朝顔市の手伝いに

■ショートシナリオ


担当:想夢公司

対応レベル:フリーlv

難易度:普通

成功報酬:0 G 52 C

参加人数:8人

サポート参加人数:9人

冒険期間:07月12日〜07月17日

リプレイ公開日:2007年07月26日

●オープニング

 その日、この時期にはお馴染みになりつつある若くで喧嘩っ早い植木屋の2代目がやって来たのは、じっとりと暑さが身に染みてきた、とある日の昼下がり。
 受付の青年が声をかけようとして、ふとあることに気が付いて目を瞬かせれば、軽く肩を竦ませてからずかずかと歩み寄ってどっかり腰を下ろす2代目。
「おう、どうしたぃ?」
「いえ、その腕‥‥」
「おう、ちょっと前の戦のごたごたでな。念のためこうしてまだうごかさねぇようにしてんのよっと」
 どうやら先の乱の時に騒ぎに巻き込まれて怪我をしたよう、まだ完治していないためと手をぐるぐるに巻いて首から釣っている2代目は、そんなことよりと口を開いて。
「俺がこんな調子だし大分花もやられてな‥‥だが何とか守りきった花ぁ使って今年も市を立てようってなってよ」
 今までのように無口な植木職人との勝負とは行かないようですし、今までよりも規模は小さくなったそうですが、それでもこの時期の風物詩。
「だがま、これじゃ俺自身が役にたたねぇからよ、ちぃと手伝っちゃぁくれねぇかと思って来たってのよ。ちょいと手伝ってくれりゃ、後の時間は市を適当に楽しんでくれりゃ良い」
「つまり、目玉になる朝顔の展示と、各職人が持ち寄った朝顔の、その市のお手伝いと言うことで良いんですね?」
「おう、宜しく頼まぁ」
 2代目の言葉に頷くと、受付の青年は依頼書へと筆を走らせるのでした。

●今回の参加者

 ea3054 カイ・ローン(31歳・♂・神聖騎士・人間・イギリス王国)
 ea7179 鑪 純直(25歳・♂・志士・人間・ジャパン)
 eb0062 ケイン・クロード(30歳・♂・ナイト・人間・イギリス王国)
 eb2018 一条院 壬紗姫(29歳・♀・浪人・人間・ジャパン)
 eb2872 李 連琥(32歳・♂・僧兵・人間・華仙教大国)
 eb2963 所所楽 銀杏(21歳・♀・僧侶・人間・ジャパン)
 eb4994 空間 明衣(47歳・♀・浪人・人間・ジャパン)
 eb7152 鳴滝 風流斎(33歳・♂・忍者・河童・ジャパン)

●サポート参加者

フレア・カーマイン(eb1503)/ 所所楽 林檎(eb1555)/ クーリア・デルファ(eb2244)/ レジー・エスペランサ(eb3556)/ 天堂 蒼紫(eb5401)/ 加賀美 祐基(eb5402)/ 早瀬 さより(eb5456)/ 伊勢 誠一(eb9659)/ ロイ・グランディ(ec3226

●リプレイ本文

●準備
 その日、誰の目から見ても明らかに少し浮かれ気味で準備しているのは李連琥(eb2872)。
 連琥は既に約束を取り付け、それまでの間の準備を力一杯手伝うつもりのようで、大八車で人足に運ばれてきた朝顔を指示のある場所へと順々に運んでおり。
「最近は戦が続いて殺伐としてばかりいたからこう言うのは心が和むものでござるな」
 鉢を抱えて並べながら笑みを浮かべて言う鳴滝風流斎(eb7152)に、運ぶ場所を伝えにやってきた一条院壬紗姫(eb2018)も笑みを浮かべて頷き。
「昨年よりも規模が小さくなったと伺いましたが、それでも選りすぐりの花がこれだけ集まるのは心が華やぐようですね」
 活気にあふれる朝顔市の支度の風景、壬紗姫はケイン・クロード(eb0062)の姿を認めれば歩み寄り言葉を交わしているよう。
 位置の様子を見ればクーリア・デルファが大工に交じって展示用の棚をがしがし組み立てており、加賀美祐基ががっしゃがっしゃと乱雑に鉢を運び込んだ鉢をため息交じりに天堂蒼紫が区分けしており、分けられた朝顔の鉢をカイ・ローン(ea3054)が持ち上げて軽くあたりを見回し。
「おう、異国の兄ちゃん、久し振りじゃねえか!」
 そこへ、ばんばんと笑って肩を叩く二代目、カイが前に来た時のことを思い出してかいう言葉にカイは頷いて。
「今回はお手伝いとしてきた。店番にでも使ってくれ」
「お、そりゃ助かる、なんせこいつのせいでちぃとやることなすこと不自由でなぁ」
 言いながらもからから笑う二代目に気がついて歩み寄る人たちも。
「毎年朝顔を楽しませてもらっていますし、今年は恩返しのつもりで精一杯手伝いますので。何でも言って下さいね」
「おう、兄ちゃんも済まねぇな、頼りにしてんぞ」
 そこで壬紗姫を義妹として紹介したり、前の朝顔市について談笑していると、そこへ顔を出すのは鑪純直(ea7179)。
「二代目、もし宜しければ藤色の朝顔を所望したいのだが‥‥」
 複数の鉢を頼む純直は、一行の意味ありげに笑う視線に首を振って。
「日頃お世話になっているお返しがただしたいだけなのだ。残念ながら艶めいた縁ではない方だが」
 苦笑交じりに言う純直が船宿綾藤のお藤にといえば、なるほどと頷く者がいたり。
 そこへ所所楽銀杏(eb2963)が姉である所所楽林檎と共にやってくれば、林檎の手にはすでに白い朝顔の包みがあり。
「‥‥姉様に手伝って頂いて、花言葉を調べた、ですよ‥‥」
「へぇ、花言葉かい。そちらの姉さんは早速のお買い上げ、毎度あり!」
 やはり市の活気もそうですが、職人たちにしてみれば自分の作品を目に留めて貰い、それを買ってもらえるのは至上の喜び、二代目はにかっと笑って礼を言い。
「威勢が良いねぇ、二代目」
 いつの間にか賑やかになっていく様子を見て笑いながら空間明衣(eb4994)は歩み寄ると、よく見ればその手にはなにやら包みが。
「だけど、その前に手伝いや弟子たちに後は任せて指示出しだけでおとなしくしておけば良い。ちゃんと治さんと変な癖が付いて良くないからな」
「へ? あぁ、こいつかい、そりゃまぁ、確かにそうだが‥‥」
 いつもならば唾でも付けときゃという二代目ですが、流石に骨が折れているのを考えれば唾で治るものでもなく、無事な方の手でたははと頭を掻いて笑い。
「じゃ、ちょいとこちらの方は宜しく頼まぁな」
 言って市を開いていた寺へと入っていけば、明衣についていく銀杏。
「僕はまだまだ半人前、です‥‥明衣さんの診察の横でお勉強、させてもらっていい、ですか?」
「おう、だけどよ、若い娘さんがたに見られての治療ってのぁ、ちぃとばっかり照れるやな」
 若く見える明衣が二十八だとさばを読んでも疑うことなくすっかりと信じ込んで笑って言う二代目。
 骨の位置がずれてしまわないようにとしっかりと固定するなど、暫くの間、明衣と銀杏は二代目の怪我の具合を見て、その治療を行っているのでした。

●貴方の予定は?
「支柱のバランス、崩さないよう慎重に、大事に大事にです、ね‥‥」
 銀杏がそうっと朝顔を並べながら言えば、慎重に並べる様子を眺めながら腰を下ろしていた二代目が首を傾げ。
「異国の話にゃ聞いたことがあるが、あんまし花言葉って奴は詳しかねぇんだが、朝顔ってな、どういわれてるんだい?」
 首を傾げて言う二代目に銀杏は少し考える様子を見せて。
「そう、ですね‥‥いくつかあった中で一番印象強かったのが、『愛情』でした、ね」
 白の道を選んだのもその愛情を救いと見たから、その言葉は小さく口の中で呟くのみで。
「色によっても、違う、ですよ」
 姉である林檎が買っていったのは白い朝顔、白い朝顔は固い絆や喜びが溢れなどであったり、そんなことを考えながら銀杏は暫く二代目に花言葉について説明しているのでした。
 力仕事である朝顔運びもほぼ終わり、風流斎はふうと軽く額の汗を拭うと最後の仕上げとしてたっぷり水の入った桶を要所要所へと置いて。
「河童の皿も朝顔も、瑞々しさを失っては一大事でござるからな」
「一大事でごじゃる〜」
 楽しげに風流斎の周りをぱたぱた回って声を上げる小さな妖精の女の子の春流は市のお祭り騒ぎにぴったりな可愛らしい浴衣ではしゃいだ声を上げれば、満足げに水桶を眺めていた風流斎もにっこり笑みを浮かべ。
「さて‥‥私はちと私用で出かけてこよう」
 そんな様子を微笑ましく見ていた連琥は、荷を運び終えたことを確認してからそう声をかけて出かけるしたようで、何やら急ぎで買い物のよう
「では、某もそろそろ‥‥」
 そう言って席を立つ純直の手には、何やら届けられた和紙の手紙が。
 途中、若い娘さんを案内しているレジー・エスペランサの姿を見たり、何やら子供達に捕まってどやどやと案内させられている伊勢誠一の姿を認めつつ、鉢が売れたり沢山の人々が行き交い声をかけていく様に、忙しいやら楽しいやら。
 フレア・カーマインが通りかかると、ちょうど巡回中の明衣と風流斎に声をかけてきます。
「花を愛でるのに無粋な輩がおるようやで」
 フレアの指す先には少し背を丸めた男の姿があり、目を懲らしてみていれば人混みの中をぶらぶら歩いていたかと思うと人とすれ違ったと思えば自分の懐に手を入れていて、その懐に何かを押し込むところ。
 それを見て無言で男の後ろへと回る明衣に、男の前に立ちはだかる風流斎。
「‥‥人が集まればこう言う輩が出るのは仕方が無いでござるが、この見事な朝顔をよおく見て、心を洗って改心して欲しいものでござるよ」
 風流斎が懐に入り様鳩尾を強打し昏倒させると、慣れたような手つきで倒れ込む男を掴んで番所へと引き摺っていく明衣は、丁度財布をすられたのんびりした様子の男性に財布を返してやり。
 番所へと放り込まれた男。
 少なくともこの手際の良い様子に、朝顔市の中での掏摸は激減したとかしないとか。
「あ、銀杏!」
 カイと並んでお店番をしていた銀杏は、ふと聞こえてくる声に顔を上げると、そこには見覚えのある少年はひょっこりと顔を出していて。
「沢君‥‥次郎君に、はなちゃん、も‥‥」
 見れば乱の時に助けに行った少年達が顔を出して。
「ちぃは姉ちゃんと義兄さんが一緒に連れてきてる。誘ってくれて、有難う」
 まだ次郎とはなはどこかおどおどとした雰囲気を見せていますが、少し年嵩だからでしょう、銀杏と同い年の少年はにと笑って手を差し出して。
「遊びに行こう!」
「‥‥」
 差し出された手にこっくり頷いて手を借りると、お店の中から通りへと出る銀杏。
「そいういえば、銀杏とか、他の冒険者とか、俺たちの村に行った人ってあれから居たの?」
 次郎が聞く言葉に覚えのない銀杏が首を横に振れば、近くの村なのかな、と不思議そうに首を傾げる子供達。
「いや、誰かが村の奴らを埋葬してくれてたみたいで‥‥」
 不思議そうに言う言葉に銀杏も小さく首を傾げますが、やがてあちこちで朝顔を覗きながら話す子供達と一緒にどこか楽しげに見える様子で市に並ぶ朝顔を楽しんでいるのでした。

●朝顔市の過ごし方
「‥‥‥‥どうやら、兄上は私が一緒では不服のようですね」
 拗ねているのか怒っているのか、周りから見れば今一つ判断は付かない様子で壬紗姫が言えば、困ったような笑みを浮かべるケイン。
 ケインの顔を朝顔市内では見知った人達が居るようで、あちこちに声をかけられて軽く手を振ったり挨拶をしながら通り過ぎると、お寺の前までやって来て、そこからのんびり朝顔を眺める2人。
「ですが、それは兄上の自業自得です。祖国まで彼女を迎えに行ったかと思えば、一人でのこのことお戻りになられるなど‥‥」
「いや、仕事の都合で先に戻ってくることになったんだけど‥‥」
 苦笑混じりに笑って小さく言うケインですが、普段は落ち着いて冷静な印象のある壬紗姫にしては珍しくぽんぽんと切れ目無く言葉を続けて。
「大体、兄上は彼女を本当に大事に思われているのですか? わざわざ依頼で敵対したり、挙句の果てに回りにいる男に文句も言わず‥‥それでなくとも――」
「壬紗姫さんは色々と心配だと思うけど‥‥それでも、けじめだけは付けて来たつもりだから。彼女を不幸にはしない‥‥それだけは誓ってみせる」
「つ‥‥」
 ケインの言葉に更に言い募ろうとした言葉を途中で止めて見つめる壬紗姫。
「‥‥この朝顔達の前で嘘をつくつもりはないから、ね」
 1年前の朝顔市を思い起こしてか、口元に微笑を浮かべて花々を見渡すケインに、やれやれといった様子で深く息をつくと、壬紗姫は仕方がないとばかりに釣られたような微笑を口元へと浮かべるのでした。
「‥‥皆さん賑やかで楽しそうですね」
 辺りをぐるっと見渡して笑みを浮かべるのは、難波屋の看板娘・おきたです。
 連琥のお誘いで遊びに来たようで、隣では少々身だしなみに気をつかった様子の連琥が、おろしたての着物を着ておきたと並んで歩いており。
「いつもでしたら、市帰りの方が寄られたりして、私自身はここ数年来てなかったんですよ。でも、やっぱり綺麗ですね」
「あぁ、その‥‥喜んで頂けて何よりだ」
 真っ赤な顔でこれは逢瀬なのだろう、と小さく呟いたりしていた連琥はかけられた声に少々緊張気味に答えて、こっそりとお休みをくれた難波屋に心の中で手を合わせたりしています。
「おきた殿はどのような朝顔がお好きだろうか?」
「そうですねぇ‥‥どれも綺麗で迷ってしまいますが、この白い朝顔とか素敵じゃないですか?」
 幾重にも重なった花びらの白い朝顔を指して言えば、確かに、と連琥も頷いて。
「良ければ土産用に幾つか買っていこう」
 難波屋へと土産にと青い朝顔を、そしてちょうどおきたが綺麗だと言った朝顔を一緒に買い求めるとこれはおきた殿に、と赤い顔をして言う連琥と、言われてこれまた赤い顔であわあわとお礼を言うおきた。
「お、何やら李は逢瀬の最中か」
 ぶらぶらと朝顔を楽しみつつ巡回中だった明衣がそんな2人の様子に気が付いて笑い、その明衣はと言えばその2人に絡もうとしていたちんぴららしき男をがっちりと捕まえていて。
「さて、先程あそこの気の弱そうな店主から奪った上がりを返して貰おう。‥‥‥‥つまらん邪魔をしよって‥‥次はお前の血で華を咲かしてやろうか?」
 捕まえていたちんぴらに手を差し出して、それをぶんぶか首を振って拒否されると、物騒な言葉とにっこり浮かべた笑みで、非常に友好的に意見を変えて貰う明衣。
「‥‥‥源徳殿も早く奪回に動いて欲しいものだ。相手が間違っていても間隔があけばあくほど、新たな戦が起こるのを否定したくなるものだし」
 気が付けば店番中カイがやはり初々しく共に朝顔市をまわっている連琥の様子にぼやきに近い言葉を漏らしていて。
「世界に知れ渡るほどの名声を手に入れたのだから少しはもてるようになるだろうか?」
 どちらかと言えばそうだと良いのになぁという雰囲気を滲ませて言うカイの言葉、ふと見れば冒険者のお店番は珍しいのか、少々興味を覗かせてカイに声をかける若い娘さん方も実際にはいるのですが‥‥。
「仕事以外で初対面の女性に話しかけられてもうまく会話を続ける自信はないがなぁ」
 むしろ朝顔市を一緒にまわろうと声をかけられても普通にお客さんとして応対をしていることに、カイは気がついていたのかいないのか。
「奥州の武士は江戸者に『うつけ』と呼ばれたいのか? 大崎ノ少将と奥の御舘がさぞかし嘆かれような」
 懐寂しくその辺りの一般人に絡んでいた東北からきた兵士達を一括するのは純直。
 言われた言葉に気まずさもあり散る男達を見送り1つ深く溜息をつくと、純直は同行者へと振り返り小さく詫びを言い。
「いえいえ、お気になさらずとも‥‥」
 穏やかな笑みを浮かべるその同行者は、船宿綾藤の女将・お藤。
 母の面影を抱いていた純直はお誘いと共に朝顔の図柄の内輪を贈っており、これを非常にお藤は気に入って、お誘いにも身に付けてきています。
「近頃はご無沙汰になってしまって申し訳ありませんねぇ。先の乱の影響で暫く慌ただしいことが多くて‥‥またお誘いをしようと思いますので、宜しければ来て下さいましね」
 微笑を浮かべるお藤は、いつでも自分の客人として気軽に遊びに来て欲しいと伝えて。
「そうそう、某、お藤殿に見ていただきたい物が‥‥」
 純直の言葉に首を小さく傾げるお藤。
 お藤が純直の用意した、小振りな藤色の朝顔を見て、とてもとても嬉しそうに笑うのは、それから直ぐ後のことでした。

●祭りの後の日常へ
「さてと‥‥喜んでくれるかな?」
 両手に朝顔の鉢の包みを手に逸る気持ちを抑えてゆっくりと足を比良屋という薬種問屋へと向けるケイン。
 壬紗姫もケインの話を聞いていたのか比良屋への興味は尽きないようで、幾つか話を聞きながら向かえば、そろそろ薄暗くなってきたこともあり、お店へと入りかけた小さな影がふと止まってケイン達へと振り返り。
「‥‥ケインおにいちゃん?」
 幼い少女の顔には嬉しそうな泣き出しそうな笑顔が浮かんで。
「あー‥‥その、また近いうちに祭りにでも‥‥」
 赤い顔で傍らの女性へと言うと、おずおずと手を触れさせ握る連琥。
「いつか、朝に咲くこの花みたいに‥‥目標を見据えて、花開ける存在になりたい、です」
 助けることが出来た笑顔に囲まれて呟く銀杏。
「見事だな。私もひとつ買うとしよう」
「拙者も土産に1つ所望するでござる」
「ごじゃる〜」
 鮮やかな赤に彩られた朝顔を、澄み渡った青い青が映える朝顔をそれぞれ買い求める明衣と風流斎。
 朝顔の鉢を持って楽しげに語らう母の面影を抱く女性を見上げて歩む純直。
 そして無事に過ぎ去った時間にどこか満足げに頷くカイ。
 こうして、今年も朝顔市はゆっくりと残り僅かの時の名残を残しつつ過ぎていくのでした。