港に潜む悪魔

■ショートシナリオ


担当:宮本圭

対応レベル:3〜7lv

難易度:普通

成功報酬:2 G 4 C

参加人数:8人

サポート参加人数:-人

冒険期間:03月26日〜03月31日

リプレイ公開日:2005年04月05日

●オープニング

「お久しぶりですね。伯爵様はご健勝ですか?」
「最近は非常に機嫌がよろしいですな。留守にしていた間に溜め込んだ仕事がようやくひと段落したのもありますが‥‥」
 カウンターの向こうで依頼人のラズロはにやりと笑みつつ、ことさらに声をひそめてみせた。
「バレンタイン後ぐらいから、それはもう奥方様と仲良くしておいでで。見ていて当てられますよ」
「なるほど」
 たいへん結構なことだ。苦笑しつつ、ギルド員は羊皮紙とペンを引き寄せて依頼書の作成の準備をした。
「今回はなんのご依頼で? また伯爵様がなにか」
「いや、今日はそれとはまた別の用向きなんで。俺個人からの依頼ですよ」
 このラズロという男、現ドレスタット領主がまだ小さな海賊船の船長にすぎなかったころからの部下だったのだが、体を悪くして船を降り、今は陸で領主の仕事を手伝っている。船乗りだったころの経験を生かして、港への船の出入りに目を光らせているそうだ。
「なんでも最近、港に停泊している船におかしなことが起こるようなんでさ」
 船底に積み込んだ水樽の止め具がはずされて、樽がばらばらに分解されていたり。あるいは掃除を終えたばかりの船室が、一晩経つと煤や泥でめちゃめちゃに汚されていたり。一度など、船底に空いた穴の応急処置に使った板が残らずはがされていて、港を見回りしている者が気づかなかったら、穴から入り込んだ海水で船は沈んでいただろう。
「いたずらにしちゃあ性質が悪いってんで見回りを強化したら、そいつらが化け物を見たっていうんで」
「化け物というと‥‥特徴は?」
 見張りの者たちから聞いたという化け物の姿かたちを聞いてみて、ギルド員は大きく眉を寄せた。
「そいつらはグレムリンですな。悪魔ですよ」
「あ、悪魔‥‥!?」
「悪魔といってもずーっと下のほう、奴らの世界じゃ下っ端もいいところですがね。人の大事にしているものを壊したりばらばらにしたり、そういう悪質ないたずらが好きな連中ですよ」
 とてもではないが、港の見回り役などでは手に負えないはずだ。
 ほかにも二、三細かいことを聞いて依頼書を作成し、ギルドへの仲介料を含めた金額を支払ってもらう。依頼書はギルドの掲示板の、そこそこ目立つ場所に貼り出すことができたようだ。
 仕事内容は、港の見張りと、船にいたずらをするグレムリンの退治。いたずらは夜の間に行われているようなので、おもに仕事は夜間ということになるだろう。

●今回の参加者

 ea3844 アルテミシア・デュポア(34歳・♀・レンジャー・人間・イスパニア王国)
 ea3892 和紗 彼方(31歳・♀・志士・人間・ジャパン)
 ea5855 ジョエル・バックフォード(31歳・♀・ウィザード・エルフ・ノルマン王国)
 ea6505 ブノワ・ブーランジェ(41歳・♂・クレリック・人間・ノルマン王国)
 ea6942 イサ・パースロー(30歳・♂・クレリック・エルフ・ロシア王国)
 ea7256 ヘラクレイオス・ニケフォロス(40歳・♂・ナイト・ドワーフ・ビザンチン帝国)
 ea7643 ストルゲ・ヴィンドゥ(39歳・♀・クレリック・人間・神聖ローマ帝国)
 ea7906 ボルト・レイヴン(54歳・♂・クレリック・人間・フランク王国)

●リプレイ本文

 依頼書を見て集まったのは、募集人数いっぱいの八人‥‥そのうち半数が白派のクレリックというのも珍しいことだが、依頼人のラズロはそれを心強いと感じたようだ。以前の依頼で彼と顔をあわせたことのあるブノワ・ブーランジェ(ea6505)が礼儀正しく無沙汰を詫び、とりあえずラズロが仕事をしている港の詰所に場所を移すことになった。
 石畳の敷き詰められた水際を歩いていると、停泊している商船の上で船員たちが忙しく働いているのが目につく。
「あれは?」
 ジョエル・バックフォード(ea5855)が尋ねると、ラズロは大きく口元をひん曲げた。
「また悪魔どもの仕業ですよ。今度は見張りの連中もいい所まで追い詰めたんだが、空を飛んで逃げられちまったらしくてね。甲板に油をぶちまけられちまってて、つるつる滑ってしょうがねえって話だ」
「へえ。子供のいたずらみたいだね」
 和紗彼方(ea3892)が感想を述べるが、ドワーフのヘラクレイオス・ニケフォロス(ea7256)はそうは思わなかったらしい。憤然と勢いよく鼻息を吹いて、前にいるラズロを追い越さんとでもするように大股に歩く。
「けしからん。子供の悪戯ならばまだ可愛げもあろうが、奴らはそれで誰か転んで足でも折ればいいと思っとるのだからな」
「悪魔ですからね」
 ヘラクレイオスに合わせやや歩調を速めながら(足の長さの関係で、この程度でも追いつけるのだ)、イサ・パースロー(ea6942)が控えめに同意する。
「ジーザスの信徒として、汚らわしい悪魔どもが地上に跋扈するのを許すわけにはいかぬ」
「まったくです」
「我が斧にかけて、必ずや打ち滅ぼしてくれようぞ」
「お願いいたしますね」
 やはりドワーフに合わせて早足のボルト・レイヴン(ea7906)の相槌は、話を聞いているのだかいないのだか。もっとも意気軒昂の当人にはそれもどうでもいいことのようで、早く自慢の斧を振るわせろといわんばかりに右手がうずうずと動いている。
「そうよねヘラクレイオスっ。私も悪魔なんて大嫌い! なんであんな奴らがのさばっているのかしら」
「おう、まったくだわい」
 ヘラクレイオスだけが悪魔退治に気が逸っているのかと思えば、アルテミシア・デュポア(ea3844)も何故かそれに同意している。もっとも彼女の憤りは邪悪うんぬんということよりも、もう少し卑小な理由によるもののようだ。
「何しろ銀の矢が高いったら‥‥!!」
 グレムリンはデビルの中ではかなり下位に位置するが、他の悪魔と同じようにやはり通常の武器では傷つかない。小さな銀の短刀一本で普通の剣の十倍近くの値段だし、魔法の武器はそもそも製作できる技術者が少ないので出回りにくい‥‥おまけに剣や斧と違って矢は基本的に消耗品だから、アルテミシアのような弓使いにはまさに死活問題だ。
「グレムリンが現れるのは、夜だそうですから」
 まだ日の高い今の時間では無理だと、笑みを浮かべたままストルゲ・ヴィンドゥ(ea7643)がふたりを暗に諌めている。

●準備しましょう
 詰所の建物はさほど広くはなかったが、港の見回りが仮眠をとるための一室があり、冒険者たちはそこを借り受けて、それぞれ夜の準備を進めていた。荷物から明かりになるランタンを取り出して油を補充しておいたり、武器に曇りがないか確かめたり‥‥日が落ちてからどのくらいの時間に現れるかは特に決まっていないようだから、いざというとき準備不足では仕方がない。
 卓に置かれた石板にはラズロの描いた簡単な港の見取り図があり、ヘラクレイオスやストルゲらはそれを囲んで見回りのルートについて話し合っているようだ。
「先ほど歩いてみた感じでは、波で濡れて足元が滑る場所も多いようです。普通に見回って探すだけでは、いざ行き会ったときに戦いにくいかもしれませんわ」
「わしにしてみれば、その程度の不利は屁でもないが」
 ストルゲの言に、黒々とした髭をしごきつつドワーフが息を吐く。
「奴らは素早いからの。いざ逃げを打たれたとき、うっかり滑って海に落ちるのは御免こうむりたいものじゃ。策はあるかな?」
「こちらの倉庫の並んでいるあたりなら石畳ですし、水際から離れているので滑る心配もありません」
 ブノワの指が石版の一角を指さした。
「ラズロ卿に人払いをお願いしておきましたから、見張りの方を巻き込むこともないでしょう」
「おびき出すのはどうやるの?」
 アルテミシアが口を出すと、ボルトが首をかしげた。
「確か、グレムリンはお酒に弱かったような気もしますが‥‥」
「エールに弱いのではなかったでしょうか?」
 ボルトとブノワがそれぞれ眉を寄せ、モンスターに詳しいジョエルがちょっと考えてから口を挟んだ。
「麦酒が好きなのは本当だけど、弱いとは限らないと思うわ。ほら、ワインが好きな人でも強い人と弱い人がいるでしょう」
「なるほど。何にしても、その手でいけるかもしれませんね」
 樽が手に入らないか、ラズロ卿にお話してみます‥‥と言ってブノワが席を立つ。それを見送りながらイサが軽く息をつき、仮眠用の寝台に歩み寄って腰かけた。
「当面、作戦はこんなところですね。ブノワさんが戻ってきたら、とりあえず夜に備えて少し休みましょう」
 眠くて咄嗟に動けないのは困りますからと、イサは眠る支度のために靴を脱ぎ始めた。他の面々も異論はないようで、皆各々で自分の寝台を決めてそこに横になった。彼方などはまだ服のままで、早々と寝息を立て始めている。

●いよいよ夜
 夜闇の向こうから、ランタンの描く光の輪の中へと吹き込んでくる風には磯の香りが強い。明かりを持つと片腕が自由に動かせないので明かり持ちはジョエルやストルゲに任せ、彼方やアルテミシアは手ぶらのまま港を歩いていた。
 アルテミシアは弓を携え、準備してある矢はわざわざ買ってきたシルバーアローである。用意したのはいいものの、一本ごとの価格を考えるとできれば使いたくないという顔である。一方の彼方にしても、普段の武器にくらべ、今携えているシルバーナイフはいかにも頼りないという風情だ。
「異状なし、ですわね」
 軽くランタンを掲げて、ストルゲが呟く。商船から漁船、小さな釣り舟まで、あらゆる船の居並ぶ海は静まり返っていた。
「見つからないね。うまく隠れてるのかな」
「どうかしら。モンスターの中には姿を透明にできるのもいるけど、グレムリンにそういう力はなかったと思うわ。もっとも向こうは飛べるから、たとえば屋根の上にいたら見つけるのは難しいでしょうけど‥‥」
「なるほどねー。ま、とりあえず船もみんな無事みたいだし、一旦」
 戻ろうか、と言いかけて、ジョエルの持つ明かりの輪から自分が出ているのにアルテミシアが気づく。ジョエルは足元を見てじっと停止していた。振り返ってどうしたのと問うと、赤い瞳が無言で地面を示す。
 異様な形の足跡が点々と地面を汚し、途中で突然途切れていた。
「‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥」
 たぶん足が海水に濡れて跡がついたのだろう。それがまだ乾いていないということは。
「これが終わったら、エールで宴会だねっ。楽しみだなあ」
「確か、港の一番端の倉庫に樽があるのですわよね?」
 まったく唐突に、不自然なくらい大きな声で彼方が言い出し、それにあわせてストルゲもにこやかに答えた。一瞬戸惑った顔を見せたジョエルらも、すぐに彼女らの意図を判じて話を合わせる。
「そうね。依頼人さんがわざわざ用意してくださったって話よ」
「あーほんと待ち遠しいわねえ。こうしている間に、誰かがこっそり飲んでたりしないか心配だわよ」
「あんなに樽があるんだから、そう簡単になくなったりしないって。さ、戻ろ戻ろ」
 ほとんど声を張り上げるようにして言い合いながら、みんなで並んでその場を去る。‥‥ぺしゃり、という濡れた足音が地面を叩いたことに、彼女たちは果たして気づいたのかどうか。

 覆いをかけたランタンからはほんのわずかな光しか洩れてこない。風向きが変ったのか、先ほどまでは感じなかった麦酒独特の香りが、倉庫の入り口から吹き込んでくる潮風にまじってかすかに匂っていた。蓋を半分開けたエール樽と、ここに来るまでの道すがらにブノワが撒いた発泡酒のものだろう。
「魔を滅するためとはいえ」
「もったいない話ですね‥‥」
 言いかけたイサの言葉の続きをさらって、嘆かわしいと言いたげにブノワが首を振る。彼らでさえそうなのだから、酒好きのヘラクレイオスなどは、
「悪魔なんぞに美味い酒をくれてやらにゃならんとは、まったく胸が悪いわい」
 このように不機嫌きわまりなく、これで悪魔を取り逃がしたりなどしたらきっと怒りが爆発するに違いない‥‥想像して首をすくめたブノワの耳が、ふとかすかな物音をとらえた。
「現れたようですね」
 開け放した倉庫の扉を怪しんだりはしなかったようだ。ぺたりぺたりという複数の足音が床を這いずり回っている。やがて足音の主は樽を見つけたらしく、小さな水音が聞こえ始めた。エールを舐めているものらしい。
「かかりおったわい」
「あれで全部でしょうか?」
 ボルトの提示した疑問に答えられる者はいない。見つからないようランタンの光を抑えているため、何匹いるのか彼らのいる所からは判別しがたかった。樽のひとつが倒れ、エールが泡のはじける音をさせながら溢れて床を濡らす。
「ようし、今じゃ!」
 ヘラクレイオスが、隠れていた空樽の中から飛び出‥‥そうとして、とっさに腹が縁に引っかかった。典型的なドワーフ体型の彼が悠々と出入りできるような樽が、近くに見当たらなかったのだから仕方ない。樽の蓋が落ちる音が響き渡って、グレムリンたちが顔を上げる。
 物陰から飛び出したイサがランタンの覆いをはぎ取り、より強い光があたりを照らした。
 ボルトのグットラックの援護を受けてブノワがホーリーを放つ。グレムリンの一体が白光に押し包まれて耳障りな悲鳴を上げる。樽のエールの中に飛び込んだらしいグレムリンが、酒の泡にまみれながら這い出してきた。
 なんとか樽の中から脱出したヘラクレイオスが、得物片手にどすどすと豪快に駆ける。
「みんな、無事!?」
 言いながら飛び込んできたのは表にいた女性陣だ。明かりを持ったジョエルとストルゲが光を掲げ、悪魔たちがまぶしげに目を細める。彼方の指先が円を描いてアイスチャクラをつくり出し、その間にヘラクレイオスが泡だらけのグレムリンめがけて手斧を振り下ろした。
 武器そのものの重みが乗った一撃に、ざっくりと腕の半分ぐらいまで刃が食い込んで悪魔が異様な声を上げる。別のグレムリンの体から一瞬漆黒の靄のようなものが立ちのぼり、次いで周囲に球状の結界が現出した。
「おおう!?」
 結界の内部には黒い焔が揺れて燃えている。どす黒い炎の舌に肌を焼かれてヘラクレイオスは一瞬ひるんだ。その隙を見逃さず、目前の悪魔が爪を振るってドワーフの体に朱の線が走る。
「『カオスフィールド』だわ!」
 内部にいる悪魔以外のものを傷つける結界を作り出す、デビル特有の魔法だ。気づいたジョエルの言葉と同時に彼方がアイスチャクラを投じ、魔法を使ったグレムリンの体をかすめた。
 突然のことで驚きはしたものの、頑健なヘラクレイオスにはカオスフィールドの結界はさほどのダメージを与えない。負った傷もイサが離れた場所からリカバーで治しているが、いかんせん前衛を務めるのが彼ひとりなので少々手こずっているようだ。仕方なく彼方もシルバーナイフを抜いて援護に走る。
 樽の陰からかさかさと出てきた三匹目のグレムリンが、飛ぼうとするように翼を広げた。
「ああもうっ! しょうがないわね!」
 高価な矢を使うことにためらいはあったものの背に腹は変えられない。逃げられては元も子もないし、後衛が接敵でもされようものなら倒されるのはたぶんあっという間だ。断腸の思いでアルテミシアがシルバーアローをつがえ、弓の弦を引く。
 ひゅん、と鮮やかな音が風を切り、銀の矢がグレムリンの翼に突き立つ。ほとんど間をおかず、そこへクレリックたちのホーリーが見舞われた。グレムリンがダメージに立ち眩んでいる間に彼方が追いついて、銀色の刃が走り新たな傷を作る。
 なんとか一匹目のグレムリンを倒したヘラクレイオスが、結界内に燃える黒々とした炎をものともせず斧を振るう。ジョエルがファイヤーコントロールでランタンの炎を大きくすると、いっそう周辺が明るくなった。照らされた的めがけアルテミシアが、もう自棄だと言わんばかりに次の矢を放つ。
 イサやボルトが後方から支援し、ブノワやストルゲがホーリーで、アルテミシアが矢で遠距離攻撃を見舞う。ヘラクレイオスは言うに及ばず、彼方も慣れない武器にしては善戦していた。最後の一匹になったグレムリンが逃げを打とうとしてブノワの聖なる光に捕らえられ、次いでヘラクレイオスがその脳天めがけ思い切り斧を振り下ろして、悪魔はそのかりそめの肉体を塵と化した。

●退治が済んでその後は
 念のためそのあと二、三日様子を見てみても、船への悪戯はもう起こらないようだった。海もここ数日は穏やかな日が続いていて、何事もなかったように港には船が出入りしている。初日に見かけた油を撒かれたという船も、いつのまにか姿が見えなくなっているようだ。
「ご苦労様でしたな。報酬のほうはギルドのほうに払ってありますから、後で受け取りにいくとよろしいですよ」
 ラズロが言うと、冒険者たちは皆ほっと胸をなでおろした‥‥一人を除いては。
「経費」
 アルテミシアがぼそりと言って詰め寄ると、ラズロはひるんだように上半身を引いた。
「経費よね? 銀の矢は? 経費よねえ?」
「まあなんというか‥‥我々の台所も決して無限ではないわけで‥‥仕事の遂行にどうしても避けられない出費なら、経費として払うのもやぶさかではないんですが」
 わざわざ銀の矢を使わなくても、矢に付与魔法をかけてもらうという手もあったわけですし‥‥とラズロは歯切れが悪い。一瞬言葉に詰まったアルテミシアは、猛然とジョエルのほうを振り返った。
「なんでそうしてくれなかったのよジョエルっ」
「矢が余ってるのかと思って。銀の矢が尽きたら使ってあげようかと思ってたんだけど」
 その前に全部倒せてしまったわけだし‥‥とジョエルもその先の言葉を濁す。
 わざわざ銀の矢を多めに用意したのがこんな形で裏目に出るとは‥‥アルテミシアはがっくりと肩を落とし、彼女を慰めながら冒険者たちは、報酬を受け取るべくギルドへ戻るのだった。