にて『パリキュア』を演じてもらうやも知れぬ。
では、貴兄らの成功を祈る
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「あああああああああ‥‥」
手紙を見て絶叫するカンター。
だが、すぐさま開き直ると、ゆっくりとショーの内容を企画。
そして静かに衣装の作成を開始する。
そして後日。
カンターは親しい仲間たちにこう話し掛けた。
「子供達のためなら、どんな苦労もいとわない‥‥キミ達は皆、そんな素敵な心意気の持ち主ばかりだよね?」
それは、じつに穏やかな口調で、そして誰にもイヤと言わせない圧倒的な説得力であったと、当時説得されていたR氏は語ったという‥‥。
●リプレイ本文
●まずは練習風景
──パリ・吟遊詩人ギルド
「あーぁーアーァーAーっ‥‥はい!!」
『アーアーあーあーあーあっ』
こちらは現在、ぱりきゅあショーの為の練習が行なわれている吟遊詩人ギルドです。
ラテリカ・ラートベル(ea1641)が中心となって、現在役者さんたちが発声とテーマソングの練習をしているようですが‥‥。
「えぇっと‥‥すいません。皆さん、違います‥‥」
「えええええ!!」
とまあ、そんな感じで、ドタバタと練習をしている状態。
「『ザンク!!』さん、どうでしょう‥‥」
泣きそうな顔のラテリカが、横で見ていた『ザンク!!』に泣き付く。
「大丈夫。パリキュアはきっと殺るって信じているから‥‥」
そう呟きつつ、大看板を作成しているのはエフェリア・シドリ(ec1862)。
ちなみにそのすぐ横では、チラシに使うパリキュアの似顔絵も書いてあった。
それがまた、うまく出来ていることで‥‥。
「ま、まあ、殺るかやるかはともかくとして、みんな、個性があっていいんじゃないかな?」
と、うまく纏めた『ザンク!!』であったとさ。
──一方、大空を制した少女
「ぱりきゅあショーを御願いしまーす!!」
と、大凧にのって上空からチラシ播きをしていてるのは鳳美夕。
羊皮紙に宣伝文句とエフェリアの作った似顔絵を書込んだチラシを作り、、さらに手の空いている人たちで協力して次々とそれを写し、大量の羊皮紙を完成させた。
もっとも、そのチラシにはスポンサー名が記されており、そのスポンサーから羊皮紙の代金は出ているらしい。
ま、それはそれで仕方が無いと。
──一方、サン・ドニ修道院では
「子供達に夢と希望を‥‥それは大変喜ばしい事です」
シスター・アンジェラスがにこやかにそう告げる。
ここ、サン・ドニ修道院には、リーディア・カンツォーネが宣伝にやってきていた。
「ええ。悪と戦う正義のヒロイン、パリキュアが登場するのですよ〜。もしよろしかったら、子供達とみんなで見にきてくださいねー」
と、宣伝しているリーディア。
ちなみに着ている衣裳も『宣伝用パリキュアスーツ』。
そのままリーディアは、次の教会に宣伝に走った!!
──一方、酒場めぐり
「ふぅん‥‥パリキュアショーねぇ‥‥」
そう呟くのは酒場の親父。
「ええ。子供に夢と希望を与えるヒロインです。もしよろしかったら、このチラシを壁に張らせてください」
セタ(ec4009)も宣伝に走っていた。
次々と酒場に飛込むと、チラシを張ってもらい、そして次の店へ。
とにかく、精力的に走りまわっていた!!
──そして
歌の練習、台本合わせ、殺陣‥‥。
衣裳合わせ、羞恥心との戦い。
すね毛の処理、自分との戦い、知り合いが来ない事を神に祈る‥‥。
そして、ただひたすらに『もふもふ』を探し出し、あの『水』をゲットする‥。
やらなくてはならないことが、てんこもりであった。
そんな中、いよいよ本番当日。
●レッツ!! パリキュアショー
──パリ・パリキュア特設ステージ
パリ・中央公園に作られた特設ステージ。
横には吟遊詩人ギルドから派遣されてきた楽団が、テーマソングを奏でている。
そして舞台の上では、本日の司会進行役であるラテリカとエフェリアが、パリキュアスーツに身を包んでの大熱唱。
いつのまにか周囲には大量の露店が作られ、大勢の人たちが集ってきた。
ラテ&エフェ:「いつか、約束したよね、あの日、あの場所で♪〜」
ラテ :「守って♪〜見せる〜」
エフェ:「貴方の、未来♪〜」
ラテ :「守って♪〜見せる♪〜」
エフェ:「みんなの、愛と、勇気と、希望と、あした♪〜」
子供達&ラテエフェ:「パリッキュアッパリッキュアッ♪〜」
あ、いかん、かなり激しく盛大に盛り上がっている。
そして、あちこちでは自警団と騎士団有志が警備に務め、さらに王城関係者専用席まで用意されている。
やがてエフェリアがステージ袖に下がると、音楽が変わる。
「はーーーい。ちびっ子のみんな、元気かなー」
にこやかに、いつのまにか衣裳替えをしてきたラテリカが、ステージ中央で精一杯大きい声で叫んでいる。
『元気ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ』
会場全体から聞こえてくる声に、ニコリと微笑んで肯くラテリカ。
「うんうん。元気だねー。今日は、この会場にあの噂の『パリキュア』が来るんだよー。みんなはパリキュアってしっているぅー?」
そう叫んで、子供達の声を待っているラテリカ。
『知ってる──』
「知らないわよーーーーっ」
子供達の声の中で、ひときわ高い声が一つ。
「誰? 何処から?」
舞台を大きくつかって、オーバーアクションで周囲を見渡するラテリカ。
──ジャジャジャーーーーン
と、曲が変わり、スターキャップを被り、派手な衣裳に身を包んだ晃塁郁(ec4371)が登場。
「ごきげんよう、皆さん。今日もいい妖気ね」
「いい妖気じゃないわよっ。貴方たち、い、いったい何者なのッ!!」
そう震える声でねそう問い掛けるラテ。
「我が名は、存在せず、名も求めぬ怪異なり‥‥い出よ、我が下僕っ!!」
──シャンシャン!!
塁郁が鈴を鳴らしそう叫ぶ。
──アイーーーッ!!
と、会場の彼方此方に隠れていた『フードを被った兵士役の御手伝いさん達&怪人セタ』が、近くの子供達を捕まえて、ステージに昇っていく。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
と、いつのまにか会場で見ていたエフェリアもセタ扮する『まるごとすけるとん』に捕まり、舞台に上がる。
「ちょ、ちょっとちょっと‥‥子供達やおねーさんになにするのよ!!」
「ホーーーッホッホッホッホッホッ。五月蝿いわよっ!!」
と、もう一人のまるごとすけるとんが、ラテリカを捕まえる。
「ちょ、ちょっと痛いわよっ!!」
と、まるごとすけるとんの顔を見て、ラテリカの心臓は一瞬止まった。
(な‥‥なんで貴方がここにいるのよ!!)
はい、そのまるごとすけるとんの中には、『ヘルメス』が入っていました。
(子供達の魂‥‥大量よね。殺されたくなかったら、じっとして、ショーを続けなさい‥‥あ、仲間たちに告げても駄目よ‥‥)
と、ラテリカ、本当に人質になった模様。
「さて、まずは、ここの子供達の魂をいただき、偉大なる我等が邪神に、全てを捧げましょう!!」
もうノリノリの塁郁。
──ジャジャーーーーン!!
と、突然曲がかわり、3人のパリキュアがステージに現われる!!
カンター・フスク(ea5283)特製のフリフリスーツに身を包んだ、『この程度の変装で、正体がばれないとはまさかおもっていないだろうな』という感じの3人娘が参上!!
「そこまでよっ!! 悪の帝王。このパリキュアがいる限り、この世は悪に染まりはしないわっ!!」
オーバーアクションでそう叫び、最後の台詞で拳を握り、天に掲げるカンターの変身したきゅあ☆ろーず。。
「それ以上悪い事をするのなら、このわたしたちがだまってはいないわっ!!」
続いてリディエール・アンティロープ(eb5977)の扮するきゅあ☆えんじぇるが叫ぶ。
「とっとと人質を解放して、この会場からでていきなさーーーい!!」
最後はラシュディア・バルトン(ea4107)の扮するきゅあ☆ぷりてぃ(又の名を、ネオ・ぷりてぃラシュ☆)。
「おのーーーれ。どいつもこいつも、みんな、やってしまいなさい!!」
悪の女王の叫びと共に、戦闘が開始される。
──ということで、戦闘シーン・その1
だが、激しいアクションでも、やはり人質を取られていては戦いづらいのだろう。
舞台の右に集まり、じりじりと構えたまま、悪役チームの動きを見つめる3名。
「卑怯よっ。人質をとっているなんて‥‥」
そう叫ぶきゅあ☆えんじぇる。
だが、そんなことお構いなしで、舞台の中央に移動する悪の女王。
「ホーーーーーーーーーーーッホッホッホッホッホッホッホッホッ。なんとでもお言い。さて、そろそろ貴方たちの最後よっ!!」
と叫ぶと、兵士はじりじりとパリキュアとの間合を詰めていく。
──そうはさせないわっ!!
と、高い声がどこからともなく聞こえてくる。
「何。どこよっ。いったいなにものなのっ!!」
と、女王と兵士達は周囲を見渡し、警戒の構え。
「とぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!」
と、舞台袖から、綺麗な飛び蹴りをラテを捕まえている兵士に叩き込むきゅあ☆あさしん。
「もう大丈夫よっ。さあ、みんなで悪の女王を倒すのよッ!!」
きゅあ☆あさしんこと ロックハート・トキワ(ea2389)がそう叫ぶ。
「立場は逆転したわねっ。観念しなさい!!」
きゅあ☆ろーずが叫ぶ。
だが、悪の女王は、再び笑いつつ舞台中央へ。
「はーーっはっはっははっっ。これを見ても、まだ平気なのかしら? い出よ!! 『破壊戦士グレートふぁいぜるん』!!」
──と、突然舞台に霧が掛かる。
そして霧の中から現われたのは、巨大なサイズを構えた漆黒の戦士。
担当役者はファイゼル・ヴァッファー(ea2554)でござい。
「‥‥斬る!!」
そう呟くと、突然パリキュアに向かって斬りかかった!!
──ということで戦闘シーン・その2
激しい攻防。
そのさ中に、ラテリカは舞台袖に向かい、このショーにヘルメスが紛れ込んでいる事を伝えようとしたのだが。
「あ‥‥ああ‥‥駄目でしたですぅ‥‥」
「そ。余計な事をしないほうがいいわ‥‥さあ、舞台に戻ってショーを進めなさい‥‥」
あっさりと舞台袖でヘルメスに捕まり、どうすることもできない。
「大変よーっ。パリキュアがピンチだわ!! みんなで一生懸命応援しようねーーーっ!!」
と、ステージ下に向かって叫ぶラテリカ。
だが、そんな中でも、ラテリカはカンターに目配せで合図を送っていた。
そしてそんな中、きゅあ☆ぷりてぃの必殺技を受けて、破壊戦士ふぁいぜるん☆は舞台袖に吹っ飛ぶ。
──早替えタイム・僅か1分
そして頭を押さえてフラフラと舞台に戻ると、演技を続行。
「わ‥‥わたしは女王に捕われて‥‥そして洗脳されて‥‥」
そう告げつつ、ステージのパリキュアの元に歩いていくきゅあ☆つんでれ。
「よし、こうなったら、最後の必殺技‥‥」
と告げて、全員の顔色がサーーーッと変わっていく。
舞台横から、悪役の着ぐるみを来たヘルメスがゆっくりとやってくる。
「うふふふっ‥‥」
にこやかに笑うヘルメス。
「み、みんな‥‥私達に‥‥勇気を!!」
「私達に希望を!!」
「みんなの元気を、私達に!!」
「悪の女王と、あの怪人を倒す力を!!」
「そして奇跡を!!」
そう叫んだとき、5人のパリキュアの元に、何かが飛んできた!!
それは小さな薬壷。
飛ばしたのは、舞台下でジッと見ていた『もふもふ』だった!!
(うまくショーを利用して、ヘルメスを叩き出す‥‥)
そうみなが目配せをしたとき、全員で同時に薬壷の中の『水』を飲んだ!!
「まあ、なにをしているのか解らないけれど、この会場の魂を全ていただくわ!!」
悪の女王役の『塁郁』が今一度台詞を考えてそう叫ぶ。
そして後ろから出てきた怪人を呼ぶ。
「さあ、パリキュア達をやってしまいなさい!!」
「御意‥‥」
そう呟くと、ヘルメスは背中から翼を出して飛び上がる!!
──キィィィィィィィィィィィィィィン
だが、パリキュア達の全身が輝く。
その刹那、全員の姿が『女装していた男達』ではなく、正真正銘本物の『美少女戦士パリキュア』に姿を変えた!!
(悪魔の弱点は‥‥)
ふと、ラテリカが咄嗟に何かを思い出す。
そしてエフェリアもまた、そのラテリカの思いが伝わったのか、舞台下で、大声で叫んだ!!
「みんな、パリキュアの歌を歌うのよ!! 悪の手下は、みんなの希望に満ちた歌を聞くと、弱っていくのよ!!」
そのエフェリアの叫びと同時に、曲も主題歌に変わった!!
「いくわよみんな!! あの悪の怪人『ヘールメース』を倒すのよっ!!」
きゅあ☆ろーずがそう叫ぶと、皆が同時に拳を握って腕を前に出す。
「ええ。覚悟しなさい悪の怪人っ!!」
そのきゅあ☆あさしんの叫びと同時に、最後の戦いが始まった!!
──ということでマジ戦闘シーン
派手に魔法と武器が飛び交うステージ。
通常ならば、かなり手強いヘルメスだけれど、さすがにこれだけ大勢に、いきなり攻撃されたらたまったものではない‥‥。
──ブワサッ!!
翼を広げ、上空に飛び上がる。
「ええーい。覚えていなさいッ!!」
と叫んで、ヘルメスは何処かに飛び去る。
そして悪の女王もようやく情況を理解したのか、最後の全員の必殺技を受けて、苦しみつつ舞台袖に消えていった‥‥。
●ショーが終り‥‥
──ステージ上
パリキュアショーは大成功を納めた。
そして全員が子供達と握手会を行う。
セタと塁郁、エフェリアは子供達の誘導をしていたとき。
「先程の最後の戦い、凄かったですね‥‥あの役者さんも、皆さんのお仲間なんですね?」
と告げる塁郁に、セタが一言。
「あーあ、あれね‥‥あれ、本物だから‥‥よかったね。一瞬だけでも、塁郁の部下に上級クラスの悪魔がいたんだよっ!!
にこやかに告げるセタ。
「ほ‥‥本物‥‥うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん」
──バタッ
と、その言葉で失神した塁郁。
ということで、握手会も終り、無事に全てが終ったそうで。
●顛末
──ステージ控え室
「変身がとけねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
「もふもふどこいったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
絶叫するラシュディアとロックハート。
その横では、ファイゼルとカンターが腕を組んで色々と話をしていた。
「まあ、子供達に被害が無かったのは良しという所か」
「全くだ。まさか、本物の悪役がくるとは、思ってもみなかったからな‥‥」
と、呟いている二人。
そしてリディエールは、きゅあ☆えんじぇるのまま、会場を走りまわってもふもふを探していたそうで。
無事にもふもふから解毒剤を入手したのは其の日の夜のことだった。
そして、翌日。
一行は子供達から尊敬の目で見られるようになったかは、定かではないということで‥‥。
──終幕