脳天直撃! 鈍器宝店

■ショートシナリオ


担当:シーダ

対応レベル:フリーlv

難易度:易しい

成功報酬:0 G 31 C

参加人数:10人

サポート参加人数:5人

冒険期間:04月01日〜04月04日

リプレイ公開日:2005年04月11日

●オープニング

「鈍器を買うならこのお店〜♪ あなたの街の鈍器屋さん♪ ど・ど・ど・鈍器〜♪ 鈍器宝店♪」
 近頃開店した江戸の鈍器専門店の歌らしい。おかしな店もあったものだ。
 はっ‥‥
 これを子供が何気に歌っているところを見ると、買っているのは‥‥ もしかして世の中の奥様方か?
 子供たちが買ってるなら、それはそれで怖いけど‥‥
 くわばらくわばら‥‥

 ここは江戸の冒険者ギルド。
 変な依頼がたまに舞い込むのだが、これもその1つと言えるだろう。
「店に並べる鈍器になるものを集めてほしいんだと。
 別に武器じゃなくてもいいみたいだぜ。
 え〜っと‥‥
 世の中には鈍器になる物が溢れている。何て素敵な世界だろう‥‥だってさ。
 是非、冒険者たちにこの言葉だけは伝えてほしいって‥‥
 何考えてるんだか。
 まぁ、依頼自体に問題はないから安心‥‥できるかどうかはわからないけど、まぁ頑張れ」
 ギルドの親仁はニカッと笑うと、依頼の受付へと君の背中を押した。

●今回の参加者

 ea0042 デュラン・ハイアット(33歳・♂・ナイト・人間・ビザンチン帝国)
 ea1856 美芳野 ひなた(26歳・♀・忍者・人間・ジャパン)
 ea2657 阿武隈 森(46歳・♂・僧兵・ジャイアント・ジャパン)
 ea3582 ゴルドワ・バルバリオン(41歳・♂・ウィザード・ジャイアント・イスパニア王国)
 ea5011 天藤 月乃(30歳・♀・忍者・人間・ジャパン)
 ea5708 クリス・ウェルロッド(31歳・♂・レンジャー・人間・イギリス王国)
 ea7367 真壁 契一(45歳・♂・志士・人間・ジャパン)
 ea9128 ミィナ・コヅツミ(24歳・♀・クレリック・ハーフエルフ・イギリス王国)
 eb0084 柳 花蓮(19歳・♀・僧侶・エルフ・華仙教大国)
 eb1670 セフィール・ファグリミル(28歳・♀・クレリック・人間・イギリス王国)

●サポート参加者

ロリア・バッドウェザー(ea0824)/ 雪切 刀也(ea6228)/ 逢莉笛 舞(ea6780)/ 銀 千邦(ea9793)/ 秋朽 緋冴(eb1440

●リプレイ本文

●鈍器宝店
「ど・ど・ど・鈍器〜♪ 鈍器宝店♪」
 通りにまで歌声が響いてくる。
 そう、ここが件(くだん)の鈍器宝店。
 やけに軒先が高いのが特徴で、傍から見て目立つ目立つ‥‥
「鈍器のコレクションですか。いやはや‥‥ 世の中は広いね。色んな人が居るものだ‥‥」
 クリス・ウェルロッド(ea5708)が苦笑いを浮かべた。
 店の中には色んなものが並んでいる。傍から見ると、ありふれた(?)雑貨屋である。
 ただ、何かしら異様な雰囲気を漂わせている訳であって、その一端を担っているのが‥‥
「いらっしゃいませ〜♪」
 店員であろう『鈍器宝店』と染め抜かれた前掛けをつけたジャイアント2人組。
「ゆっくり見ていってくださいね」
 店の奥ではアレに殴られたらコブでは済まないだろうというような煙管で煙草を吸う‥‥、やはりジャイアントが1人。
 そう、彼がこの店の店長、鈍屋筋八である。
 成る程、やけに軒先が高いのは、店員全員が身の丈8丈程度あるからなのか‥‥
 さて‥‥
「これください」
 客が来て、火鉢を指差した。
「よろこんで〜★」
「お持ち帰りですか〜?」
 店員2人は息の合った動きで客の応対をしている。
「運んでもらえるとありがたい」
 手で運ぶには確かに重過ぎる。
 何度も利用しているのか客の方は慣れたものである。いや、慣れるのもどうかと思うが‥‥
「「よろこんで〜★」」
 店員2人は、片方が代金を貰っている間に、もう片方が配達係・驢馬(ドンキー)の『吃驚(びっくり)』を連れてきて、お買い上げの火鉢を運ぶ準備を始めている。
「吃驚、今日も可愛いね」
 客に背中を撫でられて気持ちよさそうに目を閉じて、ブルッと鳴いた。
(「つけいる隙がないわね‥‥」)
 楽して看板娘の地位を手に入れる気満々だった天藤月乃(ea5011)は、多少は努力しなければならないのかと憂鬱になっていた。

「世の中に鈍器は‥‥ 確かに溢れてます‥‥ 
 例えば刀でも柄‥‥ 布地は柔らかくて一見鈍器にはなりませんが、たくさん集めて纏めますと鈍器に早変わりします‥‥ 
 およそこの世で売り買いできる物は殆ど鈍器と言っても過言ではなく‥‥」
「ほぉ‥‥ お嬢ちゃん、ちっちゃくて筋肉もないのに偉いものだなぁ」
 店長が柳花蓮(eb0084)の言葉に感心している。というか筋肉のない者は十羽一絡げだな。
「つまり‥‥ 自分の買いたい物を集めてくれば良いのですね‥‥
 ところで予算はどの位でしょうか‥‥」
「う〜ん、残念だが仕入れは私が自分でするのでね‥‥」
「そう‥‥」
 すまなさそうにする店長を後に柳花蓮は店内を見始めた。

「いらっしゃいませ〜。若葉‥‥じゃないや、鈍器宝店にようこそ〜♪」
 大きな前掛け(鈍器宝店比:同寸)をつけた少女が声かけをしている。
「ひゃぁ‥‥ それにしても鈍器だけのお店なんですね‥‥ ひなたも若葉屋っていう褌専門店の店員なんですよ♪」
「ほう、それはそれは。商売を知っている者が手伝ってくれるのは助かるよ。頑張ってくれ」
「は〜い。けっこう妙な人たちばかりだし♪ スゴイお店ですものね。頑張ってお手伝いしましょ♪」
 ヘンなお店や店主に慣れている美芳野ひなた(ea1856)と言えど、やはり慣れるには少しかかるようである。
 見渡した中に仲間たちが入っていたところを見ると同類項らしい‥‥
「多くの客がつくまでは、宣伝は極めて重要です。店の歌は流行っているようですから‥‥
 ここは店員や冒険者で歌い、練り歩いて宣伝するというのはどうでしょう?」
 値札をつけていた真壁契一(ea7367)。
 ジャイアントだらけの店内でも違和感なく店内に溶け込んでいるのは商人として優れているからなのか‥‥
「実はな‥‥、それは店員たちとやったことがあるんだ。
 鈍器を振り回しながらやったら、どこへ討ち入る気だって役人にタップリ絞られてな」
 カンラカンラと笑う店長をよそに真壁はササッと箒で上段から塵を払い、見栄えがいいように商品の正面を考えながら置いていく。
「それでは、多少の損は覚悟で目玉商品を設定し、そのすぐ近くに『高いが是非買いたくなる物』を置くのはどうですかな?
 この店の商品は、倉に寝かしておけば価値が上がるというものではありません。まずは売り切ることを目指しましょう」
 それからすぐに店長と真壁は、ああだこうだと陳列について話始めた。
「冒険者というのは凄いものですな」
「いえ。拙者の場合、商いの経験がありますからね。普段とやってることと変わりません‥‥」
「2人とも店は任せたぞ。私は真壁さんと仕入れに行って来る」
「へい」
「任されて〜」
 店を出て行く店長と真壁を店員たちは大きな声で見送った。
「おや、君も行くのかね?」
 店長がひなたに声をかけた。
「え〜と‥‥ 真壁さんについてれば商売の勉強になるな〜って」
「拙者に依存はありませんが‥‥」
「うむ、商売に熱心な者は私も好きですよ。筋肉が割れるまで売って売って売りまくりなさい」
 3人は仕入れへと出かけていった。

●‥‥
「これは? 馬印かね?」
 竿(さお)の先に作り物、その下には馬簾(ばれん)が垂れている。
 確かに殴ったらそれなりに痛そうである。
「面白いだろ? これは絶対に殴りつける武器として使われているに違いない!」
「確かにな」
「よく見れば非常にお洒落な感じだろ? やはり、これからの鈍器は見た目も重要だ。
 例えば、ここに取り出したる無骨な棍棒。
 これを美しい花と一緒に花束のようにくるんでやるだけで、美しさと隠匿に優れた花棍棒の出来上がりだ。
 贈り物と見せかけての襲撃には最適だな」
 デュラン・ハイアット(ea0042)の言葉に店主は思いを巡らして、目を閉じたままウンウンと頷いて笑みを浮かべた。
 と、突然そこへ‥‥
「あ、あったぁ。あそこだぁ!!」
 半被を羽織った男たちが迫ってくるのを見て、デュランは一目散に逃げ出した。
「返してもらうぞ!」
 言うなり、男たちは馬印(?)を奪ってデュランを追いかけていった。
「何だったんだ?」
「まったくですな」
 不思議がる店長の側にやって来て、店員が筋肉を割ってみせる。
「負けませんぞ」
 ゴルドワ・バルバリオン(ea3582)も負けずに筋肉を盛り上げ、白い歯をニカッと見せた。
「お、店主‥‥」
 阿武隈森(ea2657)が引いている荷車には仏像が載せられている‥‥
「他の者が何を持ってきたのか知らないが、俺のやつに勝てる参加者はいないだろう?」
 ん? 仏像?
「これは‥‥」
「いくら何でも‥‥」
「マズイだろう‥‥」
 勝ち誇った様子の阿武隈を店主たちが見つめた。
「そんな‥‥ 馬鹿な‥‥」
 と、突然‥‥
「あったぞ‥‥」
 慌てふためいて僧たちが駆けてくる。
「御本尊は返してもらうぞ」
 六尺棒などを阿武隈に向けて怒りの表情を浮かべている。
「ちょっと待て。あそこは廃寺ではなかったのか?」
「失礼なことを! れっきとした寺だ!!」
 赤筋を浮かべた僧がドスの聞いた声で反論し、巨躯の阿武隈を見上げて説教を始めた。
「元あった場所に戻してもらおう」
「ぬぅ‥‥ また運ぶのか?」
「当たり前だ。えぇい、キリキリ運ばんかい!」
 僧たちの言い分に分がある以上、阿武隈に反論の余地はなかった。
「俺の勝ちだと思ったのに!!」
 阿武隈は荷台から仏像を降ろすこともなく、寺へと引き立てられていった。
「なんでだぁああ‥‥」
 鈍器宝店へと悲しげな声が木魂した。
「うぉおお! うちの寺の鐘を持ってった罰当たりを見つけろぉお!! 黄泉の国へ行ったり来たりさせてやる」
 他にも追われている者がいる模様‥‥ あんたら‥‥

「やれやれ‥‥ もっと注意深く考えを廻らせるべきだというのに‥‥ そう、我輩のようにな」
 ゴルドワが満を持したように懐から全部鉄製の柄の付いた鍋を取り出した。
「おおぅ、この鈍い色具合‥‥ 殴れば、さぞやいい音がしそうな鍋ですな」
「ふふ、流石に漢の中の漢、鈍屋筋八殿。一目見て、この鍋の良さがわかるとは」
 顔の横で筋八が両手を打ち合わせると素朴な素焼き人形が、ゴルドワの前に置かれた。
「さてさて道行く方々♪」
「とくと御覧(ごろう)じろ♪」
 店員2人が大きく手を広げて道行く人々を呼び止めた。
「鈍器宝店の鈍器を使えば、この程度の物など軽く‥‥ 一撃! 粉砕!」
 両手で柄を持つと、振りかぶってガコォオオン!!
 見事に素焼き人形の頭が砕け散り、観客からどよめきと歓声が上がる。
「火に掛けておけば、コンガリ焼けて2度おいしいという訳だな」
 まさに肉体派ウィザードの生活の智恵! 鍋将軍の面目躍如だ!!
「このように便利な鍋をお買い上げの方には、今なら特別にもう1つ同じ物を」
「用意しとらんわ!」
 尻馬に乗ってノリノリの天藤の言葉に、すかさずゴルドワが突っ込む。
「それでは、これをお付けします」
 天藤は紐を引くと店長とゴルドワの頭の上に盥が落ちてきた。
「のわっ!!」
「なんと!?」
 直撃ぃ! 盥によって2人の瞳に星が飛ぶ。
「それでは代わりに、この盥を‥‥」
 天藤は肩を掴まれた。
「ね? このまな板も殴ったら痛そうですよ。こういうのを暗器って‥‥」
 すかさず木板を取り出すも、無言の2人に引っこ抜かれ、店員2人に投げ渡された。
「看板娘になれてたのにぃ‥‥」
 ボソリと呟いた天藤の言葉を聞き逃さなかった店長は‥‥
「存分に看板にしてあげなさ〜い♪」
 店員のジャイアント2人に縛り上げられ、文字通り看板のように軒先に吊り下げられてしまった。
「あれ〜」
「ほら、指差すんじゃありません」
 子供が指を差し、母親が手を引いて去っていく。
(「これくらいであたしを縛り上げておこうなんて甘い‥‥」)
 隙を見て、天藤は縄抜けして虎視眈々と『看板娘』の座を狙うのだった‥‥

「あの〜 ひなたも鈍器を持ってきたんですよ」
 周囲のはっちゃけぶりに苦笑いのひなたが、店長に話かけた。
「変な物は困るよ?」
「えーとえーと‥‥ ぱかぱかぱ〜ん、調理おたま〜♪
 これでおでこを叩くと、かなり痛いんですよ。
 あとはお鍋にしゃもじかなって思ったけど、ゴルドワさんたちスゴイんだもんな〜」
「しかし、威力がなさそうだね」
 おたまを店主に見ているが、あまり受けは良くなさそうだ。
「そうかなぁ。当たるとかなり痛いですよ」
 ひなたはブンブンとおたまを振り回した。
「‥‥」
 声もなく柳花蓮が頭を抑えてしゃがみこむ。
「わ、ごめんね」
「たしかに鈍器だ。次の仕入れの時には手に入れなくてはな」
 店長とひなたの遣り取りを真鍋が見て微笑んでいる。
「良かったですね」
「はい♪」
 真壁の声にひなたに輝くような笑顔が帰ってきた。

 そんな様子を傍で見ていた者が1人‥‥
「花のように美しいあなたたちから見て、鈍器というのはどんなものになるのだろうね?」
 街へと異国の鈍器を求めて歩き回ったクリス。
 異国物の品揃えの店など、そうそうあるわけもなく、趣味と実益を兼ねて女性たちへの聞き込みへと趣旨を切り替えていた。
 風に靡く長い金髪を軽く手で押さえ、鈍器宝店近くの茶屋の軒先で茶を飲みながら談笑している。
「そうねぇ‥‥ 手近な物なら何でも‥‥ 鍋、包丁‥‥ 色々とね」
 包丁は刃物だろう‥‥
「でも、やっぱり最後はこれかしら」
 女は袖をそっと胸の高さまで肘を上げると、腕をポンポンと叩いている。
「ははは‥‥」
 クリスは爽やかに笑ってみせた。
「あら、こんなに暗くなってしまって」
 気が付くと辺りは暗くなりつつあった。
「送ってさしあげましょうか?」
「あら、ありがとうございます」
 クリスと女は夕闇に消えていった‥‥

●鈍器の道も一歩から
 鈍器宝店の店先に、いつもとは違う歌声が流れてきた。
「さて、これは異国に広まるジーザス教の聖なる書♪
 これを読んで信心すれば♪ 神の声を聞くことができるという1品でございます★」
 店員と同じ前掛けを着け、笛吹きシフールを従えたミィナ・コヅツミ(ea9128)が楽しそうに聖書を取り出した。
「最強の鈍器はあなたたちの鍛え抜かれた肉体でございますがっ!♪」
 ミィナはゴルドワや店長たちを次々と指差していく。
「この鈍器は一味違います♪ カドの部分をこうして脳天に叩きつけると神のお声が響くと言い伝えがございます★」
 斜めに傾けて振ってみせた。
「‥‥」
 声もなく柳花蓮が頭を抑えてしゃがみこむ。
「ごめ〜ん」
 すかさずミィナはリカバーをかけた。
「うむ、確かに鈍器! どこへ行けば手に入るのかね」
 店長はご満悦のようである。
「クレリックに譲ってもらうか、異国から月道を使って仕入れるかでございましょうか」
「それでは庶民の手に届かない値段になってしまうな‥‥ とりあえず、それを譲ってくれぬか?」
 店長はミィナの聖書を指差した。
「え? これはちょっと‥‥」
 ミィナは聖書を胸に抱えて後退(あとずさ)った。
「仕方ない。自分で探すだけは探してみよう」
 店長の言葉に、ミィナはちょっとだけ胸を撫で下ろすのであった。

 ペシペシ‥‥
 鈍屋筋八は背中を叩かれて振り向いた。キョロキョロと辺りを見渡すが誰もいない‥‥
「店長‥‥」
 でぷり〜んとした髭の男の像を抱えた柳花蓮の顔が腰の辺りに見えた。
「おぉ、すまぬ。気づかなかった」
 禿頭(とくとう)を撫でてニカッと人懐こい笑顔で、柳花蓮の顔の位置まで視線が来るように体をかがめた。
「これ鈍器にどうでしょう?」
「見たことのない鈍器だが、何の像だね?」
 像は全部鈍器なのか? 筋八‥‥
「サンタクロースっていう子供たちに幸せをもたらす異国の妖精‥‥」
「おおぅ。妖精なら恨みは買うまい。この手の鈍器は、どうも思い入れの激しい輩が多くてな。うかつに手が出せんのだ」
 やはり異国から手に入れるしかないことを知って店長は溜め息をついた。
 にしてもヲイヲイ‥‥
「しかし‥‥ この世界には鈍器が満ち溢れている。なんて素晴らしい世界だろう‥‥」
「まったくです。店長!」
「鈍器の良さを知らしめるために、これからも邁進いたしましょう」
「我が輩も助力は愛(お)しみませんぞ!!」
「俺もな!」
 店長に店員、それにゴルドワや阿武隈を加えたジャイアント5人衆が筋肉を割ってみせると、衆人からドッと笑いが巻き起こった。
「鈍器を買うならこのお店〜♪ あなたの街の鈍器屋さん♪ ど・ど・ど・鈍器〜♪ 鈍器宝店♪」
 ミィナに店の者や冒険者たち、それに観衆も皆で声を合わせていく。
 さてさてどうなることやら‥‥