【フォモールの乱】窮地
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■ショートシナリオ
担当:桜紫苑
対応レベル:11〜lv
難易度:やや難
成功報酬:10 G 95 C
参加人数:7人
サポート参加人数:-人
冒険期間:05月29日〜06月08日
リプレイ公開日:2009年06月08日
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●オープニング
●戦端
思い出す度に理性が焼き切れそうになる程、忌々しい光だった。
苛立たしさに囚われるほど疼くのは、人間如きに付けられた『屈辱』と言う名の傷痕。
「奇跡の乙女‥‥どうやら彼女は『特別』みたいだね」
地味でつまらない顔立ちのくせに、ジッとこちらを見つめる瞳が気に喰わなかった。哀れむ様でいて、その実、強い敵対心を秘めたあの瞳が。
リランが普通の人間ではない事は明らかであったが、その正体を知るには情報が足りなかった。だがそれは最優先事項ではない。
「彼に動かれる前に、早く『声』を聞かないと。その為にはまだまだ足りない‥‥もっと集めなきゃ」
事を成し終えた後ならば、リランを屠るのは造作もないだろう。例え彼女が何者であってもだ。
ルーグは闇夜の遺跡群に浮かぶ篝火の近くに降り立つと、そこに集まったフォモール達にゆっくりと近づく。
「お待たせして申し訳ないね。皆、集まっているかな?」
「‥‥代表は全員揃っている」
声のした方に視線を移すと、静かな瞳の若者と目が合う。射る様な視線を受け流し、ルーグは一同の顔を見渡した。
「今こそ抑圧され続けてきた君達の想いを昇華する時だよ。傲慢なあいつらへの復讐を開始し、その屍の上にあの方の玉座を用意しようじゃないか」
その言葉に次々と武器が掲げられ、中には声を押し殺して泣き出す者もいた。
単純で便利な手駒達を見つめながら、ルーグは嘲りの気持ちと共に瞳を細める。広がる戦火を思うと愉快で堪らなかった。
遺跡群付近の村がフォモール達に襲われたのは、それから数刻後の明け方のこと。
村人は生きたまま遺跡群へと連行され、そこで次々と命を奪われた。まるで大地に血を捧げるかの様に。
しかしその悲劇は、フォモール達による戦いの狼煙でしかなかった────。
●発見
依頼を1つ終えて、彼は意気揚々とキャメロットへの帰路についていた。
初夏のどこまでも清々しい空は、依頼を大成功におさめた今の彼の心の内にも似ている。
「なぁんて、俺も詩人だなぁ。ん? いっその事、吟遊詩人に職替えしてみっかぁ」
壊滅的に歌が下手で、「トロール(巨人)のいびき並み」と言われている事などすっかり頭から抜け落ちている。目の前に広がる妄想は、美々しく竪琴をかき鳴らし、詩を吟じる自分と、うっとりと見惚れている貴婦人の群れだ。
「依頼料が入ったら、竪琴でも買うかな。どこかで教本付きで1Gで売ってるのを見た気が‥‥」
ふと、彼は足を止めた。
どこからか血の匂いが流れて来る。
依頼の時に浴びたモンスターの血は、綺麗に洗い流して来たはずだ。
注意深く、彼は周囲を探る。こんな時に何をどうすればよいのか、次にどんな行動を取ればよいのか、体が覚えている。それは冒険者の習性と言ってもいいだろう。
風の向き、流れて来る匂いを辿りつつ、彼は繁みを掻き分けた。手負いの獣やモンスターである可能性も考えて、得物もすぐに取り出せるようにして、慎重に先へと進む。
唸り声が聞こえた気がした。
声のする方へと足を進める。どうやら獣やモンスターではなさそうだ。辺りに視線を巡らせると、大きな木の根本に1人の男が倒れているのが見えた。
「おい!」
駆け寄って抱き起こす。
男は深い傷を負っていた。癒しの術を持たぬ彼に出来る事と言えば、依頼に持参したポーションの残りを飲ませる程度。気休め程度にしかならない。
「しっかりしろ!」
ポーションを飲ませると、男は僅かに目を開いた。
震える手が、彼の袖を掴む。
「村が‥‥村が‥‥」
「村がどうしたって言うんだ?」
男が指さした方向には何も見えない。だが、男は必死に訴えかけた。
「頼む‥‥村を助けてくれ‥‥冒険者を‥‥」
がくがくと震える手で懐の中から革袋を取りだすと、彼に握らせる。軽い金属の音がした。
男が言わんとしている事は分かっていた。この革袋の金で冒険者ギルドに依頼を出せというのだろう。だが。
「‥‥村、か」
どこの村の誰だとも告げぬまま、力を失った手を胸に乗せて寝かせてやる。
「お前の依頼、ちゃんと届けてやるからな」
●依頼
無言で依頼状を受付に出したのは、報告書を持ち帰った冒険者だった。
「えーと‥‥依頼人の欄が空欄ですけれど?」
彼のただならぬ雰囲気に飲まれながらも、受付嬢が書類の不備を指摘する。彼は「分かっている」と疲れたように答えて、どかりと椅子に腰を下ろした。
「依頼人は名前も名乗らずに死んだ。仕方ないだろ。とりあえず、そいつの示した方向に村があるかどうか確認したら、ちゃんとあった。最近、南でうろちょろしているヤツ‥‥フォモールとか言ったか。そいつらが村を襲っていた」
見たままを、彼は語る。
「防御の柵や壕を張り巡らせてるから、しばらくは持ちそうだった。だが、フォモールの数が多過ぎる。ざっと見たところ40〜50人といったところだ」
武器を手に村を取り囲むフォモール達に、死んだ男はそれこそ命がけで村を救う為に飛び出して来たのだろう。
南方で流れている悪い噂も聞いていただろうに、困り果ててギリギリの時に、冒険者を思い出してくれたのか。
「奴の遺志を、俺は伝えただけだ。フォモールはあの村を襲う気満々のように見えた。いや、襲うどころか多分、村人の最後の1人まで殺し尽くすつもりかもしれないな」
帰還途中に聞いた噂では、フォモール達は次々と村を襲い、赤子に至るまで殺し尽くしているらしい。
どこかで防衛の為に騎士が出たそうだが、それでも追いつかないのだろう。
「俺の見た限りでは、これから撒くはずだった種を食って、もって10日という所か。その間、フォモール達は周囲を囲む事によって、村人達に恐怖を与え続けるつもりだろう。そして、恐怖のドン底に陥れて命を奪うんだ‥‥」
大地に血を撒き散らすという、最近、南方遺跡で行われている血の儀式にも似たそれに意味があるのか、無いのか。
自分が書き上げた依頼状を見つめながら、冒険者は眉を寄せた。
●気配
ざわ、と風がざわめいた。
運ばれて来る気配に、顔を顰める。
どれほど時が流れたかは知らぬが、争いを好む者達はいつの時代にも存在するようだ。
不機嫌な溜息を1つ零すと、女は地を蹴った。木々を渡って流れて来る気配を辿る。どこかで、似た気配を感じたような気がするのは、思い過ごしか。
奴らはもういない。
いないはずなのだから。
●リプレイ本文
●偵察
相手には自分の姿が見えない。だが、用心に越した事はない。
気配を消しながら、天城烈閃(ea0629)は更に村を取り囲むフォモール達に近づいた。
常時緊張を強いられ、糧食の心配や様々な不安に駆られるのは囲まれた者達であり、囲む者達には余裕がある。その余裕から、籠城が長期に渡る場合、囲む者達の間に綻びが生じ、油断へと繋がる事も多い。
だが、彼らはどうだ。
数は報告の通り、40から50。その全てが、小さな村1つを落とす事に集中している。だらけた様子を見せる者など1人もいない。
「これは‥‥難しいな」
統率の取れた軍勢、しかもこの数。相手にするのは、少々骨が折れそうだ。
それが、烈閃が彼らに抱いた第一印象だった。
●潜入
互いに頷き合って、行動を開始する。
烈閃が確認してきた手薄な場所を潜入口とする為には、注意をどこに引きつけるのが一番効果的か。じっくり協議し、作戦を練った上での行動だ。不安要素と言えば、デビルの横槍ぐらいで、後はそれぞれに与えられた仕事をこなすだけだ。
フォモールがざわめき始める。
頻りに空を指さしている者もいる。ファング・ダイモス(ea7482)が予定通りにウイングシールドを使い、彼らの目を引きつけているに違いない。
「じゃあ、私達も行くわよ」
テティニス・ネト・アメン(ec0212)の言葉に、ヒルケイプ・リーツ(ec1007)が頷く。雀尾嵐淡(ec0843)とベアトリス・マッドロック(ea3041)は、彼女達が中から開くまで待機だ。
ファングが作った機を逃しては、潜入の成功率が下がる。
インビジブルで姿を消したテティが、壕を渡り、柵に近づいて手を掛ける。深々と突き刺さった斧を利用してよじ登ると、村人達が不安そうに空を見上げている姿が目に飛び込んで来た。
誰もが疲れている。緊張と食糧難でやつれている様が痛々しい。
柵の内側に降りてインビジブルを解くと、テティはざわつく村人を安心させるように訴えかけた。
「心配しないで! 私は冒険者よ。この村から命がけで依頼を出しに来た男の人に頼まれて来たの!」
ヒルケも、フォモールに気付かれず柵の内側に下りる事が出来たようだ。
「今、仲間が奴らを引きつけています。その間に、少しだけ柵を開けてさせて下さい。治療の出来る仲間が外で待っているのです」
ヒルケの言葉に困惑する村人達に、テティは畳み掛けるように告げる。
「今しか機会がないの。村に病人はいないの? 怪我人は? 私達では皆を癒す事は出来ないのよ」
「わ‥‥分かった」
長らしき男が渋々と頷く。彼女達を信じ切ってはいないが、背に腹は変えられない。そんな態度がありありと見える。怯えたように見る村人達の視線に苦笑すると、テティとヒルケは閉ざされていた柵の閂を外し、ほんの少しだけ開いた。
「さ、ベアトリスさん」
嵐淡に手を引かれて、ベアトリスが走り込んで来た。
「あんた達、よく頑張ったね!」
必死の全力疾走を終えて、ぜえぜえはあはあと息をつく彼女にこそ、その言葉を贈りたいと、その背を撫でていた嵐淡の顔に、はっきりと書かれてある。テティとヒルケは不自然に目を逸らし、話題を逸らした。
「ええと、とりあえず食糧を持って来たのよ。女の人は集まって。温かい料理を作って、皆で食べましょう? それだけでも気の持ちようが随分と違って来るものよ」
「綺麗な水も、一杯汲んで来ました〜!」
おずおずと女達が集まって来る。食材を受け取り、料理の準備を始める頃には女達の表情も明るくなっていた。敵に囲まれるという非日常から日常へと感覚が戻って来たようだ。
女達の表情の変化を見て頷くと、嵐淡はまだ不安げな男達の目の前で法王の杖を掲げて祈りを捧げる。メンタルリカバーで不安を取り除こうというのだ。
「我々の仲間がフォモールの囲みを解こうとしています。ですから、もう少しだけ頑張って下さい。我々も一緒に頑張りますから」
嵐淡の言葉で、男達も動き始めた。
「まず、怪我人や調子の悪い人はこちらへ。治療いたします」
「ここは嵐淡の坊主に任せていいかい? あたしゃ、ちょっと櫓に連れてって貰うよ。外の事も気になるしね」
背負っていた食糧を村人に渡しながら話を付けていたらしいベアトリスに、嵐淡は「はい」と頷いた。
「一応、周囲にはデビルらしき者はいないようですが、お気をつけて」
「分かってるよ」
からからと笑って、村人に案内させて櫓へと向かうベアトリスを見送ると、嵐淡は怪我人へと意識を戻した。次の怪我人は矢が掠めたという少女だ。そんなに深い傷ではない。だが、女の子の体に矢傷が残るのは可哀想だと、嵐淡は少女の体を横たえるよう指示を出した。
「大丈夫。綺麗に治してあげるよ」
彼女の腹の上にテスラの宝玉を置いて祈りを捧げた。
●フォモール
潜入組が無事に村の中へと入ったのを確認すると、伏見鎮葉(ec5421)はファングに頷いて見せた。それまでは威嚇して睨み合うだけだったが、これからが彼らの本当の仕事になる。
「さて、と。見つめ合っているだけってのは時間の無駄だね」
前へと出た鎮葉にフォモールの気配が尖る。それを無視して、鎮葉はもう1歩、前へと出た。殺気が走る。肌にびりびり感じる程の、強い、そして混じりけ無い殺意。鎮葉は並ぶファングと目を見交わした。
「あんたらは何のためにこんな事をしているの? 人も、願いを叶えてくれる神に縋ったよ。その結果が正しいかも分からずに、命を、血を捧げた。あんたらも、その道を辿るの?」
相手の心に届くとも知れぬ言葉を続ける鎮葉。フォモールに変化はない。いや、それどころかますます殺気を漲らせている。
「願いも叫びも、聞いてくれる相手は神じゃなく人‥‥仲間だろう。神は願いを叶える道具じゃない。ただそこに在る、超越者たる隣人でしょ?」
フォモールがざわめいた。彼らが反応した、その機を逃してはならないとファングも叫ぶ。
「遺跡に血を捧げる事が神の為ですか? そんな神は貴方方を助ける者ではない。全てはデビルが神を復活させる為に仕組んだ罠なんです! なのに、利用されてまで人を襲う必要が貴方方にあるんですか!?」
怒号が轟いた。地面が揺れているのではないかと思う程の怒声を上げ、激しく足を踏みならすフォモールに、鎮葉とファングは目を見開いた。
「助けて頂こうとは思っていない! この身が、命があの方の為になるのならば、我らは『使い捨ての駒』で構わぬのだ!」
「願い? 祈り? 叫びだと? 貴様らに言われるまでもなく、我らの意思は一つだ!」
「偉大なるあの方の為ならば、我らは喜んで全てを差し出す!」
フォモール達は怒り狂っていた。もはや説得や交渉などと悠長な事を言っている場合ではない。ち、と舌打ちして、鎮葉は鞘を払った。だが刃は返す。彼らを殺すつもりはなかった。大地を血で、死で穢す事を避ける為に。
ファングも渾身の力を込めて轟乱戟を奮った。フォモール達の足元の地面が抉れ、土と小石が舞い上がり、彼らに激しく降り注ぐ。怯んだ彼らの爪先のギリギリに今度は矢が飛んで来る。
それでも、フォモール達の怒りも殺気も、収まる気配がなかった。
「これは‥‥無血でというのは難しいかもしれませんね」
頬に流れた汗を拭い、ファングが漏らした言葉に鎮葉はそれでも、と長曽弥虎徹の柄を握り直した。
それでも、行動不能に陥らせる事が出来れば、まだ機会はある。
鎮葉が決意を込めて切っ先を向けた時に、フォモールの後方で剣撃の音が響いた。
「烈閃さんでしょうか?」
「いや、烈閃は‥‥」
言い終わる前に、彼らの視界を黒い影が過ぎった。目の良い彼らにも、はっきりとした像が捉えられなかった程、一瞬の事だ。影から数瞬遅れて、数人のフォモールが鋭い刃で切り裂かれたかの傷を受け、地面に倒れ伏す。
「な、何だ!?」
更に数人のフォモールが倒れた直後、頭上から声が響いた。
「さてもここまで地に落ちたか、フォモールども」
声を辿って周囲を探る。声の主は若い女のようだ。
「憎い敵とはいえ、戦士ではない者達まで襲うとはな。バロールめ、手段を選ばぬようなったか」
言い放って、影が枝から跳ぶのが見えた。狙いはフォモールだ。
「くっ!」
咄嗟にファングは地を蹴っていた。フォモールへと打ち下ろされた一撃を、轟乱戟で受け止める。あまりの衝撃に、手にびりりと鋭い痺れが走った。
「お主は‥‥」
間近で確認した正体不明の襲撃者が、目を見開く。浅黒い肌に金の瞳の女。
「誰だか知らないけれど、これ以上、無用の血を流させはしないっ!」
渾身の力で女の槍を弾き返すと、女は宙で体勢を整えて近くの木へと飛び移った。女は蔑むようにファングを、そしていつでも飛び出せるように身構える鎮葉とを睥睨する。
「なんじゃ、戦士がおったのか。人間とフォモールの争いに首を突っ込むとは、わしもまだ寝惚けておるようじゃ」
威嚇に放たれた矢を全て叩き落として、女は現れた時と同じ唐突さで姿を消した。後には、揺れる枝と折られた矢が転がるばかりだ。
「何なんだ‥‥あの女は」
だが、呆気に取られている暇はなかった。
女が姿を消すと同時に、フォモールが総攻撃を仕掛けて来たのだ。身を潜めて矢を放っていた烈閃も、威嚇どころではない事態に、援護へと回る。
「偉大なるあの方とやらの為に、お前達は女子供にまで手をかけるのか! それは本当にお前達が望んでいる事なのか! もう一度よく考えてみろ!」
先に刃を仕込んだ下駄で襲いかかるフォモールを蹴り飛ばして、烈閃は叫んだ。
その間にも、ファングと鎮葉の急所を外した攻撃と、村の櫓から放たれるヒルケの矢でフォモール達の動きが封じられていく。その数が半数近くに減った頃、フォモールの攻撃が止んだ。
自分達の不利を悟ったのか、動ける者達が戦線を離脱し始めたのだ。
これには冒険者達も驚いた。
「待ちなよ! 仲間を見捨てて行くのかい!?」
「言ったはずだ! 我らの全てはあのお方の為にある! 我らの望みはあのお方のお力になる事だ!」
足を射抜かれたフォモールが地を這うようにして自分の剣へと手を伸ばす。
「あのお方の為に戦う事すら出来ないのであれば、我らは‥‥!」
止める間もなかった。
行動不能に陥った者達が、一斉に自らの胸に剣を突き立て、喉を掻き切ったのだ。
「な‥‥なんで‥‥こんな‥‥」
理解出来ない。
頭を振る鎮葉の隣で、轟乱戟を取り落としたファングが吠える。
「‥‥村は守れた。だが」
後味が悪い結果になった。
烈閃は苦々しい表情でフォモール達の屍を見つめた。あのお方とやらの為に、迷いなく仲間を見捨て、命を絶った。彼らが抱いていたのは、人の信念に近いものだったのか。それとも狂信というやつか。
どちらにしても、フォモールを自分達の尺度で量ったのが間違いだったようだ。
「フォモール‥‥か」
その背後にデビルの影がちらついているという噂もある。
遺跡で命を絶つ者や、魔女狩り、そしてフォモール。
「いったい、何が起きようとしているんだ?」
深く濃い闇が忍び寄っているような気がして、烈閃は背筋に冷たいものが走るのを感じた。