【リトルバンパイア】この夜が終わるまで

■ショートシナリオ


担当:STANZA

対応レベル:11〜lv

難易度:やや難

成功報酬:7 G 30 C

参加人数:8人

サポート参加人数:1人

冒険期間:09月15日〜09月20日

リプレイ公開日:2007年09月23日

●オープニング

「‥‥お母さぁん‥‥お母さん、どこ‥‥?」
 どこかから子供の泣き声が聞こえる。
 狩りの途中でそれに気付いた猟師は、声のする方へ向かって森の奥へと足を踏み入れた。
 そろそろ秋の恵みも実り始めたこの季節、森に出入りする者は多い。キノコ狩りにでも来て迷子になったのだろうか‥‥
「どうした、母ちゃんとはぐれたのか?」
 暫く藪を掻き分けながら声の主を探し歩いた猟師が、殆ど陽の光も射さない薄暗い木陰で目にしたものは、頭に大きな黒いリボンを付け、驚いたように青い瞳を見開いた10歳前後の少女の姿だった。
 軽くウェーブのかかった豊かな金髪を腰まで伸ばし、フリルやリボンが満載の黒いドレスを着ている。どう見てもこんな田舎の、しかも森の中で出くわすには場違いな、違和感のありすぎる出で立ちだ。
 だが、この森では時折どこかの貴族が狩りしたり、散策に訪れる事もある。そうした人々は普通、こんな奥までは踏み込んで来ないものだが‥‥まあ、子供ならば迷い込む事もあるだろう。
 猟師は何の疑いもなく少女に近付いた。
「よしよし、おじさんが一緒に探してやる。だから泣くな、な?」
「‥‥ほんと?」
 大きな手で頭を撫でた仕草と優しい声の調子に安心したのか、少女は天使のような柔らかな微笑みを返した。
「歩けるか?」
 男の問いに、少女は首を振る。見たところ怪我はしていないようだが、甘えたい気持ちはよくわかる。
「よし、じゃあおいで」
 男は少女を片腕で軽々と抱き上げた。
「ありがとう、おじさん」
 少女は細い腕を男の首に回し、楽しそうにククッと笑う。
 男は気付かなかった。その瞳がいつの間にか赤い光を放ち、その口元からは大きな犬歯が覗いている事に‥‥。

 結局その日、少女の探し人は見付からなかった。
「明日また探そう、な? 汚い所で申し訳ないが、今夜は俺の家に泊まると良い。ちょうど同じ位の息子がいるから、遊び相手になれるかもしれんぞ」
 少女を連れ帰った男が家族に紹介した時、それは再び愛らしい姿に戻っていた。
 男の家族は何の疑いもなく、可哀想な‥‥そして愛らしい迷子を迎え入れる。
 だが翌朝。少女の姿はどこにもなく、家の中には高熱を出して苦しむ5人の家族だけが残されていた‥‥。


 それから数日が経ったある日。
 冒険者ギルドにひとりの青年が現れた。村長の代理だというその青年は、村で怒っている不思議な出来事について語り始める。
「あの、うちの村で、ある猟師の一家5人、全員が高熱を出して寝込んでるんです。医者にも診せたんですが、薬を飲ませても熱が下がらないし、原因もわからないと言われて‥‥」
 青年は珍しそうに店内の様子を見渡しながら続けた。
「その医者が言うには、こうした原因不明の病にはモンスターが関係している事が多いとの事でした。モンスターが絡んでるなら冒険者に頼めば何とかなるかもしれないからって、それで俺が」
 青年に差し迫った様子はない。どうやら事態をきちんと把握出来ていないらしい。
「それは、いつ頃の事ですか?」
 受付係の問いに、青年は「えーと‥‥」と暫く思い返すように天井を眺めてから言った。
「一週間くらい前、かな」
「一週間‥‥」
 受付係は思わずそう繰り返す。
「残念ですが、もう手遅れかもしれません」
「‥‥え?」
 予想もしていない言葉に、青年はただ驚き、戸惑う。
「モンスターが原因だとしたら、何かの呪いにしろ、或いは取り憑かれたにしろ、その潜伏期間は大抵一週間です。それを過ぎれば、もう手遅れに‥‥」
「そ、そんな‥‥っ!」
 無理もない、一般人の知識など大体はそんなものだ。だからこそ冒険者が重宝がられるのだが‥‥。
「その、患者の方達はどんな様子ですか? うわごとを言っていたり、どこかに傷などは?」
「そんな、俺、医者じゃないし、見た訳でもないし‥‥!」
 知識のある者が患者の体を調べれば、その全員の首筋に何かに噛まれた傷跡を見付けられる筈だ。
 だが、知識がなければ何を探せば良いのかもわからず、見えているものにも気付かず、異常を異常とも感じない。人間の感覚とはそうしたものだ。
「わかりました。とりあえずあらゆる可能性を考えて対処してみましょう。もし手遅れだったとしても、元凶を何とかする必要がありますからね」
 

 その数刻後、村では‥‥
 ――キャアアァァッ!!
 既に陽も暮れ、闇に閉ざされた家の外から誰かの悲鳴が聞こえた。
「な‥‥なんだ!?」
 慌てて外に飛び出した村長の目に、赤い瞳を爛々と輝かせ、獲物を求めて彷徨う5つの人影が飛び込んで来る。
「あれは‥‥なんだ!?」
 一見、顔なじみの気の良い猟師一家のようにも見えるが、その死体のように青白い顔と赤く光る目‥‥それが、彼等が真っ当な生き物ではない事を告げていた。
 見ると、彼等の一人は手近な家の戸口に手をかけている。こんな田舎の村の事だ、鍵をかけている者などいない。
「皆の衆! 戸を締めろ! 閂をかけるのじゃ! 急げ! 一歩も外に出るでないぞ!!」
 村長は村の中を、そう叫んで回る。
 彼等5人が寝ていた筈の室内には、最初の犠牲者――恐らく彼等の世話をしていたのだろう――が倒れていた。

●今回の参加者

 ea0071 シエラ・クライン(28歳・♀・ウィザード・人間・イギリス王国)
 ea1364 ルーウィン・ルクレール(35歳・♂・ナイト・人間・イギリス王国)
 ea3041 ベアトリス・マッドロック(57歳・♀・クレリック・ジャイアント・イギリス王国)
 ea4137 アクテ・シュラウヴェル(26歳・♀・ウィザード・エルフ・ノルマン王国)
 ea5683 葉霧 幻蔵(40歳・♂・忍者・人間・ジャパン)
 ea8553 九紋竜 桃化(41歳・♀・侍・人間・ジャパン)
 eb3862 クリステル・シャルダン(21歳・♀・クレリック・エルフ・イギリス王国)
 eb8942 柊 静夜(38歳・♀・侍・人間・ジャパン)

●サポート参加者

フィーレ・アルティース(ec2044

●リプレイ本文

「原因不明の高熱たァ、嫌な事を思い出すね」
 ギルドで話を聞いた肝っ玉母ちゃんベアトリス・マッドロック(ea3041)が、普段は笑顔を絶やさないその表情を曇らせる。
「もしあの頃さんざ見せられたのと同じなら‥‥」
「‥‥ええ、嫌な予感がしますわ」
 アクテ・シュラウヴェル(ea4137)にも、その状況を作り出した元凶に心当たりがあった。
「‥‥吸血鬼かも」
 アクテはそうでなければ良いと願いつつ、その名を口にする。
「だとしたら、1週間ならギリギリだ。被害が広がっちまう前に急ぐよ!」
 ベアトリスは依頼人の青年に村の場所、作りと人数を聞くと、陽のあるうちに辿り着くべくセブンリーグブーツを履いてギルドを飛び出す。
 経験者である二人から相手が予想通りのものであった場合の対処法などを聞いた者達も、それぞれが持つ最速の手段で村へと向かった。
「ああ、どうしよう‥‥本当にもう手遅れなのか!?」
 冒険者達のただならぬ様子に、依頼人の青年は顔を真っ青にして呆然と立ちすくんでいる。
 その目の前に、珍妙な出で立ちをした男が衣装を見せびらかすように立ちはだかった。
「今回の拙者のおしゃれポイントはボーンヘルムとグレートマスカレードでござる」
 葉霧幻蔵(ea5683)‥‥ゲンちゃんは、彼なりに精一杯の方法で依頼人を慰めようとした、らしい。だが‥‥
「‥‥お呼びでない、でござるか? こりゃまた失礼したでござる‥‥」
 哀れむような労るような、何とも言えない視線を受けて、ゲンちゃんはスゴスゴと引き下がり、仲間の後を追ってギルドを後にした。
 目的の村に着いてからが彼の見せ場だと信じよう‥‥いや、信じたい。信じさせてくれゲンちゃん。

 その日の昼過ぎ、もしも誰かが空を見上げていたなら、真っ白いペガサスが上空を舞っている姿に気付いただろう。だが、村人達にそんな余裕はない。彼等は得体の知れない者達の襲撃を恐れ、昼間もじっと家に閉じ籠もって息を殺していた。
「ギルドの依頼を受けて来た者です」
「もう大丈夫ですわ。安心して、出て来て下さい」
 一足先に着いたシエラ・クライン(ea0071)とクリステル・シャルダン(eb3862)は上空から安全を確認すると、戸をしっかりと閉ざした家々に助けが来た事を知らせて回る。
「陽のあるうちは彼等は襲ってきません。明るいうちに、どこか一ヶ所に避難をお願いします」
 スレイブによる犠牲者の様子を見て吸血鬼の仕業だと確信したアクテが村長の息子だという青年に言った。
 村長は昨夜、村人達に避難を呼びかける中でスレイブに襲われ、今は最初の犠牲者と共に、姿を消した猟師の家に寝かされていた。
 だが、そのお陰で他に犠牲者は出ていないようだ。
「あの、被害に遭われた方達も一緒に避難させてあげて頂けないでしょうか?」
 クリステルが村人達に頼む。
「吸血鬼になってしまうまでには一週間かかります。それまではただ、高熱を出して苦しんでいるだけですわ。噛まれるような事も、伝染する事もありません」
 だがそれでも、猟師の一家に起きた事が余程恐ろしかったのだろう、村人達は‥‥肉親でさえ、共に避難する事を拒んだ。
「無理もありません。この方達には、このままここで待っていて貰いましょう。必ず、間に合うように教会に運びますから」
 少し遅れて到着した九紋竜桃化(ea8553)に言われ、クリステルは申し訳なさそうにその場を離れた。
「もう少しだけ、辛抱して下さい‥‥」
 ここなら避難場所になっている村長の家からも近い。夜になったら、せめてホーリーライトを置いておこう‥‥

「連中がどこに消えたかって? いや、俺等ずっと家に閉じ籠もってたからなあ‥‥」
 昼間の内に潜伏場所が判ればと思い、柊静夜(eb8942)は村人に尋ねるが、誰もそれに答えられる者はいない。
 ゲンちゃんも周囲の森を偵察してきたが、彼等の気配を感じる事は出来なかった。
 やがて夕闇が迫る中、避難所に集められた村人達の間に不安の波が広がっていく。
「いわば、闇夜への恐怖でしょうか‥‥」
 静夜は2本のたいまつに火を付け玄関前に設置しながら、その様子を心配そうに窺う。
 たいまつの光が届かない場所にはランタンが置かれ、ホーリーライトも唱えられた。家の窓や扉も板で補強され、そう簡単には破れない筈だ。
「手強い相手ですが私達は実際に何度も戦っています。適切な行動を取れば勝てる相手です。ご安心を」
 アクテが経験者の自信を覗かせながら村人達に言い聞かせるが、それでもやはり不安は拭いきれないようだ。
「どなたか、これを使って頂けませんか?」
 そんな彼等に、シエラは不惑の三角頭巾と道返の石を託し、使い方を説明する。どちらもアンデッドに対して結界を張る魔除けの品だ。ただ守られるだけでいるよりも、自衛の努力をする方が気分的にも楽だろう。
 そして、外はすっかり暗くなった。

「全てが終わるまでは、絶対にここを開けないで下さいね」
 安心させるように微笑みかけ、クリステルは背後で扉を閉める。
 冒険者達は煌々と明かりの灯る避難所を背に陣を組んだ。
 やがて周囲の森から5つの人影が現れる。空には月が輝き、彼等の姿を見るには充分な明るさがあった。
 青白い肌をして赤い目を光らせた大人が4人。それに、子供がひとり。
 事前に聞いてはいたが、やはり実際にその姿を目にすると心が痛む。
「あと一日早けりゃ、子供ぐらいは助けられたろうに‥‥何度も繰り返しちまう自分が情けないよ」
 ベアトリスが悔しそうに呟き、ホーリーライトを掲げた。
「悔やんでも仕方ないのは判っていますが‥‥」
 判ってはいても、やはりもう少し早ければという思いは皆同じだった。
「可哀想ですが仕方ありません、せめて一太刀で‥‥!」
 静夜が曲刀を抜き放つ。
「こうなっては、これ以上被害を少なくしない方向でいくしかありませんね」
 ルーウィン・ルクレール(ea1364)も悲痛な表情で剣を抜いた。
 彼等はそれぞれに魔法で攻撃の威力を高め、防御を固める。
 やがて獲物の匂いを嗅ぎつけて近付いてきたスレイブ達は、聖なる光を前に歩みを止める。どうやら、その光の中へは踏み込めないようだった。
「近寄って来ないね‥‥って事は、大元のバンパイアは近くにいないか、いても直接指示は出してないってこった」
「もし近くで見ているなら、炙り出して倒してしまいたい所ですが」
 ベアトリスの言葉に、アクテが返した。
「今はまず、彼等をどうにかしなければ‥‥!」
 吸血鬼達は獲物に近付く事が出来ず、光の周囲をウロウロと歩き回っている。
 その目の前に突然‥‥何となく場違いな大ガマが現れた!
 ガマを囮にスレイブ達の気を逸らし、その隙に攻撃しようというゲンちゃんの発案だったのだが。吸血鬼は人間とは思考回路が違う。ガマに驚きはしないし、ガマに向かって行く事もない‥‥餌以外の物には興味を示さないのだ。
 それに、ガマの攻撃は彼等には通用しない。と言うか、巨大なガマは視界を遮り、かえって邪魔くさい。つまり‥‥まるっきり役立たず? さあ、どうするゲンちゃん!?
「こうなったら最後の切り札‥‥三鬼夜行でござる!」
 ゲンちゃんは疾走の術を使いつつ、分身の術で二人のゲンちゃんに別れる。本来はここでガマを出し、それで「三鬼」になる筈なのだが‥‥
「誰か、ガマの代わりを頼むでござる! 拙者が奴等の注意を引き付けるでござるから、その隙に攻撃を‥‥!」
 そう言いつつ、ホーリーライトの光の外へ飛び出して行く。
「こら、一人で飛び出すんじゃないよ! 囲まれたらどうするんだい!?」
 だが、疾走するゲンちゃんを捕まえるのはなかなか難しいようだ。スレイブ達の注意は、唯一手の届きそうな獲物に集中していた。
「こうなる前に助けられていれば‥‥せめて安らかに‥‥!」
 桃化はこちらに背を向けたスレイブの一人にスマッシュEXを叩き込む。その一撃で、それは殆ど身動き出来ない状態になった。
「哀れな魂に救いのあらんことを‥‥」
 ベアトリスがピュアリファイで止めを刺す。それは、服装からして恐らく女性だろう‥‥だが、顔は見ない。見る事が出来なかった。
 その間にも囮になったゲンちゃんが囲まれないように、クリステルが張ったホーリーフィールドの中からシエラとアクテがマグナブローで彼等の動きを牽制する。
 魔法で体力を削った所には静夜が切り込んで行った。
「‥‥子供の相手は、私がしましょう」
 既に死んでいる相手とは言え、女性に子供を斬らせるのは忍びないと、ルーウィンが進み出る。
 吸血攻撃にさえ気を付ければ、さほど耐久力がある訳でもない。高レベルの冒険者にとっては楽な相手と言えるだろう‥‥戦闘の面だけを見るならば、だが。

「‥‥あーあ、つまんないの。あいつら弱すぎ!」
 その光景を遠く木の上から眺めていた少女は、足をブラブラさせながら、そう呟いて溜息をついた。
「もうちょっと楽しめると思ったのになぁ」
 だが、また他の場所で楽しめばいい。人間から見れば可愛い少女の姿である自分を疑う者はそういない。大抵の者はあっさりと騙され、そして餌になってくれる。
「今度はもうちょっと強いヤツを下僕にしよっと」
 少女は楽しそうにクスクスと笑うと、巨大なコウモリに姿を変えて何処へか飛び去った‥‥。

 満天の星が瞬く夜空に、一筋の煙が立ち上って行く。残ったスレイブの遺体を火葬にする、その煙だった。
 せめて安らかに眠れるようにと冒険者達は祈りを捧げる。
「親の吸血鬼が見つからない以上、心配事は残りますが‥‥」
 静夜が暗くひっそりと佇む周囲の森を見つめながら言った。
 スレイブ達との戦いの後、アクテは大元の吸血鬼を指定してムーンアローを放ったが、それは探し物には当たらず、術者自身に返ってくる結果となった。
 翌朝、被害者を教会へ運ぶ準備が進む中、漸く安心した表情の村人達にアクテとベアトリスが言った。
「これからの対策ですが、原因の吸血鬼がまだこの辺りにいるかもしれません」
「今度から、高熱患者の首筋に傷跡がありゃ急いで教会に運ぶ事と、怪しい奴ァ鏡に写るか調べるよう、近隣に回状を廻しちゃ貰えないかい?」
「それから、見知らぬ相手には‥‥例え子供や女性であろうと、必ず鏡を持ち歩き鏡に姿が映るのを確認して下さい。確実とは言えないですが、ある程度は予防になるかと」
 一週間前に猟師の一家が接触した相手、それは小さな女の子だった。他に見知らぬ者の出入りはなかったと、桃化とクリステルが訊ねた誰もが言っていた。それが元凶と見て間違いないだろう。
「冒険者ギルドにも、警戒を促して貰うように頼んだ方が良いでしょうか?」
「そうですね、いずれまた被害が出るでしょうし‥‥その前に潰してしまえれば良いのでしょうけれど」
 クリステルの問いに、シエラが答えた。
「では、そろそろ参りましょうか」
 馬車、と言っても荷車を桃化の戦闘馬に引かせただけの代物だったが‥‥その準備が整った事を見て、静夜が声をかけた。
 ペガサスに乗せて運ぶという案もあったが、まだ発症から3日。さほど急ぐ必要もないだろうし、何より意識のない病人を運ぶには、空を飛ぶのは安全とは言いかねた。
 付き添いの村人達と共に、冒険者達は村を後にする。
 救えなかった5人と、見付けられなかった元凶に心を残しながら‥‥。