メモライズド〜終焉〜
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■ショートシナリオ
担当:なちか。
対応レベル:8〜14lv
難易度:難しい
成功報酬:4 G 15 C
参加人数:7人
サポート参加人数:-人
冒険期間:01月25日〜01月30日
リプレイ公開日:2008年01月29日
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●オープニング
●取り戻す為の戦い。
先日までの供述によって、これまでの関連事件の全容が遂に解明された。
すでに計画自体が破棄された作戦を実行し続けなければならなかった実行部隊の責は、実のところほとんど無いに等しい。
もちろん、国としての追求がその時点で限界に達したという意味である。
また、未遂で終わった実機を伴った黒いゴーレムグライダーによるセルナー領強襲もその協力によって阻止された。
これらの事を考慮して、供述など事件解決に関わった冒険者らは罪の軽減などを上申した。
そういう事情も含め、容疑者『夜鷹』『シス』の両名は現在拘束中ではあるが、極刑に処される事は今のところ保留状態となった。
というのも――。
シスが、最後に今まで奪ったとみられる証拠品、『眼球と右腕』の場所を明かしたのだ。
全ての実行部隊員が確保された今、破棄された計画と共に、その悲劇も終焉を迎える事となった。
しかし、実際に奪った『素材』として確保していた為、現在までに全ての眼球と右腕は大切に保存されていた。
既に死亡している者の分を含めて、それらは充分な検証ののち返却(再生や接着などを含めた処置)される事も可能となったのである。
今は真冬のセルナー中央の山岳地帯にある、別荘に偽装した保管所(冷暗所のようなもの)に、作戦実行部隊の隊員以外で集めた眼球などは全て保管されているらしい。
そして。
その場所には、モーリィの失われた右目も含まれているらしいのだ。
●真冬の中央山脈。
セルナー中央、つまりメイの国を東西に横断する山脈にある山岳地帯、その付近にあるという別荘に偽装されたという冷暗所には、カオスニアンと恐獣が厳重に護衛配備されているという。
ただし、シスがそれを告白したのはつい先日の事、もしかしたらこの冬期にあたって恐獣らは活動の低下の為、恐獣らは南に移動させカオスニアンの増員で補っている可能性もあるという。
冷暗所は『合言葉』さえあれば中に侵入できるだろうが、関係者であっても、持ち出すのは容易ではない。
また持ち出せたとしても管理が出来なければ腐らせてしまう可能性も高い。
迅速な対応と適切な処置を行い、持ち帰るにはやはりその護衛しているカオスニアン部隊を叩く必要がある。
しかしカオスニアン部隊は襲われた場合、証拠隠滅として保管されたそれらを破棄する命令も下っている。それを実行されたら、被害者らの形見となる部位は全て失われる事となる――。
計画の完遂の為に徹底されていたとはいえ、非常に厳しい展開である。
シスや夜鷹を囮に使ったとしても全てを無事に回収できるかどうかは保証出来ないという。
だが、そこに被害者達の――仲間の遺品があるのなら。欠片でもいい、取り戻したい。
自分の眼球の事はさておき、モーリィならその場でこう言うに違いない。
皆も、思いは同じだった。シスも、これまでの罪を償うつもりで告白したのだろう。
そして。
その最後の欠片を取り戻す為、頼もしい助っ人をモーリィがまた裏技を使って呼び出した!
「‥‥本当に懲りないですね‥‥知りませんよ、今度こそ地方に飛ばされるのも覚悟の上なんでしょうね」
ラピスはそういいながら、呆れて溜息を吐く。
ちょうど調査から帰ってきた辺境遊撃隊はそして、またまた病院からこっそり抜け出して来たモーリィと事件の終焉を見る為に協力してくれた冒険者らと共にセルナーの山岳地帯へと飛ぶ事となった!
●リプレイ本文
●冷暗所を叩け!
「しかし、本当に上手く化けるものだな、お前達冒険者の業なのか、こういうのは」
何度もその姿を再現して見せたもう一人の『シス』ことルメリア・アドミナル(ea8594)ともう一人の『夜鷹』こと雀尾煉淡(ec0844)を見比べながらそう言って苦笑するのは本物のシス、夜鷹だった。
もっとも、再現度の高さは圧倒的にルメリアの方だったのだが。ミミクリー状態での雀尾はしかし、それを限りなく偽装する事、『記号化』する事で夜鷹を再現して見せたのである。
ミーティングも終わり、最終確認も済ませた冒険者たちは遂に出撃した。
今回も偉大なる魔法使いたちが集結した。イリア・アドミナル(ea2564)には夜鷹、クライフ・デニーロ(ea2606)にはシスが付き、先行するルメリア・雀尾組を待つ。
また、護衛部隊を叩く為にルーク・マクレイ(eb3527)、トレント・アースガルト(ec0568)、ガルム・ダイモス(ec3467)の三名が遊撃部隊としてカオスニアンに対応する。
小さく、緊張しますわ、と呟くルメリア。
姿を見せた二人に一瞬警戒態勢を取ったカオスニアンたちにも臆せず、ゆっくりと突き進む二人。
「なんて緊張感だ‥‥こんな感じは久々だな」
潜入するまでは、何としても騙しきらなければならない。
門番として槍を持った二体のカオスニアンに一度は止められるものの、一名はシスたちを知っている者だったらしく、構えを解いた。
「ふ、まったく、カオスニアンはあまり賢くはないが、ここまであっさりと通すとはな」
シスは二人が難なく扉まで到達した事にはさすがに苦笑するしかない。
「あの二人の姿がそれだけ似ているって事だよ。『成り切る』事に関しては、僕らは、最も得意な事のひとつだから」
「成りきり、か。お前達はそうやって今まで生き残ってきたという訳か。なるほどあの女に夜鷹が騙されたのもよく理解出来る」
「言っておくがな、シス。俺は別に騙されてはいない、ノってやっただけだ。といっても、まさかお前が捕らえられていたとは思わなかったがな‥‥」
「馬鹿者、だからと言ってあんなにペラペラ喋らずともよかろう」
「まあまあ、落ち着いて二人とも」
「す、すまない。少々、あの二人に嫉妬しているのかも知れんな‥‥」
シスは思わずムキになっていたのも理解出来る。二人の『成り切り』はそれだけ真に迫るものだったからだ。バレてしまえば即自分自身に危機が及ぶという状態で、あれだけ堂々としていられるのだ。
相当の自信が無ければああは上手くこなせないだろう。
別場所で待機していた遊撃隊の三人も、目視出来る範囲でカオスニアンの数を確認する。
「やはり報告通り、六体以上はいるな。恐獣がいるか、そちらで確認出来るか?」
ルークは全体が見渡せる場所まで引きつつ、トレントとガルムにも確認を取る。
「いや、裏側に三。どれもカオスニアンだ。入り口に二体だから、全部で九か」
「一人頭三体‥‥やってやれない事もありませんね」
「後は内部に突入する班をどれだけ早くサポートに回れるかだな」
入り口側の二体に警戒されると非常にまずい事になる。それだけは避けたいところだが、突入班のイリア・クライフ組の事もある、充分に時間を稼ぎたいところである。
コン、コン、コン。
三度、扉を叩く。これが、終焉への、全ての始まり。
しばらくして扉の向こう側から、合言葉がかかる。
「――『右手に金の斧』」
雀尾はルメリアに無言でうなずく。ルメリアは、『左手に銀の礫』と返した。
すると、ゆっくりと扉が動き、中にいた者はもう一人の『シス』たちを迎え入れた――。
「久しいな、『シス』『夜鷹』‥‥我らが同士よ」
迎え入れたのは、カオスニアンではなかった。
何と、人間の、片目と右目を失った老騎士だった! そして、その鎧は、夜鷹と同じ、あの『黒い鎧』を纏っていたのである!
そして、二人は直感する。
強い――と。
●断ち切ったはずの、絆。
「お久し振りです‥‥」
「うむ。長旅ご苦労だったな、ゆっくり休むといい」
「いや、そういう訳には、いかない」
「どうした、夜鷹。急ぎの用でもあるか」
「そうではない。そうではないが‥‥」
シスが最後に言った言葉は嘘では無かったのだ。施設には人間がいた。しかも夜鷹を育てた恩師でもある、老騎士だ。
しかしもう一人の姿が見えない。
ルメリアも、雀尾も、もう一人のウィザードを見つける事が出来ない。
「あいつは、どうしているのだろう。顔を見せないが‥‥」
「ああ、『ゼラ』の事か。彼女なら二階にいる。おい、ゼラ! 降りて来い!」
「いや、こちらから行く。少し話をしておきたいのでね」
「そうか。夜鷹、お前はどうする、久しく顔を見せないうちに、少し顔付きが変わったか」
「そうだろうか。いや、俺も少し調べたい事が合って戻ってきたのだった、上に行きます」
「そうか――ゆっくりしていけよ‥‥」
チャキッ――。
「ッ!!」
「ワシの目を欺こうとはな‥‥老いているからと言って、なめるなよ、小僧‥‥」
老騎士は室内用に常に持つように指示してあるショートソードを引き抜くと、雀尾の胸元に刃を向ける!
「お待ちください、『ゼペ』様」
「お前もだ、シス。それ以上動くな」
「我々は本物です。まさかあなた程の方が我らを見間違うはずがありません」
「戯言を」
問答無用、と言わんばかりに引き抜くように下げた剣は鋭く雀尾を狙う。
「――『父上』ッッ!!」
「ワシを父と呼ぶな、そう言っただろう‥‥シス‥‥」
間一髪。雀尾の首筋のすぐ手前で刃がぴたりと止められた。
「あの計画が始まれば親も子もないと言っておいたはずだ」
「しかし‥‥」
これは夜鷹も知らない事実だった。そう、これは本物の『シス』以外知り得ない決定的な言葉なのだ。
ルメリアは最終的に、何かあればその事を出せば何とか止められると踏んでいたシスに極秘にあるキーワードと共に施設潜入を託したのである。
既に親子の縁を切って、それぞれに生きる事を選び、このゴーレムスコープ『クレヤボヤンスド』計画と共に死ぬ事を選んだ。
だからこそ、それは本当に『賭け』だった。
その瞬間。
老騎士が刃を止めたそのほんの瞬間を、雀尾は見逃さなかった――。
老騎士の構えよりも先に詠唱が完成していたのだ。
ほぼ密着に近い至近距離でアグラベイジョンが発動した事に、シスとの会話で気をやってしまったゼペはそのまま拘束される!
「‥‥ふ、これでワシを油断させたつもりか」
「無駄口は叩かなくていい。シス!」
ルメリアは肯くと同時に二階にいるという魔法使いを確保する為に駆け上がる。
●最終決戦!!
「騒がしいわね。今度のお客様はッ!」
さっきの掛け声は『合図』だったのだ。待ち構える格好になった魔法使いとそれでも果敢に突入を図るルメリアは、囮のアイスコフィンを仕掛け障壁にしつつ突入する!
「そっちも氷が使えるっての!?」
ところがその突入してくる姿がまさかシスだとは思っても見なかったゼラと呼ばれた女性ウィザードは驚きを隠せない。
「な、なんで‥‥氷を‥‥!! まさ――か」
その一瞬の躊躇が詠唱の邪魔をした。
あの白雷と謳われたウィザードが風を使わないで来るとは思わなかったのである。
ガッゴオオオオ!!
冷暗所からの轟音が響き渡った事で、全員に『合図』が届いた。
それによって冒険者たちは一気に突入作戦を開始する。
「時間を掛けると二人が危険だ、一気に駆け抜けるぜ」
そんな中、シスは、覚悟を決めた――。
「この罪は一生消えぬのだろうな」
イリア、クライフの後に追従して走っていたシスはそう呟いてみせる。
入り口側ではその激しい物音に警戒態勢を取るカオスニアンたち、しかしその物音が建物の内側だという事に驚いているようである。
「余所見はするものじゃないぜ」
正面突破で二体のカオスニアンの槍を相手に、ルークは盾を使っての防御と回避重視の動きで突入班を援護する!
そんなルークの受けを夜鷹が死角から切り上げ、一体を叩き伏せ、入り口の確保を優先した動きで対応に回った。
裏口にいたカオスニアンをトレントが、更に左右に散らばっていたカオスニアンらの片翼をガルムの槍が正確に捉える!
槍を持っていたのは入り口の二体だけだった事で、リーチ勝負で優位なガルムは、完全な冬期装備で動きが阻害されるカオスニアンたちを凌駕した!
速度という意味ではトレントも遥かに重装備のカオスニアンたちを圧倒する。今回の作戦用に敢えて行動重視にしたのが功を奏した。もちろん防寒という意味でも、万全だった冒険者たちの動きは足元が雪で滑りやすくなっているにも関わらず、それをまるで感じさせなかった。
前衛職三人の速攻で一気に崩されたカオスニアンらは態勢を整えようとするが、先に入り口を押さえた夜鷹に代わりルークがガルムの反対側に回った事で増援に向かわせない。
更にトレントがルークの反対側から挟み撃ちにする形で残りのカオスニアンを追い詰めた!
「お前達の任務は終わっているんだぞ」
「本国はお前達を見捨てた、投降しろ」
だが、カオスニアンたちは絶対に退かない。施設内の破棄指令が発令され、それを確認しなければ撤退する事が出来ないのである。
「だったら、容赦はしないぜ‥‥」
ルークとトレントはガルムの到着を待ちながら、確実に仕留めにかかる。
●父親殺し
「終わりましたわ」
冷暗所の保管名簿を持って降りて来たルメリアたちが一階に戻ってくると、そこにはイリア、クライフ、シスの三人が到着していた。
そして老騎士はシスがもう一人入ってきた事で、やはりな、と含み笑いを見せた。
「一応、あの事を言っておいて正解だったな‥‥裏切り者、ゼペッ! お前が、夜鷹を殺せと命じたのだろう!」
「シス‥‥やはりお前は夜鷹の事を」
「夜鷹は、お前を‥‥お前を信じていたのに! どうしてッ」
「お前たちはまだ若すぎる、にも関わらずこんな計画に身を投じおって、馬鹿者めが」
「ブラックバードは、墜ちたぞ――ゼペ」
「――ふ、ふふ、ふはは。ふはははは!」
「お前の企みも、この計画も、全て、終わったんだ。何もかも――」
「そうだな、終わりだ! これで全部お終いだ! シスゥゥゥゥッ!!」
「な――ッ」
ガキンッ
「な、なんですの!?」
「建物が‥‥」
はじめは小さな揺れだった。だが、次第にその揺れは大きくなっていく。建物全体に仕掛けられた、破棄用のトラップが発動したのだ!
シスは遅かったか、と叫ぶと、老騎士の落としたショートソードを無理やり持ち上げた。
「な、何を!?」
クライフが思わず叫ぶが、シスは制止を聞かず、もてる限りの力を込めて剣を突き立てた――。
「シス!!」
「ぐ、ぼぁ‥‥っ」
「親殺しは私の最後の罪だ‥‥」
腰の袋にある鍵を取り出すと、シスはそしてそのまま地下の扉ではなく、一階の奥に走る!
「ちょ、なんで殺し、殺すことは」
「いいから、手伝え! 全員ここで押し潰されて死にたいか!」
ルークたちは建物の異変に気付き、入り口側に戻ってきた。
「夜鷹!」
「お前たちは下がれ! 建物が崩壊する!」
夜鷹の声で驚く冒険者たち。しかし中にはまだ仲間たちが残されているのだ、見捨てる訳にはいかない!
「救出に向かう!」
「駄目だ、一度下がれ」
「中にはシスもいるんだぞ!」
「わかっている! だからこそだ。彼女を信じろ、お前たちはこのままあのフロートシップを呼ぶんだ!」
「ホワイトホースを‥‥?」
言い合っているうちに、みるみる壁や屋根が崩れていく。
だが、ルーク、トレント、ガルムがホワイトホースに救援を求めに急いで戻った時には、建物が全壊して朽ち果てていた‥‥。
●結末――。
シスは、ルメリアに、ありがとうと言った。
「お前が私と同じものを持っていなければ、ここまでは出来なかった。上出来だ」
「建物が石造りでなくて、よかったですわね‥‥」
ルメリアはそう言って苦笑する。
崩壊は止められなかった。だが、地下の冷暗所だけはその崩壊を逃れた。本来は建物を全壊させる事でその計画が消滅したと見せかけ、後でサンプルを回収するという二重のトラップで回避策が講じられていたのである。
その為、建物の見かけは全壊しているように見せかけられた。
しかしその事を知っていたシスと夜鷹は互いに信じ、白馬隊の到着を待ったのである。ホワイトホースの働きで、建物の崩落部分を撤去すれば脱出出来ると信じたのだ。
果たして、ホワイトホースは当初絶望的と思われた瓦礫の撤去作業は思ったよりも早急に達成する事が出来た。
ただし、その撤去作業に丸一日はかかってしまい、地下に避難していたルメリア、イリア、クライフ、シスの四人は危なく凍死寸前だったのだが‥‥。
だが、その代わりに全ての遺品が回収されるに至った。
「何となく、アイスコフィンに閉じ込められる気分がわかった気がするよ」
ホワイトホースで暖をとっていたクライフはもうこりごりだよ、と苦笑する。
「しかしシス‥‥本当に、彼を殺してしまって後悔していないのか」
夜鷹として対峙した雀尾はシスに、老騎士に刃を立てた事を問いただす。
「言ったろう。全て終わらせると」
そう言ったシスの目は、うっすらと潤んでいるようにも見えた。
遺品の回収により、唯一の生存者となるモーリィの眼球もその後の調べによって明らかとなり、モーリィに返還される事となった。
またメイディアの官憲、セルナーの使者などの眼球や片腕は各領に返還される事となった。
そして、モーリィは後日無事に右目を取り戻し、体も今まで以上に健康になって(煙管の煙に含まれている成分も綺麗に毒素が抜けたかららしい)戻ってきた。
ただし、相当搾られた挙句、減給されたり、降格や左遷は逃れたものの、かなりの事後処理を一人でこなさなければならなくなったようだ。
一方、一連の事件を全て終了させた事でシスと夜鷹はステライド領メイディアの管理の下、無期限で拘留される事となった。
処分が下るのはまだ先の事。一体彼女たちがどうなるのか、冒険者にも知らされていない。
だが、最後の最後まで冒険者たちは極刑だけは避けて欲しいと叫んでいたという。その思いがどこまで届くのか、今の段階では誰にもわからない。
かくして。
深い傷跡を残しながらも、記憶を巡る旅はもう一つの終着点を見付ける。
それと同時に、ルメリアと雀尾の二名からもう一人の『シス』、『夜鷹』の称号を消去する事となった。
本物のシスと夜鷹も恐らくその『名』を捨てる事になるだろう。
メモライズドは、そして、終焉を迎えた――。