【レッツ宝探しっ!】大海賊の遺したモノ

■ショートシナリオ


担当:深洋結城

対応レベル:フリーlv

難易度:やや難

成功報酬:5

参加人数:8人

サポート参加人数:2人

冒険期間:10月23日〜11月02日

リプレイ公開日:2008年10月31日

●オープニング

 昼下がりのウィル、この時間にしては珍しく閑散としている冒険者ギルドのカウンターで、ハーブティーを優雅に嗜むのはカウンターを預かる受付係。
 誰にも気を遣う事無く、全身全霊を目の前のハーブティーの味と香りだけに委ねる、彼にとってこれ以上無い程の至福の時間は。

 いとも容易く打ち砕かれた。

「お〜〜い!! うっちゃーん!! お邪魔するでーー!!」
 ギルド中にクワンクワンと響く程の大声を上げながら飛び込んでくるのは、自称トレジャーハンターのティーナ。
 ずっと夏バテでだれていた彼女が、この時期になって漸く活動を再開したらしく。
「‥‥はい、ご用件をどうぞ」
 驚いてひっくり返してしまったハーブティーを涙目で片付けながら応対する受付係、ティーナはそんな彼の様子などお構い無しに、彼女は一冊の古文書とメモを手に説明を始めるのであった。



***

 其処は海の楽園。
 海上にありながら陸地には様々な海の生物達が棲み。
 海を護る精霊様の統治の下で。
 何も恐れず、自由気ままに暮らしている――。

***



「海を護る精霊様‥‥ですか」
 訳された古文書を見据えながら呟く受付係。
「せや! これと似た様な『宝島』言う言い伝えが、東海岸線の村や船乗りの間で伝わってはるんや! その精霊がどんなんかは知らへんけど、きっと『アルテん』同様に世界の危機とやらを感じ取ってはるに違いあらへん! せやから、きっと協力が得られる筈や!」
 アルテ――かつて月精霊の遺跡でティーナが邂逅した『月姫』は、人の世界にまで『強大で邪な力』が介入していると言っていた。
 それから間も無く、突如出現したグレートウォール‥‥そこから現れたと言う『月姫』は恐らく違う個体であったのであろうけれど、きっとアルテの感じていた危機感とやらに何らかの関わりがあったで有ろう事は、想像に容易い。
 とは言え、直接関係が有ったとは考え難いが‥‥と、それはさておき。
 アルテは、ティーナや冒険者達を前にしてこうも言っていた。

 ――邪な力に対抗し得る力をもたらす『精霊の瞳』を探して欲しい。

 その為に、各種高位精霊達に会うべく、ティーナは今現在奔走しているのだ。
 だが、ふとここで受付係は疑問を口にする。
「まあ恐らくは、その『宝島』とやらに行ければ水の高位精霊に会える事は間違いないとして‥‥それが何処にあるかは、分かっているのですか?」
「ん、全然わからへん」
 がくっ。
 即答するティーナに脱力して、椅子から滑り落ちる受付係。
 と、思いきや、彼女は何やら不敵な笑みを浮かべていて。
「せやけど、其処に繋がる手掛かりは掴んどる。と言うんも、先日に捕縛された海賊達を締め上げて聞いた事なんやけど――」
 ‥‥その海賊達とは、恐らくティーナを攫って冒険者達を強請ろうとした所、返り討ちに遭った輩の事であろう。
 そんな彼らの話に因れば、何でも実際に『宝島』に足を踏み入れて帰還した伝説の海賊とやらが居たらしいのだ。
 その海賊はその後、まるで自らの役目を果たしたとでも言わんばかりに舵を取る事を止め、イムンの東海岸にある海食洞の何処かに隠居する様になったとか。
「成程、ではその海賊について調べれば、『宝島』に繋がる手掛かりが得られると、そう言う訳ですね?」
「その通りや! そう言う訳で、いつも通りに『ティーナと愉快な仲間達』の面々に招集を掛けたってな♪」
 ‥‥いや、普通に依頼を出すだけなのだけれども。

 と言う訳で、これから待ち構えているであろう長い長い航海の旅。
 それに先駆ける調査依頼が、ギルドに張り出される事となった。

●今回の参加者

 ea0163 夜光蝶 黒妖(31歳・♀・忍者・人間・ジャパン)
 ea1466 倉城 響(29歳・♀・浪人・人間・ジャパン)
 ea1704 ユラヴィカ・クドゥス(35歳・♂・ジプシー・シフール・エジプト)
 ea5597 ディアッカ・ディアボロス(29歳・♂・バード・シフール・ビザンチン帝国)
 ea8029 レオン・バーナード(25歳・♂・ファイター・人間・ノルマン王国)
 ea8745 アレクセイ・スフィエトロフ(25歳・♀・レンジャー・ハーフエルフ・ロシア王国)
 eb4333 エリーシャ・メロウ(31歳・♀・鎧騎士・人間・アトランティス)
 eb5778 キルゼフル(35歳・♂・カムイラメトク・パラ・蝦夷)

●サポート参加者

岬 沙羅(eb4399)/ ミーティア・サラト(ec5004

●リプレイ本文

●航海へ向けて
「お久しぶりですね。また、宜しくお願いします♪」
 ギルドでティーナに会うや、そう言って微笑むのは倉城響(ea1466)。もっとも彼女だけは、以前にも一度ティーナと会う機会があったのだが。
 ともあれ、他の者達にとっても彼女と会うのは本当に久し振りで。
「お久し振りです、ティーナ殿。愉快な仲間達‥‥かどうかは兎も角。『アルテ』の言葉は私も気に掛かっていました故参上しました」
 エリーシャ・メロウ(eb4333)が礼節を持って挨拶をすれば、その横に居たレオン・バーナード(ea8029)は頬を掻きながら。
「夏ばてでダウンしてたんだって? 一人暮らしだと病気は大変だよな‥‥」
 労わる様なティーナに視線を向ける。だが、当の本人はと言えば病など全く見る影は無く‥‥。
「ま、まあでも、もう治ったらならよかった。今度こそお宝見つけような」
 そう言って、わしわしとティーナの頭を撫でておいた。

 一方で和気藹々とした遣り取りが交わされる中、もう一方では航海に向けての相談が行われていた。
「‥‥先ずは現地へ‥‥どうやって行くかだね‥‥」
 夜光蝶黒妖(ea0163)(以下夜蝶)が考え込む様にして言えば、アレクセイ・スフィエトロフ(ea8745)にキルゼフル(eb5778)、そしてミーティア・サラトと岬沙羅も同じ様にして頭を抱える。
「何かしら伝手がありゃあ、ゴーレムシップで快適な船旅と洒落込めんだがなぁ」
「だったら‥‥我が主であるショア伯に‥‥借して貰う様お願いしてみようか‥‥」
「そうですね、それが宜しいかと。私も顔馴染と旧交を温めておきたいですし、付き合いますよ」
「ん‥‥そうだね、一緒に行こう‥‥アレク」
 と言う訳で、伝手のある夜蝶とアレクセイの二人は、ウィルの東の沿岸に位置するショアへと向かう事になった。
 もう一方で。
「それじゃあ私達は、ゴーレム工房に掛け合ってみましょうか」
「そうね。もっとも、『あの』工房が快くゴーレムシップを貸してくれるとは思えないけれど‥‥」
「ま、まあ、でも駄目で元々ですよ。私達が出来るのはあくまでサポートなのですし、少しでも皆さんのお役に立てる様頑張りましょう」
「それもそうね。シップを貸しては貰えなくとも、イムンの地元貴族を紹介してもらうくらいは出来るでしょうし」
 相談の結果、沙羅とミーティアの二人の行動方針も決まった所で――ふと、ティーナに歩み寄るのはキルゼルフ。
 彼はポイっと手に持ったレミエラを投げ付ける様にして渡し。
「そいつを持ってけ。運も実力のウチってな。ま、頑張りな」



●船上での一時
「しかし良かったですね、無事にゴーレムシップを借りる事が出来て」
 船縁に腰掛けながら言うのはディアッカ・ディアボロス(ea5597)。
 そんな彼の近くでふよふよと羽ばたいていたユラヴィカ・クドゥス(ea1704)も口を開く。
「うむ、これもショアへ向かった二人の尽力のお陰じゃな」
 彼の言葉に、恥ずかしげに顔を伏せる夜蝶とアレクセイ。
「そんな‥‥俺達は大した事‥‥した訳じゃないし‥‥」
「そうですよ、それにメンヤード伯爵から直接お借り出来た訳では無かったのですから‥‥」
 そう、実はこのゴーレムシップは彼女達が会いに行ったショア伯から借りれた物では無かったりする。
 と言うのも、今回は向こう側の都合が合わず、直接には会う事さえ出来なかったのだが‥‥彼女達の話を聞き及んでいた他の貴族と会う事が出来た為、こうして天候の影響を受けない高性能な船舶を借り受ける事が出来たのだ。
「それも、二人が高名なお陰やん。助かったで、ホンマ♪」
 ティーナがけらけらと笑いながら言うと、更に恥ずかしげな表情を浮かべる二人。
「そ、それよりも、皆さんの情報収集の結果はどうでした?」
 誤魔化す様にアレクセイが言うと、思い出した様に手を打つ一同。
 そして、彼らは各々が集めた情報を発表し始めた。

「まず‥‥ショアでアレクと聞き込みをした限りでは‥‥例の海賊の話は、出て来なかったね‥‥」
 夜蝶が残念そうに言うが、例の大海賊の話は、ティーナとしても海賊から聞いて初めて知った事。
 海賊とは基本的に関わりの無い一般人に聞いた所で、知る者が居なかったと言うのは仕様の無い事だろう。
「海賊にでしたら、私が聞き込みをして参りましたよ」
 口を開くのは、エリーシャ。とは言っても、別段現役の海賊に会いに行った訳ではない。
 海戦騎士団等の元、現在監獄に収容中の海賊達に面会させて貰い、そこで情報を聞き込んだのだ。
 その甲斐あって、件の大海賊に関するある程度詳しい身の上や経歴、そして名前に至るまでを知る事が出来た。
「ヴィル・ハーベスト――海賊間では『フリップコインのヴィル』と呼ばれ、舵を取る方向や出会った船を襲撃するか否かまでをコインの表裏で決める、何とも遊び心に満ちた海賊だったそうです。当時船員二百余名を越える船団を率いており、『宝島』へ向かう際には全ての手下を率いて行ったとか。けれど‥‥」
 生きて帰って来たのは、ヴィル本人だけだった。その先は、ティーナ達も良く知る所だ。
 それだけではない。エリーシャの調べによれば、ヴィルは『宝島』から帰還したと同時に、海賊達の歴史から一切姿を消したのだと言う。
 海食洞に隠居していると言う話も、かなり大規模な船団を率いる海賊の船長にしか伝わっていない、噂話の様な情報であったそうだ。
「‥‥おい。まさか俺達はそんな不明瞭な情報に振り回されて、海食洞に向かわされた訳じゃねぇだろうな?」
 甲板で日光を浴びながら寝そべっていたキルゼルフが、ふとジト目でティーナを睨み付けながら言うと、当の本人は誤魔化すように苦笑を浮かべながら視線を逸らす。
「だ、だってひかたないやん! 当時に生きてはったんならまだしも、そない昔の事正確に知っとる海賊なんて、居る訳ひゃいんにゃから!!」
 ぎゅうぅぅ――と、抓られながら弁明するティーナの頬のよく伸びる事。
 そんな彼女に助け舟を出すのは、船縁で黙々と釣りをしていたレオン。
「まあまあ、でもおいら達の調査でその情報の裏付けも取れたんだし、良しとしようよ」
 そう、彼らは出航してから一度、イムンはルオウの東端に位置する港に停泊し、聞き込みを中心とした捜索をしていた。
 その結果、ルオウの沿岸部南端に位置する村にのみ、海賊の住まう洞窟に関する言い伝えが残って居る事を突き止めるに至ったのだ。
「加えて、吟遊詩人達の話を聞いてみた所でも、その話を知っている者達は口を揃えて『イムン南東の海岸沿線で知った伝承』だと言っていましたし。どうやら間違い無さそうです」
 ディアッカの言葉に、頷く一同。

 そして、調査中に彼らにとって予想だにしない出来事が起こっていた。
「それにしても、イムン王の姪姫のベルドーラ・イムン様にお会い出来たのは幸運でしたね。お陰で、こんな明確な地図まで借して頂けましたし♪」
 言いながら響が胸元‥‥もとい、着物の懐から取り出すのは一束の巻物。
 たまたま用があってルオウ東端の村へ訪れていたベルドーラは、彼らから事情を聞くや喜んで手を貸してくれた。
 何でも冒険者達には恩がある故と言う事らしく、更には他の領主の治める土地の近海で調査しても大丈夫な様にと、紹介状までしたためてくれたのだ。
 仕える主がイムン家と対立関係にあると言うエリーシャもその場に居合せたが、そんな彼女の対応には流石に面喰らっていたらしく。
「私がトルク家所縁の者だと申し上げても、何一つ嫌な顔はされておりませんでしたからね。‥‥当初は調査に支障あらば留守居にさせて頂こうかとも思っていましたが、どうやら取り越し苦労だった様です」
 はにかむ様にして微妙な笑みを浮かべるエリーシャ。ともあれ、思わぬ巡り会わせで調査が円滑になったと言うのは、素直に喜ぶべき所だろう。
「それで、聞き込んだ漁師とかの話も鑑み、改めて場所を検証してみたのじゃ。その結果、件の海賊の潜む海食洞は、ルオウ沿岸から更に南に進んだ、この辺りと見て間違いは無さそうなのじゃ」
「そうですね、そこならディアッカさんの聞き込んだ伝承の内容や、過去にギルドの依頼で向かったと言う海食洞の位置とも、概ね一致します」
 ユラヴィカが響から受け取った地図を広げ、その一点を指で指せば、アレクセイも同意する様に頷く。

 かくして、思いの外順調に事が進み、目的地の場所を割り出す事の出来た冒険者達。
「後は、その大海賊の遺したモノを調べるだけだな」
「そうだね‥‥次に続ける為にも‥‥頑張らないとね‥‥‥‥あ。レオン、引いてる‥‥」
「おっと、本当だ。っと、コイツはでかいな‥‥! うおぉぉぉ!!」

 ――その後、レオンによって釣り上げられた大物のフラウンダー(カレイ)は響の包丁によって捌かれ、いくつかの料理となって一同に美味しく頂かれるのでした。



●海賊の辿った軌跡
 切り立った崖の続く海岸線、その至る所に見受けられるのは、海水によって削られて出来た洞穴――所謂海食洞。
 潮の満干を考慮し、人の住む事の出来そうな其処を見付けるまでには、そう時間は掛からなかった。
 ゴーレムシップに船員を残し、小船に乗り込んでその内部へと向かって行く一同。
 ユラヴィカが事前にかけておいた魔法ウェザーコントロールのお陰で天候も良好。皆が皆懸念していた水位に関してもきちんと期を見て訪れている為、調査を阻む心配は無い。
 更に念を押して、ディアッカとユラヴィカの二人は龍晶球や石の中の蝶をもってして、カオスの魔物の有無を確認するが――それらはどちらもジ・アースで曰くデビルの存在を報せるもの。当然の如く、反応は無かった。

 ともあれ、念に念を押した調査態勢によって、難なく海食洞へと辿り着いた冒険者達。
 しかしいざ内部へと足を踏み込んでみると、案の定そこはコケ等が生えていたりして足場が悪くなっており‥‥ランタンを持って先頭に立つ響は仲間達に注意を促しながら進む。
 ‥‥それでもやはり転んでしまう者は後を絶たない訳で。
 ある時には高い悲鳴が、ある時には呻く様な低い声が洞窟内に響きながら、それでも着々と足を進めていくと‥‥やがて一同は、一際広く開けた空間に辿り着いた。
「ここは‥‥『フリップコインのヴィル』が居宅としていた場所でしょうか?」
 アレクセイの呟きが、狭い空間に木霊する。
 灯りを掲げてみれば、それを裏付ける様に、奥に見受けられるのは木製の机や古いランタン、簡素な毛布等々。
 どうやら間違い無さそうだ‥‥間違い無さそうだが。
「う〜ん、何て言うか‥‥大海賊の住んでいた場所としては、余りにも質素な気がするな」
 真っ赤に腫れ上がった頬を摩りながら言うレオン。何があったかはお察し。
「まあ、そのヴィルって奴が隠居生活に入ってストイックになったってんなら、不思議な事でもねえけどな」
「けど、それにしても不自然な点がありますね‥‥」
 そう言う響は、ランタンを片手に机の裏や物陰などを覗き込み、しきりに何かを探している。
 ――やがて、嘆息と共に紡ぎだされた言葉は。
「ヴィルさんと言う方のご遺体が、何処にも無いんです」
「それは‥‥おかしいね。ここまでほとんど一本道だったし‥‥アンデッドになってたとしても‥‥途中で会ってる筈‥‥」
 夜蝶も同じく調べてみるが、やはり見付からない。
 ――と、その時。
「‥‥ん? 何だろ、コレ‥‥」
 毛布を捲った夜蝶が見付けたのは、麻で出来た布切れ。
 広げてみると、それは女物のドレスで。
「‥‥ヴィルって、女海賊だったの‥‥?」
「そ、そない事はあらへんと思うで? 多分‥‥」
 釈然としない答えを返すティーナを余所に、他の者達も所々を探って見れば、金で出来た指輪やら、見るからに質の良い羽根ペンやら、如何にも海賊の使いそうな湾曲した剣やら‥‥そして古ぼけたメダルが幾つかと、遺品らしき物が次々と見付かった。
「これ、どうしましょう?」
「んー、持って帰ってもうて問題無いと思うで。これからの調査で必要になるかも知れへんし」
 羽根ペンを抱えながら尋ねるディアッカにそう答えると、自分は机の上に纏められていた羊皮紙を広げるティーナ。
 どうやらそれこそが、今回の調査で一同が捜し求めていた物――即ち大海賊ヴィルの遺した『宝島』に関する手記らしい。
「‥‥どうじゃ? 読めるかの?」
「んー‥‥古うて、所々掠れてはるけど、書かれてはる字はセトタ語や。読めない物や無い」
 けれど、全て読み明かすには少し時間が掛かりそうだ。そんな彼女の答えに、胸を撫で下ろすのはエリーシャ。
「それは良かった。海賊というと、遺品は暗号めいた地図で隠している印象がありましたもので‥‥」
 まあ、そう言った物もあるかも知れないが、それは恐らく『書いた本人が努めて隠そうとした物』に限るだろう。
 所が、今回見付けた物に関しては、そう言った意思が全くと言って良い程見受けられない。これはこれで、不審と言えば不審である。

 だがしかし、取り敢えずは大海賊の遺した軌跡――それを辿る為の手掛かりは見付ける事が出来た。
 次回からはいよいよ、『宝島』へと向かう事になるのだろう。
 そこでは、一体何が彼らを待ち受けて居るのか‥‥。
 不安とそれ以上の期待に胸を膨らませながら、一同はウィルへと帰還して行くのであった。