海底の仏像

■ショートシナリオ


担当:塩田多弾砲

対応レベル:2〜6lv

難易度:やや難

成功報酬:2 G 3 C

参加人数:4人

サポート参加人数:-人

冒険期間:08月14日〜08月19日

リプレイ公開日:2005年08月17日

●オープニング

 その村は、小島にあった。
 島は猟師が住む小さな村があり、同じく小さな寺があった。
 豊かでなくとも、素朴な村民で、魚と泳ぎを好み、ささやかながら毎日平和に生活していた。
 とりたてて特筆すべき事がない小さな島の村。しかし、とある欲深な金持ちは、ある理由でこの村にご執心だった。
 村の寺には、仏像が鎮座していた。かつてはそこには、木造の素朴な、ほとんど木切れと変わらないような仏像が置かれていたが、昨年に湿気により、腐ってぼろぼろになってしまっていた。
 そして、とある嵐の夜。近くを通った船が沈没した。次の日、小島に一人の男が打ち揚げられた。
 村人達は親身になって彼を助け、やがて彼は意識を取り戻し、何度も礼を述べた。
 彼が元気になったのを見て、村人達は小船で江戸へと送り届けた。
「いつか、お礼に伺います」別れ際に、男はそう述べた。

 そして、その日から一ヵ月後。
 大き目の船が、小島にやってきたのだ。船には、見事な仏像が積まれていた。船には、一月前に助けた商人が乗っていた。
 彼が持ってきた金属製の仏像には、金箔が施され黄金に輝いている。それだけでなく、細部の細かい彫刻や意匠は、まさに見事なものであった。 
「どうか、おさめてください。私の気持ちです」
 金銭などに興味が無い村人だったが、奉っている仏像がぼろぼろで崩れ落ちてしまったため、村人達は喜んでそれをおさめた。
 後でわかった事だが、村人達が助けた男はとある商人で、その仏像は有名な仏師に依頼して作ってもらったものとの事だった。
 こうして、皆は新たな仏像を手に入れ、素朴な信仰と生活を取り戻した。

 やがて、この商人はそれから半年ほどして、病に倒れ亡くなった。
 村人達も大層悲しみ、住職も商人の家に行き、読経した。
 仏像は、この商人が最後に残したものとして、小島の村で大切に保管していく事となった。

 が、仏像は見事なものであった。とある有名な仏師が作り上げたもので、その仏師は滅多な事では仏像を作らないことで有名であった。
 そして、美術品としての価値もあったため、寺はもちろん、美術愛好家や好事家にとっても垂涎の的であった。
 そして、小島にその仏師が作った仏像がおさめられたと聞いた、とある強欲な金持ちがいた。
 その男、蔵山朗之助は、欲の皮が突っ張った冷酷な男であり、気に入った美術品があれば、何が何でも手に入れなければ気がすまないタチであった。
 有名な仏師の作品。それが、離れ小島の物の価値も分からない猟師どもに持たせるなどもったいない。あんな魚くさい田舎者どもには、適当に彫った木彫りの仏像で十分だ。
 かくして蔵山は、最初は買い取ろうと話を持ちかけた。
 しかし村の人々は、それをよしとしなかった。
「あれは、友人がくれた友情の証です。いくらお金を積まれても、それを誰かに譲る事などできません」
「あなたほどのお方なら、他にももっと立派な美術品を買うことができるはず。どうか、我々をそっとしてはいただけませんか」
 蔵山に対し、村長の宇尾水幸四郎、住職の海雲は丁寧に答えた。が、あきらめきれない蔵山は、なんとかしてそれを手に入れようと、金額を吊り上げたが、それでも無駄であった。
 業を煮やした蔵山は、数人のちんぴらを雇った。
彼らは小船を使って小島へ渡り、夜のうちに仏像を盗みだした。その現場を目撃した老人を殺し、海雲に怪我をさせ、ちんぴらどもは仏像を運び出すことに成功した。
 が、小島と岸とのちょうど中間あたりで、小船が沈みだした。思った以上に、仏像は重かったのだ。
 耐え切れず、船の底が抜け、仏像は海底に沈んでしまった。ちんぴらたちもおなじく沈みかけ、泳いで逃げようとしたが、彼らは岸に辿り着く事はなかった。
 その海域に、巨大な鮫が現われたのだった。鮫はちょうど溺れているちんぴらたちを見つけると、これ幸いと食いついた。その様子は、仏像を盗んだ罪を、自らの命をもって償わされたかのように見えた。

 しかし、話はこれで終わらなかった。小島の猟師たち、その中でも、素もぐりが得意な猟師や海女が、仏像を引き上げようと試みた。
 しかし、どの辺りに落ちたか分からなかった。それだけでなく、ちんぴらを食い殺したのと同じと思われる鮫が、その周辺を泳ぎまわって離れようとしないのだ。
 この鮫を倒そうと、小島の方で何人かの猟師が挑戦した。が、その全てが返り討ちとされた。
 江戸でも、数人の猟師がしとめようと試みたが、同じ結果になった。

 さらに悪い事に、蔵山がまた人を雇って、海底の仏像を引き上げようと試みているらしい。彼は何が何でも、仏像を自分のものとするつもりであった。
 小島から岸までの海域は、それほど深くは無い。晴れた日には澄んだ海水が美しく、素潜りに慣れた者ならば海底に届くのは難しくない。
 が、その海域には鮫が出て、さらにどの辺りに仏像が落ちているのかはっきりしない。
 否、鮫は「この辺りだったら人間がよく潜る」と憶えたのか、最近は仏像が落ちていると思われる辺りを泳いでいる。
 つまりは、鮫が泳ぎまわっている辺りを潜れば、見つかる可能性は高い。その海域も、大体は分かっている。
 が、仏像を引き上げるためには、鮫を退治しないことには始まらない。
 さらに悪い事に、蔵山の方でもさらなるやくざ者をやとい、先に拾い上げて横取りしようと企んでいる。が、不幸中の幸いで、鮫がいるために潜れないでいる。
 しかし、それも時間の問題だろう。蔵山の手の者は、毎日のように小船で漕ぎ出しては、なんとか潜って手に入れようともくろんでいる。一人が鮫を誘い出し、その隙に運び出そうという腹らしい。
 が、数人が食われ、うまく行っていない。現在のところは。このまま手をこまねいていれば、彼らに仏像をとられるのはまずまちがいない。

「というわけで、みなさんには仏像を引き上げていただきたいのです」
 村長の宇尾水幸四郎と、住職の海雲が、ギルドを訪ねていた。
「拙僧も、なんとか蔵山殿を説得しようと彼を訪ねました。が、やはり聞き入れてはくれませんでした。困った事です」
「我々は、別にお金や宝物が欲しいわけではないんです。ただあの仏像は、亡くなった商人さんの形見。それをお金に換えたいとは思わないのですが、先方は分かっていただけません」
「魚を売って、借金をして、なんとかこれだけのお金を工面しました。どうか皆様、このお金で、仏像を引き上げてはくれませんか? ええ、鮫と戦う事になるかもしれません。ですが、我々では、もうなんともならないのです」
「お願いします、皆様のお力で、蔵山殿に取られる前に、仏像を引き上げてくれませんか?」
「お金以外には、お食事くらいしか差し上げられませんが‥‥どうか、よろしくお願いします」
 おだやかに依頼内容を口にすると、二人は深々と頭を下げた。

●今回の参加者

 ea7394 風斬 乱(35歳・♂・浪人・人間・ジャパン)
 eb1148 シャーリー・ザイオン(28歳・♀・レンジャー・人間・イギリス王国)
 eb1743 璃 白鳳(29歳・♂・僧侶・エルフ・華仙教大国)
 eb3311 華音 花折子(35歳・♀・僧兵・ジャイアント・ジャパン)

●リプレイ本文

 江戸に程近い港町。
 甲太、乙夫、丙次の三人は、海岸に船をあげ、降り立った。彼らはたった今まで、海底に沈んでいるお宝をひきあげようと、その付近を泳ぐ鮫と戦っていた。
 が、銛は折れるか外れるかで、海上から射かけた矢も、全く鮫には当たらなかった。
 蔵山の言うように、海底の仏像を引き上げるのは至難の技だ。金属製のそれは、非常に重く、水に浮かばないと聞く。
 なにより、鮫だ。そいつは彼らが潜っただけで近寄り、噛み付こうとする。いい餌場として、この場所を覚えこんでしまったらしい。
「なあ、甲太兄貴。あいつを何とかしない事には、俺たちが蔵山さんに殺されますぜ。どうしやしょう?」
「簡単だ。乙夫。鮫を殺せばいいんだよ」
「で、で、でも、兄貴。ま、松次郎も、梅吉も、竹蔵も、みんなあいつに食われたんだぜ? お、お、俺たちも、食われたくねえよ」
「やかましい! おい丙次、これ以上ガタガタ抜かしたらシメるぞ!」
 甲太は、脅かすように怒鳴った。
 兄貴分の怒りに、二人は恐怖の表情を浮かべた。が、甲太は弟分二人の視線が自分を通り抜け、肩越しにいる何かに向けられているのに気づいた。
 彼が振り返ったら、そこには大柄な一人の僧兵がいた。彼女、華音花折子(eb3311)の六尺棒が自分の脳天に振り下ろされるのを見て、甲太は気絶した。

「鮫の餌と生きる事、どちらがいいか一刹那考える時間をやる」
 鋭い刀をちらつかせ、風斬乱(ea7394)は三人のちんぴらに言った。彼らは華音に殴られ気絶させられ、気がつくと後ろ手に縛られて、四人の冒険者の焚き火の前にいたのだ。
 彼らは、話を持ってきた。自分達は、海底の仏像を引き上げるために雇われた者。しかし、鮫の事は知っている。鮫を倒すために、人手が欲しい。手伝ってくれ、と。
「ま、お前ら‥‥あなた方が、手伝って頂けないのなら、こちらもヤキを‥‥少々懲らしめをする事になる‥‥ですわ」
 先刻、甲太らを殴って昏倒させた華音は、六尺棒で砂浜を突きながら言った。彼女は、男もうらやみそうな体格と力強さを有している。
「こ、こ、殺さないでくれ! て、て、手伝うよ! 死にたくねえよ!」風斬の言葉に、丙次はじたばたしつつ同意した。
「へっ、脅してるつもりかよ。俺がそんな脅しに‥(ザクッ!)‥で、いつから手伝おうか?」
 足元の砂に、風斬が太刀をつきたてるのを見て、乙夫は態度を変えた。
「てめえら! 蔵山さんを裏切るつもりかよ!」
 口汚く罵る甲太だが、璃白鳳(eb1743)が彼の前に進み出た。
「なんだ。てめえは!」
「そいつは、華仙教大国の魔法使いだ。その気になれば、お前を自由に料理できる魔術を使える」
「そんなたわごと、俺が信じるとでも思ってるのか!」
 風斬の言葉を嘲り、甲太は縛られたままで立ち上がった。そのまま逃げようとしたが、
「我が言葉、枷となりて其を縛れ、『コアギュレイト』」
 呪文が、彼の身体の自由を奪った。
「手伝っては、くれませんか?」
 璃は硬直した甲太に近付き、静かに問いかけた。
「このまま蔵山って人の命令を聞いても、無駄に命を落とすだけですよ」
 シャーリー・ザイオン(eb1148)が、璃に続き優しく言葉をかけた。
「私たちに任せて貰えれば、口裏を合わせるだけで、私たちもあなた達も仕事を終えられます」
「我々に協力してくれたら、あなた方の生命の保証を約束します。少なくとも、あなた方にとって損な選択ではないはずです」と、璃。
「‥‥な、何をすればいい?」
 不承不承といった面持ちで、甲太は答えた。

 次の日。
 樽からはきつい魚の臭いが漂い、冒険者達を辟易させた。その中には腐りかけた魚やその血、内臓が、たっぷりと入っている。近隣の漁師や魚屋から集めたものだ。
 そして朝早くから昼過ぎの今まで、甲太と乙夫、丙次らは、風斬と華音とともに船を漕ぎ出し、それらを海へと撒いていた。そのせいで海原の青色は、紫色に変色していた。
「ほらほら、しっかり働く!‥‥のですわ。サボったら、お前らが鮫の餌‥‥になるのですわよ!」
 華音の檄を受けながら、三人のちんぴらは作業を続けている。
「畜生、なんで俺たちがこいつらと‥‥」
「し、仕方ねえよ兄貴。あ、あ、あいつら、俺たちより強いもん」
「丙次兄貴の言うとおりだよ。言うとおりにしないと、あの華国のエルフに呪われちまうぜ」
「お前ら、口を動かすヒマがあったら、身体を動かせ」
 風斬の声に、ちんぴらは黙々と働き続けた。
「どうかしら? 鮫は誘き出せると思う?」
「さあな。鮫は海の中で、血の臭いを嗅ぎ取る能力に長けていると聞く。件の鮫が、その能力に優れていればいいのだが」
「だ、旦那!」
 丙次が、恐怖の叫びをあげ、風斬の言葉をさえぎった。
 見たら、船の周囲に鮫が寄っていた。間違いなく、魚の内臓に引かれたのだろう。
「落ち着け、この船に乗っていれば安心だ」
 確かに、その鮫は小さかった。それほどの脅威には見えない。
 すぐにその考えは、改められた。
 深海から、巨大な何かがいきなり浮上してきたのだ。それは小さな鮫を顎にくわえ、牙をつきたてた。それは、より巨大な鮫だった。
 なんという大きさだろう。山鬼が数匹がかりでも、あんな巨大な鮫を抱えあげる事などできはしない。実際その鮫は、山鬼より遥かに巨大で圧倒的だった。
 両者は一瞬海上に姿を現し、そして海中へと沈んだ。水中で凄まじい戦いが行われているだろう事は、船が激しく揺れている事で感じ取れた。
 やがて、海の血の色が更に濃くなり、勝負がついた事を予感させた。
「いや、これは勝負に非ず! 一方的な、虐殺!」華音のつぶやきとともに、鮫の頭部が、ぽかりと浮かんできた。当然、小さな方だ。
 頭から下は、無かった。ひと噛みで食いちぎられていたのだ。
「岸まで漕げ! 俺の剣をかけてもいいが、こいつが件の鮫に違いない! 落ちるな! 落ちたら死ぬぞ!」
 風斬の怒号が飛ぶ。岸へと戻る船を追い、怪物鮫もまた、岸へと接近しつつあった。

「‥‥なんて大きさ!」
 シャーリーが言うように、鮫の巨躯は岸からでも確認できた。
「まさに、あれは怪物! 漁師さんたちの手に負えるものではありませんね」
 璃も、心を引き締めた。
 すでに浅瀬には、大量に魚の血や内臓を撒いてある。それに鮫が気づき、近付いてきてくれればいいのだが。
「!」
 璃は、全身の血が凍りつくのを感じた。
 鮫は一旦深く潜り、船底から体当たりをしたのだ。強烈なその一撃に、船上にいる者全員が空中へと放り出され、海に投げ出された。
 船が岸の近くまで来ていた事は、まさに不幸中の幸いだった。
「た、助けてくれーッ!」
 が、甲太には更なる不幸が襲い掛かった。鮫は嬉しそうに、甲太にかじりついた。
「はっ!」
 既に弓を用意していたシャーリーは、矢を放った。
 シューティングPAにて放たれた鏃は、鮫、ないしはその目に命中した。
 片方の眼球を潰され、鮫は得物を顎から逃がした。すかさず、それを弟分二人が助けだす。
「璃様、シャーリー様!お願い!」
「はいっ!」
「わかりました!」
 なんとか甲太を助け出した華音に答え、シャーリーは更なる矢を、璃は更なる呪文を唱えようと、身構えた。
 獲物を横取りされ、さらに片目を潰され、鮫は怒り狂っていた。魚の血を撒いた浅瀬を、狂ったように泳ぎまわる。
 シャーリーはさらに二本の矢を放ったが、固い外皮に弾かれた。
「来い、化物め! 俺を食ってみろ!」
 風斬が、太刀を構えて浅瀬に立った。水位は風斬の首まであるが、鮫にとっては有利な状況に違いは無い。
 水上に躍り出ると、鮫は牙だらけの大口をカッと開けた。
「そこっ!」
 シャーリーの矢が、再び鮫の皮膚に突き刺さった。今度は、柔らかい口の中だ。
 更なる強烈な一撃に、鮫はもがき苦しんだ。水面が荒れ、血と海水、まさに血潮が周囲に充満する。
「この距離なら‥‥! 我が言葉、枷となりて其を縛れ、『コアギュレイト』!」
 璃の呪文が放たれ、水中の怪物を捕縛する。距離的にギリギリのところだったが、なんとか効果を発揮した。
「鮫よ。お前に最後の華向けだ、盛大に散っていけ‥‥お前の死は、この俺だ!」
 呪文に捕縛された鮫に対し、風斬の止めの刃が食い込んだ。
 太刀から伝わる一撃の手ごたえに、彼はニヤリと笑みを浮かべた。

「もう、大丈夫ですよ」
 手当てを受け、甲太は命を取り留めた。鮫に噛付かれ、大量に出血していた彼だが、璃のリカバーと手当てによって、死なずにすんだのだった。
「兄貴〜! 死じまうんじゃないかって思ったよ〜!」
 大泣きする弟分を落ち着かせ、彼は璃と冒険者達に疑問を口にした。
「なぜ、俺を助けた? 俺を助けたところで、何の得も無いだろうに」
「私は医者です。医師なら、怪我をした者を癒すのが仕事。それに従ったまでですよ。それに、あなたが死んだら、弟分さんたちが悲しむでしょうからね。助けられる命を助けて、越した事はないでしょう?」
 璃の言葉にしばし無言だった甲太だが、やがて口を開いた。
「なあ、蔵山さんの悪事を教えろ、と言ってたな。それを文にして、奉行所に送るとか」
「ええ、そうですよ」
「いいだろう。洗いざらい喋ってやるぜ。どうせ一度死んで、あんたに救われた命だ。あんたの好きなようにしてくれ」
 その言葉の節々に、感謝の気持ちがある事を、璃は感じ取っていた。
 後に蔵山は、奉行所の裁きを受ける事となるが、それはまた別の話である。

 後日。仏像は引き上げられた。
 傷が付き、金箔もはがれ、汚れに汚れてしまっていた。が、村人達は喜び、そして何度も礼を述べた。
 冒険者達は心づくしの料理を味わい、報酬を受け取った。
 しかし璃だけは、それを返すのだった。
「私には、報酬はいりません。そのお金は、これからの村のためにお役立て下さい。それと、もしお許しいただけるのなら、仏様に手を合わせたいのですが」
 許しをもらい、寺の本堂へと向かった璃は、静かに合掌し読経した。
「村の平穏と繁栄を、鮫に襲われ命を落とした人々の冥福を祈ります」