【聖夜祭】聖なる夜のその前に‥‥?

■ショートシナリオ


担当:蓮華・水無月

対応レベル:8〜14lv

難易度:普通

成功報酬:4 G 15 C

参加人数:5人

サポート参加人数:-人

冒険期間:12月11日〜12月16日

リプレイ公開日:2009年12月17日

●オープニング

 12月。もうすっかり町並みは冬の気配に染まり、道行く人々が気ぜわしく前屈みに歩き去る、そんな季節。
 だがしかし、その日ギルドを訪れた冒険者の胸のうちは、炎よりも熱く燃え滾っていたに違いない。

「そろそろ例の用意をしようじゃないか」

 彼女、巴渓(ea0167)が開口一番にニヤリと笑ってそう言ったのに、冒険者ギルドの受付係は迸る情熱にちょっとだけ気圧されながら、なんでしょう、と首を傾げた。例の用意、と言われても咄嗟には思いつかない。この頃何か、大きな依頼があったっけ?
 受付係の本気の疑問に、またニヤリと笑う渓。ピッとまっすぐ指を立てて、教え子を諭すように受付係に一つ、一つ問いかける。

「おいおい、今は何月だ?」
「12月、ですね」
「12月と言えば何がある?」
「月霊祭でしょうか、自分も故郷の彼女と今年こそは熱い夜を」
「甘いッ!」

 何だかお砂糖な路線に路線を外しかけた受付係に、ビシィッ! と渓は指を突きつけた。ふぉっ!? と焦ってわたわたする青年はキッパリ無視する。
 12月。アトランティスでは月精霊と月道の恵みへの感謝を捧げる月霊祭が各地で執り行われ、地方によっては今時分から小さな祭を積み重ねるところもある。
 だがしかし、それはあくまでアトランティスでの話。ジ・アースからやってきた彼女にとっては、12月の祭と言えばまったく別の祭典が脳裏に浮かぶ。
 すなわち、

「聖夜祭だ」

 当然の口調でそう言いきった渓に、そう言えばそんな祭もあったなぁ、と思い起こす受付係である。ここしばらくは例年、どこかの貴族の屋敷を借り受けてスポンサーに引き込んだり、あるいは天界行事を聞き及んだ一般人が「ちょっとこれ面白そうじゃね?」とやってみたりという事があって、天界出身の者も多い冒険者へのお声がかりもあった。
 だが今年はまだ、そう言った話はどこからも聞こえてこない。依頼があったら教えてくれと言う話だろうか、と尋ねると、そうじゃないと渓は首を振る。

「今年は俺達冒険者が主導で行うのも良いだろうと思ってな」
「冒険者主催の祭、ですか? ‥‥確かに誰かからの依頼を受けてと言うことだと、最終的には依頼人の意向に沿わなければいけませんからね」

 一瞬首をひねった受付係は、そんな事もあるだろうと思い直した。
 アトランティスの人間は結構天界行事好きな者が多いので、そう言う依頼も全くないわけではない。さらに冒険者に好意的な人間も結構居たりするし、お世話になったからと招いてくれる人もいたりする。
 が、それはあくまでアトランティスにジ・アースや天界の文化を取り込んだもの。本当の意味の『聖夜祭』ではなかったのかも知れない、それが寂しかったのだろうかと受付係は些か同情的な眼差しを渓に注いだ。

「地獄での戦いも集結したし、余裕のある冒険者も結構居るだろうからな。一緒に準備してくれる仲間を募集したい」

 いざ祭を主催するとなれば、やるべき事は幾らでも出てくる。聖夜祭の会場の手配にモミの木の伐採、音楽祭や美味しい料理の計画、思いがけない飾り付けをあれこれと考えたり。
 中にはギルドや各領地の貴族に許可を得て、ゴーレム関係の催しをしたいなんて言い出す人間もいるかも知れない。
 その許可が得れるかどうかは不明だが、どちらにしても交渉するならその為の時間も必要だ。せっかくだから依頼で縁の出来た相手なども呼べればいいが、その連絡などにもやっぱり時間は必要で。
 そんな事を考えていったら、早めに行動した方がいい。もしかしたら今からでも遅すぎるかも知れない。
 だが是非、今年はみんなで盛り上がれる聖夜祭を。そう熱意を持って語る渓の瞳は熱く燃え上がっていて、それに影響されたように受付係も大きく頷き、依頼書を取り出したのだった。

●今回の参加者

 ea0167 巴 渓(31歳・♀・武道家・人間・華仙教大国)
 ea1842 アマツ・オオトリ(31歳・♀・ナイト・人間・ビザンチン帝国)
 ea1850 クリシュナ・パラハ(20歳・♀・ウィザード・エルフ・ノルマン王国)
 ea1856 美芳野 ひなた(26歳・♀・忍者・人間・ジャパン)
 ec5159 村雨 紫狼(32歳・♂・天界人・人間・天界(地球))

●リプレイ本文

 メイディアの町で、冒険者主催で聖夜祭を。そんな呼びかけを聞き、集まった仲間の1人美芳野ひなた(ea1856)は、ほぅ、と遠い眼差しでため息を吐いた。

「聖夜祭ですか〜、もうそんな時期なんですね」

 一ヶ月後は誕生日なんですよ〜、もう21歳の大人の女ですから、と強い口調で続けかけて、そう言えば去年も同じ事言ったな、と思い返すひなたである。具体的にどの辺りが大人になったのかは‥‥胸元見るのは厳禁。
 そんな彼女の葛藤をよそ目に、というか多分その辺り全く気にしていない巴渓(ea0167)は、ひなた含む仲間達を見回し、ニヤリと笑った。

「今年はメイディアの街への感謝を込めて‥‥ま、感謝祭って奴だな、そんな風に盛り上がれりゃ良いなと思ってる」
「ま、良いんじゃないですか?」

 クリシュナ・パラハ(ea1850)が肩をすくめ、どーせバカ騒ぎする口実みたいなもんですしね、と嘯く。真摯にジーザス教の癒しの精霊に祈りを捧げる者が居る一方で、そういう聖夜祭を過ごす者が多いのも事実だ。
 まぁな、と頷き渓は彼女の描く聖夜祭イベントを仲間に説明する。大きくは、2つ。
 1つ、メイディアの街にある孤児院をサンタの格好で慰問し、子供達にプレゼントを配って回る事。
 1つ、例年通りツリーを立てて料理を出すパーティを開く事。
 貴族の援助等を受けていた例年と違い、会場すらまだ未定だ。だがそれ故に気軽に楽しめるものになれば、と言うのが彼女の希望。

「ゴーレムも借りられりゃ良いんだが」

 それは交渉次第だ。ゴーレムは本来、飾りでも何でもなくれっきとした武器である。その辺りをどう、ゴーレム工房にねじ込めるか、と言う所だろう。
 出納係を頼まれているクリシュナが、早くも頭の中のそろばんを弾きながら確認した。

「じゃあその辺りは交渉してきて貰うとして。いつ頃を考えています?」
「23日に会場設営や準備をして、24日に孤児院慰問や市街地で宣伝。25日に聖夜祭、26日は撤収と片付け、関係各所への報告だな。で27日に打ち上げをやれば、やってやれん事もねぇはずだ」

 打てば響くように返ってきた言葉に、お料理担当兼衣装準備担当のひなたが「あわわわわ」と頭を抱えて下準備の手順を考え始める。材料の確保に下拵え、やる事は結構山積みだ。村雨紫狼(ec5159)も一緒になって、マイ嫁ズをエロサンタにするにはッ!? と考え始める。そこはまぁ、間に合わなくても良いんだけど。
 そんな仲間達を見やり、アマツ・オオトリ(ea1842)はふと遠くを見つめた。

(‥‥聖夜、祭か‥‥いや、今は余計な事は考えるまい)

 彼女の頭をよぎったのは未だ決着の付かぬ、カオスの王を名乗る魔物の存在。だが今それを言い出すのも無粋な話だ。
 アマツは頭を一つ振ってその思考を追い払い、別の言葉を口にした。

「来るかは判らぬが、アナイン・シーにも声をかけてみよう」
「よし。会場は闘技場を借りれたら良いんだが」

 最近はめっきり対戦も行われなくなった闘技場だが、一応国家施設と言う事で難しい感も否めない。だがそれならそれで、郊外や町中の広場のどこかを借り切って行うのも良いだろう。
 その為にも、やる事は山積みだった。





 紫狼が頼まれたのは、メイディアにある孤児院の場所を把握してくる事である。頼むと肩を叩かれ、寒空の中に踏み出したまでは良いのだが、どうも意識が別の方へ向いているようで。

(‥‥うっわ、俺ってば去年あのお姉さんにサンタコスさせちまってたよ!)

 最近冒険者ギルドに提出された報告書の一つに、そう言う因縁の知り合いが居た模様。そんな事もあったな。
 次に顔合わせたら鞭でみっちりおしおきされるんじゃないか、その前に全力土下座して普段着参加を謹んでお願いするべきか、と恐怖に震える紫狼の頭に、孤児院の事がまだ残っているものかどうか。
 ちょっと大丈夫、と言わんばかりに精霊達がつんつん両手を引っ張った。一見すれば両手で娘か姪っ子か年の離れた妹と手を繋ぐ、優しいお兄さんに見える。だがしかし、

(よーしマイ嫁ズたちも立派な美幼女エロサンタにしてやっからな〜〜!!!)

 2人の精霊の手をぎゅっと握り返し、寒々とした虹色の空に誓う紫狼である。去年の聖夜祭は準備こそ携わったものの、肝心のパーティには参加出来なかった無念もあるようだ。
 多分誰にも言わない方が良い決意を固め、改めて紫狼はメイディアの町をさまよい始めた。
 そもそも、この町に孤児院が存在する事は知っているが、幾つあるのか良く判っていない。そう言う施設は個人の篤志家が私財を擲って運営している小規模なものだと相場が決まっているのでなおさらだ。
 渓は何とか言う、やはり大きくはない孤児院に寄付などを行っていると言うが‥‥さて、どうすれば良いものか。取り合えず探して回るしかあるまいと、人に聞いたり町をくまなく歩き回りながら、ようやく4カ所ほど孤児院を見つけ出した。
 あまり数はないにせよ、1日で回るなら効率良く動かなければならない。当日はプレゼントを配って回ると言うから、所属している子供の数もある程度把握しないと。

「なんか、巴先輩ってヒーローみたいな人だよなぁ」

 孤児院の入り口を覗き込みながら、紫狼はふと呟いた。頭によぎったヒーロー像は、生憎天界人位しか判らないだろうが。





 交渉に向かうと言うのなら、説得材料は必要だ。クリシュナがブツブツ呟きながら作成している計画書は、その為のものである。
 まずは計画の概要を纏め、日程表を作成する。必要な材料や人手などを試算し、見込み予算を組み上げる。
 その為に必要な情報収集は全部仲間に任せ、クリシュナはひたすらそう言った計画作成や、或いは当日に使用する予定の衣装の作成を手伝ったり、と言った雑務をこなしていた。
 何しろゴーレムまで借り出したい、と言っている人が居る。会場は闘技場を借り切って、と言っている人もいる。どっちも同じ人だという突っ込みはこの際なし。
 こればかりは一体どれほどの予算が必要になるのか、やろうと思った事がないので全く予想がつかない。紫狼が調べてきた時点での孤児院への配布プレゼントの選定や、その必要経費なども算出し終わっている。
 あまり高価な玩具やお菓子などは、配られた子供達は大喜びするだろうが、長い目で見ればマイナスになりがちだ。それよりは程々のものをあげた方が良い。何事も程というものがある。
 と言うわけでぬいぐるみや木彫りの玩具、お菓子などそれほど高くないものを選定してしまった後は、当日の料理や装飾全般の計画を任せたひなたと打ち合わせを重ねていた。

「予算の半額で、と言うのも厳しいっすかね〜」
「ん〜、どれくらい集まるかにも寄るんですけれど、大人数で考えておいた方が良いですよね」

 あれやこれやと数字をいじくり回してぼやくクリシュナに、せっせと針を動かす手は止めないままひなたが首をひねった。現在、クリシュナが資料として持ってきてくれたサンタ衣装を参考に、量産を試みて試作品を作成中だ。
 去年もミニスカサンタなる衣装の試作は担当したが、結局完成させるまでには至らなかった。あれから1年が経っている訳だし、まずは初心に返るべきだろう。
 故に予算から出して貰って買ってきた布を相手に奮闘しながら、思いつくままに『パーティーのお料理』を羅列する。フライドチキンや野菜スープ、ケーキ。オレンジジュースに、飲みたい大人にはワインといったお酒類も用意して。
 自由参加を呼びかける予定なので、見込み人数が把握出来ないのが痛い。余るよりはと500人規模でパーティー料理を考えようとして、果たして現実的にそれだけ集まるものだろうかと、200人程度に押さえてみる。
 それでも結構な量だ。食材の量や当日に必要な調理時間、それまでに出来る下拵えの手順などもしっかり計画を立てないとだし、そもそも調理場所の問題もあるだろう。
 実際にパーティーが出来るかは後日交渉に行く渓とアマツ次第だが、お酒類などはパーティーが出来なかった場合の忘年会にも流用出来る。そうそう悪くなるものでもないので、それからまず量を見て発注をかける事にして。

「よし。材料費だけなら、三田さんの衣装はこの位で出来そうです」

 プチッと仕上げの糸を切り、クリシュナに金額を告げたひなたの言葉をすかさずメモして、じゃあ大体これ位で、と試算する。出来映えを確かめながらひなたが、ジャイアントさんの衣装も必要ですよね、とその場合の金額も口にした。
 それにも頷いて忙しく数字を追いかけるクリシュナを余所に、ひなたは新たな衣装の作成に取りかかる。これはサンタ衣装ではなく、紫狼の為の特別衣装。なんと、紫狼に着せるまるごとトナカイさんと、彼の愛する嫁達のサンタ衣装まで自作して見せようと言うのだ。
 とはいえこちらはなかなか勝手が難しい。サンタ衣装はともかく、まるごとトナカイさんに適した布地は何とか見つけられたものの、裁断の段階からなかなか大変だ。
 どうやら今回の準備期間中には終わりそうにないな、とため息を吐いたひなたがふと、クリシュナを振り返る。

「あの、クリシュナお姉ちゃん。これ、予算にあげてもらえますか?」
「モチロンです。私の羊皮紙だってケイに出させますし」

 何しろ聖夜祭の予算と言う事で、多額のお金をカンパしている。この位出して貰わなければ、と当然の顔で言い切ったクリシュナに、ひなたもにっこり頷いた。





 出来る限りの準備を整えて、渓とアマツは関係各所に交渉に回っていた。当初はステライド城まで直談判に行こうという話になっていたのだが、冷静に考えてみるとステライド城、何の関係もなかったりする。
 メイディアをあげてのお祭り、と言うわけではない。あくまで冒険者有志主催の、冒険者ギルド協賛ですらない個人の催しなら、警邏詰め所で許可を取れば十分事足りる。
 ゆえにまずは詰め所に赴いて、これこれこういう訳で聖夜祭という天界のお祭りをして、こんな仮装をして町中を動き回るんだが、と説明すると、そこはあっさり許可が出た。だが闘技場を会場に、と言うのは残念ながら不許可となる。
 そもそも闘技場は貸し出し施設ではない。例えるならば祭をするから城を貸し切らせろと言うようなもので、幾らお金を積んだ所で借りれるものではないのである。
 とは言え、それを想定して郊外や広場も幾つか選定してある。そっちを当たるか、とぼやいた冒険者達に、なら関係ギルドにはちゃんと許可取っとけよ、と詰め所の男が肩をすくめた。大きな物を運ぶとかがあれば、他の職種の人達の邪魔にならないよう調整も必要になるし。
 市民参加型の祭を目指すなら、広場や郊外でも十分だろう。懸念はアマツの脳裏から離れないカオスの魔物。そうでなくともモンスターが喧噪に惹かれてやってくるかもしれないし、警戒も冒険者で十分に行った方が良い。
 次に彼らが向かったのはゴーレム工房だった。詰め所では利便を図ってくれるよう頼んでも怪訝な顔で断られたので、真正面からぶつかる事になる。あくまで個人の計画では、どれほど計画がしっかりしていても国家機関を動かす事は難しい。
 ここでもまずは渓が計画を説明し、アマツがモナルコス級一体を借り受けたい、と交渉した。

「このメイの平和の象徴としたいのだ」

 地獄での戦いのさなか、ゴーレム工房も可能な限りの便宜を図って、ゴーレムを冒険者の戦力たるべく送り込んでくれた。その力強さには何度も助けられ、また勇気づけられもしたものだ。
 ならばこそ、ゴーレムを勝ち取った平和の象徴として。その為に必要な予算は必ず用意してみせる、と強い眼差しで言い切った。
 が、ゴーレム工房の人間は難しい顔で首を振る。

「鎧騎士か、ちゃんと操縦できる天界人、それかゴーレムニストからの申し出なら、町中で動かさないのなら別に、お金なんか要らないよ。でもおたくら、そもそもゴーレム動かせないでしょ」
「いや、仲間には動かせる者もいるのだ」
「どの位動かせるの? ‥‥それじゃあちょっと厳しいね、もうちょっと動かせる人が居ないと。そもそも、それなら何でその人、直接来ないの?」

 交渉に適していると思われたのがアマツと渓だったからだが、どうもここは裏目に出たようだ。ゴーレム工房は基本的に、交渉云々よりゴーレム中心の判断になりがちなのだろうか。
 一瞬黙った2人を見て、工房の人間はとにかくまずちゃんと動かせる人と一緒に来てくれる、と肩をすくめた。

「平和の象徴って言うけれど、ゴーレムが武器って事は変わらないんだよ。ちゃんと扱える人が居ないとこっちも安心して預けられないから」

 例えて言うなら、立派に使用可能な武器を素人に預けられるか、と言う問題。絶対に使わないからと約束されても、剣の使い方を知らない相手に剣を預けるプロは居ない。
 ようはそういう事だから、と相手をしてくれた男は話を切り上げて工房へと戻っていった。まぁ、無碍に断られた訳ではなく相手の言った条件を満たす仲間さえ連れてくれば貸す、と言われているのだから、良しとしなければならないだろう。
 こうしてゴーレム工房も後にして、アマツ達は今度は目星をつけた広場へと足を向ける。付近の商施設を取り仕切るギルドから順番に声をかけると、大きいんならモミの木を飾る時だけきっちり教えてくれと念押しされたものの、パレードその他は別に自由にやってくれ、との事だった。

「モミの木を切るのに許可はどこに取れば良いだろうか?」
「適当に切ってくれば良いんじゃないか? 誰かの持ち物って訳じゃないだろうし」

 尋ねたアマツに、尋ねられた男は肩をすくめた。去年は貴族の所領内での事だったから許可を取ったが、メイディア近隣なら問題ないようだ。
 それらの結果を携えて、2人は仲間達の元へ帰った。これを元に計画を仕切りなおし、本番に備えなければ。





 多少計画の変更は余儀なくされたものの、どうやら本番は滞りなく進められそうである。聖夜祭当日、メイディアの町には人々の喜びの声が響き渡る事だろう。