旬の食材〜師走〜

■ショートシナリオ


担当:想夢公司

対応レベル:フリーlv

難易度:普通

成功報酬:0 G 78 C

参加人数:8人

サポート参加人数:1人

冒険期間:12月31日〜01月05日

リプレイ公開日:2006年01月11日

●オープニング

「おつかい‥‥」
 びくびくとした様子の幼い少年がギルドへ顔を出したのは、既に今年も数えるほどになった師走の寒い雪の日でした。
「って、ひとりで来たの?」
「‥‥ぼ、僕‥‥一人で大丈夫って言ったんだけど‥‥」
 ギルドの受付の青年が聞く言葉にそう言って、入口で立ち止まっていた少年はちらりと通りへと目を遣ると、そこには心配そうに柱の影から見ている商人の姿が。
「‥‥‥‥あれは‥‥隠れてるつもり、なのかな?」
「‥‥たぶん‥‥」
 こっくりと頷く少年は、仕立てのしっかりした袷に袴を身につけおずおずと受付の青年を見上げてびくびくしています。
「あー‥‥何も取って食いやしないから、こっちに来て座りな、寒いだろう?」
 その言葉におずおずと奥へと入って何やら手紙を取り出して差し出す少年。
「あぁ、確かにいつもの商人さんのお手紙だ‥‥あれ? でも、君は?」
「えっと‥‥その、お、お世話になってて‥‥」
「あー、そう言えば。もう御店の生活は慣れた?」
 手紙を確認しながら言う受付の青年にこっくりと頷く少年は、手紙の内容が気になるのか見上げています。
「ん? あぁ、御店で賑やかにお正月を迎えませんかって。時期が時期だから、大体がお里に帰っちゃってるんだね」
「‥‥うん、だから、旦那様と荘吉お兄さんと、僕と妹、あと、住み込みのお弓さん‥‥だけで‥‥」
「あの人の性格だと、確かに賑やかに年越したいだろうなぁ」
 少年の言葉に笑って頷く受付の青年に、やっと少年の顔に笑みが浮かびます。
「それにしても‥‥あの人にはどういう伝手があるんだろう‥‥今回は鴨に牡蠣、鰤に大根かぁ‥‥美味しそうだ‥‥」
「?」
 きょとんとした様子の少年に、慌てたように誤魔化し笑って受付の青年は依頼を纏めるのでした。

●今回の参加者

 ea0639 菊川 響(30歳・♂・侍・人間・ジャパン)
 ea1569 大宗院 鳴(24歳・♀・志士・人間・ジャパン)
 ea1761 榊 戒那(38歳・♀・志士・人間・ジャパン)
 ea3269 嵐山 虎彦(45歳・♂・僧兵・ジャイアント・ジャパン)
 ea8214 潤 美夏(23歳・♀・ファイター・ドワーフ・華仙教大国)
 eb0062 ケイン・クロード(30歳・♂・ナイト・人間・イギリス王国)
 eb0996 ルピナス・シンラ(40歳・♀・ウィザード・人間・ロシア王国)
 eb3862 クリステル・シャルダン(21歳・♀・クレリック・エルフ・イギリス王国)

●サポート参加者

レウラ・ソラス(ea7292

●リプレイ本文

●みんなで餅つき
「良かった‥‥御主人の所でうまくやれているみたいで」
 そう言って幼い兄妹へと微笑を浮かべるのはケイン・クロード(eb0062)。
 ここは商人の御店、比良屋の一室で、兄の清之輔は荘吉に御店のことを教わりつつ手習いも受けさせて貰っているようで、妹のお雪は小さな女の子がいなかったせいかそれはもう御店の中で可愛がられていたよう。
「なんですな、お武家様の子だったらしいので、いずれはしかるべきところへ養子にとも考えていましてねぇ‥‥荘吉の様に、うちにいてくれれば一番なのですが」
 のほほんとお茶を飲みつつケインに言う商人の前を、先程から菊川響(ea0639)は杵に桶を抱え、嵐山虎彦(ea3269)は臼を担いで庭になにやら設置しているよう。
「もう少しで餅米が蒸し上がるそうです」
 荘吉がそう言いながらお茶のお代わりとお饅頭をお盆に乗っけて持ってくると、ひょいと横合いから素早くお饅頭とお茶を手にとって、ちょうど日当たりの良い暖かな縁側の席に陣取り見物に入る潤美夏(ea8214)。
「おう、潤はやらねぇのか?」
 臼の場所を決めたのか、御座をクリステル・シャルダン(eb3862)に敷いてもらうとそこにでんと臼を置いて笑う嵐山に、お茶を啜りながら肩を竦める美夏。
「面倒ですので向いていそうな貴方がたに任せますわ」
 一見きつい言い方にも聞こえますが、菊川が準備をせっせと続けているのを見ている様から餅つきに興味があるのが見て取れ、笑いながら道具の準備へと戻る嵐山。
「ほくほくなの‥‥」
 蒸し上がった餅米を運ぶルピナス・シンラ(eb0996)とお弓の後ろからちょこちょこついてきて顔を出した6つ、7つのお雪ははにかむようにして中庭で準備をしていた面々へと声をかけました。
「思ったよりも重いのですね」
 のんびりおっとり何事もなく言う大宗院鳴(ea1569)は、先程から杵を振りかぶってはよたよたとふらついて、その度にお雪や清之輔がわたわたと逃げ惑って嵐山や菊川の後ろに隠れたりしています。
「最初は捏ねるんだぞ〜」
 笑って言いながら、ぎゅっと足に捕まっているお雪の頭を撫でる菊川に、よたよたしている鳴の後ろに回って杵を支えて臼へとおろせるようにしてやる嵐山。
「よいしょっと」
 そして襷がけをして合いの手を入れに行く荘吉。
「お餅、ついてみるかい?」
 こっくりと頷くお雪に、杵へ手を添えて形だけでもぺたん、ぺたんと自分でお餅をつくことが出来て嬉しそうににっこりと笑うお雪に、清之輔もなんだか嬉しそうに見ているのでした。
「お、大分出来たようだな」
 榊戒那(ea1761)が何やら包みを持って外出から戻ってくると、既に沢山突き上がったお餅を、子供達が並んで粉を手に取り丸めたりしている横で、ケインはあんこを暖めて入れたお椀をお盆に載せて運んできます。
「‥‥」
「お雪、美味しい?」
「‥‥おいしいのです‥‥」
「俺きな粉と醤油でー‥‥とりあえず20個♪ っていうか、残しておいてくれ〜」
「虎彦殿、お正月用には残しておこうな〜」
 菊川は笑いながら餅を返すのでした。

●楽しく年越し
 ちょっと早めの晩ご飯、今日は年越しお蕎麦があるので沢山は食べなかったものの、年越しまでの時間、子供達無理せず起きていられるようにと何やら集まって遊戯を始めています。
「そら、賽を振って、ひのふの‥‥」
 何故か二人一組で双六を始めれば、一番の巨体の嵐山のすぐとなりで、ちょこらんと座りながら言われたとおりに賽子を転がすお雪の姿が。
「む、むむ‥‥な、なんでさっきから同じ所をグルグル回っているんだろう‥‥」
「なんだか狙っているかのようだな」
 そして、妙に同じ場所ばかりに止まる清之輔と菊川の組み合わせ。
「‥‥済みませんケインさん‥‥」
「あはは、また一だねぇ」
 普通に目がばらけるケインにひたすら一歩ずつ進んでいく荘吉の組み合わせ。
「あらあら‥‥」
「いや、駒に目掛けて投げなくても‥‥」
 鳴と戒那の組み合わせは別の意味で波乱を巻き起こしてみましたり。
「それにしても、本当に良い伝手をお持ちですわね、一つぐらい教えて欲しいところですわ」
「いや、伝手というか‥‥」
 そして酒をしこたま飲んで商人に絡む美夏に絡まれる商人。
「普通に仕事でのお付き合いで、徐々に親しくさせていただきまして」
 照れて言う商人は、今回の食材の提供者は町医者の嫁いで行った娘さんなのですよ、と言うのでした。
「お雪ちゃん大丈夫かな?」
「だいじょうぶなの‥‥」
 双六も一段落、夜も遅くてうとうととするお雪に頭を撫でながらルピナスが聞くと、眠そうな目をこしこしと擦りながらこっくり頷いて言うお雪。
「そろそろお蕎麦を食べませんか?」
 そこにやって来たのはお弓を手伝ってお蕎麦のお膳を一緒に運ぶクリステルがそう言うと、てきぱき場所を用意していく荘吉。
「なんだか鴨の肉が入ってる年越し蕎麦ってちょっと豪勢だなぁ」
 お膳に大振りの茶碗に入った醤油味、鴨肉で出汁を取った年越し蕎麦、そして添えてある小皿の大根の漬け物共々さっぱりとした味わいです。
『ごーん‥‥』
 そして遠くから響く除夜の鐘に耳を澄ませながら、お蕎麦を食べると、戒那はすぐ隣で妹を気にしてむぅと瞼が閉じそうになるのを必死で我慢している清之輔に笑って、二人を部屋まで連れて行くのでした。

●一緒にお正月
「え、えとえと‥‥おきる、の‥‥」
 ふにふにと小さな手が揺り起こすのに、既にすっかり明るくなった室内で目を覚ますのは美夏。
 すっかりとお酒も入って寝過ごし、初日の出を見逃した美夏を起こしたお雪は、可愛らしい桜色の晴れ着を身につけて美夏の支度が終わるのを待っているよう。
「明けましておめでとうございます」
 美夏が合流すると、一同顔を合わせて新年のご挨拶。
 昨日のうちにケインと美夏がお弓に聞きながら作り上げた御節の詰まったお重が並べられると、そこに並ぶかまぼこに伊達巻・数の子、甘い栗きんとんに艶やかな黒豆と、清之輔とお雪にとっては初めてらしいそれに、二人は目を輝かせるのでした。
「わたくしがお祓いをしましょう」
 言ってなにやらもにゃもにゃと始めるのは鳴。
 きょとんと鳴を見上げる兄妹に、手招きをしてお参りの手順を見本を見せてやってみると、それを真似てぺこりぺこり、パンと手を合わせてもう一度頭を下げてから戻ってくる二人に笑う菊川。
「さて、おみくじを‥‥なに、遠慮するもんじゃないよ」
 そう言って自身が引けば中吉。
 お雪も同じと嬉しそうに笑えば、その隣でずんと暗い顔をする凶を引いた清之輔に、覗き込んだ美夏はふむ、と軽く口元に手を当て考える様子。
「まぁ、凶は吉にかえると言いますわね。もっとも、あくまで凶を通り越してというわけではないですけれど」
 慰めているのか止めを刺しているのか、美夏は相変わらずのようでした。
「あら‥‥」
「もしかして榊さんも?」
 社務所でお供え餅を貰おうとして顔を合わせるのは戒那とルピナス。
「ああ、子供たちにと思ってな。ルピナス殿も?」
「ええ、今年も一年、良い年でありますように、って‥‥」
 互いに微笑を浮かべると、御餅を分けて貰い、二人は皆の待つところへと戻っていくのでした。
 次の日、料理担当のケインや美夏、クリステルが奥へといっている間に、瞬く間に部屋に広げられるのはあちこちから貰ってきた裏紙やらなにやら、そして筆と水を入れた硯に、細かい細工の施された使いかけの墨がいくつか。
 戒那に習って書初めが始まるようで、真剣な面持ちで襷がけで墨を磨る清之輔と、お雪と仲良く並んで墨を手にとって和気藹々と柄を眺めるルピナス。
「墨は出来たか? そんなに力を入れなくて良い、もっとこう持って滑らかに‥‥」
 手を添えて力の加減を教える戒那に頷いて真似る清之輔は、どうやらなかなか飲み込みは早いよう。
「あぁ、気合を入れるのと、上手く書こうと思って緊張するのは違うが、清書に書く時は緊張するな」
 書を前に、裏紙などに何度も書き写しているのに段々と筆も滑かに動かせるようになっていく清之輔ですが、やはり清書用の紙には緊張してしまうらしく腕が震える様子を見せると、戒那は微笑を浮かべながら声をかけ、清之輔も何度も深呼吸を繰り返しています。
 そんな横で、こちらは仕事用の絵筆を広げ、竹を削って糸で器用に接いでいるのは嵐山。
 どうやら凧を作っているようで、糸と竹の調子を見ながら組みあがっていく凧は、期間内に子供たちと揚げに行くそうで、鼻歌交じりの上機嫌さで嵐山は創り上げていきます。
 料理の合間にお茶やお菓子を準備するクリステルに、御飯前というのにぱくぱく底無しな様子を見せている鳴の姿が。
 そして菊川は、商人と一緒にいくつか用のあるお得意様のところへ着いて行っていました。
「あぁ、比良屋さん、お陰で無事に年も越せた。御代は入り次第直ぐに‥‥」
「いえいえ、それよりも鰤と大根、本当にありがとうございます」
「いやいや、娘たちが送ってきても、この時期儂一人では食いきれぬでな」
 商人と談笑するのは町医者で、身の丈相応の治療費しか受け取らないという、なかなか評判な老齢の医者。
「鰤と大根‥‥あ、美味しく頂いています」
 食材の一部を提供してもらった相手と気が付いて頭を下げる菊川に、そういって貰えればと笑う老医者。
「あのお医者様は‥‥?」
 てこてことお店へと戻る帰り道に菊川が聞いてみると、どうやら患者の薬代で年末に御代が足りず年が明けてからなら都合つくと聞き、年末年始の費用を引いた分だけを貰ってというのをここ何年か繰り返しているそう。
 良く娘さんの嫁ぎ先から色々と物が送られて来るそうで、その分おまけをすることもあるとか。
「長い付き合いですし、こういうことが結構起きるのですよねぇ」
 商人の伝手はこういう風に広がっていったようなのだな、などと菊川は妙に納得しながら商人を眺めているのでした。
「牡蠣はこれに青葱と生姜を添えて‥‥」
「鴨鍋は良い具合に野菜も煮えたし‥‥そっちの大根はどうかな?」
 美夏が牡蠣を炒って隣の鍋のふたを開けて具合を見れば手早く支度をしている横で、ケインは楊枝で野菜の煮え具合を軽く刺して確認しています。
「こちらは大根の煮え具合も炊き込みご飯も良い具合です。あ、お皿はそちらにおいてください」
「後はお椀を持ってきて‥‥あ、こちらの鰤も大丈夫です」
 クリステルがケインに答えて荘吉へと言えば、荘吉も置いていた皿を台へと置いて、魚を確認。
「旦那様たち、そろそろですかね?」
 荘吉がそう言うのと同じ頃、菊川と商人は御店へと戻ってくるのでした。

●旬の食材一年間!
「わ、美味しい‥‥」
 炒り牡蠣の酢醤油和えを口へと運びむぐむぐ暫く無言のままに食べていた清之輔はぽつり呟くように言えば、はい、とクリステルに牡蠣の炊き込みご飯を装って貰い夢中で食べています。
「やっぱり、鰤大根はおいですね」
 そう言う鳴をどこまであの食べ物が収まっているのだろうか、とばかりに風呂吹き大根の皿を手にまじまじと見ているのは荘吉。
「ところで、この料理を風呂吹き大根といいますが、これは漆器職人が冬になると漆器がなかなか乾かなくて困っていた所、とある僧侶が『大根のゆで汁を風呂、まあ、乾かすための部屋、に吹き込むとよい』と言われて試した所、それが役に立ったらしく」
 隣の美夏が口を開くのに荘吉は目を向けると、今食べている料理の薀蓄、頭の中で話を想像しているよう。
「その時、ゆで汁を取るのに使った大根を近所に配り、それが風呂吹き大根と呼ばれたかららしいですわよ? まあ、そんな由来がホントにしろ、ウソにしろ、風呂吹き大根が手軽に作れておいしいものである事実は変わりませんけども」
「そうですね、お手軽で美味しいって言うのがありがたいですよね」
 こっくり頷いて言う荘吉。
「酒も料理もうまいし、言うことなしだな。なぁ、主人」
「本当に極楽極楽♪」
 こちらは鰤の照り焼きと鴨鍋を肴に酒を飲む嵐川と菊川、そして商人で、商人は直ぐ隣にお雪を座らせています。
 どうも鴨鍋は菊川の好物でもあるようで、大人三人はやはり食が進むよう。
 途中から戒那もこれに加わり、昨年のことや今年はどうなるか、などと言葉を交わしているよう。
お雪はルピナスに鴨鍋を取り分けてもらい、冷ましては食べさせて貰っているようで、時折嬉しそうに周りを見上げてにこっと微笑んでいるお雪。
 と、突然すっくと立ち上がった鳴が雷を身に纏おうとした瞬間、すぱーんと大きな音と共にクリステルの簗染めのハリセンによる突込みが入り、甘酒で酔った鳴が起こしかけた惨劇は未然に防がれたのでした。
「この国に来て日の浅かったあの日から丸一年、色々とお世話になりました。また、人手が居る時は遠慮なく呼んでくださいね」
 宴も賑やかに盛り上がりに盛り上がり、やがて皆がお茶でのんびりと休んでいるときのことでした。
 ケインが商人と荘吉へと声をかけると、商人も嬉しそうに微笑を浮かべてケインの手をとり頷きます。
「こちらこそ、これからもギルドへはお伺いしようと思いますし、ケインさんもいつでも遊びに来てください。私も嬉しいですし、荘吉も喜びます」
 言われる言葉に荘吉を見ると、荘吉は照れたようにそっぽを向きますが、直ぐに俯いてちらりとケインを見上げます。
「旦那様だけじゃこの御店も心許ないですから‥‥その、遊びに来てください‥‥」
 むぅとむくれているのか甘えているのか分からないような表情で言う荘吉に笑って頭を撫でるケイン。
「これを妹さんに差し上げてくださいませんか? ジャパンにはお年玉という風習があるのでしょう?」
 不思議そうに市松人形を任せるクリステルを見る清之輔に、クリステルは微笑を浮かべて続けます。
「直接妹さんに渡しても、恥ずかしがって受け取ってくれないかもしれませんもの。それによく知らない人からもらうより、大好きなお兄さんからいただいた方が嬉しいと思いますわ」
 ありがとう、と言って人形を受け取りお雪の元へと行く清之輔は、暫くして二つの人形を抱えたお雪と共に戻ってきます。
「お人形、ありがとう‥‥それで、これ‥‥」
 不思議そうに首を傾げると受け取るクリステルは、受け取った人形が同じぐらいの大きさの、着物も表情も違う、どこかお雪に似た雰囲気の人形であることに気が付きます。
「おゆき、おにんぎょうのおれい‥‥」
 そう言って、お揃い、と小さく呟くお雪に、クリステルはお雪に優しい微笑を向けて頭を撫で続けるのでした。