【ボクらの未来】黒い影

■ショートシナリオ


担当:STANZA

対応レベル:フリーlv

難易度:普通

成功報酬:0 G 31 C

参加人数:4人

サポート参加人数:-人

冒険期間:03月13日〜03月16日

リプレイ公開日:2008年03月21日

●オープニング

「‥‥なんか最近、誰かが僕をじっと見てるような気がするんだけど‥‥」
 いつもの様に二人が剣の稽古を付けて貰おうと、師匠と仰ぐ冒険者の元を訪れようとした、その途中。気のせいかな、と言うエストに相棒のチャドが茶化すように答えた。
「それ、気のせいじゃないと思う。でも見てるのはお前じゃないけどね」
「僕じゃないなら、誰さ?」
「それだよ」
 と、チャドはエストの背中に負われた大きな剣を指差す。首に下げたペンダントと同じイルカの紋章が刻まれたそれは、彼の父親の形見だった。
「お前ってば、どこに行くのもそれと一緒だもんな」
 食事もトイレも、寝る時までしっかり抱いているらしい。
「嫌でも目立つぜ、それ。っつーか、重くないのか?」
「うん、重い‥‥けど、僕の今の目標はこの剣を自在に使いこなす事だからね。重さにも慣れておかないと。それに最近じゃ随分身軽に動けるようになってきたんだよ?」
 やがて人通りの少ない路地にさしかかった時‥‥
「やっぱり‥‥見られてるよ」
 エストが後ろを振り返って言う。
「だから、その剣が目立ちすぎなんだって!」
 子供が剣など持ち歩いているだけでも目を惹くものだ。その剣がまた大きくて、しかも豪華な装飾の付いた立派な物なら尚更‥‥
「高く売れそうだし、泥棒とかに狙われても不思議じゃないよな」
 辺りを気にしながらチャドが小声で言う。
「それとも、その紋章‥‥いや、お前自身が目当てだったり‥‥?」
 剣の柄に刻まれたイルカの紋章。遠目からわかるような物ではないが、目利きが見ればすぐにそれとわかるだろう‥‥それが、どこの誰の紋章であるかも。
 その時。
 二人の行く手に、ひとりの男が現れた。そして、後ろにも。一見して人相がよろしくない‥‥真っ当な人生を歩んでいるとは思えない顔つきの連中だ。
 男達が口を開き、何か言おうとしたその瞬間。
「‥‥チャド!」
「おう!」
 二人は脇の狭い路地に飛び込むと、振り向きもせずに走った。二人にとって、そこは自分の庭のようなもの。袋小路もなんのその、塀を乗り越え屋根を伝い、秘密の抜け道を潜って逃げる。
「へへんだ、バーカ! オレ達に追いつけると思うか!」
 チャドが楽しそうに悪態をついたその時。
 ――ドスン!!
「うわっ!」
「いてぇッ!!」
 狭い路地から出ようとした瞬間、エストは誰かにぶつかった。怪しい男達に先回りされたのかと、思わず身構えたが‥‥
「あ‥‥ご、ごめん! 大丈夫!?」
 相手は自分と同じ位の子供‥‥男の子だった。
「ああ‥‥なんとか。ったく、いきなり飛び出して来んなよ、あぶねーな」
 盛大に尻餅をついた少年は悪態をつきつつ立ち上がる。だが、口で言うほど怒った様子でもなさそうな。
「ほんとに、ごめんね。でも、あの、急いでるから!」
 少年に怪我がない事を確かめると、エストは向こうで「早く早く」と手招きしているチャドを追いかけて行った。

 暫く後。
「も、もう‥‥大丈夫かな?」
 エストは息を切らして後ろを振り返る。飛び上がって周囲を見渡したチャドが、両手で大きなマルを作った。それを見て、大きな溜息をつきながら傍らの塀に寄りかかったエストだったが‥‥
「‥‥ない!」
「どした?」
 急に顔色を変えた相棒を見て、チャドが慌てて降りて来る。
「邪魔くさい剣なら、ちゃんとお前の背中にひっついてるぜ? っつーかお前、よく走れるよなーそんな重たいモンしょって‥‥」
「そうじゃなくて!」
 見れば、エストは胸元に手を当てている。
「まさか‥‥また落としたのか!?」
 母親の形見だと言われている、イルカの紋章が付いたペンダント。
「お前、何かに追っかけられると落とすんだな‥‥こないだはカエル、今度はドロボー、次はオンナだったりしてな」
 軽口を叩きながらも、チャドは目立ちすぎるエストをその場に残し、来た道を引き返す。
 しかし、どこを探しても落とし物は見付からなかった。
「‥‥あいつが拾ったのかな?」
「あいつって‥‥僕がぶつかった、あの子?」
 状況から見て、その可能性が高いとチャドが言う。
「ドロボー連中だって、あんなもん盗んだって仕方ないだろうし‥‥いや、お前を狙ってるならそれもアリかな」
「僕を? そう言えば、さっきもそんな事言ってたけど‥‥」
「その紋章がどっかのお貴族サマのモンなら、お前を探してるかもしれないだろ?」
 探して‥‥迎えに来ようとしてるのか、それとも消そうとしてるのか、それはわからないが。
「とにかくさ、明日あたりギルドに行ってみようぜ。あいつが拾ったなら、届いてるかもしんねーし」
 何故そこでギルドが出て来るのか、首を傾げたエストにチャドが呆れたように言う。
「名前も知らない、顔もろくに覚えてない奴を探す時、お前どうするよ?」
「あ、そうか‥‥」
「後は拾い主がお前より少しは頭が切れて、ついでに悪党でもない事を祈るしかねーな」

 そして翌日。
 ペンダントの拾い主は、チャドの期待通りに多少は頭が切れ、ついでに悪党でもなかったらしい。
「あ、昨日の‥‥!」
 ギルドで鉢合わせした少年達は、同時に声を上げた。
「これ、お前んだろ? 良かった、落とし主を探して貰おうと思って、依頼出しに来たんだけどさ」
「ほらな?」
 エストの耳元でチャドが勝ち誇ったように胸を張り、小声で囁いた。
「これ、鎖が脆くなってるみたいだから、取り替えた方が良いぜ?」
 拾い主はそう言いながら、ペンダントをエストに返した。
「あ、ありがとう‥‥。あの、僕はエスト。エスト・マイヤーって言います。君は?」
「オレはチャド・チェリオスな?」
 そう名乗った二人の少年に、拾い主はウォルフリード・マクファーレンと名乗った。
「ウォルで良いよ」
 そしてウォルは、余計な世話かもしれないが、と前置きをしてから言う。
「あのさ、昨日‥‥誰かに追われてただろ? そいつらの事、ちゃんと調べた方が良いんじゃないか? オレ、それを拾った時に妙な奴に声をかけられたんだ。お前の事、知ってるのかって‥‥それに、そのペンダントを見せろって」
「え‥‥?」
「勿論、何も知らないし、見せもしなかったけどな。‥‥なんか、胡散臭い奴だったし」
 ウォルの話によれば、相手は黒ずくめの衣装を纏い、頭に巻いた黒い布で顔の大部分を覆い隠していたらしい。
「どう見ても裏稼業っぽいからさ。そんなのに狙われる覚えは?」
 問われて、エストは無事に戻ったペンダントに刻まれた紋章を見る。
「ま、覚えはなくても気を付けた方が良いぜ。じゃな」
 それだけ言うと、ウォルは黙ってしまったエストを残して店を出て行った。
「‥‥なあ、どうすんだ?」
 その背を黙って見送り、チャドはエストを振り返る。
「あいつの言う通り、覚悟決めて調べて貰った方が良いんじゃねーか? その紋章と‥‥お前を狙ってる奴の事」
 相棒の言葉に、エストは暫く躊躇った後で漸く口を開いた。
「‥‥もし僕が誰かに狙われてるなら、母さんや孤児院の仲間も巻き込まれて‥‥迷惑かけるかもしれないね」
 迷惑程度で済めば良いが‥‥そうならない為にも、日頃から感じる視線の正体と、ウォルが会ったという男の目的を知っておいた方が良いだろう。
「お金‥‥これで足りるかな」
 エストはそう言って、どうにか工面した金子をカウンターに置いた。

●今回の参加者

 ea3153 ウィンディオ・プレイン(32歳・♂・ナイト・人間・イギリス王国)
 eb0752 エスナ・ウォルター(19歳・♀・ウィザード・ハーフエルフ・イギリス王国)
 ec2813 サリ(28歳・♀・チュプオンカミクル・パラ・蝦夷)
 ec3682 アクア・ミストレイ(39歳・♂・レンジャー・人間・イギリス王国)

●リプレイ本文

「あの‥‥ウォル君、いますか‥‥?」
 猫屋敷の玄関先でエスナ・ウォルター(eb0752)が声をかける。
「どしたの? 村の事で何か?」
 尋ねるウォルに、エスナは首を振った。
「先日の、エスト君‥‥覚えてる? ウォル君の言ったとおり、怪しい男の人たちの事、調べ始めたの。それでね、ペンダントの事‥‥あ、ウォル君が拾ってくれたペンダントだけど‥‥それも、一緒に調べてるの」
「ああ、知ってる。オレも一応気になるからさ、チェック入れてたんだけど」
 人が集まらなければ自分が行こうかと考えていたらしい。
「でも、エスナが来てくれたから大丈夫だろ?」
「うん、でも‥‥人数は集まったけど、紋章とか、よく分からないから‥‥その、ウォル君に協力してもらえないかな、て‥‥」
「え、オレ? でも‥‥オレなんかより詳しい人、いるだろ?」
 などと言いつつ、誘われたのが嬉しかったらしい。ウォルはいそいそと支度を整えると、エスナの後について集合場所の酒場へ向かった。

 その頃、一足先にエスト達と合流した冒険者達は‥‥
「2人とも腕は上がったか?」
 アクア・ミストレイ(ec3682)に問われ、チャドは胸を張って「おう、バッチリだぜ!」などと答えたが、エストは自信なさげな様子でウィンディオ・プレイン(ea3153)の顔色を窺った。
「えと‥‥先生、どうですか?」
 問われて、ウィンディオは頷く。その表情は「もっと自信を持て」と言っている様だった。
「そうか。今度、稽古付き合おう。それはそうと‥‥怪しい男に、そのペンダントの事を尋ねられたそうだが?」
 アクアに問われ、エストは頷いた。
「うん‥‥聞かれたのは僕じゃないけど」
「ふむ、取りあえずそれを見せて貰っても良いかな?」
 ウィンディオはそれを受け取ると、そこに刻まれた紋章をしげしげと眺めた。
「エストさんは以前、ご自分の出自について調べるのはまだ早いと仰っていましたよね?」
 サリ(ec2813)が言った。
「形見の剣が使えるようになったら今のお母様が教えてくださる、それまでは知らない方が良い事なんだと思う、と‥‥。今はどうですか?」
 エストはまだ迷っていた。それを知ったら、何か大きな流れに巻き込まれて、二度と元へは‥‥今までのような、育ての親や孤児院の仲間達と過ごした穏やかな日々には戻れないだろう。そんな予感がしていた。
「ごめん、もう少しだけ‥‥待って」
「‥‥わかった。だが、紋章からそれを狙ってる奴のことも見当がつくかも知れない。調べるのは構わないな?」
 エストが頷いたのを見ると、アクアは持っていたイギリス紋章目録をウィンディオに手渡した。
 だが、まだ躊躇いのある彼の目の前でそれを調べるのは拙いだろう。
「これは暫く借りておいても構わないだろうか?」
 ペンダントと目録、両方の持ち主に確認をとり、それを荷物の中に仕舞おうとしてウィンディオはふと手を止めた。
「この鎖は随分脆くなっているようだが‥‥」
「‥‥あ、あの子にも、そう言われました。でも‥‥」
 部分的に取り替えようにも、全体が古く、脆くなっている。修繕よりも交換した方が良さそうだが‥‥
「でも、その鎖も母さんに貰った物だから‥‥」
 取り替えたくない。
 その気持ちは分かるが、このままではいずれ鎖がバラバラになってしまうだろう。
「それまるごと、袋にでも入れて持ち歩けば?」
 チャドが言った。
「母さんに作って貰ってさ、紐をベルトにでも通してポケットに入れとけば落とす心配もないだろ?」
「そうだな‥‥ついでに、その剣も何かで隠した方が良いのではないか?」
 事がはっきりするまでで良いから、と、アクア。
「ただし、すり替えなどには注意する必要があるが。そのまま剥き出しで持ち歩くよりは目立たないだろう」
「うん、そうだね。母さんに話してみるよ」
「それに‥‥そうだ、パラのマントはまだ持っているか? しばらく持ち歩いておけ」
「あ、はい。わかりました」
 そして、遅れて合流したエスナとウォルを加え、冒険者達は一日目の行動を開始した。

「ええと、この辺だったよな」
 先日、エストとウォルが鉢合わせした場所。
「覚えたばっかりで成功率は低いんだけどさ、オレ、リカバーとホーリーフィールド使えるから。何かあっても、皆が来るまでは持ち堪えられると思うぜ」
 ウォルが言った。大人達は少し離れて、周囲を警戒しながら彼等を見守っていた。子供だけで歩いていれば、相手も油断して姿を見せるかもしれない。それに、同じ年頃の友人が増えるのは良い事だろう‥‥特にウォルにとっては。
「オレの周り、大人ばっかだからな。あんまり大人っぽくない大人が多いような気もするけどさ、師匠とか‥‥」
「ウォル君も誰かに剣とか習ってるの?」
「ん‥‥まあね」
 「君」は要らないからと付け加え、ウォルは続けた。
「あのさ、流れには乗っちまった方が良いと思うぜ? オレも本当は、もう暫く子供のままでいたいと思ったけど‥‥何て言うかさ、運命みたいのがそっち向かって流れてるって感じしない? 迷ってるなら飛び込んじまえよ」
 だがエストは下を向いたまま、返事をしなかった。
「お前、今のトコがよっぽど居心地良いんだな‥‥あ、それはそうと、今はどうだ? なんか怪しい視線とか感じるか?」
「ううん、今日は‥‥誰にも見られてないみたい」
 その日はいつものようにエストが背負った剣に注目が集まった以外、特に変わった事もなく無事に過ぎ‥‥

 翌日、エストの育ての母を訪ねたウィンディオとサリは意外な話を聞かされた。
「ごめんなさい、あの子に話したくても‥‥殆ど何も知らないのよ」
 彼女とエストの母親は幼馴染み。だが、とある貴族の元で騎士になる為に故郷を離れて以来「あの日」まで、彼女と会う事はなかったと言う。
「彼女は何も言わなかったわ。ただ、父親は死んだとだけ‥‥そして、生まれたばかりのあの子を預けると、仇をとると言って飛び出して行った‥‥」
「ちょっと、待って下さい。確か、お母様は亡くなったと‥‥」
 サリが言った。少なくとも、エスト本人からはそう聞いている。
「生きてるわ。多分、今もどこかで。でも、あの子には死んだと伝えて欲しい、そして‥‥もしその気があるなら、それに、それだけの力があるなら、知りたい事は自分で調べろって」
 そう言って残して行ったのが、あの剣とペンダントだった。
「でも、確かに相当な覚悟がないと厳しそうな状況よね。‥‥調べたんでしょう、あの紋章の事?」
 その問いにウィンディオが頷く。
「あれはデルフィネス家の紋章だ。南にある小さな所領の領主だが‥‥余り良い噂を聞かない」
 と言うより、噂そのものを余り耳にしない。
「私も詳しい事は知らないわ」
 両親の名も、今は明かせない。だがエストが心から望むなら、全ては自ずと明らかになるだろう。
「わかりました。でも、エストさんは今、誰かに狙われているなら、みなさまを巻き込んで迷惑かけるかもしれない、と思っています。ご家族として、その心の揺れを知っておいて戴ければと‥‥」
 サリの言葉に、母親は黙って頷いた。
「‥‥一つだけ、伺っておきたいのだが」
 ウィンディオが言った。
「何故、形見の剣を扱える様になるまでは話さない、などと?」
「‥‥それまで素直に待っているような、その程度の想いで乗り切れるほど、あの子の人生は楽なものじゃないわ。でも‥‥」
 母親は二人を見て微笑んだ。
「良い師匠と、仲間達に巡り会えたようね。これからも、あの子をお願いね」

 その同じ頃。
 人通りの少ない路地裏の空き地に座って話し込んでいる少年達を、エスナとアクアは遠巻きに見守っていた。話の内容は聞こえないが、時折楽しそうな笑い声が響く。
「良かった‥‥三人とも、仲良くなれそうで‥‥」
 エスナは安心したように小さく息をついた。だが、ひとつ気掛かりなのは‥‥
 あの紋章はウォルの師匠であるボールスとは目下敵対関係にある、デルフィネス家のものだった。ならば、いずれ敵になる可能性も‥‥?
「昨日この辺りで調べた限りでは、彼等を襲ったのはただの物盗りのようだな」
 アクアが言った。
「だが、ウォルが会ったという人物は、また別のようだ。近頃この辺りで彼等の事を調べて回っている男がいると聞いたが‥‥」
 悪人ではない可能性もある。味方である可能性も。
 その時、二人の背後から男の声がした。
「‥‥貴殿らは、あの少年の手の者か?」
 驚いて振り向いた二人の目の前に現れたのは、ウォルが会ったという黒ずくめの男。シャドウフィールドのスクロールを広げようとしたエスナと、剣に手を掛けたアクアを制し、男は言った。
「あの少年がエスティード・デルフィネスならば、私は敵ではない。‥‥そう、伝えてほしい」
 それだけ言うと、男は姿と‥‥そして気配を消した。

「‥‥エスティード‥‥?」
 翌日、報告を聞いたエストは首を傾げた。
「でも僕はエストだ。生まれた時からずっと‥‥」
「でもさ、エストとエスティードって似てるじゃん? そっちが本名かもよ?」
 チャドに言われ、それでもエストは首を振る。
「でも‥‥」
「‥‥それも含めて、真実を知る覚悟は出来たか?」
 ウィンディオが尋ねた。
「覚悟があるなら、わかった事を全て話そう。勿論、これからも手を貸すつもりだ。一人で行けとは言わない」
 だが、エストはまだ迷っている様だ。
「‥‥そう慌てる必要もないだろう」
 あの男の言葉を信用するなら、さしあたっての危険もないようだとアクアが言い、腰の剣を抜いた。
「煮詰まった時には体を動かすのが一番だ。相手になるぞ?」
「おーし! まずはオレからっ!」
 チャドが元気に飛び出して行く。だがエストは‥‥背中の剣をいつになく重たく感じながら、ただその場に立ち尽くしていた。目の前に渦巻く濁流に身を投げる覚悟を決めるには、もう暫く時間が必要だった。