闇閃

■ショートシナリオ


担当:みそか

対応レベル:1〜5lv

難易度:難しい

成功報酬:1 G 89 C

参加人数:10人

サポート参加人数:-人

冒険期間:08月26日〜09月04日

リプレイ公開日:2004年09月03日

●オープニング

<某所>
「そろいもそろってしてやられてしまったというところでしょうかねグルーダ。あなたは珍しく依頼を失敗し、私はこのアジトの場所を察知されてしまった。‥‥言うまでもないことでしょうが、そう遠くない将来に冒険者たちが私たちの首を狙ってここまで押し寄せてくる確立は非常に高いと言わざるを得ないでしょう」
 地下に作られたアジトの中で、裏の仕事の請負人にして賞金首であるディールは現状をパートナーのグルーダに説明していた。その語尾と態度は切羽詰っている言葉の内容とは裏腹に、まるで『お気に入りの紅茶をいれたんですが、これからゆったりとティータイムでも楽しみませんか』と言わんばかりに極めてのんびりとしていた。
 失敗を犯してしまった相棒や自分への怒りで顔を高潮させることもなければ、武器を磨き直して来るべき冒険者との一戦に備えようという気概すら感じられない。それどころか彼の顔は親しい友人の結婚式に呼ばれたように綻んでおり、事態に対する危機感は何も感じられない。
『いくら焦りは何も生み出さないで、事態を悪い方向にばかりに持っていきやがるとしても、今のてめぇの行動は――まるでこうなることを予想していたみたいじゃねぇか!!』
 グルーダは喉の奥から出そうになった声を頬を紅潮させながら必死に飲み込むと、まだ湯気がもうもうと沸き立つ紅茶を乱暴に喉へ流し込む。グルーダは軽く咳込んだが、外からの痛みは、他ならぬ彼自身が冒険者に壊される前にアジトを破壊してしまうことを間一髪のところで食い止めた。
「淡々と語ってくれるなディール。今の話が俺たちにとってそれほど喜ばしい話題であるとは到底思えないんだがねぇ」怒りを押し殺したような声でグルーダ。
「考え方次第ですよグルーダ。ここに冒険者が近々私たちの首を狙ってやってくる。それは変えようのない事実です。でも結局『それだけなんです』。このアジトに愛着はありますが、相応の代償を支払っていただけたなら譲ることも私はやぶさかではありません。‥‥あなたならわかってくれますよね? グルーダ」
「‥‥‥‥ああ」
 落ち着き払い、微笑みを浮かべるディールの瞳の奥に酷く残忍で、陰湿かつ獰猛な鈍い光が宿っていることをグルーダは今になってようやく気付いた。彼自身のように激しく燃えてはいないが、暗く‥‥深いその狂喜に支配された瞳を。
「正々堂々この場所で迎え撃って差し上げようじゃないですか。私たちの首にかかったこれっぽっちの賞金のために楽しませてくれる冒険者が集まるのかは疑問ですけどね。‥‥もっともグルーダ、前回は私も一身上の都合で勝手に依頼を辞退した身分ですし、目的を達成するためにはどうしても資金が必要です。あなたは今度の依頼に全力を傾けてください。‥‥今度はお互い、間違っても失敗はしないようにしましょう」
 ディールは端正な顔をほんの一瞬だけ崩すと、何事もなかったように相棒へ依頼書と、ひどく味の濃い紅茶を手渡した。

<酒場>
「善は急げって昔から言うだろ?」
 『依頼主代表』と名乗った筋肉質の男は、酒場に集めた冒険者達を前にして唐突にそう切り出した。
「今回の依頼はこうだ。‥‥仕事のためなら殺人でも平気でやってしまう賞金首、ディールとグルーダのアジトがここから三日ほど離れた森の中で発見された。だからこいつらが逃げちまう前にこいつらの首を取るか、最低でもしばらく悪さができないようにアジトをこれ以上ないほどめちゃくちゃにしてきてほしいんだよ」
 この依頼主の男、ふだんからそうなのか、口調や身振りは依頼内容を説明しながらもどこかおどけており、遠巻きから見ていてもついついふきだしてしまうような雰囲気を持っていた。‥‥だが、正面からこの男と向き合っている冒険者は決して彼の挙動を笑うことができない。
 和やかな雰囲気を作り出そうとおどける口調とは裏腹に、依頼主『代表』の目はこれっぽっちも、雀の涙ほども笑ってはいなかった。
「‥‥頼むぜあんたら。奴らの首をとってきたら報酬とは別にきっちり賞金も払うからうよぉ。‥‥あいつらの無念を‥‥‥‥晴らしてやってくれ」
 耐え切れなくなったのか、男はがっくりと机に突っ伏すと、そのまましばらく動かなかった。

●今回の参加者

 ea0007 クレハ・ミズハ(36歳・♂・神聖騎士・人間・イギリス王国)
 ea0073 無天 焔威(31歳・♂・浪人・人間・ジャパン)
 ea0285 サラ・ディアーナ(28歳・♀・クレリック・人間・イギリス王国)
 ea0393 ルクス・ウィンディード(33歳・♂・ファイター・人間・フランク王国)
 ea0418 クリフ・バーンスレイ(31歳・♂・ウィザード・人間・イギリス王国)
 ea1504 ゼディス・クイント・ハウル(32歳・♂・ウィザード・人間・ビザンチン帝国)
 ea2446 ニミュエ・ユーノ(24歳・♀・バード・エルフ・イギリス王国)
 ea2889 森里 霧子(30歳・♀・忍者・人間・ジャパン)
 ea3731 ジェームス・モンド(56歳・♂・神聖騎士・人間・イギリス王国)
 ea4965 李 彩鳳(28歳・♀・武道家・人間・華仙教大国)

●リプレイ本文

 冒険者は今回の依頼のターゲットである賞金首・ディールとグルーダのアジトがある森へと急いでいた。行動は相手に知られぬように迅速に、そして命を落とさぬよう確実に。
 ‥‥それが賞金首を相手にしなければならない時の最低限の条件であると冒険者たちは信じていた。
 だが、この最低条件を達成することは容易なことではない。いかに冒険者であろうとも自らの体力を上回る行軍速度で歩けば息は乱れるし、四六時中集中力をとぎらせないということは不可能である。
 もしそれを達成できるものがあるとするのならば、それは綿密な作戦と全員の意思統一が必要不可欠であった。

●一幕
「‥‥さて、これからいよいよ森に入るわけか」
 キャメロットを旅立ってから二日半、冒険者たちは予定より半日余り早くアジトがあるという森を眼前に捉えていた。森里霧子(ea2889)は意外に重い忍術道具を一旦地面に下ろすと、やれやれと他人事のように呟いてみせる。
「依頼主だけでも十余人、殺人の被害者は片手じゃ数え切れない賞金首か‥‥依頼主達の想いのためにも、絶対にこの依頼を達成させねぇとな」
 冒険者たちが限られた時間の中で依頼主『代表』やギルド職員から聞き出した二人の情報、それは聞けば聞くほどこの依頼のターゲットである賞金首がどれほど厄介な存在であるのかということを彼らに示していた。
 ターゲットは両方裏の依頼を受け持つ冒険者‥‥というよりは暗殺者であり、依頼達成のためには手段を選ばぬそのやり口は途中で聞くのが嫌になるほどのものであった。どちらかといえば人情派のジェームス・モンド(ea3731)は今回の依頼達成に闘志を燃やしてみせる。
「彼らには道徳‥‥」
「おっと、無駄話はこれくらいにしておこうか。せっかく予定より早く到着したんだ。明日の襲撃に備えて今夜は早めに休んでおこう」
 そんなモンドにゼディス・クイント・ハウル(ea1504)は軽く溜息をつきながら彼なりの考えを呈しようとしたが、それは意見の対立による無意味な時間の浪費を嫌う無天焔威(ea0073)に片手で制された。ゼディスは一瞬顔をこわばらせたが、何もこんな所に自分は価値観をぶつけるために来ているのではないと納得すると、野営の準備を開始した。

●幕間
「‥‥それではこれから作戦を開始しましょう。アジトの周囲に敵の姿は今のところありません。煙を出してモンスターをいぶり出しておきましょう。サラさん、お願いします」
 李彩鳳(ea4965)は森の中で仲間とかき集めた枯れ草の類をアジトのから少し離れた場所に積み上げると、サラ・ディアーナ(ea0285)に火打ち石で火をつけるように指示する。‥‥ここまでは恐ろしいほどに順調。実際に火をつける作業はなかなかうまくいかなかったが、一時間ほど経過した後、ようやく枯れ草からもうもうと煙があがっていった。
「あとはこれで私たちは‥‥‥‥あれ?」
 ようやく火を起こすことに成功し、額の汗を拭ったサラはここで一つ重大なことに気付く。当然のことであるが、煙は高いところへ向かって昇るものなのである。アジトの中に下り通路(彼らの目の前にある入り口からのびる道がまさにそれであった)があったのなら煙はそこから先に進もうとはしない。
 今回の頼みの綱ともいうべき作戦のいきなりの破綻に、冒険者の誰もが溜息をついた。
「‥‥仕方ない、囮作戦はなしだ。合流してアジトを破壊しよう。クリフ、ブレスセンサーを頼む」
「わかりました。皆さん、そんなに気負わずにいきましょうね」
 だが、いつまでも作戦の破綻を嘆いていても仕方がない。焔威はアジトの洞窟内部、入り口付近の敵をおびきよせる役目をおっていた陽動班を呼び寄せると、作戦破綻に際しても笑顔を崩さないクリフ・バーンスレイ(ea0418)に敵人数の把握を要請する。
「敵さんの数は‥‥‥‥洞窟の中には十二ですね。あと森の中に大きいのがちらほらといます」
 あっけらかんとした表情と声で魔法の結果を伝達するクリフ。
 だが『十二』という数字は、決して冒険者たちにとって楽な数字ではないことは火を見るより明らかであった。

●二幕
「考えててもしかたねぇ。不器用な手だがいくしかねぇだろ」
 冒険者たちの間に流れた沈黙をルクス・ウィンディード(ea0393)が破る。基軸となっていた作戦が使えなくなったからといってこのまま帰ることができるはずもない。彼はロングスピアを構えると、他の仲間たちへアジトへの突撃を提案する。
「私もそれしかないと考えていた。このままここで考えていても外にいるモンスターに挟撃されるのがオチだしな。‥‥だが、突撃はなしだ。何か罠があるかもしれない。私が先頭を歩いて罠の有無を確認しよう」
「そうですね。絶対に約束は果たさなければなりませんから。‥‥いきましょう!」
 現実的な霧子の申し出、さらには彩鳳の励ましにより冒険者全員が腹を決め、武器を構えてアジトの中へと入っていく。既に無駄な足掻きかもしれないが、冒険者たちは全員息を潜めながら一歩一歩先へと進んでいく。
「もぅ、わたくしこそこそする真似は趣味ではないんですけど」
 ニミュエ・ユーノ(ea2446)が溜息を吐くが、だからといって彼女も騒ぎ立てる気にはならなかった。
 足音だけが響く不気味な静寂の中、通路を下っていく冒険者たち。そしてその下り坂が終わったとき‥‥淡い光と獰猛なモンスターの声が彼らを迎えた。

●三幕
「さあっ、ここまできたら仕方ない、存分に暴れてやろうじゃないか!!」
 ようやく見えた敵の姿にクレハ・ミズハ(ea0007)はこれまでの鬱積した空気を振り払うように大きな声を出すと、クルスソードを構えて一気に突撃していく。対するモンスターも冒険者たちの襲撃に気付いていたのか、彼らの姿を見るや否や一斉に襲い掛かってきた。
 先ほどまでの静寂は一瞬にして破られ、けたたましいばかりの喧騒が洞窟の中に響き渡った。冒険者の剣とモンスターの鋭い爪が交錯し、どちらからも繰り出される体当たりは部屋に備え付けてあった食器棚を、耳障りな音と共に破壊する。床にしきつめられた絨毯が大きくまくれあがり、鮮血と散乱したゴミがその上を彩った。
「若いもんには‥‥苦労をかけさせられんからな!!」
 前線に出てワーウルフと対峙するはジェームス・モンド! 既に相手に通常攻撃が効かないことをわかりつつも、仲間に負担がかからぬように、傷だらけになりながらも盾と剣で必死に敵の攻撃を受け流す。
「そんな若いもんでもやる時はやるものですよ、モンドさん!」
 風の精霊の力を借りたクリフの手のひらにつむじ風のようなものが集まり、床に積もったゴミを弾きながら真空の刃が放たれる! その刃は交戦中のモンドの頬を掠め、ワーウルフの肩口に命中した。
「そこの一番毛むくじゃらな奴!」
 さらにはユーノの放ったムーンアローが(幸いにもオークではなく)風の刃に猛り狂うワーウルフに命中し、敵はがっくりとその場に崩れ落ちた。
「モンドさん大丈夫ですか? あんまり無茶はしないでくださいね」
 そして敵にできた一瞬の空白を見逃さず、サラのリカバーがモンドの傷を癒す。数の上ではモンスターに分があり、冒険者の傷は絶えなかったが、ここは狭い洞窟の中である。前衛と後衛の役割をはっきりと分けた冒険者は力なモンスター相手に互角以上の戦いを展開していた。

「‥‥!! 外のモンスターが戻ってきたら終わりだからな。俺は親玉を倒してくる!」
 焔威は渾身の力で目の前の敵を切り伏せると、仲間への伝達もそこそこにモンスターの中を突っ切って、先へと続く扉を叩き開ける。鍵がかかっていなかった扉はけたたましい音と共に蹴破られ、その反動で扉の向こうから僅かに吹いた風は、戦場に似つかわしくない上品な紅茶の匂いを彼の鼻へと運んだ。
『おや、やって来られたんですか? ‥‥困ったな。奴らでもあなたがたくらいは始末できると思っていたんですが』
 椅子にあくまでも優雅に腰掛けていたその男は息を切らしながら部屋に入ってきた焔威を一瞥すると、ゆっくりと紅茶を飲み干して傍らに置いてあったレイピアを構えた。
「能書きはいい。その殺意に満ちた刃‥‥ブレードハンター(刀狩り)の獲物として狩らせてもらう」
 まるで状況と合っていない、こちらを小馬鹿にしたようなディールの態度にも焔威は眉一つ動かさずに長さの違う日本刀を構え、目の前の敵を睨みつける。
「待ってくれよ焔威。ディールはやったもん勝ちって言ったはずだぜ。この俺抜きで話をすすめないでくれよ。‥‥あんたがここの責任者兼賞金首か? さて、それじゃあどれほどのモンか見せてもらおうか!!」
 ついでモンスターとの消耗戦を抜け出してきたルクスは二人に一瞥をくれると、言うが早いか槍を構えてディールへ突撃を敢行する!
『おやおや、今度来られた方はせっかちですねぇ。‥‥でもいいんですか? あなた達二人が抜けられてはモンスター相手に冒険者の方が勝利できるとは思えないんですけど‥‥‥‥ああっ、だからこんなに急ぐんですか!?』
 ディールはダンスでも踊っているかのように軽く身体を翻すと、ルクスの渾身の一撃をあっさりと回避する。そしてすれ違いざまにレイピアの鋭い切っ先を彼の脇腹に突き立てた。
「‥‥かっ!? ‥‥やる‥‥ね」
 鋭い痛みを全身に感じ、突撃の勢いが殺せぬまま食器棚に激突するルクス。ディールはその様子を見て口元を僅かに緩めてあざ笑うような溜息を吐く。
「お前に笑っている暇があるのか? 先ほど宣言したはずだ‥‥その武器、貰い受ける!!」
 だが、ルクスの捨て身の攻撃を無駄にせず、素早く敵の背後に回りこんだのは焔威! 両手に構えた武器を万全の体勢からレイピアめがけて振り落とす!!
 鳴り響くは金属音! 武器に狙いを定めた渾身の太刀に、か細いレイピアは成す術もなく大地に落下した。
『武器を落としたのは見事だよ。‥‥でも、それだけだねぇ!!』
 しかし、その後が続かない。武器落としに力を注ぐ余り生じてしまった焔威の隙をディールは見逃さず、間髪いれずに放った鋭い前蹴りで焔威を弾き飛ばす! その間にディールは悠々とレイピアを拾い上げ、二人の冒険者へ余裕たっぷりに構えた。
『‥‥さあ、まだ戦うかい? そろそろ外の友達がピンチだと思うんだけどね? 悪いことは言わない。私を倒そうとするんなら‥‥‥‥』
「能書きはいいって言っただろう‥‥。一つお前に教えてやるよ。今回の依頼の達成条件はな‥‥‥‥ここの破壊なんだよ!!」
 焔威は壁にかけてあったランタンと松明を手にとると、床にしきつめてあった絨毯へ放り投げる。枯葉と違い、あっという間に燃え広がる炎! 二人の冒険者はおまけと言わんばかりに部屋の調度品をディールに投げつけると、一目散に部屋から脱出した。
「油断、慢心‥‥はい終わりってとこだディール! ‥‥‥‥みんな、奥の部屋に火をつけた! もうこんなところに用はない!! さっさと退散するぞ!」
 敵への捨て台詞を忘れずに、仲間へ撤退を勧告するルクス。既に傷だらけとなった冒険者達は、その知らせに表情を一気に明るくして出口へと向かっていく。
「‥‥置き土産だ!!」
 追いすがるモンスター目掛けてゼディスのアイスブリザードが放たれ、部屋は一瞬だけ一面を銀世界へと変貌させる。
「さあ、あとは逃げて‥‥!!」
 だが、その吹雪の中をかいくぐって、モンスターの野太い腕が彼の腕を掴む。ゼディスはあらん限りの力を振り絞ってその手を振り払おうとするが、もがけばもがくほどモンスターの爪は彼の皮膚へ食い込んでいく。
「だああぁぁああ!!! ‥‥‥‥さっ、ゼディスさん。こんなところに長居は無用ですわ。早く脱出しましょう」
 何が起こったのかわからず、ただ投げ飛ばされた‥‥先ほどまで自分を掴んでいたモンスターと、目の前であくまでも上品に、そして可愛らしく自分の手を引く彩鳳とを交互に見るゼディス。
「‥‥‥‥わかった」
 結論として、彼は今のことを深く考えないことにすると、少女と共に洞窟の坂道を登っていったのであった。

●終幕
 洞窟を脱出した冒険者達は逃げるようにして森から脱出する。疲労度、傷の具合、敵の残存戦力‥‥どの点から考えても再突入の余力など残ってはいない。
「ッ‥‥どうやら‥‥‥‥敵は生き残ったようだな‥‥」
 ふとクレハが洞窟のあった方向を見上げると、そこにはもう立ち上る煙はなかった。‥‥‥‥透き通った青空は、依頼がほぼ失敗してしまったということを冒険者たちに伝えたのであった。