風吹き荒れる 隠者の里にて
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■ショートシナリオ&プロモート
担当:深空月さゆる
対応レベル:8〜14lv
難易度:普通
成功報酬:4 G 56 C
参加人数:8人
サポート参加人数:-人
冒険期間:04月20日〜04月26日
リプレイ公開日:2008年04月24日
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●オープニング
町のあちこちに火矢が放たれ、闇が、静寂が破られた。恐ろしげな音は瞬く間に周囲に広がり、人々はその五感の全てで町に起きた異常を説明されるまでもなく察した。逃げ惑う人々、響く剣戟。町が蛮族に支配されつつある状況を知らせにきた男が語る言葉。まるですぐそばでその音が聞こえているようだった。山岳都市の入口は限られている。その護りに立っていたその男が、長である一族が暮らす建物へと駆けてき状況を説明した後、再び町の者たちを一人でも救う為、戻っていった。少女の父もまた武器を携帯しその坩堝の中へ身を投じた。
恐怖に怯えながらも必死で声を殺していた母。異様な雰囲気にぐずりだしていた幼い息子を抱きしめていた。護り立つようにして厳しい顔つきで武器を手にした兄がいて、そして自分がいて。男達が護りを固めてくれたけれど、けれど狼藉者たちは容赦なく踏み込んできて、一人の亡骸を広間に投げ入れてきた。それを見た瞬間。兄は母と妹を奥の部屋へ連れて行こうとし。亡骸が夫だとすぐわかったのか、断固として踏みとどまった母に見切りをつけ、妹である少女を引きずっていった。
赤ん坊の鳴き声。隠し通路へ通じる扉が開き、母と弟の元へ戻ろうとした少女を兄は引き寄せた。
(リフィア、援軍を呼ぶ役目を命じる。お前だけは脱出して都へ向かい、力を持つ者たちをこの地へ、連れてきてくれ。それまで私はこの町の者たちを護る。誇りを奪われるようなことがあろうとも皆の命を、父上とは異なるやり方で、護ってみせよう。頼んだよ)
聡明な兄はそう少女に言い聞かせた。豊かな金の髪の名残を惜しむよう一度頭を埋めて、彼女を脱出させる為仕掛けを動かし、隠し通路へ彼女を追いやったのだ。急ぎ閉じていく扉を見て胸中で悲鳴を上げた。
(兄さん‥‥!)
古くから精霊達を祀る一族。そしてその精霊たちを祀るとある場所に隠された財宝を、狙ってきたのは明白だ。だが、人口が300人にも満たないような慎ましく生きる者たちの里へ奇襲をかける必要がどこにあるだろうか。あれほど物々しい出で立ちで、この地を踏み荒らし生きる者たちへ血を流す事を強いるような蛮行を許せるわけがない。あの狼藉者達は立ち塞がった町の戦士達を容赦なく切り伏せ、つい先程皆を護るため前に立ったこの町の長たる存在だった少女の父を卑劣なやり口で殺害したに違いない。強い父がそうでなければ殺される訳がないのだ。父を殺害した男は、松明に照らされていたあの大男は血を浴びた凄惨な魔物じみて見えていたが紛れもなく人間だった。
腰まで届く濃い金髪が揺れ青の布地の服の裾が広がった。通路を抜け一刻も早く援軍を。
(皆、死なないで。兄さん皆を、護って‥‥!)
あろうことか、人の気配が前方に感じられた。仲間じゃない。隠れ通路。出口から侵入してきた可能性に、少女は僅かに青ざめる。鎧の音。鞘から剣を武器抜く音。冷たい石に反響する自分の足音以外の物音が聞こえたとき、少女は腹をくくった。男が掲げた松明の炎。嘲りを含んだざらついた笑い声が聞こえた。
「お嬢さん、こんな夜中にお散歩ですかぁ?」
「若い娘ねえ。勿体ないから殺さず捕まえるぞ。精霊の祠へ入る為の『鍵』を持ってるお嬢さんなら尚更死なせたらま‥ガッ」
その言葉が引き金になった。少女の中で何かが焼き切れた。手はそれを攫む。
男の喉元に銀色の物体が吸い込まれ。鈍い音がした。
男は小柄な少女が自分にナイフを的確に投げつけてきた、と理解した時点で絶命した。鎧が石の通路にあたる硬質な音が通路に響き渡る。少女が突進し、傍らの男が武器を身構えるべく動いた時に、既にその間合いに踏み込んでいた。少女の手には細腕でも振るえる優美な造りの中剣が握られ、男の喉もとを切り裂き、声を上げ束の間動きを止めた男の後ろに素早く回り込み、背後からその首を切りつけた。流れるような無駄のない動き。瞬く間に2人を打倒した少女は、今更のように肩で息をした。兄は山で現れるモンスターを相手に一歩も引かない少女の剣技を見込んでこの役目を負わせたのだ。前に進まなければいけない。覚悟を決めた以上、初めて人を殺した衝撃の中にいつまでも囚われているわけにはいかなかった。剣は血を拭わなければ役に立たなくなる。ぶんと振り血を流し、亡骸を見下した。すぐに顔をそむける。
「‥‥謝らない。あんたたちは、私の大切な人を傷つけたのだから」
掠れた声で言い捨て通路より外を目指す。
殆どの人員を町の入口から中央の、あの場所へと向かわせたのだろう。
通路から出ると夜気が身体を取り巻く。上昇した体温を宥めるような涼しい風が吹いている。迫りくる危機が少女を捕まえる前に山の麓まで降りなければならない。馬がないなら頼りになるのは一つしかない。少女は屈みこみ靴の紐をしっかりと編み直した。長い髪も首の後ろでくくり直す。剣を片手に月の精霊たちの天を照らす微かな灯りを頼りに夜目が利く自分に感謝しながら、獣道に等しい荒れた道を選び、山を駆けおり始めた。
●冒険者ギルドにて
山岳地帯、山の傾斜にしがみ付く様にして立ち並ぶ石造りの町。都から離れ密やかに暮らす彼ら――竜と精霊を祀る民の窮地を知らせ援軍を得るべく一晩休まず山を駆け降りてきた少女は、ある人物に保護された。
「細かい傷だらけでボロボロになっていたその子を、山の麓で拾ったんですよ。偶然なんですけどね、丁度俺達はメイディアに荷物を運ぶ途中だったし。あの子の真剣な様子を見ると、絶対嘘ではないし、これはほっとけないってことで。事情を聴いてこれは早く連れてきてやらなくくちゃと‥‥。今あの子は相棒が医者に見せに行ってるところなんで、代わりに俺が依頼に来ました。ひとまず今日のところは、代理人でも構いませんか」
そう語るのは、大柄の人のよさそうな好青年だった。窮地を逃れてきた年若い少女を案じる様子が全身からにじみ出ている。同業者の男性と彼らの護衛と共に、遠方の街からメイディアの都へと馬車で積み荷を運ぶ途中、その山の付近を通り少女と出逢ったのだという。
「その子は、リフィアという名前なんですが。リフィアにはお兄さんがいて、二人は町にある宝物庫の鍵をそれぞれに持ち、護っているのだと。二つ揃えある呪文を口にしないと絶対に扉は開かない仕掛けが施されているそうで‥。彼女のお兄さんは『鍵』の片方を持つ彼女自身を逃がし、援軍を呼びに行かせることでリフィアと、彼自身と、ひいては民の命を護り、そして一族のかたが代々守り続けてきた宝を、奪われまいとしたようです」
ギルドの受付の仕事につく男性は話を聴き終えて、ある感慨を覚えた。
(その少女にとってこの男性達に出逢えた事は‥‥)
襲撃を受けた山岳の町、剣を操れるといっても少女一人だ。そう、ただ一人で夜のモンスターが徘徊する山林を駆けおり無事に降りる事ができたとしても、そのように疲れきった体でメイディアまで徒歩で向うなど到底自殺行為だったろう。けれど彼女は最悪それもやむなしと思ったに違いない。けれど偶然の出逢いをもたらした運の強さにより彼女の命は助かり、町で待つ沢山の罪なき人々の命が助かる希望を残した。
「その少女が、あなたのような方に出逢えた事は、僥倖でしたね。すぐに依頼を出しましょう。沢山の冒険者の方が、その少女の大切な人たちを救う力となってくれますように」
●リプレイ本文
●邂逅
「リフィアです。皆さん、初めまして」
皆の前に現れた少女は、痛々しいまでに張りつめた表情で、皆に協力への感謝を口にした。リフィアをメイディアまで運んでくれた青年が用意してくれた馬があり、リフィアは好意に甘えることにしたとのこと。移動手段をもたない者は、それで山岳を目指す事になる。
「‥ヒデぇ顔色だな。そんな様子じゃ、途中オメェのほうがまいっちまうぞ」
生彩を欠いた様子を見かねて、そう言ったのは武道家の、巴渓(ea0167)。口調は乱暴だが、少女を案じるが故の発言だ。
「確かに‥どうやら君の治療が先だな。焦る気持ちも判らないではないが」
「同感です。ずっと無理を通してきたのですから、本来なら休息を取らせてさしあげたいところですが、その町を救う為にはあなたの協力が必要でしょうから‥」
互いの目を見交わし、少女の前に進み出た導蛍石(eb9949)。そしてアルフレッド・ラグナーソン(eb3526)が、それぞれに魔法を唱える。
少女の体を淡い白い光が包み込む。
メンタルリカバーそして、リカバーだ。悲痛さと焦燥に曇っていた顔に、僅かな赤味が差す。包帯を、彼女は慌てて取り外す。その顔に驚きが広がった。
「傷が‥! あなた達は‥」
「襲撃者達、彼らの所業を、これ以上許す訳にはいかない。必ず町を襲撃者達の手より解放してみせる」
イリア・アドミナル(ea2564)と名乗るエルフの女性が告げれば、
「ああ。いかに戦力差が大きかろうと、だ」
と、ファイターであるバルディッシュ・ドゴール(ea5243)が同意する。
「俺はアリオス・エルスリード(ea0439)だ。今回の事件を解決させる為、あんたには道中町について色々教えてほしいと思ってる」
「私は月下部有里(eb4494)よ。ひとまず立ち話もなんだから、皆で移動しましょ」
「じゃあ、早速町を目指そう。あ、僕はエイジス・レーヴァティン(ea9907)だよ。急ごう。後細かい話は野営する時に、ね」
●野営
山岳を目指す途中の野営時の事。食欲など殆ど失っている少女と仲間の為にバルディッシュが、手料理をふるまった。出先で作るものであるから簡素ではあったが、その温かさはリフィアの心をほぐす一助けになったようだった。彼女は色々な事を語り始めた。襲撃者に関する情報、囚われている筈の兄達の事、そして‥。
「精霊の祠にある宝‥奴らは、それを狙ってきたんだわ」
宝? と問い返した冒険者達に、思いつめた目で、ポツリと答えた。
「玉や黄金や財宝や、‥それよりもっと価値のある恐ろしいモノが、あそこにはあるの」
●侵入
翌日の夕刻。可能な限り馬で移動し後は徒歩で、町のほど近い場所まで来た。石の塀に囲まれた町、その塀のある箇所に古びた扉がある。欝蒼と茂る木々により、町の人間でなければその出入り口には気づかないだろう――第三の扉が。
昨夜のやり取りで、偵察時は、外縁部の見張りの状況を把握するのみに留めておくことにしたアリオスは速やかにそれを実行する事にした。
身軽に壁を越え入り込み、素早く物陰に隠れる。見張りは、武器を手にした屈強な男が二人。油断なく周囲を窺っている。隠密技能達人である彼の動向に気づく者はいない。まず一人目をスタンアタックで昏倒させた後、もう一人の男が声を上げ大剣を抜き放ち剣を一閃するのをやり過ごし、幾度か攻撃をかわした後、その身軽さで再びその技を繰り出す。二人を気絶させた後、扉を内部から開き、仲間を中へと誘う。
人口三百人弱程の石造りの道と壁が並ぶ町。侵入者襲撃時に怪我を負い、危険を侵して脱出を試みることも出来ず、今も潜伏している者がいる可能性が高い。
「私はブレスセンサーで助けが必要な人を探すわ。事件発生からだいぶ経ってる。早く治療したほうがいい人もいる筈よ。後は打ち合わせ通りに」
と、アリサ。傍らで冷静にバルディッシュが告げる。
「救助した町の人々から、敵に関して何か情報を得られるかもしれん」
戦力を分散させず、一団となって行動する手はずだ。リスクは高くなるが、人数的な戦力差を考えた結果だ。また、アルフレッドのディテクトアンデッドにより、カオスの魔物が潜む可能性がない事を確かめた。
アリサが呼吸の乱れ具合で怪我人の居場所等を突き止め、家屋の外よりリフィアが声をかけ、建物の内部に入り人々の救助を、繰り返す。得られた情報の中で、人質は儀式の間周辺に連れて行かれたようだ、という者の証言を得た。怪我の具合は中傷、重傷様々ではあったが、危ういところで救えた命も多々あった。亡骸もまた何名分も見つけたが、――その弔いは戦いが終わった後だ。
途中敵の襲撃を受けた。広範囲に被害が及ばない武器や、魔法の使用で敵を撃退する。こちらの侵入がばれた以上、人質の救助の為奇襲をかけるのは難しくなった。数人の敵と戦い、手傷を負いながらも相手を倒し、或いはアイスコフィンで無力化させながら進む。
●儀式の間
道中、倒した敵は総勢十数人。少女は、警告する。
「父は、私の剣の師でもあった人よ。父を殺した男達は、先ほど戦った男達よりも手錬だった筈。奴らの中でも力がある者達は、まだ残っている可能性が高いわ」
少女の家族が住む建物の奥から儀式の間への道がある。
さらに奥には精霊の祠が――。
その付近は今、不気味な静けさの中にあった。
儀式の間付近の偵察を、アリオスが再度かって出たが、そこで待ち受けていたものは‥。
戦闘が起きた。誰ともなく顔を見合わせ駆け出す。円状の石段の傍に、負傷したアリオスの姿‥そして石の壁の上には弓を手にした敵が。包囲されている。遠くでどさり、と鈍い音がした。急襲されるも、数名は反撃して射落としたのだろう。
肩から矢を力任せに引き抜く。駆け寄りアリサが魔法の詠唱を開始する。そしてアルフレッドもまた異なる治療呪文の詠唱を開始した。三人と少女を護る形で、仲間がぐるりと取り囲むように庇い立つ。アリオスが鋭く警告する。
「皆気をつけろ!‥矢に毒がある!」
襲撃者の男達は一斉に矢を放つ。儀式の間と長の屋敷の間にあった塀、その扉が鈍く大きな音を立てて閉まった。
乱闘が始まった。
「人様のお家に来て好き勝手やりすぎだね。お仕置きが必要だよ」
弓を剣に持ち替えて儀式の間へと降りてきた者達を、一切の慈悲もなく敵を殲滅していくエイジス。悲鳴はもっぱら敵のものだ。剣を繰り出す彼の圧倒的な力量差を前に殆どの者達が反撃を試みる前に倒される。だが全てではない。各々得意とする武器を魔法で迎え撃つ。塀の上より攻撃を仕掛け続ける弓使いは、イリアが魔法でアリオスが弓で打ち倒していく。
「俺の仲間にも気配を消すのが得意な奴が居る。・・君が、リフィア?」
少女は即座に剣を抜き放ち構える。長身の屈強な男は、嘲笑いリフィアに近付く。分散された仲間達、少女の護衛の為に庇い立つ巴と、導。けれど脇から現れた男の側近とおぼしき男達に攻撃を受け応戦する羽目になる。
「さぁ、精霊の祠の鍵を使い、扉を兄さんと一緒に開けるんだ」
「誰が!」
「強情な兄さんが、町の人間を護る為にやっと教えてくれたのは、二つに分かれた鍵の存在、資格者が紡ぐ呪文で門が開くことのみだ。‥信じていたよ。君が仲間を助けに戻ってくると」
男は『それ』から、布を剥ぎ取った。
「宝と兄さんの命、どちらを大事だい?」
体中から血を滲ませ、手首を縄で縛られた相手。少女の顔が引きつる。
「貴様・・っ!!」
血を吐くように叫び、抜刀し駆け出す。だが、仲間の一人が脇から彼女に飛び掛り、阻止する。
「渓さん、放してっ!」
「堪えろ!」
少女を抑えつけ後方に引き摺って行く渓。敵と二人の間に割って入り、確実に切り伏せながら、バルディッシュ。
「敵の思う壺だ。落ち着け。扉の解放に君たちが必要なら、あいつは君の兄さんを殺せない!」
「アイスコフィン!」
青き光に包まれたイリア。放たれた術は標的へ。男は、からくも抵抗した。
「人質をもっと痛めつけはできるさ。奥の俺の仲間が人質を少しずつ殺していく事も。なぁ、お兄様?」
兄の首をぎりぎりと太い腕で締め上げながら男が嘯く。
動かない兄の姿に、少女は小さく悲鳴を上げた。
「術の詠唱なんぞ始めたら、同様だぜ。――てめえら、武器を捨てろ!」
皆に生じた僅かな逡巡。
だが。渓がリフィアを放し、地を蹴った。
武器である拳を構え、正面から向かってくる相手に、大男の顔に嘲笑以外のものが浮かぶ。
「バカが、最初っから人質皆を助けてやる気なんざ、てめえにはねえだろうよ!!」
その時。瀕死と思われた少女の兄が動き、男の腰にあった短剣を縄で括られたままの手で引き抜き、男の左腕を切り裂く!
「遠慮はいらない。奥の捕虜の見張りは倒した。今、アリサ達が怪我人の治療をしている!」
儀式の間へと戻ってきた導が、大声で宣言する。
「渓、飛べ!」
巴は意図に気付き、敵の直前で地を蹴り、空に舞い上がる!
彼女の背後から放たれたアリオスの瞬速の矢は、男左胸を射抜いた。
男は辛うじて踏み止まり、今になって気付いた。‥その場にはもう、自分の仲間は一人も立ってはいない事に。
斜め前、背後から、エイジスとバルディッシュがそれぞれの剣で男を同時攻撃をする。
血飛沫をあげ、巨体の男は、馬鹿な、と僅かに呻いて、儀式の間に崩れ落ちた。
それが町を蹂躙した襲撃者達の、最後だった。
冒険者達の働きにより、精霊を祀る隠者の里は救われた。
決して皆無傷というわけにはいかなかったが、抱き合うリフィアと兄の姿に皆の顔に笑みが浮かぶ。
夕刻、その山から見える空は鮮やかな赤に染まり、上空で雲は流れ、里付近では荒涼とした風が唸りを上げていた。それはさながら彼らの祀る精霊が、一族の為に嘆き、また宝を求めてこの地に踏み込んだ蛮族の末路を、嘲笑っているかのようだった。