●リプレイ本文
●パリ〜下準備こそ戦いの基本〜
──パリ、船着き場
船着き場には、総勢30名の冒険者が集っている。
みな、ここから船で海に向かい、そこで待機している3隻の船に乗り込むのである。
「俺の名前は真幌葉 京士郎。京とでもよんでくれればいい。よろしく頼む!」
丁寧にエリス・カーゴに挨拶をしているのは真幌葉京士郎(ea3190)。
「こちらこそ宜しく。あのシーラット団のおかげで、こちらも使いたい航路が使えなくて困っていた所なのよ。今回の依頼、よろしく御願いね」
にっこりと微笑みながら、エリスはそう挨拶をする。
と、其の場に別の冒険者達がやってきて、なにやら話を始めていた・・・・。
「うーーーーん。そんなに燃えやすい脂なんて扱っていたかなぁ・・・・」
エリス・カーゴが、冒険者達とのんきに話をしていた。
他の船の乗組員達やアイアンギア号の水夫達は、冒険者達の頼みとあって様々な荷物を積み込んでいる最中である。
その横では、アイアンギア号の艦長であるエリス・カーゴ、アルタ・ボルテチノ(ea1769)やアッシュ・クライン(ea3102)、京士郎、ヴィグ・カノス(ea0294)、ランディ・マクファーレン(ea1702)といった面々が集っていた。
そこでヴィグやランディ、アルタは今回の襲撃で使えそうな『良く燃える油』が手に入るかどうかエリスに問い掛けていたのである。
「壷の中に油を入れ、それに布で栓をして火を付けて投げる。それだけの事なんだが、敵船の甲板上で激しく燃えたほうが効果が高いからな・・・・」
ランディがエリスにそう補足を告げた。
「と言われてもねぇ・・・・倉庫にある在庫を調べておくわ。あ、頼まれていた『板と泥』、火消し用の砂は運びこんでもらっているから。明日には海上で『アイアンギア号』と合流するので、作業はそこから開始して頂戴!!」
今回の襲撃に対しては、一行は念には念を入れていた。
港町ドレスタット。
間もなく始まるであろう開港祭を、海賊ごときに荒されることだけは避けなくてはならない。
そして一行は、積み込んだ荷物と共に河を下り、一路海へと向かって行った。
●いざ出港〜とにもかくにも準備〜
──通常航路上。
ザッバァァァァァァァァン。
激しく波がぶつかりあう。
一行は積み荷の運搬作業を終えた後、甲板上でそれぞれが準備を開始していた。
大型帆船『アイアンギア号』は一番艦。すぐ後ろには屈強の水夫の揃っている『グレイス・ガリィ号』、その後方には、対魔法用の防護版を装着している最中の『バイオレットキャット号』の雄姿も見える。
すでに矢除けの泥板を作りあげ、側舷に配置を終えた一行は、各々が作戦成功の為の準備を行なっていた。
──ヒュンッ
壁に付けられた的を狙い、ヴィグがダーツの訓練を行なっている。
揺れる船の上では、投擲武器の命中精度が下がっていた。
そのため、ヴィグは愛用のダーツを握り締めては、的の中心に当たるように特訓中である。
「相手は動く人間だが・・・・この様な訓練でもブレを小さくする事は出来る。慣れていない水上戦だ、やれる事はやっておかねばな・・・・」
そのまま次々と的に向かってダーツを飛ばす。
──カンカンっ!!
と、その横からナイフが2本、ダーツを挟むように突き刺さった
「揺れのタイミング。アンダーとトップの時間との勝負よ」
エリスがナイフを手に、ヴィグにそう話し掛けてきた。
「アンダーとトップ?」
「そう。水平線と船の縁を見ると判るわよ」
エリスに言われたまま、ヴィグは二つを比較する。
波の動きで、水平線と縁のラインが近づいたり離れたりしているのが見えた。
ただ、それは一定の間隔があることをヴィグは認知。
「なるほどな。敵に対しての攻略が見えたぜ」
「付け加えるなら、突然の大きな波以外は対処可能。あとは、敵船との波の間合だけ。こちらが最高のタイミングでも、向うの波のタイミングによっては、投げた筈のダーツが敵の喫水線より下に当たる事もあるからね・・・・じゃ!!」
そう告げて、エリスは別の仲間の元へと向かっていった。
「流石はカーゴ一家の女将というところか・・・・」
──こちら火炎壷製作班
後部船尾楼手前では、敵船に投げ込む為の火炎壷の作成を行なっていた。
「・・・・と。これでこちらは完了。アルタの方はどうだ?」
次々と火炎壷が完成。
ヴィグは横で作業している他の連中に声をかけた。
「俺のほうも大体は・・・・ただ、時雨の方が」
そのアルタの声を聞き、ヴィグは時雨の方に移動。
「・・・・なんか、凄いものを作っているな・・・・」
「ああ。火炎壷の手伝いにな。良く燃えると思う」
時雨桜華(ea2366)が作っているのはバックパックに油壷を入れたもの。
但し、中には5つ、外側にも油壷が5つぶら下がっている。
バックパックの中には、さらに燃えやすいようにという事で、油を染み込ませて切り刻んだ布があちこちに入れられていた。
染み出さないように工夫して作られたそれは、まさに巨大油壷という感じにも見えないことはない。
「まあ、時雨のは周囲にさらに火を広げる為のものだからなぁ・・・・」
レイリー・ロンド(ea3982)もその近くで油壷に布でふたをしている最中。
「そういうレイリーのも同じように見えるが・・・・」
「俺のは『煙』が出る奴。質が下がった悪い油の中で、もうもうと煙の上がる奴があるだろ? 売り物にならないからという理由で、エリスに貰ってきた」
すでに20個程、レイリーの回りに完成した煙壷が置いてあった。
問題は、何処まで煙が上がってくれるかという所であるが、本番でその効果を期待するしかなかった。
「・・・・困ったで・・・・」
さらに後方、レイルの丁度後ろの当たりで漣渚(ea5187)が甲板上に色々な物品を広げていた。
「何を困っているのです?」
「手伝える事があったら力を貸すが?」
世良北斗(ea2685)とアッシュが、丁度揺れる甲板上での模擬戦等を行なっていた。
実際に敵船と接舷したときに、何処まで戦えるかということが多少不安であったらしい。
大地に足を降ろしているのではなく、このように揺れの激しい海上での戦いなど、殆どの者は経験したことがない。
そのため、北斗とアッシュは訓練もかねての模擬戦闘を行なっていたらしい。
一息ついて渚の元にやってきた二人は、腕を組んで頭を捻っている渚に声を掛けていたのである
「いや、この油なんやけどな、敵海賊船の船体に取り付けて、ドッカーーーンと魔法みたいに爆発させれないか考えとるんやわ」
その渚の言葉に、二人は広げてある様々な道具や荷物を見てみる事にした。
道具のほうは、無理をいって水夫から借りてきたものらしいが、荷物といえば、油壷と布切れだけ。
流石の二人でも、それだけの材料ではそのような魔法的効果に近い現象を引き起こすのは無理である。
「ん? 何をやっているの?」
と、エリスがファットマン・グレート(ea3587)を後ろに従えてやってくる。
もし、陸地でのファットマンを知るものがいたならば、いまエリスの後に立っているファットマンは別人としか思えないであろう。
エリスに格別の想いを寄せているファットマン。
その一途な気持ちが、彼をここまで変えてしまったようである。
「あ、エリス。自分も知恵を貸してや・・・・」
そのまま渚はエリスにも説明を行う。
「うーーーん。正直無理」
きっぱりと言い切るエリス。
「私の魔法・・・・ライトニングサンダーボルトでは発火現象は起きないしね」
引火させる為にエリスにライトニングサンダーボルトを頼んでみた渚であるが、いきなりそこで躓いてしまう。
「なんや? エリスレベルのウィザードでも、油に引火させるような簡単な事起こせへんのんか?」
「あのねぇ・・・・いい? 魔法っていうのはそんなに簡単なものじゃないの。私は風の属性を従えているだけ。燃やすといった『火の属性』とは力の異なる魔法なの」
確かに。
もし甲板上に油がまかれていたとしても、ライトニングサンダーボルトでは引火は起こらない。それほどまでに可燃性の高い油はないというのもあるし、ファイアーボムのような『燃え盛る魔法』でさえも、引火率というのはかなり低い。
エリスの説明では全くないという訳でもないらしいが、限りなく0。
「成る程。エリスさんのいうことも肯けますね。火の属性・・・・色々と面白いですね」
「そうよ。クリエイトファイヤーとかヒートハンドみたいに、『燃やす為の効果も考慮された』魔法とは資質が異なるの。その魔法が何をもたらす為に作り出されたか・・・・そこの真実を見極めないと、一人前のウィザードにはなれない訳」
「まあええわ。それならそれで、別のもの作ってみるわ」
渚、まだ諦めきれずに再挑戦。
「もし完成して、私の力が必要ならばいつでも声を掛けてね。行くわよ、ファットマン!!」
「エルスーーーーーー」
そのままファットマンを引き連れて、エリスは艦内の見回りを続けている模様。
そして一行は、そのまま来るべき戦いの準備を着々と熟していった。
そして2日後。
いよいよシーラット団とのランデブーポイントである海域に差し掛かった。
●海戦勃発〜魂すら・・・・〜
──戦闘海域
「速度はトップスピード!! スターボート・・・・敵の左舷に突っ込めぇぇぇぇぇぇぇ」
エリスの指示で、マストが大きくうなりを上げる。
水夫達がランニングギアを力一杯引き、帆の角度を調節する。
ノルマンでも屈指の最新鋭大型帆船『アイアン・ギア号』。
その操縦は、後部船尾楼で指揮を取るエリスの掛け声に合わせて、大勢の水夫達が力任せに操帆するというものである。
それゆえ、エリスはこの位置からは動く事が出来ない。最悪の事態ならば、彼女自ら魔法による援護もありえるが、今はまだ動くときではなかった。
トップスルー(巨大帆)が大きく膨らみ、エリスの指示で船が右舷に回りはじめる。
後方では、『グレイス・ガリィ号』が敵艦に対して魔法による先制攻撃を、さらに後方では、お互い長距離で間合を取りつつ、旋回しながら魔法戦を行なっている『バイオレット・キャット号』の姿も見えた。
「ぶちかませぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
──ドッゴォォォォォン
船首についている『衝角(ラム)』が敵船の側舷に突き刺さる。
大量の水が内部に流れはじめると同時に、衝角を固定していたロープが次々と切断された。
そのまま衝角が突き刺さっていると、最悪一緒に沈没しかねない。
この時の為に付けられていたのかどうかは定かではないが、少なくとも衝角アタックの衝撃は『アイアン・ギア号』にも及んでいた。
下部倉庫では浸水が確認され、水夫が必死に修理を始めている。
「竜骨さえ無事なら船はまた蘇る!! 突撃!!」
その掛け声と同時に、冒険者達は泥塗りの楯に隠れつつ、火炎壷を次々と投げていく。
甲板上では、必死に火炎壷を消す為に海賊達が駆けずり回っているが、それよりもこちらの投擲速度のほうが早い!!
海賊の戦い方のセオリーとしては、敵船に火をつけるような事はまずない。
獲物である財宝や人間が、船毎沈んでしまわない為である。
が、冒険者達の作戦は、その部分を敢えて逆手に取ったのである。
敵海賊達が動揺しているさ中、『アイアン・ギア号』からフック付きロープが敵艦に引っ掛けられる。
二本のロープの間に渡し板をかけると、次々と冒険者達は敵船に飛込んでいった・・・・。
「お天道様が輝く影で、悪の笑いがこだまする、海から海に泣く人の涙背負って世界の始末、広域商人カーゴ一家、お呼びとあらば即参上! ‥‥と、文化的香りがしないというのは無しにしてくれ、こう言うのはノリと勢いが肝心だ!」
アウトローも震え出しそうな叫びを上げながら、京士郎が先陣を切って飛込む。
──ガギィィィィン
京士郎の先制を受止める海賊。
そして京士郎も、受けられた刀を戻すと、そのまま強く打ち込む。
──ガギィィィィン
お互い一歩も引かずに打ち込みつづける不足りだが、残念な事に海賊の方が分が悪い。
──ドッゴォォ
受止められたら力任せ。
そのままパワーチャージで相手を押し倒すと、素早く切りかかる。
──ドシュッ
しばし激しい剣戟の後、京士郎は先制攻撃としての役割を果たす為に、渡り板に群がる海賊を蹴散らしはじめた!!
「遅いっ!!」
──ズバァァァァァァァン
京士郎に続き、ランディが飛込んで行った。
すぐさま敵ウィザードを発見すると、そのまま印を組みはじめたウィザードに向かって二連撃を叩き込む!!
「・・・・っ」
その痛みに耐えきれず、敵ウィザードは印を離してしまった。
そのままウィザードの護衛に走ってくる海賊には、時雨が回りこんで渾身の連撃を叩き込む。
上段、そして下段から跳ね上がるように切り上げる。
さらに体勢を崩した敵に向かって、止めの一撃が叩き込まれた・・・・。
「・・・・とっとと終らせて貰う。正直、脚が地に付かないのは苦手だぜ・・・・」
チン・・・・とソードを鞘に納める。
そのタイミングで海賊は血まみれのまま其の場に崩れていった。
正にそこは乱戦模様。
敵と味方が入り交じり、海賊船の甲板上は地獄絵図を描いていた。
冒険者達の切っ先を掻い潜りつつ、一部の海賊達は渡り板に飛び乗ると、そのまま『アイアン・ギア号』に飛び移ろうとしていた。
──ヒュウン
「ぐぅぅぅっ」
──ドスドスッ
最初にその海賊を襲ったのはヴィグの放ったダーツ。
長く丈夫で、そして細い皮紐が付いているダーツを巧みに操り、海賊の眼窩をえぐりとる。
そのまま皮紐をまるで鞭を扱うかのように操作し、ヴィグはダーツを回収。
達人クラスの技量を必要とする巧みなダーツ捌きである。
さらに体勢を崩した海賊に、アルタのショートボウから放たれた矢が突き刺さる。
渡り板の上でバランスを失い、海賊は海面下へと落ちていった・・・・。
「いい腕だな」
アルタの言葉に、ヴィグは静かに肯く。
「常に訓練をしている。結果を出す事が総べての依頼で、俺は結果を出す。ただそれだけた・・・・」
クールに呟くヴィグ。
「そうだな・・・・なら、俺もいつも通りにやらせてもらうか」
次の矢を番えると、アルタも次にやってくるであろう海賊に向かって静かに構えを取った。
「我は『烈空の騎士』アッシュ・クライン。この刃を恐れぬのなら、かかってくるがいい!!」
激しく名乗りを上げると、アッシュは向かってくる敵に向かって刃を振るう。
その横では、北斗とレイリーが、アッシュと同じく数名の海賊と相対峙していた。
「解っていると思いますが。あなたには、無事イギリスに帰る義務があります。恋人になったばかりの彼女を泣かせては騎士失格ですよ」
そう告げると、襲いかかってくる海賊の攻撃をオフシフトで素早く回避。
さらにカウンターアタックで一撃を叩き込む北斗。
体勢を崩した海賊を前に、北斗は刀を鞘に納めると、そこから神速の抜刀術を叩き込む。
──キィィィィン
鞘から抜いたのは1度。
だが、敵に叩き込まれた斬撃は2発。
そのまま崩れ落ちていく海賊の向うでは、レイリーが右手に構えたロングソードと左手に構えたシルバーダガーで海賊を滅多斬りにしていた。
──ドシュドシュッ
北斗のような力技ではない、速度と技術勝負のレイリー。
さらにアッシュは、敵船に乗っていたもう一人のウィザードに切りかかり、魔法の詠唱を阻止している。
例え斬られようとも、精神を集中して印を続けさえすれば魔法は完成する。
但し、斬られるのを覚悟で詠唱を続けられるのならばである。
このような乱戦状態では、ウィザードは逃げ回るのが精一杯。
どんと腰を据えて魔法に専念するウィザードなど、そうそう見る事は出来ないのである。
アッシュの相手していたウィザードもまた、そのような一人ではなかった。
最初の一撃で後方に下がり、あとはひたすらアッシュの攻撃を躱けるのが精一杯。
「そろそろおしまいだ!! 俺には待ってくれている人がいるんだ・・・・こんなところで、負けられないんだよ!」
──ドシュュュュッ
アッシュの止めの一撃により、ウィザードも戦力外となってしまう。
そのままアッシュは北斗とレイリーの元に駆け寄る!!
「おりりゃぁぁぁぁぁぁぁ」
渡り板の手前に陣を構え、敵海賊の侵入を拒んでいるのは渚とファットマン。
渚は素手と頭のトリプルアタックで、海賊に激しい攻撃を仕掛ける。
さらにファットマンが、手にしたミドルクラブで渚の相手に向かってスマッシュの応酬。
そして止めは二人がかりの鉄拳制裁!!
──ドッゴォォォォン
その一撃で海賊は失神。
「むん!!」
「ふん!!」
渚とファットマン、二人でお互いに右腕のみでガッツポーズ。
次の敵に向かって殴りかかった。
他の甲板で戦っている者たちとは違い、ここは最後の要のポイント。
水夫達は渡り板が外れないように細心の注意を払って操帆を繰り返し、エリスは敵船の状況を確認。
冒険者達が安全に戦えるよう細心の注意を払っていた。
そして最後のウィザードと戦っていたランディは、止めの一撃を叩き込んだ後、いよいよ一番艦の船長と対峙していた。
激しい剣戟。
燃え盛る甲板。
既に浸水は喫水線を越え、海賊船は傾きつつある。
そんな中、ついにランディは敵船長を撃破。
その首を飛ばすと、船尾楼から甲板上で抵抗を続ける海賊達に叫ぶ!!
「お前達の親玉は倒れた・・・・これ以上の戦闘は無意味だ、剣を引け!」
やがて海賊は武器を捨て、一人、また一人と投降していく。
投降した海賊達は両腕を後ろに縛り上げられ、すでに戦いの終った二番艦と合流すると、敵二番艦の倉庫にぶち込まれた。
●ドレスタット〜守りきりました〜
──ドレスタット沖
無事にシーラット団の襲撃を阻み、一行は敵海賊を撃破してドレスタットに凱旋。
沖合では、最悪シーラットの襲撃があるやもしれないと思った商人達が、それぞれの船を並べて湾前に船の要塞を築いていた。
だが、『アイアン・ギア号』を始めとする冒険者達を乗せた船団の姿を確認すると、ひとつ、またひとつと港に戻っていった。
そして颯爽(さっそう)と一行の乗った船も港に入っていく。
船着き場では、大勢の人たちが一行を暖かく迎えてくれた。
いよいよ開港祭。
冒険者達は長い船旅から解放されると、そのまま街に向かって歩き出した・・・・。
〜Fin〜