●リプレイ本文
●大量の荷物の行き先は?
──シャルトル地方・ノルマン江戸村
ぎぃぃぃっぎぃぃぃぃっぎぃぃぃぃっぎぃぃぃぃっ
数台の馬車が唸り声をあげつつノルマン江戸村に到着する。
「さあ、ここからが本番だぁ‥‥」
とにこやかに呟きつつ、鳳令明(eb3759)が馬車から降りる。
「あのーー。いくら無料送迎といっても、こんなに大量の荷物はもう勘弁してくださいよぉ」
御者が疲れはてた表情でそう告げる。
「あ、やっぱり?」
「やっぱりじゃないですよ。こんなに大量の荷物、どこに預けるというのですか?」
そう御者に言われて、令明はふと思った。
ちなみに、この江戸村にこれだけの大量の荷物を預かる場所はない。
ということで、この寒空の下、荷物は外に剥き出しで放置ということになってしまう。
「ちょ、ちょっとまってください!! どうにかならないのですか? 確か塔に挑戦する冒険者には、宿が確保されている筈ですよね?」
そう令明は告げるものの、御者が宿を指差して一言。
「人が泊まる部屋であって、荷物置き場じゃないしなぁ‥‥まあ、君の部屋に入れと置けばいいんでないかい?」
と告げて立ちさって行った。
なお、こののち宿屋との交渉となったが、令明一人の荷物で宿の全ての部屋を占有してしまいそうなので、残念ながら外に放置となってしまった。
余談ではあるが、彼の荷物を狙ってかなりの数の盗賊がこの江戸村に入ったのはいうまでもない。
●再び悪夢は訪れる
──黙示録の塔
さて。
いよいよ塔挑開始となった其の日。
塔にやってきた冒険者達は自分達でチームを組み、順番に突入していった。
・チーム【第一回廊捜査隊】
地図を広げつつ、まずは前回確認されていないエリアの場所に向かう『第一回廊調査隊』。
だが、前回駆逐した筈の琥珀獅子が今だに徘徊を続けているため、まずはそれらの排除が先となってしまう。
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
──ガッギィィィィィィン
ファイゼル・ヴァッファー(ea2554)の一撃が琥珀獅子の頭部に直撃する。
だが、それは琥珀獅子の頭部にある鎧部分に命中しただけで、致命傷にはならない!!
──キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン
その刹那、琥珀獅子の全身が琥珀色に輝く。
「またかっ!!」
シェセル・シェヌウ(ec0170)がそう叫ぶと同時に、エミリア・メルサール(ec0193)が印を組み韻を紡ぐ。
「白き楯よ、我等を護りたまえ!!」
──ブゥゥゥゥゥン
エミリアの唱えたホーリーフィールドが展開し、3人を護る。
──シュンッ‥‥バギィィィィィィィィィッ
そして放たれた無数の光。
それは幾条もの光の矢の孤独、次々とホーリ─フィールドに突き刺さり、そしてそれを破壊する。
光の矢は、さらにファイゼルやエミリア、シェセルの肉体をも貫く!!
「くぅっ」
「うあぁぁぁぁぁっ」
「こんな馬鹿なぁぁぁぁぁぁぁっ」
その場に崩れ落ちる3名。
だが、シェセルとファイゼルは最後の力を振り絞り、琥珀獅子に向かって走り出す!!
「これでもっ!!」
スローイングクロスを琥珀獅子に向かって投げ付けるシェセル。
それを軽々と躱わす琥珀獅子だが、その交わした方角には、すでにファイゼルがまわりこんでいた!!
「これで終わりだぁぁぁぁぁ」
──ズハァァァァァァァァッ
激しく叩きつけた一撃。
だが、それでも琥珀獅子は動く。
致命傷にはならなかった。
「遅れた‥‥済まない」
ファイゼルの背後から、そう告げて駆けぬけていくのはアハメス・パミ(ea3641)。
その背後からは、シャクリローゼ・ライラ(ea2762)、シルバー・ストーム(ea3651)、円巴(ea3738)、ラシュディア・バルトン(ea4107)といった面々もいた。
ファイゼルたちとは別ルートで移動し、やはり琥珀獅子によって道を塞がれていたらしい。
ここにくるまでに幾度となく戦い撃破してきたのが、かれらの装備の磨耗や疲労した表情からも伺える。
「遅えぞ馬鹿‥‥」
そう悪態をつくものの、ファイゼルの表情にも笑みが浮ぶ。
「ポーション呑めますか? あとは私達に任せてください」
シャクリローゼがそう告げてエミリアにポーションを差し出す。
そのさ中、シルバーは周囲を警戒、敵琥珀獅子の気配が他からは感じない事を仲間たちに告げる。
「このエリアでは、奴が最後です‥‥他の気配は感じません」
そのシルバーの言葉と同時に、円とファィゼル、アハメスが次々と琥珀獅子に向かって連撃を叩き込む。
それらはことごとく躱わされたが、それを見越してのラシュディアの魔法が炸裂!!
──シュパパパァァァァァァッ
ウインドスラッシュが琥珀獅子を襲う。
「悪いな。単体攻撃系魔法なら、『外れる』ことはないからな‥‥」
そのまま体勢を取り戻そうとする琥珀獅子だが、そこに3人がかりの連撃が叩き込まれた‥‥。
──そして
全ての地図が埋まりはじめた。
残りは、目の前の巨大な扉の向うの区画のみ。
ここに至るまで、倒した琥珀獅子の数は12。
少ないと感じるが、第2回廊へと向かっていった他の仲間たちが倒しているだろうと考え、この場所を目指してきた。
「大丈夫です。トラップ、鍵の類は全て解除しました‥‥」
そう告げて、後ろに下がるシルバー。
「よし、それじゃあいくか‥‥」
ファイゼルがそう告げて、扉をゆっくりと開いていった‥‥。
●炎に打ち勝つ為には
──第2階層・第1回廊
通称『炎の回廊』。
先日、仲間が確認したこの回廊は、天井と壁が灼熱の炎によって燃え盛っている。
そこから発せられる熱量が、たどり着いた冒険者達の肌を焼く。
階段の上にある部屋から、4方に向けて扉が配置、そこから長い廊下が伸びて、さらに別の部屋に続き‥‥というように、10m四方の部屋と10mの回廊が連なって構成されている感じである。
その為、幾つかのチームに分かれて、この回廊を探索することとなった。
──チーム『第二回廊侵攻隊・第一小隊』
「ふぅ‥‥神聖魔法は発動しますね‥‥」
ディアーナ・ユーリウス(ec0234)は仲間たちにそう告げつつ、焼かれている皮膚に対してリカバーを発動させている。
すでに暑さに対処するために防寒服は脱いでいるのだが、それでもかなり熱い。
「むう。良い修行になるからと言われて、誘われるままにホイホイ付いて来てしまったが、何なんだここは?」
そう呟いている天城烈閃(ea0629)の横では、灼熱に耐えているゴールド・ストーム(ea3785)の姿があった。
「この回廊は‥‥水系の魔法及び神聖系魔法は効果が有ると‥‥で、マジックアイテムについては問題はないようだが‥‥」
と、自分の持っているアイテムを一つ一つ確認しているゴールド。
確かに、指に填めているリングや、武具に装着されているレミエラの効果については、今の所はまったく問題はないという解答がでた。
だが、問題はこの回廊自体の熱気。
金属系装備は輻射熱により加熱し、そのまま肌を焼いていた。
いくらアンダーに布の服を着ていても、その熱気は肌にまでたどり着いている為、それらは全員が軽い火傷を負ってしまっていた。
そして布系装備はさらに危険である。
時折炎が噴出し、衣服のあちこちを焦がしている。
恐らくは、直接炎が移ってしまった場合、酷い火傷、もしくは焼き殺されてしまう可能性もある。
「どこまでたどり着けるか判らないが、行ける所までは進んだ方がいい‥‥」
紅蓮の手拭でながれる汗を拭いつつ、アンドリー・フィルス(ec0129)がそう呟く。
ちなみに、回廊に入る前にアンドリーの唱えたオーラ魔法はその効果を失っていない。
ここから、この回廊ではオーラは使用できるとアンドリーは判断した。
そして、アンドリーの横で待機していた陰守森写歩朗(eb7208)が静かに肯く。
「この『耐火の巻き物』ならば、完全に炎を遮断できる。そして『炎走りの巻き物』も効果を発揮する‥‥」
唯一、まったく汗をかかずに涼しげな陰守が告げる。
「あとは?」
そのゴールドの問いに、陰守は静かに肯く。
「この『冷手の巻き物』も問題ない。『氷結空間の巻き物』は発動するが、熱気の方が強い。そしてこれが、今回もっとも効果を発揮する」
と、『吹雪の巻き物』を発動する陰守。
そのまま廊下に向かってスクロールを発動させると、一瞬だけ発生した吹雪に炎の威力が弱まった‥‥。
「つ‥‥つま‥‥り‥‥冷気によっ‥‥て‥‥壁の‥‥炎が‥‥弱まる‥‥と‥‥」
全身が凍り付きはじめた陰守がそう告げる。
扇状に発生した吹雪は壁に直撃し、そのままそこから陰守に向かって跳ね返ってきたのである。
これで、攻勢防壁が今だ健在であることまでは確認できた一行。
かくして、限界まで進むこととなった一行であった。
──チーム『第二回廊侵攻隊・第二小隊』
第二小隊もまた、別ルートで第一回廊の攻略を開始していたのだが。
「ダメね‥‥攻勢防壁が生きているわ‥‥」
クレア・エルスハイマー(ea2884)もまた、アイスブリザードを最低威力で発動。
その冷気が自分にも帰ってくる事を確認し、仲間たちにそう告げていた。
「成る程。となると、やはり戦闘時には壁を気を付けないとまずいか」
ルミリア・ザナックス(ea5298)がそう告げつつ、静かに抜刀。
「そうですね‥‥それに加えてこの熱気‥‥あまり長時間は耐えられませんね」
マミ・キスリング(ea7468)もゆっくりと抜刀し、目の前の廊下に現われた『混沌神の申し子達』に向かって戦闘態勢を取る。
ちょうど目の前の回廊には、4体の『漆黒の人』と呼ばれる黒い皮膚の人型の魔物と、2体の『4つ手の戦士』がこちらに向かって歩いてきていた。
「話には聞いていましたけれど、これがそれですか‥‥」
「まあ、そんなに強そうじゃないから、とっとと始末して先にすすもうぜ」
李雷龍(ea2756)と李風龍(ea5808)が、後衛からそう告げる。
「時間もったいないから、とっとといくでーー」
イフェリア・アイランズ(ea2890)が素早くスクロールを開き、アイスコフィンを発動!!
それは最前列の『漆黒の人』を凍り付かせた。
「いまや!! 一気にケリつけてや!!」
そのイフェリアの叫びに、西中島導仁(ea2741)がすかさず間合をつめて、横にいた『漆黒の人』を真っ二つに切り捨てる。
「琥珀獅子と違い、それほどつよくないのか‥‥」
そう呟く西中島。
だが、そのすぐ背後から飛び出してきた『4つ手の戦士』が、西中島に向かって渾身の4連撃を叩き込む!!
──ガギガギカギガギ
全て直撃。
そのまま後方にふっとばされる西中島。
「こ、この動きは‥‥」
オーラを高めて治療に入る西中島。
と、入れ違いにルミリアが飛び出し、『4つ手の戦士』と近接戦闘に入る。
「オーラは通常通り発動する!! 早く怪我を直してくれ!! こいつは我一人では‥‥難しい」
ルミリアの全身のオーラが高まり、それを腕に集中。
──ガギガギガキガギ
剛剣術による連撃を叩き込むが、それらがことごとく受止められていた。
そのさなかにも、『漆黒の人』の数が増えはじめている。
さらに背後からも『漆黒の人』は姿を現わした。
「後方は我等に」
「仲間たちには触れさせないっ!!」
風龍と雷龍の二人が後衛を務め、『漆黒の人』を近寄らせない。
そしてそのまま時間が経過し、一進一退の攻防が繰り広げられたとき、クレアは危険を感じた。
戦いが長引く事によって、この回廊の灼熱の炎が皆の体力を奪っていく。
実際、普段の皆とは身体の動きがまったく違う。
「1度撤退する‥‥ここでの長時間の戦いは危険だ!!」
西中島のその叫びで、一行はなんとか後方に逃げていく。
──チーム『第二回廊侵攻隊・第三小隊』
「ふむ‥‥フリーズフィールドは打ち消されるか‥‥」
アナスタシヤ・ベレゾフスキー(ec0140)は回廊で魔法実験を行なっている。
空間に作用するフリーズフィールドが発動しないということは、攻勢防壁が稼動していることを証明する。
そして水吟刀により生み出した水を、クーリングによって凍らせる。
その氷を壁に付けると、その部分の炎は勢いを失う。
「やはり水の上位は確実か‥‥」
幸いなことに。炎は壁と天井のみであり、床には広がっていない。
その事から、歩く分には安全である事が確認できる。
問題は、その炎からの熱気。
金属鎧はすぐに加熱し、内部の皮膚を焼く。
布の鎧もまた、炎によって焦げ付く。
ここは危険である。
「まあ、これを来ている限りはそれほど酷くはないが‥‥」
井伊貴政(ea8384)が自分の鎧を叩きつつ告げる。
彼の鎧は『通常の炎』に対しての耐性を持っている。
そしてそれを付けている彼は、多少しか炎の熱さを感じていない。
「魔法の炎だが、通常の炎でもあるということか‥‥」
ゼルス・ウィンディ(ea1661)がそう呟くと、バーク・ダンロック(ea7871)とパウル・ウォグリウス(ea8802)も肯く。
「そして、も、っとも相手をしたくない敵もあらわれると」
「全く、華がない敵だねい‥‥」
素早く走り出すバークとパウル。
そして回廊の先にいた二人の『4つ手の戦士』に向かって先制攻撃を叩き込む。
──ガギガキガギガギッ
だが、その全てが剣で受止められていた。
「魔法の炎の比率のほうが高いか‥‥」
身につけているウイッチネツカーの効果を確認しつつ、ミュール・マードリック(ea9285)がそう呟く。
そして共に行動しているスモールシェルドラゴンの『水影』に待機を命じる。
なお、余談ではあるが、彼のもう一人のペットである『アータル』は、この回廊に入った途端にヒヤッホイと叫びつつどこかにいってしまった模様。
「とにかく、先に進むしかないか‥‥」
ゼルスの呟き。
そして全員で、まずは目の前の『4つ手の戦士』の排除に向かった。
──チーム『第二回廊侵攻隊・第四小隊』
「‥‥も、もうダメ‥‥」
全身が焼けるように熱い。
いや、焼けているのである。
金属鎧フルアーマーのようなリリー・ストーム(ea9927)にとっては、この回廊はまさに地獄である。
壁や天井からの炎の輻射熱が、金属鎧を焼き、その内部にまで熱を伝えている。
「まったく‥‥いくら私のリカバーで直しても、すぐに皮膚が焼けていくこの情況ではどうしようもないぞ‥‥」
エメラルド・シルフィユ(eb7983)がリリーにそう告げる。
「まあ‥‥そうだが‥‥それにしても熱すぎる‥‥」
ウイングドラゴンヘルムを外して顔を手で仰いでいるレイア・アローネ(eb8106)がそう呟く。
「仕方ないでしょう‥‥燃えているんですからっ」
レア・クラウス(eb8226)がそう告げて、そして再び仲間に告げる。
「フォーノリッジによる結果だけど、『近くの黒曜石の石板』と『カオスの魔物』、この二つに付いての未来がまったく判らないのよ‥‥」
と仲間たちに告げるレア。
魔法によりそれら二つの未来を予知しようとしたのだが、未来がまったく見えなかったのである。
「地図では、まだまだこの回廊が続くようですが‥‥どうしますか?」
熱気でバテはじめている仲間たちを見て、マッピング担当のアシュレー・ウォルサム(ea0244)がそう問い掛ける。
「早く目的のものを見付けられればいいのに‥‥ちょっと地図を借りますね」
レアが地図の上でダウンジングペンデュラムを動かす。
どのあたりを動いても反応しなかったのだが、とある場所で振り子は大きく揺れた。
「ここよっ。ここになにかあるわ‥‥恐らくは上に繋がる階段だとおもうわ」
それは、レア・クラウス(eb8226)たち第四小隊のやってきた方角とは正反対、第2小隊の向かった方角である。
「となると、どうしますか? このまま探索をつづけますか? それとも1度もどりますか?」
サクラ・フリューゲル(eb8317)がそう問い掛けたとき、セイル・ファースト(eb8642)が皆に告げる。
「1度下の階に戻ろう。ここにいると、敵に襲われる前に熱気で死んじまう‥‥完全に対策を練らないと、ここは危険だ‥‥」
そう告げているセイルもまた、この熱気によって皮膚をかなり焼かれている。
「なら、皆はさきに戻ってくれ‥‥しんがりは務める」
虚空牙(ec0261)がそう告げて、目の前の回廊に姿を現わした魔物に向かって拳を構える。
「ここはオレと空牙に任せろ‥‥」
シャロン・オブライエン(ec0713)もそう告げて剣を引き抜く。
「ならオレも‥‥」
そうセイルが叫んだ刹那、ついにリリーが意識を失った。
「だから、早く下の階に!!」
そう叫ばれて、やむなく二人を残して、一行は先に階段を駆けおりていく。
「さて‥‥あれは見た事がないが‥‥やはりインドゥーラの魔物か?」
「確かな‥‥ただ、あれは封印されているはず‥‥いてはいけないんだ‥‥」
シャロンは、目の前のその存在の姿を確認したとき、死を覚悟した。
インドゥーラでみた『破壊神シヴァ・マハ=カーラ』。
それがゆっくりと、二人に向かって歩いてきたのである‥‥。
●扉の向うは
──未探査エリア最後の扉
ゆっくりと開かれた扉。
その奥には、巨大な黒曜石の柱が立っている。
それはゆっくりと点滅を行ない、そして時折激しく輝く。
「さて‥‥仕事か‥‥」
ラシュディアがその石碑に刻まれた文字を解読する。
かなり複雑で、それでいてインドゥーラの古代魔法語のようなものまで使用されている。
が、それでもなんとか解読を行うと、ラシュディアは皆に一言。
「こいつを破壊すれば、この階層の化け物はもう出現しなくなる。こいつは、インドゥーラのモヘンジョ・ダロとやらから、『混沌神の申し子』を呼び出す魔力塔の一種だな‥‥」
その言葉に続いて、仲間たちが一斉に武器を構える。
そして同時に渾身の一撃を叩き込み、石碑を破壊した‥‥。
‥‥‥‥
‥‥‥
‥‥
‥
無事に探査期間を終えた一行。
様々な強敵と戦い、そして生きて塔から戻ってきたのはいい。
だが、第二階層第一回廊の炎を攻略することは出来ず、まだ調査は半ば。
様々な魔物との戦い、それも今だ決着がつかず。
塔の外で待機していたヴィクトリア・トルスタヤ(eb8588)は、皆の情報を纏め、精密な地図を仕上げている。
これらは次回の攻略の刻に、かならずや必要となるであろう。
そして全員が外に飛び出したときに、扉の横のプレートに浮かび上がった文字。
第ニ、第三階層が炎、第四、第五階層が冷気の回廊であるというヒントが浮かび上がっていた。
完全に舐められているのである。
だが、あの炎を攻略しない限り、先に進むことは出来ず‥‥。
一体どうすればいいのやら‥‥。
──Fin