烈火のゴーレムニスト――レンジョウ再び

■ショートシナリオ


担当:なちか。

対応レベル:8〜14lv

難易度:やや難

成功報酬:4 G 15 C

参加人数:10人

サポート参加人数:2人

冒険期間:12月10日〜12月15日

リプレイ公開日:2007年12月13日

●オープニング

●レンジョウ、再びメイディアへ
「あんの馬鹿‥‥きっと自分の事を責めてるんだろうな」
 レンジョウ・レンゲはリザベでの激務の中、妹同然の存在、辺境遊撃隊の隊長であり、フロートシップ『ホワイトホース』の艦長であるラピス・ジュリエッタがとある作戦にて配備ストーンゴーレム三騎のうちニ騎を中破させて帰ってきたという情報を耳にする。
 作戦としては一応の辛勝を得たが、艦長としての責は重く圧し掛かっていた。
 彼女の落ち込み振りは、リザベにいる今でさえ手に取るように理解出来た。

 レンジョウは、しばし考えた後、一つの目的を加える事でメイディアへと向かう口実を用意した。
「あの子の事だ、少しのきっかけさえやれば直ぐに復活するだろうけど‥‥ふん‥‥お節介かね‥‥アタイらしくないけどさ」
 そういいながら、自嘲気味に笑みを洩らす。

●護衛護送任務要請
 今回は、以前もあったゴーレムニストのリザベからメイディアへの緊急召喚による護衛任務が冒険者ギルドに要請された。
 さて、今回は以前とは少し事情が違う。
 前回はフロートシップの最終調整としてだが、今回は破損したモナルコス二騎の修繕と整備、及び調整。それからもう一つ。
 ストーンゴーレム用の石材の輸送を付け加えてもらう。
 つまり、ゴーレムニストの護衛と、物資の輸送の二つだ。
 本来なら物資の確保は領国内で、というより首都に向けて逆輸入というのはあまりしないのだが、事情が違ったのはそれをレンジョウ自らが運ぶ――という事にあった。
 彼女が吟味して、選び抜いた石材を整備用に持っていく事にしたのである。
 そんな事が出来るのも、彼女が指折りの腕を持ち、ゴーレムニストとして絶大な信用を得ていたからだ。

 しかし気難しいレンジョウの事、ただラピスを慰めに行くとは思えない。
 一発、二発は――気合をいれるつもりで――ぶん殴るつもりかも知れない。それだけ『急な』事態だった。
 ちなみに、レンジョウが、わざと、召喚『させた』事を知る者は、少ない。

 彼女が戻る事で、辺境遊撃隊は再び『翼』と『力』を取り戻せるのか?

●今回の参加者

 ea2564 イリア・アドミナル(21歳・♀・ゴーレムニスト・エルフ・ビザンチン帝国)
 ea2606 クライフ・デニーロ(30歳・♂・ウィザード・人間・ロシア王国)
 ea5229 グラン・バク(37歳・♂・ナイト・人間・ノルマン王国)
 ea9387 シュタール・アイゼナッハ(47歳・♂・ゴーレムニスト・人間・フランク王国)
 eb3446 久遠院 透夜(35歳・♀・鎧騎士・人間・ジャパン)
 eb4077 伊藤 登志樹(32歳・♂・天界人・人間・天界(地球))
 eb4532 フラガ・ラック(38歳・♂・鎧騎士・人間・アトランティス)
 eb7880 スレイン・イルーザ(44歳・♂・鎧騎士・人間・メイの国)
 eb9949 導 蛍石(29歳・♂・陰陽師・ハーフエルフ・華仙教大国)
 ec4205 アルトリア・ペンドラゴン(23歳・♀・天界人・人間・天界(地球))

●サポート参加者

イェーガー・ラタイン(ea6382)/ 白金 銀(eb8388

●リプレイ本文

●レンジョウ、色々語る。
「ん、今回はルーキーも参加か。あんたのようなひよっこは回りの冒険者の先輩の姿をしっかり目に焼き付けて精進するんだよ」
 右も左もわからない、といった感じのアルトリア・ペンドラゴン(ec4205)を見やるとその肩にぽんと手をやって、気楽にな、と付け加えるレンジョウ。どうも根っからの姐御肌といえばいいのか、いつもは気性の荒い激しく燃え盛るような炎の表情を見せる彼女は妹みたいな女の子には少々甘いらしい。
「は、はい。が、頑張りますっ!」
 アルトリアも緊張しながら頼れる先輩たちのサポートを得て、一人前の冒険者への道を歩もうとしていた。
「はじめまして、アルトリアさん、これから宜しくね」
「は、はいっ!」
 イリア・アドミナル(ea2564)はそんな緊張をほぐそうと柔らかい笑顔で彼女に接する。ベテラン冒険者のやり方を見習う良い好機だ。

 荷馬車はリザベからメイディアへと続く主要な街道を運行する。こういった都市間の主要街道は平らな石を並べたいわゆる石畳で舗装されている。そういう意味では海に囲まれたメイの国が海路が主要と二分している理由があった。陸地の方が海路よりも安全なのである。
 ただ、少々厄介なスポットがあり、そのひとつがこの『ゴブリン街道』だ。
 過去に何度も掃討作戦が展開され撃滅しているはずなのだが、いつの間にやらまた復活しているというか、飽きずにというか、懲りずにというか、ともかくそんな感じで出現するはた迷惑な襲撃ポイントがある。
 行商隊や冒険者たちはもうすでに定番化している為、大体の襲撃予想ポイントや時間帯を把握しているのだが、今回は少々勝手が違っていた。
「手紙‥‥?」
「わしの友人がどうしても、と」
 久方ぶりの再開となったシュタール・アイゼナッハ(ea9387)は友人から預かったという手紙を彼女に手渡す。
「(まったく‥‥冒険者にまで心配かけさせやがって。それとも、あの子が『信用』を勝ち取ったから、か‥‥)」
 手紙をしばらく読み込んでしばらく、レンジョウは小さく――呟いた。
「少し話をさせてもらえるかな?」
 そんな中、ふと久遠院透夜(eb3446)は聞きたい事があった事を思い出した。
「モナルコスが直ると聞いて正直驚いた。前に『同じ素材でもゴーレム魔法を掛ける毎に膨張率等が微妙に違い、腕一本の修復でも思う様には行かない』と聞いていた為、両腕の飛んだ一騎は素体から作り直しだとばかり。これもレンジョウが卓越したゴーレムニストだからか?」
「ふむ‥‥そうだな、あんたが聞いたって話は確かに間違いじゃない。そりゃそうだ、『同じものを複製する』事がどれだけ困難な事か。だが少しひねって考えてみてくれないか? 同じものじゃなければいい」
「同じものじゃなければ‥‥?」
「前より精度の高い、質の良いものが出来上がる場合だってあるって事さ。ウッドゴーレムが特に良い例だ。無理して同じものをくっ付ける必要なんてないのさ。鎧騎士の腕を信じて、常に最高のものを提供するってのがアタイたちの仕事だからね」
 ストーンはウッドなどよりも充分に安定はしている。だが、石の性質や強度、またゴーレムニストの腕、状況、環境によってやはり全て同じものを作り上げるというのは難しい。そこで逆転の発想という訳だ。
 改装された機体がより強化された装備を得て更なる活躍を見せるというのは戦場ではよくある事だ。

「ここ最近の戦いは更に激化して戦況も厳しい状態だ。流石にモナルコスでは苦しい相手が多くなった、と同時にストーンしか運用できない船も多い。純度の高い金属素体で小さく軽くストーンのスペースで運用出来るよう作った艦載機用ゴーレムが作れないものか」
「軽くて小さい、か。それは装甲を薄くして軽量化するって意味か? 運用の用途によるな。前線で強引な攻めを必要とする戦術ならあっていいかも知れないが、一騎二騎あっても戦況を一変させる事が出来るのかは不明だな。無意味とか、不必要とは思わないが‥‥隠密や偵察用の特化した上質なウッド、というのなら実は今、思案中だ。まだこっちも企画(プラン)段階でね、今回はあいつに会いに行くのはそれの相談の為もあるんだ」
「――えっ?」
 金属の新型の提案をしようとした久遠院は一瞬、面食らったような表情で返す。どうやら、レンジョウは再び再開されつつある『ウッドゴーレムの再開発企画(プラン)』を頭の中で構築しているらしい。
「まあ、そうだな。それぞれの金属の安定供給が望めるなら敢えて大型化するのではなく小型化するという方法論もあるな。ラピスにも少し聞いてみるといい。あいつは元ゴーレムのテストパイロットだから、特殊なプロトタイプに関する考え方があるだろうし」
「なるほど。わかりました」

●いくつかの提案。
 日が暮れて野営の準備をする事になった輸送本隊と護衛隊の冒険者たち。三交代でローテーションする事に決まり、それぞれの班にウィザードを配置し、充分に休息を取るという方法を選択した。
 夜になり担当となった伊藤登志樹(eb4077)は夜行性なのか昼間はうとうとしていたレンジョウが妙に元気になっているのを頃合を見ながら話だした。
「モナルコスにパラグライダー付けるかフロートシップからロープで降りるかしての空挺降下作戦案をエイジス砦の強行偵察の後に出したんだが、丈夫な素材がいるって話で、こんなのを考えたんだが、どう思う?」
 軟鉄を紐状に打ち出して、ロープに編みこんで頑丈なロープを作れるかどうか? という提案のひとつである。これはつまりロープというよりワイヤーの構造体だ。
「鎖を作るのにも一苦労している現状だからな‥‥もっと鍛冶屋が精巧な、強度を保った薄くて細いものを打ち出せればいいんだが。王宮や工房だけが最先端の施設を持っているだけじゃすべてはまかなえない。今後はもっとそういった施設を広く製造業に提供していかないと普及させるには難しいだろう。ああ、それにロープだけを強化してもダメだ。あんたの言い分じゃロープ以外にもゴーレムを吊り下げて昇降出来る強度を誇る『昇降機』まで必要になるよ。フロートシップにそれを組み込むには設計段階からそういうのを練りこむ必要があるな。どうしても必要だというのなら、フロートシップを製造する計画が新たに出た場合、一応提案だけはしておくよ」
 これにはもう一つ問題がある、金属の強度やウッドの柔軟性ならば多少は緩和されるが、主力であるストーンの強度問題で、降下後のゴーレムが受ける対衝撃解決案までも盛り込まなければならない点だ。これらが全てクリアされれば劇的な強襲戦術が実現可能になりそうではあるのだが‥‥。
 またモナルコスの改良に関しては、彼女はこう返した。
「ゴーレム魔法で強引に引き伸ばした金属や石、もちろん木材もだが、とにかく中身が薄くなりがちだ。そこで外装を載せる訳だが、これが意外と難しくてな‥‥手打ちで伸ばした薄い鉄板のようなもので補強するという方法も確かにある。だがフレームから、となるとそれこそ設計段階から見直さなくてはならないんだ。特にゴーレムは複雑な複合素材を扱う事が現時点で不可能に近いからね」
 言いながら、冒険者たちに今、本当に必要なゴーレムと王宮側が目指すゴーレムとのギャップを感じるレンジョウ。いや、彼女もそれには気付いていた。
 ――このままでは、ダメだ、と。
 『現場』にいる彼女だからこそ理解出来る、冒険者の理想と遠すぎる現実。それでも運用しなければならないジレンマ。

「申し訳ありません。勤めを果たすことも出来ず、ただ、モナルコスを破損させてしまいました。モナルコスの修理、どうかよろしくお願いします」
 伊藤と共に夜のローテーション組だったフラガ・ラック(eb4532)は失態を認め、素直に頭を下げる。
 だが、あの時の戦いで騎体を損傷させただけで済んだのはある意味奇跡に近い。下手をすれば搭乗者が死んでいた可能性だって充分あったのだ。それだけ激戦だったからだ。
 頭を下げるのは筋違いだと笑いながら、しかしレンジョウは相手――カオスの軍勢――が妙に攻め急いでいる背景を噛み締めていた。
 たった一騎、しかも片腕の金属ゴーレムにも酷い戦いをした、それが現実だった。フラガが悪い訳では無い。ゴーレムの、それが限界であり、それが現実なのだ。
 ゴーレムの限界を超えて戦うというのは現時点で特殊な環境下以外では不可能だ。それに、先ず搭乗者がどうなるかわからない。
 搭乗者を『犠牲』にする事を前提にすれば、或いは‥‥だが、それはあまりにも‥‥。
 だから簡単に強力なエース騎を生み出す事が出来ないのだ。性能がいいという事は、搭乗者を選び、更なる負担と負荷と内外からの社会的な重圧も圧し掛かる。結果的にエース騎は搭乗者を物理的にも精神的にも圧し殺してしまう可能性がある。
 現時点で史上最強と呼ばれる伝説のゴーレム、ドラグーンを生み出せない背景がここにある。造れないという訳では無い。
 これだけ卓越したゴーレムニストが揃っているメイの国で、それでも最後の一歩が踏み出せずにいる理由だ。

 さて、野営のローテーションの方は首尾よく交代が行われ、終日穏やかに過ぎた。夜行性の恐獣でもない限り夜は彼らもおとなしいのだろうか。探知魔法を駆使して定期的に探りを入れるが特に怪しい動きは見られない。ゴブリン街道まではまだあと半日ほどはかかる。
 動きがあるとすれば翌日、本当に恐獣が出現するだろうか――。

●定点観測、異変アリ!
「やはり来ましたね!」
 イリアとシュタールがそれぞれ地上で敵影を捕捉した丁度そのタイミングで上空から哨戒を行っていた導蛍石(eb9949)が恐獣の姿を捉える!
 地上ウィザード組からの警告に全員が戦闘準備へと移行すると、遂に初陣となるアルトリアは木剣を握り締めながら、ぴりぴりとする空気と自分自身の心臓の激しさに呼吸を乱す。
「焦ることはない。カッコイイところを見せようとなどしなくていい、やれるだけの事をすればいいんだ」
 グラン・バク(ea5229)とスレイン・イルーザ(eb7880)はそう言うと、軽く互いの剣をかちり、と合わせる。アルトリアも、二人の交差する剣に軽く木剣を乗せると――三人はそれから無言で深く肯く。
  久遠院・伊藤・フラガは別班としてクライフ・デニーロ(ea2606)と共に大きく迂回するルートから恐獣の進行する裏側から挟み撃ちの形で移動を開始する。導のペガサスとの巧みな誘導でまとめて引き寄せたのが上手くいった。
 正面からはグラン・スレイン・アルトリア、そしてイリア、シュタールの大火力。後ろからはテクニカルな戦術で移動力を奪うチーム、更に上空からは拘束魔法。
 一対一では厳しい対恐獣戦だが、チームワークと個々の戦力をしっかりと機能させるとゴーレム兵器などを使わなくても何とかなるものだった。
 もちろん、中型大型の狂暴な奴が相手となると少し事情も変わってくるかも知れないが、今は小型の、カオスニアンの統率もない恐獣だ。歴戦の冒険者たちの敵ではなかった。
 初めての戦いで緊張していたアルトリアだったが、それでも必死に戦った。自分でも何をしたのか覚えていなかった。
 ただ、息が苦しかった。苦しくて、それでも呼吸を整えようとして、腕も足もまるで痺れて動いていないように感じていた。
 だが――。
 気がついた時には、グランに無意識に振り上げた腕を軽く掴まれていた。
「もういい、よくやった。――勝ちだ」
「はっ、はっ、はっ」
 そこに広がっていたのは恐獣たちの死骸の山。一体どれだけの数を屠ったのかわからない。足を狙えと声がして、足元を凍らされた恐獣に思い切り飛び込んでいたまでは覚えていた。
「お、終わった‥‥?」
「ああ、終わりだ。だから、少し、落ち着け」
 ゆっくりと降下してきた導も少し心配そうにしていたが、アルトリアもようやく全身の震えが止まっている事に気がつく。
「なかなか勇ましいお嬢さんだのぅ。今夜は祝勝会でも開くかのぅ」
 シュタールはそういって笑った。導が遺体を葬った後、再び護送を再開したが、それからは天候にも味方され予定よりも半日ほど早くにメイディア入りする事が出来た。

●辺境遊撃隊の様子は‥‥。
 整備中のフロートシップ『ホワイトホース』を見上げていた艦長ラピス。冒険者たちの護衛する輸送本隊とレンジョウがやって来る事を聞かされていなかった彼女は驚いているようだった。
 レンジョウは『特例』を使ってわざわざ自分が出向いた事を明かさなかったが、いつもと違うぎこちない笑顔を返すラピスに長い溜息を吐くと、いい加減にしろ、と声を上げる。
「戦争で人が死ぬなんて、当たり前だとは言わない。言わないが、国の為、王の為、主(あるじ)の為に死ねる覚悟があるやつらばかりだ。お前だってそうだろうが!」
「だけど‥‥もう死なせたくない、死なせたくないのッ!」
「だったら、だったらお前が強くなれ! 強くなってお前が守りきれ! お前は鎧騎士だろうが!」
 これまで穏やかな表情を見せていた『烈火』のゴーレムニストの本領発揮だ。そこには甘やかしたりするような『姉』の姿は無い。
 現場で戦っている者だけが言える現場の本音だった。本気で二発位は、平手ではなく、握り拳で殴りつけそうな勢いである。
「わかってる、わかってる‥‥わかって‥‥」
 泣き崩れるラピスを見下ろしたまま、両手を握り締めるレンジョウ。
「ラピス、お前の為に、お前を心配してくれる、信用してくれる奴らがこんなにもいてくれる。それを忘れるな」
「レンジョウさんも、じゃろぅ?」
「ラピスさん、確かに無くなった命は取り戻せませんが、これからの命を助ける事は出来ます。今の気持ちを力を経験に変え、より多くの人を助ける事が、彼らに報いれると思います」
 イリアが。
「自分を責めすぎるのは宜しくない、皆に心配をかけ周りの士気も下がるからのぅ‥‥」
 シュタールが。
「こうやってすっ飛んできてくれる友が居るんだ、艦長は幸せだな」
 久遠院が。
「ラピス艦長。貴殿はいい仲間と部下をお持ちだな」
 グランが。
 悩むことは悪いことでないのだ。迷いさえしなければ――そう言ってくれた彼らの言葉は、ラピスに再び勇気を与える。
「それにな、アタイはラピスを叱りに着た訳じゃない。もう一度羽ばたく翼と力‥‥『新しい剣』、そして辺境遊撃隊にしか出来ない新しい任務を持ってきたんだ」
「新しい、任務‥‥?」
「ああ、ただしこの子たちはアタイがしばらく預かる。そこらにあるチャリオットとかグライダーとか搭載して凌いでくれ」
「それで任務っていうのは」
「‥‥ふむ。そろそろ明かしておこうか」

 レンジョウが明かす、辺境遊撃隊の新たな任務とは――。