【ふらりアビス】ゆっくりしていってね!!
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■ショートシナリオ
担当:久条巧
対応レベル:11〜lv
難易度:難しい
成功報酬:5
参加人数:4人
サポート参加人数:-人
冒険期間:06月08日〜06月18日
リプレイ公開日:2008年06月17日
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●オープニング
──事件の冒頭
現在。
大勢の冒険者が集って、幾度となく突撃を繰り返しているアビス。
そこには、様々な思惑が集っていた。
一攫千金を求めるもの
名声を上げようとがんばっているもの
集ってくる冒険者相手に商売をしているもの
そして
犯罪を犯し、ここに逃げてきたもの・・・・
そんなものたちが集まり、ここに潜っている理由は様々です。
さて、貴方はここに、どんな理由で潜るのですか?
●現在までの情報
注)ここに記されている情報は、冒険者ギルドの報告書および第六階層にて得られるものである。
もし情報を使うのであれば、酒場にて『先人達』に告げてください。
彼らの努力失くして、これらの情報は得られなかったのですから・・・・
・回廊No1〜12には、それぞれ鍵となる指輪が存在する。
順に『白羊宮の鍵』『金牛宮の鍵』『双児宮の鍵』『巨蟹宮の鍵』『獅子宮の鍵』『処女宮の鍵』『天秤宮の鍵』『天蝎宮の鍵』『人馬宮の鍵』『磨羯宮の鍵』『宝瓶宮の鍵』『双魚宮の鍵』以上である。
・回廊No13〜16には、それぞれ鍵となる『精霊の彫像』が存在する。
順に『炎の彫像』『水の彫像』『風の彫像』『大地の彫像』である。
・回廊No17〜19には、それぞれ鍵となる武具が存在する。
順に『命の剣』『心の楯』『魂の兜』である。
・回廊No20〜24には、それぞれ指輪をあてはめる扉が存在する。
それらは全て、第一回廊最下層に記されている4枚の『黒曜石の石碑』に記されている謎を解くことで、正しい扉が開かれる。
・全ての回廊は、4つの『試しの扉』が存在する。それらの『試し』をクリアしなければ、扉は開かない。
・いずれの回廊でも、最初の『試しの扉』を通り抜けためには『レンジャー』が必要である。
・第1回廊・『第二番の試しの扉』は、精霊力によって解放されるが、その先の空間は『精霊力遮断空間』になっているらしい。
・第2回廊・『第二の試しの扉』の先は、『完全武具無効化空間』というものが存在する。そこでは、全ての『物理的攻撃』が無効化されるるらしい
・第3回廊の二番目の『試しの扉』は、純粋にトラップと鍵によって閉ざされているが、これは敏腕レンジャーなら解除可能
・第4回廊・二番目の『試しの扉』は、神聖力によって解放されるが、その先の空間は『神聖力遮断空間』になっているらしい
・第5回廊の二番目の『試しの扉』に向かうには、『高さ、幅共に1mの回廊』を突破しなくてはならない。
・第6回廊・『第二の試しの扉』に向かう為には、長い階段を下り、そこから『回廊内を充満する、長さ400mの水路』を越えなくてはならない。その先の水中に、『第二の試しの扉』が存在する
・第7回廊・『第二の試しの扉』を突破する為には、その手前に在る、『果てしなく滑らかな壁を昇り、そこの天井にあるレバーを倒す』必要が有る。そこは精霊力が遮断されているので、自力で昇る必要がある。
・第8回廊第二の試しの扉には『全ての武器・防具を棄てよ』と記されている。ここでそれに従わなければ、そこから先に進んだとしてもまっているものは破滅らしい
・第9回廊・『第一の試しの扉』を越えた先は『絶対無音空間』となっている。この空間で物音を立てた場合、何処かに強制転移させられる。
・第10回廊・『第二の試しの扉』は、バードとジプシー二人の歌と踊りが必要である。
・第11回廊は、最初の試しの扉を突破した先から『完全魔法無効化空間』によって形成されている。
・第13回廊・第3の『試しの扉』の正面には台座があり、『2400Gと等しい重さの物質』を載せる事で開くらしい。
・第14回廊・『第一の試しの扉』の手前には『レンジャー殺し』と呼ばれる石化トラップが仕組まれている。
・第16回廊は『第二の試しの扉』以後、3人で一つのパーティーでしか通れない
・第18回廊の奥の小部屋に、第一回廊第三の『試しの扉』の鍵が存在する
*ちなみに現在、冒険者達の手によって第18回廊は攻略完了。
・第19回廊は、『第一の試しの扉』までは無限に出現するアンデッドとの戦いが続く。
*ちなみに現在、冒険者達の手によって第19回廊は攻略完了。
・第20〜24回廊は、入り口が巨大な石壁によって閉ざされている。その壁には『24の指輪』を填める穴が存在している。
・第一の黒曜石の碑文
第21回廊最初の扉の解除方法
『対となるものが指輪を填めよ、そして扉に順に手をかざせ・・・・』
*現在までに攻略された回廊(コンプリートエリア)
・第18回廊:『心の楯』、『白銀色の魔法の鍵』を3本、『8本の魔法の鍵束』回収
・第19回廊:『魂の兜』、『金色の魔法の鍵』を9本回収。
●リプレイ本文
●人の迷惑省みず、やってきましたいつものアビス!!
──アビス外・『限界バトル亭』
グビッグビッ‥‥
愉しげに『酒樽』を抱えていっきに飲み干しているのは御堂鼎(ea2454)。
なにやら全開、アビスに突入した際に『醉八酔八仙拳士』として恥ずかしい行ないが在ったらしい。
まあ、それでも御堂ほどの大酒飲み、そうそう周囲にはいないですよということで。
「しかし、随分呑むんだねっ!!」
と御堂の横で呟いているのは、僕ッ子魔導師のミーア・クライアンス。
「ぷはー。まあね、呑めば呑むほど強くなるッていうことさね‥‥」
とニィッと笑いつつ呟く御堂。
「まあ、それが酔八仙拳士ですからね。で、今回も同行すればいいのかしら?」
と、レンジャーのミリア・イスマイルが、目の前に座っている
「ああ。これが今回分の報酬だ。引き受けてくれるか?」
と告げると、ガルシア・マグナス(ec0569)は金貨の詰まった皮袋をテーブルの上に置く。
「了解。ガルシアさん、いい買い物したねっ!!」
と、横から手を伸ばして皮袋を取り上げるミーア。
「ということで今回の件、二人分としてお受けします。メンバーはまだいらしてないのですか?」
「いや、今席を外しているだけで‥‥」
とガルシアが告げると、外で情報収集をしてきた虚空牙(ec0261)とオグマ・リゴネメティス(ec3793)が店内に戻り、ガルシア達の席に付いた。
「第11回廊だが、かなり厄介らしい‥‥」
「先程、そこに向かった事のある人から話を聞いてきたのですよ‥‥」
と空牙とオグマが話を始める。
「ほう、どういうことだ?」
「第一の試しの扉までは問題がない。が、その先、扉を突破した瞬間に、全ての魔法力が失われる。装備品も、そしてポーションも‥‥魔法による加護を受けているものは全てらしい‥‥」
その空牙の言葉に、ガルシアは頭を抱える。
「参った‥‥無傷での進軍が最低条件ということか‥‥」
「ぷはーーーーーーー、上等さね。こちらもそれ相応の戦い方をすればいいだけの話。それでいくしかないんだろう?」
と告げる御堂の言葉に、オグマもニコリと微笑み、そしてうなずいた。
「この指輪や、この衣服も魔法の加護、神の加護を受けています。‥‥それらが全て失われてしまうのですから厄介です」
「それにレミエラもだ。こうなると、レミエラもただの石ころみたいなものだな」
「まあ、それはいい。決定した以上は、全力で進むだけだ。それと空牙、李興隆についてはなにか判ったか?」
「いや、ここ最近は、ダンジョンのかなり深い所でしか姿を現していないらしい‥‥もっとも、生還したものの話だし、そいつもその後死亡したらしいから‥‥」
「ただ、その人たちの最後の言葉が『忍者には気を付けろ』だったそうですよ」
そう告げるオグマに、一同はしばし思考。
「‥‥忍者ねぇ‥‥ノルマンに忍者の集団で、それがウィザード・李の配下って言うことかしら?」
御堂がそう問い掛けると、オグマは静かに肯く。
「ええ。そうなんです‥‥」
「純粋なジャパンの忍者ではなく、特殊に戦闘訓練を受けたレンジャーか何かで、装備がそういう類のものを使っているという可能性のほうが高いだろうな。掟に厳しい忍者が、ジャパンから離れて別の主君の元につくとは考えられない」
ガルシアの意見もごもっとも。
「まあ、実際に行ってみないとどうかはわからないだろうさ‥‥ということだ。準備が出来次第いくとしよう」
空牙の言葉で、一同はさっそく準備に入った。
●死地への誘い
──第11回廊・第21階層
静かな回廊。
第6階層から、ただひたすらに階段を下る。
下った後、回廊をすすみ、そしてまた階段を下る。
トラップもなく、敵の出現もない。
ただただ、ひたすら下っていくだけの回廊。
それをしばらく進んでいくと、やがて広い部屋へとたどり着く。
正面の扉は『第一の試しの扉』。
「で、扉にはなんて記されているんだい?」
と御堂がミーアに問い掛ける。
「汝の魔法力を示せ‥‥だってさ」
と笑いつつ告げるミーア。
「つまり、魔法を使うという事か?」
そのガルシアの問いに、ミーアは肯く。
「魔法無効化空間への扉を開くのは、強大な魔力ですか‥‥随分と作りが陰湿ですね」
「同感だ」
オグマの呟きに空牙が同意。
「まあ、それでも開かないと先には進めませんからね。では行きます!!」
と告げると、ミーアは詠唱を開始。
扉に付けられている水晶体に向かって、魔法を発動した。
──キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィイン
やがて扉が鳴動し、静かに鍵が解かれていった。
「さて、ここから先は怪我をすることは許されない。今一度、気合をいれて向かうとしよう」
ガルシアの言葉に、全員に気合が満ちていった。
──第31階層
全身に流れる汗。
そして血飛沫。
もうどれぐらい戦いつづけたであろう。
第一の試しの扉を突破して、一行は迷宮へと足を踏みいれた。
最初に姿を表わしたのは『アンデッド』の軍勢。
力でそれらを制したものの、数体、どうしても倒す事の出来ないものにぶつかってしまう。
「こいつはまいったねぇ‥‥」
「ええ‥‥どうしたものか‥‥」
「とにかく、今は逃げるしかあるまい‥‥」
「‥‥不本意ですけれど、しかたありませんか‥‥」
ということで、全員が『スペクター』の襲撃から逃げるはめになってしまっていた。
本来なら、この一行ぐらいの実力と装備ならば楽勝の相手。
だが、銀と魔法の武器以外では傷つかない相手ならば、このエリアでは絶対的に不利。
「‥‥せめて‥‥銀の武器でも‥‥」
と呟いた空牙、ふと思い立ったかのごとく立ち止まり、拳を構える。
「覇ァァァァァァァァァァァァァ」
呼吸を整え、そのまま朧拳の構えを取る。
が、朧拳は『魔法拳』では無い為、効く筈が無い。
──ドゴォォォォォォォォォォォォォォッ
そのまま正拳突きを叩き込む空牙。
その一撃で、スペクターは後方に吹っ飛ぶ。
「効いた‥‥なるほど」
と告げると、空牙は素早く懐のサイフを取り出し、そこから『銀貨』のみを集めて拳の指の間に挟みこむ。
その指の中でただ一ヶ所、空牙は『シルバーリング』を装備していた。
「銀ならいける‥‥」
「ということは」
「ふぅ。やるしかないわねぇ♪〜」
ということで、ガルシアと御堂の二人も指の間に銀貨を挟みタコ殴り。
そういう戦いになれていないガルシアと御堂だが、空牙は武道家、其の手の戦いはなれたもの。
あっというまにスペクターも迎撃し、さらなる先へと進んでいく。
●鍵の守護者
──第102階層
なんとかボロボロになりながらも、最下層にたどり着いた一行。
そしていよいよ、鍵の間にたどり着いたのだが、そこで一人の男が立ちはだかっていた。
「ふう。ここまで凝れたのは貴様達が初めてだ。私はこの『宝瓶宮の鍵』を守護するアクエリアス‥‥鍵が欲しければ、私を倒すがよい!!」
そう告げると、アクエリアスと名乗る男は、静かに構えを取った。
「参ったねぇ‥‥どうやらタダではくれないみたいだね」
と告げる御堂に、アクエリアスはニィッと微笑って返答する。
「一人ずつか? それとも全員でかかって構わないか?」
「全員でも構わない。それは貴様達の好きにするがいい」
ガルシアの問いにはそう告げる。
オグマを除く御堂、空牙、ガルシアは3手に分かれて構えをとると、一斉に攻撃を開始した!!
──シュシュッ!!
素早い動きでガルシアの攻撃は回避、御堂のトリッキーな酔拳は全て受止め、そして空牙の一撃には正拳をカウンターで叩き込んでくる!!
「ちょ、ちょっとまった!! なんであんたそんなに動けるんだい?」
慌てて後方に下がる御堂。
だが、アクエリアスは微笑むだけ。
「ガ゚ルシアの2連撃を全て躱わし、御堂の肘撃弐旋風をガードで受止め、そののち俺の飛燕三連脚にカウンターを仕掛ける‥‥人間業ではないな‥‥」
空牙の推理。
たしかに人間業ではない。
となると、一体なにものが?
‥‥‥
‥‥
‥
「‥‥ミーアさん、ガルシアさん達はどうしたのでしょう?」
オグマが横で待機しているミーアに問い掛ける。
「さあ‥‥あのまま一歩も動けなくなっていますね‥‥」
と呟く。
確かに、御堂と空牙、ガルシアの3名は、アクエリアスに向かって3方に別れた後、その場から一歩も動いていない。
だが、3人とも額から汗が流れ、そして身体の彼方此方にアザが突きはじめている。
アクエリアスは、その場からじっと動かずに、オグマ達に向かって笑みを見せるほどの余裕がある。
「‥‥貴方、3人に何をしたの?」
そう叫ぶミリア・イスマイル。
「彼等は皆、自分の心の中に発生した私と戦っているだけです‥‥幻覚のようなものですよ‥‥」
と告げる。
「さて、誰が幻覚から帰ってきて、私と対等に話をするでしょうか‥‥」
と告げるアクエリアス。
「どういうことですか?」
「この場所、宝瓶宮の守護者である私を倒す事が、鍵を手に入れる条件。ですが、力技で私に勝っても、私は渡すことは出来ない。彼等が私に勝つ方法、それはすなわち‥‥幻覚の中の私に勝つこと。そうすれば、私は鍵を渡しましょう‥‥」
と呟く。
「私達は幻覚に掛かっていませんが」
「その場所ではかかりません。そこまで『香』は届きませんし、この『幻惑の香』は『魔法』によるものではありませんから‥‥」
と告げる。
──シュンッ!!
その刹那、アクエリアスの頬に血筋が刻まれた。
「ふぅ‥‥そういうこととは、たいしたものだねぇ‥‥」
全身に汗を吹き出した御堂が、アクエリアスの頬を手刀で切り付けた。
「戻りましたか?」
「ああ。まったく、酔いも冷めちまったさね‥‥まあ、これであんたに勝った事にはなるんだろう?」
と告げると、御堂はすぐさま酒を一口。
「ええ。では鍵はお渡ししましょう‥‥」
とアクエリアスは御堂に『宝瓶宮の指輪』を手渡す。
「で、この二人は何時帰ってくるかね?」
「直にでも‥‥」
と、御堂の言葉にそう告げると、アクエリアスは懐から取り出した『鐘』を静かに鳴らしはじめる。
──チリィィィィィィィィィィィィィィィン
「‥‥ふぅ‥‥どういうことだ?」
「こ、こんなに‥‥どうして‥‥」
空牙とガルシアが汗だらけでその場に崩れる。
「これで終ったね。お二人さんは、自分の幻覚の中の敵と戦っていたのさ‥‥お疲れさん」
と、御堂が二人に酒を進める。
それを一口ずつ呑むと、ようやく立上がった。
「では、みなさんを第6階層まで戻しましょう‥‥この『帰還の魔法陣』に立ってください」
と告げられ、一行は魔法陣の上に立つ。
「あ、他の鍵の所にも、守護者はいるのですか?」
オグマがそうアクエリアスに問い掛けると、アクエリアスは静かに肯く。
「第一回廊から第12回廊までは、全て『黄道十二星座』の指輪を持つ守護者がいます。ですが、第三回廊には守護者は存在せず‥‥第一回廊は貴方たちの味方をしてくれるでしょう‥‥」
そう告げると、全員の姿が消えはじめる。
「李興隆は、第24回廊の最下層『魔導師の間』に居ます‥‥」
というアクエリアスの言葉と同時に、全員が第6階層に戻されていった。
●結末
第11回廊チーム、無事に帰還に成功。
最下層にて『宝瓶宮の守護者より『宝瓶宮の指輪』をゲット、それは御堂が責任をもって保管。
そして得た回廊の秘密。
全ての守護者を倒さなくてはならないのか? それとも‥‥。
──Fin