ある 『愛憎』 の物語

■ショートシナリオ


担当:瑞保れん

対応レベル:1〜3lv

難易度:普通

成功報酬:0 G 78 C

参加人数:8人

サポート参加人数:1人

冒険期間:10月06日〜10月13日

リプレイ公開日:2004年10月15日

●オープニング

 霧の都キャメロット−−
 人々賑わう南東部の下町で、今ある芝居小屋の演劇が話題となっていた。
 ある対立する名家。両家のそれぞれの息子そして娘が出会い、そして恋に落ち‥‥。しかし、それは許されぬ恋。しかし、2人の堅い絆は切り離すことはできず、最後には2人共に命を絶つ。 
 悲劇的で衝撃的、それでいて自らの命を‥‥という結末に、教会などからの批判もかなり受けたものの、それ以上に人々の賞賛の声が非難を上回った。ここだけの話だが、庶民に混じってお忍びで芝居を見に来た貴族たちもいたそうだ。
 そして、大人気大好評につき大ロングラン。数ヵ月の公演もまもなく千秋楽を迎えようとしている。
 芝居の人気が高まれば、その芝居に出演する役者の人気もおのずと上がるもの。
 この芝居の主役トリノ役のシャイロン、ロザリーナ役のメルリ、2人の人気はまさに鰻登りといったところであった。
 2人には毎日のように沢山の贈り物が届く。野に咲く名も無き花もあれば、中々一般庶民にはお目にかかる事も珍しい異国の菓子まで。
 そんな中‥‥その手紙は届けられた。

『愛しのトリノ様』
『麗しのロザリーナ』

 最初は、ただの普通のファンレター。

『貴方を思うと夜も眠れません』
『君の涙が僕の心を狂わす』

 美しき2人の役者に恋焦がれ、その思いが文面から溢れる。

『今日も貴方に見つめられて‥‥』
『君の口から零れる愛の言葉』

 恋は燃え上がり‥‥。

『貴方と共に歩きたい』
『君のその白い肌に触れたい』
『私の総ては』
『君のモノ。君の総ては‥‥』
『私のモノ‥‥』

 手紙の内容はエスカレートをしていく。それと共に、2人の周りで奇妙な出来事がおこる。シャイロンの衣装が消え、メルリの鞄に身に覚えの無いネックレスが見つかり、そしてメルリの可愛がっていた小鳥が殺され、道を歩くシャイロンの頭上から鉢植えが落ち間一髪で難を逃れた‥‥。
 2人の身の危険を感じた一座の者たちは、常に2人の周りを見回り、そしてなるべく周囲に人を近づけないように心がけた。

『貴方が‥‥』『君が‥‥』

『遠くなる‥‥』

 そして、千秋楽の日が近づいてくる。

『もうすぐ‥‥物語が終わる』
『すべてが終わる』
『貴方と』
『君と』

『共に終わらせる‥‥永遠に』

 千秋楽まであと1週間。
 一座は冒険者ギルドに2人の警護をお願いすることにした。
 無事舞台が終えられるように‥‥。
 物語をただの物語に‥‥。
お芝居をただのお芝居に終わらす為に。
 
 妄想を現実にさせない為に‥‥。

●今回の参加者

 ea0037 カッツェ・ツァーン(31歳・♀・ウィザード・人間・ノルマン王国)
 ea0800 レオン・スボウラス(16歳・♂・レンジャー・シフール・ビザンチン帝国)
 ea2220 タイタス・アローン(31歳・♂・神聖騎士・人間・イギリス王国)
 ea5287 シルフィード・インドゥアイ(33歳・♀・ウィザード・エルフ・イギリス王国)
 ea5442 エリカ・ユリシーズ(33歳・♀・レンジャー・人間・フランク王国)
 ea5748 ノエル・エーアリヒカイト(37歳・♀・ファイター・人間・イギリス王国)
 ea6034 ベルカーム・グィネス(29歳・♂・バード・エルフ・イギリス王国)
 ea6690 ナロン・ライム(28歳・♂・神聖騎士・人間・イギリス王国)

●サポート参加者

ラオン・スボウラス(ea1614

●リプレイ本文

●始まりの挨拶

 タイタス・アローン(ea2220)は、ギルドの掲示板を眺めて「ふむ」と呟いた。最近の仕事といえば、信者や教会関係者の警護ばかり。少し退屈していた。
 偶にはこういう仕事もよかろう‥‥。
 そう心で呟きながら、詳しい話を聞くべく掲示板を離れて行った。
 
 
「それではどうぞよろしくお願いします」
 この一座の代表者の男は、深く冒険者一向に頭を下げた。名はショーン。彼は役者ではなく、全体の演出や進行等を請け負っていた。大切な看板役者でもあり、仲間でもある二人を案じて、ギルドに依頼をだしたのも彼であった。
「こちらも全力を尽くしてお二人をお守りいたしますわ。ところで、一度一座の皆さんを紹介していただきたいのですが」
 エリカ・ユリシーズ(ea5442)申し出に頷くと、ショーン・コウンは一座全員をテント舞台のほうへ呼び集めた。
 総勢15名前後。ほとんどが役者と裏方兼任である。
 そして、中央には今回渦中の人となっている、シャイロンとメルリが前にでた。
「お手数をおかけいたします」
 二人とも気丈に振舞っていたものの、数々の異変にやはり少し疲れた様子だった。
 お芝居も大変なんだねぇ‥‥。
 カッツェ・ツァーン(ea0037)はそう思うとため息をついた。
 主役やる度に狙われてたんじゃ身が持たなそう。でも、お芝居が悪いわけじゃないし、こんな事でやめてほしくないし‥‥。うん! がんばろう!
 改めてカッツェは、ぐっとこの依頼への決意を胸に誓うのであった。
 団員全員との面通しを終わらせ、一座の人間の顔をしっかりと把握する事ができた。これで、関係者以外が訪れた場合の見分けがほぼ可能になっただろう。
 こうして、冒険者たちの芝居小屋での生活が始まったのであった。

●1日目

 千秋楽まで1週間‥‥長期戦となりそうだ。
 まず、冒険者たちは交代にテント周囲の警護や二人の護衛を行う事にした。シフトや役割をある程度決めて行動する。
 シャイロンとメルリの傍には必ず誰かが付き添い警護をする。単純であるが一番効果的な方法だ。
 手の空いた人間は、テントの周囲の警護や一座の身の回りの世話や手伝いをかってでた。
 ノエル・エーアリヒカイト(ea5748)は、シャイロンとメリルの食事をすべて自分が引き受けた。メイドという職業柄家事は得意である。
 シルフィード・インドゥアイ(ea5287)は、ファンに目をむけた。数人を選び、二人が困っているなどと現在の状況経緯を教え、彼らにファンの人員整理をしてもらう事を考えた。
 しかし、これにはコウン氏が渋い顔をみせた。
 この方法だとファンに格差ができるのだ。仕切る人間は『自分は特別』という感情が芽生えたり、仕切られる人間嫉みの感情が沸き起こったりと、新たな歪みや火種を作りかねない。
 シルフィードは人員整理は諦めたが、ファン達に主演二人の事情を説明し、プレゼントを直接渡さない等のお願いをする。少し不快な顔をしたファンもいたが、ある程度は納得してくれた。他のファンにも話は広まるだろう。
 人員整理は一座の人間と冒険者たちにでカバーしていくしかないだろう。
 刻々と本番の時間が近づく。リハーサル、準備等一座人間がすべて、慌しく動く。午後も半ばにはテントに客入れが始まった。
 その間も冒険者達は目を光らす。シャイロンとメルリの傍にいる者、客入れや場内整理を手伝う者。レオン・スボウラス(ea0800)はテントの上の梁に飛び腰をおろし、上空から観客の観察、そして舞台の警護を行う事にした。
 そして、公演が始まる。
 客席の一番後ろで警護してたナロン・ライム(ea6690)も、舞台に夢中になっていた。
「‥はあ‥俺もいつかは、命を賭けられるくらい‥‥」
 ため息混じりに目をウルウルとさせていると、ハッと我に返るように首を振った。
 そして、今日も歓喜の声がテントに響き渡るのだ。

 今日は何事もなく1日が過ぎる‥‥と思われた。
 夜の片付けを終えシャイロンとナロン、ベルカーム・グィネス(ea6034)が、長屋へと帰っていた。
 公演を終え少し疲れた様子のシャイロンだったが、護衛がいるということで安心しているようであった。
 その時だ。
 遠くから馬の足音がし、次第に近づいてくる。それは速度を遅くすることもなく、むしろ速くなってきた!
「!?」
 危険を感じたナロンはシャイロンに飛びつくと、彼を庇いながら道の端へと転がった。
 その瞬間、一頭の早馬が二人の真横を駆け抜けた。
「あぶない!!!」
 上空で警護していたレオンは思わず声を上げていた。そして、間一髪二人が難を逃れたのを見届けると、二人を襲いそのまま逃げていく馬を追跡する事に意識を向けた。弟のラオン・スボウラス(ea1614)の用意してた馬に飛び乗る。
「頼むよ! ルースター!」
 必死に追跡したが途中で逃げらてしまった。土地勘が勝ったのかもしれない。ビザンチン帝国出身のレオンには限界があったのだろう。森中であればともかく、ここま複雑な街中だ。
 ともかくシャイロンは無事だった。そして、あの馬は明らかに彼を狙ったものだ。
 帰宅後シャイロンはノエルの用意した食事に少ししか口にしなかった。体に怪我はなかったが、精神的なショックが強かったのだろう。メルリもシャイロンの事件を聞いて、顔を青ざめさせた。己の身に置き換えて、彼女の心にも恐怖が襲ったのだろう。
 そんな二人の様子に、冒険者達は改めて姿の見えぬ者への怒りを覚え、必ず見つけ出すことを決意するのであった。

●千秋楽への日々

 ノエルの食事は好評であった。材料は一座にある物を使用するので大した格差はないが、少し手の込んだ物だったからだ。あっさりとした朝食、昼食兼間食用は小麦粉や値段の安い果実などを使いお菓子風な物も用意、夕食は多すぎないよになど、気配りが行き届く。
 これだけではない。食材や飲み物は毒見し、容器も自分が使い確認したもの意外を使わせなかった。料理中は厨房に他の人間は絶対に入らせず、テント小屋へ持っていく物はバスケットに入れて絶対に手放さなかった。
 この食事で二人の心も微かにゆとりを持つことができたのであった。
 
「しかし多いものね」
 エリカは、二人に届けられたプレゼントの差出人の名前をすべて台帳に書き記し、中も丁寧に調べていた。プレゼントに何か悪いものでもはいっているかもしれない。
 それにしても、この大量の思いがつまったプレゼントの山。心温まるような物もあれば、何故こんなもの? という物もある。‥‥人気者といのも結構大変なもんだ。その上に命まで狙われて。
 エリカは、お芝居にのめり込んでその役相手に妄想を抱く‥‥という事にはわからないでもなかった。しかし、これは行き過ぎだ。
「二人で死ぬより二人で生きないな〜、何て思いますけどね」
 エリカがふと独り言を呟いた時だ。
「失礼します」
 背後から突然声がする。
 驚いて振り向くと、ノエルが花束を抱えて立っていた。
「‥‥な、何ですの?」
 何故か少し怯えた様子のエリカに、ノエルはスッと手に持った花束を差し出した。
「花?」
「これが、メルリ様に届けられたそうですが‥‥」
 ノエルから花束をうけとったエリカの表情が、スッと変わった。
「‥‥これは毒花」
「‥‥やはり、そうですか。メルリ様がショックを受けるかもしれませんので、この事は内密にしておきましょう」
「わかったわ‥‥」
 エリカはコクリと頷いた。
 赤く血の色のように咲き誇る、花・花・花‥‥。
 添えられていた手紙には差出人はなかった。しかし一言こう書いてあった。
 
 ――もうすぐだよ。メルリ、君と一緒に‥‥
 
 その後、二人の周りは比較的静かであった。朝昼夜‥‥深夜も周囲を代わる代わる警護した成果である。冒険者たちがいるという事だけで、相手をけん制できたのかもしれない。
 ベルカーム・グィネス(ea6034)は実は犯人は団員の内部にいるのでは‥‥とも思い公演の雑務を手伝いながら、観察そして聞き込みしていったが、それらしき気配はなかった。
 やはり、不審者は外部のファン‥‥と考えるのが濃厚な事なのだろう。
 そして‥‥千秋楽がやってきた。

●千秋楽
 泣いても笑っても最後の日である。
 シルフィードは小道具類を改めてチェックしていた。舞台で二人が最後の瞬間に使用する毒のはいった小瓶、そして仕掛けナイフ。ナイフは刺すと先端が引っ込む仕組みになっている。調べたが、特に異常はなかった。
 その後に周囲の見回りに行こうとした時だ。
「あの、ちょっといいですか?」
 数名の少女がオズオズと話かけてきた。二人が危ない目にあっているという噂を聞き、思い当たる節があるそうだ。
 自分の知っているファンで変わった娘がいる。シャイロンの事を思いつめて怖いくらいだという。その上相手役のメルリに対する嫉妬もものすごかったそうだ。
 シルフィードはその娘の人相などを詳しく聞き、丁寧にお礼を彼女たちに述べた。
 ‥多分、その娘も今日は来るだろう。シルフィードはテントをキッとにらんだ。
 影なき暴徒の輪郭が、少しずつ見えてくる。

 本番が近づくにつれ、シャイロンとメルリの緊張は大きくなっていた。今迄張り詰めていた物が今にもはじけそうで‥‥。
 シャイロンを警護していたタイタスとベルカームにも、衣装に着替え、頭を抱えて座り込んでいるシャイロンを見て、彼の心に大きな不安がのしかかっている事が感じ取れた。彼は最近馬にひき殺されかけたりと、危機があったばかりに恐怖心は一番強くもっているだろう。
「大丈夫か?」
 二人はシャイロンに話しかける。思い悩む気持ちを全部今吐き出したほうがいい‥‥。
 シャイロンは自分の心内をポツリポツリと話始めた。やはりプレッシャーとしてあったのだろう。
 聞くだけ聞き一息ついた時に、ベルカームは緊張を和らげる歌を歌い始めた。不安を和らげる為に【メロディ】を使用する。ゆったりとした低音の歌声が、シャイロンを包み込む。
 歌い終わった頃には、その丹精な顔に明るい笑顔がもどっていた。
 メルリの同じように恐怖と緊張に震えていた。カッツェはそんなメルリに今までのお芝居の苦労話とか、楽しかった事とか、いろんな話を聞いていった。話していくうちに心が落ち着き、カッツェの明るく天真爛漫な笑顔メルリの心も癒された。
 二人は、恐怖や不安に負けず今日の芝居をやり抜こう‥‥冒険者を信じて‥‥、そう心に誓うのであった。

 客入れも始まった本番寸前。
 念のためにとエリカはセットの点検を行っている時に、異変に気づく。セットをつなぐロープに亀裂がはいっていたのだ。時間がたつと完全に切れてしまうだろう。切り口は鋭利な刃物で切られたような‥‥。
 エリカは慌てる事なくスタッフを呼び補修をお願いした。
 さっき、レオンと見回った時はこんな亀裂はなかった。と、いう事はあの後に誰かが何かをしたという事だ。
 もしかしたら‥‥誰かがここに侵入しているかもしれない。
 舞台裏は本番前という事もあり、人々が右往左往としている。今役者やスタッフを集めると、この後の芝居に差し支えがでてきそうだ。危険ではあるが、自分たちがこの状態で犯人を見つけ出さなくてはいけないようだ。
 エリカはこの事を仲間たちに知らせようとセットを離れて、テントの裏手にまわる。
 その時、一人の仮面の男が近づいてくる。それは、芝居前に前座で詩の朗読をする青年の衣装姿であった。毎回行われていたので、エリカにも身に覚えがあった。もうすぐ本番なので、衣装になっていてもまったく不思議ではなかった。
 そして、二人の肩がすれ違った。
 ‥‥あら?
 奇妙な違和感がエリカの心によぎる。
 詩の朗読の青年はこんなに背が高かったかしら? 前に話した時は確か、肩の位置がこんなに高かったように思わなかった‥‥。
「あの、ちょっと」
 少し険しい口調でエリカは仮面の青年を呼び止めた。青年はゆっくりと振り返る。
「‥‥貴方‥‥仮面をとってくださりませんか?」
 仮面の表情は変わらない‥‥。
 わずかな沈黙の後、青年は突然駆け出した!
 やっぱり! と思いながらエリカは逃げる仮面の男を追いかけた。
 すると、運がよいことにそこにタイタスが通りかかった。
「捕まえて!!」
 タイタスも瞬時に状況を把握し、仮面の男にとびかかった‥‥。
 二人がかりで何とか捕まえ仮面をはずす。その顔に二人は薄っすらと見覚えがあった。彼も毎日劇場を訪れていたファンの一人だったからだ。

 男の確保により、一座に安堵が広がった。
 しかし、冒険者たちには終わってなかった。

 最後の舞台が始まる。
 シャイロンとメルリ‥‥いや、トリノとロザリーナは、激しい愛を交し合う。
 そんな情景に誰もが見とれていたときだ。
 じっと舞台を見つめる娘がいた。‥‥その瞳は静かに燃えている‥‥そんな風に見えた。
 トリノとロザリーナの激しい恋は終わり‥‥舞台の幕は降りた。
 すべてが終わり、満場一致の歓声と拍手が場内を包み込む。そして、カーテンコールが始まる。
 娘が意を決したように、ゆっくりと動こうとした時、誰かがガシリと娘の腕をつかんだ。
 娘はハッとしたように周りを見回した。
「‥‥もう舞台は終わったんだ」
 娘の横に立っているタイタスは、小さくそう告げた。もう片側にはナロンが控えている。ナロンがつかんだ腕には、鋭いナイフが握り締められていた‥‥。
 娘は、二人の気迫に圧倒され、何も言うことができずぐったりと項垂れた。

 舞台の上では役者たちが、満面の笑みで深々と客に頭を下げていた。場内から沸き起こる賞賛の声は、いつまでも続いていたということだ。


●プロローグ
 二人の熱狂的なファンはそれぞれの運命を歩く。
 男は冒険者に捕まってからも悪びれる様子もなく、メルリへの愛の言葉を叫び続けていた。まだ彼は、恋に溺れている。
 一方娘は‥‥少し落ち着き初めていた。『舞台が終わった』。その一言が心に何か焼きついて残っていた。
 二人の身に降りかかった危険な出来事のほとんどは男が行った事とわかる。シャイロンの衣装を盗んだのは娘であったが、シャイロンに憧れてつい盗んでしまったらしい。
 男は危険ということから役人に引き渡されて、娘は厳重注意という事で終わった。

 舞台の幕は閉じた‥‥。
 でもこれでは終わらない。
 また次の幕が開かれるのだ‥‥必ず。
 
 ――END――