温泉教団凸凹コンビ

■ショートシナリオ


担当:

対応レベル:1〜3lv

難易度:普通

成功報酬:0 G 71 C

参加人数:13人

サポート参加人数:-人

冒険期間:08月05日〜08月11日

リプレイ公開日:2004年08月13日

●オープニング

 とある山奥にふたりのうら若き娘の姿が有った。
 謎の温泉教団は教団とは名ばかりの教団で温泉にこそ神の恵み。
温泉を嗜む事が神への祈りであり、信仰であると考えている。
 温泉に入り屋台の料理や蜜柑酒、甘酒等を煽り温泉で傷を癒し疲れを取る。
そして檀家の人々もその温泉で疲れをいやし屋台を利用することでお金を使う。
 そのお金と檀家の皆さんからのお布施、お湯代で成り立っている団体である。

 とある山奥にふたりのうら若き娘の姿が有った。
 身長150cm程の着流しを着たちんまりとした小娘と、身長170cm程で男物の着物を着込んだ朱槍を持った大柄で巨乳の娘の凸凹コンビである。
 小さい方の娘の名は灰神楽 舞(はいかぐら・まい)
 大きなジャイアントの娘は花鳥(かちょう)。
 ふたりは謎の温泉教団に所属する狂信者である。
 ふたりは教団からの命令によって様々なトラブルを解決する、いわゆる便利屋だ。
 今回の依頼はこの山に住むオーク退治である。
温泉宿を経営しようと言う温泉教団に取って、途中の山道にモンスターが出没するのはよろしくない。故にそのモンスターや山賊達を撃破殲滅するのが、狂信者である彼女たちふたりの仕事なのであるが‥‥。
「あのオークの集落を攻略するには私たちだけでは無理だわ」
 花鳥がそう言って肩をすくめた。
 当初の予定では3匹の予定だったオークだが、すっかり集落を作っていた。その数は不明で10匹は住んでいるだろう。
 ふたりは少し悩んだ後に、教団へと連絡をとった。援軍の要請である。
教団はふたりの申し出に渋々ながら了承する。だが、予算はあるが戦力はない。
 ゆえに、『冒険者を雇って退治させる』事にしたのである。

 さて、今回の依頼は灰神楽舞と花鳥のふたりと共にオークの殲滅である。
 オークは山に住み着いて村々に悪さをしているらしい。
 冒険者の皆さんはふたりを手を合わせてオークを倒すことが今回のミッションだ
 ふたりを倒されたり、オークを殲滅出来なければ、ミッションは失敗となる。
 それでは冒険者の皆さん幸運を!!

●今回の参加者

 ea0023 風月 皇鬼(31歳・♂・武道家・ジャイアント・華仙教大国)
 ea0270 風羽 真(36歳・♂・浪人・人間・ジャパン)
 ea0547 野村 小鳥(27歳・♀・武道家・人間・華仙教大国)
 ea1628 三笠 明信(28歳・♂・パラディン・ジャイアント・ジャパン)
 ea2480 グラス・ライン(13歳・♀・僧侶・エルフ・インドゥーラ国)
 ea2941 パフィー・オペディルム(32歳・♀・ウィザード・人間・フランク王国)
 ea2948 如月 妖乱(34歳・♀・浪人・人間・ジャパン)
 ea3488 暁 峡楼(28歳・♀・武道家・人間・華仙教大国)
 ea3829 跳 夏岳(33歳・♀・武道家・人間・華仙教大国)
 ea4068 常 緑樹(31歳・♂・武道家・エルフ・華仙教大国)
 ea4083 橘 雪菜(32歳・♀・志士・人間・ジャパン)
 ea4141 鷹波 穂狼(36歳・♀・志士・ジャイアント・ジャパン)
 ea5351 神無 儚(30歳・♀・浪人・人間・ジャパン)

●リプレイ本文

●罠を張る為に
 風羽真(ea0270)がスコップ片手に穴を掘っていた。オークを引っかける罠である。
それに会わせて花鳥もザクザクと穴を掘っていた。どうやら落とし穴を作るらしい。
「なるべく深くした方が良い。ゴブリンが身長1.5m程なのに対して、オークの身長は2mあるパワーもある。ちょっとした罠じゃ罠のウチに入らないからね」
 そう言ってザクザクと地面を掘って落とし穴を作っていった。
「私も手伝いますね」
 野村小鳥(ea0547)もそれを手伝う。美味く罠へオーク達を誘い込み、そして倒すことが出来れば‥‥。
 鷹波穂狼(ea4141)も仕事を手伝う。残念ながら網を手に入れる事は出来なかったが、それでも罠を作るという作戦に代わりはない。彼らの罠作りは朝まで続いた。

●戦闘 初手を打って

 囮役の5人はオーク達が集落を作っている場所へゆっくりとそして慎重に注意をしながら近づいていった。囮と言ってもただ相手を引き連れていくだけではない。先ず一戦を交え、そして出来る限りひとかたまりにして罠へを誘い込むのが彼らの任務である。
 風月皇鬼(ea0023)がごくりと喉を鳴らしてオークの集落をのぞき込んだ。
 敵の正確な数は6匹‥‥10匹近くを予想していた彼らに取っては多少少ないが、それでもオークは強敵に代わりはない。死傷者をなるべく出さないようにして、6匹を団子状にして罠へと持ち帰らなければ成らないのである。専門用語で言うなら彼らは「引き連れ役」なのである。
 風月皇鬼と跳夏岳(ea3829)がオークの集落へと襲撃をかける。武道家であるふたりの動きはオーク達に取って初めて見る物なのだろうか、かなり困惑した戦いと成っていった。ジリジリと引きつけながらの戦闘、常緑樹(ea4068)も誘うことを前提にして本気での戦いはこまねいていた。
「よーっし取りあえず‥‥逃げるぞ!!」
 暁峡楼(ea3488)が大声を上げて周りに指示するそれと同時に5人は転身し、いちもくさんに罠へ向かって走っていった。

●罠にはまって‥‥
 5人がサクサクと走っていった先には地面に大きく『罠』っと書かれた布が置かれていた。その周りには枯れ枝や木の葉で隠された落とし穴が隠されている、だが、勢い付いて走ってきた5人は止まることが出来ない。坂道を転がるようにして飛び込んだ先は‥‥腰まで埋まる程の落とし穴であった。しかも中には泥水がうごめいている。
「しまった、私たちまで罠にはまってしまうなんて‥‥」
 振り向きざまにオークを見つめた暁は言葉を失っていた。
 オーク達6匹も一緒に罠にはまっているのである。
「‥‥オークって‥‥バカ?」
 言葉に成らない小さな声で風月が微笑した。無論自分たちも腰まで泥に埋まっているのだが、かくして腰まで泥に埋まって5人対オーク6匹の壮絶な戦いが始まった。
「必殺スープレックス!!」
 オークをつかみ上げそのまま泥の中に投げ込む夏岳自分も‥‥そしてオークも泥の中に埋まってゆく。
 常緑樹が両手にオーラを纏ってオークへ攻撃を仕掛ける。
 身動きが取れない泥の中での殴り合いである、文字通り泥沼の戦いに成って行く。

「大成功‥‥なのか?」
 灰神楽舞が現状として敵味方入り乱れている状況を見てあっけにとられた。
「食らえ!! 必殺鳥爪撃」
 泥の中でひるんでいるオークに対して跳び蹴りを放つ小鳥。言うまでも無いがそのまま泥の中に沈んで行く‥‥。
「小鳥ちゃん後は任せろ!!
 小鳥が攻撃を与えてひるんだオークへすかさず追加攻撃を行う三笠明信(ea1628)ダブルアタックが炸裂して、オークの顔面にパンチが直撃する‥‥が、やっぱりそのまま泥に沈んで行く‥‥。
「儚…後で虐めてあげる……」
 如月妖乱(ea2948)が妖艶に微笑みながら気合の入る言葉を耳元で囁き、神無儚(ea5351)の背中を軽く押してやりオーク達に突撃させる。
 彼女はオークに直撃し‥‥そのままやっぱり泥の中に沈んで行く‥‥。
「それじゃ‥‥いきますよぉ」
 橘雪菜(ea4083)がテレキネシスで油の入った竹筒を操作する。
 泥沼に成っている上空から油が3本次々とまかれて行く‥‥。泥レス油デスマッチ状況に陥ったそこにとどめを刺したのは‥‥。
「唸れ!! 豪火よ!!」
 パフィー・オペディルム(ea2941)のファイヤーボムが泥沼に放たれたから大変だ。
 放たれた油に引火するファイヤーボムの火、たまらずに泥の中に逃げるが息が続かず皆顔を出す、顔を出した所を炎が襲う。さらに木の棒を持ったグラス・ライン(ea2480)がそれをモグラ叩きでもするかのように、頭を出したオーク達をぶん殴る。
 遊撃隊の面々もそれに釣られてガンガンと頭を出したオークを殴る。
 一部囮役の頭も殴っているが気にしない。
 それはまるでどろんこモグラ叩きと言った状況へと成っていった。

 たまらず泥沼からはい出すオーク達を花鳥の朱槍が一匹、又一匹としとめていく。
 最後の一匹が倒されたとき‥‥既に全員が泥沼の中に沈んでいた‥‥。

●戦闘終わって‥‥。

 戦闘が終了して一息。灰神楽舞の道案内に寄って彼らは山の秘湯で温泉を堪能していた。
 戦闘の後の温泉は格別‥‥っと言うよりは泥を落とすためである。
「温泉良いですわね。こういうのは初めですわ」
 パフィー・オペディルムがのんびりと汗を流して身体を洗っている。
「へー初めてなんだ‥‥じゃ私が彩花ねぇさん仕込みのマッサージをしてあげる‥‥」
 言うが早いやパフィーをゴザの上に寝そべらせると、垢擦り片手に、彼女の色っぽい身体をゴシゴシと擦り始めた‥‥。それに身悶えるパフィー
「彩花姉様仕込み?」
 耳まで真っ赤にして如月妖乱が灰神楽舞へと近づいてくる。どうやら彼女もマッサージ希望の様だ。
「良いわよ。彼女の後は貴方をマッサージしてあげる。桃源郷が見えるくらいに♪」
 そう言ってマッサージを続ける灰神楽、身体を小刻みに震えさせながら甘い声を上げるパフィー
「あぁ、んん、あふぅ〜、気持ちいい〜。温泉教団最高ですわぁ〜」
 全身を高揚させて垢擦りマッサージを堪能するパフィー。
「そう言えば私、少しだけ胸が大きくなったような気がするよ」
 前回マッサージを受けた小鳥が、凹凸のない自分の身体を身ながらちょっと浸っていた。
「へー、プロポーションが良くなるマッサージが有るなら私も受けたいわねぇ」
 実際を知らない跳夏岳がそう言って小鳥の胸をツンツンとつつく。
「混浴と言うのは‥‥ちょっと苦手‥‥です」
 橘雪菜が手ぬぐいで前を隠しながら温泉に入ろうとする。すかさず花鳥がその手ぬぐいを取り上げてします。彼女の全裸が男性陣の前に露わとなる。
「湯船の中に手ぬぐいを入れるのは禁止だよ」
 花鳥の言葉を聞きながら、雪菜は耳を真っ赤にしながら湯の中に沈んでいった。
「やっぱりフロは大勢で入るに限るぜ」
 鷹波穂狼が常緑樹を引き連れてザバンと温泉の湯に入る。どっちが男で女なのか、少々悩むワンシーンではある。
「あっ、そこ、ダメ、凄く‥‥ダメ‥‥ですわ」
 パフィー・オペディルム がコレを荒げて甘い声を上げると、そのままぐったりとする。
全身の力が抜けたのか、露わな姿のままで大きく寝そべってまま眠りにつく。
「さーて次は‥‥妖乱ちゃんの番かな〜?」
 指をワキワキさせながら彼女は妖乱へと近づいて行く。
 山奥の秘湯温泉に今日も女性の甘い悲鳴がこだました。

 戦い終わって日が暮れて今日も今日とて温泉教団は活動している。東へ西へその活動拠点を定めずに‥‥。

●ピンナップ

橘 雪菜(ea4083


PCシングルピンナップ
Illusted by かわはらひさぎ