【ウィザード・李】ルージュからの伝言
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■ショートシナリオ
担当:久条巧
対応レベル:11〜lv
難易度:難しい
成功報酬:5
参加人数:8人
サポート参加人数:2人
冒険期間:07月30日〜08月09日
リプレイ公開日:2008年08月07日
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●オープニング
──事件の冒頭
第9回廊・とある階層の閉鎖空間
「るーるるるー♪〜」
鼻歌混じりで保存食を食べているのは、依頼同行記録係のエムイ・ウィンズ。
ちなみに職業・戦士。
「この閉ざされた空間。残った食糧はあと3日。出口はなし、最終手段を使用するときが近づいて参りました」
と呟きつつも、報告書を作成しているエムイ。
そしてバックの中から『石化』のスクロールを取り出すと、それを傍らに置いた。
「食糧が尽き、限界に達したとき、私は自らを石化します。いつの日か、助けがくることでしょう‥‥白馬の王子様なんてそんなこといいません。悪魔でも構わないから、助けに来てください‥‥」
そんな訳の判らない事を呟きつつ、エムイは今日も保存食を食べつづけ、寂しくならないように歌を歌いつづけていた。
──その頃
「?」
ふと、何処か遠くを見渡しているルージュ。
「どうしたのですか?」
とバアル・ベオルが問い掛けると、ルージュは静かに頭を縦に振る。
「誰かが呼んだようなきがして‥‥ちょっといってきます」
おいおい。
まさかエムイの所か?
●現在の情況を語ってみよう
大勢の冒険者が集って、幾度となく突撃を繰り返しているアビス。
そこには、様々な思惑が集っていた。
一攫千金を求めるもの
名声を上げようとがんばっているもの
集ってくる冒険者相手に商売をしているもの
そして
犯罪を犯し、ここに逃げてきたもの・・・・
そんなものたちが集まり、ここに潜っている理由は様々です。
さて、貴方はここに、どんな理由で潜るのですか?
*現在までの情報
注)ここに記されている情報は、冒険者ギルドの報告書および第六階層にて得られるものである。
もし情報を使うのであれば、酒場にて『先人達』に告げてください。
彼らの努力失くして、これらの情報は得られなかったのですから・・・・
・回廊No1〜12には、それぞれ鍵となる指輪が存在する。
順に『白羊宮の鍵』『金牛宮の鍵』『双児宮の鍵』『巨蟹宮の鍵』『獅子宮の鍵』『処女宮の鍵』『天秤宮の鍵』『天蝎宮の鍵』『人馬宮の鍵』『磨羯宮の鍵』『宝瓶宮の鍵』『双魚宮の鍵』以上である。
・回廊No13〜16には、それぞれ鍵となる『精霊の彫像』が存在する。
順に『炎の彫像』『水の彫像』『風の彫像』『大地の彫像』である。
・回廊No17〜19には、それぞれ鍵となる武具が存在する。
順に『命の剣』『心の楯』『魂の兜』である。
・回廊No20〜24には、それぞれ指輪をあてはめる扉が存在する。
それらは全て、第一回廊最下層に記されている4枚の『黒曜石の石碑』に記されている謎を解くことで、正しい扉が開かれる。
・全ての回廊は、4つの『試しの扉』が存在する。それらの『試し』をクリアしなければ、扉は開かない。
・いずれの回廊でも、最初の『試しの扉』を通り抜けるためには『レンジャー』が必要である。
・第1回廊・『第二番の試しの扉』は、精霊力によって解放されるが、その先の空間は『精霊力遮断空間』になっているらしい。
・第2回廊・『第二の試しの扉』の先は、『完全武具無効化空間』というものが存在する。そこでは、全ての『物理的攻撃』が無効化されるるらしい。
・第3回廊の二番目の『試しの扉』は、純粋にトラップと鍵によって閉ざされているが、これは敏腕レンジャーなら解除可能。
・第4回廊・二番目の『試しの扉』は、神聖力によって解放されるが、その先の空間は『神霊力遮断空間』になっているらしい。
・第5回廊の二番目の『試しの扉』に向かうには、『高さ、幅共に1mの回廊』を突破しなくてはならない。
・第6回廊・『第二の試しの扉』に向かう為には、長い階段を下り、そこから『回廊内を充満する、長さ400mの水路』を越えなくてはならない。その先の水中に、『第二の試しの扉』が存在する
・第7回廊・『第二の試しの扉』を突破する為には、その手前に在る、『果てしなく滑らかな壁を昇り、そこの天井にあるレバーを倒す』必要が有る。そこは精霊力が遮断されているので、自力で昇る必要がある。
・第8回廊第二の試しの扉には『全ての武器・防具を棄てよ』と記されている。ここでそれに従わなければ、そこから先に進んだとしてもまっているものは破滅らしい。
・第9回廊・『第一の試しの扉』を越えた先は『絶対無音空間』となっている。この空間で物音を立てた場合、何処かに強制転移させられる。
・第10回廊・『第二の試しの扉』は、バードとジプシー二人の歌と踊りが必要である。
・第11回廊は、最初の試しの扉を突破した先から『完全魔法無効化空間』によって形成されている。
守護者は『アクエリアス』、彼を倒す事で『宝瓶宮の鍵』を入手。
*ちなみに現在、冒険者達の手によって第11回廊は攻略完了。試しの扉は全て『魔法の鍵』によって解除可能。
・第13回廊・第3の『試しの扉』の正面には台座があり、『2400Gと等しい重さの物質』を載せる事で開くらしい。
・第14回廊・『第一の試しの扉』の手前には『レンジャー殺し』と呼ばれる石化トラップが仕組まれている。
・第16回廊は『第二の試しの扉』以後、3人で一つのパーティーでしか通れない。
・第17回廊には『キーステーション』と呼ばれるショートカツト用の部屋が存在。
・第18回廊の奥の小部屋に、第一回廊第三の『試しの扉』の鍵が存在する。
*ちなみに現在、冒険者達の手によって第18回廊は攻略完了。
・第19回廊は、『第一の試しの扉』までは無限に出現するアンデッドとの戦いが続く。
*ちなみに現在、冒険者達の手によって第19回廊は攻略完了。
・第20〜24回廊は、入り口が巨大な石壁によって閉ざされている。その壁には『24の指輪』を填める穴が存在している。
・第一の黒曜石の碑文
第21回廊最初の扉の解除方法
『対となるものが指輪を填めよ、そして扉に順に手をかざせ・・・・』
*現在までに攻略された回廊(コンプリートエリア)
・第11回廊:『宝瓶宮の指輪』
・第18回廊:『心の楯』、『白銀色の魔法の鍵』を3本、『8本の魔法の鍵束』回収
・第19回廊:『魂の兜』、『金色の魔法の鍵』を9本回収。
●リプレイ本文
●ということで
──シャルトル・アビス外『冒険者酒場・限界バトル亭』
「むぅ。そんなに厳しいのか?」
困った表情でそう呟きつつ、自分の肩にもたれ掛かっている女性の胸をまさぐっているのは御存知リスター・ストーム(ea6536)。
「そ‥‥う‥‥ヨンッ‥‥あああんっ。そんなに強くしちゃあ‥‥」
とまあ、酒場の奥の個室でなにやら情報収集をしているリスター。
第9回廊でえた情報は以下の通り。
・第一の『試しの扉』まではとくにそれらしい仕掛けはなし。
・第二の『試しの扉』までの回廊は、通るものにたいして様々な幻覚が見えるらしい。その時点で叫び声を上げたりするとアウト。
・第三の『試しの扉』までの回廊はアンデッドが徘徊し、襲撃してくる。
その時に発生する戦闘音でアウトになる者たちが続出。よって、そこから先については全く未知数‥‥。
──場所は変わって・第六階層
「歌ですか? そういえば聞きましたねぇ‥‥」
「それはどこの回廊からですか?」
「俺達の入った回廊は13番回廊でね。ほら、これがその時ゲットしたやつさ」
と、虚空牙(ec0261)に袋から取り出した『炎の彫像』を見せる女性騎士。
「13回廊ですか。判りました、一応気には留めておきます」
「ああ、まあ気を付けてな」
ということで、再び情報を探しにいく空牙。
「ちょっと前に第9回廊攻略を目指したパーティがまだ帰ってこないらしいけど、どんな準備で装備だったかが解らないかねぇ‥‥」
と、別のパーティーに酒を持っていって情報収集をしている御堂鼎(ea2454)。
「このアビスに潜ってくる奴等はたいていの前衛は重装備だし」
「で、そいつらが第9回廊から戻ってきたっていう情報はあるのかね?」
「んーと、あそこのパーティーがかなりこのアビスに強いな。回廊偵察偵用チームと攻略チームの二つによって編成された部隊でね。確か名前は‥‥グレイファントムとかいったな?」
そのパーティーに興味を示す御堂。
「ふぅん。で、そこがどこまで攻略したか知っている?」
「彫像は全て、鍵の指輪は4つ、それと『金、銀、白銀、青銅の鍵』はゲットしたっていったな。そして第一回廊の黒曜石の石碑の解読に成功、で、現在は『鍵の武具』の収集をしているみたいだ」
その言葉を聞きつつ、御堂はそのパーティーをじっと見る。
「なにか、影がありそうなパーティーさね‥‥」
──そしてその頃
「最低限の荷物はこれでおしまいと‥‥」
ルミリア・ザナックス(ea5298)は荷物の定期点検を行なっている。
今回の目的地では音を出す事自体が御法度。
ならばということで、武器防具に布を巻いたり、荷物を固定して音を出さないように準備。
「魔法武器よりもシルバーレイピアの方がいいのですね?」
と仲間に確認を取りつつ装備を点検しているのは今回から参戦したクァイ・エーフォメンス(eb7692)。
「そうですね。荷物の静音もしておいてくださいね。バックパックのアイテムの隙間に何か布を詰めるとかして」
と、マグナス・ダイモス(ec0128)が色々とサポートに徹する。
「ミーアさんがどこに行ったか解らないのですよ‥‥」
と困った顔でオグマ・リゴネメティス(ec3793)に話をしているのはフォルテュネ・オレアリス(ec0501)。
この二人もまた、ルミリアを参考に荷物の静音処理を施している。
「今回はリスター・ストームさんがいらっしゃるので、ミーアさんとミリアさんは別のパーティーに参加しているみたいですよ?」
「ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。そうなんですか。それなら仕方ないですね‥‥」
とションボリするフォルテュネと、リスターの腕を直に見て、得られるものはとことん得ようと考えているオグマ。
実に明暗を分けている二人であった。
●第9回廊突入
──第9回廊、第21階層
「まあ、俺の得た情報が正しければ、まだ絶対無音空間ではないからな。ということで、足元に気を付けてきてくれよ」
と、後ろからリスターの方に向かってやっとくるメンバーに告げるリスター。
幾つかのトラップをくぐりぬけた後、巨大な『回廊毎まとめて落ちるピットフォール』を先にくぐりぬけたリスター。
全長にして25mほど、
仲間から預かったロープを一つに繋ぎ、それを2本その空間に渡して道を作る。
不安定なその道を、ゆっくりと伝ってくる一行。ロープの過重を考えると、一人ずつ順番に渡らなくてはならなかった。
──ゴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥツ
時折その空間の下から突風が昇ってくる。
その時はパランスを失わないよう、その場で立ち止まる。
そのままリスターは風の拭きあがるタイミングを計算、一行はリスターの指示を聞きつつ、その場所をクリアした。
──第一の『試しの扉』
静かに扉の前に立ち止まる。
「リスターの得た情報だと、この先が絶対無音空間になるねぇ‥‥」
御堂は静かに酒を飲みつつ、そう呟く。
「ああ。だーかーらーとっととその酒を飲み干してくれ!! 酒を飲む音で石の中に飛ばされたら笑い話にもならないだろ!!」
──グビッグビッグビッグビッ
喉をならしつつ、いっきに残りを飲み干す御堂。
と、オグマが壁の一部を指差し、一行になにか告げる。
「この向うから声が聞こえてきますけれど‥‥」
「ふぅ。ということは、この向うにエムイがいる可能性があるのだな?」
マグナスのその問いに、オグマが肯く。
「あー、確かに歌声が聞こえるなぁ。この声は紛れもなくエムイちゃんだねぇ‥‥いま助けるからねぇ♪〜」
とリスターが愉しそうに告げると、ルミリアが壁の正面に立つ。
「ならば‥‥オーラと共にあらん‥‥」
素早くオーラを練り上げると、ルミリアは意識を全身にまわす。
全ての器官にオーラがめぐり、それを再び体内循環する。
剛剣術の為の第壱段階。それを終えると、オーラを腕に凝縮!!
「ルミリア・ザナックス参る!!」
──ドバァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ
それはまさに惨劇の一言。
ルミリアの渾身の一撃は、アビスの『攻勢防壁』によって全てルミリアに叩きかえされる。
バーストアタックを用いたのだが、純粋な破壊力として全てがルミリアの全身に叩き込まれた。
両腕、両脚、肩、胴部、腰部、首の全てが完全に破壊され、一撃でルミリアは絶命した。
「キャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」
その光景を見て、フォルテュネとオグマの二人は失神。さすがの御堂ですら、視線を外した。
「攻勢防壁‥‥ここまで強力とは」
「それよりもルミリアだ‥‥甦生が可能な奴は?」
マグナスが周囲にたいしてそう問い掛ける。
だが、その場には神聖魔法の使い手は存在しない。
「回廊の場所によっては、無効化できない場所もあるのでは無かったのですか?」
そうクァイが空牙に問い掛けるが、空牙は頭を左右に振る。
「それを瞬時に見分けるのは難しすぎる。それに同じ様に感じ、そして破壊できたのは『地下洞窟』の壁であって、回廊の壁ではない。同じ材質だが、こちらには『攻勢防壁の結界』が施されているようだ‥‥」
と告げつつ、散らばったルミリアの体を一ヶ所に集める。
「攻性防壁とグレートウォールの見分け方‥‥それこそがとんでもないトラップさね。どうするんだい? 1度戻ってアビス外の教会で甦生してもらうかい?」
と御堂が周囲のメンバーに問い掛ける。
「ここから地上まで戻るのにはかなり時間がかかる。確か甦生に必要な時間は、死亡してから1時間以内の処置な筈。今から戻っても甦生は不可能だ‥‥」
リスターが真面目な顔でそう告げる。
「となると、フォルテュネさんの出番よね?」
とクァイはフォルテュネを起こすと、事情を全て話す。
「成る程、了解しました‥‥けれどこのエリアの温度ですと、2時間ほどで溶けはじめます‥‥」
と集められた死体を見つめつつつげるフォルテュネ。
「かといって、このアイスコフィンを例の空間を渡す方法もないしな‥‥」
途中にあった『ピットフォール』。あの場所でアイスコフィンを対岸に渡す方法がない。
「ルミリアちゃんごめんよ」
とリスターが告げると、そのままリスターは第一の扉の手前に向かう。
「先に進む。死体ならば最悪でも、クローニングとピュリファィによる処置を施す事で、甦生の可能性は戻ってくる。過去にそういう事例をいつか見聞きした事もあるから、ここは先に進もう」
と告げるリスター。
その意見に一行は納得すると、リスターはルミリアの死体のなかから頭だけを手にすると、それを床に置く。
「フォルテュネちゃん、コフィンよろ」
と、フォルテュネに頼む。
その言葉に肯くと、フォルテュネはルミリアの頭部のみをコフィンで包む。
そしてそれをバックにしまうと、リスターは先に進む準備をはじめた。
そして他のメンバーも、ルミリアの死体をそれぞれコフィンしてもらい、荷物に詰め込む。
「ブレスセンサー発動します!!」
オグマがそう告げてスクロールを広げるが。
──バジッ!!
ブレスセンサーは発動したものの、壁の向うについては全く判らない。
「どうして‥‥これも攻勢防壁の効果なのですか?」
と叫ぶ。
そして次はアースダイブのスクロールを開くが、やはり攻勢防壁が床にまで広がっているらしく、石の床を透過することができない。
「これもダメ‥‥」
「まあ、そういうこともあるさ‥‥少なくとも、この壁の向うに『エムイちゃん』がいるという可能性がでたことは確か。ならば、まだ探す手だても考えられるって言うこと。今は先にすすむしかないだろう?」
と告げるリスター。そして一行もまた先に進んで行く。
●絶対無音空間の恐怖
──第45階層
既に第一、第二の『試しの扉』は突破してきた。
そしていよいよ第3の扉に向かう。
その手前の直線回廊で、一行は思いもよらない襲撃を受ける。
目の前から姿を表わしたのは、実体を持たないアンデッドの群れ。
どうあがいても戦闘は避けられない情況下だが、リスターは素早くスクロールを取り出し、それを開く!!
やがてリスターの全身が緑系統の淡い光に包まれると、口を大きくあけて何かを叫んだ!!
「‥‥」
その口の動きにまず気が付いたのはマグナス。
そのままリスターに向かって肯くと、再びリスターはスクロールの中に記されたサイレンスを発動。
やがてマグナスの全身が輝くと、マグナスは笑みを浮かべて敵の真っ只中に向かって飛込んでいく!!
サイレンスの効果によって、マグナスから発せられる『全ての音』は遮断された。
そのため、音がでるのを気にすることなく、マグナスは戦いはじめる。
そして次々とリスターからサイレンスを駆けられると、そのまま戦闘に飛込んでいく‥‥。
『グビッグビッグビッ‥‥ぷはーーー。よし、次のやつこいやぁ!!』
富士の名水を飲み干して魔力を回復すると、再びリスターは仲間にたいしてサイレンスを仕掛けていく。
そんなこんなで、やがて戦闘は無事に終り、さらに先へと進む事になった。
●最後の『試しの扉』
──第84階層・第三の試しの扉前
幾つかの戦闘を掻い潜りつつ、一行は無事にこの場所にまでたどり着く事が出来た。
最後の試練は超難解なトラップ&ロック。
そのエリアは既に絶対無音空間から外れている事も扉に刻まれていた為、リスターはしばし扉を調べた後、オグマの手を叩く。
──パーン!!
「は、はい?」
「この程度のトラップと鍵、初歩中の初歩。あとは任せた」
と告げて、静かに座り込む。
「ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええ!! 絶対無理ですよ!!」
「無理かどうかはやってから。そして絶対に諦めないこと。ギブアップしたら、オグマちゃんは地上に戻ってから一晩、じっくりと付き合って貰おうかなぁ♪〜」
そんな事を告げているものの、他のメンバーはそのリスタ─の行動に納得した。
『ああ、成る程。オグマを育成するのですか』
『ふぅん。リスターも意外と後輩思いなんですね』
『先輩レンジャーとしての試練か‥‥ふむふむ』
『』
以上、マグナス、フォルテュネ、クァイ3名の心の呟きでした。
『で、本心は無理と諦めさせて、今晩お愉しみという所か?』
『全く。下半身最優先男なんだねぇ‥‥』
以上、空牙、御堂ふたりがかりでのリスターの耳元に囁き攻撃でした。
──カチャカチャカチャカチャ‥‥
静かにトラップと戦うオグマ。
そしてしばらくした後。
「せ、先輩‥‥ダメです‥‥」
顔を真っ赤にしてそう告げるオグマ。
「あ、そう‥‥なら今晩は‥‥グフフフフ」
と笑いつつ、瞬時にトラップを解除、そしてロックも解除するリスター。
──カチャッ‥‥
「さて、それじゃあいきましょうか!!」
と言うことで、そのまま先に進む一行。
──最後の間
大量の宝箱が理路整然と並べられている空間。
その中央台座には、巨大な石版が並べられている。
「‥‥フォルテュネ、読めるか?」
その文字をチラリと見たマグナスが、そう話し掛ける。
「古代魔法語ですね‥‥」
と呟くと、フォルテュネは石版の解読に成功。
以下は、その解読後の文章である。
『鍵を開きなさい。青銅は何処かの1を、鉄は何処かの2を。銀は何処かの3、そして金は何処かの4を示します』
『扉にある鍵穴は全部バラバラ。一つ穴のものは何処かの扉へ。二つ穴は何処かの回廊へ。3つ穴は扉と回廊を示します』
『この回廊の鍵は、一つ穴ならどれでも可能だが、どれでもダメ。二つ穴なら、一つ目の鍵穴はまわさない。次の穴には金を二つと青銅を一つ』
『三つ穴なら‥‥・・穴には・・・・を一つ。二つめの穴には何もささない、そして三つめの・・・・』
『4つ穴、そしてそれ以上の穴は奇跡の鍵。それを用いて目指したい扉をイメージし・・・・』
「だそうですが・・・・意味判ります?」
「最後の二つは?」
「文字が削られていて解読不能ですが・・・・」
とまあ、皆で真剣に解読作業をしているさ中。
「この髪飾りは蛮ちゃんにお土産だね」
「こ、これは伝説の酒『百花繚乱』。こんなにいい酒に出会えるなんて、まさに人生は一期一会だねぇ・・・・キュポン!! グビグビグビグビッ」
とまあ、そんな感じで宝探しも終了。
そして一行は、全てを終えて外に向かうテレポートタイルの上に立つと、そのまま第六階層へと帰還していった。
──後日談
最下層で得た財宝の殆どを換金し、ルミリアの甦生費用に充当した一行、
それでどうにかルミリアを甦生すると、残った金額で消耗品の補充をし、そのままパリへと戻っていった。
少なくとも、キーステーションの謎は全てとけたような感じであるが・・・・。
──Fin