Crimson
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■ショートシナリオ
担当:蘇芳防斗
対応レベル:6〜10lv
難易度:普通
成功報酬:4 G 96 C
参加人数:10人
サポート参加人数:3人
冒険期間:05月17日〜06月01日
リプレイ公開日:2005年05月26日
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●オープニング
「‥‥どうすべきだと思う?」
「どう、と言われてもな‥‥『力』である事には間違いないだろう。まだ不確定な要素が強過ぎて運用出来るレベルではないが、いづれは」
「研究を続けさせるべきか」
「今後の為に、彼の為に必要なものだと‥‥思う」
「‥‥分かった。通達を出す事にしよう」
ノッテンガム、アシュドの研究所。
「‥‥‥‥」
「どうしました?」
夜に月が映える頃、数ヶ月振りに一人自室は窓の外を険しい表情で見つめるアシュドに開きっぱなしのドアを潜って声を駆けるルルイエ。
「‥‥いや、ちょっとな」
「ゴーレムが没収されず、領主様の監視下ではありますけど研究が続けられる事に気が昂ぶって眠れないんですか」
「それもあるが‥‥何か嫌な気配を感じて」
「‥‥後日、ノッテンガム城へ収容されるゴーレムの搬送を狙って盗賊達が下見をしているんでしょうか?」
今日届いたばかりの領主からの通達に久々に研究所に戻って来た二人、それだけにアシュドの事が気になったルルイエに彼はピリピリとした雰囲気だけはそのまま、彼女の推測に耳を傾けると
「それも問題だな」
ゴーレムに関わる事であるにも拘わらず気の抜けた返事を返す彼は、首を傾げる彼女の様子を見てやっと微笑を浮かべる。
「‥‥まぁ、気のせいか。とりあえず、今日はもう寝る事にしよう。明日から久々に忙しくなるからな」
言葉を紡ぎ出せば、ローブを翻しルルイエを彼女の自室まで送るのだった、気恥ずかしそうに手を繋いで。
「意外に勘が鋭いか、魔術師の坊やは?」
「どう‥‥でしょう」
アシュドの自室から消える二人を見送る、木陰に潜む影二つ。
「まぁ、いい。とりあえず下見は終わった、あとは動き出すのを待つだけだ‥‥所で今回のお前自身の任務、把握しているか?」
「‥‥未起動のゴーレムを奪取するか、もしくは破壊」
「よし、私はあの坊やに牽制をかける。冒険者達が来てもその状況は変わらない‥‥だが、その際には十分に見極めてから行動を起こせ。今はまだ、時が満ちていないからな」
「‥‥了解」
「今後、大いに我々の障害と成りうる可能性を秘めるゴーレムの破壊はやっておきたいんだけど‥‥まぁ、止むを得なしか」
「今の最優先事項は『黒』が取り掛かっている『レギオン』の解放です、それまではその事象を他に悟られず別な箇所へ目を惹き付ける必要が‥‥」
「あぁ、分かっている。しかし『あれ』を解放した所で」
やがて愚痴に変わろうとしている事を傍らに控える寡黙な部下の視線で察すると、頭を振れば視線を返して月光の下、二人は左右へと散った。
血の様に紅い鎧を纏って。
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ミッション:アシュド君及びゴーレムの警護
成功条件:三日間、アシュド君及びゴーレムを守り通す事。
失敗条件:アシュド君の死亡及びゴーレムの全数破壊。
必須道具類:ノッテンガムはアシュドさんの研究所まで移動する日数分(六日)の保存食、ちなみに警護時から帰りの食事に関してはアシュド君持ち。
その他、必要だと思われる道具は各自で『予め』準備して置いて下さい。
その他:今回は比較的遠い場所になりますのでアシュドさんが負担しての馬車移動になります。
ノッテンガム城にアシュド君のゴーレムが引き上げられるまでの三日間、アシュド君とノッテンガム城へ運ばれるゴーレムの警護して下さい。
秘密裏にゴーレムの運搬は行われますが、それを狙う人がいてもおかしくないでしょうし、そのためか最近アシュド君も時折鋭い視線を感じるそうです。
最近ノッテンガムでは不穏な空気が漂っている事を考慮した上でアシュド君の護衛を含めた今回の依頼、十分に気をつけて下さい。
ゴーレムが運び終わるまでの期間中、アシュド君は運び出しの指揮を取りつつ研究所に滞在し、ゴーレムは皆さんが研究所に着いた初日の夜に三体を運び出しそこからやや迂回気味に森の中を通ってノッテンガム城の裏口から内部に搬入するそうです。
その他でもし不明な点があれば、アシュドさんにお尋ね下さい。
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●リプレイ本文
「しかしもう少し静かに見送ってくれてもいいものを」
ノッテンガムを目指し進む馬車が一台、今はもう豆粒程度にしか見えないが馬車の外を眺め五百蔵蛍夜(ea3799)は知人が見送りがてらの万歳三唱を思い出し苦笑を浮かべれば、その背後から声を掛けたのは同じ志士の後輩である沖田光(ea0029)。
「あっ、蛍夜先輩‥‥ジャパンを離れて以来、仕事では今まで会えずじまいで僕の隣にいる元気な姿は実は幻なんじゃないか、って心配してたんですよ」
「あのなぁ、足もあるのにここにいる自分は幻か?」
久々の再会にも拘らず相変わらずな挨拶をする、女性と勘違いしそうな風貌の彼に蛍夜は苦笑を貼り付けたまま問い質したりと、馬車の中は騒然としていたがそれでも皆が皆何かを感じていた。
僅かずつ、だが確かに何かが動き出しているノッテンガムはまだ遠い。
「よろしくお願いしますね」
「まいど〜、よろしゅうな」
「こちらこそ、これで私の気のせいだったら皆には申し訳ないがな」
馬車で六日を要し、ノッテンガム北部にあるアシュドの研究所へ辿り着いた一行。
微笑を湛え艶やかな黒髪をたなびかせては一礼するマミ・キスリング(ea7468)に身振り手振りを交えたイフェリア・アイランズ(ea2890)の明るく響く挨拶を筆頭に、皆は依頼人と握手を交わすも当の本人は案外自信なさげに呟く。
「それならそれでいいんじゃないかな?」
「まぁ、それもそうだな」
「アシュド‥‥お前も良く知っている者から託された物を渡しておく。何でも今回は同行出来ないので心配らしい、ゴーレムに抱きついて離れないんじゃないかと‥‥離れないのか?」
そんなアシュドをいつものマイペースでサリュ・エーシア(ea3542)が優しく宥めると、彼も流石に笑顔を浮かべればウォルフガング・シュナイダー(ea0433)の静かな問いに
「‥‥今は、そうでもないと‥‥思うがな」
託された腕輪を受け取りながらもどう答えるべきか、彼方を見て悩めば
「所でまた暴走したりせぬだろうな? このゴーレム達‥‥搬送中に暴れられては流石に手に負えぬぞ」
「‥‥今度は大丈夫、だ」
過去の依頼を思い出したガイエル・サンドゥーラ(ea8088)のそっけない問いには、恐縮するだけの様子にクレア・クリストファ(ea0941)は碧眼を細め彼の肩を叩き
「ま、とりあえずよろしく頼むわね」
色々な意味で愉しげな依頼だろうと思ってか、豪快に笑うのだった。
「これがゴーレム‥‥ですか」
「その様ですねー」
ゴーレムの運搬準備が進む中、一台の馬車に固定された大きなゴーレムを見て霞遙(ea9462)が感慨深く呟けば、道中から常に笑顔のクリフ・バーンスレイ(ea0418)も知識だけでしか知らないそれに好奇心を刺激される。
「ジャパンには、ゴーレム技術は殆ど無いんでな。帰っても役に立つ様にしっかり話聞いとけよ、光」
「‥‥ゴーレムについて話したいのは山々だが、ゴーレムの移動準備が整った。早速で悪いが発って貰うよ」
「まかしときー、無事にこのゴーレムは届けたるさかい!」
無論、好奇心を持っていたのはクリフだけではなく蛍夜も同様で後輩に呼び掛けるも、その話の腰を折る様に背後から声を掛けるアシュドへイフェリアが小さな体で精一杯に胸を張って宣言すれば、それを合図に皆は二手に分かれた。
「くれぐれも身辺には気をつける様に」
「お互いにな」
ゴーレムの輸送に随伴する冒険者達の中でガイエルは別れ間際にアシュドを気遣えば、彼の答えに微笑むとやがて三台の馬車は動き出した、一路ノッテンガム城を目指して。
「‥‥私達もやるべき事を全うする事にしよう」
それを見送り、騎士のが静かに言葉を紡げばアシュドは研究所を見て溜息を一つ。
「これからあの山を整理しなければならないのか‥‥」
「資料の事ですか? 私が起きている時でしたらお手伝いしますよ」
「やれやれ」
サリュの微笑と同時、何となく思い浮かんだ光景にウォルフガングは状況を確認してから言うべき事は言おうかと少し考えを巡らした。
●Side.A
出発してから一回目の夜を越え、今は移動に向けて準備をするゴーレム護送班一行。
「蛍夜先輩、毛布です。僕がしっかり見張りをしますから、大船に乗ったつもりで休んでいて下さい‥‥あっ、大船の上だと寝にくいか」
「話としては筋が通っているからそんなに細かい事は気にするな、まぁ休ませて貰おう」
従者達も食事を済ませ、馬車を移動させようと準備するその傍らで夜通し見張っていた蛍夜に毛布を手渡し、交代の申し出を光が告げるとそれを皮切りに見張りの人員が入れ替わる中
「しかし今回の依頼、一体何なのでしょうね」
「さぁな、だがノッテンガムも色々と物騒であるらしいぞ」
いささか腑に落ちない今回の依頼にアシュドの前では言えなかった疑問を呟く志士に、その背後からガイエルが声を掛ける。
「最近、かの地に関わる人物が様々な形で本に絡んだ依頼を見かけるその傍らで、それを集める為に組織だった動きが見える‥‥今回の件ももしかすれば」
そしてガイエルの口からそっけない調子で紡がる推測だったが、今はそれに答えられる者はおらず二人の間に沈黙が舞い降りる。
「皆さん、そろそろ馬車が動くそうですよ」
「‥‥それでは手筈通りに」
しかし丁度その時、マミの声が響けば馬車も動く準備が整った事を知って遙は打ち合わせ通り、一台のゴーレムを積んだ馬車の荷台に飛び込めば、二人も事前に決めた持ち場へと散るのだった。
ちなみに余談であるが、疑問を抱く光を救う為にノッテンガムについての情報を集めた友人がそれを託そうと鷹を放つも、任を全うせず主人の元へ帰って来たと言う‥‥飼い始めて間もなければ、ノッテンガムは遠く、友人にしても鷹にしても未知の地。そこで光という人一人を捜し出す事が無理なのは、当然かも知れない。
それから道中は何事もなく三日目を迎えようとした夜‥‥来訪者がやって来た。
「後もう少しだと言うのによ!」
それはノッテンガム城も間近に、一行が再び森へと入って夜の野営を始めてから暫くの頃だった。
「皆起きぃなー、敵さんがきとるでぇ〜!」
皆一様に紅の布を巻き、馬車に肉薄する来訪者達だったがイフェリアやクリフらの見張りは功を奏し、続いて辺りに響き渡る笛の音に休み始めた者も動き出せば防衛に重きを置いて迎撃に当たる。
「あんたらの攻撃なんてうちには全然当たらへんでぇ〜!」
身が小さいながらもそれ故に回避に優れたイフェリアが敵の陣を乱す中、一行は連携を密にそれぞれの力を発揮するも微笑みながら皆を風の刃で援護してはクリフ、敵の様子に舌を巻く。
「しかし相手もさるものですね、僕達より数が少ないにも拘らず」
「‥‥運が悪いな」
だがその隙間を縫って一台の馬車へ一人が乗り込むも、待ち伏せていた忍の強襲に思わず後退するが
「本気ではありませんが、少しは意地を見せて下さい」
「っ‥‥」
「誰かは分かりませんが、迂闊に近寄ると熱いですよ。それでも近寄るのなら、僕は容赦しません!」
更にその後方より突如現れた紅の鎧が一閃で遙を吹き飛ばすと、僅か敵の動きが止まった隙を見逃さず馬車の近くである事から止むを得ず炎の力を宿して光が水晶剣で切り込むも、敵はそれを紙一重で避けカウンター気味の一撃で彼をも後退させる。
「まず、一体‥‥」
そして紅の小柄な鎧が小さく剣を掲げた時、闇夜にその声が響いたのは。
「そこまでだ、これ以上やるのならノッテンガム騎士団が全力を持ってお前達を排除する」
「レイ殿、か」
剣を掲げたまま紅の鎧、聖なる結界を張るガイエルが呼んだ名の男へ向き直るとその場には確かに、レイを筆頭に十数人の騎士が佇んでいた。
「‥‥確認を、ノッテンガムは我らに牙を向けると言う事で相違ないでしょうか」
「愚問だ、先の言葉を撤回する気はない」
「な、何の事やねん」
「‥‥静かに」
皆が動きを止める中、二人のやり取りに意味が分からず口を挟むイフェリアに場に張り詰める空気からそれを諌め遙は二人に視線を戻す。
「主に伝えておきましょう、“今”はそれだけ確認すれば十分です‥‥引きます」
「逃がす訳にはっ」
「引くって言っているんだ、放って置け。それにあの紅の鎧、出来るぞ」
闘気の盾を携えたマミは飛び掛ろうとするが蛍夜自身も、その言葉を持って抑えると紅の鎧は部下に後退を指示しては後方に飛び退り、衝撃波を一台の馬車目掛け打ち込む。
「せめて一体だけでも、と思ったのですが流石‥‥」
上がる土煙に崩れる馬車の中でも健在なゴーレムを見て苦渋の表情を浮かべれば、慌てそれに駆け寄る一行を傍目に彼女は部下を伴って何処かへ消えて行った。
●Side.B
もう一方の研究所、移動に向けアシュドの部屋に積まれる資料の整理に勤しむ四人。
「や、手伝って貰って済まなかったな。お陰で大分捗ったよ」
「いいえ、こちらこそお邪魔せずに済んで良かったですわ」
アシュドの私室にて今後も必要となるだろう資料の束を依頼人の隣で共に纏め上げていたサリュが言って微笑むも、それでも変わらず雑然とした部屋の様子に
「もう少し何とかならないの?」
「‥‥何とかなれば、此処まで苦労はしないだろうな」
相変わらずの笑い声を部屋中に響かせつつも、何処か鋭い気配を纏うクレアにアシュド
「とりあえず、これで移動の目処が立った。明日移動する事にしよう」
「では私が文を認めましょうか?」
その話が続きそうな事を悟って彼は逃げる様に先の予定を告知して伝書鳩に駆け寄ればサリュに頷くと同時、友人から預かった腕輪が乾いた音を立てると月が顔を出して三人を久しく照らす。
「誇り高き月と、崇高なる夜の恩寵を‥‥」
そして何度目かのデティクトライフフォースを唱え、未だに何も反応がない事を悟れば改めて自身の誓いを月と己が胸に刻み黒き神聖騎士は窓から外を眺めた。
「上客が来た様ね」
大鎌を携え樹上に佇む一人の紅の鎧を纏った長身の女性が現れたのはノッテンガム城へ移動を始めて暫くしてからだった。
その雰囲気からクレアは仕込杖の剣と鞘を両手に携えてより気を鋭くすると、彼女の動作に来訪者は笑みを貼り付ける。
「少しは出来る、な。そうでなくては来た意味がなくなるが」
「夜駆守護兵団団長、永劫の追撃者ことクレア‥‥お相手するわ」
彼女の口上と同時、無言でウォルフガングが放つソニックブームを皮切りに激しい舞が始まった。
「‥‥アシュド、アイスコフィンだ」
「あぁ!」
「その身、縛らんは拘束の鎖‥‥」
ただ一人の敵に対し四人はそれを捕らえようと魔術師にクレリックは共に魔法を紡ぐも
「温いっ!」
来訪者の裂帛がそれを掻き消せば騎士と神聖騎士の二人を相手にしつつも、徐々にアシュドへと迫る。
だが押されながらもクレア、紅の鎧と近接したまま己が得物をいきなり手放せば黒き上着を舞わせ倒れ込む。
(「こいつで‥‥」)
そして懐から暗器を取り出せばウォルフガングが動きを止めている敵の右足が‥‥
「その程度‥‥戦いの流れを作れぬ者に遅れは取らないっ」
「くぁあっ!!!」
視界に入る事無く、自身の顔を打ち据えた事を理解すれば次の瞬間には騎士と共に宙に舞う。
「しかしまだ先の話とは言え、我々の物差に選ばれるとはお前もついていないな」
「何を言っているので‥‥」
そして沈黙する騎士達を傍目に見定める様な視線をアシュドに投げる紅の鎧に、サリュは彼の前に両手を掲げ立ちはだかるが、あえなく吹き飛ばされ
「ふん‥‥まぁいい。その刻が来るまで預けておく」
「がっ!」
更にアシュドへも拳を振るえば、防御こそ辛うじて間に合うもその上から彼を吹き飛ばし、何とも詰まらなそうに大鎌を地に突き嘆息を漏らすのだった。
「色々と災難だったな、こちらも騎士を早めに回そうとしたんだが編成に手間取ってな」
依頼終了日、五体満足とは行かないがそれでも無事にノッテンガム城で合流を果たした一行に労いの言葉をかけるレイに
「あの紅の鎧‥‥一体何者なんだ」
まだ頬を腫らした痛々しい顔を歪め、尋ねるクレアに
「今までノッテンガムを影で支配していた機関だな、あれから暫くなりを潜めていたが恐らくこれから動き出すだろう‥‥」
「そんなに大事なんですか?」
「まぁ、な。情報はある程度纏まったし、近々何らかの形でまた依頼を頼むと‥‥」
まだ何かを伏せて、だが今言えるだけの事を簡潔に言う彼に紡ぐ言葉とは裏腹な表情を浮かべるクリフだったが
「アシュドさん、今度こそゴーレムの話を聞かせて下さいよー」
「ゴーレムと言えばアシュド君、一応だが無事にゴーレムが運搬出来たので漢字でどれか一体に銘を打ちたいんだが、構わないか?」
レイの言葉も半分に、気分屋故に話の矛先をアシュドに向けると蛍夜も考えていた事を相談すれば彼は二人に頷くと、手に持つ割れた腕輪を見て
「‥‥怒られそうだな」
「‥‥怒るだろうな」
呟きその傍らに佇む腕輪の友人も頷けば、彼はまだ軋む肋骨の痛みよりもその事に渋面を浮かべるのだった。
ちなみにまだ起動すらしていない一体のゴーレムが右肩に銘打たれた文字は『望』。
何に、何を望むのかは各々が心の中に。