【ミハイル断章】神秘のカギを探せ
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■ショートシナリオ
担当:久条巧
対応レベル:11〜lv
難易度:普通
成功報酬:8 G 32 C
参加人数:3人
サポート参加人数:-人
冒険期間:11月20日〜11月30日
リプレイ公開日:2008年11月27日
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●オープニング
──事件の冒頭
いつもの光景。
「おーい、シャーリィ。ここの棚に在ったスクロールを知らんか?」
「そこの棚のものは、全て倉庫に移しておきましたよ」
「そうか。まあ、それならそれでよし。さて、ここをこうして‥‥」
とまあ、のどかにスクロールをいくつも開き、何かを、熱心に調べているミハイル。
「一体、何を調べているのです? 精霊王国アトランティスに向かう事が出来たから、今度は神聖王国ムウにでも向かうのですか?」
そう告げるシャーリィに、ミハイルは頭を左右に振る。
「うーむ。それもいいのぢゃが。今回は『天界』にいってみようと思うのぢゃ」
「あー、そうですか。はいはい、それではがんばってくださいねー」
そうあっさりと告げるシャーリィ。
「ちょっと待ちなさいシャーリィ。どうしてオマエはわしの言葉を信用しないのぢゃ?」
「お言葉ですが教授。アトランティスやムウのように、ある程度遺跡が存在し、それなりの証拠や遺物がある場所でしたらいざしらず。なんですか? その天界って‥‥そこに何があるというのですか?」
「浪漫ぢゃな」
そうキッパリと告げるミハイル。
「それにのう‥‥ちょっと耳を貸せ」
とシャーリィを読んで、何やらヒソヒソと耳打ち。
「あー、成る程。では早速、私が冒険者ギルドに向かってきますね‥‥」
と掌を返して走っていくシャーリィ。
さて、一体何が彼女を動かしたのだろうか?
●リプレイ本文
●やってきましたプロスト城
──シャルトル・プロスト城地下立体迷宮下層
そこは小さなお社。
ジャパンの建造物のような作りの建物の中から、姿を現わしたのは一人のアルテイラ。
「お久しぶりですミハイル・ジョーンズ。今日は一体なんのようですか?」
そう優しい笑みを浮かべて呟くアルテイラに、ミハイルは一言。
「うむ。頼みというのは他でもない。天界に繋がる月道を開いてくれ!!」
──スパァァァァァァァァァァァァァァァァァン
真顔でそう告げるミハイルに、ラシュディア・バルトン(ea4107)が手にしたつっこみハリセンで会心の一撃を叩き込む。
「そうじゃないでしょう教授」
「まったく相変わらずですね‥‥」
呆れたような顔でそう告げるレイル・ステディア(ea4757)。
その横では、シャロン・オブライエン(ec0713)もまた、周囲を見渡している。
今までにこのような遺跡など見たことがない。
インドゥーラのモヘンジョ・ダロ遺跡のように寂れている訳ではなく、むしろ荘厳に感じている。
「‥‥こんなに身近に精霊を感じられる場所があるとは‥‥凄いな、ここは」
「うむ。すべてワシの友達ぢゃよ」
シャロンの言葉に続いて、ミハイルがそう肯く。
「で、話を元に戻すとしよう。アルテイラよ、そなたの力では、天界に向かう為の月道は開けないのか?」
そう問い掛けるミハイルに、アルテイラは静かに肯く。
「精霊の王国アトランティスにも、私は単独で月道を開くことは出来ません。ましてや、天界はこの世界との繋がりのない世界。そのような所に月道を開く事など、私自身はできません」
その言葉に、ミハイルは腕を組んでしばし思考。
「なあじいさん。ここは素直に諦めたらどうだ?」
そう告げるレイルだが。
「ならば、以前のように精霊武具に力を宿して遺跡から‥‥というのは?」
「それも無理でしょう。貴方の使っていた精霊武具は、全てアトランティスに留まっています。この世界にはもう、精霊武具と呼ばれるものは残っていないと思います‥‥まして、それらを見付けたとしても、私達のような精霊ではなく、より強大な力を持つ精霊に力を借りなくてはならないでしょう‥‥」
そのアルテイラの言葉の直後、ラシュディアは『しまった!!』という表情をした。
「な、なあ教授。アルテイラの言うとおりだ、ここは諦めて‥‥」
と話し掛けたが、すでにミハイルの瞳はキラキラと輝いていた。
(やはりか‥‥少しでも可能性があると、すぐこうだからなぁ‥‥)
と、もはや諦めたラシュディア。
「つまり、精霊武具に変わる武具に、さらなる精霊達の力を付与してきたらよいのぢゃな?」
「それだけではありません。天界とこの世界を繋ぐ何か、その何かの力も必要となります。それでなければ‥‥月道は開かれないでしょう」
そのアルテイラの言葉に、ミハイルは胸を叩く。
「それなら心配無用。天界とこの世界を繋ぐものはすでに手に入れたも当然。さて、まずは精霊武具に変わるあらたな武具をさがさなくてはならないのう‥‥」
そう告げると、アルテイラは諦めた表情をしてみせた。
「判りました。ミハイル、ではそれらを持ってきたとき、私は月の上位精霊にお伺いを立てることにしましょう。貴方は月精霊以外との交渉、そしてあらたな武具をさがしてきなさい‥‥」
そう告げると、アルテイラの姿がスッと消えていった。
「わかったぞ。それじゃあなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
手を振るミハイル。
「さて、そういうことになったので、今から『精霊武具』をさがす旅に出るぞ」
「いや、教授ちょっとまってください。そんなもの、手掛りはあるのですか?」
さすがのレイルもそう問い掛ける。
「うむ。といっても、先にワシの研究施設に向かわなくてはならない。ヒントはシャーリィが持っているからのう‥‥」
ということで、一行はまずはミハイル研究所へと移動した。
●新世界の鍵
──ミハイル研究所
「まあ、あたしがミハイル教授に協力する理由はいろいろとありましてね‥‥」
にこやかにシャロンにそう告げているのは、ミハイル・ジョーンズ第一秘書のシャーリィ・テンプル女史。
「もしよかったら教えて欲しいのだが」
「うーん。こればかりは教えられませんねぇ」
とにこやかに告げるシャーリィ。
「さてシャーリィ。伝説の7武具についての資料をだしなさい」
「へ? 突然どうしたのですか?」
そうシャーリィがミハイルに問い掛けるが、ミハイルは一言。
「天界に向かう為の武具の代用に使う。まずはその7武具をさがす旅に出る」
と告げた。
「はいはい。今から持ってきますので‥‥」
と告げて、シャーリィは大量の資料を持ってくる。
「こ、これが全部か?」
あきれた表情でそう告げるラシュディア。
「ええ。ここの資料に記されている武具は全部で200ほど。ここから7つに絞っている最中なのですから」
その言葉に、一行は茫然となってしまった。
──ポム
「大変だなぁ、ラシュディア」
「ああ、こんなに膨大な資料から、それを絞らないといけないとはな‥‥」
レイルとシャロンの二人が、ラシュディアの肩をポムポムと叩いてそう告げる。
「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ。冗談じゃない。お前たちも手伝え」
そう叫ぶラシュディアに、レイルは近くの資料を指差す。
「読めなくてな‥‥」
「そういうことだ」
指差した資料。
それらは全て『精霊碑』と『古代魔法語』によって記されていた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
絶叫をあげるラシュディア。
「まあ、俺達はこの建物の警備でもするから、宜しく」
「あとは任せた。とにかく絞ってくれ」
と告げて、二人は建物の外へ
「では、始めるとするか‥‥シャーリィはどうする?」
「私はエジプトの方の、ロードガイの資料を作成しないといけないので‥‥」
「うむ。ではそっちは任せた。ラシュディア、急いで絞るぞ」
ということで、ミハイルとラシュディアの二人は、とにかく資料の読み込みと解読に専念することにした。
●えらばれた10武具
──ミハイル研究所
死屍累々。
床に散乱した大量の資料。
テーブルの下で爆睡しているミハイル。
椅子にもたれ掛かったまま、口から魂が抜けはじめているラシュディア。
おいおい、その技はどっかの鍛冶屋のスーパテクニックだろ?
そんなこともありまして、その日の夕方には全員意識を取戻し、作戦会議となりました。
「では。まずはこの10武具が、あらたなる精霊武具としての可能性を秘めておる」
とミハイルが説明しながら、一枚の羊皮紙を広げた。
そこには、次の武具の名が記されている。
・阿修羅の剣
・セブンフォースエレメンタラースタッフ
・覇王剣ダイナスト
・キングスエナーソード
・グングニール
・青生生魂の剣
・冷艶鋸
・エクスカリバー
・都牟刈の大刀
「無理、ぜーーーーったい無理」
「そうだな。阿修羅の剣なんて、本国にあるのかさえも知らないな」
「エクスカリバーなんて、イギリス王家の剣だろう?」
とまあ、ラシュディア、シャロン、レイルの順番で突っ込みをいれてくる。
「まあまあ。これらがもっとも近いというだけぢゃし。この中から可能性のあるものをまずさがすとしよう‥‥」
ということで、どこを調べるのかどうしぼるのか、いろいろと思案した結果、おおよその所在地の判るものをピックアップしていった。
・阿修羅の剣
(現在地:インドゥーラと思われる)
・セブンフォースエレメンタラースタッフ
(現在地:消息不明)
・覇王剣ダイナスト
(現在地:欧州諸国のどこか)
・キングスエナーソード
(現在地:不明)
・グングニール
(現在地:イギリス、アルスター方面と思われる)
・青生生魂の剣
(現在地:不明。ジャパンの可能性有力)
・冷艶鋸
(現在地:華仙教大国・赤壁付近と思われる)
・エクスカリバー
(現在地:イギリス国王アーサーが所有)
・都牟刈の大刀
(現在地:ノルマン江戸村、のるまん神社に奉納)
「‥‥どうする?」
「さて、こっから先はこれから考えるとしよう。とりあえず今回はここまでぢゃな‥‥」
ということで、おおよその見当まで付ける事が出来た。
あとは、本格的に調査を開始するだけ‥‥。
そして一行の前に立ちはだかるなにか!!
ミハイル教授の次回の活躍にご期待ください‥‥。
──Fin