熱血商人娘、行商から帰還せり
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■ショートシナリオ
担当:なちか。
対応レベル:8〜14lv
難易度:普通
成功報酬:4 G 98 C
参加人数:10人
サポート参加人数:2人
冒険期間:08月01日〜08月08日
リプレイ公開日:2007年08月04日
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●オープニング
●超特急娘、またも暴走す
ある時は無謀にも遠距離恋愛に燃え、一人で国を越えようと。
ある時は無謀にも身分を超えて玉の輿に乗ってしまったり。
そしてまたある時は――。
ともかくメイの国から飛び出して、今度はウィルで行商をしていたお騒がせなとある商人の娘カレア。
‥‥いや、今は騎士の妻。
一応、新婚だ。
にも関わらず、彼女は、またまた無謀にも月道を利用しウィルまで行商をしに行って来たという訳だ。
そんな彼女が――遂に帰ってくる!
彼女たち率いる隊商を月道付近から護衛、メイに到着後、交易品の卸しなどを請け負ってもらう事になる。
護衛とはいえ、これといって何か空前絶後の一大イベントが待ち受けている訳ではない。
どちらかというと、とてつもなく地味な依頼となっている。
何も無いのが一番であるし、下手な事をいうと、何も無い方が隊商側としてはありがたい。
ともかく、何かあったとしても盗賊やゴブリンなどが金品を狙ってくる程度で済みそうである。
間違っても、噂のカオスニアンや恐獣なんかとやりあうことにはならないはずだ。
とはいえ。
実は彼女が嫁いだ先はリザベのとある騎士の息子で、現在リザベ領国内は非常に治安が悪い。
状況は切迫しているのだが、この娘は根が頑固で、一度決めたら一直線。
特に愛する夫が戦乱に巻き込まれていると知ったら先ず間違いなく一人で突っ走ってしまうだろう。
●目的地は激震地、リザベ!
しかしながら、どの程度の被害を受けているのか。どこまで敵が侵攻しているのか、或いは防衛に成功しているのかはっきりとは伝えられていない。
一部では砦が丸ごと無くなっていたという噂もあれば、何事も無くリザベに要人が送り届けられたという噂もある。
またその他にもリザベに程近いサミアド砂漠周辺にもフロートシップが飛んでいったという話もある。
噂は噂でしかなく、実際にどうなっているのかは一般市民である彼女の知るところではない。
しかし。
騎士の妻であり商人の娘でもある少女は噂好きで、面白そうな事にはすぐに首を突っ込みたがる。
特に護衛休憩中などでは冒険者たちとの冒険談や武勇伝、各国の情勢などなどを聞くのが大好きだ。
今回は依頼の護衛だけでなく、お話大好きなお騒がせ娘の話相手も兼ねている事になる。
せっかくなので経験談や噂話を面倒くさがらずにしてやってもらいたい。
ところで、彼女が関わった護衛依頼がひとつ、過去の報告書の中に収められてある。(※【恋愛? 超特急!】より)
その報告書によれば、行商隊が通る街道の途中に通称ゴブリン街道なるスポットがあるという。
彼女らだけでなく、ほぼ全ての行商隊が不定期に狙われていて、その度に護衛隊に追い払われている。
今回も同じ街道を通る事になるのだが、毎回同じ時間や同じ日に現れる訳ではないらしい。カレアも以前襲われた事があるが、その後しばらくは比較的安全だったという。
今回はそこで、リザベ側の情勢の悪化による護衛強化の為、十名ほどの冒険者を集う事になった。
ゴブリン程度なら軽くあしらってしまえば問題はないだろう。
しかし問題はリザベ領に入ってからである。今回残念な事にゴーレムやゴーレムシップ、またフロートシップなどの利用は難しい。
その為、行商に慣れている彼女にとっては当たり前の陸路を横断する事が基本ルートとなる。
日数は七日間。
そして彼女の耳にリザベ情勢悪化の話が入れば‥‥荷物を放ってでも駆けてゆく可能性だってある。
出来るだけ事を荒立てず、カレアの暴走を未然に防ぎつつ無事に行商隊をリザベに送り届けるのが任務である!
●リプレイ本文
●雲行きはあやしく。
どうやら、久々に空の具合がよろしくないらしい。精霊の機嫌が悪いのだろうか?
曇天の空を見上げながら、一雨くるかも知れないねと見回しながらカレアは荷物が濡れないように、厳重に注意して回る。
「あら、あなたは」
「よお、久しぶりじゃな。お嬢ちゃん。いや、今はもうお嬢ちゃんじゃないか」
以前、カレアの暴走珍道中に付き合った事のある経験を持つのが、カロ・カイリ・コートン(eb8962)だ。
「あなたのような人が来てくれているなら、今回の道中も安心ね」
「しかし、また例のゴブリン街道を通るんじゃろ?」
「ええ、基本的には最大の流通経路なんですもの、下手に回り道するよりは余程安全だわ。とは言っても――」
カレアはニヤッと白い歯を見せると、あなたたちのような人が守ってくれるからの安全だけれどね、と笑う。
今回はカロ以外は初顔合わせとなる。
それでも、彼女は皆を見回すと信用商売だから、あなたたちの事も信じているわと一人一人に挨拶してまわる。こうして媚びではない、しかし『営業スマイル』を会得している辺りも、彼女の商いの熟練度は相当こなれてきている事が伺えた。
「随分、ぎゅうぎゅう詰めね‥‥まあ、仕方ないけど」
ただでさえ荷物を詰め込んでいる荷馬車にカロ、ジャクリーン・ジーン・オーカー(eb4270)、雀尾 煉淡(ec0844)の三人以外が全員乗り込んでいるのだからかなり大変である。かと言って乗りこなせない馬に乗って操作もままならず振り落とされたりどこか別の方へ駆けていかれても面倒だ。
やむなしという事で、超過気味で荷馬車に搭乗させたのだが‥‥。
「や、やっぱりね‥‥」
荷馬車は強度的には何とか無事だったが、引いている馬はそうもいかなかった。すぐに疲れてしまい、速度が思うように出せなかった。
そうしている間に、雨がぽつり、ぽつりと降りだして来てしまう。
次の街まではまだかかりそうだ。
次の街で引き馬を追加するか、ともかく少し考え直さないと予定の日程をオーバーしてしまいそうである。
「とりあえず、近くの街までは頑張ってもらいましょう」
●一息ついて。
雨はあれからしとしとと降り続けている。唯一の救いは、街道は石畳で舗装されていて、ある程度の水はけ処理もされているという点だ。
天界に今も残るという、旧アッピア街道。歴史的に見ても、最古の舗装路と呼ばれる街道である。
現代のメイの街道はそんな古いイメージを残すアッピア街道のような舗装路で、また、それこそが最新の技術で製作されたものであるから、まだ『レンガ道』や『アスファルト道』などの舗装路はまた遠い未来の夢物語にも思える。
がたごとと揺れる荷馬車は鈍足で足の運びは遅かったが、事前の用意のおかげで荷物が濡れるような事はないようだった。
街に立ち寄って、荷馬車用に二頭の馬と装着器具を借りると、全員で食堂で少しだけ雨宿りをする事となった。
「ウィルっていうのは同じアトランティスなのにメイとはまるで違う風習だったりして、最初は慣れるのに大変だったわよー」
ルーク・マクレイ(eb3527)やリューズ・ザジ(eb4197)からウィルでの体験談などと聞かれると、カレアはそうやって笑った。そこにはやはり失敗談が多くあり、今となっては笑い話だけどね、と締める。
ルークは続ける。
「私もウィルに行った事が有りますよ。ルーケイと言う地域の手助けに幾度か行った事が有るのです」
「へえ。ルーケイ、ね。実はウィルの全部を回ったわけではないから、まだまだわからない場所が多いのよね。商売人としては、この世界全てを見て回って、色んなものを売ったり買ったりして貿易を進めていきたいんだけど。ふふ、旦那様がね、なかなか許しをくれなくって‥‥」
そういうと、ふっと頬を赤らめながら、遠くを見るように瞳を空に投げかける。思わずカロは食いついてみせた。が。
「ほほう、惚気話か。いいのう、実にいい。そういう話をもっと聞きたいもんじゃあ」
「まあ、そこはまた今度ね。他にも色々なお話を聞いてみたいの、あなた達の冒険談の方が盛り上がるじゃない?」
シュタール・アイゼナッハ(ea9387)もウィルでの出来事を切り出す。
「天界人の方の依頼で、共に紙の製作だとか、養蜂だとか、製鉄などを手伝ったことがあるかのぅ。地味ではあったが充実した依頼だったのぅ‥‥」
「紙ですって。それはなかなか面白いわね。私もね、少し考えていたのよ、紙があれば今までの郵便から、がらりと世界が変わるわ! 流通革命よ! こっちでもそういう技術をもっと早くに確立出来ればいいのだけど‥‥」
「お話ですか? そうですね、ウィルの近くのウィンターフォルセという町の郊外にはペットファームが有りまして色々な動物の世話をしているのですが、冒険者が依頼に出る際には、連れて行けないペットを預かったりもしているのですよ」
ジャクリーンはペット関連の話題を振ってみる。
「ペットの預かり所‥‥そうね、そういう場所も必要かもしれないわね。冒険者のペットってたまにびっくりするような――ちょっと言いにくいけど怖そうな――ペットも平気で連れているから、時々驚いちゃう事があるのよねぇ。いくら懐いているって言っても、普通の人じゃ驚くだけじゃなくって、怖がっちゃうかも知れないから注意した方がいいわね」
カレアもウィルだけでなく、メイでもそういう事はよくある事だから注意して欲しいと感想を洩らす。
彼女はちょっとやそっとの事では大抵驚かなくなってしまったらしいが‥‥。それだけ商売をやっているものは珍品にお目にかかる確立が高いといえる。
「それではウィルの象徴とも言える、ゴーレムの事について少しお話しましょうか」
グレナム・ファルゲン(eb4322)は現在のメイよりも一歩も二歩も先だった技術を確立する、代表的なゴーレムについて話を進める。
「フロートチャリオットやゴーレムを使っての競技ですって! あんな大きなものが動き回るだけでも驚きなのに、ボール? そんなのを蹴り飛ばされたら城壁でも吹き飛ばせそう。ウィルのゴーレム技術はメイの何倍も優れていると聞いていたけどそんなにポピュラーなものだったのね。とはいえ、こっちで同じ事が出来るかっていうと疑問よね」
さすがにカレアの落ちには全員が思わず納得してしまった。冒険談を更にスパイスを加えてあげるカレアの話術は、巧みで嫌味がない。
人柄も見た目通りで、快活で明るい口調と表情は場の空気を常に読んでいる証拠だった。
「ジ・アース‥‥こちらでは天界と呼ばれる場所での話になりますが。以前受けた依頼で、独身男性の家に料理を作る筋骨隆々のオカマがやってきて、独身男性を襲うから退治して欲しい、という依頼がありまして」
雀尾 煉淡(ec0844)の体験談はある意味カレアだけでなく、聞いていた冒険者の面々をも震撼させる驚愕の内容だった。
身の毛もよだつ笑い話とはこういう事をいうのね、とカレアも思わず苦笑してしまう。
メイにはいわゆるオカマのような文化がほとんどない。
また、幼少から男を女として育てたり、女を男として育てるというような風習もないのである。
また、いわゆる男尊女卑という文化も基本的には存在しない。その為性に関しての差別や明確な区別というのは天界の『それ』とはまるで違い、かと言って女性上位という訳でもない。
これはウィル他が掲げる『騎士道』がメイでは通用しない、というのと一部的に通ずる部分がある。
どちらかというとメイの場合は、基本的に『実力主義』であり、それに伴う結果に重点をおく所がある。今までの国政も、その情勢においてもそういう部分はかなり強く打ち出されているはずで、これからの依頼でもそういう事に重きをおいたものが多くなるだろう、とカレアは話す。
実際にカレアの今回の依頼もそうであるし、改めて冒険者たちにはそういう事を覚えておいて欲しい、と語った。
駆け出しの冒険者として依頼に参加して先輩冒険者の話を聞くのも一つの勉強だと考えていたポロン・ノーティラス(ec2395)や聞き手役に徹していたリューズもこくり、とうなずいた。
「私は、以前受けた依頼であった結婚式で、新婦に自分を格好よく見せたいと願った男の話をしよう」
過去の依頼で印象的だった事を話し始めたのはマリア・タクーヌス(ec2412)だった。
「最初は情けない男でしかなかったが、演技だということを忘れて本気で行動した時には輝いていた。もっとも女の方はそんなことせずともわかっていたようで、すでにお腹の中に男の子を宿していたのであるがな」
「まあ、素敵な話じゃない。結婚式といえば、私は逆にダインスのところに飛び込んで行ったのよね‥‥」
「あの時のカレアは、落ち着いて話を聞くような状況ではなかったからにゃあ」
「ふふ、まあ、そうね。ちょっと熱くなりすぎちゃったのよね」
「ところで、あの、元婚約者のあのいい女はどうしたんじゃろな? ほれ、ダインスをぶん殴った‥‥あれこそいい女よ。カレアもあたしも、見習わねばなあ。ああ言う者にも、ぜひとも幸せになって欲しい物だがにゃあ」
「実はね、彼女とはあれから、仲良くさせてもらっているのよ。色々お家騒動で騒がせてしまったけれど、女同士の友情っていうか、そういうのでね。時々お手紙をやり取りしているわ」
「ほう。そりゃよかったの」
「ま、まだ未婚らしいけれどね‥‥悪いことをしたかなとは思うけれど、ううん。でも私は後悔なんてしていないわ。後悔なんてしていたら、ダインスにも彼女にも悪いものね」
「そうぜよ。幸せになる事で、報いてやらにゃあな」
「ええ。そうね‥‥」
ちょっとした雨宿りだったが、気付けば夕日も沈みこみ、夜がやって来ていた。
雨はすっかりおさまって、夜空は澄んだ空気を運んでいた。
「今日はここで宿をとりましょう。明日は少し急げばスケジュールにはあわせられるだろうから」
そうしてカレアと冒険者たちは一泊をする事になった。
●ようやく、晴天!
追加した二頭を加え、充分にパワーアップした荷馬車は相変わらずぎゅうぎゅう詰めの荷馬車を、だが、ぐんぐん引っ張っていった。
カロとジャクリーンの騎乗組はともかく、今度はやや急ぎ足になってしまったのは雀尾だった。それでも一足で文字通り飛ぶように駆けるセブンリーグブーツというアイテムは驚くほどの性能を叩き出す。
元々過密のスケジュールではなかったのが幸いし、果たして初日の遅れを取り戻す程度までに移動距離を稼ぐ事が出来たのである。
「さて、そろそろ問題のゴブリン街道に入る訳だけど、出来るだけ早くに抜けるようには努力するわ‥‥」
カレアは手綱を握り締めながら、覚悟を決める。
「問題ありません。私たちも充分警戒していますから」
「おう、任せとき。来たら来たで、馬の蹄の餌にしちゃるぜよ!」
「こちらもお任せあれ」
ジャクリーン、カロ、雀尾も警戒しながら併走していた。また荷馬車の側ではシュタールがバイブレーションセンサーで周辺警戒を強めている。
また馬車の中ではルークが周囲を見回せる位置に移動すると潜んでいる者の気配――或いは殺気を感じ取ろうと神経を研ぎ澄ませる。
他の面々もいざという時の為にいつでも飛び出せる準備は怠らない。
だが、やはり、どうしてもこの地点に荷馬車が通るとそれを襲い、何か一つでも奪いたいという欲の塊みたいな連中が飛び出してくるものだ。
「あー、もう。どうしてこう毎回毎回懲りずにやってくるの!」
素早い動きでわらわらとやってきたのは、その通り名にふさわしい醜悪な形相のゴブリンたちだった。不細工な顔立ちに似合わず、彼らはなぜかきらきらした綺麗なものを欲しがる。金銭的な価値を見出しているかどうかはわからないが、とにかく金目の物を一つでも多く奪い取りたいらしい。
「八体、か。この程度ならやれそうだな」
馬車から飛び降りて、処刑斧を強く握り締めるのはルークだ。その後ろでは後方支援の為にシュタール、ポロン、マリア、雀尾の魔法組が固まった。
前衛には、リューズとグレナムが加わった。
カロとジャクリーンは騎乗戦闘で相手の隊列をかき乱す!
「人馬一体の戦い方を見せてあげますわ。シュナイゼン、私に力を貸して頂戴」
愛馬との息の合った技を魅せるジャクリーンの弓にカロの豪快な突撃から隊列の分断に成功すると、ルーク、リューズ、グレナムの三人はそれぞれに各個撃破の一撃を放つ!
冒険者同士のコンビネーションは強力で、その一撃で半数を吹き飛ばした。更に控えるシュタール、ポロン、そしてマリアのウィザード組はローリンググラビティとライトニングサンダーボルトで完全に場を制圧した。
ほとんど何もさせてもらえないゴブリン達だが、不用意に逃げられては色々と面倒な事になりそうだという事で、冒険者らは完全に打ち倒す事だけに集中した。
最後の一撃はリューズの神の剣、破邪の剣による正義の一振りだった。神聖なる剣の一撃は不浄の闇に蠢く者共を切り裂いた。
●無事、リザベへ。
リザベ領に入ると、やはり少しばかり空気が張り詰めているように感じる冒険者たち。カレアも気付いたのか、先ほどから言葉少なになってきていた。
気を紛らわせようとするリューズだったが、カレアは逆に悲しそうな笑顔を浮かべると大丈夫よ、とだけ返した。
「少しはわかっていたの、リザベの情勢の事は。ダインスの事も、ね」
そこでカロはカレアが見せた、あの遠くを見るように瞳を空に投げかけた表情の意味に気付いたのだった。
「でも、妻だもの。彼を信じてあげなくてどうするの、って」
「だが、旦那も、ぬしを死なせぬために戦っちゅう事も忘れてはならんぜよ。カレアが思うのと同じだけ、旦那だって必死だと思うから」
「‥‥そうね。わかってるつもり。さあ、もうすぐ到着よ、皆気を抜かないでね!」
二頭を追加した馬車はそれから幾つかの街を越え、無事にリザベへと到着した。
荷物を卸してから、各種のチェックを済ませると、ようやく今回の任務は無事成功を見た。帰りは借りてきた二頭を先の街にて返却してくれればいいという事で、話が着いた。
「皆、どうもありがとう。どうもかなり雲行きが怪しいみたいだから、決して寄り道なんてしちゃ駄目よ。真っ直ぐ馬を返しに行ってちょうだい。多分帰りにはゴブリン達はいないと思うけれど‥‥もし見かけたら、こてんぱんにノしてあげてね」
そう言って、カレアはようやく戻ってきた第二の故郷リザベから冒険者たちを見送った。